• 検索結果がありません。

学 位 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 氏 名

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 氏 名"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

((別紙様式第7号)

学 位 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

氏 名

ROSALINA MENDOZA LAPITAN

審 査 委 員

主 査 藤原 勉 ◯ 副 査 一戸 俊義 ◯ 副 査 細井 栄嗣 ◯ 副 査 小葉田 亨 ◯ 副 査 菱沼 貢 ◯

題 目

GROWTH PERFORMANCE AND MEATCHARACTERISTICS OF CROSSBRED CATTLE (BOS INDICUS) AND CROSSBRED WATER BUFFALO (BUBALUS BUBALIS) UNDER DIFFERENT FEEDING REGIMES(異なる飼養条件下での交雑牛および交雑水牛の肥育成績と肉質の比較)

審査結果の要旨(2,000字以内)

本研究ではフィリピンにおいて実施した 4 つの肥育試験(試験 1、試験 2、試験 3、試験 4)の成績 に基づき、交雑水牛の肥育成績、飼料の消化率および集約的生産を行った場合の収益性について、在 来牛との比較を行い、以下のような結果を得ている。

試験1では、供試動物として 18~24 ヶ月齢の交雑牛(Native cattle × Brahman)および交雑水牛

(Native swamp buffalo × Murrah)をそれぞれ雄および雌5頭ずつ計20頭を用い、1ヶ月の馴致後、

6ヶ月間の育成試験を行った。また肥育試験 3ヶ月目に、全頭を供試して消化試験を実施した。飼料 は乾物(DM)ベースでコーンサイレージ50%、ビール粕30%および混合濃厚飼料20%の割合で平均日 増体量(ADG)が0.75 kgとなるように給与した。体重あたりおよび代謝体重あたりの飼料摂取量は 交雑牛および交雑水牛間で差は認められなかった(P≧0.05)。また、ADG に有意な差は認められな かったが、試験期間を通してのADGは水牛が牛よりも高い傾向にあった(828.6 vs 785.5 g)。粗タン パク質の消化率は水牛で有意に(P<0.05)高かったが、他の成分の消化率は牛および水牛間に有意な 差は認められなかった(P≧0.05)。試験期間中の飼料費等から求めた純利益は肥育試験開始~90日目 では牛と水牛の間に差は認められなかったが、90~180日目の間では牛が水牛よりも生体重 1 kg 当 りで5.3ペソ(Philippine Pesos)多かった(P<0.05)。以上の結果より、集約的生産を目的に良質の 粗飼料(コーンサイレージ)を給与した場合、交雑水牛は交雑牛と同等の肥育成績が得られることが 明らかに示された。

試験2では、平均29月齢で全交雑牛および交雑水牛を屠殺し、屠体成績、肉質および食味につい て比較検討した。また、交雑牛肉および交雑水牛肉についての消費者の好みについての調査も行った。

両種の肥育終了時での生体重は交雑水牛の方が交雑牛に比べて重くその差は統計的に有意(P<0.05)

であった。しかし、枝肉重量は温屠体および冷屠体共に、交雑水牛では交雑牛に比べて低い値であっ た。交雑水牛において枝肉歩留が低かったのは、頭部や皮など非食用部の重量割合が交雑牛より大き いことに起因した。両種において生体重および冷屠体量に対する前躯および後躯の重量割合は同様で あった。赤身肉の割合は交雑牛の方が交雑水牛に比べて多かった。同様にロース芯面積も交雑牛の方 が交雑水牛のそれよりも若干大きかった。肉の蛋白質、脂肪、コレステロールおよび灰分等の含量で は両動物種間でほとんど違いは見られなかった。肉のpH、保水性、筋線維の太さ、柔らかさ、絞まり および脂肪交雑程度などについては、両種間でほぼ同様であった。色差計による肉色の比較では、赤 色は交雑牛(16.00)に比べて交雑水牛(17.04)で高く、その差は統計的に有意(P<0.05)であった。消費者の 肉の好みについての調査結果では、交雑牛肉(55.88%)の方が交雑水牛肉(44.12 %)に比べて高かった。

また、消費者が肉の購入に際して最初に気にする点は肉色と周辺脂肪の量であった。

(2)

試験3では、粗飼料主体飼養による若齢交雑水牛の肥育成績および収益性について在来牛の成績と 比較した。供試動物は、18~24 ヶ月齢の交雑水牛(在来水牛 × Murrah)および交雑牛(在来牛 ×

Brahman)それぞれ雌雄5頭ずつ(計20頭)で、約1ヶ月の馴致後、6ヶ月間の肥育試験を実施した。

また、肥育試験開始後3ヶ月時に消化試験を実施した。供試動物には、青刈りネピアグラス(0~130 日)或いはパラグラス(131~180日)を DM ベースで85%、濃厚飼料を DM ベースで15% 給与し、飼 料給与量はADG0.5 kg相当量とした。試験期間中の粗飼料摂取量、総 DM 摂取量および増体量は交雑 水牛の方が交雑牛に比して有意(P<0.01)に多かった。各栄養成分の消化率および飼料効率は交雑水 牛および交雑牛間で差は認められなかった(P≧0.05)。試験期間中の増体量および飼料費等から求め た利益(Return over feed cost)は、交雑牛に比べて交雑水牛で多かった。これらの結果は、若齢時に おける肥育において、とりわけ粗飼料主体の飼養体系下では、在来牛よりも水牛の方が明らかに増体 成績および収益性の点で優れている事が示された。

試験4では粗飼料主体での肥育試験終了後、29月齢で全頭屠殺し、屠体成績、肉質および食味に ついて比較検討した。両種の肥育試験終了時での生体重は交雑水牛の方が交雑牛に比べて重くその差 は統計的に有意(P<0.05)であった。しかし、温屠体重および冷屠体重に対する枝肉歩留は、交雑水 牛は交雑牛に比べて低い値(P<0.05)であった。両種の冷屠体重に対する前躯および後躯の重量割合 は同様であった。赤肉の割合は交雑牛の方が交雑水牛に比べて多かった。同様にロース芯面積も交雑 牛の方が交雑水牛のそれよりも若干大きかった。肉の蛋白質、脂肪および灰分等の含量では両動物種 間でほとんど違いは見られなかった。肉のpH、保水性および脂肪交雑などについては、両種間でほぼ 同様であったが、筋線維の太さでは背最長筋で有意な差が認められた。屠体および肉質に関して、交 雑水牛は交雑牛に匹敵または其れ以上であり、特に食味調査(官能試験)の結果では、柔らかさにつ いても交雑牛肉に勝り、肉色(P<0.01)および風味(P<0.05)についてはその差は統計的に有意であ った。

本研究の成果は、高エネルギー飼料給与時では勿論、例え粗飼料主体の飼養体系においても、若齢 肥育により、交雑水牛は交雑牛と同等の肥育成績を示し、品質的に遜色のない牛肉を市場に供給可能 であり、更に収益性の面でも交雑牛を凌駕し得ることを示している。このことは、現状では主として 農耕用役畜として飼養されているアジアにおける水牛の特用家畜としての付加価値生産の技術を具体 的に示すものであると高く評価し、学位論文として十分な価値を有するものと判定した。

参照

関連したドキュメント

実験は,歯の解剖学を受講した本学部 2 年次生 19 名が被験者である。呈示試料は桒原と海老原の方法に 準じ, 「歯」

本研究の目的は、咀嚼能の低下が頭蓋顔面骨特に、下顎骨の形状に変化を及ぼすかについて Wister

研究 2 よりインプラント体埋入手術 2 週間前 より SBM を含んだ飼料を与えた実験群は,埋入 2 週間後に おける引き抜き強度および BMD

グアテマラ西部高原地域の Andosol のトウモロコシ栽培圃場 28 地点の土壌特性を調査し、日本 の土壌診断基準値と比較しながら土壌肥沃度評価を試みた。供試土壌は

液体クロマトグラフおよび ELISA を使って分析し、 ELISA

3)については,上記の現地調査および水噴流摩耗試験の結果に基づいて,農業用コンクリート水路

④については,農業水利施設の補修材料に適用可能と考えられる HPFRCC を評価している。ひび

camara 以外の全ての茎葉において Se も反すう家畜の要求量を満たしていた。体重 450kg の乳牛(日乳量 10kg)に 12.15kg の乾物を給与する場合を想定すると、