博士学位論文審査の要旨
【学位論文審査の要旨】
提出された学位論文「FDG-PET/CT画質評価の精度向上に関する研究」は、高い定量性 を求められる FDG-PET 検査に焦点を当て、画質評価の精度を向上させることで画質の標 準化を推進することを目的としている。
論文では、本邦のガイドラインにて言及されている画質評価指標の算出方法に関する課 題をモンテカルロシミュレーションを用いて解決した。さらに、画質評価指標と視覚評価 の乖離を引き起こす要因について明らかにし、再構成画像での画質評価指標の確立の必要 性を明確にした。再構成画像の新しい画質評価指標として顕著性を提案し、ヒトの見え方 に基づいた画質評価法を示した。従来の物理学的な指標および視覚評価と比較することで 有用性を明らかにした。本論文の成果は、顕著性が従来の物理学的指標と異なり、性能の 異なるさまざまなPET装置が混在する臨床においても画質の総合的評価が可能であること を示唆し、環境や評価者に依存せずにすべての施設が同じ基準で病変の視認性を評価可能 であることを示した。
平成31年2月5日に行った最終試験での口述試験および口頭試問では、研究成果につい て明快なプレゼンテーションを行い、また質疑に対しては明確な応答を行った。以上から、
試験担当者らは一致して、細川翔太君は首都大学東京大学院人間健康科学研究家放射線科 学域博士後期課程の論文審査および所定の最終試験に合格したと判定し、博士(放射線学)
の学位を授与することが適当であることを報告する。