• 検索結果がありません。

論文審査の結果の要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文審査の結果の要旨"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論文審査の結果の要旨

氏名:田 世里奈

博士の専攻分野の名称:博士(歯学)

論文題名:二ケイ酸リチウム含有セラミックスおよび石英とレジン系装着材料との接着強さにシラン と酸性機能性モノマーが及ぼす影響

審査委員:(主 査) 教授 飯

(副 査) 教授 松 雄 教授 宮 教授 米

二ケイ酸リチウム含有セラミックスは,他のシリカを主成分とするセラミックスに比べて,高い曲 げ強さや破壊靱性を有し,かつ審美的な修復材料として広く臨床応用されている。特に,シリカを主 成分とするセラミックスは脆性材料であり,微小な欠陥から亀裂が進展するために,支台歯との強固 な接着が必須となる。これまでに,二ケイ酸リチウム含有セラミックスに対するレジン系装着材料の 接着強さについての報告はあるが,レジン系装着材料と二ケイ酸リチウム含有セラミックスおよび石 英との接着において,シランと酸性機能性モノマーとの関連を研究したものは少ない。そこで,本研 究の目的は,シランと酸性機能性モノマーが,レジン系装着材料と二ケイ酸リチウム含有セラミック スおよび石英とのせん断接着強さに及ぼす影響を評価することとした。

二ケイ酸リチウム含有セラミックス(以下e.max)および石英の円形平板(直径11.0 mm,厚さ2.5 mmおよび直径8.0 mm,厚さ2.5 mm)を製作し,耐水研磨紙にて注水研削した。その後,直径11.0 mm の試料に対して,直径5.0 mmの穴の開いた片面テープにて接着面積を規定した。試料の表面処理方法 は,表面処理なしを含めた計6条件とした。各種表面処理は,マイクロブラシを用いて,直径11.0 mm,

8.0 mmの試料両方に塗布した。各試料の接着には,Panavia V5を使用して,e.maxおよび石英それぞ れの直径11.0 mmの試料に直径8.0 mmの試料を荷重5 Nで圧接後,光照射器を用いて40秒間光照射 を行った。その後,25ºCの暗室下にて30分間放置後,製作した試料を37ºC精製水中にて24時間浸 漬した。この状態を水中熱サイクル負荷0回とした。半数の試料に対しては,水中熱サイクル負荷を 5,000回行った。せん断接着試験は,万能試験機を用いて,クロスヘッドスピード毎分0.5 mmの条件 下で行った。せん断接着試験後,実体顕微鏡で試料破断面の観察を32倍の倍率で行った。また,各破 壊形式の代表的な試料に対して,走査電子顕微鏡を用いて試料表面の観察を行った。さらに,X 線回 折装置を用いて,e.max試料および石英試料表面,レジン系装着材料,せん断接着試験後の e.max 料および石英試料表面に対して表面分析を行った。

その結果,以下の結論を得た。

1.水中熱サイクル負荷前において,二ケイ酸リチウム含有セラミックスおよび石英とレジン系装着材 料間のせん断接着強さの獲得には,シラン,酸性機能性モノマーおよび重合開始剤の併用が有効で あった。

2.水中熱サイクル負荷後,二ケイ酸リチウム含有セラミックスおよび石英とレジン系装着料間のせん 断接着強さは,すべての試料で有意に低下した。

3.水中熱サイクル負荷後,シランのみを用いた場合の接着耐久性は極めて低く,接着耐久性の獲得に は,シラン,酸性機能性モノマーおよび重合開始剤の併用が有効であった。

以上のように,本研究は,二ケイ酸リチウム含有セラミックスおよび石英とレジン系装着材料との 接着強さにシランと酸性機能性モノマーが及ぼす影響について新たな知見を得たものであり,歯科補 綴学ならびに関連歯科臨床の分野に寄与するところがあると考えられた。

よって本論文は,博士(歯学)の学位を授与されるに値するものと認められる。

以 上 平成30年3月7日

参照

関連したドキュメント

①アミノアシル tRNA に光反応性保護基を付加したケージドアミノアシル tRNA を用い、光照射し た時空間に特異的な蛋白質合成誘導法を開発した。ケージドアミノアシル

試験 3 では排泄クレアチニン量は飼料中蛋白質含量の増加にともない 20%まで減少しその 後増加した。肝 AGAT

GCX の崩壊マーカーとして知られる血漿中の syndecan-1(CD138)濃度を測定した。結果として、LPS 投与前 と比較して投与後 24 時間後に血漿中 syndecan-1

被験者は歯の解剖学的知識を学習した2年次生 20 名と臨床実習中で解剖学的知識と経験的知識を学習し た5年次生

HSC-3 細胞の培養液に 2 mM の ALA を加え,遮光条件下で 2 時間培養した。細胞を洗浄した後, 100 J/cm 2

対象としたヒト母体試料は 7 例で、服用後 7 日目以降に採取した母乳および血液を用いた。ただし、このうち 1 例は服用後 30

課題の 0 度は,両者共におよそ 250ms 以降に幅広い領域にわたって大きな陰性電位が約 400ms 後にピーク をもつ波形として観察された。 「歯」課題の 0

最後に、5,000AsA 試験飼料の投与機序について解析を進めた。特に IHN などのウイルス病に対して効