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心と心をつなぐ関係づくりを目ざす心の教育総合プラン~道徳教育を中心とした授業戦略~

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Academic year: 2021

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(1)心と心をつなぐ関係づくりを目ざす心の教育絵合プラン.     ∼道徳教育を中心とした授業識略∼                   専攻  教育実践高度化専攻                   コース  心の教育実践.                   学籍番号 M07293D                   氏名  尾上 智映 はじめに. ない。.  現在、学校の中では、子どもたちの問.  ③言葉を通じて問題を解決する能力が. でいじめや学級崩壊といった危機的状況. 十分でない。. があり、依然厳しい状況である。.  ④自分自身に価値を見いだし、自尊の.  このような状況を受けて、子どもたち. 感情を持つことが出来ないでいる。. の心を豊かに育てていくことが、今学校.  さらに、現代の子どもたちの諸課題と. に求められている。. して森田が指摘するプライパタイゼーシ.  そこで、子どもたちの心を豊かに育て. ョンの問題がある。プライパタイゼーシ. るために、「公共性」を育む取組を行いた. ョンとは、日本語に訳すと私事化となる。. いと考えた。このカを育むことによって、. ものの考え方が自己中心的で、自分を中. 子どもたちの自己中心的な行動や考えを. 心とした考え方になることが現代社会で. 変えていくことになるのだと考えられる. は多くなってきているが、そのことが子. のではないだろうか。その手がかりとし. どもたちに悪影響を与えて、子どもたち. て、道徳の授業を中心とした授業戦略を. の中に正しさに関する考え方が芽生えに. 構想した。. くくなってきている。. 第1章 問題の所在と繰題. 第2章 現代の諸課題に対応する道徳教.  本章では、現代の子どもたちの諸課題. 育. を明らかにし、その諸課題に関して文献.  この章では、L.コールバーグの発達. や文部科学省の統計等をもとに考察を加. 段階理論と道徳教育諭、道徳授業諭(デ. えた。現代の子どもたちの危機的状況を. ィレンマディスカッション)について考. 解決するために、問題の所在と課題を探. 察していった。. っていった。.  認知理論の考え方は、道徳性が年齢と.  青少年問題審議会は、答申『「戦後」を. 共に発達し、それは基本的には一般的な. 超えて一青少年の自立と大人社会の責任』. 知的発達となんら変わることがないと仮. (1999)の中で、今日の青少年の意識の. 定する。この考え方の現代の代表者はコ. 特徴を次の4点にまとめている。. ールバーグである。彼は、30年近くにわ.  ①社会の基本的のルールを遵守しよう. たって、この問題を研究してきたが、J.. とする意識が希薄になっている。. ピアジェの認知発達説に基づいて道徳性.  ②自己中心的で、善悪の判断に基づい. 発達理論を展開している。. て自分の要求や衝動を抑えることができ.  コールバーグの第一の試みは、1960年. 一590一.

(2) 代後半からのソクラテス的討論方式によ. なる「対話」に手がかりを求めて、道徳. る道徳教育である(第一ウェーブ)。第二. の授業案と構成的グループエンカウンタ. の試みは、1970年代後半に始められた正. ーを導入した取り組みを構想した。. 義的共同社会(juStoommunity)による. 第5章 捻合的考察及び今後の課題. 道徳教育である(第二ウェーブ)。.  第5章では、総合的考察について述べ.  この第一、第二のウェーブを中心にコ. ている。第1に、より高次な発達段階へ. ールバーグの試みについて考察した。. 上がった児童がクラスで数名いたのだが、. 第3章心と心をつなぐ関係づくりを貝. 生活上の問題の解決にはつながらなかっ. ざす手だて. た。第2に、話し合い活動を導入した道.  第3章では、C小学校での実地研究II. 徳の授業を実践したのだが、「話し合い. の実践報告と道徳の授業考察について考. (討論)」には至らなかった。結果とし. 察していった。対象学年は、6年生の4. て、「話し合い(会話)」にとどまった。. クラスである。実践期間は、6月の一週.  今後の課題は、話し合い活動を基盤に. 間、10月の2週間の二回である。実践し. した取組を実践するために、資料開発や. た道徳の授業から、教師の発間、子ども. 授業方法等を具現化していくことである。. たちの発言などを踏まえた考察を行い、. また、今後は教科指導においても話し合. 発達段階表や、発言カテゴリーを作成し. い活動を取り入れることを試みたいと考. 考察していった。. える。.  実践の目標は、発達段階の変容と話し. おわりに. 合い活動活性化である。つまり、話し合.  子どもと子どもをつなぐこと、格言す. い活動を通して社会性や集団の質を高め. れば、心と心をつなぐために取組を行っ. ることが、いじめや学級崩壊などの諸課. てきた。話し合い活動を基盤に置き、子. 題の解決へとっながっていくのだと考え. どもたちの考えや価値観の脱中心化を図. ているからである。. ったことによって「公共性」を音もうと. 第4章 心の教育軽合プラン. 試みた。.  第4章では実践の考察を踏まえながら、.  筆者は、4月からの実践に向けてこれ. 話し合い活動のもととなる「対話」に手. からも「話し合い活動」の研究を重ね、. がかりを求めブランを構想した。. 修正を加えながら取組たいと考えている。.  人間は誰しもが人問として生きる資質 を持ってうまれてくる。その資質は、人. 主任指導教員 渡邊 満. 間杜会における様々なかかわりや自己と. 指導教員   渡邊満. の対話を通して開花し、個人の人格が形 成される。個人の人格が形成されるため には、他者とのかかわりが重要である。. 他者とのかかわりの中で、子どもたちは 相互に道徳性を高めている。その中心と. 一591一.

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