〈 創 価 大 学 創 立35周 年 講 演2005年12月6日 〉
中国 のWTO政 策
一一金 融 サ ー ビス貿 易 に対 す る協 定 合意 規 定 を 中心 に して 一一
中国度 門大学法学院教授
法学博士 李 国 安
目 次
1霧 難 騰 灘 鉾因 分 析
2001年11月10日 、 カ タ ー ル の首 都 ドーハ で 開 催 され たWTO閣 僚 会 議 に お い て 、 中 国 のWTO加 盟 が 承 認 され た 。 手 続 き と して 、1か 月 を経 て 、2001年12 月11日 に 中 国 は正 式 にWTOの143番 目 の加 盟 国 に な っ た 。 中 国 がWTOに 加 盟 す るの は中 国 に対 して 、 また 、 世 界 に 対 して も きわ め て 重 要 な事 項 で あ っ た 。 なぜ な ら、 中 国 は人 口が 多 い、 市 場 が広 い、 貿 易 額 も多 い か らで あ る。 しか し、
世 界 で 最 も..念 して い る こ とは 中 国 が 市 場 経 済 の 国 で は な く、 社 会 主 義 の大 国 で あ る。 そ こで 、 中 国 がWTOに 加 盟 す る こ とに世 界 各 国 の注 目が 集 ま っ た 。 中 国 が加 盟 して か ら、 中 国 政 府 がWTO協 定 と合 意 した 特 定 の 約 束 、 特 に金 融 サ ー ビ ス貿 易 に 対 す る合 意 を堅 実 に履 行 して い るか 、 又 は、WTO協 定 と特 定 の 約 束 を履 行 す るた め に、 何 を した か 、 この 事 が 世 界 貿 易 機 関 と他 の加 盟 国 が 一 番 注 目 した こ とで あ る。 上 記 の 諸 問 題 を 中心 と して 論 述 す る。
一 、 中 国 のWTO加 盟 時 の 合 意 とそ の 対 応 策 (一)中 国のWTO加 盟時 の主 な合意 につ いて
中国 がWTOに 加 盟 す る ときに貨 物貿 易 とサ ー ビス貿易 の各 分 野 に関 す る関
税、 非 関税 措 置、貿 易権及 び市場 ア クセス と内 国民待 遇 な どに関 す る全 面 的 な
合 意 を行 っ た 。 その 合 意 表 に よ る と、 主 な合 意 は以 下 の とお りで あ る。
1.関 税 の 引 き下 げ に関 す る合 意
中 国 の 関 税 は 、加 盟 す る前 が 平 均15%で 、2005年 に発 展 途 上 国 の平 均 レベ ル (13%)以 下 に削 減 し、 そ の うち、 工 業 製 品 の 平 均 関 税 率 は加 盟 す る前 に も それ ほ ど高 くは なか っ た が、2004年 まで に さ らに8.9%に 引 き下 げ て、 コ ン ピ ュ ー タ 関 係 の 情 報 産 業 製 品 は現 在 の13%か ら2005年 まで に零 関税(0%)に す る こ と
に な っ て い る。
特 に注 目 され て い るの は、 工 業 製 品 の 高価 品 で あ る 自動 車 で あ る。 加 盟 す る 前 に実 施 して い た 自動 車 輸 入 数 量 割 当制 限 は2005年 の初 め に撤 廃 した 。 自動 車 輸 入 の 関 税 率 は加 盟 す る前 の80%か ら2006年7月 に25%に して 、 自動 車 部 品 は 2006年 まで に10%に 引 き下 げ る。 自動 車 輸 入 の 関税 率 は い まだ に平 均 関 税 率 を 上 回 っ て い るが 、 そ の 関税 率 の 引 き下 げ幅 も著 しい もの が あ る。 も う一 つ 注 目
され て い る の は農 産 品 で あ る。
農 産 品 の 関 税 率 は加 盟 す る前 の22%を2004年 に は15%に 削減 した 。 この 関 税 率 は世 界 の 中 で も一 番 低 い 国 の 一 つ で あ る。 一 部 の 農 産 品 が い まだ に関 税 数 量 割 当制 度 を実 施 して い るが(数 量 割 当枠 内 の範 囲 内 で は低 関 税 で あ るが 、 数 量 割 当 枠 外 の 範 囲 に な る と比 較 的 に高 い 関税 率 を適 用 す る)、2005年 まで に この輸 入 関 税 割 当 制 度 を撤 廃 す る こ と に な っ て い る。 中 国 は農 業 大 国 な の で 、 農 民 の 利 益 の保 護 問題 は き わ め て 重 要 で 、 農 産 品 に対 す る関税 率 を この 程 度 に す る こ
とは農 民 の 大 き な抵 抗 が あ っ た 。 2.非 関 税 障 壁 措 置 の撤 廃
非 関 税 障 壁 措 置 は、 輸 入 許 可 制 度 や 輸 入 割 当制 度 な ど関税 以 外 の輸 入 制 限措 置 を 指 す もの で あ る。 中 国 が加 盟 す る前 に 、 外 国 の 貿 易 関係 者 に とって は、 非 関 税 障 壁 措 置 は関 税 よ りも厄 介 な もの で あ っ た。 そ れ ゆ え、 非 関 税 障 壁 措 置 は 中 国 のWTOに 加 盟 す る交 渉 の注 目点 で あ る と言 わ れ て い た。 その合 意 の 結 果 、 綿 花 、 糖 、 羊 毛 な どの 非 関 税 障 壁 措 置 は加 盟 して 直 ち に撤 廃 し、 そ の 他 の 大 部 分 の産 品 の 非 関 税 障 壁 措 置 は加 盟 して か ら3‑‑4年 まで に取 り消 す こ とに な る。
きわ め て 少 な い産 品 の 非 関 税 障 壁 措 置 は加 盟 して か ら6年 また は8年 に全 面 的
に撤 廃 す る こ とに な る。
中 国のWTO政 策 35
3.貿 易 権 の 付 与
合 意 表 に よ って 、 加 盟 して か ら1年 の 内 に 、 外 資 が 少 数 割 りの 株 を 持 っ て い た 合 弁 企 業 は輸 出 入 貿 易 権 を取 得 し、 加 盟 して か ら2年 の うち に 、 外 資 が 多 数 割 りの 株 を持 って い た 合 弁 企 業 も輸 出入 貿 易 権 を取 得 で き る。 加 盟 して か ら3 年 の うち に、 中 国 の領 域 内 の全 て の企 業 は、 外 資 企 業 か あ るい は 国 内企 業 か を 問 わず 、輸 出 入貿 易権 を取 得 す る こ とが で き る.こ の合 意 に応 じて 、 中 国 は2004 年4月 に 『対 外 貿 易 法 』 を修 正 し、 貿 易 権 の取 得 を 許 可 制 か ら登 録 制 に転 換 し た 。 す な わ ち、 外 資 を含 む す べ て の企 業 に 自 由 な輸 出 入 を認 め る貿 易 権 を 付 与
した 。
4.サ ー ビス産 業 の 市 場 ア クセ ス 、 透 明 性 と内 国 民 待 遇 の合 意
流 通 、 金 融 、 保 険 、 通 信 等 の サ ー ビ ス産 業 の 商 業 拠 点(市 場 ア クセ ス の 主 な 態 様)は 、 全 面 的 な 開 放 とは言 え な いが 、 大 体 半 分 ぐ らい まで の 外 資 の 出 資 が 認 め られ る。 また 、 地 域 の 制 限 も段 階 的 に開 放 され て い くこ とに な る。 中 国 が WTOに 加 盟 す る前 に、 外 国 の サ ー ビ ス業 の投 資 者 及 び他 の サ ー ビス 提 供 者 が 一 番 困 って い た の は 、 関 連 部 局 の 内 規 あ るい は 内部 通 達 で あ る。 加 盟 して か ら、
透 明 性 原 則 を守 らな けれ ば な らな い ので 、 他 の加 盟 国 の サ ー ビス 提 供 者 に 対 し て 、 既 に公 布 され た 法律 、 法 規 及 び そ の他 の措 置 の み執 行 で き る。 正 式 に公 布 され て い な い 内部 規 定 又 は 内部 通 達 は執 行 で き な くな っ た 。 そ して 、 国 内 の 法 律 と法 規 がWTOの 規 定 と抵 触 した場 合 はWTOの 規 定 が 優 先 す る とい う こ と
も明 確 に宣 言 した の で 、 外 国 の サ ー ビス 業 者 はWTOの 『サ ー ビ ス貿 易 に 関 す る一 般 協 定 』(GeneralAgreementonTradeinServices)(以 下 は 『 一 般 協 定 』 又 はGATSと 称 す る)と 中 国 が 承 諾 した 合 意 表 に定 め て い た 待 遇 よ り
も不 利 な 待 遇 が 与 え られ る心 配 は 必 要 な い はず で あ る。
サ ー ビス 貿 易 に 対 して よ く議 論 さ れ て い る こ とは 、 内 国 民 待 遇 とい う こ とで
あ る。 今 ま で 、 外 資 系 の サ ー ビス企 業 は、 あ る面 で い う と、 国 内企 業 よ りも優
遇 され て い る面 も あ るの で 、 実 際 に は超 国 民 的 な 待 遇 を受 けた の で あ る。 こ の
外 資 系 企 業 に 対 して の優 遇 措 置 はWTOの 協 定 また は 中 国 の合 意 表 に規 定 され
て い な い の で 、 長 期 的 に言 え ば、 中 国 国 内 の企 業 と外 資 系 企 業 との間 に公 平 的
に競 争 す る よ うな市 場 を作 るた め に も、WTOの 内 国 民 待 遇 の規 定 に合 致 す る
よ うに して 、 この 特 別 な優 遇 措 置 を取 り消 す の も当 然 だ と思 わ れ る。
5.中 国 の履 行 状 況 の 審 査(中 国 に対 す る特 別 の 貿 易 政 策 検 討 制 度)
中 国 のWTO加 盟 時 の 合 意 の履 行 状 況 に つ い て は、WTOの 一 般 理 事 会 と下 部 組 織 が 毎 年 審 査 を して、10年 目の2011年 に最 終 確 認 を実 施 す る こ とに な っ て
い る。
WTOの 加 盟 国 の 中 で 、 この よ うな 合 意 は 中 国 だ け に な され た。WTO協 定 の 附 属 書 三 『貿 易 政 策 検 討 制 度 』 に よ っ て 、 欧 州 共 同体(一 つ の加 盟 国 とみ な す 〉、 ア メ リカ 、 日本 とカ ナ ダ とい う貿 易 額 が 一 番 多 い4つ の 加 盟 国 に対 して 、
2年 ご とに審 査 を し、 そ の報 告 が 義 務 づ け られ て い る。 残 りの うち16の 加 盟 国 に対 して は、4年 ご とに審 査 を し、 そ の報 告 が必 要 に な る。 さ ら に、 他 の 加 盟 国 に 対 して は、6年 ご とに審 査 を し、 そ の報 告 が 必 要 に な る。iw貧 困 な 国 に 対 して は も っ と長 い審 査 の 周 期 を与 え る こ とも あ る。
と こ ろ が 、 中 国 に 対 して 毎 年 審 査 を す る の はWTOの 特 例 に な った 。 これ に 対 して 、 中 国 の学 者 か ら は、 大 きな批 判 の 声 が あ が っ た 。 しか し、 これ は合 意 した 以 上 、 この10年 の期 限 が 終 わ る まで は中 国 は我慢 す る よ り仕 方 が な い こ と で あ る 。
6.対 中 国 経 過 的 セ ー フガ ー ド(中 国 に対 す る特 別 の セ ー フ ガ ー ド措 置) 中 国 の 加 盟 に伴 う、 他 の加 盟 国 に認 め られ た 特 別 措 置 と して、 中 国産 品 の 輸 入 増 で 市 場 混 乱 の お それ が あ る場 合 、 加 盟 後12年 間 に っ い て は、WTOの 特 例
と して 中 国 製 品 に 限 定 して セ ー フガ ー ド措 置 を発 動 で き る こ とに した 。
日本 政 府 が この セ ー フ ガ ー ドを発 動 した 例 は、2001年4月 の ね ぎ、 生 し い た け、畳 表 の3農 産 品 目に つ いて 発 動 期 間 を200日 とす る暫 定 セ ー フガ ー ドを発 動 した こ とが あ る。 また 、2002年3月 に、 中 国製 タ オ ル に 対 す るセ,...フ ガ ー ドの 発 動 が 問 題 に な っ た こ とが あ るが 、 これ は見 送 られ た 。
しか し、WTOの 『セ ー フガ ー ドに関 す る協 定 』 第2条 は、 「 加 盟 国 は、 あ る 産 晶 が 、 同 種 の 又 は直 接 に競 合 す る産 晶 を生 産 す る 国 内産 業 に 重 大 な 損 害 を与
え又 は 与 え るお そ れ が あ る よ うな 増 加 した数 量 で 、 自国 の領 域 内 に輸 入 され て い る こ とを 当該 加 盟 国 が 当該 産 品 に つ い て セ ー フガ ー ド措 置 を とる こ とが で き る」 と定 め て い た 。 この 一 般 的 に適 用 され るセ ー フ ガ ー ド措 置 の 発 動 の条 件 と して の 「 国 内産 業 に重 大 な損 害 を与 え又 は与 え る お それ が あ る」 に比 べ る と、
「 市 場 混 乱 の お そ れ が あ る」 とい う中 国 の産 品 だ け に 適 用 す る特 別 の セ ー フガ ー
中国 のWTO政 策 37
ド措 置 を発 動 す る条 件 は 中 国 の産 品 に とっ て は 非 常 に厳 しい も の だ と思 わ れ て い る。
7.非 市 場 経 済 国 の 待 遇
『中 国 がWTOに 加 盟 す る議 定 書 』 に よ る と、 中 国 が加 盟 して15年 目か ら、 他 の 加 盟 国 は 中 国 に市 場 経 済 国 の 待 遇 を与 え るべ き とい う合 意 が あ った 。 即 ち、
加 盟 してか ら15年 まで は、 中 国 は 非 市場 経 済 国 とみ な され る。
非 市 場 経 済 国 が 国 際 貿 易 で 何 か 不 利 な 面 が あ るか 、 これ は 中 国 国 民 が 一・ 番 関 心 を持 っ た 点 で あ る。 実 は、 非 市 場 経 済 国 の 待 遇 と加 盟 国 の ダ ン ピ ン グ 防 止 措 置 の 間 に 緊 密 の 関 連 が あ る。WTO『 ダ ン ピ ン グ防 止 に 関 す る協 定 』 第2条 に
よ る と、 加 盟 国 の産 品 は正 常 の価 額 よ り も低 い価 額 で 他 の 国 に輸 出 す る の は ダ ン ピ ン グ とみ な さ れ る こ とに な る。 しか し、 非 市 場 経 済 国 の輸 出 産 品 の 『正 常 価 額 』 の計 算 は この産 品 が 自国 で 生 産 す る コス トに よ るの で は な く、 第 三 国 の 同種 類 の産 品 の 『正 常 価 額 』 と比 較 して 計 算 す る こ とで あ る。 周 知 の よ うに、
中 国 の 原 料 、 人 件 費 な どは他 の 加 盟 国 よ りず い ぶ ん低 い の で 、 中 国 製 品 の 価 額 を第 三 国 の 同種 類 の産 品 の 『 正 常 価 額 』 に比 べ る と、 大 半 が 低 い ほ うで あ る。
そ こで 、 中 国 の産 品 は輸 入 国 に ダ ン ピ ン グ と認 定 され るの が 容 易 に な る はず で あ る。 これ は 中 国 の輸 出 貿 易 に とって は非 常 に厳 しい 制 限 だ と思 わ れ て い る。
この 不 利 な状 態 か ら抜 け出 す た め に、 中 国 は2004年 か ら、 各 加 盟 国 と積 極 に 交 渉 を して い る。2005年ll月 まで 、 中 国 はす で に43の 加 盟 国 と合 意 を して 、 中 国 は市 場 経 済 国 に認 め られ た 。 しか し、 中 国 の主 な 貿 易 相 手 国 で あ るア メ リカ、
日本 と欧 州 連 合 各 国 は い まだ 中 国 の 市 場 経 済 国 の待 遇 を認 め て い な い の で 、 こ れ か らそ の 交 渉 の険 しい 山 道 を辿 る こ とが 予 想 され る。 最 近 、 中 国 は 欧 州 連 合
と積 極 に交 渉 して い るが 、 決 着 の め どが まだ 見 え な い 。
(二)中 国がWTOに 加盟 してか らの対 応策 1.農 業 改革政 策 の緊 急導入
これか ら外国 か ら輸 入 した優 良農産 品 が 中国 の農 産 品市場 に きわ め て強 い影
響 を及 ぼす の は予 想 で きる こ とで あ る。 そ こで、 中国政 府 はWTOに 加盟 して
か ら、すみや か に農業改革政策 を導入 した。注 目され てい る 『 三農 政策』(農 業 、
農 村 と農 民 に対 す る優 遇政 策 をい う)は 農 業改 革政 策 の 中心 で あ る。 この政 策
は農 民 の収 入 を確 保 す るた め に出 した農 業 助 成 策 で あ る。 す な わ ち 、 農 民 の食 糧 生 産 、 優 良 品 種 の 育 成 と農 業 機 械 の購 入 を直 接 に補 助 す る一 方 、2004年 か ら の5年 の うち に全 て の 農 業 税 を取 り消 す(「 三 補 一 減 」 と言 わ れ る)。 その 他 、 農 業 保 険 制 度 を 導 入 し、 農 業 生 産 の 産 業 化 を推 進 す るな どの 政 策 を通 じて 、 農 産 品 の 国 際 競 争 力 を 強 化 し、 で き るか ぎ り外 国 か ら輸 入 した 農 産 品 が 中 国 の 市 場 に対 して及 ぼ す 悪 影 響 を減 少 させ よ う と して い る。
2.企 業 グ ル ー プ化 の促 進
中 国 に は 、 零 細 企 業 、 中 小 企 業 が 多 い が 、 外 国 の 大 手 企 業 と競 争 で き る企 業 が きわ め て 稀 で あ る。 これ は 中 国 が 加 盟 に 際 して̲̲̲̲.番 危 惧 した と こ ろで あ る。
その 中 に は 自動 車 産 業 と金 融 サ ー ビ ス業 は この圧 力 を 最 も感 じた産 業 だ と思 わ れ る。
中 国 が今 の段 階 で は、2004年 の 自動 車 生 産 総 数 は507万 台 で あ っ て、 世 界 第 三 位 の 自動 車 生 産 大 国 にな っ た。 しか し、全 国 の 自動 車 生産 企 業 は120社 以 上 あ る
I)
が 、 年 生産 台 数 が1万 台未 満 の会 社 は100社 くらい あ る。 これ に対 して 、 世 界 自 動 車 最 大 手 の 米 国 のゼ ネ ラル ・モ ー タ ー ズ(GM)が2004年 の生 産 量 は804万 台 が あ り、 世 界 第 二 の 日本 の 大 手 自動 車 メ ー カ ー の トヨタ 自動 車 株 式 会 社 が2004
2)
年 の 生 産 量 は747万 台 も あ り、 中 国 全 国 の 自動 車 生 産 総 量 を も上 回 った 。
明 らか に 、 中 国 の 自動 車 企 業 は大 半 が 中小 企 業 な の で 、 技 術 開 発 能 力 が低 く、
市 場 競 争 力 も低 い こ とは言 う まで もな い 。 この 対 応 策 と して は、 自動 車 企 業 の 拡 大 、 再 編 と先 進 技術 の 導 入 が これ か らの 唯 一 の 選 択 肢 だ と思 わ れ る。2004年
に 中 国 国 家 発 展 改 革 委 員 会 は 『自動 車 産 業 発 展 政 策 』 を公 布 し、 中 国 の 出 資 割 合 は50%以 上 を前 提 と して 、 外 国 資 本 を導 入 し、 外 国 の 大 手 自動 車 会 社 と提 携 して 、 中 国 自動 車 メ ー カ ー を再 編 し、 競 争 力 が あ る中 国 自動 車 会 社 を 作 る意 向 を 示 した 。
金 融 サ ー ビ ス産 業 は加 盟 して か ら注 目が 集 ま っ て い た も う一 つ の 産 業 分 野 で あ る。 そ の 中 で も、 銀 行 の 動 きが 一 番 注 目 され て い た。 中 国 の 全 国 規 模 の 商 業 銀 行 は14銀 行 しか な い が 、 地 方 の銀 行 と信 用 組 合 は沢 山 あ り、 殆 どの 都 市 は 自 分 の銀 行 また は信 用 組 合 を もっ て い る。2005年6月 に 中 国 の 銀 行 業 の 資 産 総 額
は、31.5兆 人 民元(約3.9兆 ドル)で あ るが 、 その 中 に、 中 国商 業 銀 行 、 中 国建
設 銀 行 、中国銀 行 と中 国農 業 銀 行 の資 産 総 額 は全 国 の銀 行 産 業 の資 産 総 額 の90%
3}
以 上 を 占 め て い た 。他 の銀 行 は業 務 量 、 資 金 と人 材 とも乏 しい か ら、 競 争 力 は 極 め て 弱 い。
それ に 対 して 、世 界 最 大 の 銀 行 の 三 菱UFJフ ィナ ンシ ャ ル ・グル ー プが2005 年10月1日 に誕 生 した(総 資 産 は435兆 円(3.8兆 ドル)に の ぼ った)。 このi数 字 は 中 国 銀 行 業 全 体 の 資 産 規 模 と ほ ぼ 同 じ で あ る 。 ま た 、 シ テ ィ バ ン ク
(CITIBANK)、 バ ン ク ・オ ブ ・アメ リカ ・コー ポ レー シ ョン(BankofAmerica Corporation、 中 国 語 で は米 州銀 行 と称 す る)、香 港 上 海 銀 行(HongKongand
ShanghaiBankCorporation、 英 語 で はHSBCと 略 称 し、 中国 語 で は 匪豊 銀 行 と称 す る)も 皆 世 界 最 大 級 の銀 行 で あ る。
WTOに 加 盟 して 、 銀 行 市場 の ア クセ ス 制 限 が2006年 まで に全 部 撤 廃 さ れ る の で 、 外 国 銀 行 が 中 国 市 場 に ア クセ ス す る こ とは 容 易 に な る。 この厳 しい情 勢 に対 応 す るた め に 、 中 国政 府 は銀 行 体 制 改 革 を急 い で 推 進 して い る。2004年3 月 に 中 国 銀 行 監 督 委 員 会 は 『中 国 銀 行 、 中 国 建 設 銀 行 の 会 社 管 理 の 改 革 と監 督 に関 す る指 針 』 を公 布 し、 中 国 銀 行 と中 国 建 設 銀 行 を 国 有 独 資 銀 行 か ら株 式 会 社 に変 更 した。 この銀 行 改 革 を推 進 す るた め に、 中 国政 府 は450億 ドル の外 貨 資 金 を導 入 し、 中央 匪 金 投 資 会 社 が 中 国政 府 を代 表 して 中国 銀 行 と中 国 建 設 銀 行 の株 主 に な った 。 ま た 、2004年9月 に、 中 国 建 設 銀 行 投 資 有 限 責 任 会 社 が 設 立 され た 。 これ と同 時 に、 中 国 建 設 銀 行 投 資 有 限 責 任 会 社 は 中 国 国 際 金 融 有 限 会 社 の43%の 株 式 を取 得 した。2005年6月 に、 バ ン ク ・オ ブ ・ア メ リカ ・コー ポ レー シ ョン(BankofAmericaCorporation)は 中国 建 設 銀 行 と投 資‑協定 を 締 結 し、19.9%の 株 式 を購 入 した 。2005年9月 、 中 国建 設 銀 行 投 資 証 券 有 限 責 任 会 社 が 設 立 され た 。2002年3月 に は中 国 銀 行 国 際 証 券 会 社 も設 立 され た 。 さ ら に、2004年6月 に 中 国 銀 行 国 際 基 金 管 理 会 社 も設 立 され た 。2005年8月 に 、 ロ イ ヤ ル ・バ ン ク ・オ ブ ・ス コ ッ トラ ン ド(TheRoya1BankofScotland・=
RBS)は 中 国銀 行 と投 資 協 定 を締 結 して 、31億 ドル で 中 国 銀 行 の10%の 株 式 を 取 得 した 。 今 、 中 国 銀 行 グル ー プ は 中 国銀 行 株 式 会 社 、 中 国銀 行 集 団保 険 有 限 会 社 、 中 国 銀 行 集 団 証 券 有 限 会 社 、 中 国 銀 行 国 際 基 金 管 理 会 社 な ど金 融 業 各 分 野 の 業 務 を営 ん で い る。 中 国 金 融 サ ー ビ ス業 の グ ル ー プ化 の体 制 が 整 い、 中 国
の金 融 体 制 改 革 は 本 格 に始 動 し、 そ の 姿 が 現 実 の もの に な っ た 。
3.立 法 対 策
(1)WTO協 定 に相 応 しい もの にす るた め に、WTO協 定 に合 致 しな い法 律 、 法 規 の 廃 除 、 修 正 と必 要 な法 律 、 法 規 の 制 定
「 世 界 貿 易機 関 を設 立 す るマ ラケ シ ュ協 定 」 第16条 第4項 は 「 加 盟 国 は、 自国 の 法 令 及 び行 政 上 の 手 続 を 附 属 書 の協 定 に 定 め る義 務 に適 合 した もの とす る こ と を確 保 す る。」 と定 め て い た 。
WTO協 定 の規 定 に応 ず るた め に 、2000年 か ら、 中 国 は法 律 、 法 規 を整 理 して 、WTO協 定 の規 定 に合 わ な い もの を廃 除 また は修 正 し、
WTO協 定 に定 め た 義務 を履 行 す る必 要 な 法 律 、 法 規 を新 た に制 定 し た 。 そ の 中 に、 全 国 人 民 代 表 大 会 とそ の 常 務 委 員 会 は 『行 政 許 可 法 』、
『証 券 投 資 基 金 法 』 を新 た に制 定 し、 『外 資 企 業 法 』、 『税 関 法 』、 『特 許 法 』、 『商標 法 』、 『著作 権 法 』、 『 保 険 法 』、 『対 外 貿 易 法 』、 『 商 業 銀 行 法 』、
『会 社 法 』、 『証 券 法 』 等 数 十件 の 法律 を制 定 また は修 正 した。 国務 院 は
『保 障 措 置 条 例 』、 『ダ ン ピ ン グ防 止条 例 』、 『補 助 金 相 殺 措 置 条 例 』、 『貨 物 輸 出 入 管 理条 例 』、 『技 術 輸 出入 管理 条例 』 等40件 く らい の行 政 法 規 を修 正 また は新 規 に制 定 し、 十 数 件 の行 政 法 規 を廃 除 し、1000件 以 上 の 国務 院 に所 属 した 各 部 門 の 関 連 規 定 を 制 定 、 修 正 また は廃 除 した 。
4}
各 省 、 市 は19万 件 の 関連 規 定 を修 正 ま た は廃 除 した 。現 時 点 で は、 中 国 の法 律 、 法 規 な どは大 体WTO協 定 に合 致 して い る と思 わ れ て い る。
(2)外 国 の輸 入 産 品 に対 す る ダ ン ピ ン グ防 止 と補 助 金 相 殺 の関 連 立 法 中 国 がWTOに 加 盟 す る前 後 に、 輸 出 した 商 品 は外 国 で 頻 繁 に ダ ン ピ ン グ 防 止 と補 助 金 相 殺 を され た 。 中 国 の 関 連 業 者 が 外 国 の ダ ン ピ ン グ 防 止 と補 助 金 相 殺 に対 応 す る経 験 が 乏 しか っ た の で 、 時 に は な ん ら 弁 解 も しな い ま ま敗 訴 して しま っ た こ と も あ っ た 。 これ は 中国 の 業 者 に対 して も、 中 国政 府 に対 して も 巨額 の 損 失 を もた ら した 。
この よ うな 受 身 の 立 場 を変 え るた め に、 中 国 政 府 は 中 国 の 業 者 に積 極 的 に外 国 で の ダ ン ピ ン グ 防 止 調 査 と補 助 金 相 殺 調 査 に着 手 す る こ と を促 す一 方 、 外 国 か ら輸 入 した商 品 に対 す る ダ ン ピ ン グ 防 止 と補 助 金 相 殺 に 関 す る措 置 を制 定 し、 そ の 実 施 を す る こ とを表 明 した 。
まず 、 中 国 がWTOに 加 盟 した と同時 に 、2001年11月 に中 国 は 『ダ
中国 のWTO政 策 41
ン ピ ン グ防 止 条 例 』 と 『 補 助 金 相 殺 措 置 条 例 』 を公 布 し、2004年3月 に加 盟 して か らの ダ ン ピ ン グ 防 止 と補 助 金 相 殺 に 関 す る経 験 を総 括 し て 、 この 二 つ の条 例 を修 正 した 。 対 外 貿 易 経 済 協 力 部(現 商 務 部)は
『ダ ン ピ ン グ防 止調 査 提 訴 暫 定 規 則 』(2002年3月) 、 『ダ ン ピ ン グ 防 止 調 査 公 聴 会 暫 定 規 則 』(2002年2月)、 『ダ ン ピ ン グ の期 中再 審 査 暫 定 規 則 』(2002年4月)、 『補 助 金 相 殺 調 査 提 訴 暫 定 規 則 』(2002年3月)、
『補 助 金 相 殺 調 査 公 聴 会 暫 定 規則 』(2002年3月) 、 『 補 助 金 相 殺 産 業 損 害 調 査 規 定 』(2003年10月)等20i数 件 の 関 連 規 定 を公 布 した 。
また 、 中 国最 高 裁 判 所 は2002年ll月 に 『ダ ン ピ ン グ 防止 行 政 訴 訟 事 件 を審 理 す る時 の 法 律 適 用 に関 す る若 干 問題 とな る規 定 』 と 『 補 助 金 相 殺 行 政 訴 訟 事 件 を審 理 す る時 の 法 律 適 用 に 関 す る若 干 問題 とな る規 定 』
を 司 法 解 釈 と して 公 布 した 。
これ らの 法 律 、 規 定 と司 法 解 釈 の 公 布 は 中 国 が ダ ン ピ ン グ 防 止 と補 助 金 相 殺 事 件 を 法 律 に よ っ て調 査 と審 理 を す る こ とを 示 した 。 そ れ と 共 に、 中 国 はWTO関 連 規 定 の 義 務 を履 行 す る一 方 、 ダ ン ピ ン グ 防 止
と補 助 金 相 殺 の 当 事 者 の利 益 の 保 護 を 重視 す る こ と も示 した 。 これ は 中 国 政 府 がWTOの 関 連 規 定 を活 用 して 、 外 国 か ら輸 入 した 産 品 を 公 平 に中 国 市場 に ア クセ ス して 、 中 国 の 同 種 類 産 品 と公 平 に 競 争 す る こ
とを確 保 す る政 策 で あ り、 中 国 の 市 場 を外 国 か ら不 公 平 に輸 入 して き た 商 品 に影 響 を及 ぼ さな い よ うに す るた め の措 置 だ とも思 わ れ て い る。
(3)輸 出 ク レジ ッ ト制 度 の活 用
WTO『 補 助 金 及 び 相 殺 措 置 に 関 す る協 定 』 の 附 属 書1『 輸 出 補 助 金 の例 示 表 』(K)項 に よっ て 、加 盟 国 が1979年1月1日 にお い て 少 な く とも12の 原 加 盟 国 が 参 加 して い る 「 公 的輸 出 信 用 に 関 す る国 際 的 な 約 束 」 の参 加 国 で あ る場 合 、 又 は 事 実 上 当該 約 束 に お け る利 率 に 関 す る規 定 を適 用 して い る場 合 に は 、 これ らの 規 定 に 合 致 す る輸 出 信 用 の 供 与 は、 この 協 定 に よ り禁 止 され る輸 出補 助 金 とは み な さ れ な い 。
WTO『 補 助 金 及 び 相 殺 措 置 に 関 す る協 定 』 に よ る と、 政 府 か ら直
接 に産 品 の輸 出 に補 助 金 を提 供 す る こ とは禁 止 され た の で あ るが 、 「 公
的輸 出信 用 に関 す る国 際 的 な約 束 」 の 規 定 に合 致 す る輸 出 ク レ ジ ッ ト
の供 与 は禁 止 され て い な い と定 め て い た 。
実 際 に は、 先 進 国 は 自国 の産 品 の輸 出 を促 進 す るた め に 、 そ の 専 門 の銀 行 を設 立 し、 輸 出 ク レジ ッ トを活用 して い る。 米 国 の輸 出入 銀 行 、
日本 の輸 出 入 銀 行 、 フ ラ ンス の対 外 貿 易 銀 行 な どは み な輸 出 ク レジ ッ トを供 与 す るた め の銀 行 で あ る。 中 国 も1994年 に 中 国 輸 出 入銀 行 を設 立 した 。2001年5月 に 中 国 輸 出信 用 保 険 会 社 も設 立 した 。 両 会 社 と も 中 国 政 府 の 国 有 の独 資 金 融 機 関 で あ って 、 中 国 の 貿 易 政 策 、 特 に輸 出 促 進 政 策 を執 行 す る機 関 で あ る。
今 まで は、 中 国 元 の 対 外 経 済 貿 易 協 力 部 と現 在 の商 務 部 は10数 件 の 規 定 と通 達 を公 布 して 、WTO協 定 が 禁 止 され て い な い範 囲 内 で 、 輸 出 ク レジ ッ トを運 用 して 、 自国 の 有 力 な産 品 の輸 出 を促 進 して きた 。 特 に家 庭 電 気 製 品 を輸 出 す るた め に 巨額 の ク レジ ッ ト と輸 出信 用 保 険 を供 与 した 。
二 、 中 国 の 金 融 サ ー ビス 貿 易 に 関 す る 合 意 とそ の 原 因 分 析 (一)市 場 ア ク セ ス に 関 す る 合 意 とそ の 原 因 分 析
GATS第16条 に基 づ い て 、 サ ー ビス貿 易 の 市 場 ア クセ ス とい うの は 、 加 盟 国 は、GATS第1条 に規 定 す るサ ー ビ ス の 提 供 の態 様 に よ る市 場 ア クセ ス に 関 し、 他 の 加 盟 国 の サ ー ビス 及 び サ ー ビ ス提 供 者 に対 し、 自 国 の 合 意 表 に お い て 合 意 し、 特 定 した制 限 及 び条 件 に基 づ く待 遇 よ りも不 利 で な い待 遇 を与 え る。
即 ち 、WTO加 盟 国 は特 定 した 市 場 ア クセ ス の 合 意 表 に規 定 され た範 囲 内 で、
他 の加 盟 国 の サ ー ビ ス とサ ー ビス 提 供 者 に 市 場 ア クセ ス待 遇 を 与 え な けれ ば な らな い 。 例 外 と して は 緊 急 的 な 経 済 状 態 が 発 生 し、 あ るい は慎 重 な 管 理 を す る た め 等 有 限 的 な理 由 だ け で あ る。 この例 外 の 理 由 で な けれ ば 、 加 盟 国 は他 の加 盟 国 の サ ー ビ ス とサ ー ビ ス提 供 者 に合 意 表 に規 定 され て い な い 制 限 を加 え る こ
とはで きな い の で あ る。
GATS第1条 に 基 づ い て 、 サ ー ビ ス 貿 易 の 提 供 の 態 様 は 、 越 境 提 供
(Cross‑bordersupply)と 国 外 消 費(Consumptionabroad)と 商 業 拠 点
(Commercialpresence)と 自然 人 の 移 動(Presenceofnaturalpersons)
中国のWTO政 策 43
と四 つが あ る。 金 融 のサ ー ビス貿 易 も この 四 つ の 具 体 的 な態様 で 提 供 して い る。
1.金 融 サ ー ビス 「 越 境 提 供 」 の市 場 ア ク セ ス 合 意
中 国 の金 融 サ ー ビス の市 場 ア クセ ス合 意 の 中 に あ る、 「 越 境 提 供 」 と 「 商 業 拠 点 」 に対 す る制 限 は一 番 厳 しい も ので あ る。 金 融 サ ー ビス の 「 商 業 拠 点 」 の 市 場 ア クセ ス に 対 す る主 な制 限 は 、 ア クセ ス の 時 間 の 制 限 で あ る(も ち ろ ん 、 具 体 的 な制 限 は また様 々 で あ る。 例 え ば 、企 業 の形 態 の制 限 と地 域 の制 限 と顧 客 の制 限 と業 務 の範 囲 の制 限 等 が あ る)。 そ れ に対 して 、 「 越 境 提 供 」 に対 す る制 限 は、 最 も直接 的 で 広 範 囲 で あ る。 即 ち、 ほん の 少 しの金 融 サ ー ビ ス項 目の 「 越 境 提 供 」 に対 して 、 「 天 窓 を開 け る」 の形 で 市 場 ア ク セ ス が 合 意 され て い る。 そ
の他 の金 融 サ ー ビス の 市 場 ア クセ ス は制 限 さ れ た ま まで あ る。
金 融 サ ー ビス の 「 越 境 提 供 」 の 市 場 ア クセ ス の合 意 の 中 で 、 保 険 サ ー ビ ス は 再 保 険 と国 際運 輸 保 険 と一 部 の保 険 ブ ロー カ ー だ け に市 場 ア クセ ス を約 束 した 。 他 の 保 険 サ ー ビ ス 、 例 え ば 生 命 傷 害 保 険 と財 産 保 険 と保 険 の 付 属 サ ー ビ ス(プ
ロー カ ー と保 険 代 理 等)の 越 境 提 供 の市 場 ア クセ ス は す べ て 制 限 され て い る。
証 券 サ ー ビス に つ い て は、 外 国 証 券 会 社 が 直 接 にB株(中 国 の証 券 取 引所 で 外 貨 で 取 引 の株 券 で あ る)の 取 引 が で き る と約 束 した 。 他 の証 券 サ ー ビ ス(株 式 ・ 社 債 を 引 受 、 ブ ロー カ ー 及 びB株 以 外 の 自営 業 務 を含 む)の 越 境 提 供 は す べ て 制 限 され て い る。
銀 行 サ ー ビス の越 境 提 供 は完 全 に は認 め られ な い 。 即 ち そ の 市場 ア ク セ ス は 制 限 され て い る。
上 述 の よ うに、 金 融 サ ー ビ ス の越 境 提 供 に対 して 、 ほ ん の わ ず か な 市 場 ア ク セ ス の 合 意 を除 い て 、 そ の大 部 分 は い まだ に制 限 され て い る状 態 の ま まで あ る。
金 融 サ ー ビ ス の越 境 提 供 に対 して 、 なぜ この よ うに厳 し く制 限 した の で あ ろ う か 。 越 境i提供 の 外 国 金 融 サ ー ビ スi提供 者 は 中 国 の 金 融 監 督機 関 の支 配 力 が 届 か
な い 外 国 に あ って 、 そ の 外 国 の 金 融 サ ー ビ ス 提 供 者 に対 して は効 率 的 に監 督 で きな い の が そ の 理 由 だ と思 わ れ る。
2.金 融 サ ー ビス の 「 国 外 消 費 」 の市 場 ア クセ ス の合 意
四種 類 の サ ー ビ ス 貿 易 態 様 の 市 場 ア クセ ス の合 意 の 中 に、 中 国 は 国 外 消 費 に 対 す る制 限 は最 も少 な い 。 それ も、 そ の規 定 の仕 方 も独 特 な もの が あ る。
中国 の 金 融 サ ー ビス の 市場 ア クセ ス の合 意 の 中 に、 市 場 ア クセ ス の 制 限 が な い
場 合 を 除 い て 、 金 融 サ ー ビ ス の 市 場 ア クセ ス はみ な 「 天 窓 を 開 け る」 方 法 で 列 挙 した ので あ る。 そ の述 べ 方 は ほ とん ど同 じで あ る。 即 ち、 「 列 挙 した の を 除 い て、 合 意 さ れ な い:… …」(Unboundexceptfor:̲)。 即 ち、 市 場 ア クセ ス が で き る金 融 サ ー ビス の項 目 を明 確 に列 挙 して 、 列 挙 して い な い 項 目 はみ な市 場 ア クセ ス が で きな い項 目 と した の で あ る。
しか し、 「 天 窓 を開 け る」 合 意 方 法 と全 然 違 っ て、 保 険 自体 で な い関 連 の サ ー ビス の 「 国 外 消 費 」 の 市場 ア クセ ス の 合 意 の 述 べ 方 は:「 保 険 ブ ロー カ ー は合 意 が な けれ ば、 他 に制 限 はな い。」(Unboundforbrokerage.Other,none)。
この よ うな 合 意 方 法 は 「 傘 を さ す 」 とも称 され て い る。
他 の 金 融 サ ー ビ ス の 「 国 外 消費 」 の市 場 ア クセ ス に対 して は制 限 が な い の で 、 金 融 サ ー ビ ス の 「 国 外 消 費 」 は 、 「 保 険 ブ ロ ー カ ー」 だ け に制 限 が あ っ て、 他 の 金 融 サ ー ビ ス の 「 国 外 消 費 」(銀 行 サ ー ビス と証 券 サ ー ビ ス の全 部 と保 険 サ ー ビ ス の大 部 分 を含 んで)、 み な制 限 が な い 。例 え ぼ、 外 国 へ旅 行 、 留 学 、 また は就 職 す る と き に、 現 地 の銀 行 サ ー ビス 、 生 命 傷 害 保 険 と財 産 保 険 サ ー ビス を 受 け
る こ とに は 制 限 が な い 。
3.金 融 サ ー ビス の 「自然 人 の移 動 」 の市 場 ア ク セ ス 合 意
自然 人 の 移 動 の市 場 ア ク セ ス に つ い て 、 中 国 に は三 つ の合 意 が あ る:
(1)他 のWTO加 盟 国 の 会 社 が 中 国 で 事 務 所 、 支 店 また は子 会 社 を設 立 し て 、 会 社 内 部 の転 任 者 と して 臨 時 に移 動 させ る役 員 また は専 門 家 な ど
に対 して、 第 一 回 目の 入 国 期 間 は3年 と して許 可 す る。
(2)中 国 国 内 に あ る外 資 系 企 業 に雇 用 され て、 商 業 活 動 を す るWTO加 盟 国 の会 社 の役 員 と専 門 家 等 に対 して は、 雇 用 契 約 の規 定 に よ っ て居 留 証 を発 行 し、 あ るい は第 一 回 目が 三 年 の居 留 期 間 を許 可 す る(短 い ほ
うを標 準 とす る)。
(3)中 国 に長 期 に居 住 して い な い サ ー ビ ス ・セ ー ル ス マ ン に対 して 、 入 国 す る期 限 は90日 を許 可 す る。
上述 の 自然 人 の移 動 の 合 意 を見 る と、 会 社 の役 員 と専 門 家 しか 長 期 間 に わ た っ て 中 国 に あ る外 資 系 金 融 企 業 ま た は事 務 所 で 勤 務 を して 、 間 接 的 に 中 国 の金 融 消 費 者 に金 融 サ ー ビ ス を提 供 で きな い。
この 合 意 に あ る制 限 は2つ の 点 で 意 義 を持 っ て い た と思 わ れ る。
中国のWTO政 策 45
まず 、 中 国 は外 国 の金 融 サ ー ビ ス の商 業 拠 点 を市 場 ア クセ ス で き る よ うな合 意 を した 一 方 、 この 金 融 企 業 に業 務 を 営 む必 要 な役 員 の ア クセ ス を す る こ とを 許 可 しな け れ ば な らな い 。 周 知 の こ とで あ るが 、 企 業 の企 画 と経 営 管 理 な どは 自然 人 の 行 為 を通 じな けれ ば実 現 で きな い こ とで あ る。 金 融 企 業 の業 務 を 営 む 必 要 な役 員 が 中 国 市 場 に ア ク セ ス す る こ とを許 され な けれ ば 、 「 外 国 の金 融 企 業 が 中 国 の 市 場 に ア クセ ス で き る」 とい う合 意 は実 際 の 意 義 を もた な か っ た こ と にな る。 そ こで 、 外 国 金 融 企 業 の役 員 を 中 国 に ア ク セ ス を許 可 す るの は 、 金 融 サ ー ビス の市 場 ア クセ ス の 合 意 を実 行 す る重 要 な 内 容 と前 提 で あ る と思 わ れ る。
しか しな が ら、 中 国 政 府 は ア クセ ス させ る人 を 金 融 企 業 の経 営 管 理 が で き る 役 員 に 限 っ て い た。 この制 限 は 明確 な 目的 を持 っ て い る はず で あ る。 即 ち、 中 国 は金 融 サ ー ビ ス の 市 場 ア クセ ス の 約 束 を守 りな が ら、 外 国 の 先 進 的 な 経 営理 念 と管 理 の 経 験 を学 ぶ こ とが そ の 目的 で あ った の で あ る。
例 え ば、 外 国 の保 険 ブ ロ ー カ ー は、 そ の役 員 と専 門 家 しか ア クセ ス で きな い 。 即 ち 、 一 般 の保 険 の セ ー ル ス マ ン は ア クセ ス す る こ とは で き な い 。 なぜ な らば 、 中 国 の保 険 ブ ロ ー カ ー の制 度 は導 入 した ば か りで 、 中 国初 の 保 険 ブ ロー カ ー会 社(江 泰 保 険 ブ ロー一カ ー)も2000年6月 に設 立 した ば か りで あ る。 この 段 階 で は、 中 国 は 自国 の保 険 ブ ロ ー カ ー業 者 を育 成 した い の で 、 そ の た め に必 要 な の は、 一 般 の保 険 セ ー ル ス マ ンで は な く、 保 険 ブ ロ ー カ ー 会 社 の 役 員 ・管 理 者 ・ 専 門 家 な の で あ る。
銀 行 も そ うで あ る。 本 当 に 中 国 が 欲 しが っ て い る の は、 一 般 の カ ウ ン タ ー社 員 で は な く、 市 場 の事 業 展 開 が で きて 、 慎 重 な 経 営 政 策 と リス ク ・マ ネ イ ジ メ
ン ト対 策 が で き る銀 行 役 員 な の で あ る。
4.金 融 サ ー ビ ス 「 商 業 拠 点 」 の 市 場 ア クセ ス 合 意
金 融 サ ー ビ ス の 「 商 業 拠 点 」 の 市 場 ア クセ ス の 制 限 は金 融 サ ー ビス の 市 場 ア ク セ ス の合 意 全 体 で最 も多 くを 占 め た領 域 で あ る。 これ は 中 国 政 府 が 金 融 サ ー ビ ス の 「 商 業 拠 点 」 の 市 場 ア クセ ス に対 して慎 重 な 態 度 を持 っ て い る こ とを示 した 。
(D保 険 サ ー ビ ス の商 業 拠 点 の 市場 ア クセ ス 合 意
① 市 場 ア クセ ス で き る企 業 の 形 態 に対 す る制 限
A.外 国 の非 生 命 保 険 会 社 は、 中 国 がWTOに 加 盟 して か ら直 ち に、 中 国
で支 店 また は外 国 資 本 が51%以 下 を 占め る合 弁 会 社 を作 る こ とが で き る。
加 盟 して か ら2年 の 内 に、100%外 国資 本 の子 会 社 を作 る こ とが で き る。
即 ち 、 加 盟 して 長 く とも2年 か ら ア クセ ス で き る企 業 形 態 の 制 限 が 撤 廃 され る。
B.外 国 の 生 命 保 険会 社 は、 中 国 がWTOに 加 盟 して か ら直 ち に、 外 国 の 資 本 が50%以 下 の合 弁会 社 を作 る こ とが で き る。 そ れ は上 述 した 「 天 窓 」
で あ る。 即 ち 、 外 国 の生 命 保 険 会 社 は 「 合 弁 会 社 」 形 態 で しか設 立 で き な い 。 そ して 、 外 国 の資 本 は50%を 超 え られ な い のが そ の制 限 条 件 で あ
る。 そ の他 の企 業 形 態 に よ る ア クセ ス は許 可 さ れ な い 。
C.大 型 の 商 業 保 険 ブ ロー カ ー 、 再 保 険 ブ ロ ー カ ー 、 国 際 運 輸 保 険 と再 保 険 ブ ロ ー カ ー は 、 中 国 がWTOに 加 盟 して か ら直 ち に、 外 国資 本 が50%
を超 え な い合 弁 会 社 を作 る こ とが で き る。 加 盟 して か ら3年 の うち に外 国 資 本 を51%に 増 加 す る こ とが で き る。加 盟 して か ら5年 の 内 に、100%
外 国 資 本 の 子 会 社 を作 る こ とが で き る。 そ の 他 の 保 険 ブ ロ ー カ ー の 市 場 ア クセ ス は で きな い 。 上 で 列 挙 した 保 険 ブ ロ ー カ ー で も、 支 店 を作 る こ
とはで き な い 。
上 述 した 保 険 ブ ロー カ ー 商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ ス の合 意 に対 して 、 政 府 関 係 筋 の考 え は、 中国 がWTOに 加 盟 して か ら5年 の うち は、 保 険 ブ ロ ー カ ー に対 して 、 企 業 の 設 立 条 件 と業 務 だ けの 制 限 が あ る、 他 の制 限 は な い 。 しか しなが ら、 これ に対 して は も う一 つ の 違 う見 解 もあ る。 即 ち 、 中 国 がWTOに 加 盟 し て か ら5年 後 も、 中 国 は上 述 の よ うな種 類 が 少 な い保 険 ブ ロ ー カ ー だ け に市 場 ア クセ ス させ る。 他 の保 険 ブ ロ ー カ....̲.は み な 中 国 の市 場 に ア クセ ス す る こ とが で きな い 。 これ を見 る と、 上述 した 「 設 立 条 件 と業 務 の 制 限 」 はか な り厳 しい で あ ろ う。
ど う して 中 国 は保 険 ブ ロ ー カ'コ̲に対 して この よ うに 厳 格 に制 限 す るの か 。 上 述 した よ う に、 中 国 の保 険 ブ ロ ー カ ー産 業 は起 業 した ば か りで 、 外 国 の 強 い保 険 ブ ロ ー カ ー企 業 と競 争 の 能 力 が ま だ な い か らで あ る。
② ア ク セ ス の地 域 の 制 限
中 国 がWTOに 加 盟 して か ら直 ち に、 外 国 保 険 会 社(生 命 保 険 と非 生
命 保 険 を含 む)と 保 険 ブ ロ ー カ ー は 、 上 海 、 広 州 、 大 連 、 深 珊 と佛 山5
中国 のWTO政 策 47
か所 で 企 業 を設 立 して サ ー ビス の提 供 が で き る。 加 盟 して2年 の うち に、
このサ ー ビ ス の 地 域 範 囲 は北 京 、 武 漢 、 ア モ イ な ど10か 所 の 都 市 に広 が る。 加 盟 して か ら3年 の うち に、 地 域 の制 限 は撤 廃 され る。 現 段 階 で は、
外 国 の保 険 会 社 と保 険 ブ ロ ー カ ー は前 述 の条 件 の 下 で 中 国全 国 で ど こで も企 業 を設 立 が で き る。
③ 業 務 範 囲 の 制 限
A.中 国 がWTOに 加 盟 して か ら直 ち に 、 外 国 の 非 生 命 保 険 会 社 はL括
5)
の保 険 」 と大 型 の 商 業 保 険 を提 供 す る こ とが で き る。 こ れ に対 す る地 域 の 制 限 は な い。 こ こで 述 べ た 「 地 域 の 制 限 が な い」 とい う こ とは、 中 国 政 府 に認 可 され た 「0括 の 保 険 」 の保 険 業 者 の 資 格 が 持 っ て い れ ば 、 保 険 契 約 者 の保 険 につ い て 、 財 産 と責 任 は ど こに あ っ て も、L括 の保 険 」 業 務 を営 む こ とが で き る。 前 述 した 「 地 域 の 制 限 」 は 「 一 括 の保 険 」 に 適 用 しな い。
B.加 盟 して か ら直 ち に、 外 国 の 非 生 命 保 険 会 社 は 国 外 の 企 業 に保 険 をi提 供 し、 中 国 の 外 資 系 企 業 に財 産 保 険 、 責 任 保 険 と信 用 保 険 を提 供 す る こ
とが で き る。 明 らか に、 外 国 の保 険 会 社 が 中 国 の 市 場 に ア クセ ス で き て も、 ア クセ ス して か らの サ ー ビス の顧 客 は厳 し く制 限 され て い る。 但 し、
加 盟 して か ら2年 の うち に は、 外 国 の 非 生 命 保 険 会 社 は 中 国 国 内 の顧 客 か 外 国 の顧 客 か を問 わ ず 、 全 部 の 非 生 命 保 険 業 務 の 提 供 が で き る。
C.加 盟 して か ら直 ち に、 外 国 生 命 保 険 会 社 は 国 内 また は 外 国 の 顧 客 に個 人 の生 命 保 険 の 提 供 が で き る。 加 盟 して か ら3年 の うち に、 外 国 保 険 会 社 は国 内 ま た は外 国 の顧 客 に健 康i保険 、 団 体 保 険 と年 金 保 険 の 提 供 もで
き る。
D.加 盟 して か ら直 ち に、 外 国保 険 会社 は支 店 と合 弁 会 社 また は100%完 全 子 会 社 の形 態 で 、 生 命 保 険 と非 生 命 保 険 の再 保 険 サ ー ビ ス を提 供 す る こ
とが で き る。 地 域 の 制 限 や 営 業 許 可 の 数 量 の 制 限 も され な い 。 即 ち 、 保 険 サ ー ビス の 中 に、 再 保 険 サ ー ビス は制 限 が 最 も少 な い 項 目で あ る。
④ 営 業 許 可 の 制 限
加 盟 して か ら、 許 可 の 発 行 は慎 重 な監 督 の た め の制 限 だ け で あ っ て 、
経 済 需 要 の 測 定 と許 可 の 数 量 の 制 限 が な い 。 しか し、 外 資 系 保 険 企 業 の
設 立 条 件 に従 わ な けれ ば な ら な い。 そ の条 件 は、30年 以 上 の 経 験 が あ る 保 険 会 社 で あ っ て 、 中 国 で 事 務 所 を設 立 して か ら2年 以 上 で あ っ て 、 資 産 総 額 は50億 ドル を超 え る こ とで あ る。 こ こで 明 らか な こ とは 、 上 記 の 設 立 条 件 の制 限 は、 中 国 の 市 場 に ア クセ ス で きた の は、 長 く保 険 業 務 を 経 営 した 経 験 が あ る国 際 的 に著 名 な保 険 会 社 を確 保 した 。 そ の 最 終 の 目 的 は、 中国 の 保 険 市 場 の穏 や か な発 展 と国 内 の顧 客 の 法 律 上 の 利 益 を保 護 す る こ とで あ る。
上 述 した 各 種 の 制 限 は 累 加 的 な制 限 の形 で存 在 して い るの で 、 外 国保 険会 社 と保 険 ブ ロ ー カ ー 会 社 は、 同 時 に 上 述 した各 種 の 制 限 を受 け て い る。 した が っ て 、 中 国 の保 険 サ ー ビ ス市 場 の 開放 が 一 定 の 期 間 内 で は相 当 に厳 しい 制 限 を加 え て い るの が 実 情 で あ る。 即 ち 、 中 国 がWTOに 加 盟 して か ら一 定 の期 間 の うち に、 合 意 表 に規 定 して い た設 立 の条 件 に合 っ て い る外 国保 険会 社 だ け(保 険 ブ ロー カ ー会 社 を含 む)、 特 定 の 商 業 拠 点 (適 当 な 会 社 形 態)で 、特 定 の地 域 範 囲 内 で 、 特 定 の保 険サ ー ビス業 務 だ け を提 供 す る こ とが で き る。
この よ うに 多 重 の制 限 を加 え た 中 国 の保 険 市 場 に は 、 制 限 の期 間 の う ち に、 中 国 の保 険 会 社(ま た は保 険 ブ ロー カ ー 会 社)と 競 争 条 件 が 同 一 の 外 国 保 険 会 社(ま た は保 険 ブ ロー カ ー 会 社)は 実 際 出 て こな い は ず で あ る。 それ で 、 こ の保 護 期 間 の うち に(2‑5年)、 外 資 系 保 険 会 社(ま た は保 険 ブ ロ ー カ ー 会 社)は 中国 の 保 険 サ ー ビ ス 市場 に大 き な衝 撃 に な
らな い と思 わ れ る。 しか し、 この保 護 期 間 が 終 わ っ た ら、 市 場 ア ク セ ス の合 意 が ま だ 少 な い保 険 ブ ロ ー カ ー を 除 い て 、 他 の 保 険 サ ー ビス 項 目 は 全 面 か つ 深 刻 な 衝 撃 に直 面 す る はず で あ る。 この よ う に考 え る と、 市 場 を保 護 す るた め に保 護 期 限 だ け を設 け る こ とが 効 果 的 だ とは い え な い は ず で あ る。
(2)銀 行 及 び他 の 金 融 サ ー ビス の商 業 拠 点 の 市場 ア クセ ス に対 す る制 限(保 険 と証 券 を 除 く)
銀 行 サ ー ビ ス の 商 業 拠 点 に対 して は最 も制 限 が 少 な い 。
① 市 場 ア クセ ス の地 域 の制 限
A.為 替 業 務 に 対 して は地 域 の制 限 が 全 然 な い 。
中国 のWTO政 策 49
B.人 民 元 の 業 務 に 対 して は、WTOに 加 盟 して か ら、 上 海 、 深 洲 、 天 津 と大 連 の 四 つ の都 市 だ けが 開 放 され る。 そ れ か ら、 年 毎 に3つ か ら5つ の都 市 の市 場 開 放 の範 囲 を広 げて 、 加 盟 して か ら5年 の うち に は地 域 の 制 限 は撤 廃 され る。
② 顧 客 の範 囲 に対 す る制 限
A.為 替 業 務 に対 して は 、顧 客 の制 限 が な い 。
B.外 資 系 銀 行 は、 中 国 がWTOに 加 盟 して か ら2年 の うち に、 中 国 の企 業 に対 して 人 民 元 の業 務 の サ ー ビス の提 供 が で き る。 加 盟 して か ら5年
の うち に、 外 資 系 銀 行 は 全 部 の 中 国 の顧 客 にサ ー ビス の提 供 が で き る。
加 え て 、 開 放 して い た 各 都 市 で 約 束 した顧 客 にサ ー ビ ス の 提 供 が で き る。
③ 経 営 許 可 の 制 限
中 国 の市 場 ア クセ ス の 合 意 に よ っ て、 外 国 金 融 企 業 の 市 場 ア ク セ ス に 対 す る審 査 基 準 は、 金 融 当 局 の 慎 重 な監 督 の 目的 に合 うか とい う基 準 だ けで あ る。 経 済 需 要 の 測 定 の た め の制 限 また は許 可 の 数 量 の制 限 は な い。
そ して 、WTOに 加 盟 して か ら5年 の うち に、 現 存 の所 有 権 方 面 また は 経 営 方 面 及 び 外 国 金 融 企 業 の法 律 上 の形 等 の 非 慎 重 な 目的 の制 限 を全 て 撤 廃 して 、 即 ち 、 支 店 また は合 弁 会 社 また は独 資 銀 行 も設 立 が で き る。
しか しな が ら、 金 融 当局 が 慎 重 に監 督 す るた め に、 外 国 金 融 企 業 は 中 国 の金 融 市 場 に商 業 拠 点 で ア クセ ス す る と き に、 定 め た 一 定 の 条 件 に従 わ な けれ ぼ な らな い。
(1)中 国 で 外 国 独 資 の銀 行 と独 資 の 財 務 会 社 また は合 弁 銀 行 と合 弁 財 務 会 社 を作 る場 合 に、 そ の外 国 金 融 企 業(申 請 者)が 申請 す る直 前 の 年 末
に100億 ドル 以 上 の 資 産 総 額 を持 つ こ とが 条 件 で あ る。
(2)外 国銀 行 の支 店 を作 る場 合 に は、 資 産 総 額 は200億 ドル 以 上 を持 つ こ と が 条 件 で あ る。
そ の 上 で 、 入 民 元 の 業 務 を 営 む た め に 、 も う一 つ の 条 件 を満 た さ な けれ ば な らな い 。 即 ち、 そ の金 融 企 業 は 中 国 で3年 以 上 の 業 務 を 営 ん で 、 申請 直 前 に2年 連 続 で 利 潤 を獲 得 した こ とも制 限 の 条 件 の̲̲̲̲..つ で あ る。
銀 行 、 保 険 と証 券 を除 く他 の 金 融 サ ー ビ ス の 商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ
ス に対 して は慎 重 に 監 督 す るた め に審 査 を す るだ けで あ る、 他 の制 限 は な い 。
上 述 した 外 国銀 行 の 商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ ス の合 意 か ら見 る と、 以 下 の2つ の特 徴 が あ る。 第1に 、 外 資 系 銀 行 の 拠 点 の形 態 の 制 限 は厳 し くな い。 外 資 系 の 保 険 会 社 と保 険 ブ ロー カ.̲.̲会社 また は外 資 系 の証 券 会 社 は どっ ち で も商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ ス の 合 意 に拠 点 の形 態 また は外 国 資 本 金 の 割 合 で 制 限 を して い る。 そ れ に対 して 、 銀 行 サ ー ビス の 商 業 拠 点 の市 場 ア ク セ ス に対 して は 、拠 点 の 形 態 と外 国 資 本 の 割 合 の 制 限 が な い 。 即 ち 、 外 国 銀 行 は どの よ うな形 態 で も 中 国 で 銀 行 の設 立 が で き る(支 店 や 合 弁 銀 行 や 独 資 銀 行 な どで 、 どっ ちで も設 立 で き
る)。 第2に 、 サ ー ビス の顧 客 と業務 に対 す る制 限 は厳 しい ものが あ る。
即 ち 、WTOに 加 盟 して5年 の うち に、 外 資 系 銀 行 の サ ー ビ ス の 対 象 と人 民 元 の 業 務 は制 限 が あ る。 そ れ で 、 この 制 限 期 間 の う ち に 、 外 資 系 銀 行 が 中 国 の 銀 行 と平 等 に競 争 す る環 境 に な い の が 実 情 で あ る。
(3)証 券 サ ー ビス の 商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ ス
中 国 は証 券 サ ー ビス の 商 業 拠 点 の市 場 ア クセ ス に対 して は、 「 天 窓 を 開 け る」 様 な約 束 だ け を した 。 具 体 的 に は 、 以 下 の約 束 だ け で あ る。
A.外 国証 券 会 社 が 中 国 に あ る事務 所 は 中 国 の 証 券 取 引所 の特 別 会 員 に な る こ とが で き る。
B.外 国 証 券 サ ー ビ ス提 供 者 は 中 国 で 合 弁 会 社 を作 っ て 、 国 内 の証 券 投 資 基 金 管 理 の 業 務 を営 む こ とが で き る。 この 合 弁 会 社 に 外 国 資 本 は33%以 下 を 占 め る とい う制 限 が あ るが 、 加 盟 して か ら3年 の うち に49%に 増 加 させ る こ とが で き る。
C.加 盟 して か ら3年 の うち に、 外 国 証 券 会 社 は外 国 資 本 が3分 の1 を超 え な い 合 弁 会 社 を作 っ て 、A株 の 引 受 業 務 また はB株 、H株 と 債 権(政 府 債 権 又 は企 業 債 権)の 引 き受 け と取 引及 び 基 金 の 発 足 さ
sa
せ る業 務 を営 む こ とが で き る。
証 券 サ ー ビ ス の 商 業 拠 点 の 市 場 ア クセ ス に対 す る合 意 は上 述 した だ
けで あ る。他 の証 券 会 社 の形 態 また は証 券 サ ー ビ ス業務 は合 意 しな か っ
た(設 立 が で き な い 又 は業 務 を営 む の が で きな い 〉。 しか し、 証 券 業 務
中国のWTO政 策 51
に対 す る審 査 は慎 重 な監督 のた めだ けで あ って、経 済需 要 の測 定 また は許可 の数 量 の制 限が ない。
証券 サ ー ビス の商 業拠 点 の市場 ア クセ ス に対 して 、 中国証 券 監督 委 員 会 は2002年3月1日 に施行 した 『 証券 会社 管理 の方法 』第16条 は 「 国 外 の企 業 は中国で合弁 証券 会社 を設 立 で きる」 と定 めて いた̲̲̲..方 、 同 第16条 は合 弁証券会 社 の業務 と外国資 本 の割 合 は申国 の関連法律 と中 国証券 監督委 員 会 の関連規 定 に従 わ な けれ ばな らない と定 めて い た。
しか し、現 段 階で は、 中国 の関連 法 律 と中国証 券監 督委 員会 の関連 規 定 は まだ合 弁証券 会社 の業務 と外 国資本 の割 合 に対す る規定 が な い。
唯一 の法律 上 の根 拠 は中国 の 『WTOに 加盟 す る合 意表 』 と中国人 民 銀行 が この 『 合 意表 』 を実施 す るた め に公布 した 『WTOに 加 盟 して か ら中国金 融産 業対 外 開放 の内容 と時 間表』 だ けで あ る。 明 らか に、
中 国の証券 サ ー ビス の市場 ア クセス の合 意 に よって、 その開放 の範 囲 と量 はい まだ に狭 くか つ少 ない。 この よ うな合 意 は中国が資 本 市場 に 対 す る慎 重 な姿が見 え る。
(二)内 国 民待遇 に対 す る中 国の合 意 とそ の原 因分 析
中国 は金融 サ ー ビスの 内国民待 遇 の合 意表 の中 に、商 業拠 点 と自然 人 の移 動 に対 して制 限が あ るが 、多数 の金 融 サー ビス に対 して は、 内 国民待遇 関係 の制 限 が ない。 以下で は制 限が あ る金 融 サー ビス の商 業拠 点 と自然 人移動 の内 国民 待遇 に関 して説明 す る。
1.金 融サ ービス の商 業拠 点 の 内国民待遇 に関 す る制 限 (D保 険サ ー ビスの商業拠 点の 内国民待 遇 に関 す る制 限
保 険サー ビスの商業拠 点の内国民待遇 に対 して、次 の2つ の制 限が あ る。
① 法 定保 険業務 の禁 止
外資 系保 険サ ー ビス の商業拠点 は法 定 の保 険業務 を営 む こ とが 禁止 さ れ る。法 定保 険 とい うのは国家法令 で強制 的 に参加 させ る保 険で あ る。
それ ゆえ強制保 険 とも称 され る。 法定保 険の種類 は社 会保 険や医5‑‑保険 、
失 業保 険、 労働 者 災害保 険、 自動 車対 人賠償 責任 保 険等 を含 んで い る。
これ らの保 険項 目に は、 その一 部 は政府 が 直接 に特 定 の保 険企 業 を指 定 して 営ん で い る保 険項 目で あ る。他 の部分 は特 定 の保 険企 業 を指定 し な くて も、特 定 の業者 が保 険 に参 加 しな けれ ぼ営 業が で きない項 目で あ る。実 は、法 定保 険 は社 会管 理 の一環 として の保 険種類 で あって、 一般 の商 業保 険 で はな い。 それ ゆえ、 中国 は外 国保 険業者 に法 定保 険 の市場 ア クセ ス を合 意 しな くて もあ ま り問題 はな い。
しか しなが ら、 もっ と重 要 な原 因 は、 国 内保 険業者 を保 護 す るた めで あ る。 なぜ な らば、法 定保 険 が強制 的 な保 険種類 だか ら、安定 した顧 客 群 が い るはず で あ る。 それ ゆえ、経 営 の リス クが低 くて、収益 が安 定 し
てい る。 そ こで、法律 で外 国保 険会社 を法 定保 険 か ら排斥 して、法 律 の 強 制力 に よって、国 内 の保 険業者 に最後 の生存 と発展 の空 間 を作 る こ と
を狙 って い るので あ る。
② 強 制再 保 険
中国がWTOに 加盟 す る合意 表 に よる と、加 盟 してか ら、外資 系保 険 企 業 がすべ ての非生命 保 険、個人 傷害保 険 と健 康保 険 の保 険金額 の20%
を指定 した 中国の再保 険会 社 に再保 険 すべ きで あ る。 この再保 険の割合 は年毎 に5%減 少 させ る こ とがで き る。 そ して、加盟 して か ら4年 の う ちに この強 制再保 険 は撤廃 され る。
この合意 に よれ ば、外資 系保 険会社 は引 き受 けた保険業務 の20%を 中 国の特 定 の保 険会社 に譲渡 しけな けれ ぼ な らない。一般 的 に言 えぼ、 中 国 に ア クセ ス した外資 系保 険会 社 は中国の保 険会社 よ りもっ と強 い業務 開拓能 力 を持 って い る。特 に その国際保 険業務 を営 む こ とは、親会 社 の 国際 的 な影 響 力 を活用 して、 多数 の 国際 業務 を獲得 す るこ とが で き る。
そ こで、強制再保 険 の策 を運 用 した結果、 中国 の国内保 険会社 を保 護 し、
再 保 険 を通 じて保 険料 を獲 得 す る一方、 もっ と重 要 な こ とは国 際上 の顧 客群 を取 り合 うチ ャ ンス を取 って 、 国際保 険市場 に進 出 す るた めに良 い 経験 と顧 客群 を獲 得 す る効 果 もあ る。
(2)銀 行 サ ー ビスの商業拠 点 の 内国 民待遇 に対 す る制 限
銀行 サ,̲̲ビスの商業 拠点 の 内国民待 遇 と市場 ア クセ ス との間 に緊密
な関連 が あ る。 即 ち、市場 ア クセ スの合 意 の中 に、人 民元 の業 務 を営
中国 のWTO政 策
む期 間、地 域 と顧客 の制 限 を除 い て、外資 系銀 行 は外 資系企 業 と非 中 国 の住民 との取 引が で き る。制 限 の期 間 が終 わ っ た ら、 中国住 民 と中 国 の企 業 との取 引 もで き る。即 ち、 外資系 銀 行 の市場 ア クセ ス に対 す る合 意 の期間 、地域 と顧 客範 囲 の 内 に、 内 国民待 遇 を与 えて 、特別 の
の
制 限 は な い。
2.金 融 サ ー ビ ス の 自然 人 移 動 の 内国 民 待 遇 に 対 す る制 限
中 国 のサ ー ビス 貿 易 の合 意 に よ っ て 、 金 融 サ ー ビ ス の 自然 人 移 動 は 市 場 ア ク セ ス の 合 意 を 除 い て 、 他 の 内 国 民 待 遇 方 面 の合 意 は な い(制 限 もな い)。 即 ち 、 市 場 ア クセ ス の合 意 に よ って 中 国 に入 国 して金 融 サ ー ビ ス 企 業 で 勤 務 を して い る外 国 人 に 対 して 、 無 制 限 に 、 完 全 に 内 国 民 待 遇 を与 え る。
三 、 中 国 の 金 融 サ ー ビス 貿 易 に 関 す る 関 連 立 法 (一)中 国 金 融 サ ー ビス 貿 易 の 関 連 立 法
WTOに 加 盟 す る前 に 、 中 国 は金 融 サ ー ビ ス 貿 易 に 関 す る法 律 の 一 部 が あ っ た 。 加 盟 して か ら、 中 国 政 府 は加 盟 す る時 合 意 した 約 束 に よ って 、 既 に あ っ た 関 連 法 律 と法 規 を修 正 した 上 で 、 新 た に 関 連 法 律 と法 規 を 制 定 した 。 金 融 サ ー ビ ス に関 す る法 律 の全 般 につ い て い え ば 、 現 段 階 に は 、 比 較 的 に 完 備 した 部 門 は、 保 険 サ ー ビス と銀 行 サ ー ビス で あ る。 そ の 内 に、 特 に 外 国 金 融 サ ー ビス の 商 業 拠 点 に集 ま って い る。 以 下 は、 主 な 関 連 法 律 と法 規 を 説 明 す る。
(1)中 国 国 務 院 は2001年12月 に公 布 した(2002年1月 か ら実 施 して い る)
『外資 金 融 企 業 の管 理 条 例 』 で あ る。 同 名 の 旧条 例 は1994年 公 布 と実 施 を した の で あ る が 、WTOに 加 盟 した とほ ぼ 同 時 に、 中 国政 府 はWT O協 定 の 関 連 規 定 と中 国 の 合 意 に よ っ て、 改 定 の上 で新 た に公 布 した 。 この条 例 を効 率 的 に実 施 す るた め に、 中国 人 民銀 行(中 央 銀 行)は2002 年1月29日 に 『外 資金 融企 業 管 理 条例 実施 細 則 』 を公 布 した。 この 『 実 施 細 則 』 は 旧 『 細 則 』 と比 べ る と、本 当 の 「 細 」 の 特 徴 を持 っ て い る。
そ の条 文 の数 だ け見 る と、 旧 『実 施 細 則 』 は38条 あ るが 、 現 『実 施 細
則 』 はll3条 あ る。 外 資 金 融 企 業 に関 連 の事 項 を細 か く規 定 す る と、 確
か に 実施 す る こ とが で き る よ う利 点 が あ る。
(2)国 務 院 は2001年12月 に公 布 した 『外 資 保 険 会 社 管 理 条 例 』(2002年2 月 か ら実 施 した)で あ る。 中 国 は この前 に 『 保 険 法 』(1995年6月 公 布
し、 同 年 の10月 に実 施 して い る)だ けが あ る。 もっ ぱ ら外 資 系 保 険会 社 に 対 す る法 律 は な い 。 この 『条 例 』 はWTO関 連 協 定 と中 国 がWT
Oに 加 盟 す る時 の合 意 に よ っ て 新 た に制 定 した 法 規 で あ る。
(3)対 外 貿 易 経 済 協 力 部(現 商 務 部)は2001年8月 に公 布 した 『外 国 投 資 リー 一ス会 社 審 査 管 理暫 定 規 定 』(2001年9月 か ら実 施 して い る)で あ る。
この 『 暫 定 規 定 』 は 中 国 で20年 も営 業 の歴 史 が あ る外 国 投 資 金 融 リー ス会 社 に対 して は初 め て の 規 定 で あ る。 この 『暫 定 規 定 』 の公 布 自身 は 中 国 が これ か ら(WTOに 加 盟 して か ら)金 融 性 リー ス 会 社 を 中 国 の市 場 に ア クセ ス す る こ とを公 式 的 に認 め る こ とを 表 明 した 。
(4)国 務 院 は2002年3月 に公 布 した 『外 国投 資 産 業 指 導 目次 』(2002年4月 か ら実 施 して い る)及 び そ の 『付 属 文書 』。 この 『目次 』 は1997年12
月 に公 布 した 同名 の規 定 に基 づ い て 、WTOの 関 連 協 定 と中 国 の加 盟 す る合 意 に よっ て 改 定 した 規 定 で あ る。
(5)中 国 証 券 監 督 委 員 会2001年12月 に公 布 した(2002年3月1日 か ら実 施 して い る)『 証 券 会 社 管 理 規 定 』。 この管 理 規 定 は 中 国 国 内 に あ るす べ て の証 券 会 社(外 資 系 証 券 会 社 を含 む)に 一 般 的 に適 用 して い る。 特 に外 国i投資 の証 券 会 社 の 業 務 の範 囲 と外 国 資 本 の 割 合 に対 して 具 体 的 な規 定 が あ る。 この 外 、 中国 証 券 監 督 委 員 会 は2002年6月 に 『外 資 参 入 の証 券 会 社 の設 立 規 則 』(2002年7月 か ら実 施 して い る)を 公 布 し、
外 資 参 入 の 証 券 会 社 の設 立 条 件 、 設 立 の 手 続 き、 業 務 の範 囲 な どを詳 し く定 め て い る。
(6>全 国 人 民 代 表 大 会 常 務 委 員 会 は2003年10月 に 『 証 券 投 資 基 金 法 』 を公 布 した(2004年6月1日 か ら実 施 した)。 『証 券 投 資 基 金 法 』 を実 施 す る直 前 の2004年4月 まで 、 中 国 が 証 券 投 資 基 金 は136社 が あ った 。 外 資 系 証 券 投 資 基 金 を含 ん で 、 中 国 の証 券 投 資 基 金 産 業 を穏 や か に発 展 す る た め に 、 この 法 律 を制 定 した 。
(7)全 国 人 民代 表 大 会 常務 委 員 会 は2005年10月 に 『 証 券 法 』 を修 正 して 公
布 した。 新 『証 券 法 』 は証 券 市 場 の詐 欺 、 イ ンサ イ ダ ー取 引 な ど不 法
中国 のWTO政 策 SS
な証券行 為 を防 ぐため に、 中国証 券監督 委員 会 の権 力 を強化 して、 「 問 題 口座」 を凍 結 す るな ど準 司法権 を付与 して、 メ デ ィァを利用 して虚
8)