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はしがき

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Academic year: 2021

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

はしがき

著者 永田 陸郎

雑誌名 奈良教育大学教育研究所紀要

巻 4

発行年 1968‑03‑25

URL http://hdl.handle.net/10105/6141

(2)

は  し が  き

 ここに第4号を送り出すことになった。これはいうまでもなく、直接、間接によせて下さった研究所 同人のお力のたまものにほかならない。

 六号までを極めて概観にすぎないが、通覧するときに、本研究所紀要の特色と性格が、ある程度にじ み出てきていることを見逃せないであろう。それは、別の本大学紀要と異なる、本教育研究所独自の、

それにふさわしい内容と方向性が、自然に浮彫りされようとしているとみられる。まだ私見にすぎない が、第一に、当然のことではあるが、何らか現代の教育実践の課題により直接に、きり結ぶ内容である、

ことである。第二に、主として自由研究の成果の発表であり、付属校としての共同の研究成果のばあい

一も、より自由な立場のそれであるぱあいが多い。

 このように、富由で科学的に質が高く、しかも現代の教育実践に、近い、遠いの差はあれ、強<きり 結ぶ研究が、いよいよ開拓されることが期待され、別の本大学紀要とも異なり、また地方自治体設立の 教育研究所とも異なる、大学の教育研究所として特色、性格をいっそう発揮され、戦後始めて現われる

ことのできた官民の教育研究ないし専門的土俵をもった教育諸科学研究の大量的発展の中で、組織的位 置を占めることが望まれるのではないかと思われる。

 そのためには、教育実践の問題意識をいっそう深めること、それに集中した課題設定の方向をもち、

自由で共同の研究を推進する志向が、今後望まれると思う。ともあれ、この土壌の上にいっそう豊かに 研究が深められるとともに、差当り、各教科、諸専門科学分野、教育諸科学分野のバラ:/ヌある、成果 発表が期待される。とりわけ、付属校と学部教官との実践と理論の提げいによる共同研究こそ、今後期

待される第三の特色となりうると思う。大方の御批正と御鞭燵をお願いする次第である。

 ともかく、主として現状をふまえることの必要からその点について私見をのぺさせていただいたわけ

です。

   昭和43年3月1日

       教育研究所長永田陸郎

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