論文内容要旨
論文題名
Survey of neonatal ICU nurses’ knowledge of neonatal nutrition in Japan
(新生児栄養に関する NICU
看護師の知識調査)掲載雑誌名
Journal of Neonatal Nursing(掲載予定)
生理系 解剖学(肉眼解剖学分野) 浅井秀幸
日本の新生児医療レベルは世界のトップである。しかし、超早産児の栄養管理においては欧 米諸国に遅れをとっていると言わざるを得ない。その代表は母乳バンクの利用度である。米 国では
NICU
の約6
割が公的に認可された母乳バンクから提供されるドナーミルクを用い て、生後早期から経腸栄養を開始しているが、日本では母乳バンク設立自体が新しい。さら に、超早産児の栄養は母乳やドナーミルクだけではたんぱく質、カルシウム、リン、熱量が 不足する。そのため母乳強化物質を添加するが、この母乳強化物質も人乳由来の強化剤を用 いてまったく牛乳成分をふくまない完全人乳栄養(exclusively human milk diet;EHMD)が 超早産児の予後改善をもたらすという報告も散見されるようになった。本来、超早産児のケアをする
NICU
看護師がどのような栄養内容を児に与えるべきかわかっ ている必要があるが、実際、NICU 看護師がドナーミルク、母乳バンク、EHMD、母乳強化物 質など近年変化してきた新生児栄養の知識をどの程度持っているのか不明である。そこで 今回、新生児栄養に関する理解度を評価するために新生児看護学会で開催された栄養に関 する教育講演に参加した看護師を対象に講演前に調査をおこなった。結果、
250
名の参加者のうち219
名(87.6%)の回答が得られた。約60%(133/219)は NICU
の 勤務歴が1
年以上5
年未満であり、42%(92/219)は1
年で30
症例以上の極低出生体重児 を入院させる規模の施設に勤務する看護師であった。また、回答が得られた看護師の約3
分の
2
に当たる66.4%(144/217)がドナーミルク、母乳バンクについて知識を有していた。さ
らに、5年以上の経験のある看護師の