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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Research on 3D printer materials used for orthodontic treatment

(矯正装置に用いる 3D

プリンター材料についての研究)

掲載雑誌名

Orthodontic Waves ( 投稿中 )

歯科矯正学

加藤 梨友 内容要旨

【緒言及び目的】近年,3Dプリンターが広く利用され, 矯正歯科において も応用が検討されている.具体的には,床矯正装置への応用, 特に

Hotz

床 などの哺乳床などが考えられる. しかし, 3D プリンターで用いる樹脂材 料にはビスフェノール

A

などの有害物質が含まれ,特に乳幼児への使用は 極めて困難である.材料の生体安全性や力学的問題が解決されれば,3D プ リンターで装置が直接作製可能となる.そこで本研究は,現在市販される 様々な

3D

プリンター用材料と化学的安全性の高い水溶性モノマーのみの 原料を用いた試作国産アクリル・エポキシ系ハイブリッドバイオコンポジ ットレジン(以下:

EBR)に対して,細胞毒性試験,力学的試験等を行い,床矯

正装置に適する材料か比較検討することを目的とした.

【対象・方法】現在市販されている

3D

プリンター材料

5

種類と

,EBRを用い ,

走査電

子顕微鏡

(SEM) によるエネルギー分散型分光方法による表面性状の把握 ,細胞毒性

試験

(コロニー形成試験), 力学的試験 , 統計学的処理を行い ,対象試料であるオ

ーソクリスタル

(以下 : OR)との比較検討を行なった。

【結果・考察】理工学的試験より, EBRは吸水試験において有意水準

0.0083

とし て評価した結果,対照試料 OR と EBR の間に有意な差が示唆された( P値

=0.00794).EBR は OR と比較して吸水試験,溶出試験,寸法変化率において

やや高い数値を示したが,口腔内に耐えうる強度を有していた.細胞毒性 試験より, EBR は 70.0 % 未満となる相対コロニー形成率の低下が認められた

. IC

50 値は、

13 % 未満であり,細胞毒性ありと判断された.

今回行った溶出試 験においてEBRの数値は規定の範囲内であるが,やや高い傾向を示した.

溶出物質の中には未反応の重合開始剤等の,細胞毒性試験結果を左右する 物質の存在が疑える. 原料における重合開始剤や増感剤の種類の変更を 検討する必要がある.また,露光時間や波長の長さの変更により,未反応物

(2)

質への対策を行い,生体安全性にも配慮した新材料を開発する必要がある.

吸水に対する物性や生体安全性において改良を要するが,将来的に矯正歯 科治療において臨床応用可能な材料であることが示唆された.

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