生徒指導国際フォーラム1999〜2001報告書集
「教職員」・「子ども」・「地域」
ではじめる学校づくり
〜予防教育的な生徒指導の推進のために〜
平成15年1月
国立教育政策研究所
生徒指導研究センター
は じ め に
生徒指導研究センターは、平成13年1月、中央省庁の機構改革の際に、文部省の関係 組織の一部と国立教育研究所の関係研究官を統合して、国立教育政策研究所の中に設けられ ました。
生徒指導研究に関するセンターについては、平成10年9月の中央教育審議会答申「今 後の地方教育行政の在り方について」において、設置が提唱されていました。答申において は、「(地方公共団体の主体的役割を重視し、国はそれを支援する観点から)いじめや校内暴 力、不登校などの生徒指導行政に係る業務についても(略)、生徒指導研究に関するセンター の設置について検討すること。同センターでは児童生徒の問題行動等に関する様々な情報や 各学校、教育委員会、地域における取組について調査分析することにより生徒指導に関する 専門的・実践的な研究を不断に行い、施策に反映させるとともに、生徒指導に関してより専 門的立場から効果的な助言や支援を行うものとすること。」と示されています。
これを踏まえ、生徒指導研究センター発足後、いくつかの調査研究や全国的な研究協議 会の開催等に取り組んできているところです。
今後とも、文部科学省と密接な関係を持ち、高度の専門性を有する機関として、実証的 な調査研究を進める中で、各学校での生徒指導の充実に関していささかなりとも貢献をした いと考えております。
生徒指導研究センターの設置後、最初の対外的な活動は、『生徒指導国際フォーラム 2001』でした。生徒指導国際フォーラムの経緯については、本書のあとがきに当たる箇所 で本センターの滝総括研究官(旧国立教育研究所生徒指導研究室長)が詳細に述べていま す。生徒指導国際フォーラムの報告書は開催の都度作成されていましたが、本書は3年間の 取組を改めて一つにすることで、少しでも統合的な形でその内容を提供できればという点か ら作成したものです。生徒指導国際フォーラムに参加されたり、既に各回の報告書に目を通 しておられる方々にとっても有用なものになるものと思います。多くの方が利用されること を期待しています。
平成15年1月
国立教育政策研究所
生徒指導研究センター長 月岡英人
目次
はじめに………‥iii
Part1:生徒指導国際フォーラム1999 ピース・メソッドによる「いじめ防止」の取り組み………1
□オープニング□………・…・…………3
〔開会の挨拶〕………・・・・・・………・………3
〔資料の確認と発表者の紹介〕………・…………・………・………4
〔会の日的について〕…・………4
〔会の進行について〕………5
□オーストラリアのいじめと防止プログラム□………6
〔オーストラリアにおけるいじめ研究のスタート〕………‥…6
〔いじめの実態〕………6
〔子どもの意識〕………‥………7
〔教師の意識〕………7
〔親の意識〕………‥………‥…8
〔ピース・パックとは〕………‥………‥………9
〔ピース・パックの成果〕………‥………‥10
〔町ぐるみの取り組みにも〕………11
〔おわりに〕………12
□日本のいじめと防止プログラム□………13
〔日本のいじめ研究〕………‥………13
〔日本版の開発〕………14
〔日本語版から日本版へ〕………14
〔ピース・パックからピース・メソッドへ〕‥……・・・…………・‥………・・・………16
□ピース・メソッドの試行□………17
〔中根台中学校の概要〕……‥………17
〔ピース・パックとの出会い〕………,………・…・………‥17
〔1年間の流れ〕………・……・・………・…・…・………・…・……・………19
〔今後の課題〕………・………‥23
□ビース・メソッドの試行:保護者の立場から□……・………・25
〔「父母と教師の会」について〕…・………25
〔スタッフ会議への参加〕……….………‥25
〔活動を振り返って〕………‥………26
iv
□質疑と応答□………28
〔アンケートの内容について〕………28
〔学校の規模〕………‥………29
〔ピース・パック祭〕………‥29
〔なぜ効果があるのか〕………‥………30
〔オーストラリアの事情について〕………‥………‥32
〔心の教育の重要性とは〕………32
〔日本の取り組みに対する感想〕………34
□エンディンノグ□………36
[資料]………37
。当日配布プログラム………‥………‥………39
。『教育と情報』N0.493………43
Part2:生徒指導国際フォーラム2000 ピア・サポートの技法を活かした生徒指導の取り組み………‥………47
□オープニング口………‥………49
〔所長挨拶〕………‥49
〔お願い〕……….………50
□フォーラム(前半)□………51
〔用語・概念に関する注意〕………51
①「ピア・サポート」には様々なバリエーションがある………‥………51
②「ピア・サポート」の取り組みの一部分しか見ていない………51
③カウンセリングという用語がもたらす誤解………51
④既存のイメージを取り払う………52
〔フォーラムの趣旨〕………53
〔「日本のピア・サポート」とは〕………‥………53
①「日本のピア・サポート」の概念規定……… ………53
②「トレーニングで子どもを変える」のではない………54
③お世話をする側の子どものほうが育つ………54
④制度をつくることが目的ではない…‥………55
⑤トレーニングは「気づき」が大切………‥………55
⑥海外の取り組みと日本での取り組み方…‥………‥56
⑦国立教育研究所の取り組み………58
〔イギリスの事例〕………59
②何が生徒に大切か………‥………‥………‥………60
②ピア・サポートの役割とは………61
③イギリスのピア・サポートの形態−1:協同学習………61
④イギリスのピア・サポートの形態−2:話し合い活動………62
⑤イギリスのピア・サポートの形態−3:仲間づくり………‥64
⑥イギリスのピア・サボートの形態−4:もめごと解決・相談をベースとした活動………64
⑦ピア・サポート・フオーラム………65
〔横浜市立本郷中学校の取り組み〕………‥66
①子どもの人間関係の希薄化………66
②ピア・サポート委員会………67
③子どもたちの気づき………69
④取り組みの成果………72
〔横浜市立中川西小学校の取り組み〕………73
①ピア・サポートの始まり………74
②指導・実施の方法………75
③取り組みの成果と反省………75
□フォーラム(後半):質疑応答□………79
〔どのようなトレーニングをしたのか〕………79
〔成果の評価はいかに行うのがよいか〕………80
〔ピア・サポート委員会とは〕………82
〔準備段階で必要なこと〕………82
〔活動と年齢の関係〕………84
〔ビーフレンディングとは〕………85
〔保護者や教師のトレーニング〕………85
〔行政の果たすべき役割は〕………86
〔「いい聞き方」のトレーニング?〕………87
〔構成的グループエンカウンター等との違いは〕………88
〔学紋でやることの是非〕………88
〔これからの生徒指導・これからの学校〕………89
〔ピア・サポートの基本は同じ〕………90
□エンディング□………91
[資料]………92
当日配布プログラム………92
vi
Part3:生徒指導国際フォーラム2001
ストレス・チェック・リストを活用した生徒指導の取り組み…97
□オープニング□………99
〔所長挨拶〕…‥………99
〔参加者紹介〕………100
□フォーラム:第1部 日豪の子どものストレス状況□………101
〔なぜ「ストレス」なのか〕………101
①「いじめ問題国際シンポジウム」のはじまり………101
②海外と異なる日本のいじめの特徴:ストレスとストレッサー………102
③ストレスに着目した調査の実施………103
〔「問題行動」の発生状況〕………104
①日本の場合………104
②オーストラリアの場合………107
③日豪の比較………109
〔「問題行動」とストレス〕………109
①日本の場合………110
②オーストラリアの場合………111
③日豪の比較………112
〔ストレスとストレッサー(ストレスの原因)〕………113
②日本の場合、オーストラリアの場合………114
②日豪比較:教師の問題………‥………115
③日豪比較:勉強の問題………116
〔アノミーとストレス〕………116
①アノミーとは………‥……116
②アノミー仮説の尺度化………118
③日本の場合………119
③オーストラリアの場合………122
④いじめの背景要因としてのストレス…………‥………122
⑤1部全体の補足等……… ………123
□フォーラム:第2部 チェック・リストの活用法□………125
〔第1部に対する補足説明〕………125
①調査の方法等に由来する注意点………125
②オーストラリアの教育事情………126
〔追跡調査だからわかること〕………‥………‥………128
②いじめの発生の推移………‥………128
②ストレスといじめの関わリ………131
③ストレスと不登校との関わリ………134
〔チェック・リストの活用例〕…………‥………‥………136
②龍ヶ崎市と教育センターの概要………136
②センターの取り組み………137
〔調査を活用した取り組みの必要性〕………‥140
〔3回のフォーラムの位置づけ〕………‥………‥………141
〔チ工ック・リストを使うにあたって〕………142
〔最後に〕………‥………‥………144
□工ンディング□………‥………145
[資料]………146
・当日配布プログラム………147
。ストレス・チェック・リスト………‥………151
小学生用:がっこうせいかつしらべ………151
中学生用:中学生の学校生活………‥………‥………155
○生徒指導国際フォーラムで意図したこと………‥………‥159
○「生徒指導国際フォーラム」が提案してきた取り組み………163
viii
Part 1 :生徒指導国際フォーラム 1999