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コンクリート施工に関わる技術者および技能者の調査分析 大成建設(株)

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Academic year: 2022

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(1)VI-267. コンクリート施工に関わる技術者および技能者の調査分析 大成建設(株). 正会員 ○亀澤. 九州大学大学院. フェロー 松下 博通. 九州大学大学院. 正会員. 鶴田. 靖 浩章. 1.はじめに コンクリート構造物の性能の確保には発注,設計,施工それぞれの段階における技術者や技能者の技術力や 問題認識が非常に重要な役割を果たしていることは論を待たない。しかも,近年の耐久性照査型という概念へ の移行においてその比重は今後ますます大きくなると思われる。しかし,その技術者の数や技術力については ほとんど研究がされていないのが現状である。そこで本研究では,実際のコンクリートに携わる施工技術者お よび技能者の実情について調査を行った。 2.技術者数の推移 今後の技術者数の増減を推定するために,全国の 15 大学(国立 14,私立 1)の過去 20 年間について土木系 学科の卒業者の就職先を調査した結果を図−1 に示す。これは昨年度(一部例外あり)の卒業者名簿から,現 在の所属組織を分類し,全体に対する割合を示した ものである。 50. これによると,全体としてそれほど大きな変化は ないものの,他の年代に比べ 1985 年から 1992 年く ゼネコンなどの「施工関係」の組織に所属している. 発注機関 その他土木. その他. 学生. 40. (%). らい(いわゆるバブル期)に大学を卒業した人は,. 施工関係 設計. 割合が少なく,金融機関などの土木分野ではない「そ. 30. 20. の他」に在籍してる割合が多くなっている。すなわ 10. ち,30〜37 歳程度のいわゆる中堅の技術者が少ない ことを示しており,今後指導的立場に立つべき施工. 0 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99. 技術者が不足することが推測される。. 卒業年. 図−1 土木系学科卒業者の進路. 3.調査結果 3.1. 施工技術者の状況. 平成 12 年 1 月に改訂されたコンクリート標準示方書「施 工編」の認識度合いについて,ゼネコンおよび PC 専業者 の土木技術者のうち現在実際に施工に関係していると回答. 読んだこと がない 4%. 未回答 4%. 詳細に読 んだ 7%. した 616 名について,書面(無記名)による調査を行った。 これは,今回の改訂が大幅なものであり,その認識度合い. よく読んだ 32%. により,技術者の知識レベルや問題意識レベルがある程度. 拾読み 53%. 把握出来ると考えたからである。 図−2 にどの程度「施工編」を認識しているかという質問 に対する回答を示す。ここでは読んだことがないという回 答は 4%程度であるが,半数以上が拾い読み程度であると. 図−2 コンクリート標準示方書施工編の認識. キーワード:施工,技術者,技術レベル,性能照査型 〒810−8511. 福岡市中央区大手門 1−1−7. TEL 092−771−1448. -534-. FAX 092−741−4687. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) VI-267. 回答しており,詳細に内容を把握していると回答したものは. 内容を読ん だ 13%. 未回答 5%. 1 割に満たない。 図−3 には平成 12 年 1 月に改定されたコンクリート標準示 方書施工編をどの程度読んだかについての結果を示している。. 知らない 36%. 読んだことがあるとしたのはわずか 13%であり,知らないと した回答も 36%と高く,改訂された中身が広く周知されてい る状況にないことを示唆している。さらに確認のため,改訂. 中身までは 知らない 46%. のポイントであり,改訂版の表紙にも記載されている「耐久 性照査型」 という言葉について質問した結果を図−4 に示す。. 図−3 施工編改訂の認識. これによれば内容を理解していると思われるのは約 2 割に過 ぎず,知らないか単に言葉だけ知っているという回答が 8 割 近くを占めており,実質的にはほとんど認知されていないと. 詳しく認識 1%. 未回答 5%. いえる。また,改訂された最大のポイントをあまり認識して. 大体認識 18%. いないことを考えると,図−2 における「拾い読み」程度の 回答の多くはほとんど読んだことがないと考えられ,図−3. 知らない 40%. における「改訂は知っているがその中身迄は知らない」とい う約半数にのぼる回答も,限りなく「知らない」に近い内容. 言葉だけ 36%. であることが推測される。 無記名ではあるもののアンケートへの回答という状況を考 慮すれば,実態はさらに悪いことが推定され,実際の施工に. 図−4 「耐久性照査型」の認識. 従事している施工技術者の知識レベルと問題意識が必ずしも かなり減少 2%. 高いとはいえない現状が明らかである。 3.2. かなり増加 1%. 技能者の状況 増加 14%. 実際のコンクリート打設作業に従事する専門工事業者(い わゆる下請けを中心とする会社)の技術者 135 名に対し,施. 減少 41%. 工技術者の現状について書面による調査を実施した。図−5 に示すように,技能者の数については 40%以上が減少または. 変わらない 42%. かなり減少していると回答している。また,図−6 に示すよ うにその年齢については 8 割以上が高齢化してきていると回 答しており,今後施工経験豊富な優秀な技能者が減少してい. 図−5 技能者数の変化. くことを示唆している。 4.まとめ コンクリート構造物の品質を大きく左右する施工技術者の 技術レベルおよび問題意識は現状では決して高いものとはい. 低年齢化 4%. かなり低年 齢化 1%. かなり高齢 化 7%. 変化なし 14%. えず,しかも今後その数が不足してくることが推定される。 また,実際の施工作業に従事する技能者は,高齢化が進んで おり,その絶対数が不足してくるだけでなく,質が低下して. 高齢化 74%. くると思われる。. 図−6 技能者の年齢. -535-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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