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新 刊 紹 介

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Academic year: 2021

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全文

(1)

商業と經濟

新刊紹介 不破祐俊︑板橋倫行兩民譯

﹃ 婚

姻 の

諸 形

式 ﹄

伊 藤 久 秋

本 吉 は ミ エ ラ ー ・ リ ヤ ー の 原 著

﹃ O r m e n   d e r E h か ︶

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著 者 M 巨 e r

・ P y e r の 名 は

︑ 祉 合 壁 徒 に 射 し て は 今 更 之 車 紹 介 す る 必 要 は な い ︒ 既 に 其 P r a S e n   d r r K u F r

︵ 文 化 の 諸 相

︶ に は 邦 謬 ︵ 大 正 十 年 投 常 艮 氏 鐸 ︶ が あ っ て

一般語者も多少は既に知ってゐる事であらう︒併し

その猫創的なる撃的頭脳を以て︑なは一生淀いづこ

の大軍の講壇にも教鞭を二ころこくしなかった彼は︑

他の多くの人々に比して︑知らるゝこて益丁ろ少く︑

顧らるゝこヾJ寧ろ薄きの感ないでもない︒殊に経潜

畢者に至っては︑ミユラー・リヤーが︑その﹃文化の

諸相﹄に展開する示唆に蒲つる綴臍塵展階段の箪誼

に射して紹介の言葉を用ふるこミすら甚だ稀であ

る○

一 五

ミエラー・リヤーは一八五七年二月五日南猫逸の

有名なる塩泉地バー・デン・バーデンに生れ︑一八七六

年︑ストラスブルグ大軍に箪び︑次いでボン及びラ

イプチヒ大軍に樽堕して腎堕を研究した︒堕を革へ

る ヾ 晶 ハ に ︵ 一 八 八 〇 年 ︶ ウ ヰ ー ン に 至 っ て

︑ 巳 e y ロ e r t の

講義を聞き︑神経塾︑精油生埋塾︑心理革に主力を

そゝぎ︑一八八一年にはストラスブルグの神経病院

の助手ヾしなり多くの労作を巷表した︒一八八三年よ

り八七年まで伯林及び巴里に在って研究に没頭し︑

一八八八年より彼の竣年たる一九一六年︵十月二十九

日 ︶ ま で ミ ュ ン ヘ ン に 1 ︑ − ゞ ま っ た ︒ 彼 が 社 食 撃 的 研 究

に従事するに至ったのは︑彼の三十三四歳の頃から

であって︑数年間の不比の努力によって集めたる戌

汎なる材料を基ヾしして︑彼の猫創的なる﹃人類吏展

の諸段階﹄は企てられたのである︒不幸にして彼の死

は此大計古を中途にして挫折せしめ︑十二巻の計古

の中七巻の童行を見るにヾJゞまった︒今邦鐸された

るものは其第三巻に嘗るものである︒

彼の箪問傾向に関しては社食堕の門外漠たる輩者

の喋々すべきこミではないが︑今﹃婚姻の諸形式﹄の

邦澤を紹介するに苦って︑本草が彼の軍閥倍系の中

で如何なる役割を務めるものであるかに就て二言し

(2)

て 置

く 必

要 が

あ ら

︑ フ

彼は濁逸人でありながら︑その恩向傾向はコン

トの流れを汲む賢詮主義であって︑その進化論的立

場に於て︑コント︑スベンサ

l

︑ミル等三接関してゐ

る︒彼によれば祉合惑の目的は人類社合の登肢を

支配する諸法則を後見するこミであり︑或は叉.人

類文化後民の合法性を究めるこさである︑而て文化

さは人類枇合がその・伺めから物質上精神上の事物に

於て知識や才能に於て瓜俗習般に於て︑叉全業競

や坐活表現に於て自分のものにして一来大全ての進歩 さ成果さの総和であるから︑彼の祉九日目撃の研究範囲

は謀︑に成汎なるもの三なる︒だから伎は自己の枇合

的 一 め 位 系 に ﹁ 人 類 愛 反 の 諸 段 階 ﹄ な る 名 穏 を 奥 へ た ︒

彼の枇合図ナ研究の第一の職務は完全忠買なる事資

の蒐集である︒印ちあらゆる時三場所さに於ける人

類の文化形態を蒐集し来る事が必要でふのる︒第二の 職務は此事資資料全健在一定の方法で腕納的に加工

する事であって︑此際動もすれば侵入し来る感情を

屈服してその取扱は飽くまで客観的でなくてはなら

ない︒この匁に著者が提唱する方法は自然科尽に於

ける比較研究法の応用たる﹁相関的研究法﹄

ι

目 ︒ 巴 g s m g z m f g z z

g 号である︒此方法によれば文化の

) 小 破 祐 役 ︑ 根 締 倫 行 岡 兵 器 ﹃ 婚 姻 の 諸 形 式 ﹄ 全領域密若干の主要部分に分つ︑その主たるものは︑ 経

済 ︑

増 殖

︑ 枇

曾 組

織 ︑

一 一

一 口

話 ︑

科 阜

︑ 宗

教 ︑

倫 理

法律︑慈術であって︑各々の文化領域に於て個々の

文化現象が最古の時代より現代に至るまでに三った

渇程を治本して.之を相に分ける︒これによって文

化現象の混沌の中から一の秩序が形成される︑次に

各文化領域に於ける各相は.その前後の相さ比較せ

られその聞に流る与所

ω

︑文化の進行する方向守

示す問者な線が見出される︒この線が﹁文化進歩の

方向線﹄である︒そして此線の研究を深めるに︑こ

れに作用するほ因印ち文化の驚異すべき建設守組立

てる枇合接的諸勢力の研究在以てする時.此方向線

から方向律印ち丈化運動が従ふ合法性の認識に到達

が 出

来 る

著者が﹁人類愛展の諸階段﹄ミして包容しようさし

た十二容は失の表題を附するものである︒

同 ・ ロ 日 目 ロ ロ 門

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(3)

商 業 さ 経 法

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問 ︒

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円 同一 ロ

ω?

第三谷印ち蕊に不破板橋雨氏の敵諒になる﹃婚姻

の諸形式﹄は第四及第五容さ共に彼の所謂増殖印ち

人間の生産に関する総ての枇舎恩的現象の総和 l 性

的関係︑婚姻︑家族等ーを取扱ふものであって︑彼

は此文化旬︑域に名付くるにグネオノt!なる訴を以

て し

て ゐ

る ︒

以上略説したる所によって.ミユラ

l

・ リ

ヤ !

の 社

合阜大系が如何に大がかりなものであるかが刺判明す

るであらう︒そしてそれがジンメルにより代表さる

る溺海底一嘉に於ては全く畑建ひである所のコントの

様遣であるこ三が明であらう︒

﹃婚姻の諸形式﹂は左の内容より成る

第 一 牢 緒 論

文化は護展過程︑抽象的文化科鼠一 l

祉 合

間 一

a

関的方法︑グネオノミ!

第二辛グ︑不オノミ

i

全領域の分類

第 三 牢 婚 姻 の 諸 形 式

一 五

個々の動物類に於ける

人類に自然的な婚姻形式は一夫一婦婚なりさの

仮設

第 一

︑ 乱

婚 第

一 一

︑ 集

図 姉

︑ 第

一 ニ

︑ 多

夫 師

︑ 鈴

・ 四

多 安

婚 ︑

第 五

︑ 一

夫 一

知 姉

第 四 章 婚 姻 総 績 の 期 間

婚姻総絞の期間の主要性

継続期間なる者眼知より婚姻在三類に分ける

第 一 類 符 易 く 離 殺 し 得 る 婚 姻 第二類存続為法律に依りて保認されざろ終結時姻

・第三類法律的強制によ勺て保認され士ろ終結婚姻

第 五 辛 婚 姻 の 純 潔

第六辛婚抑制諸形式の定義及名稽

第 七 辛 家 族 の 諸 形 式 第 八 辛 親 族 の 諸 形 式

血族.氏族︑トーテム制︑文身︑親族組織の官同

等なる諸形式︑母楳父椛︑親様︑フラトリ l

地域的総合

士 何 人

﹂ 同 長官

r = J ‑ P

第一章に於て著者は︑文化の概念︑枇合阜の定義

相 関 的 方 法 ︑ グ ︑

4 4 オ

ノ ミ

l に関して簡潔伝る説明を

(4)

奥へ︑第二章に於てグネオノミ

l

全領域の分類を掲

けてゐる︒彼によれば︑グ︑

4 4 オノミ!の全領域は次

の如く分類される︒

︑ 性 関

係 l

l

一 ︑

愛 ︑

二 婚

姻 ︑

三 婚

姻 成

立 及

離婚︑四︑婦人の枇合的地位

ロ ︑ 世 代 関 係 ー ー 一 ︑ 家 族 二 つ 淘 汰 二 二 ︑ 教 育 ︑ 四 ︑

相絞.五︑老人の祉合的地位

ぺ 親 族 関

il

一 ︑

氏 族

︑ 二

︑ 親

族 組

織 ︑

三 ︑

婚 姻

制 度

第三辛以下はグ︑小オノミ!的形式の研究であって

イ.ロ.ハの諸関係に関する如何なる形式が︑換言

すれば﹃婚姻︑家族及親族﹄の如何なる形式が賞際に

於て遊説したるかを取扱ふものである︒今その内容

に 就

て 一

々 一

紹 介

す る

こ ミ

は 出

来 な

い が

︑ 役

が 一

枇 舎

周 一

的研究の第一の仕事三する資料の蒐集が極めて炭き

に亙ってゐるこミ.及び之を底辺する上に於て勤も

すれば人の陥る平念なる結論の謬りや答戒してゐる

のは︑彼の研究の法令官さ身詮するものさ一云ふべきで

ある︑例へば凡ての穏族に絶封無制限の飢婚が行は

れたる如く遮断するの謬りを指摘してゐるが如き

︿三十八瓦︑六十三瓦﹀叉一夫多妻が自然民族に炭く分

不破枯俊根崎倫行岡兵器﹃姉姻の諸形式﹄ 布せるの事震から之を以て﹁自然の婚姻形式﹄ミ推 論するの過誤を戒むるが如きこれである︒ハ百九瓦﹀

文化を愛展過程ミ見る彼は︑全ての時代を通じて

本来正蛍にして常態なる唯一の婚姻形式ありさする

が如︑き考へ方在排し︑従て叉自然的婚姻形式なる表

現 の

過 り

を 説

︑ き

ハ 三

十 一

一 具

︑ 百

九 頁

) 殊

に 彼

が そ

の 時

の文化程度︑特に経済成態に最も遺する婚姻形式が︑

その時代にあたっての﹁常態にして自然的﹄なるこ之 を設ける所は︑歴史的責詮的なる路一向傾向に膝守る

ものであって︑マルクシズムに訓練されたる時代の 人々に親しみ深き響を俸へるであらう︒

自然民族に炭く見らるる婦人共有の諸形式が.富

分配の不平等による有産者無産者の分割三共に貰淫 の形式に援じた事を説くあたりは興味がある︒︿五十

五頁﹀而て著者の道義心は︑科撃的論惑の途中に於て

無理ならぬ閃きを見せてゐる︑日く﹃文明人の買ふ所

の愛愛の如何なる動機によっても貴くされない女

子の犠牲買はれた寵愛︑金の鍔に堪へ忍ぶ抱擁︑

これ寅に自然民族の︑婚姻以前務愛坐活に千倍する

醜 き

﹁ 文

化 の

産 物

﹂ で

あ る

﹂ ミ

︒ (

五 十

六 一

且 ﹀

│ !

文 明

の 中

に︑彼はかくて︑野留を認める.﹃我々の現今のカー

ニバル祭も亦この古代の多分原始的春動期三関係

一 五

(5)

ある祭典の最後の弱められたる建物三考へられる︒﹂

︿ 六

十 三

頁 ﹀

J

一夫一婦婚に就て著者は︑これが低皮の文化段階

にも見出されるこさを賢詮し︑土︑たそれが一般的傾

向ミして表はれたるは︑文明の段階に入って後規

則 立

つ に

結 婚

生 活

の う

ち に

岡 家

の 強

味 の

根 栂

︑ 宇

品 ト

附 議

した岡家の自覚に伴なふものなるこさを述べてゐる

( 百

十 三

頁 ﹀

本 稿

の 笠

者 は

︑ 此

貼 に

於 て

︑ 関

家 自

月 比

の 時

代印ち近世図家成立の蛍初︑恰もピューリタン精神

の洗躍を受けて純潔なる性生活や憾得したる英図人

否︑厳格に云へば蘇格闘人が︑如何に資本主義図家

の精英三なり︑経潰強固の某一を拓いたかそ聯想し来

ら .

ざ る

を 得

な い

︒ か

の シ

ユ ル

チ ェ

l

lニッツ教授

は欧洲大陸人に比較して純潔なる英図人の性生活に

アングロサクソン世界覇楳の一要因守認めてゐるの

で あ

る ︒

第 三 辛 ぞ 終 る に あ ・ に っ て ミ ユ 一 フ 1

・ リ

l

は結論 巻述べる︒人類は l 少くさも溌展の種々の段階に於

いて││殆き考へ得る全ての婚姻形式に生活するこ

さが出来る︒我々は人類に動物の全ての種類より活

かに勝れた比較にならない程の幾化能力︑遁感能力

( 文 化 能 力 ) が 存 す る を 知 る の で あ る さ ︒ ハ 百 十 七 瓦 )

ニ ハ

O

第四及第五の雨辛に於て著者は配偶者の数以外に

婚姻の性質に針し規準的なる他の二刻︑すなはち其 機続期間及其股絡さ(純潔)によって更に婚姻の種類

を分ってゐる︒彼によれば失の四種類が区別出来る︒

一 ︑

非 後

続 的

且 不

純 な

る 婚

姻 .

二 ︑

非 継

続 的

な れ

る ﹄

純潔な婚畑︑三︑継続的なれき不純な婚姻.四.

機続的且純潔な婚姻︒

婚姻の継続性は文明に入って初めて一般的現象ミ

な っ

た (

百 三

十 九

頁 ﹀

三 説

い て

ゐ る

著 者

は ︑

・ 文

明 三

婚 姻

の純潔ささが如何なる関係にあるかに就ては述べて

ゐ な

0 ・

第六辛に於て著者は婚姻の諸形式に夫々定義を奥

へ 且

m 仰を定め如上の研究に結末や附してゐる︒

家族の諸形式を取扱ふに常って︿第七章﹀著者は︑先

づ人類は︑何れの文化段階に於ても.家族結合ミ祉

合結合の二種の集団形式に於て同時に生活してゐる

こさぞ述べ︑家族結合の形式さして大家族三小家族

三 巻

区 別

す る

︒ ︿

百 六

十 瓦

︑ 百

六 十

一 一

良 )

社合結合の原始的なる基礎さして親族をあけ︑(第

v ︑著者は︑その親族組織の根本形態たる氏族に就

て興味ある十数頁を費してゐる︒我等はその中に︑

氏族が攻守枇舎にるさ共に弊働並びに財産の共同枇

(6)

合たりしこ三・を墜び︑叉︑トーテム制三文身三が氏

族員の聯銃三して働くこ三を知るこさが出来る︒

著者は弐に氏族の縁組から︑高等なる親族組織の

諸 形

式 が

食 生

す る

こ ミ

を 説

︑ ぎ

( 百

八 十

六 頁

以 下

﹀ 外

婚 の

結果ミして︑母都︑父様︑の問題に及び︑フラトリ

ー の

関 係

に 言

及 す

る ︒

ハ 百

八 十

九 瓦

以 下

﹀ 最

後 に

グ ︑

み オ

ノミ

l

的性質にあらざる枇合的結合ミして地域的結

合を年け本字を終ってゐる︒ハ百九十六瓦﹀

以上私は極めて筒盟に本書の梼治を紹介した︒そ

の煩雑なる地名三種族名三間

AM

ラテン原諾を交ふる

術一泊三の集積をよく設み﹃︺なして全諒の業を完成さ

れたる諮者の附究会謝せねばならない︒読者が時に郡

一路央味を脱し切らぬ文辛の二一に出合しても.それ

は諒者が版文の桃遣に忠貨ならん事を笠まれにから

であるさ了解されたい︒全文を通じて難解なる箇所

は殆きなく一千明簡潔なる文字の中に版文の怠味を侍

へ て

ゐ る

︒ 均

一 伴

者 が

序 文

に 述

べ ら

λ

く 本

来 日

が 我

姉人運動の人々に読まる﹄に至らん事在一腕りつ

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唯 一 十

を 捌

く ︒

( 内

外 出

版 印

刷 株

式 合

祉 夜

行 定

依 笠

岡 委

拾 銭

)

不破佑俊板縞倫行雨氏認円時刻の諸形式﹄

一 六

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される。その詳細は氏の「撮影記」に活写されており,エッセイ風の読物としても大変に面白い。もちろん写 真は,50