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者 の腹 部大 動 脈 瘤 手 術

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Academic year: 2022

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(1)19:214. 日本 心 臓 血 管 外 科 学会 雑誌. 9. High‑risk患. 19巻2号. (1989). 者 の腹 部大 動 脈 瘤 手 術. ‑粥 状 動脈硬化性疾患 と腹部大動脈瘤‑. 金沢大学 第1外 科 澤. 重 治. 浦. 山. 博 岩. 道 雄. 渡. 辺. 洋. 宇. 喬. 腹 部大 動 脈 瘤 患 者 の 多 く は 全 身 動 脈 の 粥 状 硬 化 が 強 く,と くに冠 動 脈,脳. 川 筋. 表1. 虚血性心疾患,虚 血性脳血管障害 を有 す る 腹部大動脈瘤. 動 脈 の硬 化 性 病 変 が併 存 す る場 合. は腹 部 大 動 脈 瘤 手 術 時 の大 き な危 険 因子 と な る.今 回 は 手 術 時 危 険 因子 と して 虚 血 性 心 疾 患 お よび 虚 血 性 脳 血 管 障 害 の い ず れ か ま た は両 者 を 有 す る腹 部 大 動 脈 瘤 症 例 の 待 期 手 術 成 績 と手 術 時 対 策 につ き検 討 した+ 対 象 と方 法 1988年12月. ま で の15年. 大 動 脈 瘤 待 期 手 術 例54症. 間 に 当 教 室 で施 行 した腹 部 例 の う ち 術前 に虚血性心疾. 患,虚 血 性 脳 血 管 障 害 の い ず れ か ま た は両 者 を合 併 した 16例 を 対 象 と した(図1).虚. 血 性 心 疾 患 は狭 心 症 また. は心 筋 梗 塞 の 既 往 と冠動 脈造 影 に よ り診 断 した.虚 血 性 脳 血 管 障害 は一 過 性 脳 虚 血 発 作 また は脳 梗 塞 の 既 往 と脳 CT検. 査 に よ り診 断 した.. 全 例 男 性 で,年 齢 は60歳. か ら82歳,平. 均71歳. で. OMI:陳. 旧 性 心 筋 梗 塞,AP:狭. 心症. あ った.虚 血 性 心 疾 患の み を合 併 した もの は8例(14.8 %),虚. 血 性 脳 血 管 障 害 の み を合 併 した もの は4例(7.4. は8例 で あ った.術 前 に 冠 動脈 造 影 を施 行 しえ たの は6. %),両. 者 を合 併 した もの は4例(7.4)で. あ った.術. 例 で あ り,1枝. 高率であ っ. で あ った.15例. 前 高 血 圧 を 有 し た も の は9例(56.3%)と た.虚 血 性 心 疾 患12例. 中,OMIの. 既 往 を 有 す る もの. 病変1例,2枝. 病 変3例,3枝. 病 変2例. は 腹部 大 動 脈 瘤 手 術 の み を 施 行 し,1. 例 は冠 動 脈 バ イ パ ス手 術 と 腹部 大 動 脈 瘤 手 術 を 同時 に施 行 した(表1). 結. 果. 手術 は全 例 ヘパ リン使 用 下 に腹 部 大 動 脈 を 遮 断 して, 瘤 切 除,人 工 血管 置換 を行 った. 1982年 度 以 降,虚 血 性 心 疾 患 を 有 す る症 例 に 対 して は 冠 動脈 の拡 張 と血 圧 の 抑 制 の た め 麻 酔 導 入 時 よ りnitro‑ glycerin. 0.5〜1.0γ/kg/minの. 持 続 注 入 を行 って い る.. 手 術 死 亡 は2例 で,手 術 死 亡 率12.5%は,合 な い症 例 の 成 績(5.3%)よ の2例 は いず れ も初 期(1974, 図1 腹部大動脈瘤待期手術例 IHD:虚 血性心疾患,CVA:脳 血管障害. 併疾患の. り高 率 で あ った.手 術 死 亡 1977)の 症 例 で あ り,と. もに術 前 虚 血 性 心 疾 患 を 有 し,術 中 ま た は 術 後 に心 筋 梗 塞 を 発 症 し た も の で あ る.危 険 因子 関連 の 合 併 症 発.

(2) 一般演題 表2. 術後合併症. 大. 動. 脈(2). 19:215. の と考 え られ る.本 検 討 にお け る手 術 死 亡2例 は い ず れ も初 期 の 例 で 冠 動 脈 造 影 もな され て お らず,術 前 冠 動 脈 病 変 の 検 索 が 不 十 分 で あ った こ とは 否 め な い.ま た手 術 時 の 心 筋 虚 血 へ の 対 策 も十 分 な され な か った 可能 性 が あ る.1982年 NTGの. PMI:手. 術近接期心筋梗塞. 度 か ら虚 血 性 心 疾 患 を 有 す る例 に 対 して は. 点 滴 静 注 とnifedipineの. 舌 下 投 与 を併 用 し,か. つ 遮 断解 除 時 の 血 圧 低 下 に注 意 す る こ とで 心 筋 梗塞 を 予 防 して い る.こ の 併 用 療法 は 冠 動脈 ス パ ス ム を 防止 す る. 生 率 で み る と虚 血 性 心 疾 患 を 有 す る12例 (25.0%)で. の う ち3例. 術 中 に 心 筋 梗 塞 が発 症 し て お り,う ち2例. を 失 った.3例. と も麻 酔 導 入 時 か らのNTG持. 続注入. と と もに 前 負 荷,後 負 荷 を軽 減 し心 筋梗 塞 の予 防 に有 効 で あ る.1983年. 以 降 は 術 中 心 筋 梗塞 を経 験 して い な い.. 腹 部 大 動 脈 瘤 手 術 に 先行 して,併 存 す る冠 動 脈 病 変 に. を 行 って いな い 初 期 の症 例 で あ った.ま た脳 梗 塞 の 既 往. 対 す るCABGを. を 有 す る8例 の う ち1例(12.5%)に. ら4)は 狭 心 痛 を 有 す る例 や2枝,3枝. 術 後,新. た な脳 梗. 行 う ことの 有 用 性 につ いて,Blombery 病 変 例 に は積 極 的. 塞 が 発 症 した が,麻 痺 を 残 す こと な く軽 快 した(表2).. に 行 うべ きで あ る と述 べ て い る.わ れ われ もCABGと. 同時 手 術 の1例 はLADへ. AAA手. の1枝 バ イパ スを 行 い,血 行. 術 を 同 時 に施 行 し良 好 な結 果 を得 た が,一 方,. 動 態の 安 定 を 待 って 引 き 続 き 腹 部 大 動 脈 瘤 手 術 を行 っ. た とえ2枝 病 変 例 で も術 前 よ りNTG,. た.術 後 合 併 症 を認 め な か った.. 療法 を行 い,術 中の 血 行 動 態 維 持 に細 心 の 注 意 を 払 う. 考. こ とに よ り安全 にAAA手 察. 粥 状 動 脈硬 化性 病 変,と. か った.一 般 にAAA患 くに冠 動 脈 病 変 お よび 脳 動 脈. 病 変 を 併存 す る場 合,腹 部 大 動 脈 瘤 の 手 術 成 績 に 影 響 を 及 ぼす か 否か を検 討 した.. 用. 術を施行 し う る こ と が わ 者 は高 齢 者 が 多 い こ と もあ り. 適応は心筋虚血の高度な例や左主幹部病変 例. な ど に限 定 す べ き と考 え る. 虚 血 性 脳 血 管 障 害 の 影 響 に 関 して は今 回 の 統 計 で は 術. 腹部 大 動 脈 瘤 患者 の 冠 動 脈 病 変 合 併 率 は32〜56%と さ れて い る1‑3).今 回 の 統 計 で は22.2%に. CABGの. nifedipine併. 後 合 併 症(脳 梗 塞)発 生1例(12.5%),手. 虚血性心疾患. が合 併 したが,冠 動 脈 造 影 を 施 行 しえ な か った 例 や 術 前 運動 負 荷 試 験 を行 え な か った 例 で は 有 意病 変 が看 過 さ れ. 術 死亡 な し. と良 好 な 結 果 で あ った.術 後合 併 症 の 防 止 対 策 と して術 中 の 循 環 動 態 の 安 定,と. くに大 動 脈 遮 断解 除 時 の 低 血圧. を 予 防 す る こ とが 重要 で あ る と思 わ れ る.. て い る可 能 性 が あ る. 冠 動 脈 病 変 を 有 す る症 例 の 手術 死 亡率 は4%前 す る報 告 が 多 い3)が,そ. の 死 因 は や は りPMIを. 後と 含 めた. 心 臓 死 で あ る.腹 部 大 動 脈 遮 断時 の 高 血 圧 や 遮 断 解 除 時 の 低 血 圧 な ど循 環 動 態 の極 端 な変 化 が その 引金 とな る も. 文 献 1) Hertzer, N.R. et al.: Ann. Surg. 205: 360, 1987. 2) 相馬康宏 ほか:日 心外会誌 17: 227, 1987. 3) Yea‑ ger, R.A. et al.: Arch. Surg. 121: 278, 1986. bery, P.A. et al.: Surgery 101: 154, 1987.. 4) Blom‑.

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