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口腔・顎顔面インプラント治療と心身症 ~どう対応するか~

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Academic year: 2021

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(1)3. Vol. 18, No. 1, 2019. 特集にあたって. 口腔・顎顔面インプラント治療と心身症 ~どう対応するか~ 顎顔面インプラント治療を受ける症例の中には,デンタルインプラントによる歯科的治 療だけでなく,口腔腫瘍や顎顔面外傷に起因する機能回復を目的に治療を受ける症例も多 い.顎顔面インプラント治療を受けた患者の多くは,術後には何ら愁訴を訴えることなく 回復していくが,良好な治療結果が得られたにもかかわらず満足が得られない患者やさま ざまな愁訴が噴出する患者がおり,その対応に苦慮する症例を経験することがある. 本学会が報告した「インプラント手術関連の重篤な医療トラブルについて」と題した調 査報告書(2012,2014 年)をみると,いずれの年も医療トラブルの第 4 位に心身医学的 障害が上がっている.その発生率も 2 年の間に 10.7% から 12.5%と増加している. 心身医学的障害は,器質的には障害がないにもかかわらず,インプラント治療後に常に 慢性疼痛等を訴えるものを指している.口腔の心身医学的障害として代表される口腔不定 愁訴には舌痛症,非定形歯痛,咬合異常感,口腔異常感症などがあるが,その多くは舌痛 症か口腔異常感症である. 顎顔面インプラント治療ではインプラント治療による異常だけでなく,口腔腫瘍や外傷 に伴う身体に及ぼす非可逆的治療が加わることにより精神的負担も大きくなることから, 術後に不定愁訴の発症する症例は増加するであろうし,またその弊害も大きくなることが 予測される. このような症例では,初診の段階から,医師―患者関係を良好に確立することは重要な ことで,そのためにインフォームドコンセントの段階で患者の見極めは一般的医療ベース にあたる. 顎顔面インプラント治療が実施される前の段階で精神科的既往のある症例は別として, 術後に不定愁訴の発症する症例の事前予測は困難である.このような患者を術前にどのよ うにスクリーニングしていけば,患者への対応の予測ができるのか知りたいところである. そこで顎顔面に及ぶ機能回復に至る症例では,術前に身体的基礎疾患にあわせて,精神 的基礎疾患についての術前評価だけでなく,心理社会的背景の評価も必要になるものと思 うが,術後に出てくる愁訴を防いだり,軽減できるのかを含めて,どのように進めていく べきかを知りたい.また,術後に口腔領域に不定愁訴を訴えている症例の中で心理療法に きわめて有効な歯科的病態説明に対してインプラント術者と診療補助の歯科衛生士がどこ まで対応していくのか,さらには患者が望んでいないことが多い精神科や心療内科にどの ように依頼していけばよいのか,それぞれの専門的立場から総説をお願いした. . 医療法人社団三成会 新百合ヶ丘総合病院歯科口腔外科. . 福田仁一.

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