再構築による
再構築による
骨梁形態変化を考慮した
骨梁形態変化を考慮した
骨梁骨の力学的特性評価
骨梁骨の力学的特性評価
− V-BoneRemodeling による力学的検討 −
細胞シミュレーションチーム 客員研究員 龍谷大学 理工学部機械システム工学科田原 大輔
Introduction
~ What is “Osteoporosis (骨粗鬆症
)” ? ~ (日本医師会 HPより) 骨の微細構造の変化 骨密度量の低下により HPより) 骨の微細構造の変化,骨密度量の低下により, 骨折の危険性が高まった病態. 骨折から,寝たきり・死亡を誘発させやすい. 国内の患者は1 000万人以上 国内の患者は1,000万人以上.骨折リスクの予測が重要な課題.
健常骨 骨粗鬆症 椎体圧迫骨折 健常骨 海綿骨: 空孔が増加. 骨粗鬆症 皮質骨:薄くなる.Introduction
~骨の構造
~ 荷重 (力学環境) 日本機械学会編(1999) 作る (骨形成) 壊す (骨吸収) 日本機械学会編(1999), 須田ほか(1985)より引用.骨
骨梁形態
は,骨形成
と骨吸収
の (http://www.aredia.jp/medical/index.html より) 骨芽細胞 破骨細胞骨
骨形成
と骨吸収
のバランス
により変化
する.Introduction
~骨の構造
~ 荷重 (力学環境)壊す
日本機械学会編(1999)>
壊す
作る 日本機械学会編(1999), 須田ほか(1985)より引用.>
骨
骨梁形態
は,骨形成
と骨吸収
の (http://www.aredia.jp/medical/index.html より) 骨芽細胞 破骨細胞骨
骨形成
と骨吸収
のバランス
により変化
する.Introduction
~骨の機能的適応
~ 骨は力学的環境に応じ 能動的にその構造を変化させる 骨は力学的環境に応じ,能動的にその構造を変化させる 骨再構築(リモデリング)により,機能的に適応した形態を有する. Wolff’s law (1869) : 構造の観察と力学的解釈 海綿骨 皮質骨 ( )Bone modify its structure to suit changes in applied loadings. 皮質骨 Functional adaptation 力学的機能 適応 Schematic representation Human proximal femur Functional adaptation by remodeling (Roux, 1881) (*) 例えば,T. Adachi, K. Tsubota, (2001), J l f Bi h i l E i i 403 409 安達らは、骨再構築理論による骨梁再構築シミュレーション 手法を提案(*).
Journal of Biomechanical Engineering, 403-409.
Motivation
骨粗鬆症における骨折リスクは 骨再構築の均衡が崩れ 骨粗鬆症における骨折リスクは,骨再構築の均衡が崩れ, 骨密度が低下し,応力状態が変化することで増大する. 骨折リスクの長期的な予測 病態の進行度と対応した骨梁形態変化を 考慮した海綿骨の力学的特性の評価が必要. FEM モデル 形態変化シミ レ シ ン?
形態変化シミュレーション FEMモデル?
(V-BoneRemodeling)
応力?
(V BoneRemodeling)
田原ほか, 臨床バイオ, (2008), 7-14. D. Tawara et al., JMBBM (2010), 31-40. 分布 骨梁モデル 椎体モデル 応力分布?
Purpose of this study
骨粗鬆症を想定した
骨再構築シミュ
レーションにより,骨梁骨の
形態変化の予測を行う.
得られた骨梁形態の
得られた骨梁形態の
応力解析に基づく
応力解析に基づく
骨折リスク評価手法の有用性について,
基礎的検討を行う.
Rate equation of trabecular surface remodeling
骨 構築 動力 Trabecular bone 局所的な応力の不均一性 骨再構築の駆動力 ) (l w 1 Trabecular bone
c d
Γ
=
ln
における応力 x : 0 1 における応力 周囲における代表応力 c d : x c c x : : l 感知半径 L l 0 lMarrow Weight function
: L l 感知半径
sw l ds = ( ) l x x m(
)
)
(
F
m
s d ds l w = ) ( l x xc 0 L Γ 骨形成(
)
(骨吸収) (骨形成) 0 m 0 Γ 0 Γ m 0 骨吸収 0 Γ u Γ Schematic representation ofrelationship between and m Γ
V-BoneRemodeling Software
有 素法解析 梁表 応 均 性 有限要素法解析 (FEM)により骨梁表面の応力不均一性を 算出し,骨構造変化をシミュレートする. 開発:細胞シミュレーションチーム,普及推進チーム 骨吸収 骨形成 骨吸収 繰り返し FEM 繰り返し計算 骨梁 Voxel要素の付加・除去により 応力の不均一性を基に, モデル形態を変化 Voxel要素の付加・除去により, 骨梁の形態変化を表現する. デSimulation of simple trabecular models
簡 梁 デ を 収 ( ) 形成 ( )Γ
m 骨吸収 簡易骨梁モデルを用い,骨吸収 (L )と骨形成 (u) の開始閾値を変化させ,シミュレーションを行う. 0 uΓ
LΓ
Γ 骨形成と骨吸収のバランスと,再構築後の 骨梁形態との関連について検討する u 骨形成 骨梁形態との関連について検討する.
L
u C 1 0 1 0 5 簡 梁 デ イズ 0 00 0 Case 1 -0.1 0.5 簡易骨梁モデル 10 MPa サイズ:50×100×50 (m)格子内の「X」形状 感知半径 10( ) Case 2 -1 0.5 感知半径:lL=10(m ) ヤング率:20 GPa (骨梁) Case 3 -0.5 0.1 FEM繰り返し回数:30回 Case 4 -0.5 1Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u
Change in morphology of the models
相当応力(MPa) Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u Case 1 -0.1 0.5 ( ) Case 2 -1 0.5 Case 3 -0.5 0.1 Case 4 -0.5 1 骨吸収開始閾値(L)の影響(Case 1 vs. Case 2) 骨吸収が起こりやすいCase 1は,骨梁が次第に減少し, 形態の連続性が失われている. 骨吸収が起こりにくいCase 2は,応力の不均一性が高い部位を 中心に,優先的に骨形成が進行している.
Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u
Change in morphology of the models
相当応力(MPa) Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u Case 1 -0.1 0.5 ( ) Case 2 -1 0.5 Case 3 -0.5 0.1 Case 4 -0.5 1 骨形成開始閾値(u)の影響(Case 3 vs. Case 4) 骨吸収が特に起こりやすいCase 3は,モデル内の 応力不均一性が小さな部位でも、骨形成が盛んに進行した.
Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u
Change in morphology of the models
相当応力(MPa) Step 5 Step 10 Step 20 Step 30
L u Case 1 -0.1 0.5 ( ) Case 2 -1 0.5 Case 3 -0.5 0.1 Case 4 -0.5 1 いずれのCaseも,骨梁形態が荷重に対し平行になるように 骨吸収と骨形成のバランスと いずれのCaseも,骨梁形態が荷重に対し平行になるように 変化していく. 骨吸収と骨形成のバランスと, 骨梁形態の力学的適応変化との関連を確認した.
Simulation for osteoporosis case
現実的な健常例と骨粗鬆症例を想定した条件を検討するΓ
m 骨吸収 現実的な健常例と骨粗鬆症例を想定した条件を検討する. 得られた形態の応力解析により,骨折リスクを評価する. 0 uΓ
LΓ
Γ
L =-5.0
,
=4.0
(*) 総ボクセル数41935
健常例 骨形成
L5.0
,
u4.0
41935
(*) 安達,坪田他,(2000),機論,66, 1640-1647 骨粗鬆症:健常骨の骨密度値が 骨粗鬆症:健常骨の骨密度値が 70%以下である骨(日本骨代謝学会基準) 骨吸収開始閾値(L)のみを変化させ, 健常例のボクセル数の70%以下と なる条件を検討した 骨粗鬆症例 総ボクセル数 なる条件を検討した. 骨 鬆症例 総ボクセル数
L =-0.5
,
u =4.0
24579
(58.6%)Evaluation of fracture risk
得られた各骨梁形状において,体軸方向と, 体軸に垂直な方向への荷重作用時の 主応力分布 ヒ トグラムを 圧縮主応力分布を評価する. 主応力分布のヒストグラムを 高応力側から累積表示した 骨折リスクの評価手法を提案 10MPa 10MPa 骨折リスクの評価手法を提案. 2 2.5 率 10MPa 10MPa 0.5 1 1.5 存在 率 0 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 100% 圧縮主応力 10MPa 10MPa 存 在割合 累積表示 圧縮主応力 存 0% 骨粗鬆症例 健常例10MPa 10MPa
Stress distribution and fracture risks
100% :健常例 :骨粗鬆症例 10MPa 10MPa 割合 100% 存在 0% 圧縮主応力(MPa) 0 50 0% 100% 10MPa 10MPa 在 割合 100% 骨粗鬆症例 健常例 存 在 0% 0 25 50 0 50 0% 圧縮主応力(MPa) (MPa) 鬆症 態 化 重 散 ず 骨粗鬆症骨は,形態変化に起因し,荷重分散が十分にされず, 高い応力の発生により骨折リスクが高いことが示唆された.