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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Survey of neonatal ICU nurses’ knowledge of neonatal nutrition in Japan

(新生児栄養に関する NICU

看護師の知識調査)

掲載雑誌名

Journal of Neonatal Nursing(掲載予定)

生理系 解剖学(肉眼解剖学分野) 浅井秀幸

日本の新生児医療レベルは世界のトップである。しかし、超早産児の栄養管理においては欧 米諸国に遅れをとっていると言わざるを得ない。その代表は母乳バンクの利用度である。米 国では

NICU

の約

6

割が公的に認可された母乳バンクから提供されるドナーミルクを用い て、生後早期から経腸栄養を開始しているが、日本では母乳バンク設立自体が新しい。さら に、超早産児の栄養は母乳やドナーミルクだけではたんぱく質、カルシウム、リン、熱量が 不足する。そのため母乳強化物質を添加するが、この母乳強化物質も人乳由来の強化剤を用 いてまったく牛乳成分をふくまない完全人乳栄養(exclusively human milk diet;EHMD)が 超早産児の予後改善をもたらすという報告も散見されるようになった。

本来、超早産児のケアをする

NICU

看護師がどのような栄養内容を児に与えるべきかわかっ ている必要があるが、実際、NICU 看護師がドナーミルク、母乳バンク、EHMD、母乳強化物 質など近年変化してきた新生児栄養の知識をどの程度持っているのか不明である。そこで 今回、新生児栄養に関する理解度を評価するために新生児看護学会で開催された栄養に関 する教育講演に参加した看護師を対象に講演前に調査をおこなった。

結果、

250

名の参加者のうち

219

名(87.6%)の回答が得られた。約

60%(133/219)は NICU

の 勤務歴が

1

年以上

5

年未満であり、42%(92/219)は

1

年で

30

症例以上の極低出生体重児 を入院させる規模の施設に勤務する看護師であった。また、回答が得られた看護師の約

3

2

に当たる

66.4%(144/217)がドナーミルク、母乳バンクについて知識を有していた。さ

らに、5年以上の経験のある看護師の

80%(65/82)は日本で使用している母乳強化物質が

牛乳由来であることを知っていたが、全体では、

46%(98/213)の看護師が牛乳由来であるこ

とを知らなかった。経験のある看護師の方が正しい知識を有している傾向があることがわ かった。母親の母乳が利用できない場合は生後早期からの経腸栄養は難しいとの答えが多 く、母乳バンクの認識を深めることは母親自身の母乳がなくとも経腸栄養を早期に始める ことにつながる。現実には超早産児のケアを行っている

NICU

看護師が新生児栄養について 十分な知識を持っているとは言えず、新生児栄養に関する教育が必要と考えられた。

参照

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