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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

 助産師における妊娠・出産・育児経験

~復職後の助産観と助産援助に焦点をあてて~

基礎・臨床医学・統合医療領域

昭和大学大学院 保健医療学研究科 博士前期課程 水井 美生

内容要旨

1. 緒言

育児休業取得後に復職することを自らの意志で選択し育児と仕事を両立している助産師 が自己効力感を高め、職業を継続し、さらに職場で活躍するための援助が必要である。

2. 目的

妊娠・出産・育児経験が、復職後の助産観・助産援助助産師に与える変化を明らかにし、

復職後の配置や業務内容の検討、復職プログラム作成の一資料とすることを目的とする。

3. 研究方法

研究方法は、半構造化面接法を用いた質的記述的研究である。対象者は、昭和大学 4 院の周産期に関連する病棟に復職した助産師10名である。データ収集は、30~60分の半構 造的面接を実施し、データ分析は、録音内容から逐語録を作成し各分野専門家のスーパー バイズを受けてコード化した。昭和大学保健医療学部倫理委員会第428号の承認を受けた。

4. 結果

分析の結果、コード 24、サブカテゴリー12、【対象が抱く想いへの理解】【分娩期の助産 援助】【母乳育児に対する助産師の想い】【体験を活かした授乳指導の充実】【母乳育児に関 する意欲の向上】【助産師という職業への想い】の6カテゴリーを抽出した。

5. 考察

1) 対象への想いの変化【対象が抱く想いへの理解】

妊産褥婦の追体験や母親になる経験、そして自身の分娩体験の振り返りによる肯定的な 意味づけによって、対象の妊産褥婦が各期に抱く想いへの理解を深めていた。

2) 変化した助産援助【分娩期の助産援助】【体験を活かした授乳指導の充実】

産婦が抱く助産師の関わりや援助へのニーズの理解、また産後の変化の中で授乳する困 難さの実感や技術の獲得が助産援助に変化を見せていた。

3) 母乳育児への変化【母乳育児に対する助産師の想い】【母乳育児に関する意欲の向上】

困難さを実感しつつも、母乳育児を軌道に乗せた成功体験が思いを強め、復職後の就業 条件の変化により生まれた新たな対象との関わりが母乳育児支援の意欲を向上していた。

4) 職業的アイデンティティへの想いの変化【助産師という職業への想い】

助産師経験の中で形成された職業的アイデンティティをさらに強めており、それは対象 者がすでに自己の信念を持ち実践する段階にあるからであると考えられた。

6. 結論

育児と就業の両立を損なわずに、研修や自己啓発の機会を提供し、助産師として就業し 自己効力感を高め、さらにキャリア発達していく方策について検討する必要がある。

参照

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