Title
Studies on Virulent Infectious Bursal Disease Virus Binding
Molecule in Susceptible Cells for the Virus Infection( 内容の要
旨 )
Author(s)
AGUS, SETIYONO
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(獣医学) 甲第095号
Issue Date
2001-03-13
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/2149
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与 の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論
女
題 目 審 査 委 員 A印S SETIYOガ0 (インドネシア共和削 博士(獣医学) 獣医博甲第95号平成13年3舟13日
学位規則第●4条第1項該当 連合獣医学研究科 獣医学専攻 岐阜大学Studies on VirulentInfectious Bursal
Disease ViruS Binding Xoleculein
Susceptible Cells for the VirusInfection
主査 岐 阜 大 学 教 授 平 井 克 哉 副査 帯広畜産大学 教 授 品 川 森 一 副査 岩 手 大 学 教 授 品 川 邦 汎 副査 東京農工大学 教 授 本 多 英 一 副査 岐 阜 大 学 教 授 源 宣 之 論 文 の 内 容 の 要 旨 伝染性ファブリキウス嚢病(IBD)は、免疫抑制を主徴とするニワトリの急性伝染病であ る。羅患鶏のリンパ系組織、特にファブリキウス嚢には特徴的な壊死と萎縮が認められ る。本病の原因は、ビルナウイルス科に分類されるIBDウイルス(IBDV)である。IBDVの 標的細胞は、細胞表面にIgMを保有する未成熟なBリンパ球と考えられている。しかし、 標的細胞への吸着に関与する細胞側分子は未だ不明である。ウイルス感染の第一段階であ る標的細胞への吸着に関与する細胞側分子の決定は、ウイルス感染の分子機構を明らかに し、IBDの病態を理解する上で極めて重要である。著者は本研究において、IBDV感受性 細胞におけるウイルス吸着に関与する細胞側分子の検索を試みた。 1.病原型IBDVに感受性を示すⅠ5CC-BK3細胞を免疫原として、モノクローナル抗体 (MAb)T7、QllおよびQ13を作出した。これらMAbは、フローサイトメトリーによる解
析で、15CC-BK3細胞に対する反応を示し、LSCtTBK3に対する病原型IBDVの吸着を
阻害した。このことから、作出したMAbが認識する分子はウイルス感受性のⅠ.SCC-BK3 細胞表面に存在し、ウイルス吸着に関与することが考えられた。2.uSCC-BK3細胞を抗原とするイムノブロッテイングにおいて、作出した3種の MAbすべてが分子量110kDaの蛋白質と反応を示した。MAbQllおよびQ13では、58、 85および90kDa蛋白質とも反応を示した。これらの分子は、病原型IBDVと相互作用する 細胞側分子である可能性が推察された。特に、すべての抗体が反応を示した分子量
110kDaの申子軋IBDVとl・SCC-BK3細胞との吸着に撃めて重要である可能性が示唆さ
れた。3._作出したMAbとIBDV非感受性卵胞との反応を検討するため、LSCC-1104-Blお
よびMDCC-MSBl細胞を用いたイムノブロッテイングおよびフローサイトメトリrによ る解析を行った。作出したMAbは、非感受性細胞を抗原とするイムノブロッテイングに おいて、Ⅰ5CC-BK3細胞で認められた分子と同一の分子量を示す分子と反応を示した が、フローサイトメトリーによる解析では、IBDV非感受性細胞との反応を示さなかっ た。これらのことから、MAbが認識する分子は、IBDV感受性および非感受性細胞の両者 に存在するが、感受性細胞では細胞表面にのみ露出している可能性が推察された。 4.ViruSOverlayProteinBlotAssay(ⅤOPBA)において、IBDVはLSCC-BK3細 胞の70、82および110kDa分子との反応を示した。この反応はIBDV中和MAbにより濃度 俵存的に阻止された。これらのことから、病原型IBDVはIBDV感受性細胞で検出された これら分子に特異的に結合する可能性が示唆された。 / 本研究において、病原型IBDVと相互作用する可能性のある細胞側分子が示された。分 子量110kDaの蛋白質は、Ⅰ.SCC-BK3細胞に対するウイルス吸着を阻害するMAbと反応 し、病原型IBDVを用いたVOPBAにおいてウイルスとの反応を示した。この分子の病原 型IBDVの感染における機能は未だ不明であるが、本分子がIBDVのLSCC-BK3細胞に対する吸着に関与している可革性が強く示唆された。IBDVの吸着に関与する細胞側分子め
決定は、IBDV感染の分子機構を明らかにし、BDの病態を理解する上で極めて重要であ る。本研究で作出したモノクローナル抗体は、病原型IBDVと標的細胞との相互作用の解 析に極めて有用と考えられる。 審 査 結 果 の 要 旨伝染性ファブリキウス琴病(IBD)は、ニワトリの急性伝染病である。本病の原因ウイル
スは、細胞表面にIgMを保有する未成熟なBリンパ球に感染する。しかし、標的細胞への吸着に関与する細胞側分子は未だ不明である。著者は本研究において、IBDV感受性細胞 におけるウイルス吸着に関与する細胞側分子の検索を試みた。 1.病原型躇DVに感受性を示す工5CC-BK3細胞を免疫廃として、モノクロ「ナル抗体 (MAb)T7、QllおよびQ13を作出した。これらMAbは、LSCC-BK3細胞に反応し、病原 型IBDVの吸着を阻害した。このことから、作出したMAbが認識する分子はウイルス感受
性のuCC-BK3坤胞表面に存在し、ウイルネ吸着に関与することが考え.られた。
2.Ⅰ5CC-BK3細胞を塀原とするイムノブロッテイングで、作出した3種のMAbすべ
てが分子量110kDaの蛋白質と反応した。MAbQllおよびQ13では、58、85および 90kDa蛋白質とも反応を示した。これらの分子は、病原型IBDVと相互作用する細胞側分 子である可能性が推察された。特に、すべての抗体が反応を示した分子量110kDaの分子 は、IBDVとLSCC-BK3細胞との吸着に極めて重要である可能性が示唆された。 3.作出したMAbとIBDV非感受性細胞との反応をイムノブロッテイングおよびフロー サイトメトリーにより解析した。作出したMAbは、イムノブロッテイングで、LSCC-BK3細胞で認められた分子と同様の反応を示したが、.フローサイトメトリーでは、IBDV非感受性細胞との反応を示さなかった。これらのことから、MAbが認識する分子は、
IBDV感受性および非感受性細胞の両者に存在するが、感受性細胞では細胞表面にのみ露 出している可能性が推察された。 4.ViruSOverlay托oteinBlotAssay(ⅤOPBA)において、IBDVはl.SCC-BK3細 胞の70、82および110kDa分子と反応を示した。この反応はIBDV中和MAbにより濃度依存的に阻止され、病原型IBDVが感重任細胞で検出されたこれら分子に特異的に結合する
可能性が示唆された。 本研究において、病原型IBDVと相互作用する可能性のある細胞側分子が示された。分 子量110kDaの細胞膜蛋白質は、Ⅰ5CC-BK3細胞に対するウイルス吸着を阻害するMAbと反応し、帝原型IBDVを用いたVOPBAにおいてウイルスとの反応を示した。一この分子
機能は未だ不明であるが、本分子がIBDVの吸着に関与している可能性が強く示唆され た。IBDVの吸着に関与する細胞側分子の決定は、IBDV感染の分子機構を明らかにし、 IBDの病態を理解する上で極めて重要である。本研究で作出したモノクローナル抗体は、病原型IBDVと標的細胞との相互作用の解析に極めて有用と考えられる。
以上について、審査委員全員一致で本論文が岐阜大学大学院連合獣医学研究科の学位論
文として十分価値あるものと認めた。 基礎となる学術論文1.Agus,S.,Y如naguc昆,T.,Ogawa,M.,Fuku去td,H.andHirai,K.:Isolationof
monoclonalantibodiesthati血ibitthebindihgofinfectiousbursaldisease Virustou;CC-BK3cens.J.Vet.Med.Sci.63(2):2001(Inpress).2.Agus,S.,Tomokazu,H.,YamaguChi,T.,Fukushi,H.andHirai,K.:Detection OfcellmembraneprOteinsthatinteractwithvirulentinfectiousbursaldisease YiruS・J・Vet・Med・Sci・63(2):2001(In・preSS)・ 既発表学術論文 1.Ogawa,M.,YamaguC昆,T.,Setiyono,A.,Ho,T.,Matsuda,H.,Fumsawa,S., Fukushi,,H.andHirai,K.:Somecharacteristicofcellularreceptorforviru1ent infectiousbursaldiseaseviruSbyusingflowcytometry.Arth.Vir01. 143:2327-2341.1998. 2.0gawa,M.,Wakuda,T.,Yamaguchi,T.,Murata,K.,Setiyono,A.,Fukus昆,H. andHirai,K.:SeroprevalenceofinfectiousbursaldiseaseviruSinfree一living wi1dbirdsinJapan.J.Vet.Med.Sci.60:1277-1279.1998. 3.Ho′m,Yamaguchi,T.,Nguyen,N.T.P.,Nguyen,0.T.K.,Nguyen,S.Ⅴ., Setiyono,A.,Kim,H.J.,Fukushi,H.andHirai,K.:Sequencecomparasionof theVP2variableregionofinfectiousbursaldiseaseviruSisolatesfrom Vietnam.J.Vet.Med.Sci.61(4):429-432.1998. 4.YamaguChi,T.,Setiyono,A.,Kobayas昆,M.,Takigami,S.,Fbkushi,H.and Hirai,K.:Infectiousbursaldisease止vevaccines:ChangesintheviruS populationdu血gserialpassageinc昆ckensandc昆ckenembryofibroblast cells.AvianDis.44:284T290.2000.