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AngleⅠ級およびAngleⅡ級不正咬合者の顎関節形態と顎顔面形態の関連

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Academic year: 2021

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140 【目的】  下顎窩および関節結節は顎関節の滑走運動の機 能面で,咬合と関連し,臨床上重要視されている. したがって,顎関節への機能的負荷は顎関節の形 態に影響し,その負荷は顎顔面形態,不正咬合の 種類により異なる可能性が考えられる.このよう な背景から,顎関節形態と不正咬合,顎顔面形態 の関連が検討されてきた.しかしながら,現在ま で上下顎前歯歯軸,咬合平面,Spee 弯曲を含め た顎顔面形態と下顎窩形態,下顎頭形態の関連の 詳細は明らかにされていない.  そこで本研究では,下顎窩および下顎頭形態と 顎顔面形態の関連を,顎関節断層 X 線規格写真 と側面セファログラムを用いて検討した. 【資料および方法】  松本歯科大学病院矯正歯科を受診した AngleⅠ 級13名と AngleⅡ級1₇名の不正咬合患者女性30 名,平均年齢23.3歳(18歳~33歳)を対象とした. 除外基準は overjet(-)overbite(-),下顎の 偏位が大きい症例,下顎頭の変形および顎関節症 状を認める症例とした.  顎関節の形態を解析するために,頭部軸投影 X 線規格写真を用いて断層角度と断層深度を算出 し,顎関節断層 X 線規格写真を初診時に撮影し, 8 項目の計測を行った.また,顎顔面形態の解析 のため側面セファログラムを初診時に撮影し,13 項目の計測を行った.  各計測項目の平均値と標準偏差を算出し,顎関 節 計 測 項 目 の 左 右 差 について paired–t 検 定 を 行った.また,顎関節と側面顔面形態の関連を検 討するために,顎関節形態の計測項目を従属変 数,顎顔面形態の計測項目を独立変数として,統 計 処 理 ソフト SPSS Ver. 11を 用 いてステップワ イズ変数増減法による重回帰式を算出した.

〔学位論文要旨〕

松本歯学 41:140~141,2015

AngleⅠ級および AngleⅡ級不正咬合者の

顎関節形態と顎顔面形態の関連

青木 文音

松本歯科大学 大学院歯学独立研究科 硬組織疾患制御再建学講座 (主指導教員:山田 一尋 教授) 松本歯科大学大学院歯学独立研究科博士(歯学)学位申請論文

Correlation of temporomandibular and maxillofacial morphologies in patients with Angle Class I and Class II

A

YANE

AOKI

Department of Hard Tissue Research, Graduate School of Oral Medicine, Matsumoto Dental University

(Chief Academic Advisor : Professor Kazuhiro Yamada)

The thesis submitted to the Graduate School of Oral Medicine, Matsumoto Dental University, for the degree Ph.D. (in Dentistry)

(2)

松本歯学 41⑵ 2015 141 【結果および考察】

 左右の下顎窩,下顎頭の計測値に差は認められ なかった.下顎窩の形態については,従属変数 condylar pass angle に対して独立変数 function-al occlusfunction-al plane, depth of Spee curvature, overjet が有意な正の相関を示し,前方運動時に 臼歯部での咬合干渉を避けるために,矢状顆路角 と上顎歯列後方斜面傾斜角および Spee 弯曲の深 さが関連している可能性が推察された.  下 顎 頭 形 態 については,従 属 変 数 height of condyle は独立変数 overjet,FMA と有意な負の 相関を示し,従属変数 antero–posterior width of condyle は 独 立 変 数 SNB と 有 意 な 正 の 相 関, U1–FH,overjet と有意な負の相関を示した.す なわち下顎頭の垂直的高さは下顎骨の垂直的な形 と overjet に関連し,下顎頭の前後的な幅は下顎 骨の前後的位置と overjet に関連していることが 示された. 【結論】 1 .急な関節結節後方斜面傾斜角の症例では, functional occlusal plane が 急 で Spee 弯 曲 が 深いことが示された.すなわち,下顎頭の運動 が関与する関節結節後方斜面傾斜角は,上顎歯 列後方斜面傾斜角と Spee 弯曲が関連すること が示された. 2 .下顎骨の垂直的な形と overjet は下顎頭の垂 直 的 高 さに 関 連 し,下 顎 骨 の 前 後 的 位 置 と overjet は下顎頭の前後的な幅に関連すること から,Ⅱ級 1 類ハイアングル症例は下顎頭が前 後的垂直的に小さい傾向を示すことが示唆され た.すなわち,下顎頭の垂直的な高さと前後的 幅が臨床的に下顎骨の成長方向を予測する際の 参考因子の一つとなる可能性が示唆された. ★本文41-2.indb 141 2016/03/07 16:53:47

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