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29. 副腎転移巣破裂により後腹膜出血をきたした肝細胞癌の一例(第27回群馬消化器病研究会)

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Academic year: 2021

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おり, そこで認定された場合は, 翌月から受給者証を 用できるように配慮しているところである. 【まとめ】 2008年より肝炎治療助成制度が導入され, 新たに C 型肝炎治療が導入される患者が増加している一方で, 未 だに情報伝達不足や, 疾患の重篤性の認識不足, 治療の 副作用などを懸念し治療導入に至らない患者が大勢残さ れている. 助成制度への登録によって, 群馬県内のウイ ルス肝炎患者の 布や治療状況も明らかとなり, 治療導 入をさらに促進し, 今後, 肝炎, 肝 変, 肝癌の撲滅を目 指していく必要がある.

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27.肝生検にて肝類洞内に腫瘍浸潤を認めた肺癌の1例 矢内 有紀,壁谷 志,田中 寛人 (国立病院機構西群馬病院 消化器科) 東郷 望,小林 光伸,蒔田富士雄 (同 消化器外科) 富澤 由雄 (同 呼吸器科) 浦 正名 (同 放射線科) 【症 例】 64歳, 女性 【主 訴】 咳嗽 【現病歴】 平 成 20年 4月上旬頃より咳嗽が出現. 5月に近医受診し, 胸部 Xp, CT にて右中葉に結節影を認め, 精査加療目的 にて当院呼吸器科を紹介受診,入院となった.TBLBにて 右下葉肺癌 (腺癌,T4N3M1 stageⅣ)の診断にて,化学療 法 (CBDCA+TXL) 4クール施行し, Partial Response であり, 8月に退院となった. 外来にて経過をみていた が,10月頃より肝機能異常,血小板減少を認め,再入院と なった. 【経 過】 入院時検査所見は, AST 153 IU/ml, ALT 93 IU/ml, LDH 1285 IU/ml, ALP 386 IU/ml, IgG 2865mg/dl, IgA 734mg/dl, IgM 173mg/dl, PLT 12.7万/ ul.抗核抗体 80倍, 抗ミトコンドリア M2抗体陽性, PAIgG 249ng/107cells. 腹部エコー, CT では肝に明らか な占拠性病変は認めなかった. 自己免疫機序による肝機 能障害, 血小板減少の合併も 慮し, 肝生検, 骨髄穿刺を 施行. 肝生検にて, 肝小葉内の類洞内, および門脈域の門 脈内に増殖する腺癌細胞の浸潤を認め, PBC や PSC を 示唆する胆管上皮の障害, 胆管周囲の炎症細胞浸潤は認 めず, 肝実質自体にも変化は認めなかった. 骨髄穿刺で は, 骨髄に浸潤する腺癌細胞を認めた. 肝機能障害, 血小 板減少は肺腺癌の肝転移, 骨髄浸潤と診断, 肺組織検査 より EGFR (epidermal growth factor recepter) 変異陽性 であり,Gefitinibを開始した.Gefitinib開始後,肝機能障 害, 血小板減少は改善した. 画像診断では肝に腫瘤形成 がなかったものの, 肝生検によって類洞内, 門脈内に腫 瘍細胞の浸潤を認め, 肝転移と診断された 1例を経験し たので報告する. 28.腹壁瘢痕ヘルニア内の大網転移をきたした肝細胞癌 の1例 上野 敬 ,飯塚 圭介,麻興 華 嶋田 靖,伊島 正志,飯塚 賢一 豊田 満夫,押本 浩一,片貝 堅志 荒井 泰道 (伊勢崎市民病院 内科) 鈴木 一也 (同 外科) 【症 例】 73歳男性. 以前より下腹部の腹壁瘢痕ヘルニ アと C 型慢性肝炎を指摘されていた. 2006年 stageⅢの 肝細胞癌に対して肝動脈塞栓術を施行後, 肝 S6亜区域 切除術,肝 S3術中ラジオ波焼 術を施行した.2008年に なり腫瘍マーカーの上昇と腹壁瘢痕ヘルニア内の腫瘤を 認め, 肝細胞癌の転移が疑われ手術目的に入院となった. ヘルニア根治術を施行したところ, ヘルニア内容の大網 に 2cm程の白色腫瘤を認め, 病理所見から肝細胞癌の転 移と診断した. 腫瘍マーカーもヘルニア内腫瘤の切除後 は正常化した. また, ヘルニア部の CT 画像を retrospec-tiveに検討すると, 2006年初診時の CT にて, 既にヘル ニア内に結節影を認めており, 治療や処置後に伴う播種 は否定的と思われた. 【結 語】 肝細胞癌の腹膜転移 は, 比較的稀であり多くは直接浸潤, 肝細胞癌破裂, 処置 後のものである. 本症例のような遠隔部の大網転移は稀 であり, 文献的 察を加えて報告する. 29.副腎転移巣破裂により後腹膜出血をきたした肝細胞 癌の一例 山田 俊哉,新井 弘隆,榎田 泰明 濱野 郁美,小畑 力,斉藤 秀一 橋爪 真之,茂木 陽子,木村 幸 小林 克己,佐川 俊彦,荒川 和久 田中 俊行,富沢 直樹,安東 立正 高山 尚,小川 哲 ,阿部 毅彦 森田 英夫 (前橋赤十字病院 消化器病センター) 徳江 浩之 (同 放射線科) 【症 例】 52歳男性 【現病歴】 平 成 20年 9 月 26日, 13時 30 頃, オートバイを運転中に突如右側腹部痛が 出現. 症状持続するため当院救急外来受診された. 【入 院後経過】 血液検査及び腹部造影 CT にて HCV陽性 肝 変の所見を認め, 肝右葉に径 2 cmから 7 cm大の多 発性肝細胞癌 (HCC) を認めた.後腹膜出血が存在し,右 副腎に結節性病変を認め, 造影相で extravasationが認め られ,多発性 HCC の右副腎転移,および同部位からの出 血が えられた.緊急血管造影を施行し,右副腎動脈・右 下横隔動脈へゼルフォームで塞栓施行. その後は新たな 205

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出血もなく 10月 1日退院となった. 以後は多発 HCC に 対して経カテーテル的動脈塞栓術 (TAE)を施行し,現在 も外 来 通 院 中 で あ る. 【 察】 本 症 例 は, 多 発 性 HCC の副腎転移巣破裂により後腹膜出血をきたした一 例であった. 緊急 TAE にて止血され, その後は再出血は 認めていない. HCC の副腎転移巣破裂は医学中央雑誌 での検索では, 1983年から 2008年までで 6例の症例報 告が認められた.HCC の破裂・出血は日常診療で比較的 みられるが, 副腎転移巣の破裂は稀であり, また, 副腎転 移巣の破裂により HCC が初めて診断された例は報告が なく, 貴重な 1例と えられた. 30.当科における RVS を用いたラジオ波焼 療法の有 用性の検討 平井圭太郎,須内瀬 豊,川手 進 吉成 大介,戸塚 純,小川 博臣 山崎 穂高,竹吉 泉 (群馬大院・医・臓器病態外科) 高木 ,柿崎 暁,佐藤 賢 市川 武 (同 病態制御内科) 宮永 朋実,平戸 純子 (同 病態病理) 櫻井 信次,田中 優子,坂本 一葉 (同 臨床腫瘍病理) 【目 的】 HCC に対するラジオ波焼 療法 (RFA) に おいて,術後の HCC 再発予防は重要な課題である.当科 の RVS (real-time virtual sonography) を用いた RFA (RVS-RFA) の術後再発例について, RVS 導入以前の従 来型 RFA (Con-RFA) の成績 (再発病変の頻度, 部位や 特徴) と比較し, RVS-RFA の有用性について検討した. 【方 法】 当院で RVS導入後の 2007年 9 月か ら 2008 年 11月まで RVS-RFA を施行した HCC65例 (男性 41 例, 女性 24例, 平 年齢 71±3.0歳) を対象とした. 対照 群として 2001年 7月から 2005年 9 月まで Con-RFA を 施行した HCC187例 (男性 128例, 女性 59 例, 平 年齢 67±8.7歳) を用いた. 背景肝は RVS-RFA : 慢性肝炎 6 例, 肝 変 59 例, 平 観察期間 6.5ヵ月 (1〜 14ヵ月).Con-RFA : 慢性肝炎 41例,肝 変 146例,平 観察期間 27.6ヵ月 (6〜 56ヵ月). 再発 (局所およ び異所) 例を抽出し, 局所再発例では, 肝表から腫瘍まで の距離 2cm未満を A2〜 5 cm未満を B群, 5&# 12316; 10cm未満を C 群, 10cm以上を D 群とし, 腫瘍 径, 再発区域, 肝表から腫瘍までの距離について検討し た. なお, 評価 CT は 5 mm幅, 腫瘍径 3 cm以上には肝動 脈塞栓術を併用し, 人工胸腹水も適時併用した. 【成 績】 再発例は RVS-RFA : のべ 9 例 (局所 3例, 異所 6 例), Con-RFA : のべ 74例 (局所 23例, 異所 51例) で, 局 所 再 発 を 認 め た 腫 瘍 の 初 回 治 療 時 長 径 は RVS-RFA1.2〜 2.5cm (平 1.8cm) Con-RFA : 1.7& #12316; 4.0cm (平 2.3cm). 再発区域は Con-RFA で は S5,S7,S8で高い再発率を認めたが RVS-RFA では区 域差を認めなかった. 肝表から腫瘍まで距離別の再発率 は Con-RFA では A 群で有意に高かった (52.2%) が RVS-RFA で は 群 間 差 を 認 め な かった. 【結 論】 Con-RFA では S5, S7, S8, 肝表から 2cm未満の症例に 高い再発率を認めたが,RVS-RFA で,その傾向は認めな かった. Con-RFA では肝表面に近い病変でエコー描出 能が不良となる例があり, 局所再発を高める因子の一つ と えられたが, RVS-RFA は CT 画像との同期対比に より, エコーでの描出不良点を改善すると えられた. 観察期間は短いものの RVS-RFA は Con-RFA に比べ 局所再発率が低く, より有用な Deviseと えられた. 31.当科における肝細胞癌切除後早期再発例の検討 渥美 潤,須納瀬 豊,川手 進 吉成 大介,戸塚 統,小川 博臣 平井圭太郎,山崎 穂高,竹吉 泉 (群馬大院・医・臓器病態外科) 高木 ,柿崎 暁,佐藤 賢 市川 武 (同 病態制御内科) 【目 的】 当科における肝細胞癌早期再発例を検討し た. 【対象と方 法】 平 成 14年 1月∼平 成 18年 6月 の 肝細胞癌切除症例は 62例であり, 年齢は 41∼82歳 (平 69 歳),男女比は 43: 19 であった.それらのうち,術後 半年以内に早期再発した症例は 3例であった. その 3例 について臨床病理学的検討をした. 【結 果】 早期再 発 例 で は, AFPあ る い は PIVKA-Ⅱ の う ち 何 ら か の マーカーの上昇を認めた. また, 画像所見で, 1例が腫瘍 径 13cm,他の 1例は 7.5cmと大きく,また,2例は肉眼 類が塊状型であった. 病理組織では, 2例に被膜浸潤と脈 管侵襲を認めた. 文献的には肝切除後の予後因子は Stage 類, 脈管侵襲, 肝機能, 腫瘍数などとされ,今回の 再発例は何らかのリスク因子のある症例であったが, 症 例も少なく, 一定の特徴は見いだされなかった. 【まと め】 肝細胞癌切除 62例中 3例の早期再発例を経験し た. それらの予後は不良であり予備能によっては何らか の予防的治療を 慮することも必要と思われた. 206 第 27回群馬消化器病研究会

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