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学 位 記 番 号 都市環境博 第

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Academic year: 2021

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氏 名 鈴木

ス ズ キ

達也

タ ツ ヤ

所 属 都市環境科学研究科 都市環境科学専攻 建築学域 学 位 の 種 類 博士(工学)

学 位 記 番 号 都市環境博 第

148

号 学位授与の日付 平成

27

3

25

日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 名 人口および世帯属性の分布と移動距離を基にしたコンパクトシティ に向けた施設配置分析

論 文 審 査 委 員 主査 教 授 吉川 徹 委員 教 授 角田 誠

委員 教 授 竹宮 健司

【論文の内容の要旨】

都市計画学をはじめ多くの分野で、地域の人口を分析の前提に置く研究は数多い。しか し、人口を把握する最も一般的な調査である国勢調査には、ひとくちに人口と言っても単 純な人口のほか男女別人口、年齢別人口あるいは世帯数や世帯の形態など様々な属性別集 計がある。さらに、過去の人口やそれを基にした将来人口の推計なども時系列分析の際に 有用である。また、それらの集計する単位にも都道府県別、市町村別、小地域と呼ばれる 町丁目別集計の他、格子状に区切った領域で集計した基準地域メッシュ(一辺約

1km)

、二 分の一地域メッシュ(一辺約

500m)

、四分の一地域メッシュ(一辺約

250m)などがあり、

分析の目的や手法により適切なものを選択する必要がある。

一方で我が国の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の平成

24

1

月時点での推計で は

2060

年には

8674

万人となり、1 億人を下回るとされている。また、人口減少に伴って 人口高齢化も進行し、2060 年の推計では

65

歳以上人口の割合が

39.9%となる。このよう

な全国的な人口減少、超高齢化といった変化は近年の傾向であり、郊外部など地域ごとに 見るとその変化はより顕著である。これによって人口とその属性が地域間で著しく偏るこ とで、新たな過疎や高齢者密度の高い地域の発生や増加が懸念される。従って、都市の計 画的な縮小、つまりコンパクトシティを目指した計画が大きな課題と言える。さらに、こ れを検討する上で人口や世帯の詳細な把握が重要である。

この状況に鑑み、本研究では人口減少に対応した今後の都市計画、コンパクトシティ化 計画に関連した以下の

3

つの視点を置く。

第一は人口分布の詳細かつ簡便な把握である。人口分布を把握する際、多くの場合には

集計されたデータを用いることになる。あらかじめ定められた集計単位により調査地域を

(2)

自由に決められないなどの問題を生じることになるため、これを克服するための研究蓄積 は多い。しかし、これらの方法は人口以外のより精度の高い補助データを必要とした方法 が中心であり、高精度の推定には補助データの利用可能性から制約条件が課せられる。こ のことから、必要最小限のデータによるより簡便な手法が望まれる。これにより、地域や 時点に限らず人口やそれに類する詳細データを推定することが可能となる。すなわち、現 時点の人口、属性別人口、過去の人口、将来推計など詳細な分布を把握できる。

第二は人口属性を考慮した分布と施設立地である。人口減少下において、単純な人口減 以上に人口属性、つまり年齢別人口や世帯形態の分布に大きく偏りが生じることが予測さ れる。例えば年齢別人口に関しては、就業の有無により通勤の必要性が異なる。従って、

駅を中心とした人口分布では、利便性の構造が年齢別に異なると考えられ、世帯形態も駅 を中心とした地価形成により、居住地選択に偏りが現れると予想される。このような人口 分布の傾向から、近年問題視されるフードデザート問題に見られるように高齢となった時 の行動範囲の変化により、ある地域、ある時点では極端に利便性が減少する事態が起きる ことが予想される。これらの問題を考慮し、第一の視点から得た人口、人口属性、世帯分 布を基に民間の施設で重要度の高い食品を取り扱う施設と、利便性について考察を行う。

第三は人口分布を基にした都市の中心性である。コンパクトシティを目指した都市の中 心となる拠点の位置を現状の人口分布から求めるため、基本となるモデルを構築する。そ の後、第一の視点を基にした将来推計、人口属性などから効率的な都市の縮小過程を考察 する。

上記の視点をもとに、本論文は以下のように構成される。

第一章では、研究の社会的背景、既往研究の整理、研究の目的について述べる。第二章

では、第一の観点について、人口分布の詳細化についてのモデル構築を行う。人口分布は

施設配置研究においては、そのまま需要分布として用いられることが少なくない。そのた

め、本研究の原論となる部分である。同章では、モデル構築に引き続き精度の精査、誤差

の傾向について論じる。また、第三章で、年齢別人口、世帯形態別世帯数へのモデルの適

用結果を示す。第四章では第二の観点から、人口減少下における、人口属性別分布を概観

した後、食事施設について人口属性分布と鉄道駅、施設配置の関連性を理論的に明らかに

する。さらに、第五章では第四章に引き続き実都市における検証を八王子市周辺で確認す

る。第六章では第三の観点から、コンパクトシティ化に向け、人口分布を基にした都市の

中心性を探る。さらに、人口属性、鉄道駅をもとに集約地域の抽出、評価を行う。続く第

七章で、年齢により需要が異なると考えられる学校、医療福祉施設について拠点への最適

配置について述べる。最後に第八章で、総括と今後の展望について述べる。

参照

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