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この 説 明 会 資 料 について この 説 明 会 資 料 は 平 成 17 年 から 独 立 行 政 法 人 工 業 所 有 権 情 報 研 修 館 によって 提 供 されているIP eラーニングの 科 目 登 録 の 手 続 を 基 に 作 成 されています 参 考

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(1)

平成25年度知的財産権制度説明会(実務者向け)テキスト

(2)

●この説明会資料について

この説明会資料は、平成17年から「独立行政法人 工業所有権情報・

研修館」によって提供されているIP・eラーニングの科目「登録の手続」を

基に作成されています。

〔参考〕http://www.inpit.go.jp/jinzai/ipe_learning/ipel.html

現在利用可能なIP・eラーニングの「登録の手続」は、全ての項目を受

講するために約150分を要するため、本「知的財産権制度説明会(実務

者向け)」の場においては、要点を絞った説明をさせていただきますが、

登録の実務の全体像を理解するために、併せてIP・eラーニングを利用さ

れることをお勧めします。

なお、 IP・eラーニングの科目「登録の手続」のテキストは、平成17年

当時の情報で作成されておりますので、この説明会資料では法改正の

情報を盛り込む等適宜情報を更新し、構成の変更を行っている点をご了

承ください。

第1章 特許登録原簿と権利の設定及び存 続等の手続 第1節 登録制度とは 第2節 簡単な業務フロー 第3節 各種の原簿 第4節 登録の順序及び順位 第5節 登録の効力 第6節 権利の存続期間 第2章 権利の設定及び存続等の手続 第1節 設定登録に関する納付手続 第5節 実施(使用)権の登録申請 第6節 質権の登録申請 第7節 仮登録及び仮登録に基づく本登録 第8節 権利抹消の登録申請 第9節 代位等の登録申請 第10節 複数の原因を持つ申請手続 第4章 商標の国際登録に関する我が国固 有の登録の手続 第1節 商標の国際登録に関する我が国 固有の登録の手続

(3)

簿

簿

(4)

第1節 登録制度とは

産業財産権は、無体財産権の一種であり支配性・排他性を有していることから、そ の権利の公示性が必要である その権利の存否、内容、帰属、及び変動等について公示し、第三者の不測の損害 を未然に防止するために登録制度がある

第2節 簡単な業務フロー

第1章 特許登録原簿と権利の設定及び存続等の手続

出願

拒絶理由無

(解消)

特許(

登録

)査定

特許料(

登録料

)の

設定登録

• 譲渡、合併等による

移転

• 年金納付

• 更新申請

(5)

特許権の客体(発明の名称等)及び主体等を登録する基本的な原簿

1. 特許登録原簿

拒絶審決の確定登録以後に当該確定審決に対して再審請求があった場合に 登録する原簿

2. 特許関係拒絶審決再審請求原簿

特許権が信託され、その登録申請があった場合に登録する原簿

3. 特許信託原簿

仮実施権の登録申請があった場合に登録する原簿

4. 特許仮実施権原簿

第4節 登録の順序及び順位

第1章 特許登録原簿と権利の設定及び存続等の手続 主登録、付記登録、本登録、仮登録、予告登録

登録の分類は

・申請又は嘱託による登録は、受付の順序により登録しなければならない (特登令37-①) ・職権(命令を含む)による登録は、登録の原因が発生した順序により登録しな ければならない(特登令37-②) ・登録の前後により(特登令6、7)、仮登録に基づく本登録の順位は、仮登録の 順位による(特登令8)

登録の仕方は

甲 区 順位番号(付記) 登 録 事 項 1番 仮 登 録

(6)

第5節 登録の効力

(1) 効力発生要件(特98-①)

・特許権の移転(一般承継によるものを除く)、放棄による消滅又は処分の制限 ・専用実施権(以下使用権を含む)の設定、移転(一般承継によるものを除く)、変 更、消滅(混同、特許権の消滅によるものを除く)又は処分の制限 ・特許権又は専用実施権を目的とする質権(根質権を含む)の設定、移転(一般承 継によるものを除く)、変更、消滅(混同、担保する債権の消滅によるものを除く) 又は処分の制限

(2) 第三者対抗要件(特99)

通常実施権の移転、変更、消滅若しくは処分の制限又は本権を目的とする質権の 設定、移転、変更、消滅若しくは処分の制限 (当然対抗制度の導入(平成24年4月1日施行)) 通常実施権は、その発生後にその特許権若しくは専用実施権又はその特許権に ついての専用実施権を取得した者に対しても、その効力を有する(特99) (注) 商標の「通常使用権」に関しては、当然対抗制度は導入されていないため、第三者 対抗力を得るためには、登録をすることが求められる。

第6節 権利の存続期間

第1章 特許登録原簿と権利の設定及び存続等の手続

永久権

特許権等の権利

一定の存続期間を

有する有限の権利

(1) 特許権

(7)

(2) 実用新案権

平成16年改正、平成17年4月1日施行

実用新案権は実用新案登録出願の日から10年をもって消滅する (実15)

実用新案権の存続期間

出願の日から10年(実15)

平成17年4月施行の改正前の実用新案登録出願(平成6年1月1日以降、平成17年 3月31日までの出願)に対する実用新案権の存続期間は、実用新案登録出願の日 から6年を持って消滅する

(3) 意匠権

第6節 権利の存続期間

第1章 特許登録原簿と権利の設定及び存続等の手続 本意匠が存続期間の満了以外の理由(①意匠権の放棄、②登録料の不納付、③ 無効審決の確定)で消滅した場合は関連意匠の意匠権は存続する

意匠権の存続期間

設定登録の日から20年(意21-①)

関連意匠の

意匠権の存続期間

その本意匠の

設定登録の日から20年(意21-②)

(8)

(4) 商標権(国際登録に基づく商標権を除く)

この期間は、更新登録の申請により更新することができる(商19-②)

①商標権の存続期間

設定登録の日から10年

(商19-①)

設定登録の日から10年

(商65の2-①)

この期間は、更新登録の出願により更新することができる(商65の2-②) なお、その権利は、当該商標権が消滅したとき、商標権を分割したとき、又は商標 権を分割して移転したときは消滅する(商66)

第6節 権利の存続期間

②防護標章登録に基づく権利の

存続期間

(9)

(10)

出願について、 特許すべき旨の査定、又は審 決の謄本が送達され、これに 基づき特許料の納付の手続を しなければならない

第1節 設定登録に関する納付手続

平成8年10月~ 現金による納付が可能 平成17年10月~ 電子現金納付が可能 ※実用新案登録出願は、出願と同時に納付 予納制度導入(特例法14~16) 平成2年12月~書面手続きの他、 オンライン使用による手続き可

特許権は・・・

設定の登録により発生する (特66、実14、意20、商18) 求められる要件 平成21年1月~ 口座振替による納付が可能

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

予納制度を利用した納付(特例法14、15、16)

① あらかじめ特許印紙を

納付しておく

② 特許(登録)査定に

なったら納付書の提出

(1) 納付方法

(11)

書面による納付

・書面による特許(登録)料の納付は、予納制度を利用する方法と同時納又は現 金納付による方法がある(特例施規40) ・同時納は、特許印紙を書面に貼付して納付する方法である(特107)

電子現金納付

財務省の電子現金納付システムを利用して取得した納付番号に基づいて、納付 金額の支払いの処理を行った後、納付書を作成して、当該納付書に納付番号を 記載して納付する方法である(特例施規41の9)

口座振替による納付

・金融機関の預金口座からの振替えによる納付方法である ・口座振替による納付をする者は、口座振替が可能な金融機関に口座を開設した 後、特許庁に対して口座振替の申出をし、振替番号を取得する ・納付者は、納付書に振替番号、納付金額を記載して納付する方法である(手続 手段はオンラインのみ)(特例施規40)

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続 特許料は、出願について特許すべき旨の査定又は審決の謄本の送達があった日から30日 以内に納付しなければならない(特108-①) イ 平成8年1月1日以降の出願公告を経ない特許査定→設定登録の日から3年までの分 の特許料を一時に納付 •出願から査定又は審決まで長期間を要し、権利の存続期間としての残余の期間が3年に 満たない場合は、その残余年分のみの納付が必要 •残余の期間がまったくない場合にあっては、特許料は不要であるが、納付書のみ提出が 必要 ロ 出願公告を経た特許査定→出願公告の日から3年までの分を一時に納付 •出願公告の日から3年を経過して査定又は審決の謄本の送達があった場合は、その属 する年分を含み、一時に納付 •その属する年と次年分の納付までの日数が30日に満たない場合は、次年分までを含め て一時に納付することとされている •出願公告の日から査定又は審決まで長期間を要し、その謄本の送達が出願の日から20 年を超えてなされた場合については、出願公告の日から存続期間が満了する年分までの 特許料を納付しなければならない

①特許料の納付

(2) 納付期限

(12)

第1節 設定登録に関する納付手続

実用新案権の存続期間の満了日までの各年のうち、第1年から第3年までの各年 分を一時に納付(出願と同時)しなければならない

②実用新案登録料の納付

第1年分の登録料を納付すればよい

③意匠登録料の納付

区分の数を乗じて一括(10年分)して納付する方法又は分割納付(前期分5年)す る方法がある

④商標登録料の納付

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(3) 利害関係人による特許(登録)料の納付

(4) 商標登録料の納付と同時に区分数を減ずる補正

・利害関係人は、納付すべき者の意に反しても、特許料を納付することができる ・特許料を納付した利害関係人は、納付すべき者が現に利益を受ける限度におい てその費用の償還を請求することができる (特110)

(13)

(注)分割後期分の納付の際に区分を減ずる場合は、商標権の一部抹消登録申請書の提出が必要

手続補正書

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(5) 既納の特許(登録)料の返還請求

URL ⇒ http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/tetuzuki/ryoukin/henkan.htm 「特許」の「審査請求料返還制度について」の「予納制度を利用した特許料等の返 還の開始について」参照

(6) 特許査定謄本又は審決書送達後の各種変更届の手続

出願人名義

変更届

出願人氏名

(名称)変更

出願人住所

(居所)変更

(注)設定登録後の相当する各種手続については、第3章「移転登録に関する手続」で説明し ます

(14)

第1節 設定登録に関する納付手続

(7) 手続却下等と出願却下

趣旨不明、日本国以外の住所の代理人、印紙全くなし、予納残高無し、氏名・ 識別番号とも記載なし、等

①納付書を却下する場合

(手続書類に添付した書面全体から特定することができるときを除く) URL ⇒ http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/kijun/kijun2/binran_mokuji.htm 「法令・基準」→「基準・便覧・ガイドライン」→「方式審査便覧」16.06 出願番号の記載なし、出願人氏名の記載なし、他法域納付書等により納付、印 紙の額不一致、収入印紙による納付、納付年分記載無し、等

②補充を指令する場合

(補充の指令に対し、指定された期間内に応答をしないときは特許法第18条の2 の規定により却下) 特許権の設定を受ける者が特許法第108条第1項に規定する期間内に特許料 を納付しないときは、出願を却下することができる(特18-①)

③出願却下

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(8) 納付書

特許料納付書

(15)

(8) 納付書

5.特許査定の謄本の送達後に「名称変更届」、「出願人名義変更届」等を提出し たときは、「【特許料の表示】」の欄の次に「【その他】」の欄を設けて、 「平成何 年何月何日名称変更届提出」、 「平成何年何月何日出願人名義変更届提出」 のように記録する

「特許料納付書」の備考欄

様式第19(第11条関係)特例法施規

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(9) 国が特許権の設定登録を受ける場合

・特許料の納付は要しない(特107-②)

・国と国以外の者との共有に係る場合であって、持分の定めがあるときは、

特許料の金額に国以外の者の持分の割合を乗じて得た額の特許料を国

以外の者が納付しなければならない(特107-③)

・この場合、持分を証明する書面を提出しなければならない(特施規69-

③)

(16)

第1節 設定登録に関する納付手続

(10) 包括納付手続

「包括納付」(注1)は、包括納付申出書を提出することにより、包括納付に係る出 願について査定(審決除く)の謄本の送達があった案件に対し、予納台帳または 指定銀行口座振替から設定登録料に充当する金額(注2)を自動的に徴収し、設 定登録する(注3)(特例施規41の2-④)

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続 (注1)包括納付を利用するためには、出願人等の納付者が、あらかじめ、特許庁長 官に対して、包括納付申出書を提出し、納付者の包括納付申出番号の通知を 受けなければならない (注2)特許については、第1年分から第3年分、意匠については、第1年分、商標につ いては、10年分の設定登録料である (注3)包括納付申出書の援用

(17)

包括納付の申出人又は、当該特定特許出願等の出願人は、包括納付の対象案 件である旨を表示した特許(登録)査定謄本を受けた特定の特許出願等について、 その謄本の送達がされた日から10日以内に包括納付援用制限届を提出すること により、当該出願を包括納付の対象から除外することができる(特例施規41の2- ④ただし書)

包括納付申出書

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(18)

第1節 設定登録に関する納付手続

(11) 特許証の交付と再交付

①特許証の交付は、特許権の設定の登録があったとき、特許法第74条第1項の 規定による請求に基づく特許権の移転があったとき、又は願書に添付した明細 書、特許請求の範囲若しくは図面の訂正をすべき旨の審決が確定した場合に おいて、その登録があつたときになされる(特28-①) ②特許証の交付を受けた者は再交付ができる(特28-②)(特施規67) 手数料は4,600円(特195-①) (注)商標登録証は、平成11年1月1日以降の設定登録のものに限る (注)移転登録後の新たな権利者に対して再交付されるものではない

第1節 設定登録に関する納付手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

特許証再交付請求書

(19)

特許権(実用新案権、意匠権)は、設定登録時(実用新案権は出願時)に納付した 特許料に引き続き、以後の各年の特許料を法定期限内に納付することにより存続 する(特107-①、実31-①、意42-①) この制度を年金制度と呼んでいる

(1) 納付期限について

①年金納付の手続及びその期限

年金に係る特許(登録)料の納付期限=前年以前

納付期限内に次年度以降の1年分あるいは数年分を納付しなければならない(特 108-②、実32-②、意43-②) 前年以前とは、既納した特許(登録)料が登録日(特許権及び実用新案権の公告 されたものについては公告日)より起算して満了するその日まで

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

特許料納付書

(20)

第2節 権利存続に関する手続

設定登録料納付時又は更新登録の申請時に分割納付により納付した場合は、 商標権の満了前5年までに納付しなければならない(商41の2-①)

商標について

納付期限内に納付できなかった者には、特許(登録)料の追納が認められてい る

例外として

納付期限経過後6か月以内に追納期間に係る当該年分の通常の特許(登録)料と 同額の年分の割増料金を納付する

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続 延長謄本送達日が既にある存続期間の満了日の属する年より後又は終了間 際(30日以内)であるときは、その年の翌年から延長謄本送達日の属する年分 までの特許料を送達日から30日以内にまとめて納付する(特108-②ただし書)

特許の延長謄本送達日について

延長謄本送達日=特許権の存続期間の延長登録をすべき旨の査定又は審決の 謄本の送達があった日

(21)

②国に属する特許権の年金納付手続き

国に属する特許権については、設定登録料と同様に年金に係る特許料の納付は 要しない(特107-②)

③特許権の回復

特許料の納付期限徒過により失効した特許権の原特許権者は、特許料及び割増 特許料を納付することができなかったことについて正当な理由があるときは、その 理由がなくなった日から2月以内でその期間の経過後1年以内に限り、その特許料 及び割増特許料を追納することができる (特112の2-①)

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(2) 年金に係る特許(登録)料納付書の却下

①納付書を却下する場合

(手続書類に添付した書面全体から特定することができるときを除く) 趣旨不明、日本国以外の住所の代理人、権利消滅後の手続き、氏名・識別番号 とも記載なし、等

②補充を指令する場合

(補充の指令に対し、指定された期間内に応答をしないときは特許法第18条の 2の規定により却下) 特許(登録)番号の記載なし、特許(登録)番号以外の番号以外で表示、氏名の記 載なし、他法域納付書等により納付、印紙の額不一致、収入印紙による納付、特 許(登録)番号の相違、等 URL ⇒ http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/kijun/kijun2/binran_mokuji.htm 「法令・基準」→「基準・便覧・ガイドライン」→「方式審査便覧」16.07

(22)

第2節 権利存続に関する手続

(3) 年金に係る特許(登録)料の併合納付手続

納付しようとする権利が複数存在する場合には併合納付が認められている 併合納付の認められる条件 ・同一権利者が、同一法域毎に併合納付に係る納付書を作成し、納付することで ある。したがって、特許権、実用新案権及び意匠権にまたがる併合納付は認めら れない ・また、国と国以外の者との共有であって、国以外の者が持分に応じた額の納付 を行うとき、及び特許料を軽減後の額で納付するときの併合納付は認められない

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

設定登録後の特許料の併合納付書

(23)

(注1)自動納付を利用するためには、権利者等が、あらかじめ、特許庁長官に対して、自動納付 申出書を提出しなければならない (注2)特許、実用新案については第4年分以降、意匠については第2年分以降の特許料(登録 料)である (注3)以下の場合は自動納付の対象外 ①商標権の存続期間更新登録料 ②存続期間の延長登録を伴う権利 ③国との共有であって、持分の定めがある場合 ④特許権が共有の係る場合の軽減特許料

(4) 自動納付手続

「自動納付」(注1)は、年金に係る特許料(登録料)の納付期間の徒過による権利 失効を防止することを目的に、自動納付申出書を提出することにより、納付期限日 前40日が自動納付に係る特許料(登録料)の納付日となり、その後、予納台帳また は指定銀行口座振替から、当該特許料(登録料)に充当する金額 (注2)を自動的 に徴収する(注3)(特例施規41の5-③ )

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続 自動納付の申出をした者が、当該自動納付に係る権利を維持しない場合は、納 付期限日前40日以前に当該自動納付の申出を取り下げる必要がある(特例施規 41-⑦) なお、納付期限日前40日に自動納付申出書が援用されることから、納付期限日 前40日を経過後に当該自動納付の申出を取り下げた場合は、当該年度の特許料 (登録料)は徴収されます

(24)

第2節 権利存続に関する手続

自動納付申立書

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(5) 商標権の存続期間の更新

①商標権の存続期間及び更新手続

更新登録の申請は、商標権の存続期間の満了前6月から満了の日までの間にし なければならない(商20-②)

(25)

商標権存続期間更新登録申請書

一出願多区分で登録されている商標権について、区分の 数を減じて更新登録申請をするときは、【商品及び役務の 区分】の欄を設けて、更新登録を求める商品及び役務の 区分を記載してください 区分の減縮を伴う更新登 録申請は委任状が必要

第2節 権利存続に関する手続

第2章 権利の設定及び存続等の手続

②更新登録料の納付手続

・更新登録の申請と同時に納付(商23-1) 、国に属する商標権の更新登録料は 不要(商40-4)(ただし申請書は必要) ・過誤納の登録料は請求により返還(ただし、納付方法が予納の場合は、処分確 定後に当該口座に返納されるため返還請求は不要)

③更新登録申請書を却下する場合

(手続書類に添付した書面全体から特定することができるときを除く) 趣旨不明な場合、商標登録番号の記載なし、日本国内住所以外の代理人、期間 外の申請、申請人の氏名・納付者の識別番号・氏名のいずれも記載なし、等

④補充を指令する場合

(指定された期間内に応答をしないときは、特許法第18条の規定により却下) 商標登録番号以外の番号表示、更新登録申請を商標登録料納付書により手続 、 URL ⇒ http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/kijun/kijun2/binran_mokuji.htm 「法令・基準」→「基準・便覧・ガイドライン」→「方式審査便覧」16.08

(26)

第3節 特許料等の減免措置

(1) 特許料等の減免措置の概要

対象者 減免規模 要 件 法 律 個人 1~3年 免除 4~10年 半額軽減 生活保護を受けている 又は市町村民税が課されていない ・生活保護を受けている ・市町村民税が課されていない ・所得税が課されていない のいずれかの要件に該当する 特許法 個人・法人、研究開発型中小企業及び大学等を対象に、特許料(第1年分から第 10年分)の納付について、一定の要件を満たした場合、減免措置が受けられる 1~3年 半額軽減 所得税が課されていない 法人 1~10年 半額軽減 ・法人税が課されていない ・設立後10年を経過していない のいずれかの要件に該当し 資本金3億円以下であり 他の法人に支配されていない 特許法

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続 対象者 減免規模 要 件 法 律 研究開発型 中小企業等 研究開発費比率3%超 又は中小企業新事業活動促進法 等に基づく認定事業に関連した出 願 産業技術力強 化法、中小もの づくり高度化法 1~10年 半額軽減 大学 独立行政 法人等 職務発明であること等 産業技術力強 化法 1~10年 半額軽減

(27)

(2) 特許料等の減免措置の手続

第4年分以降の特許料についてのみ軽減を申請する場合 は、【出願の表示】欄及び【出願番号】欄を【特許番号】欄1 つに統合し、「【特許番号】 特許第○○○○○○○号」の ように記載 第1年分から第3年分の特許料について免除を申請す る場合は、【申請の理由】欄に「特許料の免除(特許法 第109条)」と記載 この場合、第1年分から第3年分の特許料についての 「特許料納付書」の提出は必要なし

特許料減免申請書

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

特許料納付書

第4年分以降の特許料のみを納付する場合は、【出願 番号】欄を【特許番号】欄に変更し、「【特許番号】 特 許第○○○○○○○号」のように記載 また、【特許出願人】欄を【特許権者】欄に変更する 【特許料等に関する特記事項】欄は

(2) 特許料等の減免措置の手続

(28)

所得税非課税者「特許 桜子(持分1/2)」と民間企業「経済産業株式会社(持分1/2)」の 共同出願に対し特許査定の送達が行われた

第3節 特許料等の減免措置

【事例1】 所得税非課税者と法人の共同出願の場合

特許庁に対し書面 で提出 円のもの、 ●添付書面については、原本ではなく、そ の写しを証明書類として提出することが可 能 ●「確定申告している者」は、税務署の発行 する所得税に関する納税証明書(その1)で 申告所得税額・源泉徴収税額が0円のもの、 「給与・年金所得者」は、支給者の発行する 源泉徴収票で源泉徴収税額が0円のものを 提出する ●添付書面は、軽減申請日に取得できる 最新のものを提出する

(2) 特許料等の減免措置の手続(例)

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(2) 特許料等の減免措置の手続(例)

納付金額の計算方法は、 (ステップ1) 請求項「2」に対する第1 年分(単年分)の納付金 額は2,700円 (ステップ2) 2,700円に納付の割合 3/4を乗じると2,025 特許庁に対しオンライン又 は書面で提出

(29)

(3) 特許料等の軽減措置の手続

第4年分以降の特許料についてのみ軽減を申請する場合 は、【出願の表示】欄及び【出願番号】欄を【特許番号】欄1 つに統合し、「【特許番号】 特許第○○○○○○○号」の ように記載

特許料軽減申請書

【申請の理由】 は対応する法律 毎に記載内容が異なる

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

特許料納付書

第4年分以降の特許料のみを納付する場合は、【出願 番号】欄を【特許番号】欄に変更し、「【特許番号】 特 許第○○○○○○○号」のように記載 また、【特許出願人】欄を【特許権者】欄に変更する

(3) 特許料等の軽減措置の手続

【特許料等に関する特記事項】 は対応する法律毎に記載内容が 異なる

(30)

特許権を取得済みの「株式会社登録製作所」は第4年目の特許料の納付が近づいている

第3節 特許料等の減免措置

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

【事例2】 研究開発型中小企業の場合

経済産業局に対し書 面で提出 該当する要件に対応する条項(第1~6 号)を記載 ※「第1~6号」の詳細に関しては、特許 庁ホームページ参照 過去に他の案件で軽 減申請を行っている場 合は、添付書類の援 用が可能 ※援用期間について は、試験研究費等比 率の算定に関する資 料は事業年度の2ヶ月 後まで、その他につい ては変更がない限り (最長10年)援用可能 (法人の登記事項証明 書は3ヶ月援用可能) ※研究開発費比率が3%超 の場合には第2号となる

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

経済産業局等

(1) 「軽減申請書」+「添付書類」 (書面の提出) (2) 「確認書」交付 (3) 「特許料納付書」(確認番号又は申請中の旨を記載) (オンライン又は書面の提出)

(31)

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

確認書が交付されていないと きに納付する場合は、【特許料 等に関する特記事項】の欄に 「産業技術力強化法第18条第 1項(又は中小企業のものづく り基盤技術の高度化に関する 法律第9条第1項)の規定によ る特許料軽減申請中」と記載 特許庁に対しオンライン又 は書面で提出 「独立行政法人知的財産研究機構(持分1/3)」と民間企業「株式会社チザイ(持分2/3)」 の共同出願に対し第4~6年目の特許料の納付を行う

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

【事例3】 独立行政法人の場合

特許庁に対し書面で 提出 該当する要件に対応する条項(イ~ へ)を記載 ※「イ~ヘ」の詳細に関しては、特許 庁ホームページ参照 過去に他の案件で軽 減申請を行っている場 合は、添付書類の援 用が可能 ※独法研究者とそれ 以外の者との共同発 明を承継した場合に は「ハ」となる

(32)

第3節 特許料等の減免措置

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

特許庁に対しオンライン又 は書面で提出 納付金額の計算方法は、 (ステップ1) 請求項「3」に対する第4 年分(単年分)の納付金 額は8,600円 (ステップ2) 8,600円に納付の割合 5/6を乗じると7,166. 6円 (ステップ3) 10円未満の端数を切り 捨て、7,160円に納付 年分3年を乗じる 納付金額=21,480円 「軽減を受ける旨」、「軽 減を受ける者」及び「そ の者の持分の割合」をそ れぞれ記載 実際に納付する割合を記 載 ●「持分証明書」未提出で納付書を書面で提出す る場合は【提出物件の目録】を設け、「持分証明 書」を添付する ●「持分証明書」未提出で納付書をオンラインで 提出する場合は、別途補充する必要あり ●「持分証明書」を提出済みの場合は省略可 「学校法人特許大学」の出願に対し特許査定の送達が行われた

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

【事例4】 大学等の場合

特許庁に対し書面で 提出

(33)

(3) 特許料等の軽減措置の手続(例)

特許庁に対しオンライン又 は書面で提出 納付金額の計算方法は、 (ステップ1) 請求項「1」に対する第1 年分(単年分)の納付金 額は2,500円 (ステップ2) 2,500円に納付の割合 1/2を乗じると1,250 円 (ステップ3) 1,250円に納付年分3 年を乗じる 納付金額=3,750円

第3節 特許料等の減免措置

第2章 権利の設定及び存続等の手続

(4) 特許料等の減免措置の手続に関する各種情報

特許料等の減免措置の手続に関するリーフレット、減免制度の簡易判定、Q&A、 対象者別個別情報は特許庁ホームページから入手できます。 リーフレット 簡易判定 http://www.jpo.go.jp/cgi/ link.cgi?url=/tetuzuki/ryo ukin/genmensochi.htm Q&A

(34)

第4節 実用新案登録の訂正

実用新案登録の訂正は、平成17年4月1日以降の出願(平成17年3月31日以前は、 請求項を削除する訂正のみ)のものから従前の訂正審判と同様に、実用新案登 録請求の範囲の減縮及び誤記の訂正並びに明瞭でない記載の釈明を目的とし たものについて、1回に限り、いつでも訂正することができ、実用新案権が消滅し た後(無効審判による消滅は除く)においてもすることができる(実14の2-①) ただし、次の場合は時期が制限される (1)実用新案技術評価請求書の提出があった場合は、その謄本の送達があった 日から2月(実14の2-①) (2)無効審判の請求があった場合は、その請求書の副本送達後答弁書提出可能 期間(実14の2-①) なお、この訂正は、実質上実用新案登録請求の範囲を拡張し、又は変更するもの であってはならない(実14の2-④) (注)実用新案登録の訂正の手続は書面手続となる

第5節 その他の注意事項

第2章 権利の設定及び存続等の手続 オンライン納付手続の場合の警告について 特許(登録)証の訂正について 年金手続、更新手続の期間管理について 納付書には、発明の名称や指定商品は不要 最新の登録情報は、特許登録原簿。他に情報の反映は遅れますが、電子図 書館(IPDL)も参考に!

(35)

(36)

第1節 共通事項

(1) 移転登録に関する考え方の整理

この法律に規定するもののほか、登録に関して必要な事項は、政令で定める。(特 27-③) 出 願 設定登録 表示変更 実施権設定 処分の 質権設定 権利消滅 制限 特許法による手続 特許登録令(政令)、特許登録令施行規則に基づく手続 発明を権利化するた めの手続 権利化された“財産権”を維持・管理するための手続

様々な相違点

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続 発明を権利化するた めの手続 権利化された“財産権”を維持・管理するための手続

様々な相違点

「特許印紙」による手 数料の納付 「収入印紙」による登録免許税の納付 ※“財産権”の変動に際しては、国税を納付する必要あり 「手続補正」、「手続 「手続補正」、「手続補足」の規定なし(不備があれば手続却下)

(37)

申請人

(2) 申請人

①共同申請

②単独申請

③代位申請

①共同申請

登録は、法令に別段の定めがある場合を除き、登録権利者及び登録義務者が 共同で申請しなければならない(特登令18)

②単独申請

登録の申請が共同申請によらなくても、登録の真正が保持し得ることが明らかで あるとき、また登録の性格上、登録義務者の地位に立つ者が存在しないときに は、登録権利者又は登録名義人の単独申請が認められる

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続

②単独申請

単独申請の例

イ 登録義務者の承諾による登録申請(特登令19) ロ 判決による登録申請(特登令20) ハ 相続その他の一般承継による登録申請(特登令20) ニ 仮登録仮処分命令による登録申請(特登令23-①) ホ 死亡により登録を抹消する登録申請(特登令51) ヘ 登録義務者の所在が知れない場合の登録を抹消する登録申請(特登令52) ト 登録名義人による登録申請(特登令21、同50、同53-①) チ 信託の登録申請の特例(特登令57) リ 商標権の分割登録申請(商登令9) ヌ 商標権の移転の登録は、次に掲げる書面を添付したときは、登録権利者又 は登録義務者だけで申請することができる(商登令8) a.商標権の移転を証明する契約書の謄本又は抄本であって、認証のあるも の(商登施規4の3-①-一) b.商標法条約に基づく規則で定めるモデル国際様式によって作成された

(38)

第1節 共通事項

③代位申請

イ 債権者代位による登録申請(特登令31) ロ 信託の登録による代位申請(特登令59)

(3) 登録申請とその手続

①申請書

イ 申請書記載事項 a.一般的記載事項(特登令28) b.必要記載事項(例、専用実施権の範囲) c.任意記載事項(例、質権における存続期間の定め)

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続

②添付書面

イ 登録の原因を証明する書面(特登令30-①-一) 譲渡証書、設定契約証書等 ロ 登録の原因につき第三者の許可、認可、同意、又は承諾を要するときは、 これを証明する書面(特登令30-①-二) 裁判所の任意売却許可書、取締役会の承認書、共有者の同意書、特許権 者の承諾書

(39)

③添付書面を必要としない場合

例:原因書が執行力のある判決の正本

④添付書面を省略することができる場合

例:特許登録令第36条に規定する原本援用

⑤登録免許税法第2条による納付

⑥非課税による納付

イ 登録免許税法第4条第1項の規定により、国及び登録免許税法別表第二及 び第三に掲げられた独立行政法人、租税特別措置法第84の3の適用(権利 の承継のみ)を受ける登録、地方公共団体等が自己のために受ける登録 ロ 登録免許税法第4条第2項の規定により、登録免許税法別表第三に掲げられ た株式会社日本政策金融公庫等が自己のために受ける特定の登録 ハ 登録免許税法第5条第4号又は第5号の規定により、「住居表示の実施によ る表示の変更の登録の申請」又は「行政区画等の変更による表示の変更の 登録の申請」

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続

(4) 登録申請の受付

① 窓口による受付

受付時間:9時から17時まで(平日)

※なお、土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日から翌年の1月3日まで)は、 閉庁となります。

受付場所:1階南側 出願課受付カウンター

② 郵送による受付

送付先:〒100-8915

東京都千代田区霞が関三丁目4番3号

特許庁長官 宛

(注)

○○申請書在中

(注)申請書自体は審査業務課登録室で方式審査を行いますが、受付処理を行う 作業上、送付先は『特許庁長官宛』としていただき、『審査業務課登録室 □△ 様』等担当を指定する宛名書きを行わないようお願いします。

(40)

第1節 共通事項

(5) 登録申請の却下 1/2

特許庁長官は、次に掲げる場合は、登録の申請を却下しなければならない (特登令38-①) 一 登録を申請した事項が登録すべきものでないとき。 二 申請書が方式に適合しないとき。 三 申請書に記載した特許番号(登録の目的が仮専用実施権に関するときは、 当該仮専用実施権の登録の申請に係る特許出願の表示)又は登録の目的 である権利の表示が特許原簿と符合しないとき。 四 第三十五条第二号に規定する場合を除き、申請書に記載した登録義務者 の表示が特許原簿と符合しないとき。 五 登録名義人の表示の変更又は更正の登録を申請する場合を除き、申請人 が登録名義人である場合において、その表示が特許原簿と符合しないとき。

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続

(5) 登録申請の却下 2/2

六 第三十五条第二号に規定する場合を除き、仮専用実施権の登録の申請に 係る特許出願について特許仮実施権原簿がない場合において、特例法 の 規定により当該特許出願に係る特許出願人の氏名若しくは名称又は住所若 しくは居所が特例法第三条第二項 に規定するファイルに記録されている場 合にあっては、当該仮専用実施権の設定の登録の申請書に記載した特許を 受ける権利を有する者の氏名若しくは名称又は住所若しくは居所が当該ファ

(41)

却下理由通知

特許登録令第38条第8号によ り却下 例えば、甲会社(代表取締役 A)がAに特許権を譲渡(利益 相反行為)。しかし、会社法第 356条若しくは第365条におけ る承諾が書面により確認でき ないので却下となる。

第1節 共通事項

第3章 移転登録に関する手続

(6) 登録申請の取下

登録申請取下書

(42)

第2節 登録名義人の表示変更(更正)

登録申請

特許権利者等の表示(住所、氏名等)に種々の変更が生じた場合、実際上の正 しい表示と合致させるために行う

1. 登録名義人の表示

変更

登録申請

登録名義人の表示に錯誤がある場合にそれを訂正するため、または遺漏があ る場合にそれを補完するために行う

2. 登録名義人の表示

更正

登録申請

第2節 登録名義人の表示変更(更正)

第3章 移転登録に関する手続

登録名義人の表示変更(更正)登録申請書

(43)

登録しなくてもその効力は生じる

一般承継による

移転登録申請

権利関係を明確にする意味にお いて、登録をもって効力の発生

特定承継による

移転登録申請

(1) 一般承継による移転登録申請

登録の原因 事例 相続 自然人が権利を独占所有していたときに、その者の 死亡により権利を取得する場合 持分相続 自然人が権利を第三者と共有していたときに、その者 の死亡により持分を取得する場合 合併 会社が権利を独占所有していたときに、合併により承 継会社が権利を取得する場合 持分合併 会社が権利を第三者と共有していたときに、合併によ り承継会社がその持分を取得する場合

第3節 権利移転の登録申請

第3章 移転登録に関する手続 ①相続による移転登録申請 ②合併による移転登録申請 ③会社分割による移転登録申請

(44)

第3節 権利移転の登録申請

一般承継による特許権移転登録申請書

第3節 権利移転の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

「一般承継による特許権移転登録申請書」の添付書面の目録

6. 「承継人であることを証明する書面」は、相続によるときは「戸籍の謄本」及び 「住民票の謄本」等、法人の合併によるときは「登記簿の謄本」等とする

(45)

(2) 特定承継による移転登録申請 1/2

①譲渡による移転登録申請(譲渡証書 ) ②単独申請による移転登録申請 ③贈与による移転登録申請(贈与証書) ④遺贈による移転登録申請(遺言書) ⑤判決による移転登録申請(判決正本) ⑥一部譲渡による一部移転登録申請(共有契約証書) ⑦持分譲渡による持分移転登録申請(持分譲渡書)

第3節 権利移転の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

(2) 特定承継による移転登録申請 2/2

⑧持分の一部譲渡による持分の一部移転登録申請(持分共有契約証書) ⑨持分放棄による持分移転登録申請(持分放棄証書) ⑩譲渡担保による移転登録申請(譲渡担保契約証書)

(3) 特許権等の移転の特例

特許が冒認又は共同出願違反の無効理由に該当するときは、当該特許に係る発 明について特許を受ける権利を有する者(真の権利者)は、その特許権者に対し、 当該特許権の移転を請求することができる(特74)

(46)

第3節 権利移転の登録申請

譲渡による特許権移転登録申請書

第3節 権利移転の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

(47)

商標権の分割移転登録申請は、分割しようとする商標権に2つ以上の指定商品 (指定役務)が存在し、その商標権を分割移転させるために行う登録申請である (商24の2)

(4) 商標権の分割移転登録申請

第3節 権利移転の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

商標権の分割移転登録申請書

(48)

第4節 商標権の分割登録申請

商標権の分割登録申請とは、分割しようとする商標権に2以上の指定商品(指定 役務)が存在する場合に、指定商品(指定役務)ごとに分割させるために行う、登 録申請である(商24-①)

第4節 商標権の分割登録申請

第3章 移転登録に関する手続

商標権の分割登録申請書

(49)

使用権

商 標

実施権

特 許 実用新案 意 匠 登録により効力発生

専用実施権

仮専用実施権

(出願中のもの)

仮通常実施権

(出願中のもの)

通常実施権

・許諾による通常実施権 ・裁定による通常実施権 ・法律の規定による通常実施権 通常実施権、仮通常実 施権は、その発生後に 第三者に対抗可能(当 然対抗制度) 登録により効力発生

専用使用権

通常使用権

・許諾による通常実施権 ・法律の規定による通常実施権 登録により第三者対抗 力発生(登録対抗制 度)

第5節 実施(使用)権の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

(1) 実施(使用)権の設定登録申請

(例)日本全国、東京都下、他

1. 地域(地域的範囲)

(例)本特許権の存続期間満了迄 平成何年何月何日から平成何年何月何日迄、他

2. 期 間(時間的範囲)

設定すべき範囲

①法的範囲(実施の態様) (例)生産(製造)、使用、譲渡(販売)他 (特2-③、実2-③、意2-③、商2-③に掲げる実施又は使用の態様) ②量的・質的・材料的範囲 (例)実施製品の数量(通常実施権のみ)、種類、能力、大小、色、原材料等の 制限、他 ③特定発明(考案)における請求項の制限、商標権の指定商品(役務)に対する制限 ④その他

3. 内 容(内容的範囲)

(50)

第5節 実施(使用)権の登録申請

専用実施権・専用(通常)使用権の設定登録申請書

実施権(使用権)を受ける側が 「登録権利者」となる 実施権(使用権)を与える側が 「登録義務者」となる 設定すべき範囲に特段の制限が無 い場合、地域、期間、内容で範囲を 規定するまでも無く、例えば『専用 実施権の範囲 全部』と言う登録も 可能

第5節 実施(使用)権の登録申請

第3章 移転登録に関する手続 ①実施権の移転のときの承諾 • 実施権の移転は、特許権者(専用実施権についての通常実施権にあっては、 特許権者及び専用実施権者)の承諾が必要 • 実施の事業と共に移転するとき、相続その他の一般承継による移転のとき は、不要 (特77-③、同94-①、実18-③、同24-①、意27-③、同34-①)

(2) 実施(使用)権の移転登録申請

②使用権の移転のときの承諾

(51)

専用使用権の変更登録申請書

特許権、専用実施権、又は通常実施権を目的として、質権を設定したときは質 権者は契約で別段の定めをした場合を除き、当該特許発明の実施をすることが できないとしている(特95)

第6節 質権の登録申請

第3章 移転登録に関する手続 したがって、契約で別段の定めをした場合を除いては、民法上の抵当権のごとく 質権設定者が、質権の存続期間中においても、実施の権能を占有することになる。 なお、通常実施権を目的とした質権以外は、その登録が効力発生要件となる (特98-①-三)

特許法上の質権とは、

(52)

第6節 質権の登録申請

質権の登録申請の種類

①質権設定登録申請 ②質権の移転登録申請 ③質権の変更登録申請 ④根質権設定登録申請

第6節 質権の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

質権設定登録申請書

(53)

質権移転登録申請書

第6節 質権の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

(54)

仮登録

本登録

第7節 仮登録及び仮登録に基づく本登録

順位保全の効力

本登録(特登令8)

第7節 仮登録及び仮登録に基づく本登録

第3章 移転登録に関する手続 ①登録申請に必要な手続の要件が具備しないとき(登録の遅延によって生ずる 不利益を救済するため) ②将来その要件が備わったときになされるために、予めその順位を保全すると き(請求権を保全するため)

仮登録を行う場合

(1) 移転の仮登録申請

(55)

抹消登録とは、登録の一部又は全部の抹消を目的とする登録である

①既存の登録に実体関係が欠けている場合(契約解除、債務弁済等) ②当事者の意思(放棄等)により、権利を消滅させる場合

抹消登録を行う場合

(1) 放棄による抹消登録申請

第8節 権利抹消の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

放棄による特許権(一部)抹消登録申請書

(56)

第8節 権利抹消の登録申請

(2) 実用新案登録に基づく特許出願による実用新案権抹消登録申請

(平成17年4月1日から施行 )

実用新案権抹消登録申請書

第8節 権利抹消の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

(3) 契約解除による抹消登録申請

契約解除による専用(通常)実施権抹消登録申請書

(57)

債権者は、民法第423条に規定する債権者代位権に基づき、債務者が本来なす べき(債務者名義の)登録申請の手続を、債務者に代わって行うことができる

(1) 債権者代位による登録申請

第9節 代位等の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

債権者代位による登録名義人の表示変更登録申請書

(58)

第9節 代位等の登録申請

登録権利者又は登録義務者が、譲渡による特許権移転の登録をすることなしに 死亡(法人においては合併後による解散)した場合、民法第896条、会社法第750 条等の規定により、相続(承継)人が、被相続(被承継)人の登録請求権を行使し、 又は登録義務の履行を行うための申請である

(2) 相続(承継)人による登録申請

①相続(承継)人が登録義務者の申請人である場合の特許権移

転登録申請書

②相続(承継)人が登録権利者の申請人である場合の特許権移転

登録申請書

第9節 代位等の登録申請

第3章 移転登録に関する手続

①相続(承継)人が登録義務者の申請人である場合の特許権移転登録申請書

(59)

②相続(承継)人が登録権利者の申請人である場合の特許権移転登録申請書

第10節 複数の原因を持つ申請手続

第3章 移転登録に関する手続 ・前提:権利者(譲渡人)の表示が変更されていて、登録原簿と相違しているとき ・譲渡証書作成時以前に譲渡人の表示が変更しているときも、作成時以後に表 示が変更しているときも同様です ・A→A’への表示の変更の事実を証明する書面を添付しても、申請手続の中間 省略は出来ません ・A→A’への表示変更と、A’➔B への特定承継の2申請が必要となります

【事例1】 A→A’➔B

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 →:表示変更 〔想定される事例〕 ・申請①:表示(名称)変更 特許株式会社(A)→パテント株式会社(A’) ・申請②:特定承継 パテント株式会社(A’)➔株式会社商標(B) 省略できません

(60)

第10節 複数の原因を持つ申請手続

・前提:譲受人が申請時に既に表示の変更がされている場合 ・B→B’ への表示変更はできません。A➔B’への1申請で行うことになります ・その際B→B’への表示の変更の事実を証明する書面が必要となります

【事例2】 A➔B→B’

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 →:表示変更 〔想定される事例〕 ・申請:特定承継 特許株式会社(A)➔株式会社トレードマーク(B’) ※譲渡契約を交わしたタイミングでは株式会社商標(B)と言う 会社名であったので、社名変更を証明するために「登記事 項証明書」を同時に提出 ・前提:承継人が登録権利者の申請人である場合の譲渡による移転登録申請 ・登録権利者Bの手続は、合併後の承継人であるB’が申請人となって手続する ことになります ・A➔B(B’)、 B⇒B’ 2申請が必要となります

第10節 複数の原因を持つ申請手続

第3章 移転登録に関する手続

【事例3】 A➔B⇒B’

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 〔想定される事例〕 ・申請①:特定承継

(61)

・前提:譲渡証書の譲渡人が承継会社になっているとき ・A⇒A’への一般承継と、 A’➔Bへの特定承継の2申請が必要となります

【事例4】 A⇒A’➔B

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 →:表示変更 〔想定される事例〕 ・申請①:一般承継(合併) 特許株式会社(A) ⇒パテント株式会社(A’) ・申請②:特定承継 パテント株式会社(A’) ➔株式会社商標(B) ※譲渡証書に記載された譲渡人はパテント株式会社(A’) ・前提:承継人が登録義務者の申請人である場合の譲渡による移転登録申請 譲渡証書の譲渡人が被承継人の場合で、申請時に既に合併されている とき ・A⇒A’への一般承継による申請は出来ません A➔Bへの特定承継による登録義務者Aの手続は、合併後の承継人であるA’ が申請人となって手続きすることになります ・A(A’)➔B への1申請で行うことになります

第10節 複数の原因を持つ申請手続

第3章 移転登録に関する手続

【事例5】 A➔B A⇒A’

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 →:表示変更 〔想定される事例〕 ・申請:特定承継 特許株式会社(A)➔株式会社商標(B) ※譲渡証書に記載された譲渡人は特許株式会社(A) ※但し、申請書に「登録義務者」として記載されるべき特許株 式会社(A)は合併されており存在しないので、申請人はパ

(62)

・前提:表示変更が数次に行われているときと合併が数次に行われているとき の組み合わせ ・全てをつなぐ証明書を提出すれば、中間省略によってA⇒A’’’’への1申請 (合併による移転登録申請)で手続が出来ます

第10節 複数の原因を持つ申請手続

【事例6】 A→A’⇒A’’→A’’’⇒A’’’’

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 →:表示変更 〔想定される事例〕 ・申請:一般承継(合併) 特許株式会社(A) ⇒グローバルIP株式会社(A’’’’) ※特許株式会社(A)はパテント株式会社(A’)に会社名を変 更し、パテントインターナショナル株式会社(A’’)に合併さ れ、その後グローバルパテント株式会社(A’’’)に会社名を 変更し、グローバルIP株式会社(A’’’’)に合併された ※この一連の流れを証明するために「登記事項証明書」を同 時に提出 ・前提:表示変更だけが数次に行われているとき ・証明書の提出がなくても、中間省略によってA→A’’への1申請で手続が出来 ます

第10節 複数の原因を持つ申請手続

第3章 移転登録に関する手続

【事例7】

A→A’→A”

A :現在の原簿上の権利者 ➔:特定承継 ⇒:一般承継 〔想定される事例〕 ・申請:表示(名称)変更 特許株式会社(A)

(63)

(64)

国際事務局管理の国際登録簿と我が国管理の国際登録に基づく商標権に係 る商標登録原簿の二元管理 我が国固有の登録の手続:専用(通常)使用権の設定、(根)質権の設定、信 託の登録申請、差押等の嘱託

第1節 商標の国際登録に関する我が国固有の登録の手続

第1節 商標の国際登録に関する我が国固有の登録の手続

第4章 商標の国際登録に関する我が国固有の登録の手続

専用(通常)実施(使用)権の設定登録申請書

(65)

(66)

第1節 登録の事例

(1) 特許権及び特許権以外の権利等に関する登録事例 - 全体像

第1節 登録の事例

第5章 登録原簿の見方

(1) 特許権及び特許権以外の権利等に関する登録事例

【表示部及び特許料料金記録部】

(67)

(1) 特許権及び特許権以外の権利等に関する登録事例

※原簿の記載内容は見本です 【甲区】特許権者に関する事項 【乙区】専用実施権者に関する事項 変更部分にはXX XX の表示あり 表示変更は付記登録 権利移転は順位登録 平成21年4月1日以降の登録は、登録年月日を記 載しない(職権登録を除く) ※登録の効力は受付年月日から発生

第1節 登録の事例

第5章 登録原簿の見方

(1) 特許権及び特許権以外の権利等に関する登録事例

【丙区】通常実施権者に関する事項 【丁区】質権者に関する事項 当然対抗制度の導入に 伴い、平成24年4月1 日以降、新規の登録申 請はなくなった ※過去の登録済みの記 事は残存

(68)

第1節 登録の事例

(2) 国際登録に基づく商標権に係る商標登録の事例

※原簿の記載内容は見本です

第1節 登録の事例

第5章 登録原簿の見方

(2) 国際登録に基づく商標権に係る商標登録の事例

(69)

(2) 国際登録に基づく商標権に係る商標登録の事例

(70)

(71)

(特許の場合)「特許 について」をクリック ※実用、意匠、商標 も同様

第1節 特許法ホームページによる情報提供

第6章 その他参考情報 「登録に関する情 報」をクリック 設定登録から権利の移転、変更に至る流 れの中で、申請人が行うべき手続に関す る様々な情報(様式等)を入手可能

(72)

第1節 特許法ホームページによる情報提供

業務フローから、自分が 今どの段階にいて、どん な手続を行うべきかを知 ることが可能

第2節 改訂6版 産業財産権登録の実務

第6章 その他参考情報 財団法人 経済産業調査会

出版元

特許庁出願支援課(現:審査業務課)登録室

編集

8,000円[税別]

定価

(73)

工業所有権情報・研修館によるIP・eラーニング

URL ⇒ https://ipe.inpit.go.jp/inaviipe/service 当説明会で説明できなかっ た部分に関しては、「登録の 手続」の科目でも学ぶことが できます

(74)

産業財産権制度シンボルマーク 【本テキストに関するお問い合わせ先】 審査業務課登録室(登録企画班/内線:2720) 【個別手続に関するお問い合わせ先】 ●登録の設定、年金に関すること 特許の設定・年金に関すること(特許担当/内線:2707) 実用新案の設定・年金に関すること(実用新案担当/内線:2709) 意匠の設定・年金に関すること(意匠担当/内線:2710) 商標の設定・更新に関すること(商標担当/内線:2713) 国際商標登録の設定・更新に関すること(国際商標担当/内線:2706) ●包括納付に関すること、特許料等の自動納付に関すること(管理班/内線:2703) ●権利の移転の申請等に関すること 特許・実用新案の権利移転の申請に関すること(特実移転担当/内線:2715) 意匠・商標の権利移転の申請に関すること(意商移転担当/内線:2717) 国際商標登録の国内申請(使用権・質権等)に関すること(国際商標担当/内線:2706) 仮専用実施権の申請に関すること(仮実施権担当/内線:2720)

参照

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