慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの臨床的および血清学的解析
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(2) 博士の学位論文提出者.
(3) 博士学位論文審査結果の報告書. すず. き. ひて. かず. 氏名(生年月日). 鈴木秀和. 本. 符. 千葉県. 博士の専攻分野の名称. 医学. (昭 49.3.29生). 号. 番. 記. イ. 学. 医第Ⅱ28号 学位授与の日付. 平成25年9月15日. 学位授与の要件. 学位規則第4条第2項該当. 学t イ立言兪. 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの臨床的. 文題目. および血清学的解析. =口. △冊. 主査=楠 副主査=池. 上. 進. 教授. 司. 教授. 史. 教授. 博康. 文審査委員. 吉. 副主査=重. -9-.
(4) 佃制 1曼'性炎症、1生j兇髄'性多発ニューロノ叉チー(chronic in丑ammatory demyelinating polyradiculoneuropathy CIDP)は、末梢神経に対する慢性の自己免疫性疾患であるが、高頻度に抗糖脂質抗体が検出される急、性. 自己免疫性ニューロパチーである GU辺ain・Barr6 症候群(GU辺ain・B釘r6Syndrome:GBS)に比ベその病 態は未解明の部分が多く、臨床像も多様と考えられている。本研究では、 CIDP において抗糖脂質抗体の. 測定と、ファーストラインの治療である免疫グロブリン大量療法(intravenousimmunoglobulins:1VIG)、 副腎皮質ステロイド療法の反応性を中心に臨床的解析を行った。. 【方法】 2008年8月 2010年7月の 2年間に、 CIDP の病名で近畿大学神経内科に抗糖脂質抗体の検査依頼の. あった 299 伊Nこついて、依頼施設の担当医にアンケート調査を行った。 2010年の European Federation OfNeur010gicalsodeties/perゆheralNerve sodety 恒FNS/PNS)の CIDP 診断基準に基づいて、 Probable 以上の症例を CIDP と診断した。抗糖脂質抗体測定は GMI、 GM2、 GM3、 GDla、 GDlb、 GD3、 GTlb、 GQlb、 GalC の9種類の糖脂質を抗原として用いて ELISA法で測定した。 CIDPのファー ストライン治療である1ⅥG、副腎ステロイド療法の実施状況と治療効果を中心に調査した。特に、ファー ストラインのなかでも実施頻度が高かった1ⅥGの有効例、無効例を把握し、臨床的特徴を検討した。なお、 治療効果はCIDP個人調査票に記載されている<運動機能>で1段階以上の変動の有無で判断した。. 【結剥 2010年の EFNS/PNS の CIDP 診断基準に基づいて Probable 以上であった 106例を解析した。抗糖脂 質抗体の測定と、ファーストラインの治療である免疫グロブリン大量療法(intravenousimmunoglobulins 1ⅥG)、副腎皮質ステロイド療法の反応性を中心にアンケート調査に基づいて、臨床的解析を行った。抗 糖脂質抗体陽性率は 8.4%であった。ⅣIG の有効率は 86%、副腎皮質ステロイド療法の有効率は 69%で. あった。髄液中総蛋白が高値(>10omg/dl)であった症例は IVIG もしくは副腎皮質ステロイド療法にて 反応性が得られていた。また、少数例での検討であったが、抗糖脂質抗体陽性例は感覚障害が優位である 例が多かった。. 【結論】 ①CIDPの抗糖脂質抗体陽性率は8.4%であった。. ②CIDP の治療においてファーストラインとされる 1ⅥG、ステロイド療法では、1ⅥG が第一選択とさ れることが多く、有効率も高かった。 ③若年発症はⅣIG 反応性を、髄液中総蛋白高値は 1ⅥGまたは副腎皮質ステロイドに対する反応性を 予測させる可能性がある。 ④抗糖脂質抗体が陽性のCIDPでは、抗SGPG抗体関連ニューロパチーを念頭に入れた診療が必要と なる。. 一Ⅱ一.
(5) 博士論文の印刷公表. ノ气、. 表. 平成25年. ノえ、. 年. 月. 月. 日. 表. 内. 出版物の種類及び名称. 日. 公表予定. 出版物名. 容 平成25年. 全文と要約. -12-. 月. 日. 発行予定.
(6) 巨亟^ 最終試験結果の要旨. 4. 主査 副主査. 最終試験担当者. 学位申請者氏名. 副主査. 宝/' 多包. ^、. じ、1毛 3. '^. 副査. ⑳. 副査. ⑳. 1鈴木秀和 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの臨床的および血清学的解析. 学位論文題目 旨. 要. 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)の臨床的、血清学的解析を目的としたものである。 本研究では、 2010年の European Federation of Neur010gical societieS伊eripheral NeNe. S。ciety(EFNS疋NS)の CIDP診断基準に基づいてProbable以上であった 106例を解析した。抗 糖脂質抗体の測定と、ファーストラインの治療である免疫グロブリン大量療法(intravenous. immun。宮1。bulins:1ⅥG)、副腎皮質ステロイド療法の反応性を中心にアンケート調査に基づい て、臨床的解析を行った。抗糖脂質抗体陽性率は8.4%であった。1ⅥGの有効率は86%、副腎皮 質ステロイド療法の有効率は 69%であった。髄液中総蛋白が高値(>10om創dl)であった症例は 1ⅥG もしくは副腎皮質ステロイド療法にて反応性が得られていた。また、少数例での検討であ つたが、抗糖脂質抗体陽性例は感覚障害が優位である例が多かった。本研究によりCIDPの本邦 における治療の実態が明らかになり、髄液総蛋白が治療反応性のマーカーのひとっであることが. 示唆された。公聴会では以下の項目にっいて質疑応答が行われた。1:急性の自己免疫介在ニュー ロパチーである GuiⅡain・Barr6症候群(GBS)と CIDPの関連性にっいて。 2:CIDP の疫学にっ いて。3:髄液中総蛋白上昇の意味するところ。4:CIDPと自己免疫疾患の合併率にっいて。5:CIDP の推測されてぃる病態にっいて。 6:血液神経関門にっいて。フ:今後の CIDP の研究にっいて。以 上の質問に対し申請者は的確に回答し、最終試験合格と判断された。. 近畿大学大学院医学研究科. -13-.
(7) 審査結果の要旨. 姻的). ,慢,1生炎症,陛脱髄t生多発ニューロノぐチー(chronicin丑ammatory demyelhlatin宮 Polyradiculoneuropathy: CIDP)は、末梢神経に対する慢性の自己免疫性疾患であるが、高頻度に抗糖脂質抗体が検出される急性 自己免疫性ニューロパチーである GuiⅡain'Barr6 症候群(GuiⅡain'Barr6 Syndrome :GBS)に比ーミそ の病態は未解明の部分が多く、臨床像も多様と考えられている。本研究では、 CIDP において抗糖脂質 抗体の測定と、ファーストラインの治療である免疫グロブリン大量療法(intravenous. immun0曾10bUⅡns:1ⅥG)、副腎皮質ステロイド療法の反応性を中心に臨床的解析を行った。 (方法). 2008年8月 2010年7月の2年間に、 CIDPの病名で近畿大学神経内科に抗糖脂質抗体の検査依頼の あった299例にっいて、依頼施設の担当医にアンケート調査を行った。2010年のEuropeanFederation. Of Neur010gical societieS疋eripheral Nerve society (EFNS疋NS)の CIDP 診断^準1こ基ノづし、て、 Probable 以上の症例を CIDP と診断した。抗糖脂質抗体測定は GMI、 GM2、 GM3、 GDla、 GDlb、 GD3、 GTlb、 GQlb、 GalC の9種類の糖脂質を抗原として用いてELISA法で測定した。 CIDPのフ アーストライン治療である1ⅥG、副腎ステロイド療法の実施状況と治療効果を中心に調査した。特に、 ファーストラインのなかでも実施頻度が高かった1ⅥGの有効例、無効例を把握し、臨床的特徴を検討 した。なお、治療効果はCIDP個人調査票に記載されている<運動機能>で1段階以上の変動の有無で 判断した。. (結果). 2010年の EFNSΦNSのCIDP診断基準に基づいてProbable以上であった 106例を解析した。抗糖脂 質抗体の測定と、ファーストラインの治療である免疫グロブリン大量療法(血travenous. immun。gl。bUⅡns:1ⅥG)、副腎皮質ステロイド療法の反応性を中心にアンケート調査に基づいて、臨 床的解析を行った。抗糖脂質抗体陽性率は8.4%であった。1ⅥGの有効率は86%、副腎皮質ステロイド 療法の有効率は69%であった。髄液中総蛋白が高値(>10om創dl)であった症例は1ⅥG もしくは副腎皮 質ステロイド療法にて反応性が得られていた。また、少数例での検討であったが、抗糖胎質抗体陽性例 は感覚障害が優位である例が多かった。 (結論). ①CIDPの抗糖脂質抗体陽性率は8.4%であった。. ②CIDPの治療においてファーストラインとされる1ⅥG、ステロイド療法では、1ⅥGが第一選択とさ れることが多く、有効率も高かった。. ③若年発症はIVIG反応性を、髄液中総蛋白高値は1ⅥGまたは副腎皮質ステロイドに対する反応性を 予測させる可能性がある. ④抗糖脂質抗体力部昜性のCIDPでは、抗SGPG抗体関連ニューロパチーの可能性を念頭に入れたψ療 が必要となる. 審査委員は論文の審査及び公聴会(平成25年6月24 田での審査を行った結果、本論文を博士 学位論文に値するものと認めた。. - 14-.
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