気分障害
正常範囲を超える気分の変動や欲動の異常が一定期間以上続く場合
うつ病相のみを繰り返す→うつ病(DSM-5)/大うつ病性障害
うつ病相と躁病相の両方が出現する→双極性障害
「憂うつである」
「気分が落ち込ん
でいる」などと表
現される症状
子どもから高齢者まで世代を問わずに発症する病気
日本における生涯有病率は、約7%
自殺との関連あり
うつ病
発症の危険因子
女性>男性
若年者
ライフイベント
(離婚・死別・
その他喪失体験など)
男女差はホルモンや社会的地位が関与
日本においては若年者に加えて中高年層の発症も多い
社会的支援が防御的因子としてはたらく
家族歴
性格
トラウマ
(虐待・暴力)
うつ病になりやすい性格
循環気質 執着性格 メランコリー親和型性格
人付き合いがよい
気立てがよい
親切
朗らか
ユーモアに富む
元気
激しやすい
物静か
落ち着きのある
苦労性
仕事熱心
凝り性
徹底的
正直
几帳面
正義感が強い
責任感が強い
秩序を重んじる
他人に気を遣う
頼まれるとイヤとい
えない
真面目
正直
仕事熱心
過度に良心的・小心
消極的・保守的
頑固
わがまま(近親者に)
気分の浮き沈み
が激しい 頑張りすぎて休めない
人に気を使いす
ぎて、ストレス
モノアミン仮説
根拠➀ 抗うつ薬はシナプス間隙モノアミン濃度を上昇させる。
根拠➁ モノアミン枯渇作用を持つレセルピンはうつ状態を惹起する。
脳内のモノアミン不足により、うつ病を発症するという仮説
矛盾点
抗うつ薬内服後数時間でモノアミン濃度上昇が起こるのに対し、
抗うつ薬の効果発現までには2~4週間程度を要する。
モノアミン仮説から見る症状
ドパミン
ノルアドレナリン セロトニン
不安
易刺激性
気分
情動
認知機能 食欲
性欲
攻撃性
衝動性
発動性
欲求
欲動
興味
闘争-逃走系の
反応を司る
報酬系に関与する
運動や快情動に関与する
減少で不安や
焦燥感落ち込み
減少で気力や
行動力の減少
診断
~精神症状と経過~
• DSM-5:大うつ病エピソードの診断基準
1. 抑うつ気分
2. 興味または喜びの消失
3. 食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
4. 不眠あるいは睡眠過多
5. 精神運動性の焦燥または制止(沈滞)
6. 易疲労感または気力の減退
7. 無価値感または過剰(不適切)な罪責感
8. 思考力や集中力の減退または決断困難
9. 死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図
以下の症状のうち少なくとも1つがある。
さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ(またはそれ以上)が認められる。
• 上記の症状がほとんど1日中、ほとんど毎日あり、2週間にわたっている。
• 症状のために著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における
機能の障害を引き起こしている。
• これらの症状は一般身体疾患や物質依存(薬物またはアルコールなど)では
説明できない。
TMSとは
mECTと比較して…
• 磁場を脳の局所部位に掛け、
電磁誘導により電気を発生
• 副作用がすくない
• 麻酔が要らない
• 保険適応はまだされていない
http://utu-yobo.com/tms.html
治療薬
• 三環系
• 四環系
• SSRI
• SNRI
• NaSSA
• ガイドライン2016までに2回改訂された模様?
• 薬以外?・・・ECT,TMS,行動認知療法
• 検査・・・光トポグラフィー,PEA
世代 種類 効果
第一世代 三環系(TCA) 抗うつ効果…強力
遺尿症、夜尿症にも適応あり
第二世代 アモキサピン
四環系
トラゾドン
抗うつ効果…三環系よりやや弱
効果発現…やや早
鎮静作用が強い
第三世代 選択的セロトニン再取り
込み阻害薬(SSRI)
抗うつ効果…三環系よりやや弱
抗不安作用→神経症性障害にも適応あり
非鎮静系薬
第四世代 セロトニン・ノルアドレ
ナリン再取り込み阻害薬
(SNRI)
抗うつ効果…三環系よりやや弱
意欲に対する効果が期待できる
疼痛に対する効果を持つ
非鎮静系薬
第五世代 ノルアドレナリン作動
性・特異的セロトニン作
動性抗うつ薬
(NaSSA)
抗うつ効果…強力
鎮静作用が強い
他の薬剤と作用機序が異なる
→併用に適する
薬の作用点
α2自己受容体
NET
抑制性
興奮性
α2受容体
ノルアドレナリン
α1受容体
NA作動性神経
薬の作用点
消化器症状
α2ヘテロ受容体
SERT
5-HT₂受容体
性機能障害
神経興奮
セロトニン症候群
抗うつ
5-HT₃受容体
5-HT₁受容体
セロトニン
5-HT作動性神経
NaSSA
α2自己・ヘテロ受容体遮断
ミルタザピン
副作用・注意点
• セロトニン症候群
• 無顆粒球症
• 肝障害
• 賦活症候群
• 眠気
• 体重増加
α2自己受容体、 α2ヘテロ受容体とともに
5‐HT₂、5‐HT₃受容体も遮断
→性機能障害
↓、消化器症状
↓