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国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について

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(1)Title. 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について. Author(s). 沢口, 信光. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 11(1): 9-36. Issue Date. 1960-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3799. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 1巻 第1号 B 第1. 北海道学芸大学紀要(第一部). 昭和35年8月. 国家財 政支出を通 じて観た戦後食糧政策の変遷について 沢. 口. 信. 光. 北海道学芸大学旭川分校経済学研究室 Nobur i tsu SAWAGUcHI: A Study on the Hi ] n story of the. Agr i l i turaI Po cul cy post ▽▽ar about Food observed lay througl i t ・ the Na onaI Finance-out. 次. 目 ま え が き. 1 束の … , 価格政策の推移 2 主要食糧作物 の田畑収入推移 . -北海道の場合-. ま. え. 3 . 財政支出としての食糧増産費の推移 -全国的考察- 4 , 北 海 道 に 対 す る 食 糧 増 産 費の 推移. 5 , 食糧増産費の経済効果 -北海道の場合- 6 , む す び. が. き. 戦後農政の最大課題の一つは, 困難な食糧事 青を如何にして緩和するかにあった。 然るに今日 に於いては, 立地条件の如何によっては, 寧ろ如何にしてこれを抑制するかにすら問題は切り換え. られつつある。 ではこのような政策の質的転換は, 如何なる条件の下に行な つれ る に 到 っ た か。 問 ) 農業を 社会的生産の 全機構から 切断してそれだけで観察されては 題はカウッキーの言える如く1 ,. ならない し, 又そうすることによっては明らかにし得ない。 それは戦後の資本主義の推移の中に変 化を免れなかった事象として 把えることによって明らかにな し得ることである。 戦後資本主義に緊. 急要請されたものは, 貨幣資本であり, 安価なる生産手段であり, 安価なる労働力であった。 ここで 問題を労働力についてのみとどめるならば, 安価なる労働力は当に安価なる食糧によって調達し得 るとするならば, そのような安価なる食糧こそ 資本主義にとって至上課題であらねばならない。 そ. のためには国家はその権力を駆使して安価ならざるものを安価ならしめる必要があったのであり,. 又, 資本主義の雇傭力喪失の過程に生起せる, 或いは生産手段の喪失による或いは軍解体による過 剰人口を して強力に食糧増産の枠内に編成せしめることが必要であった。 然 し乍ら一度此のような. 編成の下に安価なる食糧の確保が達成した場合に於いて, 更に安価なる食糧が外部より調達し得る とする場合に, 資本はより安価なる食糧の調達へ熱意を示めすであろう。 そしてその時, より安価 なる労働力 の獲得の可能性が生れてくるのである。 ではこのような資本主義の要請の下に戦後の食 糧政策なり開拓政策なりが如何なる道を歩んだか, 且つ又それは 如何なる道を歩むのであろう か。 本小論は之等の点の解明を意図するものである。 1 ) 向 坂 訳: 農業問題 (岩波文庫)26頁。. 1 , 価格政策の推移 食糧の最も困難な時代にあっては需 供のバ ランスの破壊による 殻価の騰貴を抑制するとともに 流通過程そのものを統制するを要した のであるが (食糧管理法) , 更に生産過程の統制に及んだので. ある (食糧確保臨時措置法) 。 然しながらそれ自体寧ろ消極的な一面であり, 積極的には生産量の増.

(3) . 沢 口 信. 光. 大であらねばならなかった。 食糧供給の推移は農家経済にも重大な影響をもたらしたことは当然で 0 年代当初に於いては新円の51 8% が農村にあると言わ しめたのでありり あり, 昭和 2 , その当否は . 3 今日( )では農 昭33 別と しても事実国民所得の 1 / 程度が農業によって占められていたのであるが,. 業の実質所得はその絶対額において20 年代当初に 較べて低いのみならず 国民所得に対する比重は ) 食糧供給の絶対量の不足から漸次的緩和過程に於いて現出 した現象ではある。 愈々低下している2 。 籾て食糧絶対量の不足は可能供給量の 全てを捕捉し一定の 抑制統制価格をもって配給路に流し. 込むことであった。 而もこの統制価格は生産量の全てを支配するものでないにせよ今日尚も継続し ている, 例え質的転換をとげたにせよ(支持価格への転換) 。 ではこのよう な統制価格は如何に算定 され, 且つその算定基準は如何なる変化をとり今日に到ったか。 先づ 価格統制から述べられねばな ら な い。. 価格は生産費によって決定する。 統制価格もこの例外でありえない。 然 しながら戦後イ ンフレ 期に於いては生産費の算定が困難であった。 ここに於いて最も容易な客観的基準を求めんとすれば 比率計算による外なかろう。 比率計算は昭和 21年以降に始まる が,それは暫定的なもので単に前年. 比価の程 度のものであり,整備された形の比率計算の採用されたのは22年以降である。 それは周知. のように昭和 9年乃至11年の平均を基準と し,これに対するその年の農家生計費 生産資材費の鷹費 率を乗じたものであり, 之による米価決定の上に, 麦類, 雑穀, いもは米に対する一定比率を乗ずる. ことによって算出された。 然しパリティ 指数も物価急騰しつつある時期に於いては時点を如何なる 点に設定するかにより著 しく差異あり, 且つそれが再生産を保証する面を担っている限りでは出廻 り当初の パリティ 指数によっては困難となる。 かくて出廻り期以降, 次の出廻期迄の物価騰貴を考. 慮 した パリティ 指数が必要となる。 第1 次価格と第 2次価格の生ずる所以である。かくて 23年以降, 前年産主要食糧に之が適用されることになった。 即ち追加払制度の誕生である。 なお昭和23年産以. 降米麦に超過供出特別買入価格の設定があった。 この場合特別買入価格は闇値に対抗し得る額 (産 地の闇値と同額) というのが基準であった。 25 年, 麦に対する米価算定の割安の見地 から米価釣上 げの見地からパリティ 価格に対する特別加算金の加算,更に26年産米は特別加算金の パリティ価格. 5 への織込みが行なわれた。 27年に到るや基準年を2 , 26年の両年平均と し, 且つ従来のフィ シャ ー式よりラス パイ レス式に改められた。 且つ特別加算額の算出においては 齢農村の消費水準と都 }反当り購入資本財の投下量の変 化を算定 しパリティ価格に加算 した。 市の消費水準の均衡係数,( ロ 麦価に於いては従前の対米比価を改め25 ,26両年を基準年次とし, ラス パイ レス式を採用 したこと. 米と同様である。 ただ麦については, この年より直接統制より間接統制へ移行 し, 自由販売が可能 となり,政府買上価格は支持価格たる性質に転化したことは留意すべきである。 昭和28年米価は豊 凶係数の算出による減収加算額がパリティ 価格に附加され基本価格を構成した。29年産米はデフレ ▲の赤字 ( 27年より会計は損失へ転化。革付表 2) による同会計負担能力の点 から価格 政策と食管会計. 上昇は制約されたが, それはともかく, 前年同様の算出方法を採り且つ従前の供出完遂奨励金を基 本価格に吸収 し, 且つ政治的配慮による特別加算金をみた。 30年産米より米は直接統制 から子約売 渡制の実施の決定をみ, 間接統制へ移行した。 とは言え従前の パリティ 方式はそのまま継続され,. 8 9 の両年に改められたが前年と異る点であり, 併せて予約減税措置(石当り280 ただ基準年が2 ,2 3 1 円)決定された。 年に到るや パリティ 指数は前年の パリティ 指数を下廻るに到った故に, 基本米価 の下落を生ずるに到った。 当に暴 しのようなイ ンフレは完全に克服されたとみてよい。 而も此の年 9 770円) との間に僅少ながら価格差が設け 9 74 5円) とその他産米( より北海道・東北・北陸産米 ( , , ら れ た。 32 年 産 米 は 従 来 の 基 準 年 を 捨 て て 29・30・31 の 3 カ年の政府買入価格平均を基準とし,. 之にパリティ 指数を乗じた額をもって決定された。 麦類は低い外麦の圧力を受けつつも食管法の パ.

(4) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について. リティ 価格をくだろことを得ない という規定 (第4条の2) に支えられて パリ ティ 価格が維持され た。 既に30 年から農業団体により生産費及び所得補償方 式が要望されたのであ るが, 生産費の算定 方法の問題並びにバ ルクライ ソの決定線の水準の安定 に困難な点があり,33年に於いて も此の方式 は採用ならず,32 年同様の パリティ 方式が採 られたのであった。 尚此の年基準価格の地域差は廃止 され1 本化された。 8頁,但し同氏は日銀のこの数字は過大 1 ) 日銀調査による。 直接引用は栗原百寿; 「農村ィンフしと農業恐慌」 1 な り と 反 駁 して い る。. 1を基準にデフレートした数字である。 2 ) 実質所得農業分の推移累年を示すと次の如くである。実質所得は昭9~1. 但しカッコ内埜島民所得に対する比率o 傷め. 9 9( 2 5 23 年 3 ) , , 8 1 8 8 27年 2 { ) , , 2( 142 31 年 3 ) .. t 9( 0 2 9 22 年 5 ) . .. 1 1 1年 7 0( 31 1 日和21年 ) l 緩和2 . .. 6( 1 9 8 26年 2 ) . ,. 9( 21 2 25 年 2 ) , . 29 年 2 1 8 6 5 ( ) , ,. 17 8 30 年 34( } ,. 4 9( 22 24 年 2 ) . . 4 16 7{ 28 年 2 ) , ,. 1( 13 5 32年 3 ) . .. (経済企画庁調査部調に基づく). 33 年 3 13 3( 7 ) . .. では以上の価格 政策の推移の下に統制価格は累年如何に具現 し, 且つそれは国際的にみて如何 なるものであったか(第 1表L 先づ国内価格よりみるに, 既に述べた如く パリティ 価格の算定を基 t on当り) 単位千円 主要食糧の輸入価格・国内産政府買入価格比較(. 第1表. 大. 米 B / (A ) 輸入 国内産( (A) {B) (%} S21 22. 3 93 ,. 219. 50 12 79 3 . ,. 365. 1 79 .. 19 20 29 23 12 . , 43 57 75 31 . . 45 33 41 74 . . 28 53 92 49 . . 74 67 86 60 , , 87 71 65 67 , ,. 四. 躯 鰯 89 95. 麦. B} / {A / (A) 輸入 国内産 B} { } 客車 斐 甲 芋 (B) (% 聡 国内産 ) (A) (B) (%) 聡弓 1 48 . 4 83 ,. 6 57 .. 76 71 14 239 11 , . 54. 小. 麦. 33 24 59 19 , , 05 24 37 23 , . 19 49 26 31 . . 32 13 28 23 . . 18 30 89 31 . ,. 136. 94 83 班. 1 53 .. 3 35 ,. 219. 41 5 ,. 55 7 .. 139. 3 08 10 79 . ,. 350. ’国内産. 37 22 91 153 11 , .. 201. ′ 割高. 31 00 22 36 , ,. 09 58 27 72 40 . ,. 67. 66 68 26 33 . .. 54 29 34 79 42 . ,. 82. 30 34 24 29 , ,. 86. 08 33 82 32 , ,. 95. 市端自由 55 91 58 19 104 , . 84 48 28 54 , .. 114. 101 29 68 32 73 , .. 69 58 85 110 44 . .. 132 139. 09 30 104 24 71 . ,. 32 127 27 66 34 . .. 54 124 47 15 65 , .. 91 30 92 119 24 , ,. 16 79 34 124 26 . ,. 18 128 43 77 58 , .. 133. 36 51 39 66 . . 鎚 34 49 97 68 , .. 93 129 24 20 30 , ,. 76 128 26 74 33 , ,. 129. 38 83 32 137 23 . ,. 30 25 35 136 26 . .. 50 54 73 126 42 . . 85 134 41 74 52 , ,. 51 58 68 75 , .. 21 81 32 133 20 , .. 12 155 24 34 35 . ,. 11 59 13 144 36 , .. 163. 31 謁. 格. 122. 00 62 80 65 . . 6 7 6 56 8 3 ,0 ,. 綿. 価. 1 69 .. 16 17 126 11 08 . , 79. 『. 1 39 ,. }繕. 496 3 126 小粒 . 4 6 中粒51 ,. 65により算出。 6は総理府: 第6回統計年鑑 p 輸入価格昭21~2 ,264~2 6により算出。 75~7 2は大蔵省: 財政金融統計月報88号p 輸入価格昭27~3 . 1 3は大蔵省前掲94号p 9 による 輸入価格昭3 . 。 国内産米麦政府買入価格は各回食糧管理統計年報書により算出。 但し価格は基本価格に各種奨励金を 含め平均買入価格。 ⑤ 国内産大豆自由価格は農林省: 各回農林統計月報より算出(時点10月) 。 但し旧26~30年の自由価格 on当り価格の換算に際しては次の方法をとっ は, 原表に1升当りの価格のみをもって掲載ある故にt 2 ) 1 1 on当り価格を算出した。( た。 即ち ( .以 .上の如くし , 1 石 129kgとし原表1升当り価格よりlt り価格と 1 3 21升当り価格より求めたt n当 3 昭3 o 8 6 その根拠次の如し を乗じた て得た価格に0 , , 。 。 863倍となる。 原表60kg当り価格より求めたt on当り価格を比較する場合後者は前者の平均0 . on 当り価格を ⑥ 輸入価格は各作物直接t on当り算出。 国内価格は各作物とも60kg 価格よりそのままt 算出。. 註 ① ③ ③ ④. - n 脚.

(5) . 沢. 口. 信 光. 準とする以上, 食糧農産物が国内物価とある程度併行することが子想されるの であり, 国内物価指 数 (日銀卸売物価指数) は昭和 28年極大点の一つに始めて達 しているのであり, 同様に米価も昭和 28年極大点の一つに達している。 以後僅少の下降をみせながらも, 政治的配慮も加わり,32 年若く は33 年に最大点に達 している。 これと同じ事は大麦についても言えるのであり, 小麦についても言. えよう。 ただ大豆は少しくこれと異なり既に,26 年直接的統制価格を脱 して自由価格に突入 してい るのであるが,同年が直ちに一つのピークを 形成し,29年最大となり爾後下降線を辿りつつ33年若 千の回復を示している。 ところ で之等の価格は輸入価格に比 して如何なるものであったか。 第1表 によれば23年迄は米, 大豆に於いては輸入価格の2 倍乃至3 倍を示しているのであり, 麦に於いて 尚かなりの割高となっている。 然るに24年を転機と して事態は一変する。 即ち輸入価格は絶対的に. も相対的にも急騰する。 逆に言えば国内価格は国際輸入価格に比 して著 しく低位に押えられるに到 ったことを示す。 24年以降の輸入価格の暴騰は当に24年 4月 設定の単一為替レー トによって生起 ) さ れ た も の で あ る3 。 3 ) 昭和24年4月の単 「為替レート決定までは一定の円 ドル比率が存在せず商品毎に相違していたのであり,概し て言えば輸入商品は円高, 輸出商品については円安であった。 貿易局調べによれば2 4年1月末現在,主要輸入 商品の1 ドルに対する円比率は小麦について言えば1 65円であっナ 60円で こ。 単一為替レートの設定は1 ドル3 ある故に, 如何に小麦の輸入価格が暴騰するかが容易に想像し得るであろう。(岩波: 日本資本主義講座 V工 1 1 377頁 参照されたい). 24年を転機と輸入食糧の異常な高騰は既述の如くであるが 米について言えば25 年かなり低 , 下し以後再び騰貴を続け,28年最高点に達するに到った。 しかしこれを頂点と してかなりの速度を. もって低 下一路を辿り,29年に到るや遂に国内価格が輸入価格を上廻り, 而も年と共に隔差を大に している。 同様の事は麦類, 大豆についても言えるのであって, 而も之等は米よりも早く, 大豆に. おいて は早くも26年に, 麦類は28年に国内高の現象を露呈するに到った 而も之等も米同様, 国 。 際価格の値下りにも拘わらず, 漸増を続 けているのであるが, 之等食糧は米以上に国 際商品である. 故に貿易政策 の如何によっては輸入価格の線までに容易に落下し得る性質のものである このよう 。 な国内価格の割高は安 価な賃金安価な食糧を欲する資本の反撃を受けることは当然であり,29年6 ) 月 早くも国内 価格引下げの要望が強力に表明されるに到った4 。 4 ) S29 9 9 ) .6 ,18経済同友会の29年度国内産麦の政府買入価格に対する見解。 ロヒ海道新聞2 .6 .1 1 , 麦価について高水準を決定することは政府の採用しつつあるデフレ政策に矛盾するものと考えられる。 産業 界においては政策(政府のデフレ政策-筆者)に協力してコスト引下げの努力を払っているのであり, かかる時 期にあたっては全産業一致して低物価実現のために努力しなければならない。 2 . 国際的には食糧事情の好転は価格の低落をもたらしつつある。 かような事態に照し考えればインフレ時代の 所産たろ麦価算定に関するパリティ方式は今や再検討を加えるべき時期 であろう。. 次に視点を転じ国内閣価格との対比に於いて国内統制価格を見よう (第2表も 先づ米について みるに,24年以前に於いては3倍乃至8 倍にも達していた闇価格は25年急激に倍率を縮 少して1 5 , 倍以下に下り,以後その隔差は増々縮少し,31年に到れば殆んど全く相近接する に到る。 而も33年 に到れば闇価は完全に統制価を割 っている。 然 しながらこのような現象(闇価の統制 価以下の低落) は生産県に於いては既に31年頃より見られるのであり, 数字に 表われた 闇米価最低県たる宮城県. (白米価格では秋田県が最低, 但 し玄米価格は不明。 恐らくは全国最低ならん) に於いては31年闇価 9 は政府買入価格 (同年の基本価格に各種加算を金を加えた平均価格は60kg3 86円) より60kg に ,. ) (供出制廃止後は闇価は自由価格を表わす) つき186円を下廻っていた5 。. 5 8p ) 農林水産統計月報 No .5 .125を見よ。 かかる闇価の統制価を下る県は数字上明記されたものは12県であり この外可能性の県は東北3県がある。. - 12 -.

(6) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について. 第2 表. 闇価格(供出制廃止後は自由価格)と政府買入価格対比 (単位円). 米(1石J 玄 価格 政府買 闇. フ ・価格 自由価格 ⑩/④. ④. 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33. ④. 4 600 , 8 900 ,. 78 7 .. 78. 4 64 ,. 345. 14 600 , 13 500 , 8 9 ,00. 3 33 ,. 775. 4 717 , 6 268 ,. 2 86 .. 1 015 , 1 210 ,. 400 7 , 8 671 ,. 9 200 , 10 2 ,00. 10 193 , 9 911 ,. 12 200 , 13 100 ,. 1 0 259 ‐ , 9 9 ,64. 591. S 21 22. ⑩. 5 2 5kg ) 玄 大 麦( .. 1 921 , 4 383 ,. 10 261 , 10 323 ,. ⑩. ⑩/④. 1 188 , 2 063 ,. 15 13 .. 102. 5 98 ,. 3 193 , 2 9 ,44. 4 12 . 1 67 .. 89 2 ,. 1 25 ,. 1 375 ,. 021 2 , 1 839 ,. 1 19 ,. 1 482 , 1 637 ,. 1 738 , 1 731 ,. 1 17 .. 1 19 . 1 32 .. 611 1 ,. 1 715 ,. 1 06 ,. 12 000 ,. 1 17 . 1 04 .. 1 623 , 1 624 ,. 1 720 , 1 712 , 1 747 ,. 1 06 .. 10 300 , 11 500 , 10 100 ,. 0 98 ,. 1 42 ,. 1 12 .. 1 700 , 1 691 ,. 60kg 玄 裸 麦( ). 627 1 ,. 1 34 . 1 05 .. 1 05 , 1 03 . 0 96 ,. 60kg ) 玄 小 麦(. ⑩. ⑩/④. 1 511 , 2 624 ,. 14 81 .. 102. 455. 5 73 .. 455. 1 029 , 1 347 ,. 4 060 , 3 744 ,. 94 3 .. 1 029 ,. 2 77 ,. 606 1 , 1 903 ,. 571 2 , 2 345 ,. 1 60 ,. 1 347 , 1 606 ,. 2 010 , ‘ 2 193. 2 210 , 236 2 ,. 1 09 .. 2 173 , 150 2 ,. 2 237 , 2 196 ,. 1 03 .. 127 2 , 2 224 ,. 2 140 , 2 181 ,. 1 00 ,. ④. 2 212 ,. 2 092 ,. 1 23 , 02 1 , 02 1 . 0 98 , 0 95 .. ④. 1 765 , 1 930 , 1 972 , 2 068 , 2 058 , 2 034 , 127 2 , 116 2 ,. ⑩. ⑩/④. 467 1 , 548 2 ,. 14 38 .. 3 942 , 635 3 ,. 3 83 ,. 496 2 , 2 277 ,. 1 55 ,. 2 146 , 2 045 ,. 1 11 ,. 2 135 , 119 2 ,. 1 03 .. 2 079 , 2 124 ,. 1 02 ,. 035 2 ,. 0 96 ,. 60 5 , 2 70 , 1 29 , 1 04 . 1 03 . 1 00 .. 註 闇価格(自由価格)は S21 , 22は昭和25年刊農林省統計表により, S23~32は 昭和31年度, 昭和32年 3は農林水産統計月報 No 度食管統計年報書により, S3 .82による。 価格平均であり, 日本農業年鑑各年次による。 政府買入価格は基本価格に各種加算金を算入した政府買入.. ) 33 年に到れば 農業県23 県は 32 年に於いても生 産県の一部は 同様の現象を呈 したのであり6 , 政府買入価格を割り, 特に米価最低の秋田県に於いては 政府価より60kg 当り329円を下廻る状態 ) 全国平均と してこの年完全に闇価が政府買入価格より下廻るに到ったことは前述の如 であった7 。 く で あ る。. 6 ) 農林水産統計月報 No .141 を見よ。 ,70 p N 8 2 7 同 上 o, ) p,145 を見よ。. 更に麦についてみよう。 麦類は23 年迄は闇価対統制価の比率的隔差は米以上 に著 しかったの 8 年より政府価闇価は殆んど相近接 であるが, このような隔差は24年以降漸減一路を辿り, 既に2 するに到ったが,それでも尚後者が前者を僅少上廻っていた。 然しこれ又32年より闇価が政府価を 割るに到っている。 以上の如くして 20年代初期に著 しく両価格に隔差のあった米麦は23年より或 いは31年頃より殆んど相接するに到り,31年頃より部分的に, そ して33 年に到れば平均的に逆隔. 差を生ずるに到り, 闇価(直接統制撤廃後は自由価)は政府価によりかかっている。 このことは価格の上に重大な 転機の生じたことを表わす。 即ち20年代初期に於いては 統制価. は,,自由放任 せば闇価若 しくはそれに接近 した線まで上昇し得べかりし価格を極端な低位に押 し止 めんとする低価格政策たるものであり, 且つその後も一貫 してこのような性質のものであったので. あるが,31 年以降は支持価格たる性質 に変質した事を表わすものであり, 爾後このような性質が年 5 号)の適用作物に編 を追って増大 している。 大豆は既に誕生せる農産物価格安定法(S28 .8 法第22 入されることによって最低線保持に腐心 している。. このような原因は何であったか。 勿論供給量の増大である。 供給量は生産量と輸入量に依存す るが, 供給量の増大は生産量の増大もさること乍ら,24 年以降の国外食糧の流入であり, 麦・大豆 5 年以降の輸入はかなり顕著である。 而も麦・大豆に に於いては大量の輸入 があり,米についても2 於いては, 安価なる大量の輸入であるところに自由価格の下落を促進した所以があるわけである。 - 13 -.

(7) . 口 信 光. 沢. 生産量について言えば, 米については30年以降かなりの増大がみられ, 麦・大豆については27・28 9 年頃迄の急激な増加がみられ, 以後はむしろ減少している それにしてもそれ自体では国内 の ・2 。 需要を満すにはあまりにも過少であり, 輸入量の増大によっ て補足されねばならなかった(第3 表L 第3表 生. 米 301 9 , 8 887 , 066 10 , 9 478 ,. 産. 主要食糧生産量輸入量, ooot 供給量 (単位 1 ) on ,. 量. 米. 大麦 小麦 大豆 裸麦. 輸入量. 輸. 大 磨率. 入 麦. 輸入. 燐亘. 417. 616 202. 401. 51 4 ‐. 767 174. 571. 0 16824 3 0 6 . .. 208 214 845 1 , 954 1 305 217 ,. 865. 42 0 4 19018 3 , .. 925. 量. ⑩. 供 給 量. ④+⑩. 大 豆磨 襲小 麦 簾率 米・麦 同左 同左 類の米 大豆 溌輸入最 例輸入 謁 量 指数 指数. 15 0 0 .. ・ 換算計. 340 35 5 3 1 4 10 905 100 . . , 69447 6 1 6 8 4 1 1 313 104 . . , 69549 5 47 18 O 13 041 119 . , ,. 205 100 190 92 261 127. 135 i 4 43331 955 59 8 19447 214 2 1 590 134 , . . . , , 671 5 4 3 8 2 9 1 5 3 5 2 9 7 1 8 9 7 2 0 7 1 4 8 7 . ,25 136 . . , ,. 411 200. 1 65352 6 31039 5 15 330 141 , . , , 1 3 16 661 O 16724 375 150 . . ‐52 , ,. 784 382. 9 748 896 1 339 447 945 , , 9 0 1 0 5 4 1 1 4 112 799 8 7 I 88145 5 . , . ,89 474 1 , , 9 9 2 2 1 1 0771 537 521 1 081 978 9 O 94546 8 , , . , , , 8 2 3 8 1 1 3 4 4 2 9 0 9 9 7 1 9 9 2 0 7 9 5 1 L 6 7 0 3 9 1 . , , , , ‐ 9 1 1 3 4 1 5 1 6 2 0 ー 6 4 8 2 ・ 1 3 1 3 6 3 1 3 2 1 6 7 3 7 ー ヨ 7 1 1 , . , , , , ,. 1 686 55 1 448 51 1 14 507 133 . . , , 2 1 8 5 4 1 6 8 7 9 O 5 0 8 5 7 , . ,17 154 ,. 651 317 688 335 877 428 928 455. 148 1 468 507 1 385 246 9 259 1 i12 I 57633 4 2 287 60 419 647 180 1 9 808 61 315 641 11 . . . . , , , , , , , , 10 899 1 132 , , 11 4 1 1 6 3 , ,28 11 9 9 3 1 132 , ,. 1 375 455 1 208 , , 1 3 3 0 4 8 5 1 031 , , 1 281 391 ,. 934. 759 6 217 5 92244 9 2 227 62 3 71761 1 749 163 1 70 570 . . , , , , , 347 2 2 4 9 8 5 3 I 2 2 3 9 6 2 7 8 0 5 6 3 1 4 1 7 7 7 6 6 2 1 2 . . , . . , ,64 616 9 505 4 O 6 O 1 2 2 4 4 6 9 9 1 8 1 3 1 7 6 3 8 7 8 0 0 0 6 6 1 295 631 . . , . . , ,. E ① S21~25は総理府: 第6回総理府統計年鑑。 弄 2は大蔵省: 財政金融統計月報88号。 S33号は同9 ② S26~3 4による。 但し生産量は北海道年鑑(S3 5 年度版) による。 輸入量 ③ 輸入依存率= ×100 ④ [コは最大年を表わす。 国内生産量十輸入量. 第3 表により我々は供給量の漸増を知る のであるが,24年以降の増大はかなり著 しく,30年; こ は終戦直後の2倍近くに垂んとするに到っている。 大豆の供給速度は24年以降極めて顕著である 。 而も之等の供給量は人口増加を考慮 に入れても尚著 しく増大していると言えるのである 供給量の 。 かかる増大は先づ25年いも類の供出制を撤廃せ しめ, 更に翌26年雑穀を, 更に27年には麦の直接 統制を廃止せ しめ,30年には米の直接統制をす ら廃止せ しめるに到っている。 而も30年の豊作はブ ) ルジョ ア及 びその代弁者を して如何なる形の統制であれ, これの完全廃止を 主張せ しめるに到る8 。 8 ) 例えば読売新聞の食糧統制の撤廃の可否を問うた際の評論家, 財界人の回答を見よ。(S32・6・25 同紙). さて, このような食糧供給量の増大, それにも拘わらざる支持価格たる相対的高価格政策の保 持は 消費者公定価格と 自由販売価格の 逆差ともな って表われa f 列えそれが全国的というよりも局 地的であるにせよ, 此の面からも消費者のための統制価格は生産者のための統制価格 に姿態を転じ 0 )と共に顕著 ている。 このような事態は統制自体に批判を生ぜしめ, 殊に食管会計の赤字の顕著化1 となってくるのである。 食管の赤字の解消には当然のことながら消費者価格の釣上げが考えられよ う。 而もそれが自由価格がより下っている現在, 釣上げは愈々在庫の増加をもたらす所以となり, 国家の財政上からは重大な問題となる。. このような統制を支える唯一の根拠は米のもつ国際商品性との狭=徹生によるものであるが, こ れとて高米価政策を支える絶対的オ艮拠とはなり得ない。 当にこのような高米価と統制を維持せ しめ - 14 -.

(8) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について. るは階級としての農民の政治的圧力であろう。 然 しながらブルジョ ア政府にとってはこれは自己の 政治的力を保持せんとするための農民に与える飴であり, 食糧政策殊に貿易政策の如何によっては, 1 ) がそれはそれとして 絶えずつり 国際農産物の低下傾向にある現在, 容易に下り得るものである1 。 上げられて きた国内産米買入価格は, 国際的にシェ レ現象を生じているにも拘わらず, 逆シェ レの 2 ) この点からも資本の反撃を喰うであろう 現象を生ぜしめている1 。 。 9 ) 精米について消費者配給価格と消費者自由購入価格を比較すれば次の如し。(附表1) 附表1 年・月. 消費者/基本配 闇価格′給価格 (%). S 21・ 3~ 21・11~ 22・ 7~. 1 798 , 923 662. 22・11~ 23・ 7~ 23・11~ 24・ 25・ 26・. 4~ 1~ 1 ‐~. 26・ 8~. 2 7通年. 28・ 1~. 29・ 1~ 30・11~ 31・ 4~. 消費統制価格闇価格比較比. 駕 嘉 霜 / 落 語 露 (%). 年・月. 闇価格′給価格 (%). 綴喜 / 落 語 霧 (%}. 31・10~. る 1 男ま i 1 g 平壌. 竪 欝 車 欝. 三 441 451 336. 32・10~. 279 177 156. 33・ 8~. 129 142 158. 139 129 109. 33・11~. 消費者/基本配. g {を搬同 { 義理 ぽ 嶺 1雇 t g g 8 I ず墨 .. 1 i 鹿 g. r 、同. 左. f -. 註 ① 上掲の年月は消費者基本配給価格の改正のあった年月を表わす。 但し33年8月及び33年11月 を除く。 0月以降の甲乙丙丁の分類は 政府が消費県より生産県への傾向度によって分類したものであり, ② 31年1 分類により基本配給価格を異にした。 即ち甲を最大とし, 丁(特)を最低とした。 上表では甲乙丙丁の各 1例として東京都, 広島県, 千葉県, 秋田県をとった。 8 9並びに同書(昭31年度)p ③ 算出の拠典は食糧管理統計年報書 (昭32年度)p .38 .6 .6 ,75並びに農 ,p ,p 林水産統計月報 No.79, No.82.であ る 0年代当初の闇価と 公定配給価との著しかった隅差は26年頃にはかなり縮少する 上掲 r附表1」 によれば, 2 0年の空前の大豊作を契機とし隅差は殆んど解消し,地域 に到っている。 その後僅少ながら隔差を増加したが3 によっては逆隔差を生ずるに到っている。 33年に到ればこの傾向はますます顕著である。 10 ) 食管特別会計が赤字に転じたのは昭和27年以降である。 然しそれでも筒27 , 28年は食管会計の過去の黒字分 の蓄積をもって処理し得たのであるが,29年以降はも早これを喰潰して一般会計から赤字補填をしなければな らなくなる。 今各年度赤字を示すと次の如し。(附表2) 附表2 年 赤 字. 次 額. 食 管 会 計 赤 字 (単位 億円). 27. 28. 29. 30. 31. 32. 33(予). 34(予). 140. 205. 129. 2 7 ,. 160. 133. 135. 354. 2は食糧管理統計年報書 (昭33度) :95。 註 拠興 S27~3 , S33~34は財政金融統計月報 No,84, No. 11 } 28年以降国際価格の低下傾向にあることは第1表によって知られるのであるが, 我国の統制生産者価格が国際 57年1月価格: 米穀価格(籾)lkg当りを 的に見て如何に高水準にあるかは次の数字から明かである。 即ち19. 6 セ ン ト, タイ 4 3 セ ン ト, 日 本 18 2 セ ン ト, アメ リ カ 1 0 セ ン ト, イ タ リ ー 9 3 セ ン ト, ヴ 示 す と, ビル マ 3 , . , . .. 3セントである。(拠奥: 食糧管理統計年報書p )上記は原産地の価格であるが, 中間経費の加わ ェ トナム7 ,426 , 3 附表 った日本港着に於いてもその価, ) 格はかなり低い( 。 したがって若し中間経費が減少すれば愈々彼我の価 格差は著しいものとなろう。.

(9) . 沢 附表3. 195 7年度平均 it 輸 入 米 価 格 国 別 ( o l l当り). 1 輸 入 価 格 ) (F&C 千円). 備. 考. 53 38 ( 78%) 日本産米政府買 , 入平均価格 65 0 8( , 96%) (各種加算金を含む平均) 68 34 千 円 48 0 8 1 7 %) . , (. ア メ リ カ ◆ ノ レ ヒ. 口 信 光. マ. 国. 別. ム ロ. . タ. イ. 廟 入 価 格 (C&F ). 備. 考. 1957. 55 65( 81%) . 46 8 3 ( , 68%). 註 ① カッ コ内数字は同年度日本産米政府買入平均価格との比を表わす。 ② 算出の拠奥: 財政金融統計月報 88号 p,75~p.77。 12 ). 附表4 1949. 1950. 本. 日. 農民受取価格指数と支 払価格指数の比率 1951. 1952. 1953. 1954. 1955. 1956. 100. 101. 116. 111. 109. 105. オ ー ス トラ リ ヤ. 94. 89. 89. 88. 86. 87. 83. 82. ダ. 133. 132. 136. 119. 111. 106. 102. 100. 力. 116. 118. 125. 117. 108. 100. 98. 96. ナ. カ ア 註. メ. リ. 09 一 一 97. 日 本 は 1951 を 100 と し, オ ー ス トラ リ ャは 1937 を 100 , カ ナ ダ, ア メ リカ は 1935~39 を 100 と す。. 2年度食管統計年報書 p.403 拠興: 昭3 。. 以上の如く観察する ならば主要食糧の供給力の緩和と共に, 農家経済は少なくとも主要食糧生 産面を採る限り, 如何に脆弱な事態に突入 しているかが知られるであろう。 と共に割高な食糧増産 政策は愈々その意義が色あせつつあるを知るであろう。 ブルジョ アジ←にとっては安価な食糧を導. 入 して賃金を低下せ しめ, 輸出力を伸長せ しめる方がより得策であり, このような力がより強力に なる につれて価格政策への反撃強 化, 増産政策への熱意の喪失が加わってくるであろう。 31 年12. 月 公共事業特別調査委員会の答申もその表われと言えよう。 即ち 「……比較的に効率的ならざる干 1 3 ) というのである では食糧増 拓・開墾等の公共事 業は総合的見地より再検討される必要がある」 。 産費は如何に割高なものであるか, これについて検討を加えねばならぬが, 本章の価格政策で論ず るよりも後章の食糧増産費で論ずることが適当であろう。. 13 ) 大蔵省: 園の予算{昭32度)p ,339 。. 2 , 主要食糧作物の田畑収入推移. --北海道の場 合--. では以上の生産者統制価格の設定の下に本道の主要食糧作物価額は如何なる推移を辿った か。 もとより生産された主要食糧は自家消費, 供出 (含摘発) , 闇販売(自由販売)よりなっているのであ. り, 食糧困難な戦後初期においては生産者統制価格のみにて計算するは低きに失する。 故に供出分 は統制公定価に, それ以外の自家消費, 闇販売 (自由販売) 分は闇価格 (自由価格) をもって計算 し 所謂実効価額を求めることとする。尤も麦については本道の場合商品部分は実質的に27年以降自由 販売をもって 独占されたと言ってよい。 籾て之等主要食糧の価額を示したのが第4表である。 第4 表により我々は農家の実際的粗収入と しての主要食糧の実効価額を知り得るのであるが,. 水稲は畑作主要食糧作物計に比 べて作付面積がかなり小なるにも拘らず, 殆んど如何なる年におい ても 実効価額は かなり上廻っているのが注目される。 殊にそれは食糧困難であった24年前及び水 稲豊作年に於いて顕著である。 この事は過去のそ してその後の水稲農家の有利性を示唆 していると 共に,相対的にも絶対的にも不利な畑作農家に対して高度集約酪農政策その他の畑作振興・蓄産奨励. 策の登場せる所以を物語るものである。 それはともかく, ここに留意すべきはかかる農業生産価 額 - 16 -.

(10) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について. 第 4 表 ・ 主要食糧生産実効価額(北海道) 単位100万円. S23 24 25. ‐ 馬鈴薯 裸 麦 三麦言 一. 水 稲. 大 麦. 17 079 , 17 703 ,. 493. 839. 803. 749. 878. 893. 小. 麦. 5 073 ,. 1 691 ,. 433. 6 294 ,. 2 007 , 3 7 ,10 4 250 , 4 153 , 2 909 , 1 485 ,. 016 19 , 18 056 ,. 718. 976. 693. 614. 684. 2 388 , 2 343 ,. 6 291 , 8 7 ,69. 27. 23 780 ,. 553. 1 044 , 986. 595. 1 539 ,. 28. 18 111 , 13 922 ,. 377. 618. 405. 7 735 , 6 623 ,. 509. 588. 473. 1 401 , 1 098 ,. 633. 737. 553. 1 370 ,. 31. 32 367 , 10 767 ,. 421. 539. 383. 1 343 .. 32. 33 369 ,. 481. 616. 413. 1 510 ,. 30. 小 豆. 135 2 , 2 572 ,. 26. 29. 大 豆. 7 272 , 7 584 , 8 240 , 10 064 ,. 水稲実効価 水稲作付面 以 上 の 額 100 と す 積 を 100 と 全畑作計 る畑作計実 する以上畑 効価額比率 作計作付比 55. 155. 561. 402 9 , 10 678 ,. 60. 167. 816. 13 347 ,. 70. 171. 2 196 , 3 687 ,. 17 558 , 17 115 ,. 97. 173. 72. 162. 1 610 , 1 840 ,. 12 544 ,. 69. 155. 11 695 ,. 84. 148. 4 400 ,. 4 406 ,. 17 761 ,. 55. 138. 2 051 , 3 022 ,. 1 984 , 3 694 ,. 13 619 ,. 127. 142. 18 291 ,. 55. 132. 註 ① 公定価格×供出分(予約分)+闇価(格自由価格)×供出外生産量(闇販売十自家消費分)をもって実効価 額と し た。. ② 生産量は道文書統計課調。 ・年表各回による。 但し S2 ③ , 供出量は農林省: 農林統計 4 5大豆供出量は北海道年鑑{S2 6版)によ , S2 る。 S2 3の大豆供出量は S2 4の供出量を基準とし之に23年の2 4年に比較した減少歩合を乗じた推 4 計数である。 叉S23 供出量は北海道年鑑( 1 95 0版)1 8 1頁及び同書( 1951版)55 9頁により ,2 ,25の小豆. 推計, 推計 法は雑穀(含小豆)の生産量対供出量の比率をそのまま機械比に小豆に適用したものである 。. に被害年においては共済支払金が加算されることであろう。 農業災害補償法 ( S22・12 法第1 85 号) により政府の再保険の行なわれる米麦について支払共済金の推移を示すと次の如くである(第5 表) 。 第5 表. 米 三 麦. S23. 24. 26 9 .. 8 262 ,. 3 .68 ,. 6 243 ,. 25. 支払共済金額推移(北海道) 単位1 00万円 26. 27. 28. 29. 30. 31. 32. 33. 51 O .. 424 3 .. 319 6 ,. 1591 9 .. 24634. 115 7 .. 3801 5 ,. 393 5 .. 169 3 .. 141 5 ,. 43 3 .. 1 140 ,. 161 5 ,. 115 5 ,. 107 8 .. 103 3 .. 78 5 ,. 31 6 ,. 3は北海道農業共済連資料による。 註 農林省: 農林統計表各図による。 但し S3. 上表(第5 表) の外, 昭和 32年より任意共済と して農業共済組合北海道連 合会で道費の援助の. 下に新たに大豆救済を実験的に実施 し始めたが, なお 本制度は規模に於いても微弱である。 故にこ ) こ で は 一 応 こ れ を 除 外 して 考 え る こ と と す る1 . 1 ) 大豆共済について実敗をあげれば次の如し (北海道農業共済連資料による) 。 被害面積. S32 33. ? 反 1 663 ,. 支払共済金. 1 319 千 円 , 1 3 ,77. 組 合 数 11 20. ・. 組合加入面積 836反 2 , ?. では単位面積当り田畑主要食糧実効価額は如何なる推移を示したか。 第 4表, 第5 表を集計 ・し 且つ之等各作物の栽培面積か らこれを求めたのが第6 表である。 尤も主要食糧作物として小麦 大 ,. 麦, 裸麦, 大豆, 小豆, 馬鈴薯に限定 したことに問題があり, 之に菜豆, 腕豆その他雑穀を加える ことにより若干異なった数字が表 つれよう。 ともかく第6表を見る限り稲作の有利性は明らかであ. り, たとえ異常な凶作年 (たとえば昭和31年目r こ於いても共済制度に支えられ, 反当り 1万円水準 には達 したのであり, 豊年ともなれば反当り2万円を上廻っている。 畑において馬鈴薯が最も多い - 17 -.

(11) . 沢 口 信 光. 粗収入をあげてい るが, これとて稲作収入の半額であり, 大豆収入は低位且つ不安定であり, 小豆 は年により極端な動揺があり, 三麦の如きは戦後の貨幣価値の低 下にも拘わらず, 名目価額的にも. 戦後 一貫 して大 した変動なく低水準に沈澱し, 稲作収入 との差は愈々拡大 している。 総じて言えば 0 稲作の低 生産の年に畑収入との差が幾分縮少することがあるが, 先づ畑食糧作物収入は田収入 の4 % 代 を紡樫しているとみてよい。 第6 表. 0円) 1 反当り生産実効価額(含共済支払金) 北海道 ( 畑. 田 水. 稲. 24. 3 1 292( 746 ) , , 2 3 9 2 1 3 5 2 ( ) , ,. 25. 416( 125 1 2 ) , ,. S23. 26 27 28 29 30 31 32. 註. 豆. 三麦平均. 馬 鈴 薯. 大. 176 4 1 06( ) , 9 465( 81 ). 622( 1 805 ) ,. 317{ 918 ). 小. 豆. 401( 1 164 ) ,. 左畑作物 平 均 1 363 470( ) ,. r平均反収 左畑作物言 価額の水稲反収に対 する比率 (%) 36 2 .. 1 4( 326 75 ) ,. 302( 532 ). 422( 743 ). 52 2( 92 4 ). 38 6 .. 4 75( 608 ). 513( 766 ). 581{ 872 ). 1 41 .. 69{ 1 478 1 3 ) , ,. 198{ 1 293 ) 409( 4 41 )1 , ,. 97 55 3( 5 ). 7 868( 93 ). 753( 813 ). O 55 .. 1 164 098( 321( 340 ) ) 1 , , 0 3 43( 35 ) 999(1,048). 107( 1 174 ) 4 686{ 67 ) 1, , ) 441( 463 ) 464( 487. 780( 842 ). 44 7 .. 598{ 646 ). 41 6 .. 1 1 174( 267 ) , , 4 4 4 6 4 2 2 2 ( , ) ,. 120( 1 187 378( 295 ) ) 1 , , 1 199 110( ) 338( 365 ) 1, ,. 9( 572 53 ). 569{ 614 ). 48 5 ,. 469 ) 807( 8 72 ) 1,360(1,. 0 898( 97 ). 41 5 .. 8 3 38( 34 ). 8 464( 47 ). 642( 661 ). 65 6 .. 125 ) 2 125{ 2 , ,. 1 388 388( ) 41 7( 41 7 ) 1, ,. 2( 5 42 5 4 ). 982( 982 ). 90 1( 901 ). 42 4 .. 883 1 1 744( ) , , 5 5 2 4 1 1 3 7 ( , ) ,. 00 1 7 978{ ) ,. 95( 589 3 ). 1{ 816 88 1 ‘ ) ,. 1 221 186( 0( 360 ) 35 ) 1, ,. 8( 242 22 ). 括弧内数字は S32 を 基 準 と してイ ンフ レー トした 価 額。. 近年本 道に於ける稲作の 目ざま しい発展にも拘わらず, 生産の自然的障害に対応する不安定性 ) 食糧緩和 ) これを補償する手厚い共 済制度を有することは3 は尚解消 されておらないのであるが2 , , 4 ) 生を或る程度解 ず 反当り収入の不安定 後本道米作の伸長を抑制せんとする論がある にも拘わら ,. 消 し且つ豊年と もなれば絶対額の大きいことと相僕って, 造田化の動機と して作用すると共に米作 農家経済の安 定化に役立って いる。 だが以上は稲作の有利性は畑作主要食糧作物との比較上のこと であり, 之等作物を年 次的粗収入の変化を昭和32年を基準と してイ ンフレートし,縦の関係におい て眺めてみよう。 然るとき我 々は稲作と畑作とを問わ ず,その反当り実効価額は戦後直後の23 年に 5年には早くもその余煩の 比べて著減して いるのを知り得るのである。 而も戦後の高収入 も24年 2 6年 消 失 しつつあるを見るのである。 諸物価漸く安定 し,且つ食糧状況も漸く緩和されつつあった 2 以降 を通観してみるならば, その粗収入は豊凶変動による振幅がみられる以外, 傾向的変化は之を 認めるこ とができない。 これは統制価と闇価が接近 し, 且つ統制価が物価に準拠して定 められる以 上, 当 然 の こ と で は あ る。. 2 ) 本道主要食糧作物の反当り生産量の安定状況を 「標準偏差による変化系数」 をもって示すと次の如し。 5% (数字は旧23より 1%, 馬鈴薯9 5%, 小豆34 4 3%, 大豆29 1%, 小麦1 7%, 裸麦11 8 9%, 大麦14 . 米2 . . . , . . 不安定である 3 2に到る各作物反収より算出) 上記によれば米は小豆, 大豆に次いで作柄が 。 3 ) 農業共済制度によって本道水田農家の保護を受けることは府県に比 べて格段に大きい。以下これを説明しよう。 204石 634石にして, 同年間の全国平均は2 0ヵ年の平均反収は1 . 本道水稲の昭和23年より昭和32年に到る1 . 8 9% 2 全 そ れは に して 国 の ば 本道は めるなら . より格段に低い。 更に同期間の標準偏差による変化係数を求 , 作柄が府県に比べて らず 道の水稲は反収が低いのみな 以上からすれば本 2% であり, 本道は格段に大きい。 9 , . 接国家の 著しく不安定なることを表わす {附表5) 。 今前者のことは暫くおくとしても, 不安定性そのものは直 而して同年の本道 3 0年 道は大豊作であった 昭和 北海 つながる 。 本道水稲に対する農業共済支払額の増大に 。 こも拘わらず支払共済金(農家側からすれば受入共済金 2% であった。 i 水稲栽培面積は全国水稲栽培面積の5 . - 18 -.

(12) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について 附表5. 水稲反収及び標準偏差比較 (石). S23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 北海道. 875 1 ,. 1 779 .. 961 1 .. 1 663 .. 970 1 ,. 1 239 .. 0 900 ,. 全 国. 2 259 .. 2 163 .. 126 2 ,. 042 2 .. 2 228 ,. 1 854 ,. 037 2 .. 30. 標準偏10 カ 年 差係数 平均反収 (%) {石). 31. 32. 2 178 .. 0 743 .. 2 039 ,. 28 9 ,. 1 634 .. 2 622 .. 2 304 ,. 406 2 .. 9 2 ,. 2 204 ,. 註 農林統計書各回による。 3 5% に達した。 大豊作とても斯くの如し。 不作年をとれば本道水稲の受ける共済金は一 額) は全国のそれの1 , 9年本道水稲に対する支払共済金は全国のそれの21 2 4% であ り,31 年 に 於い て は38 億 例 潤ま 層顕著になる。 . 0% に達した(数字は農林省統計による) 円, 同年全国水稲支払共済金額96億の4 。 このような事態はたとえ全 せよ, 食糧状況の緩和につれて国家財政の見地誉 から北海道水稲作に対する反省若 額それが国庫負担でないに‐ しくは再検討の生ずることは当然であろう。. 誉3 1年農業共済保険経費の国庫負担額は総額1 1 0 億円であり. , その73% までは水稲に対するものである。 4 ) かかる考えを表明したものとして, たとえば稲葉氏がある。 即ち 「北海道の水田開発はできるだけ早い機会に 締めくくりをつけるべきことを指摘したい。 米に関する限り日本は殆んど自給の域に達し, 今のままで進めば 米のありあまる時代が来そうである。 北海道の米作は内地との比較でやはり不利であることは事実である。 冷 害の年あり,また概して内地米より北海道米は品質悪い」(国民経済研究協会著,北海道の開発と公共事業27頁). 3 , 財政 支出としての食糧増産費の推移 --全国的考察一一 食糧政策の変遷は, その物質的裏付 けとしての食糧政策面への財政投下において如何に表われ たか。 思うに国家施策を実施せんとすれ{ ば必ず財政支出がこれ に伴って生ずるのであり, 之なく し てその施策的活動はな し得ないからである。 食糧増産についての財政投 下は積極面と消極面の二面. から必要である。 積極面は積極的 に増産しようとするものであり, 消極面は減産を阻止 しようとす るものであり, 災害復旧費の農業関係がこれにあたる。 積極面は財政上食糧増産費と呼ばれるもの である。 食糧増産費は公共事業関係費に含まれる力~故に, 公共事業関係 費が増大すれば食糧増産費. も増加する可能性があり, 減少すれば減少する可能性がある。 更に又公共事業関係費を或る程 度変 化がないとすれば, 公共事業費中の食糧増産費外経費が増大すれば食糧増産費は減少するわ けであ. り, 反対の場合は反対である。 そこで先づ食糧増産費を公共事業費の推移の中で観察することとし よう (第7表L さて公共事業費を一般会計歳出比を見るに, 復員者海外引揚等吸収 のための公共事 4~7 業費の必要 生の増大にも拘わらず, 昭和 24年までは 4 6% に止まり, これが10%を超過する . , ようになるのは 昭和25 年以降である。 24年前のこのような 数字は 戦前の 安定期たる 昭和 7年乃. ) よ り も 低 い の で あ り 戦 前 戦 中 (昭 和 14 年 乃 至 19 年) の 29~47%2 )を少 し 9~7 9%1 至 11 年 の5 , , , , .. く上廻る程度である。 では何故このように戦後失業者吸収の最も重大な時期に公共事業費は低位に 止まらざるを得なかったか。 当にそれは終戦処理費, 価格調整費, 政府事業再建費等にその因があ ) これら支出の軽減とともに公共事業費も増大の可能性が与えられることになる ったのであり3 , 。 1 1 1歳出: 資料5~7頁。 ) ) 昭和財政史1 ,2 3 ) 昭和22年度において食糧増産費を含める公共事業費より予算計上金額の大きいものは 「終戦処理費」「価格調. 整費」r政府事業樟建整. 備費」「地方分与税分与金」 である。 そこで, 分与税分与金は戦前より存在する経費項 目なる故これをさておき, 前三者の歳出額の一般会計歳出総額に占める比率の推移を眺めると次の如し。 1%, 22年31 ( ィ ) 終戦処理費:21年32 1%, 23年22 9%, 24年14 2%, 25年15 5%, 2 6年12 4%, 27年2 1 . , . , , , , %(数字は日本総計研究所編: 日本経済統計集 p.242 に よ る) 。 8%, 22年1 0 9%, 23年1 3 5%, 24 年24 } 価格調整費:21年7 3%, 25年9 5%, 26年3 6%, 27年6 1% , , , , . . . (岩波: 日本資本主義講座 V p.244 によ る) 。 内 政府事業再建費(政府事業損失補填金) これは主として国鉄の損失補填金にあてられたものであるが” そ ,. - 19 -.

(13) . 公共事業関係費事業別国家財政支出比率(予算) (括弧内金額 億円). 第 7 表 S21. (%). (%). (%}. %. 25. {%). {%). 262. 26 ,. (%). 3 13 .. 174. 20 9 ‐. 26 8 .. 漁. 備1 港i. 1 23 .. 0 17 ‐. 3 18 .. 21 5 ‐. 13 3 .. 172. 増. 産. 49 4 ‐. 三 享 品. 20 3 .. 13 6 .. 10 0 .. 7 3 .. 5 O .. 治. 水. 道. 路. 整. 港. 湾. 食. 糧. 25 ( ). O 16 .. 8 6 .. 73 ( ). 6 9 ( ). 5 8 ( ) 3 9 .. 33 ( ). 15 5 .. 47 1 ( ) 7 8 .. 8 2 ( ). 29. 28. 27. (%). 9 6 .. 山. {%). {%). 30. (%}. {%). 31. 32. 33. {%). (%}. (%). 25 1 .. 23 4 -. 22 3 .. 23 5 ‐. 22 5 .. 24 3 .. 21 9 .. 21 8 .. 10 6 .. 5 10 .. 11 I .. 2 12 .. 164. 18 4 .. 3 27 .. 7 30 ‐. 62. 6 1 .. 5 2 .. 4 9 .. 5 4 .. 6 O .. 7 6 .. 8 9 .. 14 8 .. 1 40 ) ( 8 O .. 76 ) (. 16 6 .. 211 ( ) 9 5 .. 120 ( ). 15 7 .. 4 ) 26 ( 9 4 .. 6 15 ( ). 8 15 .. 245 ( ) 9 6 .. 50 1 ( ). 15 7 ‐. 2 28 ( ) 9 4 .. 1 37 ( ). 9 16 .. 247 ( ) 9 7 ‐. 1 41 ( ). 8 15 ‐. 26 9 ( ) 8 8 .. 4 1 9 ( ). 8 16 .. 293 ( ) 9 O .. 1 57 ( ). S ( ). 1 0 ( ). 6 2 ) 2 6 ). ( (. 33 3 .. 24 4 .. 13 O .. 46 ( ). 43 ( ). 52 ) (. 5 6 ) (. 6 4 } (. 91 ( ). 1 0 8 ( ). 9 5 ) (. 91 ( ). 06 1 ( ). 1 20 ( ). 13 6 ( ). 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0 7 .. 1 I .. 1 6 .. 旧. 2QI. 43 1 ‐. 47 8 .. 47 5 ‐. 55 8 .. 40 5 .. 5 42 .. 6 42 .. 45 3 .. 9 42 .. 38 O .. 33 O .. 26 5 .. 20 8 .. 農 業 関 係. 8 5 .. 9 10 .. 3 12 .. 10 2 .. S 10 .. 5 10 ‐. 12 1 .. 12 S ‐. 3 10 .. 8 12 .. 4 10 .. 2 7 .. 4 9 ‐. 開 開拓 実 弼. N O I-. 23. 7 3 ‐. 治. 趨 鴇憂 素孟 整 } ー1. 22. 外 資 導 入 関係 害. 災. 復. 7 1 ( }. 29 ( ). 8 6 .. 1 6 .. 8 6 .. 6 7 .. 7 1 .. 6 3 .. 6 2 .. 6 3 .. 6 5 ‐. 5 9 .. 6 1 .. 鉱. 害. 復. 旧. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 6 0 .. 0 6 .. 0 5 .. 0 6 .. 9 0 .. 0 9 .. 3 , 0 ‐. 0 3 .. 離. 島. 振. 興. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0 I .. 0 100 .. 100 0 .. 100 0 .. 9 35 ) (. 5 50 ) ( .. 100 0 .. 100 0 .. 100 0 .. 0 100 .. 94 7 ( ). 27 2 1 ( ) ,. 677 1 ( ) ,. 552 1 ( } ,. 45 8 1 { ) ,. 461 1 ( ) ,. 0 100 ‐. 100 0 ‐ 1 697 { ) ,. 1 741 ) ( ,. 4 4 .. 5 5 .. 7 6 .. 6 8 .. 9 12 ‐. 9 11 .. 9 11 .. 6 13 .. 8 16 .. 5 15 ‐. 3 14 .. 13 4 ‐. 8 12 .. 8 14 .. 2 21 .. 8 1. 1 5 ‐. 9 0 .. 1 3 .. 9 1 ‐. 9 1 .. 2 4 .. 2 7 .. 2 8 ‐. 2 2 .. 2 3 ‐. 4 2 .. 2 5 .. 計 公共事業関係費の 一般会計歳出費に 対する比率{%} 食糧増産費の一般 会計歳出費に対す る比率(%). 52 ( ). 1 18 ) (. 856 ( ). 9 48 ( ). 100 0 .. 0 100 .. 0 100 .. 6 註 S21~26 2~33 は財政金融統計月報 S4 号 137 頁 に よ る。 . は鹿野義夫: 公共事業60頁による S2 0頁 S30 以降は大蔵省: 「国の予算」 各年次による。 災害復旧に含まれる農業関係は S29 までは鹿野氏前掲6. 100 0 .. 0 100 .. ロ . .

(14) . 国家財政支出を通じて観た戦後食糧政策の変遷について れの一般会計歳出中における比率は22年7 9%,23年8 9% である。 而して本経費は2 4年度において人員整 , , 》 理を行ない経費節減を行なうことによってその支出を打ち切られた※ 。 ※ 岩波前掲書 V p.249 並びに東洋経済新報社編日本財政読本 p 161 を参照されたい , 。 ※※ 岩波前掲書 V p,252 を見よ 。. さて食糧に焦点を絞ろう。 食糧増産費に相当する 経費を戦前の安定時(昭和 7年乃至11 年と し 6~1 1% であった。そ してこれらの時代は寧ろ社会政策的なもので て)の一般歳出に占める比率は0 . ,. あった。 戦争の末期になり食糧事 青の悪化とともにこれが増産のため土地改良費, 開拓費が増大 し, これら農業 関係公共事業費の一般会計歳出にしめ る比率は増大 した。 即ち昭和1 5 年0 3%,16年0 5 , . り 6% であったものが1 %17年0 8 年1 8 1 9 7 1 % 年 % となった 1 戦後食糧の特に緊急を要 した2 , , , , 。 年22年は若干これを上廻るが, (但し両年の食糧増産費の公共事業費中に占める比率は頗る高い) そ ) れにしても下降か ら上昇に転ずるのは朝鮮事変後の食糧自給策の強化以後である5 。 4 ) 前掲昭和財政史 資料6~7頁。 5 ) 朝鮮動乱を契機としてわが国における食糧の自給態勢を急速に強化する必要を痛感させた。 昭和25年7月 31 日閣議は国内主食緊急増産方針を決定した。 即ち次の如し。(抄録) 食糧自給態勢の急速強化に関する閣議決定事項(抄録)「朝鮮における事態の進展等最近における内外の諸情 勢に鑑み, わが国における食糧自給態勢を急速に強化するため, 徹底した方策を講ずることが緊急 である よ 。 つて. 1 政府はさしあたり主要食糧の生産量を1割増産をすることを目標とし, 土地改良災害防除農業技術の改良 , . 普及優, 良種苗の普及その他緊急増産に関する諸施策を計画的かつ強力に推進するものとし, これと合わせ て総合的食糧対策の一環として水産食糧, 畜産食糧等の増産についても強力な施策を行なうものとする。 」. だが食糧増産費は一般歳出に占める比率は昭和 26年を契機と して増大 しているとは言え,公共. 事業費に対して占める比率は終戦後のかなりの高比率も減少一路を 辿り,25 年は最低に達 し,26年 6% 前後を妨 呈している程度である。 これは災害復旧 以降少しく回復 してくるのが,そオ働こしても1 費の占める地位 の犬なること(殊に29年までは顕著である) , 更に24年以降の治山治水費の比率の増. 大,最近は道路整備費の増大によるものであり, 殊に後者は資本主義的, 軍事的見地から急速 に増加 しているのは注目に値する。開拓にせよ土 地改良にせよ目的点を増産におく時,安価なる食糧が国外 より手に入る限り,ブルジョア階級により削 減を要望さるべき性質のものであり,且つ投資効果の上. から殊更に問題の狙上にあがり, その不経済性が論ぜられるであろう (この点食糧増産について31 年12月 公共事業特別調査委員会の答申を既に第1章の末尾で指摘紹介した如くである) 。 したがって. それは食糧増産の点から眺めるときは不安定な非恒久的なものとなろう。 ただこれを阻止するもの は過剰人口の吸収, 零細農の没落の阻止をもって資本制社会を安固たらしめる 社会政策的見地であ ろう。故に少なくとも国内的には食糧増産費たる開拓費土地改良費は食糧安定後に於いては,かかる 社会政策の必要 生の消長(それは社会主義運動の消長と対応するものと思われる)によってその消長. を辿ることとなろう。では果 して国内食糧増産費はどのように割高なものであろうか。これについて 検討を加えることとする。 第8 表を見よう。 表は現在施工中の地 区についてこれをみたものである。. したがって未着工地域が加 つれば表の数字にも変化を 来すことは言をまたない。 昭和33 年度食糧 増産関係公共事業費は国費のみにても293 億円に達することを考え, 且つこれが今後数カ年継続す. まけだ しその額の ・ならざるものがある(この点第7 表参照LIトン当り事業費を考え るものとすれと r 576円にして, 最高は内地干拓事業の4 4 0 99 円であり, るならば最低は北海道の開墾事業費の70 1 , ,. 5 倍であり後者は8倍である に の点第 1表 これを輸入米1 トン当りの価格と比較する時, 前者は1 , 参照) したがってその他の土地改良なり開墾なり干拓なりの事業費はその間に あることになる。 勿 。 論上述トン当り事業費は米及 びそれ以外主要食糧の玄米換算の事業費である故に, そのまま輸入米 - 21 -.

(15) . 沢. 口 信 光. トン当りと比較にならぬにしても,輸入価格より割高であることは明らかである。特にトソ当り最高 8 万円乃至21万円の事業費を要するところに増産政策の割高な点 価格の 干拓事業の如きは反当り1 がはっきり表 つれる。 だが問題はそれのみではなく,トン当り最低事業費 を示 し,且つ資本係数に於 いても最低値を示す北海道開墾費は 反当り事業費9 千円を少しく上廻る程度であり, それ自体では 極めて安価に見えるのである が,反当り生産力が極端に低い点に問題があるので ある。このような低. 生産力では高度の機 械化による経営規模の拡大を可能とせざる限り, 安定農家の創立は困難であり, 農産物価格の値下りと共に容易に放棄され得る性質の ものであり, 問題を今後にのこすであろう。 第8表. ) 食糧生産関係公共事業の生産コスト rS33. 内. 北. 地. 道. 海. 反当 ◎ ⑩ ④ ◎ ト ン ⑥ ト ン り (増加) ( ) 反当り 石当り 当 り り(増加) (限界 ) 反当り 石当り 当 り 限界 生 産 高 資本係数 事業費 事業費 事業費 生④%高資本係数 事業費 事業費 事業費 ④/⑥ ⑭/⑰ (円) (円) (円) (石) (円) {円) (円). ④. ⑩. ◎ 反当. 留 守. 国営瀧概排水事業 総 合 漣慨 排 水. 国 営 瀧慨排 水. 130 253 945 46 977 38 , , , 8 1 4 4 3 2 799 5 9 5 8 23 7 , , ,. 1 231 .. 3 71 ,. 0 398 .. 5 86 .. 直 轄 溜徹 施 設 直 轄 明渠 排 水. 22 473 ,. 418 275 843 41 , ,. 0 541 .. 4 15 .. 036 16 , 5 743 ,. 47 805 318 381 , , 24 3 5 7 1 6 2 217 , ,. 0 335 .. 4 74 .. 239 0 ,. 37 2 ,. 10 597 ,. 0 861 ,. 1 05 .. 開墾 建設 事業 大規模国営開墾 国. 営 開. 墾. 干拓 建 設 事 業 営 ・ 代 行. 国. 118 932 28 246 188 53 , , , 8 4 0 6 1 7 7 7 7 1 l 394 41 r, , ,. 000 910 399 干 拓 178,312 59, , 099 177 414 干 拓 207,262 62, ,. 1 9l l . r. 2 82 ,. 2 326 ,. 1 77 ・. 975 2 .. 5 96 ,. 3 333 .. 18 6 .. }9 ,難. 576 70 ,. 反当り事業費及び石当り事業費は財政調査会: 昭和33年度 「国の予算」 383頁による。 それ以外は 筆者の算出による。 041円(昭和33年平均生産者価格)とした。 ⑧ 資本係数の算出においては米価石当り10 , ③ 総合灘灘排水事業は受益地を既耕地開拓の両者を含むものであり, 国営穣紙排水事業の既耕地のみを 受益対照とす。. 註 ①. 1 8であり, 最小は北海 次に資本係数をとって考えてみよう。 然る時, 係数最大は内地干拓の 6 . 05である。 増産事業の効率 から言って, この点からも北海道開墾が増産政策上安 易に考 道開墾の1 . 18と 05と6 えられるのは当然であろう。 さて食糧増産関係のその他公共事業は,その資本係数は1 . . の間にあるわけで あるがこのような(界眼)資本係 00億円の生産増加に 第9表 年間1 必要な投資額 (億円). 数は他産業と比較した場合 どの よ う で あ ろ ろ う か。 後藤与之助氏はその著において (入門書的域 を出ないが) 次の如き数字をあげている (第9 表) 。 表の数字は言r岸上の内容不明なる故, そのまま食. 部 門 金. 属. 糧生産公共事業費と比較し得るか問題があるにし. 機. 械. ても, もしその限界資本係数をとるならば何れも 6 7 1 以下(最大は金属の0 )の数値をとることは明 ,. 化. 学. 繊. 維. らかである。 とすれば食糧生産公共事業費の高価 であること が一層明らかであろう。 この点から比. 食料品. 較生産費の原理に沿って国内の資本と労働を最も - 22 -. 工場設備投資 電力追加投資. 計. 合. 57. 10. 蟹. 縄. 7. 虹. 33. 街. 鱒. 鴻. 5. 紅. 13. 4. 17. 註 後藤与之肋:「日本経済の見方考え方」69頁。.

参照

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賠償請求が認められている︒ 強姦罪の改正をめぐる状況について顕著な変化はない︒

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 学年進行による差異については「全てに出席」および「出席重視派」は数ポイント以内の変動で

性」原則があげられている〔政策評価法第 3 条第 1

運営費交付金収益の計上基準については、前事業年度まで費用進行基準を採用していたが、当