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国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科博士課程 中学生野球部員の身体状況における実態調査 平成 24 年度 保健医療学専攻 理学療法学分野 応用理学療法学領域 10S3010 入江容 研究指導教員 : 丸山仁司教授 副研究指導教員 : 下井俊典講師

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国際医療福祉大学大学院

医療福祉学研究科博士課程

中学生野球部員の身体状況における実態調査

平成

24 年度

保健医療学専攻・理学療法学分野・応用理学療法学領域

10S3010 入江 容

研究指導教員: 丸山 仁司教授

副研究指導教員:下井 俊典講師

(2)

中学生野球部員の身体状況における実態調査

入江 容 著

要旨

【はじめに】 スポーツ傷害には,使い過ぎ・オーバーユースによる障害と,外傷による傷害とがある. 今回我々は,主に前者の障害について中学生野球部員に対して,縦断的な観察研究をお こなった.アンケートを中心に介入研究も共におこない,中学生野球部員の身体状況に おける実態を明らかにし,介入研究により身体状況の改善につなげることを明らかにし た. 【対象と方法】 対象は栃木県北部中学校21 校の全学年野球部員,延数 2,377 名,総数 1,323 名とし,ア ンケートは6 年間,21 校の悉皆調査とした.介入研究前後でアンケートを実施し,調査 期間は2007 年 6 月‐2012 年 6 月とした. 【結果】 中学生野球部員全体で身体の痛みを有する率が83%から 62%に低下した.ケア意識は全 体で25%から 47%,介入群で 28%から 74%と改善した.学年別で比較すると上級生に高 値を示すことが多かった. 【結語】 継続したアンケートにより,身体に痛みを有する生徒数が減少しているという中学生野 球部員の身体状況における実態が明らかとなり,アンケートと介入研究によりケア意識 や身体状況の改善につながった. 【キーワード】 中学生野球部員,身体状況,実態調査

(3)

A field survey of physical conditions for

junior high school baseball club members

Author

Hiroshi IRIE

ABSTRACT [Introduction]

There are injuries caused by too much use/overuse and injuries caused by external wounds to sports injuries. We primarily conducted a longitudinal observational study of the former type of injuries on junior high school baseball club members this time. We clarified the actual situation of the physical conditions of junior high school baseball club members by mainly conducting a questionnaire survey, along with an intervention study.

[Subjects and Methodology]

Subjects were baseball club members of all grades of 21 junior high schools in Northern Tochigi Prefecture, an aggregate of 2,377 and a total of 1,323, and the questionnaire survey was a 6-year exhaustive survey on the 21 junior high schools. A questionnaire survey was carried out before and after the interventional study. The study period was from June 2007 through June 2012.

[Result]

The ratio of junior high school baseball club members with physical pain to all the junior high school baseball club members significantly declined from 83% to 62%. Awareness of care improved from 25% to 47% among all the junior high school baseball club members and from 28% to 74% in the intervention group. By grade comparison, higher graders showed significantly high rates in a number of cases.

[Conclusion]

The actual situation of the physical conditions of junior high school baseball club members that the number of students with physical pain is on the decline has been clarified with a continuous survey, and the survey and intervention study have led to an improvement in the awareness of care and physical conditions of the junior high school baseball club members.

(4)

I. 研究の背景と目的

---・

1

I.1. 成長期野球選手の障害と障害予防について

I.1.1.

スポーツにおける「障害」の定義---・2

I.2. 野球障害における先行研究

I.3. 成長期野球選手の障害における原因追求

I.4. 現行の問題点と課題

I.5. コンディショニング指導について

I.6. 中学生野球部員の体力特性について

I.7. 本研究の目的と意義

I.8. 本研究の倫理的配慮

II. 対象と方法

---・

9

II.1. アンケート調査---・9

II.1.1. 対象と方法 II.1.2. 計画 II.1.3. 内容

II.2. コンディショニング指導---・10

II.2.1. 対象と方法 II.2.2. 計画

---・11

II.2.3. 内容

II.3. ディトレーニング調査---・12

II.3.1. 対象と方法 II.3.2. 計画 II.3.3. 内容

---・13

II.4. 統計---・14

III. 結果

---・15

III.1. アンケート調査---・15

III.1.1. 6 年間の比較

---・

15

III.1.1.1. 全体

---・15

III.1.1.2. 介入群(Full time intervention)

---・19

III.1.1.3. 非介入群(No time intervention)

---・23

III.1.1.4. 1 回介入群(One time intervention)

---・27

III.1.2. 考察

---・

30

(5)

III.1.3.1. 全体における学年別比較

---・

32

III.1.3.2. 介入群(Full time intervention)における学年別比較

---・36

III.1.3.3. 非介入群(No time intervention)における学年別比較

---・

40

III.1.3.4. 1 回介入群(One time intervention)における学年別比較

---・43

III.1.4. 考察

---・

46

III.2. ディトレーニングについて---・48

III.2.1.

考察

IV. 総合考察

---・

52

V. 結論

---・

54

V.1. 本研究の要約

V.2. 本研究の意義

V.3. 研究の限界

謝辞

---・56

引用文献

---・

57

資料編

---・

60

(6)

I. 研究の背景と目的

I.1. 成長期野球選手の障害と障害予防について

現在,中学生の運動部活動への参加率は,全国中学校体育連盟による平成23 年度加盟校 調査集計によると男子生徒が約75%であり,多くの中学生が運動部活動に励んでいる1, 2 ). その中でも現在,近年のサッカー競技人口の増加に伴い,人気を二分するが,サッカー部 に所属する生徒 13.0%と比較して,野球部に所属する生徒は 15.4%といまだ一番の人気を 博している. これまでも野球は国民のスポーツとして人気があり,草野球からプロ野球にいたるまで さまざまなレベルで楽しまれている.一方で,成長期における野球障害が問題視されるよ うになった.菅本ら3 ) は競技の高度化は競技人口の低年齢化を加速させていると述べてい る.本来スポーツは健康の維持・増進のためにおこなわれるものであったが,競技の高度 化に伴う競技人口の低年齢化という状況の中で,勝利のために成長期(骨端線が残ってい る17‐18 歳まで)の身体に必要以上の負荷を繰り返し強いられているとしている3 ) 成長期野球選手が障害を抱える要因として,長年にわたる投球動作による肩・肘の酷使, つまりオーバーユースが原因とするもの,投球フォームなど技術的未熟さ,体力不足,指 導者の知識不足,ウォーミングアップやクーリングダウン等コンディショニングの不徹底, 定期的なメディカルチェック等の障害予防に対する環境の不整備等,様々な要因が挙げら れている.一方で,障害予防について以前より青少年の野球障害が指摘され,障害予防の ために様々な報告もなされてきた. 日本高校野球連盟ではオーバーユースによる障害を予防するために1993年「ゆとりと休 養の日」を提言し,1995年には日本臨床スポーツ医学会より重大な障害を防止するため青 少年の野球障害に対する提言(表1)が報告されている4 ) .しかし,前述した「青少年の野 球障害に対する提言」は1995年に報告されたが,2000年以降になってもその浸透度は不十 分であるとの報告がある5, 6 ) .また,この提言が発表された後もスポーツ障害・外傷に悩む 青少年野球選手は後を絶たず,実際の練習内容には未だ問題が残っていると思われるとの 報告がなされている7 ) .中学生野球の実情として,この提言が浸透したのは2011年の全国 軟式野球全国大会本大会からであり,提言から16年経過してようやく成長期野球選手の障 害を防止する取り組みがなされてきたといっても良いと考える.本研究においても実際に 投球制限をおこなっているか,投球数とともに調査をおこなった.その結果,実際に投球 制限をおこなっている学校は約半数の10校,投球数は平均で84球という状況となっている. 投球制限をおこなっている学校はほぼ1995年の提言による投球数以内となっているが,そ れでもまだ半数の学校が投球制限をおこなっていない現状が明らかとなった.

(7)

表1:青少年の野球障害に対する提言 スポーツを楽しむことは青少年の健全な心身の育成に必要である。野球はわが国における最も ポピュラーなスポーツの1 つであるが、骨や関節が成長しつつある年代における不適切な練習が 重大な障害を引き起こすこともあるので、その防止のために以下の提言を行う。 1) 野球肘の発生は 11、12 歳がピークである。したがって、野球指導者はとくにこの年代の選 手の肘の痛みと動きの制限には注意を払うこと。野球肩の発生は15、16 歳がピークであり、肩 の痛みと投球フォームの変化に注意を払うこと。 2) 野球肘、野球肩の発生頻度は、投手と捕手に圧倒的に高い。したがって、各チームには、投 手と捕手をそれぞれ2 名以上育成しておくのが望ましい。 3) 練習日数と時間については、小学生では、週 3 日以内、1 日 2 時間を超えないこと。中学生・ 高校生においては、週 1 日以上の休養日をとること。個々の選手の成長、体力と技術に応じた 練習量と内容が望ましい。 4) 全力投球数は、小学生では 1 日 50 球以内、試合を含めて週 200 球を超えないこと。中学生 では1 日 70 球以内、週 350 球を超えないこと。高校生では 1 日 100 球以内、週 500 球を超え ないこと。なお、1 日 2 試合の登板は禁止すべきである。 5) 練習前後には十分なウォーミングアップとクールダウンを行うこと。 6) シーズンオフを設け、野球以外のスポーツを楽しむ機会を与えることが望ましい。 7) 野球における肘・肩の障害は、将来重度の後遺症を引き起こす可能性があるので、その防止 のためには、指導者との密な連携の下での専門医による定期的検診が望ましい。

I.1.1. スポーツにおける「障害」の定義

スポーツ障害とは元来スポーツによる運動器の外傷(スポーツ外傷)とスポーツを続 けることで起きる身体の障害 (スポーツ障害)の総称である. それぞれについて説明すると,スポーツ外傷とは,プレー中に明らかな外力によって 組織が損傷した場合を指す.例を挙げると転倒や衝突などによって起こる捻挫や打撲, 骨折,肉離れ・靭帯損傷などのケガのことをスポーツ外傷と呼ぶ. 一方スポーツ障害とは,スポーツによって繰り返し過度の負担が積み重なり,痛みを 主とした慢性的に症状が続くものを指す.軽いものではプレー中の痛み、プレー後の痛 みでおさまるが,重症化すると日常生活にも支障をきたすようになるとされるものがス ポーツ障害と呼ばれている. 堀内は,スポーツ障害とは,「トレーニングが原因となって生じた疼痛を主訴とし,日 常生活に支障をきたすもの.」と定義されているが,スポーツ外傷とスポーツ障害とを完 全に分けることは不可能でその移行型とも言えるものであると報告している53 ) 本論文においても,「障害」と「外傷」の違いを論ずるものではなく,「障害」のカテ

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ゴリーに「外傷」があり,「外傷」のカテゴリーに「障害」があるものとしてそれぞれを 同様に位置づけている.

I.2. 成長期野球選手の障害における先行研究

先行研究では,高校野球における上肢障害の現状を把握し,検討するための統計学検討3 ) 高校,中学,学童野球の指導者・部員に対するアンケート調査3, 5-9 ) ,バイオメカニクスに 基づいた投球フォーム指導23-25, 37, 38 ),メディカルチェック9, 11, 13, 15, 20, 43 ),ストレッチに 関する研究5, 18, 22, 26, 41 ) 等,多角的に成長期野球選手の各年代で調査研究(表2)がおこな われている.統計学検討やバイオメカニクスによる検討,メディカルチェック等の報告は 定量化されているが,指導者へのアンケート等に関しては予測によるものが大きく信頼性 に乏しい一面は否めない.しかし,実態を調査する上でアンケートは欠かせず,ひとつの 指標として大きな役割を担っている. 上肢障害の統計学的検討では,肩肘の故障歴を持つ選手はそれぞれ4 割を占め,また,障 害部位では小中学生では肘障害が大半であるが,高校生になると肩関節の障害が増加して くる傾向にあると報告している3 ) アンケート調査では,メディカルチェックを希望しても実現できないなど,障害予防の環 境が不十分とする結果5 ) や,投球数や練習時間の過多,指導者の障害予防意識の低さ6-18, 39 ) ストレッチやアイシングなどのコンディショニング不足10, 20-22 ) などが報告されている. 動作分析からの投球フォーム指導では,片脚立位バランス,筋柔軟性の低下からくる投球 フォームの乱れ23 ) や,体力面,身体面や技術面で未習熟な小・中学野球選手は無理な投球 フォームで投げていることが多い24, 25 ) と報告されている. メディカルチェックを通しての調査では,地域間の格差15, 43 ) ,コンディショニングの推 進9, 20 ) ,指導者の教育・育成の必要性がある11, 13 ) という報告がある. フィールド調査において,肩・肘痛を有する年代別評価では小学生12.8%,中学生 25.0%, 高校生35.0%大学生 51.5%と年代が上がるにつれて肩・肘関節に痛みを有する選手の割合が 高くなる傾向にあり,小学生から中学生にかけて肘関節に痛みを有する選手の割合が高くな り,それ以降は肩関節に痛みを有する選手の割合が高くなる傾向にあると成長期の野球障害 の傾向を年代別に報告している19 ) .今回のアンケートにおいても,痛みを有する人数が小 学校高学年から中学校1年生にかけて多いことが明らかとなった(表3). ストレッチに関する調査では,障害を訴える患者をチェックすると,各自各様で理論にあ った正しいストレッチングがおこなわれていないとする報告26, 41 ) ,ストレッチの方法など, 技術的な知識が不足しているとする報告5 ) ,ストレッチングの実施率が高いほうが傷害発 生率が低かったため,自宅におけるセルフストレッチの実施率が高いことが,傷害予防に関 係すると考えられ,ストレッチング指導がセルフストレッチングの実施率や下肢柔軟性を高 め,障害発生率は減少を示したとする報告22 ) ,コンディショニングをおこなっているにも

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かかわらず,ストレッチングの実施が不十分であるという報告18 ) がある. 表2 野球における障害調査対象 著者 年 調査対象 著者 年 調査対象 Lyman Sら39 ) 2001 学童野球部員 大須賀ら32 ) 2007 小・高校生部員 若江ら14 ) 2004 学童野球部員 川田ら10 ) 2006 中・高校生部員 大塚ら15 ) 2005 学童野球部員 菅本ら3 ) 2001 高校生野球部員 加藤ら18 ) 2006 学童野球部員 藤井ら13 ) 2003 高校生野球部員 布谷ら27 ) 2002 学童野球部員 伊藤ら17 ) 2006 高校生野球部員 三原ら30 ) 2007 学童野球部員 狩山ら21 ) 2004 高校生野球部員 西中ら28 ) 2002 学童野球部員 大倉ら 2003 高校生野球部員 佐藤ら33 ) 2002 学童野球部員 中村ら25 ) 2004 高校生野球部員 柿沼ら11 ) 1998 中学生野球部員 山崎ら40 ) 2006 高校生野球部員 関ら7 ) 2006 中学生野球部員 椎葉ら41 ) 2008 高校生野球部員 小西ら22 ) 2005 中学生野球部員 掛川ら42 ) 2010 高校生野球部員 山田ら29 ) 1995 小・中・高校生部員 丸山ら43 ) 2008 高校生野球部員 高司ら20 ) 2003 小・中・高校生部員 船越ら5 ) 2001 学童指導者 千葉ら26 ) 2005 小・中・高校生部員 船越ら7 ) 2011 学童指導者 谷内ら12 ) 2001 小・中学生部員 大塚ら15 ) 2005 学童指導者 中村ら25 ) 2005 小・中学生部員 川田ら8 ) 2005 小・中・高校指導者 伊藤ら19 ) 2009 小・中・高・大学 川田ら9 ) 2006 小・中・高校指導者 表3 痛みの発生年齢調査 小学中学年(8-9歳) 小学高学年(10-11歳) 中学1年(12歳) 中学2年(13歳) 中学3年(14歳) 全体 73 754 556 460 234 肩 17 143 126 112 59 肘 31 368 160 128 70 腰 7 53 65 90 46 大腿 2 18 27 25 20 膝 10 117 105 58 20 足首 6 55 73 47 19

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I.3. 成長期野球選手の障害における原因追求

野球障害における検査報告では,2 次元的視点だけではなく 3 次元的視点等,あらゆる角 度(多角的)から検査が行われ,原因追求がなされている. X 線撮影では,肘関節部の骨化核異常や剥離骨折,遊離体などの明らかな X 線異常が見 られるとする報告3, 27 ) ,X 線上に骨変化を認めた症例では,有意に肩関節内旋可動域制限 を認めるとする報告28 ) がある. 関節可動域の測定では,統計学的に見た投球側の関節可動域の減少の報告3 ) ,小学生や 中学生では肩の圧痛が多く,愁訴はないものの肩の外転制限が多く見られたとの報告20 ) 肩関節外転,水平屈曲に可動域制限は回旋筋群を始め,肩関節周囲筋群の不均衡や関節構成 体の損傷を引き起こしたことによるものであり,関節可動域の低下はさらに投球動作またそ の筋活動へ影響し,スポーツ障害を助長すると考えられるとする報告29 ) ,投球側の肩関節 屈曲域の減少,外旋域の増加,内旋域の著明な減少を認め,少年野球選手に見られる内旋域 の減少は肩後方筋群の伸張性の低下が主な原因と考えられたとする報告30 ) ,内旋可動域制 限に後方関節包拘縮が影響するとする報告31 ) ,肩関節後方構成体の伸張性の低下に伴う肩 関節可動域低下は,投球時の上腕骨のスムーズな回旋運動を妨げ,障害肩はもちろんのこと, 肘下がり現象をも発生させ,肘障害も誘発する危険があるとする報告32 ) ,利き腕の内旋可 動域低下は小学4 年から中学 3 年までのほぼ全学年で見られているとする報告33 ) など数 多くの報告がみられる. 筋力の評価では,投球側の肩関節外転筋力の低下があるとする報告3, 42 ) ,内旋筋力と外 旋筋力のバランスの崩れが障害を起こしやすいと考えられるとする報告 34, 40 ) などがなさ れている. 関節不安定性の評価では,投球動作のバイオメカニクスから投球動作の応力解析を行い, 投球肩障害群では前方から前下方,および後方から後下方への応力集中を認め,前下方への 不安定性が存在することが証明されたと報告35 ) されている.

筋の柔軟性の評価では,Finger Floor Distance(FFD),踵部殿部間距離(Heel Buttock Distance : HBD),Straight Leg Raising (SLR)を用いて,体幹の柔軟性の低下や,股関 節を含む下肢の柔軟性の低下がスムーズな投球動作を妨げ,全体のパフォーマンスの低下, 他関節の障害を引き起こすことが考えられているとする報告18, 20, 28 ) がある. バイオメカニクス解析を含む動作分析では,動作の比較から,上級者から未熟者の投球動 作の特徴を明らかにし,フィードバックすることで投球障害の予防や早期発見,パフォーマ ンスの向上につながるのではないかとする報告36 ) ,直球と変化球の動作を比較することに より,成長期の野球肘の予防には,投球数の制限に加えて変化球の制限も必要と思われると いう報告37 ) がある. このように野球障害の原因追求においても多角的に検査がおこなわれ,多くの調査報告が みられる.また,近年では測定医療機器の目覚しい発達や,プログラムミングによる予測結

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果の確率向上などにより,関節応力を用いた障害発生部位の予測が可能となってきている. 石井ら8 ) は投球障害肩の病変予測システムを開発し,障害予防へ役立てようとしている. このように早期に,より確実に野球による障害を発見し,治療もしくは予防に取り組む活動 が拡大している.

I.4. 現行の問題点と課題

これまで述べてきたように,野球における障害調査報告は各年代で多角的におこなわれて きた.しかし,先行研究の多数が横断的研究であり,成長期野球選手の年次変化を調査し たもの,障害予防に働きかけるものは少ない. 我々は,中学生野球部員に調査対象を絞り,指導内容及び障害発生に関する調査を予備研 究として実施した.予備研究の結果,8 割以上の野球部員が身体に痛みを感じると訴え,障 害予防の環境の悪さ,障害予防意識の低さが痛みの原因の大きな要素を成していることが 示唆された.本研究において中学校入学前からの痛みが多い現状も明らかとなり(表 3), その結果を踏まえ重要なことは,介入することによって痛みを軽減させるということでは なく,痛みの状況を把握することであり,継続した観察研究と介入研究によってケア意識 を持たせ定着させること.ケア意識の向上により有痛率がどのように変化するのかを明ら かにすることが重要かと考えた. 先行研究の問題点と課題,予備研究の結果により,縦断的な観察研究と介入研究が,障害 予防の環境改善と障害予防意識の改善に必要であることが考えられた.アンケートによる 観察研究の継続とコンディショニング指導による直接的な介入研究,中学生野球部員の体 力特性の把握をおこなうことが障害予防の環境改善と障害予防意識の改善に繋がると考え る.

I.5. コンディショニング指導について

コンディショニング指導には投球動作から走り方,バットの振り方,ストレッチ,アイシ ング,マッサージ,筋力トレーニングなど幅広い解釈がなされる.集団でおこなえるコンデ ィショニング指導としてはストレッチ指導が全員で同じ動作をおこなえるものとして挙げ られる.コンディショニング指導依頼を受けるのは学校単位であり,本研究では集団でおこ なえるコンディショニング指導としてストレッチと筋力トレーニング選択した.予備研究か ら環境要因について問題点が明らかとなったが,その最たるものは下校時刻が決められてい ることである.下校時刻が決められているため,練習時間は短い時で30 分程度しかない. 短い時間の中でストレッチ等コンディショニングをおこなう時間がないことが環境要因の 問題点として考えている.そのため自宅でストレッチをおこなってもらうことと,自宅でで きる体幹トレーニングとして筋力トレーニングをHome program として指導し,障害予防 意識の向上につなげる狙いとした.

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ストレッチにおいては,先行研究でも様々な報告がなされている.運動前後におけるスト レッチは筋肉痛や障害の危険性に有効ではないとする報告44 ) .スポーツ障害の予防および 疲労の回復促進など多様な成果が得られるとする報告45 ) .動的ストレッチは時として肉離 れを引き起こすため,静的ストレッチがストレッチ運動としてより有効的であるとする報告 46 ) .運動前のストレッチは,運動負荷に対する耐久性を向上させ,運動後のストレッチは 筋疲労からの回復を促進させる効果があることが示唆されたとする報告47 ) .筋疲労による 筋柔軟性低下の予防効果,運動後の筋疲労の速やかな回復という観点から一般的に認識され ているストレッチの効果を否定する結果となったとする研究報告 48 ) .ウォームアップは, 競技に必要な身体条件を確保するための準備運動であり, 筋の温度を高めて筋血流量を増 大させると共に, ゆっくりとしたストレッチ運動によって筋の柔軟性を向上させる.また, クールダウンは運動直後の筋の疲労軽減を計るリカバリーのための整理運動であり, 運動 終了後、急に安静にするよりも, 徐々に軽い運動に移行していく方が筋、血液からの代謝産 物の除去はすみやかにおこなわれる.そのためにはウォームアップ・クールダウンのいずれ も, それぞれ 20-30 秒のゆっくりとしたストレッチ運動が必要とされている.また, ゆっく りとしたストレッチ運動は, 既往歴のある部位へのリコンディショニングとしての役割も 兼ねると報告されている26 ) .ストレッチにおいて障害予防という観点から否定的な報告も ある.しかし,肯定的な報告も多くなされていることから,集団でおこなえるコンディショ ニング指導としてストレッチ指導を選択した.

I.6. 中学生野球部員の体力特性にについて

野球は技術的要素が多く含まれるスポーツであるが,高いレベルでの競技パフォーマン スを獲得するには体力要素の向上が不可欠である.野球選手に必要な体力要素として,筋 力,柔軟性,敏捷性,持久力が挙げられる51 ) 中学野球選手において,中学校入学後から日々の練習で積み上げてきた技術・体力は,3 年生の夏季に一度休止となる.中学部活動生活の中で3 年生の運動部活動については,7‐ 8 月にかけての大会が終わると現役引退となる.引退した多くの選手が運動部活動を終了し, 翌年 4 月の高校入学まで活動を休止しているのが現状である.このような引退に伴う運動 部活動の休止,あるいはトレーニングの強度・頻度・時間を縮小してしまうことをディトレ ーニングと定義づけている2, 49 ) .競技スポーツの立場から見ると,14-15 歳という技術, 体力の伸び盛りに約半年間それぞれの競技から遠ざかることになる.また,高校入学直後 から急に上級生とともに高強度のトレーニングをおこなうことにより,スポーツ外傷・障 害発生が増加することが懸念されている50 ) このディトレーニングにより,中学生野球部員の体力特性にどのような影響をおよぼす のか,身体組成,体力に及ぼす影響はどの程度なのか明らかにすることで,低下した項目 へスポットを当てることにより次のステップでの障害予防へ繋がるのではないかと考えた.

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I.7. 本研究の目的と意義

野球における障害調査報告は,アンケート調査だけではなく,多角的にも数多くなされて いる.また,調査対象は高校野球や学童野球を対象に数多くなされている.しかし,中学生 野球部員のみを対象とした障害調査報告は,高校野球や学童野球の調査報告と比較して少な い.さらに,調査対象を中学生に絞り,複数年度にわたり観察研究をおこない,介入の前後 比較,体力測定を同時におこなった研究は中学生野球部員を対象としたものでは見当たらな い. 予備研究において,8 割以上の中学生野球部員が身体に痛みを訴える身体状況の悪さが明 らかとなった.その痛みの原因は,障害予防意識の低さ,コンディショニングに対する意識 の欠如,障害予防の環境の悪さが痛みの原因の大きな要素を成していることが示唆された. また,本研究において中学校入学前からの痛みが多い現状も明らかとなり(表3),その結 果を踏まえ重要なことは,介入することによって痛みを軽減させるということではなく, 痛みの状況を把握することであり,継続した観察研究と介入研究によってケア意識を持た せ定着させること.ケア意識の向上により有痛率がどのように変化するのかを明らかにす ることが重要かと考えた.中学校へ入学時点で痛みを訴えている生徒がいることを踏まえ, 身体状況を把握し,継続した観察研究と介入研究をおこなうことにより課題とされた障害 予防意識を向上させ,実践を伴わせ,身体状況の改善につなげることが次のステップ(高 校野球)への手助けになる.これが本研究の意義でもあると考えた. そのため我々は,翌年以降もアンケートとコンディショニング指導を継続し,縦断的な観 察研究と介入研究を開始した.6 年間にわたり観察・介入を継続してきたことにより,中学 生野球部員の身体状況における実態を明らかにした.ディトレーニングに関しては,引退に 伴う身体状況の変化を明らかにすることで,どの部位のどの程度の運動が引退後に必要とな るのか,ひとつの指標として示すことができると考えた. 我々の目的は,中学生野球部員の身体状況における実態を明らかにし,同時に身体状況の 変化を捉えることである.本研究で明らかとなった指標が基となり,継続した観察研究と介 入研究が中学生野球部員の障害予防意識の改善,身体状況の改善に少しでも寄与できれば幸 いである.

I.8. 本研究の倫理的配慮

対象は中学生であること,学校施設・設備機器の使用が必要なことから,中学校校長,野 球部指導顧問に対して書面にて十分な説明をおこない同意を得た.対象者に対しても書面 にて十分な説明をおこなった.しかし,対象者は未成年であるため,保護者に対しても書 面にて十分な説明をおこない,保護者の同意のもと研究をおこなった. 本研究は研究を行う前に国際医療福祉大学研究倫理委員会の承認を受けておこなっている (承認番号09‐11,10‐65).

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II. 対象と方法

II.1. アンケート調査

II.1.1. 対象と方法

栃木県北部2 市 21 校の中学校に対し,各中学校へ電話連絡の上,アンケート調査依頼 書(資料3)を送付し,21 校の中学校全校より参加の同意を得た.参加同意を得た栃木 県北部2 市中学校 21 校全学年の野球部員(6 年間延数 2377 名,総数 1323 名)を対象 に6 年間の悉皆調査とした. 身体の痛みの発症傾向の調査として,2007 年の予備研究でおこなったアンケート用紙 (資料1)を参考にし,2008 年より新たに改定したアンケート用紙(資料 2)を使用し た. 調査方法は,毎年あらかじめ各中学校へ調査依頼書(資料 3)を送付し,了解を得た 中学校に対して直接訪問し,アンケート調査用紙を指導者へ手渡した.野球部員へのア ンケート調査用紙の配布・回収は指導者へ依頼し,後日回収されたアンケート調査用紙 を直接訪問して受け取った.調査対象は未成年であるため,調査を保護者の同意のもと おこなった(資料4).

II.1.2. 計画

中学校へ入学してから部活動への参加が正式に決定する5 月から 1 ヶ月後の 6 月に調 査時期を設定し,アンケート用紙の配布・回収を行った.調査期間は2007 年 6 月- 2012 年 6 月とした.アンケート結果比較は,6 年間の推移を,全体,学年別の比較,介入群

(Full time intervention)と非介入群(No time intervention)の比較,1 回介入群(One time intervention)の推移をみることとした(図 1).

(15)

II.1.3. 内容

調査内容は,本研究において得たい情報を検討し,痛みの状況・推移を明確に把握で きる内容で質問紙を作成した. 基礎情報として,氏名・生年月日・学校名・保護者名・学年・身長・体重・競技歴・利き手・ ポジション歴を取った. 障害調査内容としては, 1)疼痛の有無, 2)ストレッチの有無, 3)アイシングの有無, 4)マッサージの有無, 5)アンケート調査の有無, 6)ケア意識の有無,(以下介入指導群に対しての追加質問事項) 7) 講習会が役に立ったか, 8)ケア意識の変容, 9)ホームプログラム実施の有無, 10)講習会継続の是非, 11) 予備情報 とした.11) については自由記載方式とし,それ以外は選択式質問とした.

II.2. コンディショニング指導

II.2.1. 対象と方法

コンディショニング指導では,対象となる中学生校21 校のうち,コンディショニング 指導依頼を受けた11 校の野球部員を対象とした. 方法は,ランダマイズに介入校を選択するのではなく,希望を募り応募された中学校に 対して介入をおこなった.内容は,限られた時間内におこなえる効率的なストレッチと, ホームプログラムからなるコンディショニング指導を実践した.継続指導の頻度は,年 1 回の実施を毎年おこなった. カテゴリーは,継続してコンディショニング指導をおこなっている中学校を介入群 (Full time intervention),6 年間 1 回も介入していない中学校を非介入群(No time intervention),1 回のみ介入した中学校を 1 回介入群(One time intervention)とした.

(16)

II.2.2. 計画

講義・実技指導は,対象者(新入生を含めた1,2,3 年生,指導者)を,貸借した対 象中学校講堂にてオフシーズン(11 月下旬~3 月上旬)にコンディショニング指導した.

II.2.3. 内容

講義資料(資料5)を用いて,身体の機能と構造について,1 時間ほどで骨レベルから 筋の動きまでを図解にて解りやすく説明した.講義後に,身体のイメージを持ってもら っている状態でストレッチ実技を行い,狙いとしている筋肉のストレッチと筋力トレー ニング,ホームプログラムの指導をおこなった(図2-5). 図2 骨レベル 図 3 筋肉レベル 図4 ストレッチ講習会講義風景 図 5 ストレッチ実技風景

(17)

II.3. ディトレーニング調査

II.3.1. 対象と方法

夏の大会終了後,引退した対象中学校3 年生野球部員生徒を対象に調査内容を書面にて 十分な説明をおこなった(資料6).協力を得た 2 校の 3 年生 12 名に対して,体力測定 をおこなった.引退直後の体力時とディトレーニング後の低下体力時の2 回にわたり, 野球における体力特性として挙げられている筋力,柔軟性,敏捷性,持久力の項目に関 して体力測定をおこなった.尚,2 回目の体力測定時にはディトレーニング期間中の運 動形態についてアンケート調査をおこない(資料7),体育の授業以外で特別に練習をお こなっている生徒は対象から除外した.

II.3.2. 計画

大会終了直後(2011 年 8 月下旬)と半年間のディトレーニング期間をおいて再度卒業 前に(2012 年 2 月下旬- 3 月初旬)同項目で体力測定をおこなった(図 6). 図6 ディトレーニングにおける体力測定の流れ

(18)

II.3.3. 内容

測定項目は野球における体力特性を考慮し,基礎情報,筋力,柔軟性,敏捷性,持久力 の項目に関して以下の機器を使用し,それぞれに測定をおこなった. 1)基礎情報(身長・体重・除脂肪体重・筋肉量・BMI・体脂肪率) BIOSPACE 社製 InBody 530 を使用(図 7)し,測定結果から(図 8)それぞれ の身体情報を収集した. 図7 BIOSPACE 社製 InBody 530 図 8 測定結果用紙(一部抜粋) 2)瞬発力(最大無酸素パワー測定)

COMBI WELLNES 社製 POWERMAX-VⅢを使用(図 9)し,1 回の試行毎 に負荷が変更され,3 回の 10 秒間全力ペダリングをおこない瞬発力を測定した.

測定結果は仕事量を体重で正規化した値(w/ kg)を採用した.

(19)

3)柔軟性(長座位体前屈) TOEI LIGHT 社製デジタル式長座体前屈計使用(図 10)し,3 回測定をおこな い平均で値を求めた. 図10 TOEI LIGHT 社製 デジタル式長座体前屈計 4)筋力(握力・肩関節筋力) 握力:TOEI LIGHT 社製デジタル式握力計を使用(図 11)し,3 回測定をおこ ない平均で値を求めた. 肩関節筋力:日本メディックス社製ハンドヘルドダイナモメータマイクロフェ ットを使用し,肩関節屈曲・伸展・外転・外旋・内旋の筋力をそれぞれ3 回測定 し平均で値を求めた. 図11 TOEI LIGHT 社製 デジタル式握力計 5)全身持久力(20M シャトルランテスト) 20M の距離を音のリズムに合わせて走り,漸増的にスピードを早くし,どれだ け往復出来たかで持久力を測った.

II.4. 統計

アンケート結果比較は,χ2乗検定・Kruskal‐Wallis 検定を用い,ディトレーニングに おける体力測定結果においては対応のある t 検定,Willcoxon の符号付き検定を用いて比 較をおこなった.いずれの検定も危険率5%未満(p < 0.05)とした.

(20)

III. 結果

III.1. アンケート調査

アンケート項目における対象野球部員の6 年間の比較について,全体,介入群,非介 入群,1 回介入群における 6 年間の推移,学年別の比較をおこなった.検定方法はχ二 乗検定を用いて各項目において比率の差を見た.また,「ケア意識が向くようになったか」, 「講習会は役に立っているか」,「身体に気をつけるようになったか」の項目については 別途Kruskal‐Wallis 検定を用いてどの年との間に差があるのかを見た.

III.1.1. 6 年間の比較

III.1.1.1.

全体

身体に有する痛みについて 6 年間のアンケート結果を見てみると,表 4 に示すよ うに痛みを有する率が2007 年では 0.83 と高値を示したのに対し,2012 年では 0.62 と低値を示した(χ2 = 40.78, df = 5, p < 0.05).残差分析をおこなった所,2007 年 と2008 年では痛みを訴える生徒が有意に多かったのに対し,2011 年と 2012 年で は痛みを訴えない生徒が有意に多くなったという結果が得られた. 部位別に見ても,肩(χ2 = 53.63, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年 で有意に多く,2011 年,2012 年で有意に少ない),肘(χ2 = 53.04, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年,2009 年で有意に多く,2010 年,2011 年,2012 年 で有意に少ない),腰(χ2 = 35.89, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年 で有意に多い),大腿(χ2 = 30.52, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2009 年 で有意に多く,2011 年で有意に少ない),膝(χ2 = 15.72, df = 5, p < 0.05 残差分 析:2007 年で有意に多く,2010 年で有意に少ない),足首(χ2 = 21.29, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年で有意に多く,2010 年,2012 年で有意に少な い)など同様に痛みを有する率が低値を示した(表4-10). 表4 痛みについて(χ2 = 40.78, df = 5, p < 0.05)

(単位:人) 表5 肩の痛みについて(χ2 = 53.63, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 165 282 287 308 262 262 1566 無し 32 116 151 162 168 164 793 197 398 438 470 430 426 2359 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 76 126 107 125 73 87 594 無し 121 246 262 346 355 335 1665 197 372 369 471 428 422 2259

(21)

表6 肘の痛みについて(χ2 = 53.04, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表7 腰の痛みについて(χ2 = 35.89, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表8 大腿の痛みについて(χ2 = 30.52, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表9 膝の痛みについて(χ2 = 15.72, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表10 足首の痛みについて(χ2 = 21.29, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 身体に対するケアに関して,ストレッチに関して 6 年間の中で差はみられなかっ た(χ2 = 9.24, df = 5, not significant).しかし,アイシング(χ2 = 22.35, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に少なく,2009 年,2012 年で有意に多い),ジ ョギング(χ2 = 12.93, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に多い),マッサ ージ(χ2 = 108.85, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年で有意に少なく, 2009 年,2012 年で有意に多い)においては,6 年間の中で何らかの関係性がある ことを示した(表11-14). 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 112 174 182 177 141 153 939 無し 85 198 188 294 287 269 1321 197 372 370 471 428 422 2260 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 52 58 53 64 62 57 346 無し 145 169 316 407 367 365 1769 197 227 369 471 429 422 2115 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 26 21 33 28 14 18 140 無し 171 350 337 443 414 403 2118 197 371 370 471 428 421 2258 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 48 78 68 64 68 70 396 無し 149 294 302 407 360 352 1864 197 372 370 471 428 422 2260 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 38 57 46 43 49 38 271 無し 159 315 323 428 380 384 1989 197 372 369 471 429 422 2260

(22)

表11 ストレッチについて(χ2 = 9.24, df = 5, not significant) (単位:人) 表12 アイシングについて(χ2 = 22.35, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表13 ジョギングについて(χ2 = 12.93, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表14 マッサージについて(χ2 = 108.85, df = 5, p < 0.05) (単位:人) その他,介入することや環境の変化についての6 年間の内容を見た. 表15 の誰に相談するかで 6 年間のアンケートにおいて有意な差を示した(χ2 = 31.48, df = 20, p < 0.05 残差分析:2007 年親に相談の項目で有意に少なく,友人 の項目で有意に多い.2011 年友人の項目で有意に少ない). アンケートを受けたかについては毎年おこなうものであるため,受けたと答え(χ 2 = 70.99, df = 2, p < 0.05),アンケートでケア意識が向くようになった(χ2 = 20.39, df = 8, p < 0.05 残差分析:2008 年意識が向くようになったとの項目で有意に少な く,どちらとも言えないで有意に多い.2012 年意識が向くようになったとの項目で 有意に多く,意識が向くようにならないとの項目で有意に少ない)と答えた生徒が 6 年間の中で高値を示すものがみられた.どの年との間に差が見られるか,アンケ ートでケア意識が向くようになったかの項目でKruskal- Wallis 検定をおこなった 所,2008 年と 2012 年の間に有意に差を認めた(H=17.49, p = 0.0016)(表15, 16). 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 175 338 353 376 347 351 1940 していない 22 56 80 89 74 73 394 197 394 433 465 421 424 2334 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 14 69 85 72 63 88 391 していない 178 324 335 393 352 333 1915 192 393 420 465 415 421 2306 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 172 316 344 358 322 350 1862 していない 25 79 88 107 95 74 468 197 395 432 465 417 424 2330 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 12 129 192 191 172 191 887 していない 180 264 234 273 246 229 1426 192 393 426 464 418 420 2313

(23)

表15 誰に相談するか(χ2 = 31.48, df = 20, p < 0.05) (単位:人) 表16 アンケートでケア意識が向くようになったか(χ2 = 20.39, df = 8, p < 0.05) (2008 年 vs. 2012 年 H=17.49, p < 0.05) (単位:人) ストレッチ講習会においても,毎年依頼件数が増えているため,講習会を受けた と答え(χ2 = 40.38, df = 2, p < 0.05),講習会が役に立っているが 6 年間の中で有 意に差を示すものがみられた(χ2 = 75.5, df = 16, p < 0.05 残差分析:2008 年ど ちらとも言えないで有意に多く,2008 年すごく役に立っているとの項目で有意に少 ない).しかし,次年度も講習会を希望する回答が6 年間の中で有意に高値を示すも のがみられた(χ2 = 90.70, df = 5, p < 0.05 残差分析:2008 年,2009 年で有意に 少なく,2011 年,2012 年で有意に多い)にもかかわらず,講習会を受けて身体に 気をつけるようになったかというと,6 年間の中で有意に変化はなく(χ2 = 10.63, df

= 12, not significant),Home program(χ2 = 1.65, df = 3, not significant)も同様

に6 年間の中で有意差はなかった.どの年との間に差が見られるか,ストレッチ講

習会は役に立っているか,身体に気をつけるようになったかの項目で Kruskal-

Wallis 検定をおこなった所,各年との間に有意に差は認めなかった(H=8.92, p =

0.06 not significant ,H=3.69, p = 0.29 not significant)(表 17- 20).

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 監督 53 75 74 71 72 70 415 親 110 256 208 210 192 197 1173 友人 46 93 79 95 63 75 451 相談しない 40 44 34 42 21 25 206 その他 3 8 5 6 4 4 30 252 476 400 424 352 371 2275 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 なった 30 75 97 104 109 415 ならない 32 56 59 48 41 236 どちらとも 56 85 87 94 83 405 118 216 243 246 233 1056

(24)

表17 ストレッチ講習会は役に立っているか(χ2 = 75.5, df = 16, p < 0.05) (H=8.92, p = 0.06 not significant) (単位:人) 表18 ストレッチ講習会を希望する(χ2 = 90.70, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表19 身体に気をつけるようになったか(χ2 = 10.63, df = 12, not significant) (H=3.69, p = 0.29 not significant) (単位:人)

表20 Home program をおこなっているか(χ2 = 1.65, df = 3, not significant)

(単位:人)

III.1.1.2.

介入群(Full time intervention)

継続してコンディショニング指導をおこなっている群の6 年間を見てみると,痛 みを有する率で6 年間の中で差がみられた(χ2 = 19.35, df = 5, p < 0.05 残差分 析:2008 年,2009 年で有意に多い). 部位別に見ても,肩(χ2 = 20.16, df = 5, p < 0.05 残差分析:2008 年で有意に 多く,2011 年,2012 年で有意に少ない),肘(χ2 = 17.22, df = 5, p < 0.05 残差 分析:2007 年,2009 年で有意に多く,2012 年で有意に少ない),腰(χ2 = 8.49, df = 5, not significant),大腿(χ2 = 12.12, df = 5, p < 0.05 残差分析:2009 年で有 意に多い),膝(χ2 = 12.02, df = 5, p < 0.05 残差分析:2009 年で有意に多く,2010 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 すごく 4 13 18 29 30 94 普通に 0 41 41 41 45 168 少しは 0 15 12 18 11 56 いない 0 2 0 1 0 3 どちらとも 6 4 1 4 4 19 10 75 72 93 90 340 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 する 79 119 108 174 202 217 899 しない 117 272 305 280 207 196 1377 196 391 413 454 409 413 2276 2009年 2010年 2011年 2012年 すごく 14 12 21 28 75 普通に 35 34 43 39 151 少しは 20 18 18 15 71 変わらない 5 4 9 7 25 どちらとも 1 4 2 3 10 75 72 93 92 332 2009年 2010年 2011年 2012年 している 45 43 61 50 199 していない 30 27 30 36 123 75 70 91 86 322

(25)

年で有意に少ない)など同様に痛みを有する率に低値を示した.しかし,足首の痛 みに関して(χ2 = 6.98, df = 5, not significant)は有意な変化は認められなかった (表21-27). 表21 痛みについて(χ2 = 19.35, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表22 肩の痛みについて(χ2 = 20.16, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表23 肘の痛みについて(χ2 = 17.22, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表24 腰の痛みについて(χ2 = 8.49, df = 5, not significant) (単位:人) 表25 大腿の痛みについて(χ2 = 12.12, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表26 膝の痛みについて(χ2 = 12.02, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表27 足首の痛みについて(χ2 = 6.98, df = 5, not significant) (単位:人) 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 14 66 71 88 69 64 372 無し 4 13 12 43 37 34 143 18 79 83 131 106 98 515 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 5 34 27 39 21 20 146 無し 9 39 50 92 84 78 352 14 73 77 131 105 98 498 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 11 36 40 50 41 31 209 無し 3 40 37 81 64 67 292 14 76 77 131 105 98 501 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 6 14 15 20 21 13 89 無し 8 62 62 111 84 85 412 14 76 77 131 105 98 501 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 2 3 13 10 7 5 40 無し 12 73 64 121 98 93 461 14 76 77 131 105 98 501 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 3 21 24 18 18 20 104 無し 11 55 53 113 87 78 397 14 76 77 131 105 98 501 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 4 11 15 13 16 11 70 無し 10 65 62 118 89 87 431 14 76 77 131 105 98 501

(26)

身体に対するケアに関して,ストレッチに関して 6 年間の中で変化はみられなか った(χ2 = 3.26, df = 5, not significant).アイシング(χ2 = 5.17, df = 5, not

significant)も有意な変化は見られず,ジョギング(χ2 = 32.26, df = 5, p < 0.05 残 差分析:2011 年で有意に少なく,2007 年,2012 年で有意に多い),マッサージ(χ 2 = 18.77, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に少ない)においては,6 年 間の中に差がみられた(表28-31). 表28 ストレッチについて(χ2 = 3.26, df = 5, not significant) (単位:人) 表29 アイシングについて(χ2 = 5.17, df = 5, not significant) (単位:人) 表30 ジョギングについて(χ2 = 32.26, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表31 マッサージについて(χ2 = 18.77, df = 5, p < 0.05) (単位:人) その他,介入することや環境の変化についての6 年間の変化を追った.

介入群(Full time intervention)では誰に相談するかで,6 年間の中で有意に変 化はみられなかったが(χ2 = 19.66, df = 20, not significant),全体の傾向と同様に アンケートを受けたかについては毎年おこなうものであるため,受けたと答え(χ2 = 15.41, df = 4, p < 0.05),アンケート調査でケア意識が向くようになった(χ2 = 25.80, df = 8, p < 0.05 残差分析:2008 年意識が向くようになったとの項目で有意 に少なく,どちらとも言えないで有意に多い.2009 年意識が向くようにならないと の項目で有意に多い.2012 年意識が向くようになったとの項目で有意に多く,意識 が向くようにならないとの項目で有意に少ない)と答えた生徒が6 年間の中で有意 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 17 64 72 105 87 85 430 していない 1 11 10 23 18 13 76 18 75 82 128 105 98 506 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 1 15 18 26 24 27 111 していない 17 62 62 102 80 71 394 18 77 80 128 104 98 505 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 18 61 64 92 61 87 383 していない 1 16 17 36 44 11 125 19 77 81 128 105 98 508 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 1 37 41 52 57 52 240 していない 17 39 39 76 48 46 265 18 76 80 128 105 98 505

(27)

な差を示すものがみられた.どの年との間に差が見られるか,アンケートでケア意 識が向くようになったかの項目でKruskal- Wallis 検定をおこなった所,2008 年と 2012 年,2009 年と 2012 年の間に有意に差を認めた(H=19.16, p = 0.0007)(表 32, 33). 表32 誰に相談するか(χ2 = 19.66, df = 20, not significant) (単位:人) 表33 アンケートでケア意識が向くようになったか(χ2 = 15.41, df = 8, p < 0.05) (H=19.16, p = 0.0007) (単位:人) ストレッチ講習会において,毎年介入しているため,講習会を受けたと答え(χ2 = 38.90, df = 4, p < 0.05),講習会が役に立っているとの答えの 6 年間の中で有意に差 を示すものがみられた(χ2 = 107.50, df = 16, p < 0.05 残差分析:2008 年どちら とも言えないで有意に多い).しかし,次年度も講習会を希望する回答が6 年間の中 で有意に高値(χ2 = 96.49, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年,2010 年で有意に少なく,2011 年,2012 年で有意に多い)をもたらし,介入しているに もかかわらず,講習会を受けて身体に気をつけるようになったかというと,6 年間 の中で変化はなく(χ2 = 10.63, df = 12, not significant),Home program(χ2 = 1.65,

df = 3, not significant)も同様に 6 年間の中での変化に有意差はなかった.どの年 との間に差が見られるか,ストレッチ講習会は役に立っているか,身体に気をつけ るようになったかの項目で Kruskal- Wallis 検定をおこなった所,各年との間に有 意に差は認めなかった(H=9.47, p = 0.05 not significant ,H=6.31, p = 0.09 not significant)(表 34- 37). 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 監督 6 12 21 26 20 11 96 親 10 52 42 60 52 42 258 友人 4 16 17 21 17 15 90 相談しない 4 10 7 12 3 9 45 その他 0 3 0 0 1 1 5 24 93 87 119 93 78 494 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 なった 7 18 30 39 39 133 ならない 4 11 12 5 3 35 どちらとも 14 12 17 19 11 73 25 41 59 63 53 241

(28)

表34 ストレッチ講習会は役に立っているか(χ2 = 107.50, df = 16, p < 0.05) (H=9.47, p = 0.05 not significant) (単位:人) 表35 ストレッチ講習会を希望する(χ2 = 96.49, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表36 身体に気をつけるようになったか(χ2 = 10.63, df = 12, not significant) (H=6.31, p = 0.09 not significant) (単位:人)

表37 Home program をおこなっているか(χ2 = 1.65, df = 3, not significant)

(単位:人)

III.1.1.3.

非介入群(No time intervention)

6 年間 1 度もコンディショニング指導をおこなっていない,非介入群(No time intervention)の 6 年間を見てみると,全体,介入群(Full time intervention)で

の結果と同様に,痛みを有する率が2007 年では 0.84 に対し,2011 年では 0.59 と 6 年間の中で有意に低値を示すものがみられた(χ2 = 37.15, df = 5, p < 0.05 残差 分析:2007 年で有意に多く,2009 年,2011 年で有意に少ない). 部位別に見ても,肩(χ2 = 34.12, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に 多く,2011 年で有意に少ない),肘(χ2 = 42.53, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 すごく 4 10 12 22 21 69 普通に 0 31 31 31 34 127 少しは 0 9 7 12 5 33 いない 0 1 0 0 0 1 どちらとも 6 2 1 0 0 9 10 53 51 65 60 239 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 する 6 32 55 75 94 88 350 しない 12 44 16 52 7 9 140 18 76 71 127 101 97 490 2009年 2010年 2011年 2012年 すごく 10 9 16 21 56 普通に 25 26 32 28 111 少しは 13 10 12 8 43 変わらない 3 4 4 2 13 どちらとも 1 1 1 1 4 52 50 65 60 227 2009年 2010年 2011年 2012年 している 36 34 47 38 155 していない 17 17 18 21 73 53 51 65 59 228

(29)

年で有意に多く,2010 年,2011 年で有意に少ない),腰(χ2 = 22.04, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に多い),大腿(χ2 = 24.92, df = 5, p < 0.05 残差分析: 2007 年で有意に多く,2011 年で有意に少ない),膝(χ2 = 11.07, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に多く,2010 年で有意に少ない),足首(χ2 = 13.22, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に多い)など同様に痛みを有する率が有意に 低値を示した(表38-44). 表38 痛みについて(χ2 = 37.15, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表39 肩の痛みについて(χ2 = 34.12, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表40 肘の痛みについて(χ2 = 42.53, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表41 腰の痛みについて(χ2 = 22.04, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表42 大腿の痛みについて(χ2 = 24.92, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表43 膝の痛みについて(χ2 = 11.07, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 151 195 180 156 122 146 950 無し 28 96 119 92 84 69 488 179 291 299 248 206 215 1438 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 71 79 67 60 30 49 356 無し 108 187 178 188 175 161 997 179 266 245 248 205 210 1353 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 101 125 117 86 58 89 576 無し 78 141 129 162 148 121 779 179 266 246 248 206 210 1355 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 46 36 33 28 26 26 195 無し 133 230 212 220 180 184 1159 179 266 245 248 206 210 1354 2007 2008 2009 2010 2011 2012 有り 24 18 18 12 4 9 85 無し 155 248 228 236 202 201 1270 179 266 246 248 206 210 1355 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 45 53 38 34 39 37 246 無し 134 213 208 214 167 173 1109 179 266 246 248 206 210 1355

(30)

表44 足首の痛みについて(χ2 = 13.22, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 身体に対するケアに関しては,ストレッチ(χ2 = 8.59, df = 5, not significant), ジョギング(χ2 = 5.96, df = 5, not significant)に関して 6 年間の変化はみられな かった.アイシング(χ2 = 20.66, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年で有意に少 なく,2009 年,2012 年で有意に多い),マッサージ(χ2 = 101.25, df = 5, p < 0.05 残差分析:2007 年,2008 年で有意に少なく,2009 年,2012 年で有意に多い)に おいては,実施率の6 年間の変化で有意に高値を示した(表 45-48). 表45 ストレッチについて(χ2 = 8.59, df = 5, not significant) (単位:人) 表46 アイシングについて(χ2 = 20.66, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 表47 ジョギングについて(χ2 = 5.96, df = 5, not significant) (単位:人) 表48 マッサージについて(χ2 = 101.25, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 2007 2008 2009 2010 2011 2012 有り 34 40 26 26 22 19 167 無し 145 226 219 222 184 191 1187 179 266 245 248 206 210 1354 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 157 248 238 196 170 176 1185 していない 21 42 59 49 31 39 241 178 290 297 245 201 215 1426 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 13 47 57 32 21 42 212 していない 161 241 232 213 177 170 1194 174 288 289 245 198 212 1406 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 153 232 239 191 152 173 1140 していない 25 58 58 54 46 42 283 178 290 297 245 198 215 1423 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 11 87 134 102 78 103 515 していない 163 201 159 143 121 108 895 174 288 293 245 199 211 1410

(31)

環境の変化についての6 年間の変化は,全体の傾向同様に,表 49 の誰に相談す るかで6 年間のアンケートにおいても有意な差を示した(χ2 = 39.78, df = 20, p < 0.05 残差分析:2007 年親に相談の項目で有意に少なく,相談しないとの項目で有 意に多い.2010 年親に相談の項目で有意に多い.2011 年監督に相談の項目で有意 に多く,2011 年と 2012 年相談しないとの項目で有意に少ない). アンケートを受けたかについては毎年おこなうものであるため,受けたと答え(χ

2 = 84.28, df = 4, p < 0.05)たが,非介入群(No time intervention)においては,

アンケート調査でケア意識が向くようになった(χ2 = 5.48, df = 8, not significant) と答えた生徒が6 年間の変化で有意に変化を示さなかった.ストレッチ講習会を希 望するか(χ2 = 71.52, df = 5, p < 0.05 残差分析:2009 年で有意に少なく,2007 年,2012 年で有意に多い)の問に,6 年間の中で有意に差を示すものがみられた. どの年との間に差が見られるか,アンケートでケア意識が向くようになったかの項 目で Kruskal- Wallis 検定をおこなった所,各年の間に有意に差は認めなかった (H=4.81, p = 0.31 not significant)(表 49- 51). 表49 誰に相談するか(χ2 = 39.78, df = 20, p < 0.05) (単位:人) 表50 ケア意識が向くようになったか(χ2 = 5.48, df = 8, not significant) (H=4.81, p = 0.31 not significant) (単位:人) 表51 ストレッチ講習会を希望する(χ2 = 71.52, df = 5, p < 0.05) (単位:人) 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 監督 47 55 41 31 39 44 257 親 100 190 137 105 89 118 739 友人 42 52 51 50 25 45 265 相談しない 36 29 26 22 8 9 130 その他 3 4 4 4 3 2 20 228 330 259 212 164 218 1411 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 なった 16 51 40 39 43 189 ならない 26 40 35 31 32 164 どちらとも 33 63 56 46 47 245 75 154 131 116 122 598 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 する 73 87 35 58 64 80 397 しない 105 198 265 183 131 125 1007 178 285 300 241 195 205 1404

(32)

III.1.1.4.

1 回介入群(One time intervention)

6 年間 1 度だけコンディショニング指導をおこなった,1 回介入群(One time intervention)の年間推移を見てみると,痛みを有する率が 2010 年では 0.70 に対 し,2012 年では 0.48 と 6 年間の中で有意に低値を示した(χ2 = 14.70, df = 4, p < 0.05 残差分析:2010 年で有意に多く,2012 年で有意に少ない). 部位別に見ても,肩(χ2 = 11.19, df = 4, p < 0.05 残差分析:2008 年で有意に 多く,2012 年で有意に少ない),肘(χ2 = 15.09, df = 4, p < 0.05 残差分析:2009 年で有意に多く,2011 年で有意に少ない),腰(χ2 = 4.88, df = 4, not significant),

大腿(χ2 = 3.84, df = 4, not significant),膝(χ2 = 4.88, df =4, not significant),

足首(χ2 = 7.41, df = 4, not significant)と肩,肘に痛みを有する率が有意に低値 を示した. しかし,腰,大腿,膝,足首に痛みに関しては有意な変化は認められな かった(表52-58). 表52 痛みについて(χ2 = 14.70, df = 4, p < 0.05) (単位:人) 表53 肩の痛みについて(χ2 = 11.19, df = 4, p < 0.05) (単位:人) 表54 肘の痛みについて(χ2 = 15.09, df = 4, p < 0.05) (単位:人) 表55 腰の痛みについて(χ2 = 4.88, df = 4, not significant) (単位:人) 表56 大腿の痛みについて(χ2 = 3.84, df = 4, not significant) (単位:人) 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 21 36 64 71 61 253 無し 7 20 27 47 66 167 28 56 91 118 127 420 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 11 13 26 22 19 91 無し 19 34 66 96 108 323 30 47 92 118 127 414 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 13 25 41 28 38 145 無し 17 22 51 75 89 254 30 47 92 103 127 399 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 8 5 16 15 18 62 無し 22 42 76 103 109 352 30 47 92 118 127 414 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 0 2 6 3 4 15 無し 30 45 86 114 123 398 30 47 92 117 127 413

(33)

表57 膝の痛みについて(χ2 = 4.88, df = 4, not significant) (単位:人) 表58 足首の痛みについて(χ2 = 7.41, df = 4, not significant) (単位:人) 身体に対するケアに関しては,ストレッチ(χ2 = 2.47, df = 4, not significant ), アイシング(χ2 = 2.28, df = 4, not significant)に関して 6 年間の変化はみられな かった.ジョギング(χ2 = 19.67, df = 4, p < 0.05 残差分析:2010 年で有意に多 く,2010 年,2011 年で有意に少ない),マッサージ(χ2 = 15.04, df = 4, p < 0.05 残差分析:2008 年で有意に少ない)においては,6 年間の実施率の中で有意に差を 示すものがみられた (表59-62). 表59 ストレッチについて(χ2 = 2.47, df = 4, not significant ) (単位:人) 表60 アイシングについて(χ2 = 2.28, df = 4, not significant) (単位:人) 表61 ジョギングについて(χ2 = 19.67, df = 4, p < 0.05) (単位:人) 表62 マッサージについて(χ2 = 15.04, df = 4, p < 0.05) (単位:人) 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 有り 8 5 16 15 18 62 無し 22 42 76 103 109 352 30 47 92 118 127 414 2008 2009 2010 2011 2012 有り 6 5 4 11 10 36 無し 24 42 88 107 117 378 30 47 92 118 127 414 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 26 43 60 90 103 322 していない 3 7 6 6 10 32 29 50 66 96 113 354 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 8 11 14 18 23 74 していない 21 21 46 37 45 170 29 32 60 55 68 244 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 24 41 75 60 98 298 していない 5 7 7 28 14 61 29 48 82 88 112 359 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 している 5 17 38 37 41 138 していない 24 23 31 28 41 147 29 40 69 65 82 285

図 1  アンケート 1 年間の流れ
図 9    COMBI WELLNES 社製  POWERMAX-VⅢ
表 11  ストレッチについて(χ 2  = 9.24,  df  = 5, not significant)                                                                                 (単位:人)  表 12  アイシングについて(χ 2  = 22.35,  df  = 5,  p  &lt; 0.05)
表 15  誰に相談するか(χ 2  = 31.48,  df  = 20,  p  &lt; 0.05)  (単位:人)  表 16  アンケートでケア意識が向くようになったか(χ 2  = 20.39,  df  = 8,  p  &lt; 0.05)                                      (2008 年 vs
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