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旧ツベルクリン精製ツベルクリンの比較研究(第二報)

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(東京女医大誌第28巻第3号頁162−174昭和33年3月目

旧ツベルクリン精製ツベルクリンの

比較研究(第ご報)

緒 東京女子医科大学衛生学教室(主任吉岡博人教授) 言 置 ヤマ ロ グヴ ナこ コ (受付昭和32年12月26日) 埼玉県入問郡福岡村における住民結核検診に際 し,旧ツベルクリン(以下OTとする)と精製ツベ ルクリン(以下PPDとする)の反応を比較し,第 1報(1)において報告した。しかしその際使用せる

OTとPPDは予研より分分せられたOT2,000

倍液と,PPDO,067であった。その結果PPD O,06γは2,GOO倍OTに比べて随伴症状の点を のぞけば,PPDがOTよりすぐれているように 考えられる。しかして第1報(1)の福岡村は農村的 地域であるから,さらに結核の侵輝度の異る地域 における研究を行う必要を感じた。そこで今回半 農半商地域である埼玉県北足立郡輝輝の結核検診 に際し,第1報(1)と同じ方法で研究を行うことが できたので,ここに報告する次第である。 研究方法 対象は埼玉県北足立郡蕨町における住民結核検診に 際して行った13,105名である。これは蕨町住民37,484 名のうち定期結核検診をうけている学童,生徒9,840 名,および事業所等で結核検診をうけている勤労者 14,339名,3ケ月未満の乳児200名(検診場へ連れ てくる困難から)をのぞいたものである。このうちツ ベルクリン(以下ツとする)判定をうけたものは4,028 名である。検診に際してはその既往歴,ツ反及びBC Gの接種の有無を問診した。その結果ツ反をはじめて うけたもの2,120名を第1群とし,BCG接種者628 名を第2群とし,ツ反をうけたことがあるがBCG非 接種者を第3群とした。不明のものは集計からのぞ き,合計3, 843名である。その年令別,男女別区分は 第1表の通りである。 以上に対し予研製2,000倍OT,PPDO,06ツ各々 0,1cc宛を左右両前搏皮内に注射し,左右差をなくす ため,会場毎にOTとPPDを左右交互に行い,判定 第1表 蕨町受検者,集団別年令別男女別区分 年 令 第 1 群 男 女 計 。 tv 10 10 rv 20 20 tv 30 30 rv 40 40 tv 50 50 rv 60 60 rv 70 70 rtv so 458 2 ユ1 11 31 21 20 9 合 535 4 47 364 359 167 66 15 993 6 58 375 390 188 86 24

第 2 群 1第

’』1一一“.一一’)’一一一一一;一一

男 女 計 1男

47 26 36 12 7 1 4 2 41 24 235 136 49 8 0 0 88 40 271 148 56 9 4 2 86 12 23 30 25 11 11 1 3 群 女 計 78 164

21 33

196 219 360 390 158 183

52 63

15 26

2 3 合 男 592 40 70 53 63 33 35 12 計 女 計 667 1,259 49 478 860 566 227 81 17 89 548 913 629 260 116 29

計[563・557綱1・3』493‘628「・99動・・8・塵・94r・843

Takako YAMAGUTI (Department of Hygiene, Tol{yo Women’s Med ical College):

$tudies between old tuberculin and purified protein deviative (Rep. 2)

Comparative

(2)

は48時間とした。なお判定後,5才以上の全員に対 してX線閲接撮影を行い,うち大撮影を必要としたも の149名で,そのうち有所見者126名を発見し,その ヅ反とX二品所見とを比較した。 研究結果及び考察 1)発赤について まず第1群の発赤度数分布は第2表の通りであ る。これを観察すると,OTの発赤は,0,2,4 mmをのぞくと,12∼ユ4 mmが最頻値で10,04% (212名)であって,最:大は37mmである。 PP Dの発赤は同じく0,2,4mmをのぞくと12∼ 14mmが最頻値で7,69 %(163名)をしめし, 最大は35mmである。これを図にしめすと第1 図のごとくなる。これをみると,OTによる発赤

の曲線は,9mmを底として5mmより13 mm

の間に谷を作り,3mmと13 mmに峰をもつ双 峰曲線となり,37mlnまでのびている。 PPD の曲線は同じく9mmに底を作る曲線となり,3

㎜より15mmまではOTより低く,それより

OTより高くなり35 mmまでとなっている。こ れをみると,発赤の大きい方ではPPDがつよく あらわれ,小さい方ではOTがつよいようであ る。すなわち非特異性反応をふくむとおもわれる 部分ではOTがつよく,特異性反応をしめす範囲 ではPPDがつよいのではなかろうか。しかして この第1群は今迄にツ反をうけたことがない集団 で,ツ反の頻回接種,BCGの影響のない集団と して観察されるわけである。 第2表第1i群OT, PPDによる発赤度数分布 t”t 蝿黶f@’tt’tt’t tttt’t j

発赤帰一\ト

O tv 2 2 rv 4 4 tv 6 6 tv 8 8 rv 10 10 tv 12 12 tv 14 14 iv 16 16 tv 18 18 tv 20 20 ・一u 22 22 tv 24 24 tv 26 26 tv 28 28 ・v 30 30 rv 32 32 rv 34 34 tv 36 36 tv 38 合 計

I

s,

o

T

男 女 計 % 168 155 126 28 11 22 29 18 10 9 3 4 0 0 0 0 0 0 0 201 245 211 122 60 123 183 122 114 75 52 27 15 1 4 0 0 0 1 369 380 337 150 71 145 212 140 124 84 55 31 15 1 4 0 0 0 1 563 1,557 2,120 4. 73 9. 37 8. 32 4. 55 6. 57 6. 45 17. 41 17. 93 15. 89 7. 07 3. 35 6. 84 10.04 6. 60 5. 85 3. 97 2. 60 1. 46 0. 70 0. 05 0. 19

0

0

0

0. 05 100. 00 P P

D

男 女 計 % 223 261 484 128 225 353

83 170 253

28 98 126

3 48 51

16 115 131

22 141 163

14 118 132

17 111 128

13 97 110

11 83 94

3 49 52

1 23 24

1 6 7 0 8 8 0 2 2

0 1 l

O l l

o o o

563 1,557 2,120 4. 9. 8 9. 86 8. 82 5. 54 7. 23 7. 22 22. 83 16.65 11. 93 5. 94 2. 41 6. 18 7. 69 6. 23 6. 04 5. 19 4. 44 2. 45 1. 13 0. 33 0. 37 0. 09 0. 05 0. 05

0

100. 00 第2群の発赤度数分布は第3表の通りで,これ を観察すると,OTによる発赤は,12∼14mmが 最頻値をしめし16,56%(104名),最大は27mm

である。PPDによる発赤は同じく12∼14mm

が最頻値で14.65%(93名)をしめし,最大は 29 mmである。これを第2図に曲線にてしめす

と,OTの曲線は5mmと13 mmに峰を作る曲

線となり,27mmまでのびている。PPDの曲線 は7mn1まではOTより低いがほぼ同様の峰を作 り,それより12 mmまで高くなり,更lc’18 mm 一 160q 一

(3)

量り e/o lo 0口 1113 17)921。325z72r 奉 赤 漆1図 第1群OT, PPDの発赤度数分布 ’へ H)l 5 7 Ll までは再び低くなり,19mmからはOTより高く 一。τ なり29mlnまでのびている。第1図に比べてこ 一一一一一一oPD の図をみると,非特異性反応をふくむとおもわれ る部分では異っておる。すなわちOTとPPDの 曲線が,第1図においては9mmまで急速に下降 しているにかかわらず,第2図では9mmまで起 状をしめしていることである。これはいかなる理 ヨ ヨヨロロ 往・・m 由によるものであろうか。あるいはBCG接種:に よる弱いアレルギーかともおもわれる己しかして 第3表第2群OT, PPD}Cよる発赤度数分布 XX”XVx... .... i 発赤冨孟月・\\

o

T

O tv 2 2 .N/ 4 4 tv 6 6 rv 8 8 .一x 10 10 rv 12 12 ・v 14 14 ・v 16 16 tv 18 18 rv 20 20 rtv 22 22 fv 24 24 rv 26 26 tv 28 28 tv 30 合 計 冴

Sx

男 女 計 e/o

10 39 49

8 25 33

15 38 53

9 53 62

6 28 34

21 44 65

21 83 104

17 49 66

15 45 60

5 37 42

5 14 ユ9

1 15 16

1 3 4 1 0 1 0 0 0 135 493 628 11. 22 11. 50 11. 34 5. 79 5. 87 5. 84 7. 80 6. 26 ユ1. 62 9. 88 5. 41 10. 35 16. 56 10. 51 9. 56 6. 69 3. 02 2. 54 0. 64 0. 16

0

P P

D

男 女 訓 %

12 8 14 11 9 20 20 8 14 11 6 0 1 ユ. o 39 26 42 49 32 63 72 51 30 35 26 17 8 2 1 100.00 i 135 11.03 6. 02 8. 12 6. 41 8. 92 9. 55 6. 53 13. 21 14. 65 9. 40 7. 00 7. 32 5. 10 2. 71 1. 44 0. 48 0. 16 493 628 i 100.00 11. 41 11. 37 6.ユ5 6、12 ’20一 ソ、 LO /.1 \ノ ’ x .一一ZT 一一一一垂cD )’k.. _:こ温__一_ OI 3 5 7 q Il 13 1’i I7 1q 21 23 Z52ワ2t1 3, 3」 3∼ ;アヒ・ 点 提 v.._,. 第2図 第2群OT, PPDの発赤度数分布 19mm以上はPPDの曲線が高いのは,第1図と 同じく特異性反応がつよいためであろう。 第3群の発赤度数分布は第4表にしめす通り で,これを観察すると,.nTによる発赤は三二群 と同じく12∼14mrnが最:頻値をしめし14・15% (153名),最大は29mmである。 PPDによる発 赤は16∼18mmが最頻値で13.32%(144名),最: 大は3ユmmである。この度数分布を図にしめす と第3図の通りである。

これをみるとOTによる曲線は5mmと13mm

に峰をもつ曲線となり29mmまでのびている。 ’PPDの曲線は9mmまではOTの曲線より低い がほぼ同じ峰を作り11mmまではOTよりいく らか高’くなるが12mmからOTより低い峰を作り 17mmから再びOTより高い曲線をしめし31 mm までのびている。この曲線の度数分布は第2図と 同じく5mmに峰を作るが,これはいかなる理由 であろうか。第3群はッ反をうけたことはある 一 164 一

(4)

第4表.第3群のOT, PPDによる発赤度数分布 1==

1

−t”x

L、選赤樫が迷一

ON 2

2 tv 4 4 nv 6 6Ar 8 8 tv 10 10 ・v 12 12 N 14 14 一i 16 16 tv 18 18 一一. 20 20 r一/ 22 22 n一. 24 24 t−v 26 26 r’u 28 28 rv 30 30 t−v 32 合 死 s. 計

o

T

男 女 計 %

28 39 67

26 50 76

27 60 87

11 41 52

1 32 33

14 60 74

33 123 153

22 126 148

13 131 144

17 99 116

5 60 65

2 38 40

2 14 16

1 7 8

0 2 2 0 0 0 199 882 1,081 10. 12 13. 66 13. 03 6. 35 6. 20 6. 46 6. 20 7. 03 8. 05 4. 81 3. 05 6. 85 14. 15 13. 69 13. 32 10. 73 6. 01 3. 70 1. 48 0. 74 0. 19 100. 00 P P

D

男 女 計 % 28 26 20 13 6 14 21 16 14 18 17 4 1 1 0 0 48 39 55 38 22 87 93 83 130 109 94 42 21 10 3 3 76 65 75 51 28 101 114 104 144 127 111 46 22 11 3 3 199 10. 55 6. 83 882 14. 29 6. 45 1, 081 13. 58 6. 84 7. 03 6. 01 6. 94 4, 72 2. 59 9. 34 10. 54 9. 62 13. 32 11. 75 10. 27 4. 26 2. 03 1. 02 0. 28 0. 28 100.00 20一 t7e’ lo “ t .’?S.r _..Z一 u 一一一一一 oP D しねヒ O l 3 5 ワ q Il i3 [5 1Fl Iq 21 Z3 25 Z7 2q 3】 発 赤 径 浦唄. 第3図 第3群OT, PPDの発赤度数分布 が,しかもBCG接種のないものである。しかし この分i類は高這によるものであるゆえ,あるいは BCG接種の弱いアレルギーのものをふくんでい ることも想像される。PPDの曲線は9mm以下 ではOTより低く,17mm以上はOTより高いの である。この傾向は第1群,第2群と同じであ る。すなわちいずれの集団においても,非特異性 反応の部分では,PPDはOTより低く,反応の 大きい方ではOTまり高くなっている。これから してPPDは非特異性反応はいずれの集団でもO Tよ・り少いと考えられ,特異性反応はPPDがつ よいといえよう。第1報1)においても同様の結果 を得た。 つぎに第1群,第2群,第3群の発赤をOT, PPDの相関によってしめすと,第5表,第6表 第7表の通りである。 第1群ではr== O,832±0,027となり有意の正 の相関をしめしている。 第5表 第1群OT, PPDによる発赤相関表 。)ll>ll!.1

x

Orv 5 5tvlO 10−v15 15rv20 20N251 25tv30 30・v35 O 5 10 15 20 25 30 35 ? ? ? 1 ? 1 ? ? 5 10 15 20 25 30 35 40 835 116 18 3 147 106 61 18 15 48 184 128 2 6 82 120 1 1 9 28 0 0 0 2 0 0 0 0 2 0 40 62 45 5 1 o o 10 8 11 2 0 o o o o 1 2 0 0 1 0 0 0 0 0 合 計 974 333 425 280 96 11 1 !t1−r{/1!ll!ooo 2773s’,2gg ist3−i−em!e,w20. 第2群の相関はr=O. 523=ヒ0.040となり,同 じく有意の正の相関をしめしている。 第3群の相関はr=O. 722±0.034となり,同 様有意の正の相関をしめしている。 以上3群ともに有意の正の相関をしめしたこと 一 165 一

(5)

第6表第2群OT, PPDによる発赤相関表 第7表 第3群OT, PPDによる発赤相関表

Orv 5 5rvlO 10rv15 15tv20 20rv25 25tv30

O 5 10 15 20 25

? 1 ? ? 1 ?

5 10 15 20 25 30

67 36 9 5

31 56 39 6

11 26 105 45

7 8 40 53

8 12 2 2 0 9

29 4

15 2

1 合 計 119 132 196 141 37 3

合計 166126201123566 628

Otv 5 5−vlO 10tv15 15t−v20 20rs.25 25rhLi30 O 5 10 15 20 25 30 ? ? ? ? ? 1 ? 5 10 15 20 25 30 35 合 計

148 31 11 3 O O 0

38 48 26 9 010

0 19 68 134 63 2 O O 9 145 134 47 14 O O 2 14 37 58 3 2

005405.1

193 122 286 349 116 15

合計・86・・926932・・682531…8・

第8表第1群}こおけるOT, PPDによる発赤の年令別比較

x

弁\ 赤\

篤。\

Orv 2 2rv 4 4rsi 6 6tv 8 8rvlO 10rw12 12tv14 14N16 16tv18 18rv20 20tv22 22rv24 24eu26 26tv28 28一,30 30rtv32 32tv34 34tv36 36tv38

o

T

10・)4gr

50才以上

男 女 副男女計

P P

D

10∼49才

男 女 計

4 23

2 50

6 72

1 84 2 30

5 78

12 133

8 90

7 86

6 58

1 35 1 18 12 1 3 0 0 0 1 27 52 78 85 32 83 145 98 93 64 36 19 12 1 3 0 0 0 1 合 計 死 s.,

55 774 829

13. 76 12. 26 12. 29 5. 79 5. 95 5. 85 0 8 1 4 1 10 0 15

4 24

11 40

15 47

10 30

1 27 3 14 1 17 3 ’8 3 0 1 8 5 11 15 28 51 62 40 28 17 18 11 3 0 1

50 248 298

13. 48 13. 15 13. 20 3. 97 5. 29 5. 09 2 2 2 1 2 6 10 8 9 7 4 2 34 51 63 51 24 79 103 82 84 75 65 36 14 3 6 3 1

55 774 829

14. 09 13. 37 13. 34 5. 27 6. 69 6. 56

50才以上

男 女 計 0 7 7 2 5 7 0 8 8

2 18 20

2 15 17

8 35 43

10 36 46

7 35 42

7 25 32

4 22 26

6 17 23

1 12 13

1 8 9

3 3 2 2 50 248 298 14. 36 14. 19 14. 10 5. 10 5. 92 5. 63 は第1報1)と同様で,発赤においてはPPDはO Tに代りうるものと老えられる。 つぎに第1群の発赤を年令別(10∼49才と50才 以上)に分けて観察すると,第8表の通りであ る。なお0∼9才のものは陰性者が多いのでのぞ いた。 まずOTによる発赤をみると,10∼49才の男子 では算術平均13.76±0.78,50才以上では13.48 ±O. 56となりその差は有意ではない。女子では 10∼49才では12.26±0.21,50才以上では13。 15±0.34日頃の差は有意である。男女合計では 10∼49才までが12.29士0.20,50才以上が13. 一 166 一

(6)

20±0.30となりその差は;有意である。 PPDによる発赤をみると,男子では10∼49 才では14.09±O. 71,50才以上14.36±0.56で その差は有意とはならない。女子では10∼49才 が13.37±0.49,50才以上14.19±0.34とな り,同じくその差は有意ではない。男女合計にて も10∼49才が13. 34 ±O.49,50才以上では14. 10±O. 33となりその差は有意とはならない。 しかるに第1報1)においてはOTでは男女およ び合計とも10∼49才と50才以上との差は有意 であった。今回は男子のみ有意ではないが,女子 および男女合計で有意である。一方PPDは第1 報1)では男子,女子および男女合計とも有意とは ならなかったが,今回も同じ結果である。第1報 1)ではOT, PPDの算術平均は男子,:女子,男 女合計とも50才以上ヵqO∼49才より小であっ たにもかかわらず,今回はOTの男子をのぞいて はいずれも50才以上の算術平均がそれ以下の年 令に比し大きい。これはこの地区が第1報1)の地 区よりの都会的で陽性者が高年令層に多いためと 考えられる。これらによってみると,PPDにお いてはOTより年令的差異がすくないということ がみとめられる。これはPPDの特異性をしめし ているといえよう。 第2群,第3群は50才以上がすくないため, } 比較しなかった。 つぎに各群におけるOT, PPDの陽性率を比 較すると,(この場合発赤10 mm以上を陽性とし た)第9表の通りである。 第9表 第1群,第2群,第3群の陽性率 こミここ..一一一一一.....∼群 別 ヅ 液\\陽性著∼ x一一一一一一

o

P P

T

D

第 1 三 人 数 % 813 38. 56 843 39. 77 第 2 三 人 数 % 377 59. 03 386 60. 47 第 3 群 合 計

人数 %」人数 %

H 766 70. 86 786 72. 71 1, 956 50. 89 2, 015 52. 43 第1群ではOTの陽性率は38.56±1. 06, PP Dでは39.77±1.06でその差は有意ではない。 第2群のOTの陽性率は59.03±1・96, PPDで は60.47=ヒ1.95で同じくその差は有意でない。 第3群のOTの陽性率は70.86±1・38,PPDは 72.71±1. 35で同じく有意とはならない。これを カイ自乗検定法により,それぞれの値を加えてみ るとX2=2.07となりやはり有意ではない。し かし注目すべきは,いずれもPPDの陽性率が高 いことである。 第1報1)においても同様OTとPPDでは陽性 率に差を認めなかった。Birkhaug,2)Meyer5)の 報告ではBCG接種心墨,非接種群ともに陽性率 に開きがあるといっているのとは異るようであ る。これはBirkhaug,2)Meyer 5)等の使用した PPDより製法に進歩がみられたためであろう か。 2)硬結について 第1群の硬結度数分布は第10表の通りである。 これを観察すると,OTによる硬:結は74.00% (1,569名)についてはこれを認めず,最頻値は !1∼14mlnで6.74 %(143名)で最大は37rnm である。PPDの硬結は、64. 10 %(ユ,359名)に ついてはこれを認めず,・最:頻値は12∼14mmで 7.03%(149名)で最:大は29mmである。 これを図にしめすと第4図の通りである。これ をみるとOTによるものは13mmに峰を作る曲 線をしめし,37mmまでのびている。 PPDの曲 線は同じく13mmに峰を作る曲線でしかもOT の曲線より高い曲線をしめすが,最:大は29mmに とどまっている。 第2群の硬結度数分布は第11表にしめす通りで ある。これを観察すると,OTによる硬結は68.46 %(430名)はこれを認めず,最頻値は12∼14mm で8.60%(54名)をしめし,最:大は29mmであ る。PPDの硬結は57.48%(361名)について はこれを認、めず,最頻値は12∼14mmで7.65% (48名)をしめし,最:大は31mmである。 これを図にしめすと,第5図の通りで,OTによ るものは13mmに峰を作る醐となり29 nunま でのびている。PPDの曲線は同じく13mmに峰 を作りOTの曲線より高い曲線をしめしている。 一 i67 一一

(7)

第10表第1群硬結度数分布表

x

xx

硬結径 、.一

mm ’×

Otv 2 2 xv 4 4 tv 6 6 rv 8 6N 10 10 rv 12 12∼ユ4 14 rv 16 王6_!18 18 t−v 20 20 tv 22 22 tv 24 24 rv 26 26 tv 28 28 rv 30 30 rv 32 32 tv 34 34 tv 36 36 tv 38 合 死 Sx 計

o

T

男 女 計 % 490 1, 079 0 0 0 1 0 2 2 8 4 49

25 118

21 89

8 70

10 60

1 46 2 17

11

4 1 0 1 0 1 74. 00

0

0. 05 0. 09 0. 47 2. 50 6. 74 5. 19 3. 68 3. 30 2. 22 0. 90 0. 52 0.,19 0. 05

0

0. 05

0

0. 05 563 1,557 2,120 ユ00.00 2. 81 5. 62 4. 87 4. 81 7. 38 6. 84 P P D 男 女 計 90 467 892 1, 359 64. 10 0 0 0 0

1 O 1 O. 05

2 6 8 O. 38

2 16 18 O. 85

18 96 114 5. 38

20 129 149 7. 03

15 106 121 5. 71

ユ5 102 117 5.52

10 84 94 4. 43

11 69 80 3. 77

2 38 40 1. 88

11 11 O. 52

3 3 O. 14

5 5 O. 24

563 1, 557 2, 120 100. 00 3. 39 Z42 6. 35 5. 55 7. 90 7. 56 t,{o一 % 10 7tLOO 吋 k 一一馳一ZT 一一一一@PPD 。13弩ワqll1315旧・∠iZ3252ワ2q3、 U3j5,ワ 硬 結 径m、田 第4図 第1群OT, PPDの硬結度数分布 2D o/o Io

o i 3 s 7.q t Mil p s ima/q 2 m 2 s 27 7tiE’li 32

硬 結 径m.m 第5図第2群OT, PPDの硬結度数分布 1e8,46 一一一一一 O 1’ 一一・一一一一PPDs7・ vle ll li. .J/ “.,.”’x U ....…/ XX. “j一;dint..“一“一一hL+m ”c”O ..一一 othT.. ..一t.. PPD .,o戟D,1 ’oicili・・L../. f”tli’i’/itL.一...一一一一一i・一一一…一・一一一一一’J O l 3 S V (t tl Lj IS lrl lq W E3 25 ?7 2a 2j 1] 35 」7 3E 硬 結 径 mm 第6図第3群OT, PPDの硬結度数分布 最大は31mmである。 第3群の硬結回数分布は第12表の通りである。 これを襯察すると,OTによる硬結は49.40% (534名)はこれを認めず,最頻値は14∼16mm で10. 36 %(112名)をしめし,最大は27mmで ある。PPDによる硬結は36.35 %(393名)に ついてはこれを認めず,最:頻値は.16∼18mmで 11.66%(126)名をしめし,最大は39mmであ る。 一・ P6・3 一

(8)

第11表 第 2.

Q硬結度数分布

x一 硬結径.\.、一\ mm ””s一 トー一一_., i ム 1 口 L I L O rw

2N

4 Av 6 tv 8 tv 10 tv 12 一v 14 rv 16 nJ 18 一v 20 rv 22 tv 24 tv 26 一v 28 .v 30 rv 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32

o

T

男 女 計 % 91 0 0 0 1 3 13 8 10 4 4 0 0 1 339 0 0 0 1 16 41 30 22 22 14, 7 0 0 1 0 430 0 0 0 2 19 54 38 32 26 18 7 0 1 1 0 68. 46 0 0 0 0. 32 3. 03 8. 60 6. 05 5. 10 4. 14 2. 87 1. 11 0 0. 16 0. 16 0 P P

D

男 女 計 % 73 0 0 1 5 7 11 8 11 13 4 2 288 0 0 2 6 27 37 36 23 29 23 13 5 1 2 1 361 0 0 3 11 34 48 44 34 42 27 15 5 1 2 1 57. 48 0 0 0. 48 1. 75 5. 41 7. 65 7. 01 5. 41 6. 69 4. 29 2. 39 0. 80 0. 16 0. 32 0. 16 万 Sd 計 135 5. 77 7. 13 493 5. 65 7. 17 628 100.00 5. 67 7. 16 135 7. 62 7. 64 493 7. 38 8. 09 6.?.8 7. 43 8. 00 100. 00 第12表 第 3 群硬結 度 数 分 布 石更結径’........ mnユ O nu 2 nu 4 nv 6 tv 8 rv 10 N 12 rv 14 .v 16 nu 18 tv 20 tv 22 rv 24 tv 26 tv 28 n」 3e rv 32 rv 34 rv 36 nv 38 tv 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40

A

犬 死 Sm 計

o

T

男 女 計 % P P

D

男 女 計 % 117 0 0 0 0 14 14 19 17 ’7 4 5 1 1 417 0 0 2 2 38 82 93 92 70 45 22 11 8 534 0 0 2 2 52 96 112 109 77 49 27 12 9 49. 40 0 0 0. 19 0. 19 4. 81 8. 88 10. 36 10, 08 7. 12 4. 53 2. 50 1. 11 0. 83 199 7. 09 7. 59 882 9. 26 8. 28 1, 081 8. 85 8. 21 100. 00 105 0 0 0 1 18 21 12 11 14 15 2 288 0 0 2 20 59 92 78 115 88 81 28 16・ 9 2 1 1 1 0 1 393 0 0 2 21 77 113 90 126 102 96 30 16 9 2 1 1 1 0 1 36. 35 0’ o O. 19 1. 94 7. 12 10. 45 8. 33 11. 66 9. 44 8. 88 2. 78 1.・48 0. 83 0. 19 0. 09 0. 09 0. 09 0 0. 09 199 10. 65 8. 96 882 11. 66 8. 27 1, og1 10. 01 8. 31 100. 00 一 169 一

(9)

これを図にしめすと第6図の通りである。これ をみるとOTでは15mmに峰を作る曲線となり, 27mmまでのびている。 PPDの曲線はOTの曲 線より15 mniにおいては低いが,これ以外.は引 回高い曲線をしめしている。そしてPPDの曲線 は39mmまでのびている。 第4,5,6図いずれもPPDの硬結の曲線がO Tにおけるより高い曲線をしめし,0∼2mmでは PPDがOTより低くなっている。丁丁4図をの ぞき5,6図では曲線がOTよりはるかに延長して いる。これはいずれの集団でもPPDがOTより っよくあらわれるものと思われる。 つぎに第1群,第2群,第3群の硬結をOT, PPDの相関によってみると,第13表,第14表 第ユ5表のごとくである。 第1群ではr ・・ O. 786±0.027となり有意の正 の相関をしめしている。 第2群ではr==O.746±O. 040となり同じく有 意の正の相関をしめしている。 第3群ではr=0.779±0.034となり同じく有 意の正の相関をしめしている。 第13表 第 1 群硬結相関表

第15表第3群硬結相関表

T

xD

05ユ01520253035、

? ? ? 1 ? ? ? ? 5 10 15 20 25 30 35 40 合 計 Otv 5 5r−vlO ! 1 10tv15 15rv20 20tv25 25−i30 381

ii三ii ll二ll o s le ? ? ? 5 10 15 1,339 2 20 1 0 0 14 O 4 4 0 1 1 15 20 25 30 ? ? ? ? 20 25 30 35 149 46 14

7’4

121 88 46 104 6 21 1 1 1 23 47 40 5 2 1 5 2 9 3 48 80 17 3 1 7 104 101 ユ 39ユ49 11 29 3 7 1 27 21 5 1 1 21 5 2 3 1 534 4 248 220 68 7 合 計 1, 570 12 252 203 73

8

1

1

合訓聯・.

曹Q・.S29一”一2・と函‘.・1…2・

第14表第2群硬結相関表

O 5 10 15 20 25 30

1 1 1 l l ? 1

5 10 15 20 25 30 35 gx,:

ll嚇

至司

346 14 46 0 0 1 9 0 39 6 0 11 4 18 1 31 40 10 1 6 0 7 21 11 o o 5 0 1 云 「コ 計 430 2 86 83 26 1 361 14 101 101 45 5 1 1 628 墜聾?r..麺画再拝」動盆・lllyδ・f, これは発赤の相関が正の有意の相関をしめした ことと,同様に,硬結においてもPPDがOTに かわりうるものとおもう。第1報1)においても同 様の結果を得た。 つぎに第1群の硬結を年令別(IO∼49才と50 才以上)にわけて観察すると,第16表の通りであ るQ これを観察すると,OTにおける10∼49才ま での男子では算術平均11.80±0.92をしめし, 50才L)i上では9.48±0.89でその差は有意とは ならない。女子では10∼49才が7.63±O.28, 50才以上が7.38±0.53をしめし同じくその差 は有意とはならない。男女合計では10∼49才が 7.91±0.27,50才以上が7.73±0.47をしめし, 同様有意とはならない。PPDにおける男子10 ∼49才ではエ2. 75 ± O. 85,50才以上では13.00 ±0.88をしめし,その差は有意ではない。女子で は10∼49才が10.36±0.29,50才以上が10.82 ±0.52をしめし,同様有意ではない。男女合計で も10∼49才が10.52±0.27,50才以上が11.18 ±0.46をしめし,同様その差は有意とはならな いQ 第1報1)においてはOTは男女ともその差は有 意であった。男女合計にても有意であったが,本 研究では男女,および合計とも有意とはならな い。PPDでは第1報1)では男子・tは有意となら ず,女子では有意であったが,男女合計では有意 とはならなかったのである。本研究では男女,お よび合計とも有意ではない。したがってOTとP PDの硬結においては年令的差異はないのであろ うか。 第2群,第3群は発赤におけると同様50才以 上のものがすくないので比較しなかった。 一 170 一

(10)

第16表 第1群におけるOT, PPD}こよる硬結の年令別比較

篭\

mm×

O一一 2 2N 4 4tv 6 6−v 8 8tvlO 10−v12 12・v14 14N16 16r’u18 18tv20 20tv22 22tw24 24一一.26 26rv28 28tv30 30N32 32rv34 34tv36 36tv38

o

T

10∼49才

男 女 計 14 429 0 0 0 0 Q 2 1 5

2 40

12 87

10 60

8 53

4 46

3 32

1 10 6 1 2 0 0 0 1

50才以上

男 女 計 10 150 5 0 5 0 0 e 2 4 3 11

13 12

7 23

1 16

2 8 1 13 1 11 3 0 1 0 1 0 0 160 5 5 0 6 14 25 30 17 10 14 12 3 0 1 0 1 0 P P

D

10∼49才

男 女 計

10 291 301

0 0 0 0 0 0 0 5 5

1 10 11

7 68 75

10 98 108

8 73 81

9 76 85

5 61 66

4 55 59

1 29 30

5 5 0 0 3 3

50才以上

男 女 計 。[ 1

7 90 97

0 0 0 1 0 1 2 0 2 1 5 6

7 26 33

8 24 32

7 29 36

6 20 26

4 17 21

6 16 22

1 10 11

6 6 4 4 1 1

合計

万 s,

55 774 829

11. 80 7. 63 7. 91 50 248 298 9. 48 7. 38 7. 73 6. 83 Z 85 7. 86 i 6. 27 8. 41 8. 13

55 774 829

12. 75 10. 36 10. 52 6. 31 7. 93 Z83 50 248 298 }13. 00 10.82 11.18 1 6.23 8.27 8.00 1 つぎに硬結の触知率(触知率とは硬結の触知で きたものの,被検者数に対する百分率)を第1群, 第2群,第3群についてしめすと第17表の通り である。 第17表第1群,第2群,第3群硬結触知率

聴.

O T

P PD

第1群

31.32土1.01 41。08士1.07

第2群

第3群

、9.、8。、. 95 1,7.、54士上,。 55. 42±1. 98 79.93士1.22

第1群ではOT31.32±1.01%に対しPPD

41.08±1.07%をしめし有意の差が認められ る。第2群ではOT39.18±1.95 %, PPD55. 42±1.98%をしめし同様その差は有意である。 第3群ではOT 57. 54 ±1.50%, P PD 79. 93± 1.22%で同様その差は有意である。これによっ てみると,各群ともPPDが硬結が多くあらわ れ,有意である。これはOTよりPPDが硬結を 多く生ずるということであって,第1報1)におい ても同結果を得た。 3)随伴症状について 第1群,第2群,第3群,のOT, PPDによ る随伴症状は第18表にしめす通りである。 これを観察すると,第1群におけるOTによる 二重発赤をしめしたものが2,120名のうち439名 (23・07±0・91 %)・PPDは603名(28・44±0・97 %)をしめし,その差は有意である。水疸ではO Tでは23名(1.08±0.71%),PPDでは51名 (2.40±1.05 %)をしめし同様その差は有意であ る。出一丁ではOTが3名(0.14±0.26%)に対 しPPDが14名(6. 60±0.54%)をしめし,そ の差も同様有意である。淋巴管炎:はOTでは8名 (O. 38±O. 2・3 %),PPDでは10名(0.47±0. 15%)をしめしその差は有意とはならない。 一 171 一

(11)

第18表 第1群,第2群,第3群のOT, PPDによる随伴症状 \、 第

中農\」・

1

TlppD

二重発赤

439

(23. 07 %) 水

1 23

1 ( i・08 go() 603 (28. 44 %) 51 ( 2. 40 %) 第 2

TlppD

第 3 群

o

o

璽.lPPD

出 血

淋巴管炎

3

( O. 14 “/o) 8

314

(so. oo e/.) 25 ( 3. 98 e/5) 14 (6.60 o/o)

3

( O. 48 %) 10

( o. 3s o%) 1 ( o. 47 o.s)

2 ( O. 32 %)

497 1 448

(79.14 o%) 1 (41.44 e/.) 52 ( 8. 28 O/5)

6

( O.96 O/5) 25 ( 2. 31 0/5) 3 ( O. 28 %)

7 1 2

( 1. 11 %) 1 ( O. 19 %) 536 (49.58 e/o) 58 ( 5. 36 O/5) 12 ( 1. 10 0/.) 11 ( !02 %) 第2群の二重発赤はOTでは314名(50.CO± 1. 99 %),PPDでは479名(79.14±1.62%) をしめした。二二はOTでは25名(3.98 ± O. 78 %),PPDでは52名(8.28±1.10%)をしめ し,いずれもOT, PPDの間の差は有意であ る。出血ではOTが3名(0。48±0.28%)に対 し,PPDでは6名(0.96±0.39%)をしめし, 淋巴管炎ではOTが2名(O. 32 ±O.G5%)に対し, PPDが7名(1.11±0.17%) をしめしている が,これはいずれも有意とはならない。 第3・群の二重発赤はではOT448名(41.44 ±1.50%)に対し,PPDでは536名(49.58± 1.52%)をしめした。二二はOTが25名(2.31 ±0.46%),PPDが58名(5.36±0.68%)を しめし,いずれもOT, PPDの差は有意であ る。出血ではOTが3名(0.28±0.35%),PPD 12名(1.11±0.38%),淋巴管炎ではOTが2名 (0.19±0.13%),PPDが11.名(1,02±0.31 %)をしめし,いずれもその差は有意である。 第1報1)においても,OTとPPDとを比較し た随伴症状については,PPDがOTより有意の 葦をもって多かった。しかして,一般にツ使用に 際して随伴症状がつよいことは問題になりうる。 そこで上述の如くジ本報告においても有意の差を もってPPDが高率とすればこれはPPDの使用 に際して検討を要する点である。したがって,さ らにPPDの7のすくないものについての研究を 今後行う予定である。 4).X線像所見と病型との関係v 前述のごとく,ッ判定後5才以上の全員に対しで X線二二撮影を行い,うち大撮影を必要としたも の149名,そのうち有所見者126名を発見した。 そのツ反と二型とを比.回してみた。第19表.はO

TおよびPPDの発赤が10mm以下をしめした

鳥合7例について記載した。したがってこの表.以

外のものはOT, PPDとも発赤10mm以上で

ある。なお病型分類は岡氏分類によった。 これをみるとOTの発赤10mm以下で,しか もPPDが10 nim以上の二合は3例にみとめら れる。残りの4例についてみても発赤は10mm 以下ではあるが,硬結を認めている。PPDが10

mm以下でOTが10 mm以上の揚合は1例も認

められない。これによってみると,OTよりPP DがX線像とは一・i致している。 第1報1)においてもOTとPPDの反応とX線 第19表 OTおよびPPDの発赤10mm以下 の場含と病型との比較 性および年令 女 40才 女 48才 女 66才

女80才

男 53才

男57才

男 74才 十 型 52

8By

6A1十3Bi

7B

・4Bb, 十 10H 6A十8Bi

6A

O ・T の反応 の 反 応P P D 7×7 7×7

0xo

4×4

0xo

6×8

0xo

4×4

0xo

7×6

0xo

8×7

0xo

8×7 ill×10 (19× lll116 ’24) 一一t土_

6×7

十 6×6. 十 10×10 十 6×7 ’15×12 15×12 ㌦8_をτ1 8×7 一 172 一L

(12)

像との関係は同様の結果を得た。Kdlitz 4)もX線 所見でPPDが一致するといっている。 PPDが OTよりX線量所見が一致するということは,結 核検診に際して重要なことである。 総 括 埼玉県北足立郡蕨町の結核検診に際して行った 3,843名に対する予研製OT2・0ρ0倍液とPPD O.06γの反応を総括すれば,つぎの通りである。 ユ)発赤について 第1逃すなわちツ反をうけたことがない集団, 第2群BCG接種面喰,第3註すなわちツ反の経 験はあるがBCG非接種者群の発赤の度数分布を みるに,非特異性反応を含むとおもわれる小さい :方ではOTがPPDよりっよく,発赤の大きい部 分ではPPDがつよい。 発赤をOTとPPDの相関によってみると,第 1群,第2群,第3遣いずれも正の有意の相関を しめしている。 第1群の発赤の算術平均を年令別(10∼49才と 50才以上)にわけて観察すると,OTでは男子10 ∼49才と50才以上ではその差は一有意ではないが, 女子では有意である。男女合計にても有意である。 PPDによる発赤は男子女子とも有意とはなら ず,男女合計でも有意ではない。第2群,第3群 は50才以上のものがすくないため,比較しなかっ た。 つぎに各群におけるOT, PPDの陽性率をみ ると第1群,第2群,第3群ともその差は有意で はない。各群を加えてカイ自乗検定法を行ってみ ても有意とはならない。 2) 硬結について 第1群,第2群,第3群の硬結度数分布をみる と,鮮ともOTは13 mm 5(は15mmに峰を作 る曲線をしめし,PPDはOTを上廻る同型の曲 線をしめしている。すなわち各群ともPPDが硬 結がつよくあらわれている。 つぎに各群の硬結を0,PPDの相関によって しめすと,いずれも正の有意の相関をしめしてい る。 第1群の硬結を年令別にわけて観察すると,そ の算術平均をみるにOTにおける男子,女子,男 女合計とも両者の差は有意ではない。PPDによ るものも男子,女子,男女合計ともに有意ではな い。 つぎに硬結触知率をみると,3這いずれもPP DがOTより大で,その差は有意である。 3) 随伴症状について 第1群の淋巴管:炎,第2群の出J血,淋日管:炎:を のぞき,葉群とも各症状はPPDが有意の差をも つてつよい。 4) X線像所見と病型との関係 ツ判定後5才以上の全員に対し,X線間接撮影 を行い,うち149名に大撮影を行い,有所見者126 名を発見した。その病型とOT, PPDの反応を

みるに,PPD, OTの嚇がエ0㎜肝をし

めした場合7例について,OTの発赤10 mm以

下でしかもPPDが10mm以上をしめした場合

は3例にみとめられた。残りの4例についてみて も,PPDの;発赤は10mm以下ではあるが硬結

を認めている。PPDが10mm以下でOTが10

mm以上の例はみとめられない。 結 論 以上の結果から,つぎのように結論することが できる。 1) 発赤の度数分布は,非特異性反応をふくむと おもわれる部分では,PPDがOTよりよわい。 発赤の特異性反応の部分ではPPDがつよい。硬 結の度i数分布をみるに,いずれの集団でもPPD がOTよりつよい。 2) いずれの集団もOTとPPDに関し,発赤, 硬結とも正の有意の相関をしめす。 3)年令的影響は発赤においてはOTよりPPD がすくないようである。 4) OT, PPDの陽性率は各群ともその差がみ とめられない。しかし各群ともPPDの方が数字 が大となっている。 5)倹結触知率はPPDが高い。 6) 随伴症状はPPDがつよい。 7) X線図所見については,PPDがOTより一 致する。 以上の結果からみるに,PPDはOTより随伴 症状はつよいが,非特異性反応はすくない。さら にX線像所見ではOTより一致する点などからみ て,第1報1)と同様にPPDがOTよりすぐれて いるのではなかろうか。 本研究にあたり御指導と御校閲を賜った吉岡博人教 授並びに教室員諸氏に深謝する。国立予防衛生研究所 結核部長柳沢謙博士はじめ部員諸氏にOT, PPD分 一 173 一

(13)

与について御厚意を得た。.蕨町検診に際し,浦和保健 所町役場員地元婦人会地区衛生組織員多数の方々の御 協力を得た。 女...献 1)山ロたか子:1日ツベルクリンと.ク製ツペルクリ ンの比較研究(第1報),東京女医大誌,27,− 689∼699.(昭32)

2) Bi.rkhaug, K : Virulence and tqbergulogenic studies of sixty cdnsecutive weekly lots of BCG

vaccine producted by standard technique.

Am. Rev. Tbc. 59, 567, 1949・

・3) Meyer, S.N. : A method for . standardizat’iorr’ of tu,berculip prepar, .at’iong by irttracutaneous・

reaction’in humans..Arp. Rev.,Tbc. 66, 292 1952

4) K61itz, E. Bisherige. Erfahrungen veJgleie十

hender klinisher PrUfung von Alt−Tuberculin

und ’/Geteinigtem’.Tuberculip (Hoechst.).T Arch. f. Kinderheilkunde 145, 163, 1951

参照

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