• 検索結果がありません。

カ ヌ ー ポ ロ のゲ ー ム分 析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "カ ヌ ー ポ ロ のゲ ー ム分 析"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

カ ヌ ー ポ ロ のゲ ー ム分 析

滝 沢 宏 人*,松 岡 弘 記**

GameAnalysisofCanoe‑Polo

(目 的)

ボ ー ル ゲ ー ム の ゲ ー ム 分 析 の 目的 に は 、 まず そ の 競 技 の 特 性 ・特 徴 を 知 る と い う こ とが あ る。 また 、 速 度 を持 っ た 複 数 の 選 手 全 員 の 動 き を、同 時 に把 握 す る こ と は難 しい こ とか ら、ゲ ー ム分 析 を 行 う こ と に よ りそ れ を監 督 、 コ ー チ 、 選 手 が 知 りそ の試 合 ま た は そ の 後 の 試 合 に役 立 て る とい う こ とが あ る。 ボ ー ル ゲ ー ム の ゲ ー ム 分 析 は分 析 法 を 中心 に い ろ い ろ な競 技 で 行 わ れ て い る3)5)7)8)9)10)。しか し カ ヌ ー ポ ロ に 関 す る ゲ ー ム分 析 の 研 究 は 少 な い 。 そ こ で本 研 究 で は カ ヌ ー ポ ロ の ゲ ー ム を分 析 し、 そ の 競 技 特 性 を 把 握 した り、 競 技 中 の 選 手 らの 動 きを 客 観 的 に 分 析 す る こ と を試 み た 。

(方 法)

カ ヌ ー ポ ロ ゲ ー ム 中 の10人 の 選 手 と ボ ー ル の 動 き を ビデ オ カ メ ラで 収 め そ れ ぞ れ の 動 き を移 動 分 析 器(新 大 阪 商 会 製)で 分 析 した 。 最 初 に 図1に 示 し た よ う に 、 コ ー ト面 よ り約10m高 い位 置 に 、 コー ト上 の10ポ イ ン トを 一 方 の カ メ ラ は7ポ イ ン ト、 も う一 方 の カ メ ラ は6ポ イ ン ト入 る よ うに 位 置 取 り した 。10ポ イ ン トが ど ち らか の カ メ ラ に撮 影 され て い る(図1)。 こ の 10ポ イ ン トを 基 準 点 とす る こ と に よ っ て コ ー ト 内 を 移 動 す る 選 手 、 ボ ー ル の 動 きが 平 面 状 の動

き と して 正 確 に 把 握 で き る こ と に な る 。

図1基 準点の撮影

*愛 知 大 学 経営 学 部 ..愛 知 大 学 現代 中国 学 部

(2)

(結 果 お よ び 考 察)

ま ず 同 チ ー ム の2人(以 下A1、A2と 示 す) の 移 動 距 離 を 求 め た 。 前 半10分 の 最 初 の1/3(前 半 最 初 の3分20秒 、 以 下Z期 間 と 示 す)、後 半 10分 の 最 後 の1/3(後 半 最 後 の3分20秒 、 以 下 K期 間 と示 す)の 移 動 距 離 の 累 積 を 求 め た 。A

1のZ期 間 の 移 動 距 離(図2)は 約200mで X方 向(ゴ ー ル に 向 か っ て 前 後 方 向)に 約150 m、Y方 向(ゴ ー ル に 向 か っ て 左 右 方 向)に 80mで あ っ た 。A1のK期 間 の 移 動 距 離(図3) は 約120mで 、X方 向 に 約75m、Y方 向 に 約80 mで あ っ た 。A2のZ期 間 の 移 動 距 離(図4) は 約160mで 、X方 向 に 約110m、Y方 向 に 約80 mで あ っ た 。A2のK期 間 の 移 動 距 離(図5) は 約110mで 、X方 向 に 約70m、Y方 向 に 約60 mで あ っ た 。

次 に 移 動 速 度(図6〜 図9)を み た 。A1の Z期 間 、K期 間 、A2のZ期 間 、K期 間 ご と の 移 動 速 度 を 表 して い る。 各 図 に よ っ て 速 度 曲線 は さ ま ざ まで あ る が 、 ど の 図 も一 定 した 速 度 で 漕 い で い る の で な く、 と き ど き速 度 を あ げ て 、 曲 線 と して ピー ク を い くつ も示 して い る よ う に み え る。 ピー ク以 外 の と こ ろ で は 比 較 的低 速 度 で 漕 い で い る と い え る 。

A1のZ期 間 、K期 間 、A2のZ期 間、K期 の そ れ ぞ れ の 最 高 移 動 速 度 を100%と 見 て 最 高 速 度 の75〜100%で 漕 い で い る 時 間 帯 、 最 高 速 度 の50〜75%で 漕 い で い る 時 間 帯 、25〜50%で 漕 い で い る 時 間帯 、 そ れ 以 下 で の 時 間 帯 の4つ に分 け て み た の が 図10〜 図13で あ る 。4つ 図 と もほ ぼ 同 様 な 分 布 を示 して お り、 平 均 す る と、 最 高 速 度 の75〜100%で 漕 い で い る 時 間 は

図2A1の 移 動 距 離 の 累積(前 半10分 の 最 初1/3Z図3A1の 移 動 距 離 の 累積(後 半10分 の 最 後1/3K

期 間)期 間)

(3)

約7.8%、 最 高 速 度 の50〜75%で 漕 い で い る 時 間 帯 は約12.5%、25〜50%で 漕 い で い る 時 間帯 は 約29.3%、 そ れ 以 下 で は約50.5%で あ っ た。

全 力 に近 い 速 度 で 漕 ぐ場 面 は 少 な く、 全 体 的 に み れ ば 動 きの 少 な い 、 対 峙 した 攻 防 の 場 面 の 多 い ボ ー ル ゲ ー ム で あ る とい え る 。

図14はA1のZ期 間 、K期 間、A2のZ期 間 、 K期 間 の 速 度 を横 軸 に と り、 そ の 速 度 で 漕 い だ 距 離 を縦 軸 に と っ た もの で あ る 。 こ れ か ら も全 力 で 漕 い で い る 距 離 は 短 く、 そ れ 以 下 の 低 速 で 移 動 して い る 距 離 が 長 い と い う こ とが い え る。

図15〜 図17は シ ュ ー と に結 び つ い た攻 撃 側 の 動 き とボ ー ル の 動 きを 示 して い る。 こ れ らの 選 手 の 位 置 取 り、選 手 間 の 位 置 関 係 は 指 導 者 、コ ー チ に と って 指 導 の 一 助 と な る と考 え る。

石 井 ら4)は監 督 、 コ ー チ ら と 選 手 の フ ォ ー

メ ー シ ョ ンの 打 ち 合 わ せ は 「記 憶 に た よ っ た 試 合 場 面 の 抽 出 と な っ て い て 、 そ の根 本 場 面 は相 手 に し ろ 、 味 方 に し ろ、 そ の 動 きの 得 意 場 面 で あ っ た り、 失 敗 場 面 で あ っ た りす るが 、 この 試 合 中 に繰 り返 さ れ た 印 象 場 面 を語 っ て い る 。 ま た 、 そ の 対 策 は こ れ まで の 経 験 の 範 囲 で の 成 功 例 が 中 心 意 識 に な っ て い る こ とが 多 い よ うで あ る。 これ らを ま とめ て い え ば 主 観 的 で あ る とい う こ と が で き る。 試 合 を 客 観 的 に と ら え る に は 、 まず 、 記 録 を と る こ とが 必 然 で あ る。」と述 べ て い る 。 ま た 石 井 ら6)は 「文 字 や 図 に 表 して み る と、 そ の 文 字 や 図 は 自分 が み て も、 あ る い は他 の 人 に 見 せ て も変 わ らな い もの で す か ら、

こ れ ら を も とに 作 戦 を さ らに 納 得 で き る もの へ 発 展 で き る もの と考 え て い ます 」 と して い る 。 こ れ らの 文 献 か ら も、 監 督 、 コー チ 、 選 手 が

(4)

図7A1の 移 動 速 度(後 半10分 の 最 後1/3K期 間)

図8A2の 移 動 速 度(前 半10分 の 最 初1/3Z期 間)

図9A2の 移 動 速 度(後 半10分 の最 後1/3K期 間)

図10A1の 移 動 速 度 分 布(前 半10分 の 最 初1/3Z期 間)

図11A1の 移 動 速 度 分 布(後 半10分 の 最 後1/3K期 間)

図12A2の 移 動 速 度 分 布(前 半10分 の 最 初1/3Z期 間)

(5)

2脱2 34 13%5%

% r   5

園1,0〜25%

  2.25^‑50%

[コ3,50〜75%

團4.75〜100%

(最大速度 を100%と したとき)

図13A2の 移 動 速 度 分 布(後 半10分 の 最 後1/3K期 間)

図14相 対 的 速 度 と移 動 距 離(最 高 速 度 を100%と て)

図15シ ュー トま で の 経 過1(← 一 ・ボ ール 攻 撃 選 手)※ → 印 は 動 き の 方 向 を表 し て い る が 、5 人 の 同 期 を示 す もの で な い

勘 や 経 験 の み で作 戦 を考 え た り、 フ ォー メ ー シ ョ ンを とっ た り、 実 際 に位 置 取 りす る の で は な く、 客 観 的 な デ ー タ も重 要 視 し なが らゲ ー ム に 挑 ん で い か な け れ ば な らな い 。 そ の た め に機 器

図16シ ュ ー トま で の 経 過2(一 ボ ー ル 攻 撃 選 手)※ → 印 は動 きの 方 向 を 表 して い る が 、5 人 の 同 期 を示 す も の で な い

図17シ ュ ー トま で の 経 過2(.一 一.ボ ー ル 攻 撃 選 手)※ → 印 は 動 きの 方 向 を 表 して い る が 、

5人 の 同 期 を示 す も の で な い

を用 い た 、ゲ ー ム の 客 観 的 デ ー タが 必 要 で あ る。

本 研 究 は こ れ ら の 主 旨 で 行 わ れ た も の で あ る 。 しか し なが ら分 析 に 時 間 を 要 す る こ とか ら 即 時(た と え ば ゲ ー ム 中)に そ の デ ー タ を監 督

ら に 伝 え る こ と は で き な い 。 リ ア ル タ イ ム で デ ー タ を 表 示 す る 研 究 も行 わ れ て い る。1)2)こ こ とへ の チ ャ レ ン ジ も現 場 の 監 督 、 コ ー チ 、 選 手 らの た め に は重 要 な こ とで あ る と考 え る 。

(ま と め)

今 回2台 の ビ デ オ カ メ ラで カ ヌ ー ポ ロ の ゲ ー ム を撮 影 し、 移 動 分析 器 で 、 選 手 の 移 動 距 離 、 移 動 速 度 、 シ ュ ー トに結 び つ い た攻 撃 陣 ・ボ ー ル の 動 きを 分 析 し、 お お まか な競 技 特 性 を 示 し た。 さ らに技 術 的 な 面 、 分 析 時 間 的 な 面 を 向 上 させ 、 指 導 者 、 コ ー チ 、 選 手 が よ り有 効 に 、 よ

(6)

りす ば や く利 用 で き る よ うに し、 現 場 に 即 した 情 報 の伝 達 が で きる よ う にす る こ とが 必 要 で あ る と考 え られ る。

本 研 究 は 愛 知 大 学 研 究 助 成 を 受 け て行 わ れ た もの で あ る 。

(参 考 文 献)

1)遠 藤 俊 郎,志 村 栄 一:バ レ ー ボ ー ル の ゲ ー ム 分 析 に 関 す る 基 礎 研 究 マ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー タ ー の 利 用 に つ い て.東 京 体 育 学 研 究9:59‑63,1982.

2)Franks,1.M.eta1.:TherealtimeanalysisofsportOn overview.Kan.J.Appl.Spt.Sci.,11(1)55‑58,1986.

3)石 井 喜 八,清 原 伸 彦,上 野 裕 一,安 藤 幸 司:水 の ゲ ー ム 中 の 客 観 的 記 録 の 研 究.昭 和62年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 報 告:4‑9,1987.

4)石 井 喜 八 ら:NoXボ ー ル ゲ ー ム の 分 析 法 に 関 す る 研 究 一 第1報 一.昭 和62年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 報 告:1‑3,1987.

5)石 井 喜 八 ら:西 山 哲 成:Video‑trackerに よ る ボ ー ル ゲ ー ム の 映 像 解 析.昭 和63年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ッ 科 学 研 究 報 告:23‑30,1988.

6)石 井 喜 八 ら:NoVIDボ ー ル ゲ ー ム の 分 析 法 に 関 す る 研 究 一 第2報 一.昭 和63年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 報 告:1‑3,1988.

7)石 井 喜 八,西 山 哲 成:ボ ー ル ゲ ー ム の 分 析 法.

JapaneseJournalofSportsSciences,9(5):266‑

271,1990.

8)成 田 明 彦,伊 坂 忠 夫,泉 川 喬 一,宗 内 徳 行:ゲ ム 中 の 選 手 の 動 き の 客 観 的 記 録 一 実 際 場 面 に 役 立 つ 即 時 資 料 を 求 め て 一.昭 和63年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 報 告:15‑22,1988.

9)成 田 明 彦,泉 川 喬 一,宗 内 徳 行,星 野 秀 樹,伊 忠 夫:ビ デ オ トラ ッ カ ー に よ る チ ー ム プ レ ー の 動 き の 即 時 処 理.昭 和62年 度 日 本 体 育 協 会 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 報 告:10‑16,1987.

10)西 山 哲 成,当 麻 成 人,石 井 喜 八:ボ ー ル ゲ ー ム の フ ォ ー メ ー シ ョ ン プ レ ー の3次 元 ・即 時 記 録.バ イ オ メ カ ニ ク ス 研 究1990:281‑286,1990.

参照

関連したドキュメント

( (( ─ Reaz Rahman, The Law of the Non-Navigational Uses of International Watercourses: Dilemma for Lower Riparians, よび Assessment of the Work of the

[r]

審査・調査結果に基づき起案し、許 可の諾否について多摩環境事務

の 立病院との連携が必要で、 立病院のケース ー ーに訪問看護の を らせ、利用者の をしてもらえるよう 報活動をする。 の ・看護 ・ケア

[r]

ぼすことになった︒ これらいわゆる新自由主義理論は︑

[r]

⑤  日常生活・社会生活を習得するための社会参加適応訓練 4.