彩 の 国
埼玉県 埼玉県のマスコット「コバトン」
小
小
小
学
学
学
校
校
校
「
「
「
音
音
音
楽
楽
楽
づ
づ
づ
く
く
く
り
り
り
」
」
」
の
の
の
た
た
た
め
め
め
に
に
に
こ
こ
こ
う
う
う
す
す
す
れ
れ
れ
ば
ば
ば
で
で
で
き
き
き
る
る
る
「
「
「
音
音
音
楽
楽
楽
づ
づ
づ
く
く
く
り
り
り
」
」
」
小学校の音楽には、歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の 4 つの分野があります。
授業ではこの 4 つの分野をバランスよく指導することが大切です。しかし、「歌
唱や器楽、鑑賞は指導できるが、音楽づくりはなかなか指導ができない、授業の
方法がわからない。」という先生方の声をよく聞きます。
そこで、これまでの多くの先生方の具体的な実践を参考に、「音楽づくり」を
指導するためのポイントを中学年を例に「Ⅰ 授業の前に」と「Ⅱ 授業の進め方」
についてまとめました。
2 子どもたちの様子(実
Ⅰ 授業の前に
1 指導のねらい
2 実態把握や現状
3 目標の設定
4 楽器について
5 学習形態について
6 1時間の学習の流れ
7 「音楽づくり」は
特別な学習ではない
○授業を組み立てるための視点を例
とともに紹介します。
Ⅱ 授業の進め方
1 指導する上で大切なこと
2 授業を行うために
題材名
「音のとくちょうを
かんじとりましょう」
(「小学生の音楽 3」)
3 評価について
○打楽器の奏法やワークシート例、評
価について紹介します。
①
平成25年3月
Ⅰ
授業の前に
1
指導のねらい
はじめに、小学校学習指導要領解説音楽編(平成20年8月)のP.16やP.43
の「(3)
音楽づくりの活動を通して、次の事項を指導する。」を読みます。
例えば、中学年では「イ
音を音楽に構成
する過程を大切にしながら、音楽の仕組みを
生かし、思いや意図をもって音楽をつくるこ
と。」などが示されています。
2
実態把握や現状
次に、今までに学習してきたことは何かを振り
返り、子どもの実態や現状にあった対策を考えます。
例 子どもは、音符や休符の長さや書き方について、どれくらい理解していますか。
(実態)前回の旋律づくり(教科書P.22)で学習しています。
(対策)年度当初から歌唱や器楽の授業で、音符の長さや書き方について指導しておきます。
日頃の授業で学習していることが音楽づくりに役立ちます。
例 歌唱や器楽の授業で、子どもにはどんな思いや意図をもたせて演奏させてきましたか。
(現状)活動ばかりに時間を使い、子どもの思いや意図を聞く場面を設定していませんでした。
(対策)音楽づくりでも、思いや意図は大切になってきます。歌唱や器楽など日頃の授業か
ら、子どもの思いや意図を引き出して、思
考力や判断力、表現力を身に付けさせます。
3 目標の設定
次に、子ども(たち)にどんな音楽をつくらせたいのか、音楽づくりを通してどんな
ことを学ばせたいのかなど、学習指導要領の内容等を踏まえ、教師の願いや思いも考慮
しながら、題材に適した目標を設定します。
教師の願いや思い
○いろいろな音の響きを楽しませたい。即興的に表現させたい。
○楽器の扱い方を通して、物を大切にする気持ちを育てたい。
※下の目標は、教科書「小学生の音楽 3」P.28、29の「音のと
くちょうをかんじとりましょう」を題材に、3 時間扱いで学習ができるように設定したものです。
【題材名「音のとくちょうをかんじとりましょう」の目標】
○いろいろな楽器を使って音の響きを楽しむとともに、
楽器を大切にする気持ちをもちながら、進んで学習
に取り組むようにする。〔音楽への関心・意欲・態度〕
○いろいろな音の組合せをもとに、音色やリズム、強
弱、反復などを感じ取ったり、自分たちの思いや意
図をもって即興的に表現するようにする。
〔音楽表現の創意工夫〕
○いろいろな音の組合せを考えながら、思いえがいた
「魔法をかける音」を楽器でつくって演奏するよう
にする。 〔音楽表現の技能〕
②
どのように演奏したいのかを考えさ
せ、音楽用語などを交えて言葉で発
表する場を授業の中に設定します。
目標設定の際は、これまで説明して
きた「指導のねらい」や「実態把握
や現状」、教師の願いや思いを相互
に関連させてつくります。考えてい
るときにわからなくなったら、上の
3つの部分を何度も読み直しましょ
う。また、左にある目標の下線のよ
うな文言を使うと各目標がはっきり
してきます。さらに、評価規準を立
てる際は、これらの目標との関連を
図ります。
音楽の仕組みを手掛かりとして、幾つかの音を関
連付けてまとまりのあるものにしていくこと。
児童が自分の考えや願い、「こんな音楽にし
よう」といった意図をもち、試行錯誤しなが
ら創意工夫する活動のこと。
4
楽器について
次に、この題材の音楽づくりではどんな楽器を使うのかを考えます。
例 楽器は何を使いますか。
響きの長さや音色の違いを比
較して音楽をつくることがねら
いですので、子どもたちがそれ
らの違いに気付けるような楽器
を用意します。
5
学習形態について
音を組み合わせたり、お話にあった音楽をつくったりする場合は、グループ学習が適
切です。グループ学習の際は、次のような点に留意します。
例 人数 4~5人ぐらいがよい。
(クラスの人数や楽器の数などにもよりますが、
多すぎると音楽がまとまりづらくなります。)
グループ分け 生活班、または、教師が意図的に組んだ班にする。
(一人一人の思いや考えを言葉で話し合える場(時間)の設定
が必要ですので、話合いを進められるグループをつくります。)
6
1時間の学習の流れ
授業では、音楽づくりの手掛かりとなる条件を説明する時間と実際に音楽をつくる時
間を確保しなければなりません。そのためには、1 時間の学習の流れを明確にし、決め
られた時間で学習が進められるように指導します。
例 「音のとくちょうをかんじとりましょう」の 1 時間の学習の流れ
5 分 10分 40 分
導 入
課 題 提 示
音
楽
づ
く
り
まとめ
歌 唱 や
器 楽 な
ど
(5 分)
ワ ー ク シ ー ト を
使 っ て わ か り や
す く 課 題 提 示 す
る (5 分)
一人で考える、友だちと話し合う、もう一度一人
で考える、グループで合わせる、ワークシートに
書き込む、目標に近づいている作品を発表させ
る、個別指導など (30分)
この時間の
まとめと次
時の予告
(5 分)
※説明をできるだけ短くして音楽づくりの時間を確保することが大切です。
7
「音楽づくり」は特別な学習ではない
歌唱・器楽・鑑賞と音楽づくりの関係図
これまで一般的に音楽づくりは難しい学習と捉えら
れ、敬遠されることが多かったようです。しかし、音
歌唱
楽づくりは特別な学習ではありません。算数の足し算
や引き算を計算したり、九九の段階を覚えるように低
学年の段階から学習していけば子どもたちにも音楽を
音楽づくり
つくることが可能なのです。右図のように歌唱や器楽
鑑賞で学習した内容が、音楽づくりに役立ちますので
日頃の授業でリズムリレーなどの遊びを取り入れ、つ
器楽
鑑賞
くることに慣れさせておくことが大切です。
トライアングルは金属製のギラギラした高い音で伸
びます。カバサは金属製ですが音が伸びません。ギロ
は木製で音が伸びません。小太鼓は皮製で音が短いで
すが、奏法によっては音がつながります。このように
音の高さや長さ、音色の違いが比較しやすい楽器を用
意します。(p⑤の写真参照)
③
Ⅱ
授業の進め方
1
指導する上で大切なこと
(1)中学年の「音楽づくり」で指導する事項と大切にすること
枠の中は、学習指導要領に示された中学年の「音楽づくり」で指導する事項です。
ア
いろいろな音の響きやその組合せを楽しみ、様々な発想をもって即興的に表現
すること。
指導する上で大切なことは、①いろいろな音の響きやその組合せを楽しむようにす
ること。②それらを自分の求める表現に生かしながら、音の組合せにかかわる感覚を
伸ばすようにすることです。
イ
音を音楽に構成する過程を大切にしながら、音楽の仕組みを生かし、思いや意
図をもって音楽をつくること。
指導する上で大切なことは、自分の思いや意図をもち、試行錯誤しながら創意工夫
する活動を楽しむようにすることです。
これらのことを常に念頭におき、授業の進め方を考えていきます。
(2)教科書に示されている「音楽づくり」の教材
上記のように学習指導要領の内容を読むと難しく思うかもしれませんが、下図のよ
うに教科書では分かりやすく指導ができるように工夫されています。
※1の太字はいろいろな楽器を使って学習する教材です。 ※2の〔第3学年〕の「音づくり」が今回の題材です。
したがって、第3学年で音楽づくりをしっかり学習させるためには、低学年での学
習も大切であり、日頃の授業の積み重ねが必要になってきます。また、第3学年まで
に学習したことが第4学年や高学年へとつながっていきます。
(3)いろいろな楽器に触れさせる
第3学年の学習をスムーズに行うためには、低学年でいろいろな楽器に触れて慣れ
ておくことが大切です。そのためには、音楽室にある楽器を使う必要がありますが、
音楽専科や音楽室を管理している先生と
連絡を取り、いろいろな楽器や音楽室を
積極的に活用してください。第2学年で
は、タンバリンやクラベスなども教科書
に掲載されています。先生方もいろいろ
な楽器に触れ、持ち方や音の出し方など
を事前に知っておくと学習中の子どもた
ちの予想される反応などがわかります。
④
〔第1学年〕
「なまえあそび」
「ことばあそび」
「まねっこあそび」
「がっきあそび」※1
「おとあそび」※1
「どれみあそび」
「やまびこあそび」
〔第2学年〕
「ドレミあそび」
「せんりつあそび」
「リズムあそび」
「音さがし」※1
「音あそび」※1
〔第3学年〕
「せんりつづくり」①②
「音づくり」
※2
「リズムばんそうづくり」
①② ※1
〔第4学年〕
「せんりつづくり」①②③
「音づくり」※1
「リズムアンサンブル」
「リズムばんそうづくり」
①② ※1
〔低学年の指導のねらい〕
ア 音の様々な特徴に気付く能力を育てる。
イ 音を音楽へと構成する能力を育てる。
〔中学年の指導のねらい〕
ア 音楽づくりのための発想をもち即興的に表現する能力を育てる。
イ 音を音楽へと構成する能力を育てる。
2
授業を行うために
題材名「音のとくちょうをかんじとりましょう」
(「小学生の音楽 3」)
(1)第1時で大切なことは、演奏の仕方を変えることで、響きが異なったり、楽器の材
質によって音の特徴や雰囲気が異なったりすることに気付かせることです。
例として、3つの楽器の奏法と音色を紹介します。
【トライアングル】
左手の持ち方を変えたり叩く場所を変えてみるなどして
響きの長さや音色の違いを聴き比べさせます。子どもたちの
手は小さいので、ひもは長すぎない方がよいでしょう。この
楽器は金属製の高い音でギラギラした音色で音が伸びます。
【カバサ】
右手で持ち、左手をカバサの下におきます。そして、ドアノブを
「クルッ」と回す感じで音を出します。また、右手を上下に動かし
て「チッチッ」と短い音を出すこともできます。この楽器は金属製
で乾いた感じの音が出ます。
【ギロ】
穴の中に指を入れないのが本来の持ち方ですが、手が小さい子は
楽器が落ちないように指を穴に入れて持つようにします。楽器は左
手で少し傾けるように持ち、右手は楽器から離れないように強くこ
する感じで音を出します。この楽器は木製でこすり合わせたときは
「ギュッギュッ」のような感じの音が出ます。
(2)次に、聴き比べたことを記録したり発表したりするためのワークシートをつくります。
下の表は、指導事項アの「いろいろな音の響きを楽しむ」第1時のワークシート例です。
【第1時の学習の流れ】
※導入は5分
※めあてと説明は 5 分
※1の学習は5分
※2 の学習は発 表を含
め20分
ただし、楽器を使って
違 い を 聴 き 比 べ る 時
間を多く取り、ワーク
シ ー ト を 書 く 時 間 が
少 な く な る よ う に し
ます。
※3の【まとめ】は書く時間
と発表を含め5~7分
※教師からの評価は3~5分
⑤
「音のとくちょうをかんじとりましょう」(1時間め)
3年 組 番 名前〔 〕
今 日 の
めあて
○ひびきの長さのちがいや音色のちがいをかんじとる
1 ひびきの長さや音色のちがいをききくらべ、かんじとったことをかきましょう。
トライアングル
カスタネット
2 いろいろな音を鳴らして、ひびきの長さや音色のちがいをききくらべ、かんじ
とったことをかきましょう。
木のがっき
(例 ギロ)
金ぞくのがっき
(例 シンバル)
かわのがっき
(例 小だいこ)
3【まとめ】今日のべんきょうをふりかえり、かんじたことをかきましょう。
○いろいろな音を鳴らして、ひび
きの長さや音色のちがいをきき
くらべることができましたか。
○自分で考えたことをがっきで
えんそうすることができまし
たか。
響きの長さや音色の違いを感じ取ったら、自分の言葉で
書かせます。
材質の違う楽器で、響きの長さや音色の違いを聴き比
べることが「今日のめあて」です。したがって、楽器
を使って聴き比べる時間を多く取ります。
ワークシート作成のポイント①
枠が大きくならないことです。大きすぎると書く時間
が長くなります。書くことがめあてではありません。
ワークシート作成のポイント②
学習内容が振り返られるように、本時の
目標にあった項目を書いておきます。
また、語彙数の少ない子へは、友だちの
発表を記録させ、次時の学習からそれを
参考にして書くように指導します。
(4)留意点
ア (ア)
(3)第2・3時は、第1時で学習したことをもとに、
「魔法をかける音」をつくります。
第2・3時で大切なことは、自分の思いや意図をもち、試行錯誤を重ねながら創意
工夫する活動を楽しむようにすることです。
下の表は、指導事項イ
第2・3時のワークシート例です。
【第2時の学習の流れ】
※導入5分
※めあてと説明は5分
※第2時の学習は
1、2で25分
※3の楽器決めは3分
※4の【まとめ】は5分
※教師からの評価は2分
【第3時の学習の流れ】
※めあてと説明は5分
※1の学習は20分
※音を出しながら音
楽づくりをさせる
※話し合いだけにな
らないように指導
する
※2の学習は15分
※3の【まとめ】は3分
※教師からの評価は2分
(4)指導上の留意点は、次のようなことです。
ア
自由な発想を大切にし、気付く場をつくる
(ア) 音の特徴や雰囲気が違うことに
気付く場を教師が意図的につくります
。
(イ) 即興的に表現する場合の音楽づくりは、
子どもの自由な発想を大切に
してください。
楽器を演奏する際は、正しい奏法にあまりとらわれず、まずは音を探させます。
例
「音のとくちょうをかんじとりましょう」(2時間め)
3年 組 番 名前〔 〕
今 日 の
めあて
○ひびきの長さや音色を考えながら、音の組み合わせをくふうして、思いえ
がいた「まほうをかける音」をつくりましょう。
1 まほうをかける音には、どんな音がうかびますか。言葉や図形でかきましょう。
言
葉 シャララララーン ジャーン
図
形
楽
器 てっきん シンバル
2 自分たちの「まほう使いのお話」を考えましょう。
3 がっきを決めましょう。
あなたが使うがっきはなんですか (例 ギロ)
4【まとめ】
○ひびきの長さや音色のちがいを考えながら、
まほうをかける音をつくれましたか。
ワークシート作成のポイント③
教科書P.29を参考に他の楽器につ
いても記入できる表をつくります。
教科書に掲載されている表と違う内容
にするとわかりづらくなります。
例えば、「静かで穏やかな海」「嵐の海」などのように、
具体的に情景を思い浮かばせると音にする材料が増えま
す。友だちの発言を聞き、自分たちのお話をつくります。
「音のとくちょうをかんじとりましょう」(3時間め)
3年 組 番 名前〔 〕
今日のめあて ○「まほう使いのお話」にあった音楽をつくりましょう。
1 〔つくるときのきまり〕
①自分たちでつくったお話をよく読みます。
②自分のがっきでお話に合った音をさがします。
③お友だちのみつけた音をみんなでききます。
④みんなで話し合います。(入り方、おわり方など)
⑤何どもくりかえしれんしゅうします。
⑥音ちょくせんにかきます。
音ちょくせん(がくふ例)
4 ○○くん △△さん ◇◇くん ◎◎さん ▲▲さん 一人ずつへっていく
4 小だいこ すず トライアングル てっきん ツリーチャイム
2 発表
〔どんな気持ちでつくりましたか、また、
くふうしてえんそうしたところはどこで
すか〕
3【まとめ】
○音の組み合わせを考えて、お話に合う
音楽をつくれましたか。
ワークシート作成のポイント④
クラスの実態に合わせて条件や
手順を示します。
音直線には上段:名前、下段:
楽器を書くようにします。
【つくれないグループへの指導について】
1-②では、どんな音がお話に合っている
かよく考えさせます。1-③では、一人ずつ
見つけた音を聴くとともに、自分の思いを
伝えさせます。1-④では、入り方や終わり
方、長さやみんなで盛り上げるなどをまと
めさせます。1-⑤では、繰り返し練習によ
り、音楽を完成させます。
(4)留意点イ
(4)留意点ウ
(4)留意点
ア (イ)
⑥
(4)留意点イ
イ
試行錯誤する
自分の思いや意図をもって音楽を形にするには、じっくり考える時間や実際に音を出
す時間が大切です。「この音は違うなぁ」が「この音がほしかったんだ」になるまでには、
繰り返し練習して試行錯誤を重ねる時間が必要
です。
ウ
発表は「言葉」と「音」で表現する
発表は、「
自分の思いや意図を言葉で伝える場
」と「
つくった音楽を音で発表する場
」
の2つを設定します。音楽の授業ですから、言葉で伝える表現だけでなく、音楽として伝え
る表現の育成も重要です。発表の際に、思いや意図をみんなに伝えてから演奏するようにし
ます。
3
評価について
(1)
目標にあった評価規準の設定と実際の評価
毎時間の目標にあった評価規準を設定します。1時間の中で評価できる項目は1つ
か2つです。例えば、第3時の目標と評価規準は、次のようになります。
左表の評価規準をもとに、学習時の子ども
の様子をよく観察して、発言内容や自分で探
し当てた音などを確認して評価します。
例えば、ワークシートの1-②話にあった
音を探すときに、「音色やリズムのことを考
えて演奏しているか」とか、1-④みんなで
話し合うときに、「入り方や終わり方、強弱
や繰り返しを意識した発言があるか」などを
観察します。また、1-⑤繰り返し練習する
ときに「話し合ったことをもとに演奏しているか」「みんなの音を聴きながら演奏に参加している
か」「失敗しながらも試行錯誤を重ねて演奏しているか」などを観察します。さらに、発表のとき
に「魔法使いは○○のような感じだから、◇◇のような音楽にしてみた」「自分たちは□□のとこ
ろをこんなふうに工夫してみた」など、自分たちの魔法使いに対する考えや願いを言葉で伝えたり、
音楽で工夫した点を発言したりしているかを観察し評価します。
(2)学習につまずきが見られる子どもへの指導
評価規準を達成できていない子どもには、手立てを講じて指導します。
左 表 の よ う に 具 体 的
な指 導を考えて おきま
す。また、1-④の話合
いは言葉だけでなく楽器を
使うことも可能です。
音 楽 で は 言 葉 で 説 明
できないこともあります。そのようなときは、楽器を使って自分の思いや願いを相手に伝えるので
す。ただし、言葉で伝える表現が苦手な子へは、友だちの発言を記録させ、次の学習からそれらの
言葉を使えるように指導します。また、最後の発表や学習カード等で本時の目標に近づいているな
どのよい発言や記述があればそれを認めて自信をもたせます。
[参考文献]
○「小学校学習指導要領解説 音楽編(平成 20 年 8 月) 文部科学省」
○「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料 【小学校 音楽】
(平成 23 年 11 月)文部科学省 国立教育政策研究所」
○「埼玉県小学校教育課程評価資料 平成23年3月 埼玉県教育委員会」
○「小学生のおんがく 1」「小学生の音楽 2」「小学生の音楽 3」「小学生の音楽4」(教育芸術社)
⑦
第3時の目標
○いろいろな音の組み合わ
せをもとに、音色やリズム、
強弱、反復などを感じ取っ
たり、自分たちの思いや意
図をもって即興的に表現す
るようにする。
〔音楽表現の創意工夫〕
第3時の評価規準
○音楽を形づくっている要素を聴
き取り、それらの働きが生み出す
よさや面白さなどを感じ取る。
○音を音楽に構成するために試行
錯誤して、どのように音楽をつく
るのかについて自分(たち)の考え
や願い、意図をもっている。
1-② 話に合った音を探すこ
とができない子への指導
1-④ 話合いで意見が出ない
子への指導
1-⑤ 練習ができない子への指
導
・楽器の奏法をいくつか教
え、それを参考にお話に
合 っ た 音 を見 つ け させ
る。
・入り方や終わり方など、
楽器を使って一人ずつ順
番に演奏させてみる。
・友だちに入り方や終わり方
を合図してもらう。
・ゆっくりな速度で練習させ
る。