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有明海沿岸低平地域における完新統の摩擦性に関する

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Academic year: 2022

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(1)III‑033. 土木学会西部支部研究発表会 (2015.3). 有明海沿岸低平地域における完新統の摩擦性に関する基礎的 有明海沿岸低平地域における完新統の摩擦性に関する 基礎的検討 佐賀大学理工学部 ○学 佐賀大学低平地沿岸海域研究センター. 1.. はじめに. 正. 山口. 命. 日野剛徳. 佐賀県政下の有明海沿岸道路建設プロジェクトにおいて,盛土の側方変形に関する実測値と予測. 値の間の不一致に悩まされる機会が少なくない.この原因として,限界状態の応力比 値の間の不一致に悩まされる機会が少なくない.この原因として,限界状態の応力比 Μの求め方に関する問題が 指摘されはじめている 1).また,有明海沿岸低平地域における .また,有明海沿岸低平地域における 有明海沿岸低平地域における完新統 完新統のユニークな性質として,高鋭敏性,高圧縮 のユニークな性質として,高鋭敏性,高圧縮 性とともに高摩擦性を 性とともに高摩擦性を有する 有することが指摘されている ことが指摘されている 2),3).本報では,これらのような摩擦性に関する理解の混迷の 解消を図る端緒として 解消を図る端緒として,最新のボーリン ,最新のボーリン グデータに基づいて摩擦性の現状に関 する 基礎的な 検討を行った結果につい て述べる. 2.. 本検討の対象とした地盤の 本検討の対象とした地盤の概略設 概略設. 計パラメータ. 図-1 に,本検討の対象と. した地盤の基準ボーリング( No.34))か らなる概略設計パラメータ らなる概略設計パラメータを示す.下位 概略設計パラメータを示す.下位 から完新統かつ非海成の蓮池層下部 aHl, 同様に海成の有明粘土層 aAc,非海成の 蓮池層上部 aHu のように区分され,非海 成の上部更新統に区分される三田川層 dM に重なる.自然含水比 wn,液性限界 wL および塑性限界 wp からなるコンシス. テンシー特性の観点から,完新統全体と して wn が wL を上回り,液性指数 IL は 1 を超えている.圧縮指数 Cc はほとんど が 1 以上の値であり,最大で 2 程度のも のを示し,圧縮性の高いことがうかがえ. 図 -1. 基準ボーリング No.3 における概略設計パラメータ 1. る. 3.. 塑性指数と sinφ’の関係. ●:sinφ'camq ▲:sinφ'cam0 ■:sinφ'mor. 限界状態の応力比 ΜをΜcam. と呼ぶ.Μcam( = 6sinφ’/(3-sinφ’))から換算した 内部摩擦. 0.8. 角φ’はφ’cam と 呼ぶ.ここで,有効応力経路上で切片を有す. す場合はφ’camq)と呼び,切片を有さない(q=0)限界状態線 から求められる ΜはΜcam0(φ’cam0)と呼ぶ.モール・クーロ )と呼ぶ. モール・クーロ. sinφ'. 限界状態線から求められる 求められるΜはΜcamq(内部摩擦角として表 る限界状態線から 0.6. ンの破壊包絡線 ンの破壊包絡線から求められるΜについてはΜmor( φ’mor)と 呼ぶことにする. 呼ぶことにする.まず,それぞれの内部摩擦角を塑性指数 それぞれの内部摩擦角を塑性指数 Ip. 0.4. 2). との関係で示した ものが図-2 である.同図より, 同一 Ip 上 においては sinφ’cam0 の値が最も高くプロットされ,次いで sin の順で値がプロットされる.それでもなお, φ’camq,sinφ’mor の順で値がプロットされる. sinφ'=0.81-0.233logIp (Kenney,1959). 0.2 10. 50. 塑性指数Ip. 2). 世界各地の結果に 世界各地の結果に基づいて 基づいてまとめられた まとめられた同図中の相関式 に. 図-2. ‑317‑. 100. sinφ’-と塑性 指数 Ip の関係 2).

(2) III‑033. 土木学会西部支部研究発表会 (2015.3). 400. 300. 200. (σa'-σr')/2. τ(kN/m2). 300. 200 φ'=24°. sin(φ')=0.7,φ'=34.6° 1 sin(φ')=0.53,φ'=27.8° 1. 100. φ=11°. 100 c=23.5 c'=17.5. 0 0. 100. 200. 300. 0 0. 400. 2. σ(kN/m ) 図-3(a). 100. 200. 300. (σa'+σr')/2. モール・クーロンの破壊包絡線の場合のφ’. 図-3(b) 3. 照らせば,有明海沿岸低平地域における完新統の摩擦性 は高鋭敏性・高圧縮性を有するにも関わらず高い. 3). 有効応力経路の場合のφ’. こと. が再認識される. 4.. 限界状態の応力比Μに関する検討. 柴は,カムクレ. イモデルの降伏関数・塑性ポテンシャル関数における内 3). .す. なわち,(σ’a+σ’r)/2~(σ’a-σ’r)/2 関係におい て,内部摩擦角が小さく評価される場合(Μcamq)から大 きく評価される場合(Μcam0)にかけてせん断ひずみおよ. Mcam. 部摩擦角の影響について次のように指摘している. 2. 1. ●:Mcamq ▲:Mcam0. び体積ひずみの比が小さくなる.結果として,沈下量の 予測に際し,前者は後者に比べて側方変位を過大評価す る.図-3(a),(b)に,本検討に供した粘性土から得られた モール・クーロンの破壊基準および有効応力経路の一例. 0 0. 1. を示す.図-4 に,各Μを比較した結果を示す.同図より, Μcamq とΜmor は,理論上は 1:1 の関係にあると考えられ. 図-4. Mmor. 2. 3. 限界状態の応力比Μの比較. るが,実際には 1.2:1 と前者の値が後者に比べて若干高 く得られている傾向がうかがえる.同様に,Μcam0 との間については 1.5:1 の関係が得られることから,内部摩擦 角の求め方次第で異なる値が得られることに注意が必要になると考えられる. 5.. おわりに. 本報で得られた知見を要約すると,次のとおりである:1) sinφ’と塑性指数 Ip の関係から,有明海. 沿岸低平地域の完新統は高鋭敏性・高圧縮性を有するにも関わらず,高摩擦性であることが再認識された;2) 有 効応力経路およびモール・クーロンの破壊基準から求められる内部摩擦角の値は異なり,さらに有効応力経路に 基づく内部摩擦角の求め方の違いによっても同値は異なる.本報における検討では,前者の場合 1.2:1,後者の 場合 1.5:1 の関係を得た. 謝辞:本報の検討に際し,国土交通省九州地方整備局佐賀国道事務所からデータを提供していただいた.記して感謝の意を表 します. 参考文献:1) 柴:軟弱地盤,軟弱地盤研究会,No.11,pp.57-62,2014. ;2) Kenney, T. C. : Discussion, Proceedings of the ASCE, Vol.85, No.SM3, pp.67-79, 1959.;3) 三浦ら:佐賀大学理工学部集報,第 19 巻,第 1 号,pp.65-74,1990.;4) 中里ら:平成 26 年度土 木学会西部支部研究発表会講演概要集,2015(投稿中).. ‑318‑.

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参照

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