第3章 移転登録に関する手続
債権者代位による登録名義人の表示変更登録申請書
第9節 代位等の登録申請
登録権利者又は登録義務者が、譲渡による特許権移転の登録をすることなしに 死亡(法人においては合併後による解散)した場合、民法第896条、会社法第750 条等の規定により、相続(承継)人が、被相続(被承継)人の登録請求権を行使し、
又は登録義務の履行を行うための申請である
(2) 相続(承継)人による登録申請
①相続(承継)人が登録義務者の申請人である場合の特許権移 転登録申請書
②相続(承継)人が登録権利者の申請人である場合の特許権移転 登録申請書
第9節 代位等の登録申請
第3章 移転登録に関する手続
①相続(承継)人が登録義務者の申請人である場合の特許権移転登録申請書
②相続(承継)人が登録権利者の申請人である場合の特許権移転登録申請書
第10節 複数の原因を持つ申請手続
第3章 移転登録に関する手続
・前提:権利者(譲渡人)の表示が変更されていて、登録原簿と相違しているとき
・譲渡証書作成時以前に譲渡人の表示が変更しているときも、作成時以後に表 示が変更しているときも同様です
・A→A’への表示の変更の事実を証明する書面を添付しても、申請手続の中間 省略は出来ません
・A→A’への表示変更と、A’➔B への特定承継の2申請が必要となります
【事例1】 A→A ’ ➔B
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
→:表示変更
〔想定される事例〕
・申請①:表示(名称)変更
特許株式会社(A)→パテント株式会社(A’)
・申請②:特定承継
パテント株式会社(A’)➔株式会社商標(B)
省略できません
第10節 複数の原因を持つ申請手続
・前提:譲受人が申請時に既に表示の変更がされている場合
・B→B’ への表示変更はできません。A➔B’への1申請で行うことになります
・その際B→B’への表示の変更の事実を証明する書面が必要となります
【事例2】 A➔B→B ’
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
→:表示変更
〔想定される事例〕
・申請:特定承継
特許株式会社(A)➔株式会社トレードマーク(B’)
※譲渡契約を交わしたタイミングでは株式会社商標(B)と言う 会社名であったので、社名変更を証明するために「登記事 項証明書」を同時に提出
・前提:承継人が登録権利者の申請人である場合の譲渡による移転登録申請
・登録権利者Bの手続は、合併後の承継人であるB’が申請人となって手続する ことになります
・A➔B(B’)、 B⇒B’ 2申請が必要となります
第10節 複数の原因を持つ申請手続
第3章 移転登録に関する手続
【事例3】 A➔B⇒B ’
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
〔想定される事例〕
・申請①:特定承継
・前提:譲渡証書の譲渡人が承継会社になっているとき
・A⇒A’への一般承継と、 A’➔Bへの特定承継の2申請が必要となります
【事例4】 A⇒A ’ ➔B
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
→:表示変更
〔想定される事例〕
・申請①:一般承継(合併)
特許株式会社(A)
⇒パテント株式会社(A’)
・申請②:特定承継 パテント株式会社(A’)
➔株式会社商標(B)
※譲渡証書に記載された譲渡人はパテント株式会社(A’)
・前提:承継人が登録義務者の申請人である場合の譲渡による移転登録申請 譲渡証書の譲渡人が被承継人の場合で、申請時に既に合併されている とき
・A⇒A’への一般承継による申請は出来ません
A➔Bへの特定承継による登録義務者Aの手続は、合併後の承継人であるA’
が申請人となって手続きすることになります
・A(A’)➔B への1申請で行うことになります
第10節 複数の原因を持つ申請手続
第3章 移転登録に関する手続
【事例5】 A➔B A⇒A ’
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
→:表示変更
〔想定される事例〕
・申請:特定承継
特許株式会社(A)➔株式会社商標(B)
※譲渡証書に記載された譲渡人は特許株式会社(A)
※但し、申請書に「登録義務者」として記載されるべき特許株 式会社(A)は合併されており存在しないので、申請人はパ
・前提:表示変更が数次に行われているときと合併が数次に行われているとき の組み合わせ
・全てをつなぐ証明書を提出すれば、中間省略によってA⇒A’’’’への1申請
(合併による移転登録申請)で手続が出来ます
第10節 複数の原因を持つ申請手続
【事例6】 A→A ’ ⇒A ’’ →A ’’’ ⇒A ’’’’
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
→:表示変更
〔想定される事例〕
・申請:一般承継(合併)
特許株式会社(A)
⇒グローバルIP株式会社(A’’’’)
※特許株式会社(A)はパテント株式会社(A’)に会社名を変 更し、パテントインターナショナル株式会社(A’’)に合併さ れ、その後グローバルパテント株式会社(A’’’)に会社名を 変更し、グローバルIP株式会社(A’’’’)に合併された
※この一連の流れを証明するために「登記事項証明書」を同 時に提出
・前提:表示変更だけが数次に行われているとき
・証明書の提出がなくても、中間省略によってA→A’’への1申請で手続が出来 ます
第10節 複数の原因を持つ申請手続
第3章 移転登録に関する手続
【事例7】 A→A’→A”
A :現在の原簿上の権利者
➔:特定承継
⇒:一般承継
〔想定される事例〕
・申請:表示(名称)変更 特許株式会社(A)
4 4 章 章 商 商 標 標 の の 国 国 際 際 登 登 録 録 に に 関 関 す す
る る 我 我 が が 国 国 固 固 有 有 の の 登 登 録 録 の の
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国際事務局管理の国際登録簿と我が国管理の国際登録に基づく商標権に係 る商標登録原簿の二元管理
我が国固有の登録の手続:専用(通常)使用権の設定、(根)質権の設定、信 託の登録申請、差押等の嘱託