溶射手法と皮膜厚の違いに着目した耐久性比較試験 長崎大学大学院
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(2) I‑005. 土木学会西部支部研究発表会 (2015.3). 食レベルが高いほど,腐食がより進行していることを意味 4. 皮膜厚さ 50μm のものが 1000 時間後に腐食レベルが2とな. 3. り,2000 時間後には4および3に達したことがわかる.プ ラズマアーク溶射の皮膜厚さ 50μm のものは 1000 時間後に 腐食レベルが1に達し,2000 時間後には2になった.皮膜. 腐食レベル. する.図-2 および 3 からガスフレーム溶射・アーク溶射の. 厚が 200μm のものは,溶射方法による腐食レベルの変化は. 2 1 0. なかった.図-3 に示すガスフレーム溶射の材料別に腐食レ. 0. 1000. 2000. 3000. 経過時間(h). ベルをみると,Zn-Al 合金を溶射したものは,1000 時間後 に腐食レベル 2 となっており, 付着物も見受けられる.2000. Zn-Al. 青. 50μm. ○. 時間後には皮膜厚さ 50μm のものは腐食レベル 4 に,皮膜. Al-Mg. 赤. 100μm. □. 200μm. △. 厚さが 100μm のものと 200μm のものは腐食レベル 3 と なった.Al-Mg 合金を溶射したものは,2000 時間後まで腐. 図-3 溶射材料別の外観評点. 食レベルに変化は見られなかった. 3.2 防食性能評価. ガスフレーム溶射 (50μ m). Zn-Al 合金溶射における複合サイクル試験と大気暴露試. Zn-Al. 験の相関性については,腐食減耗量等をもとに研究されて. Al-Mg. アーク溶 射 (50μ m). Al-Mg. プラズマ アーク (50μ m). Al-Mg. いる.例えば,溶融亜鉛メッキでは複合サイクル試験 1000 時間が大気暴露 25 年に相当 (約 200 倍程度の加速効果)し, プラズマアーク溶射皮膜では 6000 時間が 100 年以上に相当 するという報告がある 3).それに基づくと,アーク溶射・. 0 時 間. プラズマアーク溶射の溶射金属が Al-Mg で皮膜厚さ 50μm のものと,ガスフレーム溶射で溶射金属が Zn-Al のものは, 1000 時間でさびが発生したため, 25 年程度の防錆効果があ ると考えられる.その他,1000 時間でさびが発生しなかっ たものについては,25 年以上の防錆効果があると考えられ る. 4.まとめ 本研究では,金属溶射の溶射手法と皮膜厚の違いに着目 した複合サイクル試験機を行った.その結果,1000 時間の 試験では,腐食レベルは最大でも 2 であり,大気暴露中で あれば 25 年程度は健全性を保つことができると考えられ. 1 0 0 0 時 間 2 0 0 0 時 間. た.しかし,現段階では,試験期間は 6000 時間(1000 サ イクル)の半分の 3000 時間(500 サイクル)であり,今後, 試験を進めていくことにより,現在腐食レベルが変化して いないものについても,防食性能を調べていく必要がある. 参考文献. 3 0 0 0 時 間. 1) 日本規格協会:JIS K5621 一般用さび止めペイント 2) 鋼道路橋塗装・防食便覧 〔金属溶射編〕 3) 伊藤義人,清水善行,小山明久:酸性雨と塩水噴霧複合サ. 図-4 外観写真. イクル環境促進実験による金属皮膜防食の耐久性に関する研究,土木学会論文集 A,Vol.63,No.4,pp.795-810, 2007.12 ‑10‑.
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