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第3回研究実践奨励賞

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Academic year: 2021

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2017 年6月 24 日(土)に開催された研究実践奨励賞選考委員会にて、第3回「研究 実践奨励賞」作品として、内山涼著「高等学校に在籍する聴覚障害生徒に対する支援の 在り方の研究〜聴覚障害者の高校時代について〜」と、佐藤めぐみ著「現場で働くプロ として本当に必要なものってなあに?」とすることを決定した。

以下、同賞設立の経緯、今回の選考体制及び選考過程、受賞作品の講評を報告する。

1.学内学会「研究実践奨励賞」設立の経緯

学会賞設立の経緯・趣旨については、コミュニティ福祉学会『まなびあい』誌(第8 号 .p.245)において空閑先生(前事務局長)が「研究実践奨励賞選考委員会」を代表して 述べられているので詳細についてはそれをご参照して頂きたい。尚、基本的な位置づけ としては、コミュニティ福祉学会という、学部の在学生、大学院生、卒業生、大学院修 了生、教員間の研究・実践活動を奨励し親睦も含めた交流促進と「まなびあい」の場と しての活性化を目指すものとして 2014 年 11 月9日の第7回年次大会総会にて「研究実 践奨励賞」の創設とその要綱、細則が承認された。

2.第3回「研究実践奨励賞」の選考体制及び選考過程

2017 年5月 27 日(土)(新座キャンパス)及び6月 24 日(土)(池袋キャンパス)に 開催された「選考委員会」において、選考対象となる該当作品(第9号掲載の8作品(『ま なびあい』第9号 p.217 に掲載))をめぐって受賞作の真摯な検討がなされた。

以下に、今回の受賞作品の選考過程を報告し、今後の課題を述べておきたい。

【今回の選考基準】

研究論文に関しては、その水準としての完成度や論旨(目的・方法・考察・結論)

の明確化・精度の高さに囚われるのではなく、多少粗削りな作品であったとしても、

学会員(在学生、卒業生、修了生、教員)による自由な発想や視点を提示し研究実践 として潜在的な発展可能性(ポテンシャルな力)を実感させるものであること。

実践記録(現場からの報告)に関しては、多様な実践現場の中で、逡巡し悪戦苦闘 する日々の中から「コミュニティ福祉学のマインド(生命の尊厳を守る精神や基本的 人権意識に基づく生活権保障・制度とコミュニティ構築さらに、スポーツ活動を通し た健康福祉(ウエルネス)の眼差し)」を実践していることについて描く視点への支持 や共感ができるものであることを選考基準とした。

立教大学 コミュニティ福祉学会 第3回「研究実践奨励賞」選考報告

研究実践奨励賞選考委員会

第3回研究実践奨励賞

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【選考体制】

作品選考の公平性を担保するために、選考委員会には運営委員メンバー以外の外部 選考委員として今回は、石井秀幸先生(スポーツウエルネス学科)に依頼し受賞作品 の選考過程に参加して頂く体制で臨んだ。

【選考対象作品と結果】

学会の規定により選考の対象となった作品は『まなびあい』第9号(2016 年 11 月 10 日発行)掲載の中の8作品(=学生が執筆した論文・研究ノート・実践記録・実践 報告・現場からの声・在学生&卒業生の活動報告・リレーメッセージ)である。予め 教員達を通して、学部在学生等に依頼し堤出された推薦書の集計結果(12 の評価項目

&コメント等)も参考にしながら、各選考委員の専門領域を横断する白熱する議論が 展開された。

今回(第3回受賞作)は、作品の「研究論文としての完成度を基準とはせずに研究 する当事者による研究実践からの貴重な知見が提示され今後の研究的な発展可能性を 感じさせるものとした。実践活動については、多様性に満ちた現場の日々の実践の中 で自問自答し専門職とは何かを問い続けながら学びと気付きが表現されているもの」

という基準に焦点化し対象作品について選考の議論を重ね検討を進めた。

その結果、①「論文」として掲載された内山 涼著「高等学校に在籍する聴覚障害生 徒に対する支援の在り方の研究〜聴覚障害者の高校時代について〜」と②「現場から の声」として掲載された佐藤めぐみ著「現場で働くプロとして本当に必要なものって なあに?」の2作品が受賞作品として選考された。同日、その後に実施された運営委 員会に選考結果を提案し、了承された。

3.受賞作品の講評(まとめ)

1 )内山 涼著「高等学校に在籍する聴覚障害生徒に対する支援の在り方の研究〜聴覚障 害者の高校時代について〜」については、選考委員から、障害当事者による当事者研 究の試みとして評価できる。聴覚障害者の「学びの場」での生きづらさも含めて「障 害理解」への知見を提示してくれるものであるという点が高く評価され受賞が決まっ た。

2 )佐藤めぐみ著「現場で働くプロとして本当に必要なものってなあに?」については、

福祉の実践現場(児童養護施設で勤務7年目:現場からの声原稿投稿当時)で、学生 時代からの現場実習体験を踏まえ、福祉現場で働きながら日々迷い・悩みながら、児 童養護施設の子ども達からは「来て欲しい職員であり、安心感を与え、たくさんの愛 情を注げる職員であり続けられることを目指していきたい」という力強いメッセージ と現場で働くプロ(専門職)には、「正解はないし、正しいことだけがベストではなく 試行錯誤を続けることこそが大切」という問いかけが選考委員の共感を呼び、受賞が 決まった。

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4.今後の課題(概要)

コミュニティ福祉学会の「研究実践奨励賞」も今回でようやく第3回でありまだまだ、

「選考評価基準」は定まっていない状態である。今回も、「選考当初の段階で、選考基準 はどうするか?」という意見が選考委員から問題提起された。この点は、現段階で「確 定的な選考基準」を決めるよりも歴史を重ねながら次第に本学部のコミュニティ福祉学 会「まなびあい」の方向性としての特徴が浮き上がり、それなりの選考基準が定まって くるのではないだろうかと考え、再度、今後の課題とした。

(文責:(事務局長)結城俊哉)

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