• 検索結果がありません。

学 位 記 番 号 都市環境博 第

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 記 番 号 都市環境博 第"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

氏 名 崔

サイ

学琪

カ ゙ ッ キ

所 属 都市環境科学研究科 都市環境科学専攻 建築学域 学 位 の 種 類 博士(工学)

学 位 記 番 号 都市環境博 第

219

号 学位授与の日付 平成

29

9

30

日 課程・論文の別 学位規則第4条第

1

項該当

学 位 論 文 題 名 中国集合住宅における共用部分修繕プロセスから見た関連主体の協 力関係に関する研究

論 文 審 査 委 員 主査 教授 角田 誠 委員 教授 吉川 徹 委員 教授 竹宮 健司

【論文の内容の要旨】

中国では、住宅不足解決のため大規模な都市住宅が建設され、1991 年からの住宅体制 の改革に伴う所有権の払い下げによって、これまで使用権及び占有権のみを有していた 公的な住宅を居住者が私有することが認められるようになった。また、1990 年代以降、

民間による不動産開発事業が活発化し、民間開発の集合住宅が多くなってきている。そ の結果、2010 年には 1 世帯当たりの住宅数が 1.2 戸、1 人当たりの住宅面積が 30.3 ㎡に 達している。その殆どが集合住宅であるが、管理・修繕に関する制度の整備は、加速す る建設スピードに追いついておらず、様々な課題が現れている。特に集合住宅の共用部 分の修繕においては、建物としての管理不全、居住者の共用部分に対する修繕意識の低 下、さらに管理組合もうまく機能していないなどの問題が生じており、今後の老朽化、

陳腐化に対して現実に則したより効果的な方策の構築が急務といえる。中国の集合住宅 の供給体制や維持管理に関わる諸法律、さらには修繕工事の実施体制などの実態を把握 し、さらに集合住宅の大規模修繕の経験が豊富な日本の事例との比較検討を行うことで、

中国の実情に適合した新たな修繕方法のあり方を導きだすことは有用と考えられる。

本論文は、中国大連市の集合住宅の共用部分の修繕工事に着目し、修繕工事実施に関 する法律の整理、工事に関与する関連主体の役割の解明から、我が国の修繕体制との比 較を通じて、中国の修繕制度の問題点を明らかにすることを目的とする。さらに、修繕 工事プロセスにおける各関連主体の関与体制の分析を通じて、関連主体の望ましい協力 関係を導きだし、改善策構築の可能性について考究することを最終的な目的としている。

本論の構成は以下のとおりである。

第1章は序論であり、中国の集合住宅の共用部分修繕工事に関する既往研究を概観し、

(2)

中国における修繕工事の問題点解決の重要性・喫緊性を示すとともに、修繕工事に必要 な関連主体の整理及び検討事項の抽出を行うことで本研究の目的を述べている。

第2章では、中国の集合住宅共用部分の修繕に関する法律の内容把握を行うとともに、

日本の関連法律との比較から日中の修繕工事の相違点を明らかにしている。中国の集合 住宅の共用部分の修繕に関する法規定では、責任者の役割(責任団体の成立・開催・議 決)、資金の使い方(積立金の徴収・管理・使用手続)、施工者選定(工事請負の条件・

資質など)の3点に関連した厳しい設定がなされており、大規模修繕の円滑な実施を阻 害する要因になっている。

第3章では、中国大連市の集合住宅共用部分における修繕工事の実態調査に基づき、

修繕プロセスの全体の傾向を明らかにしている。調査した 60 事例の多くでは管理不全、

居住者の修繕意識低下が散見され、修繕が効果的に進まない理由として、管理組合の未 設立と管理会社が修繕に関わっていないことがあげられる。また、管理組合の有無、管 理会社の有無による4つの分類を見ると、修繕プロセスの資金調達方式・工事請負方法 の段階で大きく異なることがわかった。

第4章では、大連市の集合住宅共用部分の修繕プロセスにおける関連主体の協力関係 を分析し、その問題点を明らかにしている。3つの事例の修繕プロセスに沿って関連主 体の参加状況と各プロセスにおける意思決定の実態から、関連法律との適合性を把握す るとともに、協力関係における問題点を抽出している。問題点として、①多くの段階に おいて管理業者の主導のもとで決定が下されており、他の参加主体は管理業者に協力す る形が多いこと、②法規定により積立金の支出手続が複雑であり、実務上は使用困難で あること、③施工発注および施工監理における関連主体の責任分担が明確ではないため、

法律に適合しない場合があることを明らかにしている。

第5章では、日本の修繕工事における関連主体の協力関係の実態を参考に、中国の関 連主体の協力方式の問題を解決する手法を導き出している。中国の集合住宅修繕工事に おける関連業者にはコンサルタントなどは含まれていないこと、また修繕プロセスでの 関連主体の協力関係は、発意段階、資金計画段階、施工業者選定段階、工事実施段階と いう修繕工事の要となる各段階に大きな問題があることを示している。さらに、この問 題を解決するために関連主体そのもののあり方や取りまとめる主体の位置づけ、さらに 修繕プロセスにおける居住者参加の方法などが有用であることを述べている。

第6章では、本論文のまとめとして、各章ごとの研究成果を示し、中国の集合住宅共

用部分修繕工事の問題解決策および今後関連主体の協力方法を提出している。また、今

後の展望及び研究課題について述べている。

参照

関連したドキュメント

第3章では,上流~下流まで各開発工程におけるモデリング対象を規定し,全工程を網羅

ついで EU パターンの形成プロセスを確認した。波活動度 flux や Eliassen-Palm flux

第 4 章「促進炭酸化した ALC の熱特性」では,促進炭酸化が ALC の断熱性能 ( 熱伝導率 )

在席率 12.5%では 60%まで増大する。また給気温度は在席率 12.5%で 25℃以上となる発生

3 章では、

第四章では低強度地山での支保構造の提案を行った.八之尻トンネルでは,当初,極低

①発光層の材料開発においては、リン光発光材料を効率良く発光させるための高い励起3

第 6 章では、 NBR/SBR の散逸構造と CB の選択的分散を利用した導電性 CB ナノ粒子の