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改 質 ア ス フ ァ ル ト の ミ ク ロ 構 造 と 混 合 物 の 高 耐 久 化 に 関 す る 一 検 討

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Academic year: 2022

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(1)V‑720. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 改質アスファルトのミクロ構造と混合物の高耐久化に関する一検討 ニチレキ㈱技術研究所. 上野 貞治. 同. 伊藤 達也. 同. 黄木 秀実. 1.はじめに 改質アスファルト(以下、改質アス)のミクロ構造は、添加したポリマとアスのどちらの成分が連続相を形 成しているか、また、添加したポリマが均一安定分散した相溶状態にあるかどうかという 2 つの捉え方がで きる。こういったミクロ構造の違いは、改質アスの物性に大きな影響を及ぼし、ミクロ構造によっては舗装 の高耐久化を可能にすると考えられる。そこで、連続相や分散状態といったミクロ構造の異なるモデルバイ ンダを用いて様々な耐久性を評価し、ミクロ構造が混合物の耐久性に及ぼす影響について検討を行った。本 報告は、改質アスのミクロ構造と混合物の高耐久化に関する室内検討結果について述べるものである。. 2.検討バインダ 検討バインダは、連続相と分散状態の異なる 4 種類とした。 改質アスは、ポリマ添加量が 7 %付近の相転換点まではアス が連続相を、それ以降はポリマが連続相を形成する。今回の 検討では、アス連続相としてポリマを 5 %添加したものと、. 5%‑不均一分散. 5%‑均一分散. ポリマ連続相としてポリマを 11 %添加したバインダを評価し た。また、分散状態の違いとして、ポリマ量 5, 11 %のそれ ぞれに対し、アスとポリマを均一安定分散させた状態と不均 一分散状態のバインダを用意した。なお、評価した 4 種類の バインダのミクロ構造は写真−1に示すとおりである。. 11%‑不均一分散 11%‑均一分散 写真‑1 検討バインダのミクロ構造 表−1 バインダ性状. 3.検討結果 (1)バインダ性状 バインダ性状は、表−1に示すとおりである。5 %添加したバインダは改質Ⅱ型相当の性状を、また 11 %添加したバインダは高粘度相当の性状を示し た。また、どちらの添加量においても分散が不均一 なバインダの方が、軟化点, 4 ℃伸度,タフ・テナ などは一般的に高いと考えられている性状を示し た。(表中の曲げ試験については1)参照). 5%. 試験項目 針入度 軟化点 伸度(15℃) 伸度( 4℃) タフネス テナシティ 60℃粘度( ×104 ) 180℃粘度 曲げ仕事量(×10-3 )1) 曲げスチフネス1). 1/10㎜ ℃ ㎝ ㎝ N・m N・m Pa・s 2. ㎜ /s Mpa Mpa. 不均一 54 63.0 94 26 25.0 19.1 0.12 194 7.7 821.0. (2)混合物性状. 11% 均一 57 57.5 95 15 19.5 14.1 0.086 196 27.4 1303.6. 不均一 46 99.5 93 53 38.5 28.5 100+ 695 490.8 266.7. 12600. 9692 70℃. 水性混合物に適用し、各種混合物試験を行い評価した。 耐流動性は、ホイールトラッキング試験により評価し た。なお、通常の試験温度である 60 ℃に加え 70 ℃でも. 1000. が DS 値が高くなる傾向は見られるが、分散状態の違い. 4065. 498 220. 試験を行った。試験結果は、図−1に示すとおりである。 試験温度 60 ℃においては、ポリマ量 5 %より 11 %の方. 3230 2100. 1969 DS(回/㎜). 1)耐流動性. 60℃. 10000. 混合物性状は、4種類のバインダを空隙率 20 %の排. 均一 55 91.0 87 41 32.7 19.4 100+ 532 348.2 406.6. 100. 5%−不均一. 図−1. 5%−均一. 11%−不均一. 11%−均一. WT試験結果. による DS 値への影響はほとんど見られなかった。一方、試験温度 70 ℃においては、分散状態が不均一よ. ‑1437‑.

(2) V‑720. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). り均一なバインダの方が高くなる傾向が見られた。したがって、猛暑の夏季などより過酷な条件においては 、 分散状態による影響が見られると考えられることから、均一安定分散させることが流動抵抗性を向上させる うえで重要であると考えられる。. 70. 2)骨材飛散抵抗性. 5%-不均一 5%-均一 11%-不均一 11%-均一. 骨材飛散抵抗性は、 -20 〜 20 ℃の温度範囲でカンタブロ試 験を行い評価した。結果は図−2に示すとおりである。 何れの試験温度においても損失率は 11 %の方が 5 %より 小さい傾向を示した。同一ポリマ量で比較した場合は、. カンタブロ損失率(%). 60 50 40 30 20. 均一分散状態の方が不均一状態より小さい傾向を示し、. 10. 試験温度が低温になるほどその差は顕著であった。また、. 0 -20. -20 ℃における損失率は 11 %不均一と 5 %均一で同程度. 0 試験温度(℃). 図−2. を示すことから、分散状態によっては添加したポリマの. 20. カンタブロ試験結果. 12.0. 試験温度:60℃. 性能が十分に発揮されないこともあると考えられる。. 載荷荷重:686N. 10.0. ねじれ作用に対する抵抗性は、回転ホイールトラッキ ング試験を行い評価した。この試験は交差点などで受け. 沈下量(㎜). 3)ねじれ抵抗性 8.0. 5%-均一 5%-不均一. 6.0. 11%-均一 11%-不均一. るねじれ作用による骨材飛散抵抗性を評価する目的で行. 4.0. うものである 2 )。試験結果は図−3に示すとおりであり、. 2.0. 破壊時間は均一分散状態の 5 %が 15 分であるのに対し 11. 0.0 0. %は 120 分であり、連続相の違いによりねじれ抵抗性が. 40. 60. 80. 100. 120. 時間(分). 図−3. 向上する傾向を示した。また、何れのポリマ量において も均一分散状態にすることでねじれ抵抗性が向上してお. 20. 回転WT試験結果. -3. 10. ぼすものと考えられる。さらに、飛散した骨材を観察す ると、不均一バインダの方は粗骨材からアスファルトモ ルタルがきれいに剥がれていることから、分散状態は粗. ひずみ(ε). り、アスとポリマの分散状態がねじれ抵抗性に影響を及. 骨材とアスファルトモルタルの接着に影響を及ぼすもの と考えられる。. 試験条件:10℃,5Hz 10-4 103. 4)疲労抵抗性. 5%-不均一 5%-均一 11%-不均一 11%-均一. 疲労抵抗性は、ひずみ制御の疲労試験を行い評価した。. 104. 105. 106. 破壊回数(N). 図−4. 疲労試験結果. ひずみと破壊回数の関係は図−4に示すとおりである。均一分散状態の 5 %と 11 %を比較すると同ひずみ での破壊回数は 100 倍以上となり、連続相をポリマとすることにより疲労抵抗性が飛躍的に向上する傾向を 示した。しかし、11 %でも分散状態が不均一であれば 5 %の均一状態に比べ数倍程度の向上効果しか見ら れない傾向を示しており、分散状態が疲労抵抗性にも影響を及ぼすと考えられる。. 4.まとめ 以上の結果をまとめると以下に示すとおりとなる。 (1). 改質アスのミクロ構造のうち特に分散状態は混合物の耐久性に大きく影響を及ぼすことから、連続相 に関わらずアスとポリマを均一安定分散させることは、 舗装の耐久性向上に寄与するものと考えられる。. (2). また、改質アスにとってポリマを均一安定分散させることは、添加したポリマの性能を十分に発揮さ せるうえで非常に重要な要素である。. 1)本松他:改質アスファルトの性能評価と混紡物性状の関係について 2)上野他:排水性舗装の耐久性に関する一検討. 改質アスファルト. 第 23 回道路会議一般論文集(C),P.44-45. ‑1438‑. 第 19 号,P.6.

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