パネル 2012年度せんだいメディアテークでの企画
著者 東北学院大学文化財レスキュ―班
URL http://id.nii.ac.jp/1204/00000324/
展覧会では、来館者に聞き書きをする人、受付をする人、ポスターを貼りに行く人、チラ シを配りに行く人など、メンバーひとりひとりが協力し、臨機応変に行動しました。
学生たちは、聞き書きをすることは初めてのことだったので、最初は話しかけ方もわからず、
とても戸惑っていました。しかし、何人かに話を聞いていくなかで、どのように話しかけれ ばよいのか、どのような話題を投げかけると来場者も話しやすいかなど、少しずつコツが掴 めてきました。また、聞き書きをしながらとるメモのとり方も、段々とぎこちなさがとれて いきました。
展覧会には地元の人だけでなく、ボランティアの人や、他県から来ている人も多く来場し ました。開催期間が盆期間と重なったため、帰省した家族連れもみられました。聞き書きでは、
はじめはわからなかった資料の使い方だけではなく、地元の人の思い出話、震災当時の様子、
これからの鮎川についてなど、さまざまな話を聞かせてもらいました。聞き書きによって収 集されたデータは、この展覧会のために作った「聞き書きシート」にまとめました。
展覧会 2 日目には、通常の展示の他に子ども向けのイベントを行いました。これは、楽しい思 い出を残してもらうことで、来年現地で行う展覧会にも足を運んでもらうことがねらいです。
○× クイズは、学生たちで準備し、クレイアニメの上映、紙粘土細工のワークショップは博物 館関連企業のボランティアの方と一緒に行いました。前日からチラシを配ったりして、宣伝活動を 行いました。そして、当日は約 20 人の子どもた
ちとご両親が参加してくれました。
子どもたちは、生き生きと楽しそうに参加して くれました。 ○× クイズでは真剣にクイズの答え を考え、紙粘土細工ではお寿司や花を一所懸命に 作っていました。わずかな時間でしたが、子ども たちと触れ合うという貴重な経験をすることがで きました。
そのほかにも、私たちで会場の外でもお話を聞 きに行きました。近くの仮設商店街「おしかのれ
ん街」では、鮎川のお祭りの様子や震災前の鮎川の様子についてお話しをきくことができました。
会場の周辺の住宅を訪問した際には、お盆に盆ゴザというものを飾ることを教えてもらいました。
また、捕鯨船に乗っていた方からは、クジラのひげを自宅に保管して、それをお客さんに自慢する のだと伺いました。
今回の展覧会は、資料に関する情報を収集することを目的に企画されました。しかし、展覧会が 始まってみると、来場者からは地域の習慣や被災以前の思い出、被災当時の鮎川のようす、自分自 身のことなど、資料のことにとどまらない、さまざまな話を聞くことができました。このように来 場者から伺った話の全ては、「聞き書きシート」に記録しています。この記録は、資料の使用方法 やそれにまつわる思い出といった、情報のデータベースとして整える予定です。
〇× ゲームの様子
展覧会を終えて
展覧会での聞き書き 住民との交流
来館者への聞き書き 聞き書きシートを記入している学生