,--"二~---_-_,—_—~---_-_, —~---_-_, —~---
i
[
,̲‑論説]!
̲‑̲‑̲‑̲‑̲‑̲‑̲‑̲, —~---_-_;--_-_-_, —~-_, —_—_—_—_』サーベイデータにみる世代別争点意識 2 0 0 1 年参院選の分析ー―‑
神 江 伸 介
目 次 序
ー データと仮説
―
パターンの25年における変化(1) 現実政治型…A一貫型または主にA
(2) 歴史派型…B一貰型または主にB
(3) エリート型…C一貰型または主にC (4) 不規則消滅型
(5) 民主型...D一貰型または主にD
三 学歴か世代かどちらもあるかそれとも何もないか‑‑‑‑01年参院選 (1) 現実政治型…学歴強世代強型
(2) 歴史派型…学歴弱世代強 (3) エリート型…学歴強世代弱型 (4) 不規則消滅型
(5) 民主型…学歴弱世代弱型 四 市 中 の 団 塊 論
(1) 歴史派 (2) エリート派
まとめ_―‑現実政治派か民主派に向けて
‑'‑
ノ
序
高齢化杜会に入り,また未曾有の不況期に直面する中で,団塊世代が中 年層に参入しジュニアが新選挙人になり選挙人の構成に変化がどういう風
に生じたか,政治の議題に変化が生じたか,を探る。
注目点は,
第一に,団塊の世代が中年の終わりに達して,終戦前に生まれた世代と 交替しつつある点である。
(1)
第二に,団塊のあとの世代(オウム世代,共通
l
次懺代,などと呼ばれ る)を挟んで,団塊ジュニア世代が30に達しそろそろ政治的主張を始め た。第三に,学歴が格段に変わり団塊一団塊ジュニア間が高等教育卒が
2
割 から 5割へと変貌し選挙人の構成に決定的な変化を生んだことである。21世紀の今の段階は,戦前と戦後をつなぐ団塊がゆっくりと引退を始 め, しばらくは団塊間の優位の内にありながらゆっくりとジュニアの特色
を出して行くという局面にあるのではないか。
ここでは,日本の政治の転換点といえる 1986年(自民300議席時代)
と, 1993年 (55年体制の終了)の二つの区分を立て,データを 3区分と して議論する。 01年参院選のデータを最後のものに加えるか,四つめの プールの最初として議論するかは今後の選挙にかかっている。
以上のことを,日本の選挙学界の内外の研究と比較することにおいて実
(2)
施する。
ー デ ー タ と 仮 説
六 ここで利用したデータファイルは次のものである。
明 る い 選 挙 推 進 協 会 調 査 1976年 総 選 挙 (1977年通常選挙) (1979 年総選挙) 1980年同日選挙 1983年通常選挙 1983年総選挙 1986年
同日選挙 1989年通常選挙 1990年総選挙 1992年通常選挙 1993年総
22‑3・4‑371 (香法2003) ‑ 2 ‑
選挙 1995年通常選挙 1996年総選挙 1998年通常選挙 2000年総選挙
(3)
2001年通常選挙
これらのデータの変数の中から, 14の大体全ての選挙において聞かれ ている争点を従属変数としてとりあげる。ワーデイングがかわっているも のとそうでないもの,同じワーデイングでも意味が変わっているものがあ る。本文で使った変数のうち,ワーデイングが同じもの(括弧内は本文で 使う)は,福祉(福祉系),農業対策(農業系),中小企業対策(中小企業 系),憲法問題(憲法系),税金問題(税金系)で,ワーデイングが変わっ たものは行政改革,行政• 財政改革(行政改革系),安保・防衛問題→防 衛問題(安保系),公害→公害・ 環境問題(公害系),物価⇔不況対策→物 価・景気(物価系,不況対策系),ロッキード問題他→政治倫理・政治改 革(政治倫理系),教育・文化→教育問題(教育系),で一応グルーピング した(争点の性格上意味が変わっているかもしれないので「一応」とつけ た)。
独立変数は,世代と教育程度である。世代は,日本で戦後唯一の世代と いわれる団塊の世代の文字通り 1947~49 年生まれを扱う。 1971 年生まれ 以降の人々を団塊ジュニアとして扱う。のこりの階層は,「団塊」以前の 世代,団塊とジュニアの間の「団塊間」世代として扱う。結果的には,団 塊の世代の特色は導き出せ,かつその
4
つの階層が織り成す機能はある程 度まで描けたにしても,その後輩たるジュニアの特色は不鮮明であった。分析は,まず時系列分析を使う。この分析がないと選挙ごとの争点の独 自性や 25年余り経って争点の内容が変容してゆく様子がわからない。小 変動も見られるが,それが大きな変動の一部である場合や,サンプル誤差 程度の変動,小さすぎるサンプルのオーバーな変動を意味があるように誤 解してしまう。
そこで,プールにしてプールデータの分析も使う。データのメリットは,
①世代の影響を見るために小サンプルをとっており,更に世代
(4
世代)と学歴
(3
段階)に分けた場合の回答者の更なる減少を防ぐためと,②―六 〇
五九
定の小変動を,消し去り,より大きな変動を見るためにある。他方,デメ リットは有権者の交替があるので単位サンプルが大きくなるからと言って 全サンプルをくくると言うこともありうるがこれは非現実的である。これ を避けるために,原則
1 0
年以上延ばさないと言う方針をとった。今度の 参院選挙あたりが3つ目の切れ目になるので妥当かどうか検討してもいいだろう。
基本問題になるが,分界点をどこにとるかと言う時期区分の問題があ る。ここでは,日本政治の分かれ目でとろうと言う試みをとって見た。
ところで,本データでは重要な明推協の調査の変更点を今回は扱ってい ない。
1 9 9 6
年,2 0 0 0
年,2 0 0 1
年調査では(と言うより2 0 0 0
年 か ら は 侮 回)棄権者にも考慮した問題を聞いている。棄権者,投票者に分けた争点 関心が分かる。次の機会に回したい。世代と学歴と争点をめぐる仮説であるが,①特定世代に偏る争点はいず れ消えて行く (世代交替のため),②少数派になりつつある特定学歴に偏 る争点は今後力をもたないだろう(初等学歴は分析から除外),③世代交 差的,学歴交差的で多くの人が関心をもつ争点は民主的・歴史交差的な意 味で力を持つ。
データを集計した結果,次のようなパターンが出てきた。下の【図表l
‑1
】 【図表1‑ 5
】も説明しておこう。ABCD
の時系列変容型(1)
現実政治型…A
一貫型または主にA
主にA =
行政改革系(2)
歴史派型…B
一貫型または主にB
福祉系(3) エリート型・・・ C一貰型または主に C 教 育 系 政 治 倫 理 系 安 保 系 公 害 系
(4) 不 規 則 消 滅 型 憲 法 系 農 業 系 中小企業系
(5)
民主型…D
一貰型または主にD
22-3•4-369 (香法2003) ‑ 4 ‑
【図表1‑ 1】世代*教育の相関ー 1 高学歴
j
二 L
1現実政治型 I
中学歴
団塊
団塊以前 団塊 団塊間 ジュニア
団塊間 ジュニア
(4)
中学歴
>
;‑‑□ 西 L
中学歴
団塊 団塊間 ジュニア 団塊以前
高学歴 団塊間団塊 ジュニア
高学歴 高学歴
中学歴
団塊
団塊以前 団塊間 ジュニア
団塊以前 団塊間団塊 ジュニア
閾旦鳳ご鳳閾闊~
以 間 二 以 間 二 前 ア ‑
: ロ
'も^、<ヽ','.:̲'. :'、,';、; "'
□ L 必 もヽ,,,,,
I ェリート型 I
税 金 系 物 価 系
2001年参院選で加わってきたもの一不況対策系ーを加えた。
不況対策系
図表の説明。
社会経済的地位は日本の場合学歴ではかられることが多い。世代は,戦 前(中)世代と戦後世代ははっきりしている。それに団塊ジュニアを加え その中間部分を考慮に入れたら計
4
世代になった。それと「考慮争点」を 加えた三重クロス表が基本である。それが【図表1‑ 1
】に示してある。理念型が,すべてフラットで関心も高いと言うのが民主型である。現実に は,年齢にそれぞれ歴史が刻印され,同時に学歴差も反映する,と言うの が現実政治であろう。争点によっては,人のライフサイクルのみに関係す る歴史派型がある。まるで反動であるかのように過去を見ている態度であ
一 五
八
【図表 1‑2】世代*教育の相関ー 2
プール I ill
世代
強 弱
学歴 強 A→ C
↓ ↓
弱 B→ D
【図表 1‑ 3】 プ ー ルI (7683) 世代
強 弱
学歴 強 ・行政改革系 (13 28%) ・教育系 (16 25%)
・農業系 (2 9 %) ・政治倫理系 (23 37%)
・憲法系 (5 16%)
・物価系 (45 55%)
• 安 保 系 (11 24%) 弱 ・中小企業 (8 14%) ・不況対策系 (27 33%)
・税金系 (30 39%)
・公害系 (6 12%)
• 福 祉 系 (33 38%)
【図表1‑4]プールII(86~92) 世 代
強 弱
学歴 強 ・不況対策系 (13 24%) ・教育系 (15 28%)
・政治倫理系 (12 28%)
• 安 保 系 (11 17%)
・憲法系 (4 8 %)
・行政改革系 (14 29%)
・公害系 (12 19%)
弱 • 福 祉 系 (38 50%) ・税金系 (50 58%)
・物価系 (35 47%)
・農業系 (11 16%)
五七 【下線は前のプールと同じ位置にある場合】
22-3•4-367 (香法 2003) ‑ 6 ‑
【図表 1‑5】プール
m
(93...,2000) 世 代強 弱
学歴 強 ・行政改革系 (12 33%) ・教育系 (14 25%)
・政治倫理系 (8 33%) ・公害系 (17 26%)
・中小企業 (7 15%)
弱 • 福 祉 系 (28 54%) ・税金系 (36 44%)
• 安保系 (5 11%) ・不況対策系 (35 63%)
・憲法系 (4 11%)
・農業系 (2 10%)
【下線は前のプールと同じ位置にある場合】
るが,人はこれがなければ生きてゆけないのも事実である。また学歴にし かかかわらない争点もある。エリート型と名づけよう。
これをマトリクス的に表現したのが【図表
1‑2
】である。さ ら に , 実 際 の 明 推 協 の デ ー タ と 対 応 関 係 で 見 た の が 【 図 表
1‑
3 , 4 ,
5 】プール I~ 皿までの図である。ここでは r~ 皿まで通しで見 てほしい。パターンの 2 5 年における変化
(1)
現実政治型…A
一貫型または主にA
主にA =
行政改革系行政改革系 [図表 2-1~4 】
1 .
プールI
80
年,政府は「簡素で効率的な行政の実現」を目指して官公庁と民間 企業の役割分担を見直すということをうたっているが,実質は第2
次臨調( 1 1
月設置)に任された。関心は低い。考慮争点13%
。8 3
年,中曽根首 相は「静かな改革の最重要議題は行財政改革の断行である」と述べ,特殊 法人・許認可権の整理を具体的に掲げている。80
年 代 の 行 革 と し て は 国(5)
民は最大の関心を示した。
8 3
年参院で10%,
衆院で18%
。五六
五 五
(1) 現実政治
【図表2‑1】行政改革系
(以下の表記は.60%
略する)
↑ 5 %有な確率 50%
ま1%有応確率
40%
30%
20%
10%
0%
プール I プールII (76‑80‑83‑83) (86‑89‑90‑92) 亡二]中等 団塊以前
区 図 中 等 団 塊 一 中 等 団 塊 間 疇 中 等 団 塊 の 子 圃璽
l
高等 団塊以前 に コ 高 等 団 塊 匝 高 等 団 塊 間 一 高 等 団 塊 の 子17%
13%
16%
28%
18%
22%
20%
22%
14%
29%
23%
25%
【図表2‑2】行政改革系(01年参院選)
60%
I (
50%
40%
「 │
クラメールのガンマ V== .0‑9.6163t
30%
20%
10%
0%
01年 亡 団 塊 以 前 ( 中 ) 22%
臨 団 塊 ( 中 ) 25%
璽冒'団塊間(中) 17%
疇 団 塊 の 子 ( 中 ) 8%
冒璽〗団塊以前(高) 33%
二 団 塊 ( 高 ) 45%
讐
□
喜9団塊間(高) 27%一 団 塊 の 子 ( 高 ) 25%
22-3•4-365 (香法2003) ‑ 8 ‑
.llO
‑.125
プ95
,
3(
,
l
‑ 2 1 2 1 3 3 2 1
終 覧 尺茫砂ぃ只尉虞 m98
ロ
5ル
_
%%%%%%%%
47023369 6
【図表2‑3】行政改革系ーベビー*と考慮争点と教育(中等) *世代 80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
ー→一団塊以前 ー・ー団塊
+ 団 塊 間 一光一団塊の子
︻霞 ヶ関 行革
︼
0%
岱 翌 惑 砺 翌 翌 翌 魯 諺 魯 訊 , ~lo* 魯謁碍
プール 1 ブール プール
【図表2‑4】行政改革系ーベビーと考慮争点と教育(高等)
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
+ 団 塊 以 前 ー・ー団塊
+ 団 塊 間 一沃一団塊の子
︻霞 ヶ関 行革
︻ ︼ 中曽 根行 革︼
0%
恐 訊 唸碧魯 翌諮謁訊, ~'?,*訊’訊諮誘,
¥J¥.*プール フール プール
一 五
四
2 . プール I I
8 6
年。17%,
「中曽根行革」の最大の課題といわれていた国鉄が,国鉄 分 割 民 営 化 関 連8
法の成立により,8 4
年 に 民 営 化 さ れ て い た 日 本 電 信 電(6)
話会社と日本たばこ産業を合わせ
3
公社が姿を消した。【中曽根行革】。8 9
年,18%, 9 0
年,19%, 9 2
年,15%
で,特に無し。3 . プール m
9 3
年,20%
で,特に無し。9 5
年,12%
。9 6
年,29%
で,「行政改革」は総選挙で大きな争点となった。第
4
位であるものの前回より1 7
ポイン トも上がっている。【霞ヶ関行革】。9 8
年,22%,
行財政改革では,「財政 構造改革の推進に関する特別措置法(財革法)」が9 7
年 11月に成立した が , 景 気 の 悪 化 と と も に 達 成 年 度 の 延 長 ・ 弾 力 化 ・ 凍 結 へ と お い こ ま れ(7) (8)
た。
2 0 0 0
年,9 6
年の行革の実施年度である。13%
。「中央省庁が2 0 0 1
年1
月6
日に1
府2 2
省庁から1
府1 2
省庁に再編された。戦後の占領下での 改革以来,半世紀ぶりの抜本的な行政機構の見直しとなった。省庁を大<くりして再編成することで,縦割り行政を是正し,複雑化する政策課題に 柔軟に対応することを狙っている。このほか,①政治主導による行政運営
②行政機構のスリム化,効率化③行政の透明化と政策評価の徹底ーなどを
(9)
目指している。」
0 1
年度,23%
。(2) 歴史派型… B一貫型または主に B 福祉系 福祉系【図表 3-1~4 】
1 . プール I
一五 三
7 6
年,35%,
低 成 長 下 の 福 祉 制 度 は , 老 人 医 療 費 無 料 化 制 度 を 揺 ら が せ(老人保健医療問題懇談会を設置し議論して行くことに落ち着いたが),健 康 保 険 制 度 の 赤 字 は 累 積 ( 政 府 管 掌 健 康 保 険 ば か り で な く 組 合 管 掌 の も)させた。更に,国民年金の財政難に端を発した年金制度の再編成問題 もあり,福祉とそれに伴う負担の問題を問うている。
80
年,36%
。 経 済 は依然安定成長。ついに児童手当制限という見直しのメスがはいったよう22-3•4-363 (香法2003) ‑ 10 ‑
に,「給付と負担」の適正化に努めるべきだということがうたわれた。
8 3
年,参院で28%,
衆院で35%
。1 9 9 5
年をメドとして年金を一元化することが決められ,同時に行われたアンケートでは賛成者が
7
割ということで あったが,一元化に向けた国家公務員と公共企業体職員の共済年金統合案 の審議促進の意味もこめられていた。他方,医療保険のほうはすでに前年 老人保健法制定を行っており,1 2
月の総選挙でも中曽根首相は国民の反(10)
発が強い中「再検討」を言わされてしまった。
2 .
プールI I
8 6
年,46%,
施設型から在宅型に転換するための作業に取り掛かった。年金では,基礎年金を導入しサラリーマンの妻も含め国民全員が加入する
(11)
ものとなった。
8 9
年,44%
。90
年,51%
。9 2
年,54%
。特に無し。3.
プールI I I
9 3
年,40%,
サラリーマン OBが受け取る老齢厚生年金の満額支給が65
歳からと決まるなど刷齢化社会は近づいており40%
の同率1
位となった。
9 5
年,30%
。選挙後だとおもうが,社会保障制度審議会は,9 5
年7
月高齢化社会の進展による介護費用は公的介護保険制度によってまかなう べきだとする「社会保障体制の再構築に関する勧告」を村山首相に行った。9 6
年,43%
は,政府が検討している「公的介護保険制度」が最終報告を み法案化された。埼玉を中心とする「彩福祉グループ」と岡光前次官らの 関係が問題となった。住宅金融専門会社の破綻は,農協救済,金融機関救 済,のため一部税金を使うことになった。7
月には住宅金融債権管理機構 ができた。98
年,49%
は,介護保険法が2000
年に実施だから細部検討が 大詰めだった。「措置制度」から「契約制度へ」への転換が主題。2 0 0 0
年 は,介護保険スタート年であり期待・不安が人り混じった関心が集中し50%
を超えた。不適切な家事援助,保険料の減免,短期的に施設であずか 五 る期間の延長,等の調整が問題となった。6 5
歳への段階的引き上げなど 少子高齢化社会に応じた年金改革関連法が成立した。医療でも同じく,高(12)
齢者の負担割合を増やす等の医療保険制度改革関連法が成立した。この改
(2) 歴史派型
【図表3‑1】福祉系 60%
吋 □ m
‑..00444640%
30%
20%
10%
0%
プール I (76‑80‑83‑83)
[二]中等団塊以前 38%
区 図 中 等 団 塊 34%
一 中 等 団 塊 間 33%
疇 中 等 団 塊 の 子
. 璽 l
高 等 団 塊 以 前 37%二 高 等 団 塊 30%
□
三]高等団塊間 36%一 高 等 団 塊 の 子
プール1I (86‑89‑90‑92)
50%
45%
38%
49%
41%
38%
プール
m
(93‑95‑96‑98‑00) 54%
50%
40%
28%
49%
49%
41%
39%
【図表3‑2】福祉系 (01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
.131 :j:
‑.220+
一 五
亡 □
団塊以前(中)区図団塊(中)
1 1 1 1
団塊間(中)響 団 塊 の 子 ( 中 ) 冒璽
l
団塊以前(高)に二]団塊(高)
に回団塊間(高)
一 団 塊 の 子 ( 高 )
01年 53%
48%
41%
32%
48%
35%
39%
28%
22‑3・4‑361 (香法 2003) 12 ‑
【図表3‑3
l
福祉ーベビーと考慮争点と教育=中等 80%70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
‑‑‑+‑団塊以前 一暑ー団塊 一 団 塊 間 一 団 塊 の 子
【介護保険】
0%
恐 討 も忍碍翌
1翌 翌 謁 訊
1翌 翌 魯 魯 誘
'c:,¥.*プール プール プール
【図表3‑4】福祉ーベビーと考慮争点と教育=高等 80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
ー→←団塊以前 一 団 塊 一 団 塊 間 一 団 塊 の 子
【介護保険】
0%
岱訊 もぎ碧翌 I 訊 翌魯 訊 I 翌 訊 ⑬惑諮
'C)¥)*、 墨
五 〇
プール プール プール
正医療保険法が,
2 0 0 1
年1
月1
日から施行され,7 0
歳以上の高齢者の医 療費自己負担が定額制から原則1
割の定率制に改められた。「高齢者にコ スト意識」を持ってもらい,「医療費を抑制する狙い」があったのだが,背後には,政府・与党社会保障改革協議会が社会保障制度の改革をまとめ た指針
( 0 1
年3
月3 0
日)で,高齢者にも応分の負担を求めるなど,社会 保障哲学の改変に向かった動きが進んでいるのも事実である。0 1
年で(13)
は,
47%
である。四 九
(3) エリート型… C一貫型または主に C 教 育 系 政 治 倫 理 系 安保系
公害系
教育系【図表 4-1~4 】
教育系と名づけたここでは教育・文化問題を扱う。
1 . プール I
7 6
年,教育・文化は15%
である。この年は,3
月1
日から学校の主任 制が実施され4月から普及したということ,文部省と日教組との対話路線 が復活したということ,である。8 0
年,13%
。小・中・高は新学習指導 要領の実施を迎え,自民党内に,教科書に「国を愛する」精神がない,同 時に教育勅語と比べて教育基本法の良し悪し,の議論も生じてきた。8 0
年両院同日選に勢いを得た自民は教科書検定を強めて行ったが,8 2
年夏 にはアジア諸国から非難を浴びるにいたった。これらの非難を外交的には 乗り切ったものの,自民は国内では様々な攻勢を強めていった。政府は,同時に教員のあり方まで問題にしはじめた。総選挙中は,教育改革を最重 要課題の一つに掲げた。教育系の争点関心は,
5%
前年より高くなった。【中曽根教育改革】。
8 3
年,参院13%,
衆院18%:
2 . プール I I
8 6
年,21%
。教育課程審議会では,1 9 8 6
年「中間まとめ」を出し「戦 後教育の見直し」をやり,また,道徳教育の重視を強調している点は前回 と同じ。【中曽根教育改革】。8 9
年,11%
。中央教育審議会が5
年半ぶり22‑3・4‑359 (香法2003) ‑ 14 ‑
に再開され,後期中等教育と生涯学習の基盤整備について諮問された。指 導要領の
1 0
余年ぶりの改訂,教科書検定制度の40
年ぶりの改定などを 行った。9 0
年,15%
。大学のあり方を検討している大学審議会の各部会 報告が相次ぎ,大学教育の「自由化」などの報告を出した。中央教育審議 会は,高校の「選択の幅の拡大」を基本線に提言を行った。9 2
年,15%
。 登校拒否,依然減らない高校中退者,中学校での業者テストによる進路振 り分け,など教育のひずみが目立ち始めた。政府は学校の問題を地域社会 でと生涯学習社会形成あるいは学校5
日制などに力を入れる,取り組みを 始めた。教科書検定では, PKO関係の記述を入れるなど国の政策にかか わる問題では厳しい姿勢を見せた。指導要録開示に見られるような,「開(15)
かれた学校」への一歩を示した。
3 . プール皿
9 3
年,12%
。週5
日制を月2
回に拡大,高校入試が推薦入試を入れる など多様化し,大学も自己評価や入試で社会人に開放しようと努力を始め た。政府の中学校から業者テストを追放する動きも強まった。95
年4
月 中央教育審議会が4
年振りに発足,学校週5
日制などの審議がいよいよ具 体化することになった。95
年,10%
。9 6
年,21%
。中教審は1 9 9 6
年7
月完全週5
日制に移ると宣言,9 5
年い じめは過去最高,そして選挙直前の0‑157
事件で教育問題への関心はか つてないほどに高まった。特に,団塊間に影響が強い。【0‑157
事件】。9 8
年,6 %
。2 0 0 0
年,24%
は,小渕首相時代に私的諮問機関「教育改革 国民会議」を発足し,「奉仕活動」などが決まった。また「教育基本法見 直し」も着手された。2 0 0 1
年,義務教育標準法が改正され,教育改革国 民会議の提言を生かすため,文科省は「2 1
世紀教育新生プラン」(1
月25
日)を発表し,現行
40
人の学級絹成基準のもと,「①子供の理解度に応じ四
た習熟度別授業の実施②学級崩壊や不登校の児童•生徒が多く学級運営が 八困難などの場合
2 0
人学級も認めるという内容」の,習熟度別の20
人学級 が実現した。また,教育改革関連3
法を成立(6
月29
日)させ,いじめ(3) エリート型
【図表4‑1】教育系 60%
50%
40% VI .51
僻 ま
Olli ‑.05230%レ│
20%
10%
0%
プール I プールII プール皿
(76‑80‑83‑83) (86‑89‑90‑92) (93‑95‑96‑98‑00) こ 二 中 等 団 塊 以 前 17% 15% 14%
匡 図 中 等 団 塊 23% 21% 16%
1 1 1 1
中 等 団 塊 間 16% 19% 21 %疇 中 等 団 塊 の 子 16%
瓢 璽 高 等 団 塊 以 前 25% 23% 22%
二 高 等 団 塊 25% 28% 24%
巨 高 等 団 塊 間 24% 21 % 25%
■
■ l
高 等 団 塊 の 子 20%【図表4‑2】教育系(01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
01年
ロコ団塊以前(中) 16%
臨 団 塊 ( 中 ) 16%
四
一 団 塊 間 ( 中 ) 19%七 蕊 団 塊 の 子 ( 中 ) 22%
冒疇団塊以前(高) 14%
こコ団塊(高) 40%
□
団塊間(高) 27%一 団 塊 の 子 ( 高 ) 23%
22-3•4-357 (香法2003) ‑ 16 ‑
【図表4‑3】教育ーベビーと考慮争点と教育(中等)
80%
_ ←
団塊以前70%~ ‑‑‑‑団塊 60%卜 + 団 塊 間
一 団 塊 の 子
. .
50%ト ~
紐
40%
「 I ¥ . . 喜
30%
20%
10%卜
r 后
改 曽
0% I I I
王
1根恐 翌 晏 砺 翌 I 翌翌魯 訊‑ I訊’訊’魯翌讀~\.*
プール プール プール
【図表4‑4】教育ーベビーと考慮争点と教育(高等)
80%
70%~
‑‑+‑団塊以前
‑‑‑‑団塊 60%卜 一 団 塊 間
一 団 塊 の 子
50%卜 ●
40%
「
1゜
57^
事
胃
/
件 30% .
.
.
20%
10%
整一
凸 醤
0%
邑根
I I I I
恐 訊魯裔琴‑ I 翌翌魯 訊‑ I 憂 翌 魯 諺 謁 、 墨
四 六
プール プール プール
や暴力などの問題行動を繰り返す児童• 生徒に対し出席停止命令を出せる ようにするなど, した。現場では文科省は,学習指導要領を「全員が身に つけるべき最低基準」とし「ゆとり教育」見直しへ微修正した。
また,国立大学につき「①再編統合を通じた国立大の大幅削減,②国立 大に民間的経営手法の導入,③競争原理導入で評価に応じた資金の重点配 分」といった「構造改革の方針」に突入した (6月 11日)。医大,科学技 術大などとの再編統合, 30大学を世界最高水準大学にする,国立大学法
(16)
人化など,国立大学の抜本的改革も迫られている。
政治倫理系【図表 s-1~4 】
1 .
プールI
76年, 15%。80年, 30%, 83年 , 参 院 14%, 衆 院 24%, の関心で,
汚職は【ロッキード事件】。詳細省略。
2 .
プールI I
86年,経理担当職員の巨額使いこみに端を発した日本撚糸工業組合連 合会事件に関連して, 86年 5月稲村左近四郎代議士(自民),横手文雄代 議士(民社)の二名が収賄罪等で起訴された。汚職事件で国会議員が起訴 されたのは
1 0
年ぶりであるが,保革と1
対l
だったこともあってか選挙 と世論には何の影響も及ぼさなかった。 8 %。89年,原田憲経済企画庁 長官がリクルートコスモス社から献金,原健三郎がパーティー券購入と献 金を受け取るなどを発端として,中曽根前首相に未公開株がわたる,竹下 首相の 87年の約 5,000万ものパーティー券購入,などさまざまなことが 明らかになった。 19%。【リクルート事件】。 90年,特に無し。 22%。92 年,共和汚職問題があり塩崎潤・ 元総務庁長官の証人喚問と,鈴木善幸元(17)
四 首相の参考人聴取が行われた程度である。 18%。
五 3.
プールI l I
93年, 36%は,政治倫理・政治改革では金丸巨額脱税事件 (92年の佐 川急便事件に続き)が大きい。大手総合建設会社(ゼネコン)などからヤ
22‑3・4‑355 (香法2003) ‑ 18 ‑
【図表5‑1】政治倫理系 60%
50%
40% I≪'I .031 .UM .055
‑.097 30%
20%
10%
0%
プール I プールII プールIII (76‑80‑83‑83) (86‑89‑90‑92) (93‑95‑96‑98‑00) 二 中 等 団 塊 以 前 23% 16% 20%
品 図 中 等 団 塊 27% 16% 13%
一 中 等 団 塊 間 23% 12% 17%
響 中 等 団 塊 の 子 8%
國 璽 高 等 団 塊 以 前 34% 26% 33%
二 高 等 団 塊 37% 28% 27%
巨 高 等 団 塊 間 36% 22% 27%
•■l 高等団塊の子 17%
【図表5‑2】政治倫理系(01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
.171ま
‑.270ま
二 団 塊 以 前 ( 中 ) 区図団塊(中)
一 団 塊 間 ( 中 ) 疇 団 塊 の 子 ( 中 ) 冒璽団塊以前(高)
二 団 塊 ( 高 ) 巳三]団塊間(高)
■
■ l
団塊の子(高)01年 13%
25%
15%
5%
26%
38%
17%
12%
一 四
四
【図表5‑3】政治倫理ーベビーと考慮争点と教育(中等)
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
.~団塊以前
ー・ー団塊
+ 団 塊 間
_光一団塊の子
【佐川急便事件】
【リクルート事件】
0%
恐訊恐砺翌翌翌謁 ~i* I 魯 訊 魯 魯 謁 、 墨
プール 1 プール プール
【図表5‑4]政治倫理ーベビーと考慮争点と教育(高等)
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
一令ー団塊以前 一置ー団塊 一 団 塊 間 ー ← 団 塊 の 子
【佐川急便事件】
【ロッキード事件】
一 四
三
0%恐 訊 恐 砺 翌 諮 翌 討 訊 諮 翌 魯 菱 讀
¥J¥.*プール 1 ブール 1 ブール
22‑3・4‑353 (香法2003) ‑ 20 ‑
ミ献金を受け取った容疑である。あまりに巨額であり国民の政治不信は頂 点に達した。【佐川急便事件】。 95年, 9 %。96年,特に無し。 14%。98 年, 18%, 政治浄化では,日興證券が不正な株取引の利益を提供していた
(18)
とされる新井将敬代議士自殺事件であった。 00年,特に無し。 11%。01 年は, 16%であった。小出,村上参議院議員がKSD(中小企業経営者福
(19)
祉事業団)事件で春に逮捕され森政権にショックを与えた。
安保系【図表6‑ 1 ‑‑‑‑‑‑4】
1 . プール I
76年は, 77年度以降の「防衛計画の大綱」決定,次期主力戦闘機に
F
15 を内定,次期対潜しょう戒PXL機国産機選定の白紙撤回とロッキード社 機の疑惑,ソ連情報収集艦の本土接近,日本に武力攻撃が加えられた時の日米話し合いのための「日米防衛協力小委員会」が設置された。しかし,
図にみるように時系列図には殆ど反映されていない。 5 %。80年は,我 が国が一層の防衛力を増強すること,自衛隊員によるスパイ事件,ソ連偵 察機の隊落,ソ連原潜の火災事件,等があった。 14%。83年は,中曽根 首相の
1
月の訪米以来,「日米防衛は同心円」であるとか,日本有事の際 米艦護衛は積極的に肯定,米軍単独の宗谷,津軽,対馬の3
海峡封鎖,武 器禁輸3
原則を修正, GNPl%枠を破ろうとした点,など日本政府の原則 の修正・原則作りが大々的に行われた。 83年参院選挙 10%, 衆院 14%。⑳
【中曽根政治】。
2.
フール I I
86年は,防衛費が 1%突破したこと,等があった。 12%。【中曽根政治】。
89年は,ヨーロッパなどで進んでいる軍縮の動きに対して,「極東軍事情
勢厳しい」とする防衛白書が出されるなど,政府の世界的な認識の遅れが
四
目立った。 7 %。90年。 6 %。92年 23%。国会では, 90年に策定・廃案になった国連平和協力維持活動 (PKO)法案と自衛隊を軸とする国際貢献 を 巡 る 論 議 が 続 き , 平 和 維 持 軍 (PKF)凍結, PKO修 正 通 過 を 社 会 ・ 共
四
【図表6‑1】安保系 60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
プール I (76‑80‑83‑83) 亡 中 等 団 塊 以 前 12%
認 中 等 団 塊 13%
一 中 等 団 塊 間 11%
響 中 等 団 塊 の 子
攀 冒 高 等 団 塊 以 前 21%
に コ 高 等 団 塊 20%
□
高 等 団 塊 間 24%一 高 等 団 塊 の 子
【図表6‑ 2]安保系(01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20% VI .083 .002 10%
0%
二 団 塊 以 前 ( 中 ) 匡図団塊(中)
一 団 塊 間 ( 中 ) 疇 団 塊 の 子 ( 中 ) 冒瓢団塊以前(高)
ビニ]団塊(高)
匡
□
団塊間(高)一 団 塊 の 子 ( 高 )
22-3•4-351 (香法2003)
プールII (86‑89‑90‑92)
12%
15%
11%
17%
16%
17%
01年 4%
7%
2%
8%
8%
10%
6%
5%
‑ 22 ‑
プール
m
(93‑95‑96‑98‑00)
.052
‑.131
5%
5%
5%
6%
9%
11%
7%
5%
【図表6‑3】安保ーベビーと考慮争点と教育=中等 80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
一令ー団塊以前 一量ー団塊 ー会ー団塊間
—→←団塊の子
【中曽根政治】 【PKO法]
0%
恐 翌 尋 紡 翌 翌 翌 魯 訊 翌 翌 , 惑 羹 、 ` 墨
プール 1 プール 1 プール、吊
【図表6‑4)安保ーベビーと考慮争点と教育=高等 80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
‑+‑‑団塊以前
・~団塊 一 団 塊 間
_光一団塊の子
【中曽根政治】 【PKO法】
0%
岱訊翌砺も,, . . . I翌翌焚訊 1翌翌魯 ~'l,*ct-"\\~'i牧
。
¥ ¥ i i
フール プール プール
四 〇
産の「物理的抵抗」に対し力で押しきった。国論を二分した問題は国民の 防衛安保意識に影響を与えただろう。【 PKO法】。
3 . プール皿
9 3
年。自衛官定数の削減,防衛費の抑制化,等冷戦後の軍備縮小の動 きが目立ってき,国民の関心もしぼむ。7%
。9 5
年,4%
。安保体制に 何らかの影響を与えたはずの米軍兵士による少女暴行事件は9
月の事件で あった。9 6
年,日米安保共同宣言(安保体制を「極東」から「日本周辺 地域」へ広域化)の発表,日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直し,日米物品役務相互提供協定 (ACSA) の締結(共同訓練, PKO, 人道的国際援助活動の際の物品・役務の相互融通)など,重大な安保再定
の
義の年であった。しかし関心は依然として低い。 5 %。98年選挙前には 防衛関連の話題は殆どなく,防衛庁の証拠隠滅事件の責任をとって防衛庁 長官が辞任するとか,朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射事件などは 選挙後に起こったことである。殆ど関心はゼロに近い。
3%
。2 0 0 0
年7%
。日本近海には中国の艦船が出没し,北朝鮮は 98年「テポドン」を 打ったり偽装工作船を送り込んだりするといった具合に,不安定要素を増(22)
している。若干あがり始めた。
2 0 0 1
年,安保系では,田中真紀子外務大 臣の行動が種々問題になったが,新しい日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の拡張,集団的自衛権の論議,国連平和維持軍の参加
5
原則の 見直し,国連平和維持軍の本隊業務参加,有事法制,など課題が並んでい る。アメリカの 9月11日の同時テロは参院選時にはまだ起きていない。0 1
年は, 5 %であった。公害系【図表 7-1~4 】 一三
九
1 . プール I
76年, 11%。乗用車排ガス規制 (NOx)の78年度規制を巡り,産業界 と環境庁の争いがつづいた。環境影響評価(アセスメント)の法制化は,
省庁間の対立などで見送りとなった。環境を巡る議題は環境庁と自治体に
22-3•4-349 (香法2003) ‑ 24 ‑
実権が移り市民の側には無い。これが低い関心を生んだ原因である。
8 0
年,9 %
。環境問題が行政の問題となると同時に,環境白書で言う様に,産業公害は工場の地方分散等により危機的状況を脱し,かわって「都市・
生活型公害」が増え交通公害,近隣騒音,ゴミ公害,河川汚濁などを引き 起こしている,と指摘する。住民の関心もそれととも(敵が見えにくくな る)に低くなる。
8 3
年 参 院5%,
衆院6 %
。環境アセスメント法案,湖 訟去案,いずれも廃案に持ち込まれ,おりからの行政改革論議の中で環境(23)
庁の存在理由さえ問われるようになった。
2 .
プールI I
8 6
年,政府は,環境白書で初めて「ハイテク汚染」に注意を促した。環境庁は so~go 年代の指針となる環境保全長期構想を出した。
年,初の環境国際会議が開かれる。経済大国日本は,資源の消費や CO2 排出など国際的な非難の的となった。それでも
6 %
。9 0
年,候変動に関する政府間パネルで温暖化ガス削減の必要性が訴えられた。
8 % 。 8 9
8月下旬気
2000
年までにフロンを全廃することが関係国で決められた。14%
にあが る。9 2
年,地球サミットの開催で地球環境ブームが頂点に達した。8 0
年 代に世界的な酸性雨,地球温暖化,熱帯雨林問題が,日本では,長良川河口堰建設が,「国際河川環境会議」であっ
(24)
たりした。更に,
23%
。【地球サミット】。日本に飛び火したも のである。
3 .
プール皿9 3
年,17%,
環境基本法の成立を見ている。9 5
年,11%
。9 6
年,14%
。 生産活動は資源を節約,ごみの発生を少なくしてリサイクルすると言う「循 環型社会」の思想がドイツの経験から日本でも出来つつあった。企業の「環 境度」を評価する環境規格も作られグリーンコンシューマー運動も広がり 始めた。敵がいた反「公害」運動から内なる反公害・自然再生への動きで あろう。9 8
年,2 1
%。1 9 9 8
年における環境問題は環境ホルモン問題であ りそれに関連してダイオキシン問題であった。2 0 0 0
年,19%
。4
月「主要 京都議定書の発効問題で合意にい 8カ国 (G8) 環境相会議」が開かれ,一三 八
【図表1‑1
l
公害系 60%50%
40%
30%
20%
10%
0%
等 等 等 等 等 等 等 等 中 中 中 中 高 高 高 高
□
=
‑ 轟 已 ︳
プール I (76‑80‑83‑83) 団塊以前
団塊 団塊間 団塊の子 団塊以前 団塊 団塊間 団塊の子
%
%
% 9 9 6 12%
12%
9%
プールII (86‑89‑90‑92)
13%
13%
12%
19%
19%
17%
一 弼
プール IIl (93‑95‑96‑98‑00)
20%
18%
16%
17%
24%
26%
21 % 19%
[図表7‑2】公害系(01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
一三 七
亡 団 塊 以 前 ( 中 ) 臨 団 塊 ( 中 ) 一 団 塊 間 ( 中 ) 疇 団 塊 の 子 ( 中 ) 圃璽
l
団塊以前(高)二 団 塊 ( 高 )
□
団塊間(高)一 団 塊 の 子 ( 高 )
01年 19%
33%
18%
11%
24%
25%
22%
14%
22‑3・4‑347 (香法2003) ‑ 26 ‑
【図表7‑3】公害ーベビーと考慮争点と教育=中等 80% ̲
一令ー団塊以前 70%~ 十 団 塊 60%卜 + 団 塊 間
‑ 団 塊 の 子 50%
40%
30%
20%
10%
0%
恐翌魯命翌, I 諮 翌 謁 訊 I 翌 翌 魯 翌 ⑲, ~\.*
プール プール プール
【図表7‑4】公害ーベビーと考慮争点と教育=高等 80% ̲
‑+‑‑団塊以前 70%~ ‑‑‑‑団塊 60%
‑ I
一 団 塊 間_ 団 塊 の 子 50%
40%
30%
【地球サミット】→
↓
20%
10%
0%
恐魯-~ 碍 翌
1諮 翌 焚 ⑰ │ ◎ 惑 翌 翌 羹 謁 碍
プール プール プール
一
ノたらなかった。選挙後だが
( 1 1
月)地球温暖化を防ぐ「気候変動枠組み 第 6回締約国会議 (COP6)」が先進国間の対立のため合意に至らなかっ より厳格化した産業廃棄物法処理改正案が可決され,一方5
月2 6 日
豊島産廃問題が決着した。神奈川県藤沢市「荏原製作所」,大阪府能勢町ごみ焼却施設での作業員の汚染,等が発見された。
2 0 0 1
年3
月,米国の ブッシュ大統領は,先進国に温室効果ガスの排出削減義務を定めた「京都 議定書」からの離脱を表明し,米国抜きで発効手続が進められることになった。国内では,冷蔵庫,テレビ,洗濯機,エアコンの家電
4
品目について,メーカーに一定の割合で再商品化を義務付ける
ぼ5)
月に施行された。
0 1
年では,19%
である。た。
「家電リサイクル法」が
4
(4) 不 規 則 消 滅 型 憲 法 系 憲法系【図表 8-1~4 】
1 .
プールI
農業系 中小企業系
83年,中曽根首相の靖国神社の公式参拝,さらに「戦後政治の総決算」
の中に,政府は「与えられた憲法」の見直し=改正を持っていたがそれは
/,26)
団塊間に時勢の影響を与えた(ただしすぐに萎えたが,団塊以前は変化が ない状態である程度高い。) 83参院選は 5%,総選挙で 6 %。【中曽根政治】。
2.
プールI I
一三 五
86年,最高裁で下された政治関連の憲法訴訟で,参院定数格差に合憲 判断, 79年春の北海道知事選を前にして地裁の仮処分に,最高裁が「真 実でないか」被害者に重大な「損害を与える」場合をのぞき「原則」表現 の自由を認めるとした。それでも 5 %。【中曽根政治】。 89年,リクルー ト事件で,楢崎代議士に贈賄の申込事件のビデオテープを東京地検特捜部 が押収した件で「やむをえない」とした点,法廷でメモをとる自由が認め られた点,警察による盗聴事件の刑事責任は問えなくなった件,自衛隊の 合憲性を問うた百里基地訴訟で最高裁は判断を避けた件,指紋押捺拒否で
2
審有罪判決が破棄され昭和天皇崩御に伴い免訴,7 3 , 7 4
年の狂乱 1'22‑3・4‑345 (香法2003) ‑ 28 ‑
(4) 不規則消滅型
【図表8‑1】憲法系 60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
等 等 等 等 等 等 等 等 中 中 中 中 高 高 高 高
̀ ‑ 響 ‑ `
‑
プール I (76‑80‑83‑83) 団塊以前
団塊 団塊間 団塊の子 団塊以前 団塊 団塊間 団塊の子
6%
6%
5%
11%
11%
16%
‑ : 盟
0036 18
. .
プールII
(86‑89‑90‑92) 4%
5%
3%
8%
8%
6%
プールIII (93‑95‑96‑98‑00)
6%
6%
4%
6%
10%
11%
8%
7%
【図表8‑2】憲法系 (01年参院選)
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
嘉 p
二 団 塊 以 前 ( 中 ) 区翌l団塊(中)
一 団 塊 間 ( 中 ) 響 団 塊 の 子 ( 中 ) 國璽団塊以前(高)
にコ団塊(高)
二 団 塊 間 ( 高 ) 一 団 塊 の 子 ( 高 )
01年 9%
17%
6%
11%
7%
5%
11%
11%
一 三
四
~
[図表8‑3】憲法問題ーベビーと考慮争点と教育(中等)
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
‑‑+‑団塊以前 ー・ー団塊 一 団 塊 間
—茫団塊の子
【中曽根政治】
【神の国】
0% 恐翌ーも::砺もも~1翌も~:゜ー~~ 焚 1 ・ 訊翌. tjも:゜一~:~ 謁讀
フ
【図表8‑4】憲法問題ーベビーと考慮争点と教育(高等)
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
ー◆一団塊以前 一量ー団塊 一 団 塊 間 ー米一団塊の子
【中曽根政治】 【神の国】
0%
恐訊い翌翌翌訊訊 訊翌翌年、澄'‑.)¥.*
プール 1 プール プール
22‑3・4‑343 (香法2003) ‑ 30 ‑
物価の一因となった石油元売りなどを訴えた訴訟で消費者側敗訴, 74年 の日教組全国統一ストの地方公務員法違反の上告棄却,等がある。 3 %。
90年,総選挙後「国連平和協力法(仮称)」案をめぐり集団的自衛権に関
切1)
する憲法解釈の見直しの論議があった。データには反映していない。
3 %
。
3 .
プール皿93年,特に無し。 6 %。95年, 4 %。96年,特に無し。 4 %。98年, 特に無し。 3 %。2000年, 9 %。(中等 9% (98年, 2%)'高等 15%(98 年,
3
%)と,かなり大きく押し上げたのは5
月日本は「神の国である」⑳)
と言う首相の発言による。)【「神の国」発言】。 2001年,小泉首相の靖国参 拝には,政治と宗教の関係, A級戦犯の合祀などの歴史的問題を持ってお り,対アジア外交では問題を残し, 10月中国・韓国へと後始末の旅を余 儀なくさせられた。しかし,国民世論は冷め切っており, 01年は, 8 % であった。
農業系【図表 9-1~4 】
1 .
プールI
76年は,米価は全中要求の 30.9%アップに対し 5.2%の諮問という低 いものであった。 10%。80年は食料安保と農産物価格の再検討を柱とす
「1980年代の農政の基本方向」が決定された。減反目標面積が更に拡 大された。米価は 2.3%が諮問された。 14%。83年,生産者米価 1.75%
引き上げと,年々上げ幅が小さくなってきている。 83年参院選 9
%,
総(29)
選挙 11%。
る
2 .
プールI I
86年,豊作で政府は当然にも生産者買入価格の値下げを見込んでいた のだが,据え置きとなってしまい,米国からコメ市場開放要求を受けてい る現状とあわせ,農協の圧力に一挙に批判が集まった。 14%。89年,ガッ トウルグアイ・ラウンドでの合意内容に見るように,国際化時代の農業を