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臓器エキス並に血液疾患々者血清の家兎臓器核酸代謝に及ぼす影響

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Academic year: 2022

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(1)〔612. 015.. 21+612.. 12〕.. 612.. 398.. 136. 臓 器 エ キ ス 並 に血 液 疾 患 々者 血 清 の 家 兎 臓器 核酸代 謝 に及ぼす 影響 第2編 血 液 疾 患 々者 血 清 の 家 兎 臓 器 核 酸 量 に 及 ぼ す 影 響 岡 山 大 学 医 学 部 平 木 内科敎 室(主 難. 波. 達. 〔昭 和29年12月20日. 血 液 疾 患,特. 任:平 木. 潔敎 授). 治 受稿 〕. に或 種貧 血 の原 因 に一 種 の毒. そ の 際 の 血 液 変 化 な ど を み て い る が,注 射 す. 性 物 質 が 想 定 さ れ て い る.例 え ば 再 生 不 良 性. る 血 清 や 尿 は 決 し て 単 一 の 成 分 よ り成 る も の. 貧 血,バ. で は な く種 々 複 雑 な 成 分 よ り成 つ て い る.し. ンチ氏 症候 群 及 び鉤 虫性 貧 血の催 貧. 血 性 物 質 が そ れ で あ る.又 悪 性 腫 瘍 で は 催 悪. か も造 血 器 は 諸 種 分 泌 臓 器 と並 ん で 最 も新 陳. 液 質 性 物 質 が 証 明 され て お り,以 上 の 場 合 所. 代 謝 の 盛 な 所 で あ り,注 射 に よつ て 惹 起 さ れ. 謂 毒 素 が 抽 出 さ れ て い る例 も あ る.こ れ 等 の. る 生 体 内 変 化 は 決 し て 所 謂 毒 素 の み に よ る様. 実 験 に 於 て は 何 れ も患 者 血 清 又 は 尿 其 他 の 体. な 単 一 な もの で は な くて 色 々 の 変 化 が 起 さ れ,. 液 及 び 臓 器 エ キ ス,‑抽. 特 に 血 清 注 射 の 際 は そ の 含 有 蛋 白質 の 為 蒙 る. 出 物 を 動 物 に 投 与 し,. 第1表. 血. 液. 疾. 患. 々. 者. 例. (続 く).

(2) 202. 難. 波. 達. 治. (第1表). 変 化 は 非 常 に 多 岐 に 亙 る もの と想 像 され る.. 血 病 並 に バ ン チ 氏 症 候 群 は 甚 だ しい 減 少 を 示. し か るに この 際 の 物 質 代 謝 に つ い て 研 究 し た. す.. も の は ま こ と に 寥 々 た る もの で,断 片 的 研 究 〓 見 す る に 過 ぎ な い.勿. 論 核 酸代 謝 につ い. て 論 及 し た も の は な い.私. は前編 に引続 き血. 液 疾 患 々者血 清注 射 の際 の家 兎臓器 核 酸代 謝 を 検 討 し た の で こ こ に 報 告 す る. §1.. 実 験材 料並 に実 験 方法. 1.. 実 験材 料. 1). 実験 動物. 体 重2Kg前. 後 の 家 兎 を使 用. し た. 2). 患 者 血 清(表1)精. 密 な検査 に よ り. 診 断 の 確 定 し た 再 生 不 良 性 貧 血6例,白 5例,バ. ン チ 氏 症 候 群6例,鉤. 及 び 本 態 性 低 色 素 性 貧 血7例. 血病. 虫 性 貧 血4例 の 計28例 と,実. 験 的 に 高 度 の 鉤 虫性 貧 血 を 惹 起 し た 犬 とか ら 無 菌 的 に 得 た 血 清 を 使 用 し た.対 健 康 人5例. の 血 清 を 用 い た.. 2.. 実 験 方法. 1). 注射 法. 清 を 毎 体 重kg 2). 照 として は. 早 朝 空 腹 時 家 兎 耳 静 脈 に,血 2cc 宛1日1回. 注 射 し た.. 血 球 計 算 法並 に 核酸定 量法. 何 れ も前. 編 に 記 し た と同 様. §2.. 実. 験. 成. 績. 被 検 家 兎 は 再 生 不 良 性 貧 血10例,白 例,バ. ン チ 氏 症 候 群8例,鉤. 清8例,人 9例,健 1.. 血 清5例),本 康 人5例,計52例. 血 病7. 虫 症13例(犬. 血. 態 性 低色 素性 貧 血 で あ る.. 赤 血 球 数(図1). 健 康 人 血 清 の 際 に 殆 ど変 動 が み られ な い 他 は す べ て 減 少 の 傾 向 に あ る.即. ち本態 性 低色. 素 性 貧 血 は増 減区 々で あ るが 減少 の傾 向 が あ り,鉤 虫 症 及 び 再 生 不 良性 貧 血 之 に 次 ぎ,白. 図1.. 血 清 注 射 に よ る家 兎 赤 血 球 数 の 変 動..

(3) 臓器エキス並に血液疾患 々者血清の家兎臓器核酸代謝 に及 ぼす影響 2.. キ ス に 比 べ て 増 減 が 著 明 で あ る.. 核 酸 量(表2〜8,図2). 測 定 した 核 酸 量 は 表2〜8に 平 均 値 を 図2に. 203. 表 示 し,そ の. 挙 げ た.数 値 の 単 位 は 前 編 に. 用 い た と同 様 で あ る.血 清 注 射 の 際 は 臓 器 エ. 第2表. 1). 骨髄 核酸. 骨 髄 核 酸 に は 変 化 が 多 い.鉤 で 軽 度 のDNAの. 虫 症(人)群. 増 加 とRNAの. 減 少 とをみ. 第3表. 再生不良性貧血々清投与家兎臓器核酸 量. 白血病血清投与家兎臓器核酸量. (続 く).

(4) 204. 難. 波. 達. 治. (第3表). 第4表. 第5表. バンチ氏症候群血清投 与家 兎臓器核酸量. 釣 虫 症(犬)血. 清 投 与家 兎臓 器 核 酸 量. (続 く).

(5) 臓器エ キス並に血液疾患 々者血清の家兎臓器核酸代謝 に及ぼす影響. 205. (第5表). 第6表. 鉤虫症(人)血. 清投与. 以 外 は す べ て 増 加 す る もの と考 え ら れ る.. 家 兎臓器核酸量. 2). 肝 核酸. DNAは. パ ン チ 氏 症 候 群,鉤. 康 人 の 各 群 で 減 少 す る他.一 が あ る. RNAは. 虫 症(人),健 般 に減 少 の傾 向. 鉤 虫 症(人),本. 態 性 低色 素. 性 貧 血 及 び 健 康 人 の 各 群 で 増 加 し て い る.健 康 人 群 を 基 準 と し て み る と き は, DNAは 生 不 良 性 貧 血 及 び 鉤 虫 症(犬)の 加, RNAは. 再 生 不 良 性 貧 血,白. チ氏 症 候 群 及 び 鉤 虫 症(犬)の. 再. 各群 に増 血 病,バ. ン. 各 群 に増 加 す. る. 3). 脾核 酸. DNAは. 再 生 不 良 性 貧 血,バ. ンチ氏 症 候 群. 及 び 値 康 人 の 各群 で 減 少 し,其 他 も 減 少 の 傾 向 が あ る の に,鉤. 虫 症 群 の み 増 加 す る.更 に. 鉤 虫 症 群 で はRNAが. 著 明 に増 加 し て お り他. 群 と著 し い 相 違 を み る.其 他 のRNAは 不 良 性 貧 血,バ. 再生. ン チ氏 症候 群 及 び健 康 人 の 各. 群 に 軽 度 の 減 少 が あ る.健 康 人 群 を 基 準 とす れ ばDNAは. 白 血病 及 び 鉤 虫 症(犬,人)の. 各 群 に 増 加 を み る が, RNAは. 鉤 虫 症 に 増 加,. 白血 病 及び 本態 性 低色 素 性 貧血 の各 群 に軽 度 の 減 少 が あ る. る以 外 は,何 れ もDNAとRNAと は歩 調 を 一 に してい る .バ ン チ 氏 症 候 群 の 増 加 は 非 常 に 著 明 で あ るが,再. 生 不良 性 貧血 及 び 本態性. 4). 腎核 酸. 腎 核 酸 は 比 較 的 変 化 が 少 く,再 生 不 良 性 貧 血 でDNAの. 増 加,白. 低 色 素 性 貧 血 で も相 当 量 の 増 加 が あ る の に,. 群 でRNAの. 減 少 を み る,健 康 人 群 を 基 準 と. 白 血 病 群 は 減 少 す る.し か も健 康 人 群 で も白. し て み れ ば,更. 血 病 群 と殆 ど同 程 度 に 減 少 を 見 る 故,白. 氏 症 候 群 の 各 群 のRNAが. 血病. 血 病 及 び 鉤 虫 症(犬). に 再 生 不 良 性 貧 血 及 び バン チ 減 少 し て い る..

(6) 206. 難. 第7表. 波. 達. 治. 本態性低色素性貧血 々清投与家兎臓器核酸量. はVirchowの. 細 胞 病理. 学 説 に 取 つ て 代 ら れ た が, 其 後進 展 を み せ て い る内 分泌 学 に 体液 病 理学 の思 想 が 再 興 した 感 が あ る. こ こ に 示 した 諸 疾 患 に つ い て血 清 の影 響 を 検す る こ と は,或 意 味 で 体 液 病 理 学 的 の 検 討 と も云 え よ う.し か し な が ら この 血 清物 質 は そ れに よつて疾 病 を 惹 起 す る も の と も, 或 は 疾 病 に よ る代 謝 異常 産 物 と も,更 に は 単 に疾 病 に よ る産 物 で は あ るが, 図2.. 血 清 投 与家 兎 の 臓 器 核 酸 量(平 均 値). 疾 病 の 一 部 の 病 態 或 は症. 候 を 惹 起 す る も の と も考 え られ る.現 在 ま で §3. Hippocrates時. 総 括 並 に 考 按. の 研 究 に 於 て こ の 区 別 が 必 ず し も判 明 して い. 代 に発 生 した 体 液 病 理 学 説. る と は 思 わ れ な い.従. つ て 本 研 究 もそ の 何 れ.

(7) 臓器エキス並に血液疾患々者血清の家兎臓器核酸代謝に及ぼす影響 第8表. 健康人血清投与家兎臓器核酸量. る が,最 近 教 室 の 平 木,池. 207. 田90)が詳 細 に 研 究. し た と ころ に よ つ て 約 言 す る な らば,患. 者血. 清 に は 家 兎に 貧 血 を 起 させ る 因 子 が あ り,ア ル コ ー ル,エ. ー テ ル 溶 性 で そ の作 用 に は 網 内. 系 の 健 全 な こ とを 要 す る と云 うの で あ る.更 に 教 室 の 骨 髄 培 養 へ の 添 加 実 験20)91)によ る と 血 清 中 の 催 貧 血 因 子 は 直 接 骨 髄 に 作 用 して 赤, 白 両 血 球 系 の 増 生 を 抑 制 し,細 胞 機 能 も低 下 せ し め る.菊. 池38)等 もin. vitroで 正 常 血 液. 細 胞 の形態 機 能 に障 碍 作用 を及 ぼす 中毒性 物 質 の 存 在を 想 定 し て い る. さて私 の 得 た成績 を眺 め ると骨髄 に 於 て は 両 核 酸 分劃 と もに 増 加 す る.し か も対 照 た る 健 康 人の場 合 には減 少 して い るの を考慮 す れ ば,こ. の 場 合 の 増 加 は 著 明 で あ る.こ の 成 績. は 一 見 甚 だ 矛 盾 す る もの で あ る.即 始 め て 定 義 ず け たEhrlichか. ち本症 は. ら,骨 髄 組 織 の. 荒 廃 を 以 て 特 徴 と し て お り,核 酸 に つ い て の 研 究 は 比 較 的 少 い が そ れ で も菊 池37)39)の化 学 的 定 量,上. 村30)の 細 胞 化 学 的 定 量 の 何 れ か. ら み て も骨 髄 両 核 酸 成 分 の 減 少 を 証 明 して い る.又 上 原13)14)等 に よ れ ば 呼 吸 解 糖 作 用 が 著 し く低 下 し て い る と云 うの で あ る か ら,再 を 検 討 し て い るか は 不 明 の ま ま行 つ た もの で. 生 不 良性 貧 血患 者 骨髄 に於 ては 代謝 機 能 の低. あ る.. 下 が あ る こ と を 裏 書 き し,勿 論 細 胞 増 殖 が 障. 諸種 血 液 疾 患 の 胸 骨 穿 刺 液 の 核 酸 量 を Davidson162),菊. 池37)39)が 計 測 し て い る が,. 碍 さ れ て い る こ と は 想 像 出 来 る.以 上 の 事 項 は 私 の 成 績 と全 く相 反 す る もの で あ つ て,し. 本 研 究 の 家 兎職 器 核 酸 量は 勿 論 そ れ とは 異 る. か も家 兎 に 貧 血 を 起 す の で 貧 血匹発 生 機 転 は 患. 観 点 か ら 眺 め ら れ な け れ ば な ら な い.. 者 の 場 合 と 全 く異 る もの と も考 え られ る.し. 1.. 再 生不 良性 貧血 々清. か し再 生 不 良性 貧 血 は 決 し て 単 一 な 疾 病 で は. 再 生 不 良 性 貧 血 は 貧 血 の 中 で も不 治 と し て 取 残 さ れ た 最 大 の 城 廓 で,し. な い. Bockの. 模 型 図 に よ る ま で も な く本 症. か も比 較 的 我 国. と顆 粒 球 減 少 症 及 び 血 小 板 減 少 症 との 総 ゆ る. に 多 い と こ ろ か らそ の 研 究 は 近 年 甚 だ 盛 ん で. 移 行 型 が 存 在 す る の で あ り,更 に 本 症 の み も. あ る.成. Roads. 因 に つ い て は 各 種 の 症 候 性 の もの も. あ る が 原 因 不 明 の も の も あ る.し. and Miller221),森 田111)等 に よ り種 々. か も本症の. の 病 型 に 分 け ら れ て い る.平 木 教 授89)93)によ. 定 義 に も あ る 通 り 予後 は 多 く は 不 良 で 「総 ゆ. る 最 新 の 分 類 を 茲 に 挙げ る と,骨 髄 障 碍 状 態. る治 療 に 反 応 せ ず 」 不 幸 の 転 帰 を 取 る もの が. よ りi). 大 部 分 で あ る. 本 症 の 血 清 物 質 を 検 索 し た も の にFrancke 176)のLeucotoxin説 Abel121)等,我 池36)38),長. が あ り,そ 国 で 李117)118),宮. 谷 川77)78),河. 北132)等. れ に次 で 崎107),菊 の研究 があ. 骨 髄 内 血 球 抑 留 型, ii) 成 熟 抑 制 型 , iii) 生 成 障 碍 型, iv) 混 合 型 及 びv) 汎 骨髄 癖 型 に 分 け ら れ,私. の 症 例 で も表1に. 病 型を. 附 記 し て い る.即 ち 再 生 不 良 性 貧 血 で も必 ず し も骨 髄 の 荒 廃 の 状 態 を 示 す もの で は な く, 抑 留 型 や 成 熟 抑 制 型 で は 骨 髄 細 胞 数 も 正常 値.

(8) 208. 難. 波. 達. を 示 す も の あ り,呼 吸 解 糖 能 も正 常 に 近 い 値. 治. 本 症 の 際 に は 極 く稀 に 赤 血 球 増 多 症 を 起 す. を 取 る も の で あ る.実 験 例 で は 核 酸 の 増 加 を. 例 は あ る が,殆. み る 故 細 胞 増 殖 な ど も あ りそ うな も の で あ る. こ の 貧 血 は 白 血 球 系 造 血 装 置 に よ り赤 血 球 系. の に 貧 血 を 起 し て い る.こ の こ とか ら私 は 骨. 造 血 装 置 が 圧 迫 され て 起 る もの と解 せ られ て. 髄 に 於 て血 球抑 留 及 び成熟 抑 制 を起 してい る. い る が,血. もの と想 像 す る.抑 留 作 用 に よ り細 胞 が 充 満. り,更. し て い れ ば,そ. 相 を 呈 す る も の,再. の 含 有 核 酸 量 は 増 加 す る筈 で. ん ど の 例 は 早 晩 貧 血 に 陥 る.. 球 破 壊 機 能 の 促 進 も考 え ら れ て お. に 進 ん で は 貧 血 が あ つ て も赤 血 病 の 様 生 不 良性 貧 血 病像 を呈す. あ る し,或 は 代 謝 又 は 新 生 機 能 も亢 進 し て い. る も の 等 種 々 で あ つ て,そ. るか も知 れ な い.た. あ る.是. れ,或. だそ の 新生細 胞 が抑 留 さ. は 代謝 が 病的 に行 わ れ て成 熟 が不 充 分. でdysfunctionの. の間 に は移 行型 も. の 如 くみ れ ば 白血 病 と貧 血 諸 疾 患 と. の 関 係 は 紙 一 重 と も 云 え る.. 状 態 に あ る と も考 え 得 る.比. 白 血 病 の 本 態 に 関 し て は 古 来 多 くの 説 が あ. 較 的 長 期 間 注 射 を 行つ た0610例 で は 骨 髄 核 酸. る が,現. は 大 体 正 常 値 と な つ て お り,こ の こ とか ら本. 方25)26)等 に よ つ て 唱 え ら れ た 腫 瘍 説 が 大 勢 を. 症 で は 毒 性 物 質 に よ り骨 髄 に 血 球 抑 留 →成 熟. 制 し て い る.本. 障 碍 →生 成 不 全 の 順 に 障 碍 が 起 り,遂 に は 荒. 肉 腫 及 び 癌 は 同 系 列 に 属 す る も の で あ る が,. 廃 し て 汎 骨 髄 癆 の 状 態 に 至 る と仮 定 され る わ. 肉 腫 に つ い て は 岡24),長. け で あ る. Heilmeyer. り,癌. u. Plottner183)其 他 の. 在 で はRibbert219),. Banti128),緒. 症 を 悪 性 腫 瘍 と見 做 す な らば. 谷 川76)の 毒 素 証 明 あ. 毒 素 は 癌 悪 液 質,特. 研 究 よ り,本 症 で は 高 度 の 貧 血 に も拘 わ らず. と し てv.. 血 清 鉄 の 増 加 す る こ と は 定 説 とな つ て お り,. 初 め て 唱 え ら れ 其 後 多 数 の 支 持 者 を 得 て い る.. 鉄 利 用 又 は 動 員 障 碍 が 考 え られ る が,同. 最 近 中 川73)等 は 癌 毒 素 の 精 製 を 行 いRNAに. 様に. Marchand205)等. により. 属 す る も の と し て い る の は 興 味 深 い.. 核 酸 の 利 用 不 全 も考 え られ よ う.. さ て 本 症 血 清 中 の 毒 素 に つ い て は 李120)が. 肝 臓 核 酸 量 は 大 体 正 常 で あ る が,健 康 人 血 清 注 射 の 際 と対 比 す れ ばDNAの. Leyden201),. に 貧血 を起す 要 因. 増 加, RNA. 赤 血 球 数 減 少,白. 血 球 数増 加 の因 子 を証 明 し. の 減 少 を み る.再 生 不 良 性 貧 血 の 際 の 肝 機 能. て お り,最. はRhoads,長. い て 検 し て い る が,古. 谷 川77)79)等 に よれ ば 障 碍 さ れ. 近 宮 崎107),長. 谷 川78)も. 血 清 につ. く 海 外 で はWearn239),. る もの もあ る が 決 定 的 の 断 を 下 し 得 な い 様 で. Hirschmann187),. あ る.し か し私 の 成 績 か ら 血 清 物 質 が 肝 機 能. ner. に変 調 を起 して い る こ とは 間 違 な い で あ ろ. ler175),. Loenhartsberger202),. う.. 城 仙,伊. 東10)等 は 尿 中 に 骨 髄 化 生 を 起 す 因 子. 脾 核酸 は増 減 が あ るが 健康 人血清 の 場 合 と 同 様 で あ つ て,脾. は大 くし た 影 響 は な い も の で. あ ろ う.平 木,池. 田 の 実 験 で も本 毒 素 は 脾 と. 関 係 の な い こ とに な つ て い る. 腎 はDNAの. 増 加 とRNAの. and. Miller208),. Miller236),. Erf170),. を 証 明 し て い る が,新. Heinle185),. Tur. Foster. Mil. Oliva215),栗. 井 田73)も 血 清 中 に こ の. 因 子 を 証 明 し て い る. 骨 髄 核 酸 量 は 減 少 し て い る が,健 注 射 例 に 比 べ る と 大 差 は な い.し. 減 少 と を み,. し て 強 度 の 貧 血 を 起 し て い る.本. 変 化 で あ る.こ の 関 係 は 前 記 肝 の 場 合 と同 様. 酸 に つ い てDavidson,菊. で あ つ て,本. 核 酸 量,特. もの と考 え ら れ る. 以 上 の 所 見 は 病 型 に よ り特 異 な 変 化 は な く,. 康 人血清 か も血 球 計. 算 に は 先 の 再 生 不 良 性 貧 血 々 清 注 射 例 に も増. 之 は他 の 血清 注射 の場合 に比 べ て最 も著明 な. 毒 素は 実質 細 胞 に影 響 を与 え る. にDNAの. 症 の 骨髄核. 池 等 に よ れ ば,総 増 加 を 認 め て い る が,. 骨 髄 有 核 細 胞 数 の 増 加 が あ る以 上 当 然 で あ ろ う.本. 血 清 注 射 で 健 康 人 血 清 注 射 の 際 よ りも. 従 つ て 前 記 の 各 病 型 の 移 行 性 も この 辺 か ら も. 一 層 赤血 球 の 減少 して い る こ とよ り. 無 理 な く説 明 し 得 る.. 謝 もdysfunctionの. 2. 白血 病 血 清. and. わ れ る.. ,そ. の代. 形 を 取 つ て い る も の と思.

(9) 臓器エキス並に血液疾患々者血清の家 兎臓器核酸代謝 に及ぼす影響 肝 は 両 核 酸 と も減 少 す る が 対 照 健 康 人 に 比 べ る とDNA増. 加, RNA減. 少 と なつ て 前記. 209. あ りビ タ ミンC及 び グ ル タ チ オ ン 量が 低 下 す る こ と よ り も骨 髄 機 能 が 低 下 す る と云 う.従. 再 生 不 良 性 貧 血 の 場 合 と同 様 で あ り,肝 代 謝. つ て この 場 合 の 核 酸 の 態 度 は 再 生 不 良 性 貧 血. 異 常 を 想 像 す る.. に 於 て述 べ た 様 に,一 種 のdysfunctionで. 脾では健 康 人 血 清 注 射 の 場 合 に 比 べ て RNAは. 殆 ん ど変 動 な く, DNAが. 増 加 す る.. 説. 明 さ れ る と考 え る. 肝 は 両 核 酸 と もに 減 少 す る.本 症 に 於 て は. 本脾 内で は濾 胞 内の細 胞新 生 が盛 な為 で あ ろ. 肝 障 碍 か ら肝 硬 変 を 起 す もの で あ り,毒 素 に. う.. よつ て も肝 硬 変 類 似 の 病 変 を 起 し 得 る こ とが. 腎 核 酸 は 健 康 人 対 照 に 比 べ てRNAが. 減少. す る.実 質 障 碍 の 為 と考 え る.. か 確 認 出 来 な か つ た.. の と ころ で あ つ て,本 実 験 の 場 合 も機 能 障 碍 の 一 面 を 示 す も の で あ ろ う.. バ ンチ氏症 候 群 血 清. 脾 性 毒 が あ る とす れ ば 肝 と並 ん で 脾 の 態 度. バ ン チ氏症候 群 は 脾疾 患 中代 表的 な もので あ るが,脾. 野50)に よつ て 証 明 され て い る.肝 障. 碍 に よ つ て 含 有 核 酸 量 の 減 少 す る こ とは 周 知. 白血 病 の 種 類 に よ る区 別 は 症 例 が 少 い た め. 3.. 古 森,永. 臓 機 能 が 全 く解 明 さ れ て い な い と. も考 慮 に 入 れ るべ き で あ る が,脾 性 毒 の 脾 に 対 す る 影 響 は 杉 野58)に よれ ば 充 血 及 び 線 維 の. 共 に 本 症 の 輪廓 は 明 で な い. Banti127)が1894. 増 加 で あ る.核 酸 量 はDNAの. 年 始 め てSplenomegalie. の 減 少 が 軽 度 に度 み られ る の み で,意 外 に 変 化. mit. Lebercirrhose. と して 発 表 し て か ら本 症 候 群 に 対 す る議 論 は 甚 だ盛 ん で あ るが,近 年 は 我 国 に 於 て 友 田71) 一 門 が 脾 性 中 毒 症 と し て広 汎 な 研 究 を進 め て い る と共 に,鈴 hypersplenismの. 木 等 の抗原 抗 体 反応 説 に更 に 概 念 及 び 門脈圧 亢 進等 の 各. 種 学 説 が錯 綜 して い る.. 増 加 及 びRNA. は 少 い. 腎 に は 両 核 酸 成 分 の 減 少 を 認 め,肝. と同 様. 実 質 障 碍 を 現 わ す もの と考 え られ る. 4.. 鉤 虫性貧 血 々清. 鉤 虫 症 の 最 も著 明 な 症 状 は 貧 血 で あ るが, そ の 成 因 に 関 し て は 未 だ 定 説 が な く,主 な 説. 本 症 が 中 毒 性 に 発 生 す る こ と は 既 にBanti も想 像 し て い た と こ ろ で あ つ て,其. 後 飯 塚5),. と し て は 次 の 三 つ が 挙 げ ら れ る.即 ち 虫 体 の 咬 着 に よ る 出 血 を 主 因 とす る 失 血 性 貧 血 説,. 阿 南3),安 川112)等が 体 液 中 の 催 貧 血 性 物 質 を. 虫体寄 生 に よる腸 管 機能 障 碍 の起 す栄 養 障 碍. 追 求 して い る が,友. 田 門 下 で も古 森19).陳68),. 性 貧 血説 及び 虫体 或 はそ の新 陳 代謝 産物 中 毒. 宮 腰105)等 が 血 清 中 催 貧 血 物 質 に つ き 証 明 し. に よ る 中 毒 性 貧 血 説 が そ れ で あ る.現 在 の と. 毒 素 を 抽 出 し て い る.清61)等. こ ろ 本 症 に 関 す る 教 室 北 山,平. MgHPO4やCaHPO4の. は本 症 脾 よ り. 様 な簡 単 な 物 質 を 抽. 出 し,之 が 本 症 毒 素 で あ る と云 う.. 木 両教 授 及 び. そ の 門 下 の 広 汎 且 精 密 な 追 究 に よ り,中 毒 説 が 学 会 の 大 勢 を 制 し て い る.本 血 清 中 の 催 貧. 血 清 注 射 に よつ て 家 兎 に 起 る 貧 血 は 白血 病. 血 性 物 質 に つ い て は 溶 血 毒 説 は 暫 く措 き,骨. 群 と共 に 最 も著 し く,催 貧 血 性 物 質 の 存 在 を. 髄 障 碍 物 質 を 証 明 し た も の に 山 田114),村. 肯 定 せ し め る が,骨 髄 核 酸 は 非 常 に 増 加 して. 田109),小 森48),浅. お り,平 木91),大 藤20)等が 培 養 骨 髄 に 本 症 血. 原28)が あ り更 に 佐 久 間54),平 木88)92),米 谷96). 清 を 添 加 した 場 合,即. の 研 究 を 併 せ て 北 山,平. ち毒素 の 直接 作 用 に よ. 越2),宮 崎107)及 び 教 室 笠. 木の綜 括 した と ころ. る と細 胞 増 生 並 に そ の 機 能 を 高 度 に 障 碍 す る. に よ れ ば,本 催 貧 血 性 物 質 は 虫 体 に 含 ま れ る. こ と を 認 め,上. Ankylon. DNAの. 村30)が 患 者 骨 髄 穿 刺 液 で. 減 少, RNAの. 増 加 を 観 察 した の とは. ール. A, Bの. 両 者 が あ り,前 者 は ア ル コ. ,エ ー テ ル 不 溶 で 後 者 は 可 溶 性 で あ る.. い さ さ か 趣 を 異 に す る.杉 野58),宮 腰106),辻. Aは 作 用 弱 く之 が 催 貧 血 的 に 働 く 為 に は 脾. 村69)70)も 本 症 脾 臓 毒 投 与 の 場合 骨 髄 造 血 機. の 作 用 を 必 要 と し,. 能 の 抑 制,殊. Ankylon. に 赤 血球 の増 生 並 に成 熟障 碍 が. Bは. 肝 で賦 活 され て. Cと な り,之 が 血 清 中 を 流 れ て い る.

(10) 210. 難. 波. 達. 治. もの で,か. くな つ て 始 あ て 骨 髄 に 作 用 す る様. の 網 内 系 に 貪 喰,抑. 留 さ れ,そ. の為 に鉄 の利. に な る.而. し て 両 者 と も網 内 系 が 健 全 で あ つ. 用 障 碍 の 来 る こ とを 証 明 し て い る が,臓. 器非. て 始 め て そ の 作 用 を 発 揮 す る.更 に 本 虫 毒 素. ヘ ミン 鉄 第 Ⅲ 分 劃 は 現 在 の と こ ろ 核 酸 に 附 着. は 鉄 貯 蔵 臓 器 か らの 鉄 動 員 を 強 力 に 阻 害 し,. し て い る と云 わ れ て い る の で,こ. この事 が又 本 症貧 血発 生 の強 力な 因子 に な る. と鉄 代 謝 変 調 との 関 係 は 甚 だ 興 味 あ る問 題 と. と い う.実 験 で は 鉤 虫 患 者 及 び鉤 虫 犬 何 れ の. 思 わ れ る.. 血 清 で も大 体 同 様 の 貧 血 を 起 す が,比. 較的 そ. の 程 度 は 弱 い.. RNAは. 骨 髄 核 酸 は健 康 人 血 清 注 射 に 比 べ てDNA が 増 加 し, RNAは ちRNAか. 腎 の 核 酸 量 はDNA稍. 比 較 的 に 変 動 が 少 い.即. ら は 比 較 的 新 陳 代 謝 が 少 く, DNA. の核 酸 増 量. 々 増 加 の 傾 向 あ り,. 減 少 す る.本 症 に 於 て は 浮 苦 病 の 名. の 通 り浮 腫 を 示 す もの が あ る が,そ は 循 環 器 系,血. の成 因に. 清蛋 白及 び無 機 塩 の変調 と と. もに 組 織 性 障 碍 が 挙 げ ら れ,腎. の態 度 が重要. 増 加 は 細 胞 増 加 に よ り招 来 し た もの と考 え ら. な 因 子 とな つ て い る41).こ の 核 酸 変 動 も実 質. れ る.飜. 性,間. つ て教 室 藤 田95),副 島62)は骨 髄 灌 流. 質 性 障 碍 を 反 映 す る もの で あ ろ う.. 実 験 よ り,血 清 毒 素 は 直 接 骨 髄 に 作 用 して 動. 5.. 脈 系 を 收 縮 し,血 球 を 骨 髄 中 広 大 な 容 積 を 有. 本態 性 低色 素 性貧 血 に は特 発性 の鉄 欠乏性. 本態 性 低色 素 性貧 血 々清. す る 静 脈 洞 に 抑 留 す る こ と を 明 に し,更 に 藤. 貧 血 で あ る萎 黄 病,胃. 井86)は そ の 際 骨 髄 内 血 流 が 遅 延 す る こ と を 証. 後 者 に 属 す るPlummer‑Vinson's. 明 し て い る.他 方 大 藤20)は 培 養 骨 髄 に 本 症 血. が 含 ま れ る.本 症 に 鉄 が 有 効 な こ と は古 くか. 清 を 添 加 し て も,健 康 人 血 清 添 加 の 際 と差 異. ら知 られ て い た が,. の な い こ と を 証 明 して お り,彼 是 考 え 併 せ る. Moore211)等 に よ り血 清 鉄 量 の 減 少 が 発 見 され. と本 症 のAnkylon. 本 症 が 鉄 欠 乏 に よ り起 る こ と は 明 白 とな つ た.. 延,血. Cに よ り 骨 髄 内 血 流 の 遅. 球 抑 留 の 状 態 が 長 時 間 持 続 す る 為 に,. 液 欠 乏性 萎 黄 貧血 及び syndrome. Schur226), Heilmeyer183). 而 るに鉄 欠乏 の原 因 は未 だ に解 明 され ていな. 骨 髄 実 質 に 二 次 的 に 造 血 障 碍 が 来 る と思 わ れ. い.本. る.即 ち 新 陳 代 謝 の 減 退 並 に 血 球 の 蓄 積 が 核. 度141)181),胃排 泄 時 間233),胃 粘 膜 の 状 態157)213). 酸 に 反 映 した もの で あ ろ う.. と の 関 係 が 検 討 され て い る が,最. 鉤 虫 寄 生 に よ り肝 機 能 の 障 碍 され る こ とは. 症 と 胃 所 見 との 関 係 が 注 目 さ れ 胃液 酸. 近 中 尾72). も本 症 成 因 に 胃 腸 粘 膜 の 病 変 に よ る鉄 吸 收 障. 多 くの 先 人 の 業 蹟11)51)56)66)に徴 し て も 明 で. 碍 を 述 べ て い る.古. あ る.し か も肝 は 催 貧 血 性 物 質 の 賦 活 に 貧 血. 内 毒 素 を 想 定 し て い た が,学. 発 生 上 重 要 な 役 割 を す る の で あ る が,本 実 験. 血 性 物 質 を 認 め ず,大. の 場 合 注 射 し た 血 清 中 に 含 まれ る も の は 主 と. 対 し て 直 接 作 用 を 及 ぼ す もの は な い と云 う.. し てAnkylon. Cで. あ り,肝. は この 場 合 大 し. た 役 割 を 持 た な い と も 考え ら れ る.定 績 に よれ ばDNAは. 増 減 不 定, RNAは. くKaznelson192)等 は腸 管 会 の 大勢 は催貧. 藤20)は血 清 中 に 骨 髄 に. 血 清 を 家 兎 に 注 射 した と こ ろ で は 図1の 様. 量の成. に 大 勢 と し て は 貧 血 を 来 す 方 向 に あ る が増 減. 減少. の 変 動 が 激 し く,対 照 に 比 べ て 貧 血 を 起 す と. し て い る.こ の 変 化 は 恐 ら く毒 性 物 質 に よ る 肝 障 碍 の 反 映 で あ ろ う.. は 決 定 し 難 い. 測定 した 核 酸 量 は絶対 的 に も又健 康 人血清. 脾 で は 両 核 酸 成 分 と もに 著 明 な 増 加 を み. 例 に 比 べ て も決 し て 無 変 動 で は な い.図2に. る.こ れ は 臓 器 エ キ ス 及 び 血 清 注 射 を 通 じて. 見 ら れ る様 に 腎 は 先 ず 変 動 が な い が,肝. 脾 に 及 ぼ す 影 響 と し て は 最 も著 明 で あ る.本. 脾 は 軽 度 な が ら 増 減 が 認 め られ,こ. 症貧 血は 一種 の 鉄欠乏 性 貧 血で あ る ことは 諸. 鉄 代 謝 と の 関 係 か ら影 響 が あ る か と も考 え ら. 家34)52)72)94)102)に よ つ て 認 め ら れ て い る が,. れ る.し か し最 も 変 化 の あ る の は 骨 髄 で あつ. そ の 発 生 機 転 に つ い て 来 谷96)は催 貧 血 性 物 質. て,両. に よつ て 鉄 が 鉄 貯 蔵 庫 で あ る 骨 髄,肝. 不 良 性 貧 血 々清 投 与 の 場 合 に 次 ぐ もの で あ る.. 及び脾. 及び. の両者 は. 核 酸 の増加 はパ ンチ氏 症 候 群 及 び再生.

(11) 臓 器 エ キス並 に 血液 疾患 々者血 清 の家 兎臓 器 核酸 代謝 に 及ぼ す 影響. 211. この こ とか ら血 清 中 に 所 謂 催 貧 血 性 物 質 は 存. 清 例 のDNAは. 在 しな い か も知 れ な い が 何 等 か の 異 常 物 質 が. 増 加 し て い る が 他 に 比 べ て 程 度 は 少 い.. あ り,そ れ が 骨 髄 に作 用 す る こ と は 想 像 に 難 くな い.同. じ く骨 髄 核 酸 の 増 加 す る バ ン チ 氏. 他 に 比 べ 最 も減 少 し, RNAは. 腎 の 核 酸 は 一 般 に 変 動 が 少 い が,す べ て 減 少 の 傾 向 に あ る.代 謝 終 産 物 の 処 理 場 と し て. 症候 群 は鉄 欠乏 性 で本 症に 通ず る と ころが あ. 検 討 した わ け で あ る が,や. るが,再. で な い と こ ろ か ら変 動 は 少 い.. 生 不 良 性 貧 血 は 然 ら ず,共. 通す る と. は 云 い 難 い.何 れ に して も他 の 原 因 と呼 応 し て 鉄 代 謝 変 調 の 原 因 とな る もの か,或. は代謝. は り血 液 関 係 臓 器. 以 上 種 々 血 清 注 入 に 際 し て の 核 酸 の態 度 を 論 じ た が,前 編 に 述 べ た 定 量 上 の 誤 差 以 外 に,. 変 調 産 物 で あ る か は 判 明 し な い が,或 種 の 物. 之 は 毒 素 の み の 注 入 実 験 で は な く,あ. 質 の 存 在 を 認 め て 差 支 え な い と考 え る.. 血 清 注 入 の 際 の 成 績 で あ る の で,他. 6.. 健康 人血 清. くま で. 成 分,殊. に 血 清 蛋 自 質 等 の 影 響 も考 慮 に 入 れ な け れ ば. 本 例 は 対 照 実 験 と して 行 つ た の で あ る が,. な ら な い し,又 核 酸 量 の 増 減 の 生 物 学 的 意 義. 臓 器核 酸量 は 無処 置対 照 に比べ て相 当 の変動. に つ い て も現 在 の 段 階 で は や つ と序 の 口 に 入. が あ る.実 験 に 使 用 した 血 清 量 は 人 間 に 換 算. つ た ば か りで あ り,何 れ に し て も本 研 究 は 現. す れ ば 相 当 多 量 で あ り,含 ま れ る 蛋 白 質 其 他. 在 ま で 全 く未 知 の 領 域 に 足 を 踏 入 れ た も の で,. の成 分 に よ る影 響 か ら相 当 の 変 動 の 起 り得 る. 血 清 作 用,血. こ と は 当 然 予 測 され る.更 に 異 種 血 清 注 射 は. ら ず,逆. ア レル ギ ー 性 反 応 を も惹 起 せ し め 得 る の で こ. も基 礎 的 資 料 とな り得 る と考 え る.. 液 学,血. 清 毒 の研 究 考察 の み な. に核 酸 の持 つ生 物学 的 意 義 につ い て. の 変 化 を 生 じた も の で あ ろ う. §4. 結. 骨 髄 の 核 酸 は す べ て 減 少 し て い る.こ れ が 蛋 白 代 謝 の 減 退,細. 胞 分 裂の 減衰 の現 わ れ と. 論. 各種 血液 疾 患 々者 血清 及び対 照健 康 人血 清. す れ ば 輸 液 上 考 慮 を 要 す る こ と で あ ろ う.す. を 家 兎 に 静 注 し,そ の 骨 髄,肝,脾. べ て の 貧 血 を 通 じ て 万 能 的 で 最 も有 効 な 方 法. 酸 量 を 測 定 検 討 し た と こ ろ,次. と して 輸 血 が 盛 に 用 い ら れ て い るが,そ. た.. の際. の血 清又 は 血漿 は 骨髄障 碍 性 の面 が あ るので. 1) 健 脾,腎. 用 い られ る血 漿 補 給 は,貧. 軽 度 に,肝. い られ て い な い 様 で あ る.. のDNAは. 減 少 し,脾,腎. のRNAは. 補 給 の 意 味 で 意 義 の あ る こ と で,肝RNAの. 相 当 に 増 加 す る.. 康 人 血 清 注 射 の 際 と 比 較 す れ ば, 2). 再生 不 良性 貧 血 々清 注射 で は骨 髄核 酸. 増 加 も之 を裏 書 し て い るか ら 一 概 に 障 碍 面 の. の 両 成 分 は 著 明 に,肝. み が あ る と は 云 え な い.肝RNAの. 増 加 し,肝 及 び 腎 のRNAは. 増 加 は他. に 比 べ て 最 も著 明 で あ つ て.こ の 差 か ら 病 的 血 清 中に は代 謝 変 調 を起す 毒性 物 質 を 含む こ 減 少 す るが 之は. す べ て を 通 じ て 見 られ る こ と で あ る. 脾 は リ ン パ 球 生 成 と血 球 処 理 を行 う他 に 血 液 成 分 の 貯 蔵,放. のRNAは. 各種 血液 疾 患 々者 血清 注 射 の際 の 成績 を健. 尤 も輸 液 上 蛋 白 質 補 給 の 面 は 血 液 生 成 礎 材. と も考 え ら れ る.肝DNAは. の成 績 を得. 康 人 血 清 住 射 の 際 は 骨 髄 核 酸 及 び 肝,. は な い か と思 わ れ る.事 実 外 科 的 方 面 で 盛 に 血 に 対 して 全 然 用. 及び 腎核. 出 を 行 う故,そ. の構 成 々分. 相 当 減 少 す る.. 3) 白血 病 血 清 注 射 の 際 は 肝 及 び 脾 のDNA は 軽 度 増 加,肝. 及 び 腎 のRNAは. 中等 度 減 少. す る が,其 他 は 大 した 変 化 が な い. 4). パ ンチ氏 症候 群 血 清注 射 では 骨髄 核 酸. の 増 加 は 最 も著 明 で あ り,脾DNAは 加 す るが,肝. を 論 じ ら れ な い と考 え る.肉 眼 的 に み て も血. も軽 度 減 少 す る.. 血 清 注 射 例 の もの は 著 明 で あ つ た.健 康 人 血. 相当. 脾 核 酸 は 大 し た 変 動 が な い.. は 非 常度 に不 安 定 で あつ て一概 には核 酸 の増 減. 清 注 射 の 際 は 脾 は す べ て 増 大 し,特 に 鉤 虫 犬. 及 び 腎 の DNAは. 5). 核 酸,脾. 及 び 腎 のRNAは. 軽度 増 何れ. 釣 虫症 血清注 射 の際 は 脾核 酸 の増 加 は. 最 も著 明 で あ り,骨 髄DNAも. 相 当増 加 す る.

(12) 212. 難. が,肝. 及 び 腎 のRNAは. 6). 波. 達. 治. 擱 筆 に臨み御指 導御校 閲 をいた だい た恩師平木教. 何 れ も減 少 す る.. 授 に 衷 心 よ り感 謝 の 意 を 表 す る.. 本 態 性 低 色 素 性 貧 血 々清 注 射 に 際 し て. 本 論文 の 要 旨 は 昭 和30年4月. は 骨 髄 核 酸 両 成 分 の 著 明 な 増 加 が あ る が,其 他 は 変 動 少 く,軽 度 に 肝 及 び 脾DNAの と,肝RNAの. 総 会 に 於 て 発 表 した.. 増加. 減 少 と を み る の み で あ る.. (文. Dept. of Internal Medicine, Okayama (Director. 第17回 日本 血 液 学 会. 献. 後. 掲). University Medical School.. Prof. Dr. K.. Hiraki). Influences of Organ Extracts as well as Serum. of Blood Disease. Patient on the Nucleic Acid Metabolism of a Rabbit. 2nd Report:. Influences of Serum of Patients of Blood Disease. on the Nucleic Acid Quantity of Rabbit's Organs By Tatsuji NAMBA By intravenous of healthy. men,. injection of serum observed. the. of patients of blood disorder as Well as control serum. nucleic. acid. appearing. in its bone‑marrow,. liver,. spleen,. and. kidney, which proved as:. 1) In case healthy men's serum has been injected,bone‑marrow nucleicacid and DNA in, liver,spleen,and kidney indicalea decrease: while RNA both in spleen and kidney increases. slightly:. and. that. of. liver. does. so. pretty. much.. If those resultsobtained will be put under comparison with those obtainedunder the use of healthy. 2). men's. serum:. Under the administrationof serum of hypoplasticanemia, bone‑marrow nucleicacid. increases in a marked RNA. of liver. and. degree, liver as well as kidney. kidney. deerease. rather.. As. to spleen. DNA. do so in a moderate degree;. nucleic. acid,. no. marked. change. occurs.. 3) If the serum of leukemia is injected,a slight increase takes place to liver and spleen. DNA,. while. liver and. kidney. RNA. show. an. abatement. quite:. but. as to the. rest, no. great changes appear.. 4). When serum of. marrow acid. as. Banti'ssyndrome has been injected,the increaseof both the bone‑. nucleic acidi prove most caundid: though well. as. RNA. of. spleen. and. kidney. show. the spleen DNA a slight. decrease. increases, liver nucleic respectively.. 5) On occasionserum of hookworm anemia has been injected,spleen nucleicacid proves a marked. increase; bone‑marrow. DNA. increases greatly, but RNA. in liver and kidney. decreases.. 6). When serum of essentialhypochromic anemia is injected,a remarkable increasein. the bone‑marrow nucleic acid happens; slight increase of liver and spleen DNA,. but, as to the rest, small change occurs, only a along with a decrease of liver RNA..

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参照