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ミランダ・ルールと任意性テスト(一)

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(1)

四二五ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一)

ミランダ・ルールと任意性テスト(一)

堀  田  周  吾

Ⅰ  はじめに

Ⅱ  任意性テストの生成

 

 1コモン・ローにおける自白排除

 

 2デュー・プロセス条項による自白排除

 

 3ミランダ判決以前の判例の展開

 

 4小括(以上、本号)

Ⅲ  ミランダ・ルールの確立とその後

Ⅳ  任意性テストの再評価と録音・録画

Ⅴ  おわりに

(2)

四二六

Ⅰ   はじめに

アメリカ合衆国最高裁が一九六六年のミランダ(Miranda)判

決で定立した「ミランダ・ルール」は、アメリカ

合衆国における捜査実務、とりわけ取調べのあり方を一変させるほどの大きなインパクトを持ち、また、自白の許

容性(証拠能力)をめぐる法理論にパラダイム転換をもたらすものであった。ミランダ判決を含む、この時期の一

連の合衆国最高裁判例が、わが国の議論に多大な影響を及ぼしたことも周知のとおりである。

しかし、他方で、ミランダ判決が下されてから現在に至るまでの約半世紀をかけて、合衆国最高裁がミランダ・

ルールを空洞化させてきたことや、捜査実務がその影響を最小限に抑える形でミランダ・ルールに順応してきたこ

とも、これまで繰り返し指摘されてきたところである。そして、ミランダ判決の当時から根強く存在してきた批判

的な学説だけでなく、かつてはミランダ・ルールの保持に積極的な立場を採ってきた学説においても、「その失敗

を認め、前に進むべきであ

る」と述べるなどして、違った方向性を模索する動きが広がっているといってよ

い。

近年、アメリカ合衆国でも取調べの録音・録画制度(electronicrecordingofinterrogation)が導入される例が増え

ている

が、これはミランダ・ルールの空洞化と無関係ではない。ミランダ・ルールという「明白な準則(bright-

linerule)」による取調べの規制および自白の許容性判断から、かつての任意性テスト(voluntarinesstest)への回

帰が、その背景にあるのである。

本稿は、ミランダ・ルールと任意性テスト相互の関わり合いを中心に、アメリカ合衆国における自白排除をめぐ

る判例法理の動向を整理しつつ、現在の取調べの録音・録画制度の位置づけを探るものである。

(3)

四二七ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一)

Ⅱ   任意性テストの生成

まずは、ミランダ判決以前の時代に限定して、自白の許容性を基礎づける「任意性」概念とその判断方法をめぐ

る合衆国最高裁の変遷をたどっていくことにする。

 1コモン・ローにおける自白排除 コモン・ローにおいて当初、自白の公判利用に対する制限は一切存在していなかった

が、イングランドの王座裁

判所が一七八三年のワリックシャル(Warickshall)判

決で「甘言で生じた期待や拷問への恐怖によって強いられた

自白は、それが有罪認定の証拠として考慮される場合には、それに対していかなる信用を与えるべきではないほど

疑わしいものとなるので、排除されなければならな

い。」と判示したことを契機に、任意性を欠く自白が排除され

ることになった。ここで、不任意自白を有罪認定に用いることを許さない理由は、信用性の低い証拠を排除するた

めであった。従って、問題とされていたのは自白の収集過程そのものではなく、虚偽の証拠を公判で用いる危険性

であり、「任意性」「信用性」「真実性」といった概念はコモン・ローにおいて同義であ

る。

同様の問題意識を背景

に、合衆国最高裁が最初に右の法則を採用したのは、一八八四年のホプト(Hopt)判 11

決で

ある。合衆国最高裁は、「自白は、もしそれが自由かつ任意に(freelyandvoluntarily)なされた場合には、最も満

足すべき性質を有する証拠となる」と述べたうえで、「[そのような自白は]きわめて強い罪の意識によって表され

(4)

四二八

たものと推定されるため、特に信用するに値するものであり、それゆえそれが指し示す犯罪の証拠として許容され

る」というワリックシャル判決の一文を引用しつつ、次のように判示した。

「しかし、当該証拠に価値を与えるそのような推定

すなわち、無実の者が虚偽の供述をして自らの安全を

脅かしたり利益を損ねたりすることはないであろうという推定

は、その自白が、世俗的な人間性が起訴に

関係する当局者によって引き出された結果なされたとみられる場合、あるいは、被告人の恐怖や希望に働きか

けるような脅迫または約束または当局者の存在が法的な意味において任意といえる自白をなすために不可欠な

意思の自由または自己統制を奪ったとみられる場合には、覆され 11

る。」

コモン・ローの伝統的な考え方を継受した本判決は、任意になされた自白は本来的に信用性が高く推定される証

拠であるという前提の下、そのような推定を覆す事情が存在しない限り、すなわち、虚偽の自白であるという危険

が大きくない限り、自白を排除しないという立場を明らかにしたものであ 12

る。その後、一八九〇年代に下されたい

くつかの判例は、本判決を踏襲している。例えば、一八九六年のウィルソン(Wilson)判 13

決は、ホプト判決を引用

しつつ、「許容性判断のための真の基準は、その自白が自由かつ任意に、そしていかなる強制や誘導も伴わずに、

なされたことであ 14

る。」と判示して、弁護人が不在かつ黙秘権の告知もしてない状況下でなされた自白の証拠能力

を認め 11

た。

その一方で、同じ時期の合衆国最高裁は、コモン・ローではない憲法上の根拠を自白の排除に与えることを試み

てもいる。一八九七年のブラム(Bram)ケー 11

スの事案は、船舶内の殺人の嫌疑をかけられた被告人を全裸にして

(5)

四二九ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) 取調べを行ったものだが、被告人の自白それ自体は強制によるものとは断定されなかっ 11

た。しかし、多数意見は、

次のように判示して、原審の有罪判決を破棄し差戻したのである。

「合衆国内の刑事裁判所で自白が不任意であるために証拠能力の有無が問題となる場合において、その問題は、

何人も『刑事事件において自己に不利な証人となることを強制されない』と定めた合衆国憲法の修正五条の当

該部分によって統制され 11

る。」

ブラム判決は、虚偽の証拠であることを理由に不任意自白を排除するそれまでのコモン・ロー上の基準とは一線

を画し、自白排除の根拠に修正五条の自己負罪拒否特権を挙げた。その際、任意性の概念が、従前の判決とは異な

る形で分析されている。すなわち、ホプト判決やウィルソン判決が強制・誘導等の手段に基づく不任意自白の虚偽

性に着目したものであったのに対して、本判決は、純粋に意思の自由の問題として任意性を位置づけたのである。

「ある供述に証拠能力を認めるためには、供述の中で交わされている特定の会話が任意になされたものである

ことを証明するのでは足りず、その供述自体が任意になされたものであることを証明するに足るものでなけれ

ばならないというのが原則である。それはつまり・・・不当な干渉がなかったならば黙秘を続けたであろう場

合に、被告人がその意に反して供述することを強いられなかった、ということを意味す 11

る」

ここで合衆国最高裁は、具体的にどのような場合に任意性が否定されるかを明らかにしなかったが、拷問や脅迫

(6)

四三〇 といった明確な手段によらずとも心理的な圧力によって任意性が否定される可能性が示されてい 21

る。

「法は、行使された圧力の強さを計ったり、被拘束者の意思に対する影響の程を判断することはできないため、

いかなる度合いの圧力が行使された場合にもその供述を排除するのであ 21

る。」

ブラム判決は、合衆国最高裁が自白排除の射程を広げる契機とな 22

り、また、ミランダ判決に先立って自己負罪拒

否特権と自白排除を結びつけた先駆的な判断であったともいえる。他方で、ホプト判決で示された虚偽排除の観点

を明確に否定することなしに、任意性概念を拡張したことが、自白排除の法理をめぐるこれ以降の混乱の原因を作

ったとの指摘もなされてい 23

る。いずれにせよ、その後の合衆国最高裁は修正五条(および修正一四条)のデュー・

プロセス条項を根拠とした自白排除を確立していくので、自己負罪条項に着眼したブラム判決の方向性は、しばら

く途絶えることにな 24

る。

 2デュー・プロセス条項による自白排除

デュー・プロセスを根拠に自白を排除したリーディング・ケースとされているのが、一九三六年のブラウン

(Brown)判決であ 21

る。白人の保安官等が殺人の嫌疑をかけられた複数の黒人被疑者を木に縛り付けたり全裸にす

るなどして鞭で打ち付けて自白を強要したという事案で、合衆国最高裁は次のように判示して、ユタ州最高裁の有

罪判決を破棄した。

(7)

四三一ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) 「州は、人民の伝統と良心に根ざし必須ともいえる正義の原理に反しない限りにおいて、自らの政策的理念に

従って州裁判所の手続を自由に規律することができる。・・・しかし、州が政策を構築する自由は、憲法に則

った政府の自由でもあり、デュー・プロセスの要求に制約されるものである。・・・本件上告人らの自白を得

るために用いられたものほど正義の理念に反する手段を想定することは困難であり、こうして獲得された自白

を有罪および科刑の根拠として利用することは、デュー・プロセスに対する明らかな否定であ 21

る。」

本件で合衆国最高裁は、「暴力によって獲得された自白のみに基づいて州当局者が有罪判決を得ようとする場合、

裁判はただの偽りとなってしま 21

う。」とも判示し、拷問によって強要された自白の証拠利用が、基本的公正さ(fun-

damentalfairness)を旨とする修正一四条のデュー・プロセス条項に違反することを明らかにし 21

たものの、任意性

の点には言及していな 21

い。また、一九四〇年のチェンバーズ(Chambers)判 31

決も、五日以上にわたる監禁状態下

で取調べを行い被疑者らに強盗殺人を自白させた事案で、ブラウン判決と同様に、自白を得るために用いられた手

段について「憲法は、その帰結に関わりなく、このような不法な手段を禁止す 31

る。」と厳しく批判した上で、「憲法

が全ての者に保障するデュー・プロセスは、いかなる被告人も、本件記録で明らかとなった行為によって死を科さ

れないことを命ずるものであ 32

る。」と判示しているが、排除した自白が任意性を欠くものであるとは述べなかった。

これらの判決の時点では、従前のコモン・ローが問題としてきた不任意自白と、自白の採取過程におけるデュー・

プロセス違反とが、未だ明確に関連づけられていなかったといえよう。

なお、ブラウン判決は自白がそもそも虚偽であることが強く疑われた事例であり、虚偽証拠の排除を目的として

いるにすぎないとみる余地もあるといわれてき 33

た。このような指摘を裏付けるかのように、ブラウン以降の判例の

(8)

四三二

いくつかは、不任意自白を信用性の問題としてなお捉えているようにも読めるのである。例えば、一九四四年のラ

イオンズ(Lyons)判 34

決は、「強要された自白が司法の基本原則に違反するのは、その犠牲者が警察に対する法的な

不服申立て権を有するからではなく、拷問によって獲得された供述が文明的な裁判において有罪を推論するための

前提とならないからであ 31

る。」と判示しているが、デュー・プロセス違反に言及しつつも、虚偽の証拠であること

を理由に自白を排除したものと解されてい 31

る。また、後掲のスタイン判決も同様である。こうした背景には、ブラ

ウン判決で合衆国最高裁が明確な理論的根拠を示さなかった点が指摘でき 31

る。

デュー・プロセスに基づく自白排除の輪郭がやや明らかになったのは、ブラウン判決から五年後の一九四一年の

リセンバ(Lisenba)判 31

決においてである。本件の事案は、保険金目的で妻を殺害した疑いで逮捕された被告人が、

四二時間にわたって連続的に取り調べられた後にしばらくしてから自白に至ったというものであるが、殊更に強制

されたわけではなく、被告人は「自由かつ理性的に(freelyandintelligently)」取調べに応じていたとされ 31

る。

合衆国最高裁はまず、「自白は任意にされたものでない限り許容されないとする法則の目的は、虚偽の証拠を排

除することにある」とすることとの対比で「デュー・プロセスの要請の目的は、虚偽と推定される証拠を排除する

ことではなく、その真偽にかかわらず、ある証拠の利用がもたらす基本的な不公正さ(fundamentalunfairness)を 防ぐことにあ 41

る。」と判示し、虚偽排除以上の意義がデュー・プロセスに認められることを示唆する。その上で、

次のように述べた。

「デュー・プロセスの否定は、ほかならぬ正義の理念に不可欠な基本的公正さを遵守しないことを意味する。

[デュー・プロセス]が否定されたことを宣言するためには、その公正さの不存在が裁判に致命的に影響した

(9)

四三三ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) ことを認める必要がある。申し立てにある行為が、公正な裁判を必然的に妨げるに足るものでなければならない。そのような不公正さは、強制された自白が有罪の評決を獲得するために用いられた場合に存在する。・・・

裁判所と陪審の面前で脅迫や約束を用いることで、被告人が自らの罪を認めるよう誘導された場合、デュー・

プロセスの理念によってその裁判は無効とされるだろ 41

う。」

本判決は、デュー・プロセスの理念が公判だけでなく公判前の各手続にも等しく及ぶという前提をとる 42

が、いか

なる場合に「公正さ」が害されるのかという問いに対しては、ブラウン判決が否定した拷問のほか、脅迫や約束の

手段による場合がこれに当たることを示した。しかし、それらの手段は、コモン・ローにおいて自白が虚偽である

危険性を生じる要因とされてきたものと同じであり、「任意性」が「公正さ」に置き換えられたにすぎな 43

い。結局、

コモン・ローとの対比においてデュー・プロセスに独自の役割を与えようとした合衆国最高裁の試みは奏功しなか

ったのであ 44

る。

拷問・脅迫・約束等の「強制(coercio 41

n)」の存否がデュー・プロセス違反の有無を左右するとしても、わずかな

圧力をもって自白の排除を認めた前掲のブラム判決とは異なり、一定の自白を許容する必要に鑑み、自白を排除す

るに足る「強制」の水準は比較的高いものとな 41

る。現に、本判決の多数意見は、取調官の発問に対して被告人が肯

定/否定/黙秘する自由な選択が奪われたとはいえないとして、自白の証拠能力を認め 41

た。以後、何をもって「強

制」といえるかが問題となるのである。

そして、一九四四年のアッシュクラフト(Ashcraft)判 41

決は、リセンバ判決に倣って、自白が虚偽であること以

外の理由で排除される余地を認める一方、強制によって獲得された場合も不任意自白にあたることを示した。本件

(10)

四三四

は三六時間にわたる連続的な取調べが実施された事案で、合衆国最高裁は次のように判示して、被告人の自白を排

除したのである。

「当裁判所は、争いのない証拠によってここに示された状況は、その存在自体が、全面的な圧力にさらされて

いる孤立した被疑者が意思の自由を保持することと相容れないほど、本質的に強制的(inherentlycoercive)な

ものであると考える。当裁判所のように運営され公開されたこの国のどの裁判所においても、休憩と睡眠なし

に三六時間もの間連続的に、検察官が交替で被告人に対する反対尋問を行い『任意の』自白を引き出そうとす

ることを許すなど、到底考えられない。そして、憲法上のデュー・プロセスに従うならば、公開された法廷の

裁判における制限から離れて検察官が同様のことをした場合に、自白を任意のものと認めることもできな 41

い。」

本判決で合衆国最高裁は、虚偽性の有無を問題としてきたコモン・ロー上の「任意性」概念を完全に変容させ、

強制による自白こそが不任意自白(involuntaryconfession)であるとした。ここに、いわゆる「デュー・プロセス 上の任意性テスト(dueprocessvoluntarinesstest)」が確立したといえる。もっとも、前述のとおり、コモン・ロー

における虚偽排除の観点を残すなど、「任意性」概念は多義的なものとなったため、任意性テストは複雑さを増し

ていくのである。

(11)

四三五ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一)

 3ミランダ判決以前の判例の展開

ブラウン判決が下された一九三六年からミランダ判決が下された一九六六年までの三〇年間が、任意性テストの

時代であると一般的にはいわれる。以下では、アッシュクラフト判決以降の判例を追うことにするが、合衆国最高

裁自身が一九六一年のブラックバーン(Blackburn)判決で「価値基準の複合(complexofvalue 11

s)」と称したように、

この時代の判例の一元的な理解は困難であ 11

り、また、排除の基準にも大きな変遷がみられる。

一九四五年に下されたマリンスキー(Malinski)ケー 12

スは、警察官殺人の疑いがある被疑者を逮捕してからホテ

ルの客室で全裸にした上で三時間にわたって拘禁し、その七時間後に自白に至ったという事案であり、多数意見は、

本件自白は強制によるものであり任意性は認められないとし 13

た。同様に、一九四八年のヘイリー(Haley)判 14

決も、

一五歳の黒人少年を夜間に五時間にわたって取り調べた事案で、自白を任意性を欠くものとして排除した。その際、

被疑者の年齢および未熟性、取調べが実施された長さと時刻、弁護人との面会を三日間にわたり妨げられた経緯が

考慮されている。

「上訴人の年齢、尋問された時刻、取調べの長さ、友人や弁護人の助言が得られなかったという事実、上訴人

の権利に対する警察の無頓着な態度を総合すると、これが法が承認するべきでない手段によって少年から引き

出された自白であると当裁判所は確信する。成人であると少年であるとに関わらず、憲法上要求されている法

の適性手続を蔑ろにするような方法で有罪にされるべきではな 11

い。」

(12)

四三六

マリンスキー判決とヘイリー判決の多数意見は、いずれも、被疑者を取り調べるための手段や態様を自白排除の

主な根拠としており、三六時間の連続的な取調べの実施を批判したアッシュクラフト判決と同様の問題意識に立っ

たものといえる。そして、ヘイリー判決の補足意見を執筆したフランクファーター(Frankfurter)裁判官が「その ような手段に頼る動機を取り除くために、当裁判所は繰り返し、違法な手段の成果を用いることを否定してい 11

る。」

と述べて抑止効にも言及していることからは、これらの判決が修正四条に基づく物的証拠の排除とパラレルに自白

排除を考えていることも伺えるのであ 11

る。

これに対して、一九四九年のワッツ(Watts)ケー 11

スでは、被疑者の意思決定への影響がより直接的に吟味され

ている。本件は、深夜に及ぶ長時間の取調べが七日間続けられ、しかもその間、外部との接触のほか食事と睡眠の

機会も著しく制限されたという事例であ 11

る。

「生命が剥奪される結果につながりうる自白は、自由な選択(freechoice)に基づく表明でなければならない。

供述が任意とされるためには、当然のことながら、自発的なものである必要はない。しかし、もし警察によっ

て与えられた圧力の結果である場合には、それは自由な選択において発せられたものとはいえない。被疑者が

抑圧されたゆえに供述した場合、それが身体的または精神的な苦痛のいずれに服したものであったかは重要で

はない。そうした状況下で行われた質問に対して次第に応じるようになることは、まさに取調べにおける強引

な進行の所産であり、自由意思とは真逆のものであ 11

る。」

本件自白は、マリンスキー判決とヘイリー判決に依拠したダグラス(Douglas)裁判官の補足意見が示すとおり、

(13)

四三七ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) 不法な拘束を行った手続の結果得られたことを理由にしても排除されうるとこ 11

ろ、フランクファーター裁判官によ

る多数意見は自白が被告人の「自由な選択」に基づいてなされていないことを排除の根拠としたのである。従って、

本判決は、デュー・プロセス違反を構成する手続それ自体に着目してきたアッシュクラフト判決以降の各判決とは

一線を画するものといえる。ワッツ判決と同じ一九四九年に下されたターナー(Turner)判 12

決およびハリス

(Hari 13

s)判決も、同様の立場をとっている。

リセンバ判決とワッツ判決は、任意性を供述者の意思そのものの問題として捉える点で共通するが、任意性が否

定される程度の意思の抑圧の水準は、後者においてより低く設定された。その背景には、刑事被告人に有利な判断

をする合衆国最高裁の傾向があったことが指摘されてい 14

る。もっとも、そのような傾向は、右の各判決の多数意見

に同意することの多かったマーフィー(Murphy)裁判官とラトレッジ(Rutledge)裁判官の死去に伴いクラーク

(Clark)裁判官とミントン(Minton)裁判官が新たに任命されたことで、転機を迎える。それまで反対意見を示し てきたジャクソン(Jackson)裁判官らに新任の両裁判官が同意した一九五三年のスタイン(Stein)判 11

決の多数意

見は、任意性の判断が一貫性を欠くとの批判を招くことにな 11

る。

本件の事案は、捜査官が交替しながら三二時間にわたり断続的に取調べを行ったというものだが、ジャクソン裁

判官による多数意見は、次のように述べて、被告人らの自白の任意性を認めたのである。

「捜査官らを継続的に使って上訴人らをここに示された期間中取り調べることが、抵抗する力を圧倒する程過

酷なものであったとは、当裁判所は認めることはできな 11

い。」

「殺人と強盗を犯したことおよび[上訴人ら]が否定することも説明することもできない証拠に直面している

(14)

四三八

ことの自覚は、本件の自白の理由として十分であるようにみえる。この男たちは若くも、柔(やわ)でも、無

知でも、臆病でもない。彼らは犯罪の方法あるいは発覚に関して未経験ではなく、彼らが有する権利に関して

無頓着でもなかった。・・・無論、聖職者、弁護士、または精神科医に対する告白のように、上訴人らがする

ことを欲したあるいは完全に自発的だったかと言えば、これらの自白は任意ではない。しかし、その意味では、

全ての刑事上の自白は任意ではなくな 11

る。」

本判決は、ワッツ判決と同様、被疑者が自らの意思に基づいて供述したという意味において「任意」といえるか

否かを問題にしているが、他方でリセンバ判決のように、意思の抑圧があったとされるための水準を高く設定した。

さらに、「強要された自白への依拠が有罪判決の価値を損ねるのは、そのような自白が、それが目に見えて決定的

であるかのような説得性と裁判上虚偽で誤りの証拠とを結合させてしまうからであ 11

る」と判示し、虚偽排除の観点

に回帰しているようにも読めるのであ 11

る。もっとも、虚偽排除に関しては、後の複数の判決でも繰り返し否定され

てい 11

る。

スタイン判決以外にも同様の傾向を示す判決が複数出たことか 12

ら、合衆国最高裁の立場が転換したという分析さ

え当時は存在してい 13

た。しかし、これらの判決の多数意見を構成したヴィンソン(Vinson)長官とジャクソン裁判 官に死去に伴い、ウォーレン(Warren)新長官とハーラン(Harlan)裁判官が就任したことで、一九四〇年代への

揺り戻しが起こるのである。

この時期の合衆国最高裁は、ワッツ判決と同様に、被疑者が自白に至るまでに意思の抑圧があったか否かで任意

性を判断している。その際、取調べ等の手段だけでなく、年齢や精神障害など被疑者の特性にかかる事実が考慮さ

(15)

四三九ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) れている。

まず、一九五四年のレイラ(Leyra)ケー 14

スは、殺人の事実で有罪となった被告人の人身保護申立てによるもの

であり、警察の依頼を受けた精神科医が、自白することを被疑者に働きかけたという事例である。自白する方が罪

が軽くなるという助言を行い自白を獲得したという事例である。多数意見は、精神科医と被疑者のやり取りを録音

した記録を詳細に検討した結果、疲労と睡魔で正常な判断能力を失った状態で被疑者が自白に至ったと認定し、

「本件における争いのない事実は、自白するか犯行への関与を否定するかという上訴人の内心的な自由(mental

freedom)と相容れな 11

い。」と判示して、自白の任意性を否定した。

また、一九五七年のファイクス(Fikes)判 11

決は、身体的な虐待あるいは連続的・集中的な取調べが行われた事

実は認められないとしつつも、被告人が無学で知性の低い黒人であったことを指摘し、「本件の自白に先行する事

情の総合性(totalityofthecircumstances)は許容される限度を超えてい 11

る」として、自白の任意性を否定した。

合衆国最高裁は「事情の総合性」という言葉をファイクス判決で初めて用いたが、それは従前の判断過程を表し

たに過ぎな 11

い。しかし、この言葉が示すとおり、事案ごとの個別的な判断で自白の許容性を判断する判決がその後

も続くのである。

例えば、一九五八年のクルーカー(Crooker)ケー 11

スで合衆国最高裁は、殺人の罪で有罪を言い渡された被告人が、

弁護人との面会を要請したにもかかわらず拒否されたとして自白の排除を求めたのに対して、被告人が高い教養と

知識を有していたことを理由に、これを退けた。すなわち、被告人がロー・スクールで刑事法を学んでいたことや、

うそ発見器の使用に対してそのような証拠は法廷で許容されない旨告げたことから、被告人が自身の黙秘権につい

て十分に理解しており、自白が強制されたとは認められないとしたのであ 11

る。

(16)

四四〇 一九五九年のスパーノ(Spano)判 11

決も、同様の総合的考慮を行う。本件の事案は、被疑者の幼なじみに当たる

新人警察官が上官の指示に従い、弁護人の助言どおり黙秘を続ける被疑者に対して、被疑者が自白をしなければ免

職され妻子ともに苦境に陥る旨の虚偽の事実を再三にわたり告げて、被疑者の自白を引き出したというものであ 12

る。

ウォーレン長官による多数意見は、本件自白の任意性を否定するにあたって、被告人に前科がなく取調べを受けた

経験を持っていないこ 13

と、複数の捜査官が交替しながら八時間連続で夜通し行われたこ 14

と、弁護人との連絡を拒ん

だこ 11

となどを指摘し、友人の警察官による虚偽の事実を織り交ぜた説得は「状況の総合性(totalityofthesitua-

tion)において言及されるべ 11

き」事情の一つであるとした。

一九六〇年代に入ると、自白排除に対する合衆国最高裁の姿勢は積極性を増し、被疑者の自由意思に基づく供述

であることを疑わせる事情がある場合にはこれを重大視し、任意性を否定する傾向がみられるようになる。

例えば、一九六二年のガレゴス(Gallegos)判 11

決では、一四歳の被疑者が強盗および傷害の事実で逮捕された直

後に自白し、州の施設に五日間収容された後、被害者の死亡に伴って改めて殺人の事実について自白させたという

事案で、手続上特段の不備はなかったにもかかわら 11

ず、被疑者である少年は未熟であり犯罪を自白することの帰結

を十分に理解できていなかったとして、任意性を否定し 11

た。

また、一九六三年のタウンセンド(Townsend)判 11

決でも、身体の不調を訴えた被疑者に対して治療のために与

えた薬が結果として自白薬の役割を果たしてしまったという事案で、たとえ捜査機関において不適切な目的がなか

ったとしても、自由な理性に基づかない自白が生み出され得る状況で警察官が質問をした場合には、当該自白が排

除されるとし 11

た。

そして、このような傾向は、一九六三年のヘインズ(Haynes)判 12

決において最も顕著である。本件事案は、強

(17)

四四一ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) 盗の疑いで逮捕された当初から自白を複数回行い書面にも署名していた被疑者が、妻と弁護人への電話をさせてもらえなかったこと、および、弁護人に関する権利を自白書面に署名する前に告知されなかったこと、という二点を挙げ公判で自白の許容性を争ったというものである。弁護人との連絡を拒んだという状況は前掲のクルーカー・ケースと同様だが、合衆国最高裁は、右の二点を認定した上で、「記録中争いのない部分からは、上訴人の書面によ

る自白が、州当局者らによる発言と行動によって作られた極めて強制的かつ誘導的な雰囲気の中で得られたもので

あることは明らかであ 13

る。」と判示して、被告人の自白を排除した。

 4小括

一九六〇年代前半までに定着した、事情の総合性に基づく任意性テストの最大の特徴は、「合理的な知性と自由

な意思の所産(theproductofarationalintellectandafreewil 14

l)」であるべき自白の任意性を否定する事情としての 強制(coercion)の有無を判定する際に、単一の事実を基礎としない点にあったといえよう。すなわち、ファイク

ス判決のように、目に見える強制を伴わずとも供述者の特性を考慮して任意性が否定される場合もあれば、クルー

カー判決のように、弁護人との面会を拒んだ事実があったとしても他の事情を併せ考慮して任意性を肯定する場合

もある。そして、個別事案に対応した判断は、犯罪の規制(crimecontrol)と個人の自律(individualautonomy)の 調整を図る役割を果たしていたとも指摘されてい 11

る。

もっとも、合衆国最高裁がこのような個別判断をすることには限界も存在していた。すなわち、事実認定の機能

に限界のある合衆国最高裁において、事案ごとに存する詳細な事実を吟味するのは困難であり、それゆえ下級審の

(18)

四四二 認定した事実に依拠せざるを得ない場合が多 11

い。そのため、特に一九五〇年代までの判決には、「争いのない事実

(undisputedfacts)」にのみ基づいて判決をしたものが目立つのであ 11

る。結果、原審までの判断に引きずられる傾向

が強くなるとともに、取調べを実施した時間数等の外形的な事実しか判断の材料となし得なかっ 11

た。また、合衆国

最高裁判例における自白の任意性にかかわる「強制」や「自由意思」といった概念の多義性は、警察や下級裁判所

にとっての指針とはなり得ず、合衆国最高裁が非難してきた不当な取調べ方法を実務から排除することもできなか

ったのであ 11

る。

デュー・プロセス条項を根拠とした任意性テストの一方で合衆国最高裁は、合衆国裁判所の監督権(supervisory

power)を根拠に連邦法下で治安判事への引致前に不必要な遅滞があった場合にはその間に得られた自白を排除し

(11

り、修正六条の弁護人依頼権を根拠に自白を排除するな (1(

ど、自白排除の「道筋」を憲法の枠組みの内外で展開し

てきた。これら複数の判例法理の長短を集積する形で、合衆国最高裁はミランダ・ルールの確立へと舵を切ってい

くのである。

(次号以降に続く)

Miranda v. Arizona, 384 U.S. 436 (1966).1) 

Charles D. Weisselberg, , 96 C. L. R. 1519, 1600 (2008).Mourning MirandaALEV2) 

(2011). Right Side Up: Post-Waiver Invocations and the Need to Update the Miranda Warnings, 87 NOTRE DAME L. REV. 421 , Michael D. Cicchini, , 65 SMU L. Rev. 911 (2012); Joshua I. Hammack, 3E.g.The New Miranda WarningTurning Miranda )  NCCUSL下、同「調

議( 4) 堀田周吾「取調べの録音・録画をめぐるアメリカ合衆国の動

各州の立法を中心に」警論六三巻三号(二〇一〇年)

(19)

四四三ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一) 駿一・号(下、同「調音・号(下、同「調音・号(年)二三一頁以下参照。

2 LAFAVEETAL., CRIMINAL PROCEDURE 6.2(a), at 608 (3d ed. 2007).5) §

The King v. Warickshall, 168 Eng. Rep. 234 (K.B. 1783).6) 

Id. at 235.7) 

81 TEMP. L. REV. 1, 19 (2008). Eugene R. Milhizer, 8Confessions after Connelly: An Evidentiary Solution for Excluding Unreliable Confessions,) 

Id.9) 

10Hopt v. Utah, 110 U.S. 574 (1884).) 

11Id. at 584.) 

liable Confessions, 81 TEMP. L. REV. 1, 20 (2008); KENNETH S. BROUNETAL., MCCORMICKON EVIDENCE 241-42 (6th ed. 2006). rev. 3d ed. 1970). , Eugene R. Milhizer, See alsoConfessions after Connelly: An Evidentiary Solution for Excluding Unre- 123 J H W, A T A-A S E T C L822 (Chadbourn OHNENRYIGMOREREATISEONTHENGLOMERICANYSTEMSOFVIDENCEINRIALSATOMMONAW) §

13Wilson v. United States, 162 U.S. 613 (1896).) 

14. at 623.Id) 

15See also, Pierce v. United States, 160 U.S. 355 (1896); Sparf v. United States, 156 U.S. 51 (1895).) 

16Bram v. United States, 168 U.S. 532 (1897).) 

17 at 570.See,id.) 

18Id. at 542.) 

19. at 549.Id) 

20Steven Penney, Theories of Confession Admissibility: A Historical View, 25 AM. J. CRIM. L. 309, 328 (1998).) 

21Bram v. United States, 168 U.S. 532, 565 (1897).) 

222 LF., note 5, 6.2(a) at 610. Ziang Sung Wan v. United States, 266 U.S. 1 (1924).AAVEETALsupraSee e.g.,) § Safeguards int he Twenty-First Century, 2006 WIS. L. REV. 479, 493 (2006). 23Penny, supra note 20, at 331. See also, Richard A. Leo et al., Bringing Reliability Back in: False Confessions and Legal ) 

(20)

四四四

24, United States v. Carignan, 342 U.S. 36 (1951).See) 

25Brown v. Mississippi, 297 U.S. 278 (1936).) 

26Id. at 285-86.) 

27. at 286.Id) 

See, Payne v. Arkansas, 356 U.S. 560 (1958).に、そのような自白の証拠利用それ自体が憲法違反であることを示している。 28) ば、は、る。 00

2006). GRANO, CONFESSIONS, TRUTH, ANDTHE LAW 92 (1993). See also, DAVID M. NISSMAN & ED HAGEN, LAWOF CONFESSIONS1:5 (2d ed. § 29 WELSH S. WHITE, MIRANDAS WANING PROTECTIONS: POLICE INTERROGATION PRACTICESAFTER DICKERSON 40 (2003); JOSEPH D. ) 

30Chambers v. Florida, 309 U.S. 227 (1940).) 

31Id. at 240-41.) 

32. at 241.Id) 

Penny, note 20, at 337. , G, note 23, at 92.supraSee alsoRANOsupra PROCEDURE: CONSTITUTIONAL CONSTRAINTS UPON INVESTIGATIONAND PROOF 489 (4th ed. 2001); Leo et al., supra note 23, at 493; 332 LAFAVEETAL., note 5, 6.2(a) at 612; WHITE, note 29, at 40; WELSH S. WHITE & JAMES J. TOMKOVICZ, CRIMINALsuprasupra) §

34Lyons v. Oklahoma, 322 U.S. 596 (1944).) 

35Id. at 605.) 

36 W, note 29, at 42; Note, , 79 H. L. R. 954, 964 (1966).HITEsupraDevelopments in the Law — ConfessionsARVEV) 

37, Catherine Hancock, 70 TUL. L. REV. 2195, 2203 (1996).SeeDue Process Before Miranda,) 

38Lisenba v. California, 314 U.S. 219 (1941).) 

39. at 229-30.Id) 

40Id. at 236.) 

41Id. at 236-37.) 

42. at 237. , Hancock, note 37, at 2204.IdSee alsosupra) 

43Hancock, supra note 37, at 2206.)  44Id.) 

(21)

四四五ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一)

45 Lisenba v. California, 314 U.S. 219, 234 (1941).See,) 

46Penny, supra note 20, at 340-41 (1998). See also, Hancock, supra note 37, at 2207.) 

47Lisenba v. California, 314 U.S. 219, 241 (1941).) 

48Ashcraft v. Tennessee, 322 U.S. 143 (1944).) 

49Id. at 154.) 

50Blackburn v. Alabama, 361 U.S. 199, 207 (1960).) 

51Hancock, note 37, at 2200-01.supra) 

52Malinski v. New York, 324 U.S. 401 (1945).) 

53 Id. at 408-10.) 

54Haley v. Ohio, 332 U.S. 596 (1948).) 

55Id. at 599-601.) 

56. at 607 (Frankfurter, J., concurring).Id) 

573 LAFAVEETAL., note 5, 6.2(b) at 613.supra) §

58Watts v. Indiana, 338 U.S. 49 (1949).) 

59 at 52-3.Id.) 

60 at 53.Id.) 

61Id. at 56 (Douglas, J., concurring).) 

62Turner v. Pennsylvania, 338 U.S. 62 (1949).) 

63Harris v. South Carolina, 338 U.S. 68 (1949).) 

64Penny, supra note 20, at 346.) 

65Stein v. New York, 346 U.S. 156 (1953)) 

66Penny, supra note 20, at 347-48.) 

67Stein v. New York, 346 U.S. 156, 185 (1953).) 

68 at 186.Id.) 

69Id. at 192.)  70WHITE, supra note 29, at 42; Penny, supra note 20, at 347-48.) 

(22)

四四六

360 U.S. 315, 324 (1959); Payne v. Arkansas, 356 U.S. 560, 567-68 (1958). 71, Rogers v. Richmond, 365 U.S. 534, 544 (1961); Blackburn v. Alabama, 361 U.S. 199, 206 (1960); Spano v. New York, E.g.) 

72Stroble v. California, 343 U.S. 181 (1952); Gallegos v. Nebraska, 342 U.S. 55 (1951).) 

73John Ballard Bennett, 32 TEX. L. REV. 429, 436 (1954).The Decade of Change Since the Ashcraft Case,) 

74Leyra v. Denno, 347 U.S. 556 (1954).) 

75Id. at 561.) 

76Fikes v. Alabama, 352 U.S. 191 (1957).) 

77Id. at 197.) 

78Leslie A. Lunney, The Erosion of Miranda: Stare Decisis Consequences, 48 CATH. U. L. REV. 727, 733 n.16 (1999).) 

79Crooker v. California, 357 U.S. 433 (1958).) 

80Id. at 438.) 

81Spano v. New York, 360 U.S. 315 (1959).) 

82. at 319.Id) 

83Id. at 321.) 

84. at 322.Id) 

85. at 322-23.Id) 

86Id. at 323.) 

87Gallegos v. Colorado, 370 U.S. 49 (1962).) 

88. at 54.Id) 

89Id. at 54-55.) 

90Townsend v. Sain, 372 U.S. 293 (1963).) 

91Id. at 308-309.) 

92Haynes v. Washington, 373 U.S. 503 (1963).) 

93. at 513-14.Id

94Blackburn v. Alabama, 361 U.S. 199, 208 (1960).)  95Penny, supra note 20, at 355. See also, Culombe v. Connecticut, 367 U.S. 568, 581 (1961).) 

(23)

四四七ミランダ・ルールと任意性テスト(一)(都法五十四-一)

96WHITE, note 29, at 41.supra) 

309 U.S. 227, 239 (1940); Brown v. Mississippi, 297 U.S. 278, 287 (1936). 97See e.g.,Leyra v. Denno, 347 U.S. 556, 561 (1954); Ashcraft v. Tennessee, 322 U.S. 143, 154 (1944); Chambers v. Florida, ) 

98 WHITE, note 29, at 41; Hancock, note 37, at 2212-13.See,suprasupra) 

fendants Right to Due Process of Law and Adequately Deter Police Misconduct, 38 FORDHAM URB. L.J. 1221, 1234 (2011). 99 WHITE, supra note 29, at 47-48; Katherine Sheridan, Excluding Coerced Witness Testimony to Protect a Criminal De-)  注( 100Mallory v. United States, 354 U.S. 449 (1957); McNabb v. United States, 318 U.S. 332 (1943). ) 詳細については、堀田・

4)「取調べの録音・録画と合衆国裁判所の監督権」二三九頁以下を参照。

101Escobedo v. Illinois, 378 U.S. 478 (1964); Massiah v. United States, 377 U.S. 201 (1964).)     稿は、度・金()(究())である。

参照

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