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IRUCAA@TDC : ストレス負荷による自律神経活動に対する塩酸デクスメデトミジンとプロポフォールの影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

ストレス負荷による自律神経活動に対する塩酸デクスメ

デトミジンとプロポフォールの影響

Author(s)

塩崎, 恵子

Journal

歯科学報, 112(2): 155-155

URL

http://hdl.handle.net/10130/2756

Right

(2)

歯科診療は緊張や不安を伴いやすく,こうしたストレッサーによる急激な自律神経変動が治療中の合併症を 引き起こす。静脈内鎮静法は,患者のストレス軽減に非常に有用であるが,最も使用されているプロポフォー ル(PROP)と歯科領域での静脈内鎮静法の薬剤として,近年期待されるデクスメデトミジン(DEX)がスト レス負荷に対する自律神経の変動にどのような影響を及ぼすかを比較検討した報告は少ない。そこで,両薬剤 を用いた軽度鎮静下に精神的ストレスを負荷し,その時の自律神経変動を心拍変動(HRV)の周波数解析を 用いて測定し,被験者のストレスが軽減したのか自覚的評価と併せて比較検討した。 対象は ASA 分類Ⅰの男性健康成人ボランティア25名とした。歯科治療における精神的ストレスの代わり に,暗算減算負荷(MA)によって,精神的ストレスを被験者に2回与えた。1回目の MA は非鎮静下,2回 目の MA は PROP または DEX 鎮静下で行った。他覚的評価として,心拍数(HR),HRV を測定した。自覚 的評価として,Faces Anxiety Scale(FAS)を使用し,加えて,PROP または DEX どちらをより好むかを鎮 静後にインタビューした。各薬剤は1週間間隔でクロスオーバーにランダムに投与した。自律神経活動は HRV の周波数解析を用い,0.04∼0.15Hz の低周波成分(LF),0.15∼0.40Hz の高周波成分(HF),それぞれの比 である LF/HF を測定し,交感神経活動の指標は nuLF, LF/HF,副交感神経活動の指標は nuHF とした。各 負荷の終了時に,FAS で自覚的ストレスを評価させた。

その結果,鎮静の有無にかかわらず,HR, LF/HF と nuLF は MA 負荷により両群で増加し,nuHF は両群 で減少した。しかし,鎮静下での nuHF の変化率は PROP 群が DEX 群より大きかった。FAS, SpO2,MA の

正答率は PROP 群が DEX 群より低かった。ストレスの自覚的評価と被験者へのポストインタビューで PROP を DEX より好むという意見が多かった点から考えると,PROP が DEX より不安患者に対する静脈内鎮静法 として適していることが示唆された。

患者自身の快適性を考慮した時,PROP の方が DEX よりも不安の強い患者の静脈内鎮静法に適しているこ とが示唆された。

<受賞論文>

A comparison of propofol and dexmedetomidine for intravenous sedation : a randomized, crossover study of the ef-fects on the central and autonomic nervous systems.

Okawa K, Ichinohe T, Kaneko Y. Anesth Analg.2010 Feb;110(2):415−8.

≪プロフィール≫ <略 歴> 平成17年3月 東京歯科大学卒業 平成17年4月 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科麻 酔学専攻)入学 平成21年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科麻 酔学専攻)修了 平成21年4月 東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛み センター 医員 平成22年4月 東京歯科大学歯科麻酔学講座助教 現在に至る

平成23年度 学長奨励研究賞受賞講演 1

ストレス負荷による自律神経活動に対する

塩酸デクスメデトミジンとプロポフォールの影響

東京歯科大学歯科麻酔学講座助教

塩崎 恵子

歯科学報 Vol.112,No.2(2012) 155 ― 79 ―

参照

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