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- 四国中央市橋梁定期点検マニュアル - 平成 24 年 1 月 四国中央市建設部建設課

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(1)

             

−四国中央市橋梁定期点検マニュアル− 

 

           

 

                 

平成 24年1月 

   

四 国 中 央 市 建 設 部 建 設 課 

       

(2)

 

−目次− 

第1章  総則 ... 1 

1.1  点検の目的 ... 1 

1.2  適用の範囲 ... 2 

1.3  点検対象橋梁及び点検の頻度 ... 3 

1.4  安全対策 ... 4 

1.5  マニュアルの修正 ... 5 

第2章  点検要領 ... 6 

2.1  点検項目 ... 6 

2.2  点検体制 ... 8 

2.3  点検方法 ... 9 

2.4  損傷度判定 ... 12 

2.5  点検結果の記録 ... 13 

2.6  橋梁数・点検調書作成数の考え方 ... 14 

第3章  損傷評価基準 ... 15 

3.1  舗装(ひびわれ、ポットホール) ... 15 

3.2  伸縮装置(段差、変形、破損、漏水など) ... 16 

3.3  地覆高欄(腐食、変形、破損など) ... 17 

3.4  排水装置(腐食、変形、破損など) ... 18 

3.5  上部工  コンクリート主桁・横桁(ひびわれ) ... 19 

3.6  上部工  コンクリート主桁・横桁(剥離・鉄筋露出) ... 21 

3.7  上部工  コンクリート主桁・横桁(漏水、遊離石灰など) ... 22 

3.8  上部工  コンクリート主桁・横桁(その他、異常振動、たわみ、欠損など) ... 23 

3.9  上部工  コンクリート床版(ひびわれ、漏水・遊離石灰) ... 24 

3.10  上部工  コンクリート床版(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど) ... 26 

3.11  上部工  コンクリート間詰め(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど) ... 27 

3.12  上部工  コンクリート間詰め(漏水、遊離石灰など) ... 28 

3.13  上部工  鋼主桁・横桁(腐食、塗装劣化) ... 29 

3.14  上部工  鋼主桁・横桁(亀裂、破断、変形、ボルトの脱落など) ... 32 

3.15  支承(腐食、亀裂、破断、変形など) ... 35 

3.16  下部工  橋台橋脚(ひびわれ) ... 36 

3.17  下部工  橋台橋脚(剥離・鉄筋露出) ... 38 

3.18  下部工  橋台橋脚(漏水・遊離石灰など) ... 39 

3.19  下部工  落橋防止装置(腐食、変形など) ... 40 

3.20  下部工  基礎(洗掘など) ... 41 

第4章  写真撮影基準 ... 42 

4.1  写真の撮影の目的 ... 42 

4.2  使用機材及び有効画素数 ... 42 

4.3  撮影方法 ... 43 

第5章  重大な損傷を発見した場合の対応 ... 44 

第6章  点検調書 ... 46 

(3)

第1章   総則 1.1   点検の目的  

   

【解説】 

現在、既設橋梁の多くは建設後かなりの年数が経過しており、劣化が顕在化している 橋梁も少なくない。今後一層老朽化が進行する近い将来には、これらの橋梁を維持管理 することが重要な問題になることが予想される。 

また、既設橋梁は現在供用下にあるため、社会的・経済的影響を考慮した場合には老 朽化が進んでいても取り壊して更新することが容易ではないことや、更新費用が財政を ひっ迫することを考慮すると、限られた予算の中で適切な橋梁の維持管理を行う必要が ある。 

 

●  本点検は、四国中央市が管理する橋梁の、現時点における損傷状態を把握するこ とを目的としている。 

●  それは、構造物の耐久性・耐荷性に影響を及ぼす可能性のある損傷を早期に発見 することにより、適切な措置を行うことを可能にする。 

●  また、橋梁の現状を把握した上で劣化傾向の分析を行い、橋梁の計画的な維持管 理を行うための基礎的資料収集を行う。 

 

橋梁の維持管理を、早期発見・早期治癒の概念に基づいて予防保全的に行うことを考 えた場合、点検は全ての部材に対して詳細に現況把握をすることが望ましい。しかし、

全ての橋梁の部材を詳細に点検することは膨大な時間と費用が必要となる。したがって 本マニュアルでは、愛媛県のマニュアルを準用し、四国中央市の現状に則した可能な限 り効率的かつ効果的な点検を行うための方法を定めるものとした。 

点検は、橋梁の異常・損傷を早期に発見するとともに、損傷の程度に応じ た維持管理対策及び方針を策定するための資料を得ることを目的として実 施するものである。 

(4)

1.2   適用の範囲  

   

【解説】 

●  本マニュアルは、四国中央市の現状に則した可能な限り効率的かつ効果的な定期 点検を実施することを目的として、必要な事項を定めたものである。 

●  本マニュアルは、各種の点検のうち、定期点検に関するものを規定したものであ り、日常点検や緊急点検等の実施にあたっては、各橋梁の状況により別途調査方 法を検討する必要がある。 

 

『各種の点検』 

【日常点検】 

日常点検とは、安全な交通の確保と第三者被害の未然防止を目的として損傷を早期 に発見するため、道路パトロールの際に実施する遠望目視点検をいう。 

【定期点検】 

定期点検とは、橋梁の将来的劣化予想を行うに当たり現時点における損傷状態を把 握すると共に、橋梁の重大な損傷を早期に発見するために定期的に実施する近接・

あるいは遠望目視点検をいう。 

【緊急点検】 

緊急点検とは、橋梁に損傷が発見され、補修・補強対策が必要となる場合に、その 対策工法の選定や、設計を行うにあたり必要となる情報を把握するために実施する 近接目視点検をいう。 

 

『橋梁の計画的な維持管理における定期点検の位置付け』 

本マニュアルは、四国中央市が管理する道路橋の定期点検に適用する。 

(5)

1.3   点検対象橋梁及び点検の頻度  

   

【解説】 

定期点検の対象は、橋長2m 以上の全橋梁を対象とし、5 年毎に点検を実施する。 

ただし、特殊橋梁で独自の点検マニュアルを策定しているものは、このマニュアルに よらないことが出来る。 

 

『橋梁の計画的な維持管理における定期点検の位置付け』 

   

事業実施 補修計画の策定 定期点検(5年に1回)

点検

損傷度(健全度)

の評価 記録

長期計画

(今後50年間)

長寿命化修繕計画

(今後10年間)

予算要求

詳細調査・設計

対策工事

データベース 橋梁諸元データ

点検結果データ

工事履歴データ

  点検は、橋長2m以上の全橋梁を対象とし、点検の頻度は5年毎とする。 

(6)

1.4   安全対策  

   

【解説】 

点検は供用下で行うことが多いため、道路交通、第三者及び点検に従事するものの安 全確保を第一に、関係する諸法令を遵守し、現地の状況を踏まえた適切な安全対策を実 施しなければならない。 

                                             

点検は、交通状況、第三者及び点検に従事する者に対して適切な安全対策を 実施して行わなければならない。 

(7)

1.5   マニュアルの修正  

   

【解説】 

本マニュアルは、愛媛県が平成20年度に改訂したものを準用してあるが、新たな知 見や技術開発、点検を実施していくうえでの運用上の問題等により必要に応じて修正す るものとする。 

                 

本マニュアルは、点検を実施していくなかで、必要に応じて修正する。 

      <四国中央市の制定・改訂履歴> 

平成20年  4月  制定  平成24年  1月  改訂 

参考  <愛媛県の制定・改訂履歴> 

平成18年  3月  制定  平成20年  4月  改訂 

(8)

第2章   点検要領 2.1   点検項目  

                                                 

【解説】 

定期点検は、部材区分ごとに各点検項目について点検を実施し、橋梁の現時点におけ る損傷状態を把握することにより、構造物の耐久性・耐荷性に影響を及ぼす可能性のあ る損傷を早期に発見し、適切な措置を行うことや、橋梁の現状を把握した上で劣化傾向 の分析を行い、計画的・効率的な橋梁の維持管理を行うための基礎的資料収集を行うこ

点検は、部材区分ごとに以下の項目について実施することとする。 

 

部材区分  点検項目 

路面

 

舗装  ひびわれ、ポットホール  伸縮装置  段差、変形、破損、漏水など  地覆高欄  腐食、変形、破損など  排水装置  腐食、変形、破損など 

上部工

 

コンクリート

 

主桁  横桁 

ひびわれ  剥離・鉄筋露出  漏水、遊離石灰など 

その他、異常振動、たわみ、欠損など  床版  ひびわれ、漏水・遊離石灰 

剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど  間詰め  剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど 

漏水、遊離石灰など 

  主桁 

横桁 

腐食、塗装劣化 

亀裂、破断、変形、ボルトの脱落など  支承  腐食、亀裂、破断、変形など 

下部工

 

橋台橋脚 

ひびわれ  剥離・鉄筋露出  漏水、遊離石灰など  落橋防止装置  腐食、変形など 

基礎  洗掘など   

(9)

【上部工の適用部材区分に関する注意点】 

点検及び点検調書作成における上部工の適用部材区分は、橋梁の構造形式ごとに下表の「適 用部材区分概要図」欄の通り取り扱うため注意すること(例:床版橋の主桁は、床版ではな く主桁として点検・記録)。 

また、点検項目は下表を目安とし、橋梁ごとに点検必要箇所(部材)を判断する。 

 

主桁

横桁 床版 間詰

主桁 横桁 RC床版橋

PC床版橋

RC桁−T桁

PC桁橋−T桁

鋼橋−I桁

コンクリート 箱桁

ボックス カルバート

P15 P16 P17 P18 P19

P23

P24

P26

P27

P28

P29

P34

P35 P36 P40 P41 点検項目

損傷評価基準

(本マニュアル該当ページ)

構造形式 名称

適用部材区分

概要図 コンクリート

排水 装置 地覆 高欄 伸縮 装置

路面

基礎 支承

上部工

舗装 橋台

橋脚 落橋 防止 装置 下部工

コンクリート床版 コンクリート主桁

コンクリート間詰め

コンクリート床版

コンクリート主桁

橋台橋脚 基礎

コンクリート主桁

コンクリート主桁

コンクリート主桁 コンクリート間詰め

鋼桁

コンクリート 床版

コンクリート主桁

(10)

2.2   点検体制  

   

【解説】 

点検を行うに当っては、本マニュアルを熟読のうえ点検を実施すること。 

また、2回目以降の点検の場合においては、前回の点検調書を確認のうえ実施するこ と。 

 

点検は、2名以上で実施することを原則とする。 

(11)

2.3   点検方法

   

【解説】 

○点検手順 

点検は目視によることを基本とし、以下に留意のうえ実施するものとする。 

(1) 徒歩による橋面調査

 舗装の凹凸・沈下または粗さ、路肩・高欄の凹凸・沈下をチェックする。 

 橋面排水設備をチェックし、排水機能の状態を確認する。 

 伸縮装置をチェックする。伸縮装置については、伸縮量の異常、漏水の有無、十分な シールがなされているかどうか、著しい損傷が発生していないかどうかについて、点 検する。 

 標識および照明などその他付属物がある場合は、損傷が発生していないか、チェック する。 

  (2) 橋下の調査

a) 【共通】

 主要部材の損傷は橋染の崩壊につながることから、上部構造の点検は慎重におこなう こと。 

 特にゲルバー桁の、掛け違い部に発生した損傷(ひびわれ、亀裂など)は、橋染 の崩壊につながった事例もあることから、点検時に注意を要する。 

  鋼ゲルバー橋における落橋事故 

1983 年  アメリカ合衆国コネティカット州マイアナス橋(UPI 通信) 

点検は、まず目視可能な範囲のすべての径間について外観調査をおこな う。その上で、最も損傷程度が悪い1径間を、点検調査・記録対象径間とし て選定し、その径間について調査・記録することとする。 

また、その他径間については、損傷の拡がりについて、記録する。 

(12)

 橋面に変状が発生していた箇所については、その部分の床版の損傷、下部工の変状、

支承及び沓座の損傷が発生している可能性もあるため、関連する部材を点検する場合 には留意が必要である。 

 

 また橋梁の損傷は、伸縮装置がある端支点部付近で発生しやすい傾向があるので、桁・

床版端部・支承などを注意して点検すること。 

 

b) 【鋼橋】

 床版の状態は? 

 ひびわれ幅とクラックの形状(格子状クラックか?) 

 貫通ひびわれは、その原因(ひびわれから遊離石灰は出ているか?、橋面から水 は浸透しているか?) 

 舗装の状態との関連は(舗装面と桁下面の両者に損傷が出ているか?) 

 塗装の状態は?(P31『腐食マップ』参照) 

 特に桁端部、下フランジコーナー部は錆が発生しやすい。 

(13)

 高力ボルトの抜け落ちは? 

 高力ボルトの遅れ破壊は F11T において発生しやすい。 

 遅れ破壊として問題となっているものは、昭和46〜52年頃に用いられた F11T。 

 伸縮装置から漏水は? 

 漏水により、桁端部・支承に、著しい腐食が発生しやすい。 

 

c) 【コンクリート橋】

 桁端部は健全か? 

 支承周りを良く見る。 

 RC橋でひびわれは出ていないか?   

 ひびわれから、遊離石灰、鉄筋の錆汁は出ていないか? 

 PC橋でひびわれは出ていないか? 

 PCケーブルのシース位置からの水漏れ、遊離石灰、鉄筋の錆は出ていないか? 

 支間中央部で下面に縦方向にひびわれがあれば要注意 

 PC鋼材にそったひびわれも要注意 

 PC橋の間詰め部からの水漏れ、遊離石灰、鉄筋の錆は出ていないか? 

 昭和 50 年頃までのプレテンT桁橋の間詰めコンクリート形状は、落下し やすい形状となっており、要注意 

 ひびわれについては、P20『構造物に与える影響が大きいひびわれ(コンクリート桁)』参照    (3) 橋台・橋脚の調査

 下部構造のひびわれ・沈下・傾斜・移動・洗掘・石積橋台の崩落などの発生をチェッ クすること。 

 ひびわれについては、P36『構造物に与える影響が大きいひびわれ(下部工)』参照   

○点検機材 

点検は、必要な点検機材を携行し、適切な方法で実施しなければならない。 

点検器具 

コンベックス 

  安全器具 

ヘルメット 

スタッフ  安全ベスト 

テストハンマー  安全帯 

クラックゲージ 

  その他 

はしご  橋梁点検車  足場  双眼鏡 

記録器具  デジタルカメラ 

点検チェックシート        補助器具 

ロープ       

交通規制具       

懐中電灯       

(14)

2.4   損傷度判定

   

【解説】 

橋梁を個々の部材に区分し、それぞれの点検項目について『第3章  損傷評価基準』に基 づき、3〜5段階にて損傷度を判定する。 

 

損傷の程度については、『第3章  損傷評価基準』に基づき、部材区分ご とに各点検項目について損傷度を判定する。 

(15)

2.5   点検結果の記録

   

【解説】 

点検の結果は、計画的・効率的な橋梁の維持管理を実施するうえで重要な基礎資料となる ことから、点検を実施した場合は点検結果を記録するものとする。 

なお、点検においては、以下等を目的として写真を記録として残すものとし、『第4章  写 真撮影基準』に基づき写真を撮影するものとする。 

・ 点検実施時点での橋梁の状態を客観的な映像情報として記録 

・ 橋梁の専門家による2次的な評価を行う 

・ 過去の情報と対比し損傷の進展を確認する   

 

点検を実施した場合は、点検結果を点検調書に記録するものとする。 

なお、点検調書に添付する写真は、『第4章  写真撮影基準』に基づき、

撮影するものとする。 

(16)

2.6   橋梁数・点検調書作成数の考え方

   

【解説】 

(橋梁数の考え方) 

以下の場合の橋梁数は、3橋となる。 

   

(点検調書作成数の考え方) 

以下の場合の点検調書作成数は、3調書となる。 

起点側 1橋 終点側

連続桁区間

単純桁区間 単純桁区間

1 2 3 4 5 6

1 1 2 3 4 5 6 7 2

鋼橋 PC橋 鋼橋

 

自転車歩行者専用橋 自動車専用橋(下り線)

自動車専用橋(上り線)

点検・点検調書の作成における、橋梁数・点検調書作成数の考え方は以下 によるものとする。 

(橋梁数) 

橋梁が1箇所において自動車専用橋、自転車歩行者専用橋、または上下線 別に分離して架設されている場合は、それぞれを1橋として取り扱う。 

 

(点検調書作成数) 

点検調書は、橋梁ごと及び構造形式ごとに作成する。 

(17)

第3章 損傷評価基準

3.1   舗装(ひびわれ、ポットホール)

舗装(ひびわれ、ポットホール)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  規模  小(ひびわれ幅5mm未満、段差20mm未満) 

d  − 

e  規模  大(ひびわれ幅5mm以上、段差20mm以上) 

※  表中に示す数値は目安であって、測定して判断することを強いるものではない。 

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

規模  小  規模  大 

舗装に異常がある場合には、以下が原因となっている可能性があるため、関連する部材を 点検する場合には留意が必要である。 

・ 床版の損傷(コンクリート床版のひびわれ、鋼床版の亀裂等) 

・ 主桁の異常(異常なたわみ、ひびわれ) 

・ 支承及び沓座の損傷 

・ 下部工の沈下、移動、傾斜、損傷  鋼 床 版 の 亀 裂 に よ

り 舗 装 に 異 常 が 発 生している例 

 

下 部 工 の 沈 下 に よ り、橋台側の舗装に 異 常 が 発 生 し て い る例 

 

(18)

3.2   伸縮装置(段差、変形、破損、漏水など)

伸縮装置(段差、変形、破損、漏水など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  段差(20mm未満)、変形、破損、漏水などがある  d  − 

e  著しい段差(20mm以上)、変形、破損、漏水がある 

※  表中に示す数値は目安であって、測定して判断することを強いるものではない。 

 

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

若干の段差がある 

(20mm未満) 

著しい破損 

((国)197号  宇和川橋) 

 

伸縮装置に異常がある場合には、以下が原因となっている可能性があるため、関連する部 材を点検する場合には留意が必要である。 

・ 主桁の異常(異常なたわみ、ひびわれ) 

・ 支承及び沓座の損傷 

・ 下部工の沈下、移動、傾斜   

     

(19)

3.3   地覆高欄(腐食、変形、破損など)

地覆高欄(腐食、変形、破損など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  腐食、変形、破損などがある  d  − 

e  著しい腐食、変形、破損などがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

部分的な腐食がある 

((国)319号  銅山川橋) 

著しいひびわれ 

((国)494号  通仙橋) 

           

(20)

3.4   排水装置(腐食、変形、破損など)

排水装置(腐食、変形、破損など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  腐食、変形、破損などがある  d  − 

e  著しい腐食、変形、破損などがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

 

  腐食あり 

 

著しい腐食あり 

((国)197号  二名津大橋) 

                 

(21)

3.5   上部工  コンクリート主桁・横桁(ひびわれ)

上部工  コンクリート主桁・横桁(ひびわれ)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況 

a  損傷なし  b 

ひびわれ幅:小、ひびわれ間隔:大 

幅:0.2mm未満(RC)、0.1mm未満(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m以上 

c 

ひびわれ幅:小、ひびわれ間隔:小 

幅:0.2mm未満(RC)、0.1mm未満(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m未満  ひびわれ幅:中、ひびわれ間隔:大 

幅:0.2mm以上0.3mm未満(RC)、0.1mm以上0.2mm未満(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m以上 

d 

ひびわれ幅:中、ひびわれ間隔:小 

幅:0.2mm以上0.3mm未満(RC)、0.1mm以上0.2mm未満(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m未満  ひびわれ幅:大、ひびわれ間隔:大 

幅:0.3mm以上(RC)、0.2mm以上(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m以上  e 

ひびわれ幅:大、ひびわれ間隔:小 

幅:0.3mm以上(RC)、0.2mm以上(PC) 

間隔:最小ひびわれ間隔が概ね0.5m未満 

※ 表中に示す数値は目安であって、測定して判断することを強いるものではない。なお、遠望から 容易に分かるひびわれについて、0.2mm以上のひびわれとする。 

 

(損傷事例) 

損傷度b  損傷度c 

   

RC構造物 

幅0.2mm未満、間隔0.5m以上 

RC構造物 

幅0.2mm以上、間隔0.5m以上   

 

(22)

損傷度d  損傷度e 

   

RC構造物 

幅0.3mm以上、間隔0.5m以上 

RC構造物 

幅0.3mm以上、間隔0.5m未満   

 

○構造物に与える影響が大きいひびわれ(コンクリート桁) 

番号  位置  ひびわれパターン 

①  支間中央部  主桁直角方向の桁下面および側面の鉛直ひびわれ 

②  主桁下面縦方向ひびわれ 

③  支間1/4部  主桁直角方向の桁下面および側面の鉛直ひびわれ 

④ 

支点部 

支点付近の腹部に斜めに発生しているひびわれ 

⑤  支承上桁下面・側面に鉛直に発生しているひびわれ 

⑥  支承上から斜めに側面に発生しているひびわれ 

⑦  掛け違い部  掛け違い部のひびわれ 

⑧  PC桁全体  シース、PC鋼材に沿って生じるひびわれ 

<PC・RC桁共通>  <PC桁> 

   

 

(23)

3.6   上部工  コンクリート主桁・横桁(剥離・鉄筋露出)

上部工  コンクリート主桁・横桁(剥離・鉄筋露出)の損傷度の判定は、下表によるもの とする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  剥離のみが生じている 

d  鉄筋が露出しているが、鉄筋の腐食は軽微である  e  鉄筋が露出しており、鉄筋が著しく腐食している   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度d 

   

((国)378号  新長浜大橋) 

剥離のみが生じている 

鉄筋が露出しているが、鉄筋の腐食は軽微で ある。 

損傷度e  損傷度e 

   

((一)三机港線  三机橋) 

鉄筋が露出し、著しく腐食している 

鉄筋が露出し、著しく腐食している   

 

(24)

3.7   上部工  コンクリート主桁・横桁(漏水、遊離石灰など)

上部工  コンクリート主桁・横桁(遊離石灰、漏水など)の損傷度の判定は、下表による ものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  ひびわれから規模の小さい漏水、遊離石灰が見られる  d  − 

e  ひびわれから規模の大きい漏水、遊離石灰が見られる  錆汁の混入が見られる 

 

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

 

 

 

((主)川之江大豊線  黒松尾橋) 

ひびわれから規模の小さい漏水が生じている が、錆汁や遊離石灰は見られない 

横桁において、ひびわれから著しく遊離石灰 が生じている。また錆汁の混入が認められる。 

               

 

(25)

3.8   上部工  コンクリート主桁・横桁(その他、異常振動、たわみ、欠損など)

上部工  コンクリート主桁・横桁(その他、異常振動、たわみ、欠損など)の損傷度の判 定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  部分的な欠損がある  d  − 

e 

異常な振動がある  異常なたわみがある  著しい欠損がある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

 

 

部分的な欠損がある  下部工の異常により、上部工に異常なたわみ が生じている 

             

(26)

3.9   上部工  コンクリート床版(ひびわれ、漏水・遊離石灰)

上部工  コンクリート床版(ひびわれ、漏水・遊離石灰)の損傷度の判定は、下表による ものとする。 

損傷度  概念図  判定の目安 

a 

 

ひびわれは発生していない  性状:一方向ひびわれのみ  幅:0.2mm未満  間隔:1.0m程度以上 

ひびわれから漏水跡・遊離石灰は確認できな い。 

b 

 

性状:一方向ひびわれが主  幅:0.2mm未満 

間隔:1.0m〜0.5m程度 

ひびわれから漏水跡・遊離石灰は確認できな い。 

c 

 

性状:格子状直前のひびわれ  幅:0.2mm程度 

間隔:0.5m程度 

ひびわれから漏水跡・遊離石灰は確認できな い。 

一方向ひびわれであるが、ひびわれから漏水 跡・遊離石灰が確認できる。 

d 

 

性状:格子状ひびわれ  幅:0.2mm程度  間隔:0.5m〜0.2m 

ひびわれから漏水跡・遊離石灰が確認できる。 

0.2mm以上のひびわれが目立ち、部分的 な角落ちが見られるが、ひびわれから漏水 跡・遊離石灰は確認できない。 

e 

 

性状:格子状ひびわれ  幅:0.2mm以上  間隔:0.2m以下 

連続的な角落ちが見られ、ひびわれから漏水 跡・遊離石灰は確認できる。 

※ 表中に示す数値は目安であって、測定して判断することを強いるものではない。なお、遠望から 容易に分かるひびわれについて、0.2mm以上のひびわれとする。 

     

(27)

(損傷事例) 

損傷度b  損傷度c 

   

一方向のひびわれが主で、格子状でない。ひ びわれ幅も小さい。 

格子状直前のひびわれが発生。ひびわれ幅0.

2mm程度である。 

損傷度d  損傷度e 

   

ひびわれ間隔0.5m〜0.2m程度、格子 状に発生。ひびわれ幅0.2mm以上が主で ある。 

ひびわれ間隔0.2mm以下、格子状に発生。

ひびわれ幅0.2m以上が目立ち連続的な角 落ちが生じている。 

損傷度e   

   

ひびわれ間隔0.2mm以下、格子状に発生。

ひびわれ幅0.2m以上が目立ち連続的な角 落ちが生じている 

 

 

(28)

3.10  上部工  コンクリート床版(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど)

上部工  コンクリート床版(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど)の損傷度の判定は、下表に よるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  剥離のみが生じている 

d  鉄筋が露出しているが、鉄筋の腐食は軽微である  e  鉄筋が露出しており、鉄筋が著しく腐食している 

コンクリート塊の抜け落ちがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度d 

 

 

((国)319号  銅山川橋) 

剥離あり 

((国)379号  川登橋) 

鉄筋が露出しているが、鉄筋の腐食は軽微 

損傷度e  損傷度e 

   

  鉄筋が露出しており、鉄筋が著しく腐食して

いる 

コンクリート塊の抜け落ちがある。 

 

(29)

3.11  上部工  コンクリート間詰め(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど)

上部工  コンクリート間詰め(剥離・鉄筋露出、抜け落ちなど)の損傷度の判定は、下表 によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  剥離のみが生じている 

d  鉄筋が露出しているが、鉄筋の腐食は軽微である  e  鉄筋が露出しており、鉄筋が著しく腐食している 

コンクリート塊の抜け落ちがある   

(損傷事例) 

損傷度e   

 

 

コンクリート塊の抜け落ちがある     

                 

(30)

3.12  上部工  コンクリート間詰め(漏水、遊離石灰など)

上部工  コンクリート間詰め(漏水、遊離石灰など)の損傷度の判定は、下表によるもの とする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  損傷なし 

b  − 

c  ひびわれから規模の小さい漏水、遊離石灰が見られる  d  − 

e  ひびわれから規模の大きい漏水、遊離石灰が見られる  錆汁の混入が見られる 

 

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

 

 

  ひびわれから規模の小さい漏水がみられる  ひびわれから規模の大きい漏水、遊離石灰が

みられる   

         

(31)

3.13  上部工  鋼主桁・横桁(腐食、塗装劣化)

上部工  鋼主桁・横桁(腐食、塗装劣化)の損傷度の判定は、以下によるものとする。 

 

(塗装の場合) 

塗装の場合の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  局所的な表面錆、塗装剥離あり  c  全体的な表面錆あり 

d  局所的な錆または板厚減少あり  e  全体的な錆または板厚減少あり   

(損傷事例) 

損傷度b  損傷度c 

   

主桁の一部に表面的な錆が発生している  主桁下フランジに表面的な錆が発生している 

損傷度d  損傷度e 

   

主桁端部に局所的ではあるが板厚を伴う錆が 発生している 

主桁全体に板厚減少を伴う著しい錆が発生し ている 

   

(32)

(耐候性鋼材の場合) 

耐候性鋼材の場合の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  一様な錆が発生している 

b  − 

c  うろこ状の錆が発生している 

d  局部的な層状剥離、板厚減少等が発生している  e  広範囲な層状剥離、板厚減少等が発生している   

(損傷事例) 

損傷度a  損傷度c 

   

全体的に一様な錆が発生している  うろこ状の錆が発生している 

損傷度d  損傷度e 

   

局部的に異常な錆が発生している  全体的に層状剥離している   

       

(33)

(参考:腐食マップ) 

以下に腐食しやすい箇所をマップとしてまとめたものを示す。点検においては、このよう な箇所を重点的に点検するものとする。 

 

   

 

   

   

注:海岸地域に位置する橋梁に関しては、主桁内側面、対傾構、横桁、横構部材の発錆・腐食をチェックすること。 

注:海岸地域に位置する橋梁に関しては、床組部材の発錆・腐食をチェックすること。 

(34)

3.14  上部工  鋼主桁・横桁(亀裂、破断、変形、ボルトの脱落など)

上部工  鋼主桁・横桁(亀裂、破断、変形、ボルトの脱落など)の損傷度の判定は、下表 によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  −  c 

線状でない亀裂が生じている、または線状だがその長さが極めて短い  部材が局部的に変形している 

少数のボルトのゆるみや脱落が見られる(一群当り本数の5%未満) 

d  −  e 

線状の亀裂が生じている  破断している 

部材が局部的に著しく変形している 

多数のボルトのゆるみや脱落などが確認できる(一群当り本数の5%以上) 

 

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度c 

   

垂直補剛材と上フランジの溶接接合部に短い 亀裂が生じている 

少数のボルトの脱落が見られる 

(一群あたり本数の5%未満) 

損傷度c  損傷度e 

   

部材が局部的に変形している  下フランジのソールプレート前面に、線状の 亀裂が生じている 

(35)

損傷度e  損傷度e 

   

対傾構が破断している  部材が局部的に著しく変形している 

損傷度e   

   

多数のボルトの脱落が見られる 

(一群あたり本数の5%以上) 

ゲルバー桁掛け違い部に大きな亀裂が発生し ている 

(参考:疲労マップ) 

以下に疲労による亀裂の生じやすい箇所をマップとしてまとめたものを示す。点検におい ては、このような箇所を重点的に点検するものとする。 

※ 支点部近傍の部材溶接部やゲルバー桁掛け違い部の亀裂は、橋梁の健全性に大きく影響 する場合があるため、点検にあたっては注意が必要である。 

   

   

         

(36)

 

a  横構取付けガセット溶接部 

  b  ソールプレート溶接部 

  b’  桁端切り欠き部(ゲルバーヒンジ部も含む) 

  c  主桁と横桁の接合部  c’  主桁と横桁の接合部 

   

(37)

3.15  支承(腐食、亀裂、破断、変形など)

支承(腐食、亀裂、破断、変形など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  腐食、亀裂、破断、変形などがある  d  − 

e  著しい腐食、亀裂、破断、変形などがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

 

 

((国)194号  新八の子谷橋) 

変形がある 

((主)壬生川新居浜野田線  新加茂川大橋) 

著しい欠損がある   

                   

(38)

3.16  下部工  橋台橋脚(ひびわれ)

下部工  橋台橋脚(ひびわれ)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

構造物に与える影響が小さいひびわれで幅が0.2mm未満  b  − 

c  構造物に与える影響が小さいひびわれで幅が0.2mm以上  構造物に与える影響が大きいひびわれで幅が0.2mm未満  d  − 

e  構造物に与える影響が大きいひびわれで幅が0.2mm以上   

 

○構造物に与える影響が大きいひびわれ(下部工) 

番号  位置  ひびわれパターン 

①  T型橋脚  張り出し部の付け根側のひびわれ 

②  共通  広範囲に及ぶ多数のひびわれ 

③  軸方向に複数の大きなひびわれ 

④  支承下部  支承下面付近のひびわれ 

⑤  ラーメン橋脚  はり中央部下側のひびわれ 

⑥  柱全周にわたるひびわれ 

 

   

       

(39)

 

(損傷事例) 

損傷度a  損傷度c 

   

構造物に与える影響が小さいひびわれで幅が 0.2mm未満 

構造物に与える影響が小さいひびわれで幅が 0.2mm以上 

損傷度e   

   

構造物に与える影響が大きいひびわれ(パタ ーン③)で幅が0.2mm 以上 

   

           

(40)

3.17  下部工  橋台橋脚(剥離・鉄筋露出)

下部工  橋台橋脚(剥離・鉄筋露出)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  剥離・鉄筋露出あり  d  − 

e  著しい剥離・鉄筋露出あり   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

剥離あり  著しい剥離・鉄筋露出あり 

           

(41)

3.18  下部工  橋台橋脚(漏水・遊離石灰など)

下部工  橋台橋脚(漏水・遊離石灰など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  漏水・遊離石灰などが見られる  d  − 

e  著しい漏水・遊離石灰などが見られる   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

漏水が見られる  著しい遊離石灰がみられる 

           

(42)

3.19  下部工  落橋防止装置(腐食、変形など)

下部工  落橋防止装置(腐食、変形など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  腐食、変形などがある  d  − 

e  著しい腐食、変形などがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

腐食がある  著しい欠損がある 

       

(43)

3.20  下部工  基礎(洗掘など)

下部工  基礎(洗掘など)の損傷度の判定は、下表によるものとする。 

損傷度  一  般  的  状  況  a  なし 

b  − 

c  洗掘などがある  d  − 

e  著しい洗掘などがある   

(損傷事例) 

損傷度c  損傷度e 

   

洗掘がある  著しい洗掘がある 

           

(44)

第4章 写真撮影基準 4.1   写真の撮影の目的  

   

【解説】 

点検における写真撮影の目的は、点検実施時点での橋梁の状態を客観的な映像情報と して記録することにある。 

また映像情報は、点検時には判定が困難であった損傷に対し、橋梁の専門家による2 次的な評価を行うのに用いることができる。 

さらに、映像情報を残すことにより、過去の情報との比較が可能となり、損傷の進展 を確認することができる。 

     

4.2   使用機材及び有効画素数  

   

【解説】 

写真の有効画素数は、損傷等が充分に確認できることを指標とする。 

なお、不要に有効画素数を大きくすると、ファイル容量が大きくなるため、適切な有 効画素数を設定し、写真1枚当りのファイルサイズを200KB程度までとする。 

撮影に際しては、以下の画素数を参考にすること。 

【参考】撮影時の有効画素数及びファイルサイズ注) 

・ 1024×0768:078 万画素(約 150KB) 

・ 1280×1024:131 万画素(約 350KB) 

・ 1600×1200:192 万画素(約 500KB) 

注)ファイルサイズはカメラの撮影モードや圧縮率によって異なる。 

写真撮影は、デジタルカメラによるものとし、デジタル写真の有効画素数 は、損傷等が充分に確認できることを指標とする。 

撮影によって得られた画像情報を有効に活用し、点検の精度向上や効率化 に役立てることを目的として写真を撮影する。 

(45)

4.3   撮影方法  

   

【解説】 

(1) 損傷箇所を撮影する場合は、以下の理由により近接での写真だけでなく、遠景で の写真を合わせて撮影すること。 

・ 次回点検時等に損傷箇所が分かるようにするため 

・ 損傷の広がりを把握するため 

また、損傷箇所が広範囲にわたっている場合には、全景を1枚と損傷の主たる 部分の近接写真を必要枚数撮影する。 

(2) 現時点で点検部材に損傷が認められなくても、今後発生する損傷の発生時期を特 定する重要な情報となることから、損傷が認められない場合も、必ず点検部材の 全景を撮影する。 

(3) 写真は補修の要否の判断材料の一つとなるため、損傷度を判定した根拠となる損 傷の写真は必ず撮影すること。特に、損傷が進行している損傷度c、d、eの部 材は、写真で状況が充分判断できるように特に配慮して撮影すること。 

(4) 鋼橋の塗装については、最適な補修時期を判断するうえで、塗装からの経過年数 が非常に重要となってくるため、必ず塗装履歴を撮影すること。 

(5) 2回目以降の点検においては、前回の点検時における損傷度及び状況の変化等を 確認するため、必ず前回の点検時に撮影した損傷等を同じ方向から撮影すること。 

 

写真の撮影は以下によるものとする。 

(1) 損傷箇所に係る写真は、損傷箇所及び損傷の広がりが分かる全景写 真と、損傷の詳細が分かる近接での写真を撮影する。 

(2) 損傷が認められなくても、点検部材の全景を撮影する。 

(3) 損傷度を判定する根拠となる損傷写真は必ず撮影する。なお、損傷 度がc、d、eの部材は、その状況が分かるように特に配慮して撮 影する。 

(4) 塗装をしている鋼橋については、必ず塗装履歴を撮影する。 

(5) 2回目以降の点検では、前回の点検時に撮影した損傷等を同じ方向 から撮影する。 

(46)

第5章   重大な損傷を発見した場合の対応  

   

【解説】 

定期点検により、橋梁の構造に重大な影響を与える損傷を発見した場合等には、以下に示 すような対応を取る必要がある。 

 

(1) 橋梁の構造に重大な影響を与える損傷を発見した場合の対応

【落橋の恐れがある場合】 

(具体的な事例) 

・ 上部工、下部工の著しい損傷により、落橋の恐れがある場合 

・ ゲルバー橋のヒンジ部分で、亀裂などを発見した場合 

・ 落橋防止装置の損傷、桁の異常な移動により落橋の恐れがある場合   

ただちに、通行止め・車両通行制限を実施し、補修対策を検討する。 

 

 

【ただちに落橋の恐れはない場合】 

(具体的な事例) 

・ 広範囲な断面欠損等により、橋梁の耐荷力・耐久性に重大な影響を及ぼしている恐れが ある場合 

 

ただちに、通行止め・車両通行制限の必要性を検討する。 

さらに、詳細調査を実施し、補修対策を検討する。 

また、対策完了まで継続的な観察を実施する。 

 

 

(2) 交通安全上問題がある損傷を発見した場合等の対応

【通行者・車両の安全性に問題がある場合】 

(具体的な事例) 

・ 床版の著しい損傷により、路面の陥没の恐れがある場合。 

・ 高欄の欠損、破断により歩行者あるいは通行車両が橋から落下する恐れがある場合 

・ 伸縮装置、舗装の損傷により車両等の通行の安全性に問題がある場合   

定期点検により、橋梁の構造に重大な影響を与える損傷を発見した場合に は、速やかに適切な対応を取らなければならない。 

(47)

 

【第三者被害の問題がある場合】 

(具体的な事例) 

・ 地覆、高欄、床版等からコンクリート塊が落下し、路下の通行人、通行車両に危害を与え る恐れが高い場合 

 

ただちに、コンクリート片のたたき落とし作業などを実施した後に、補修対策を検討する。 

 

 

【その他問題がある場合】 

(具体的な事例) 

・ 桁あるいは点検路等から異常音が発生しており、周辺住民に悪影響を与えていると考え られる場合 

 

ただちに、詳細調査を実施し、補修対策を検討する。 

 

(48)

第6章   点検調書  

   

点検調書(その1)

※ 事務所名から点検者までの欄は必ず記入して下さい(不明の場合は空欄ではなく、『不明』と記入して下さい)。

交通量(自動車類) 台/24h 架設年月日

交通量(大型車) 台/24h 橋種

海岸線からの距離 km 橋長 m (        m)

緊急輸送道路 幅員

橋梁下条件 点検日

孤立集落の有無 点検者

①橋梁コード:道路管理情報システムにて橋梁毎に振られているコードを記入して下さい。

②交通量:最新版のセンサス等より平日24時間における台数を記入して下さい。

③緊急輸送道路:『1次』、『2次』、『指定なし』のいずれかを記入して下さい。

④橋梁下条件:『施設なし(河川、谷等)』、『緊急輸送道路(1次)』、『緊急輸送道路(2次)』、『その他道路』、『鉄道』、『その他施設』のいずれかを記入して下さい。

⑤孤立集落:『有』、『無』のいずれかを記入して下さい。

⑥橋種:『鋼橋』、『RC橋』、『PC橋』、『ボックスカルバート』のいずれかを記入して下さい。

⑦橋長:点検対象部分の橋長を記入して下さい(1橋当り複数の構造形式がある場合にはカッコ内に全体の橋長を記入して下さい)。

橋梁名 橋梁コード

路線名 箇所名 道路台帳付図番号

前回点検年度

側面図(写真)

事務所名

平面図 (損傷概要図)

断面図(写真)

位置図

点検調書(その2)

事務所名 橋梁名 路線名

a b c d e

なし 規模 小

ひびわれ幅5mm未満 段差20mm未満

規模 大

ひびわれ幅5mm以上 段差20mm以上

全体の 3割程度 未満

全体の 3〜7割 程度

全体の 7割程度 以上

なし

段差(20mm未満)、変 形、破損、漏水などが

ある

著しい段差(20mm以 上)、変形、破損、漏 水などがある

全体の 3割程度 未満

全体の 3〜7割 程度

全体の 7割程度 以上

なし 腐食、変形、破損など

がある 著しい腐食、変形、

破損などがある 全体の 3割程度 未満

全体の 3〜7割 程度

全体の 7割程度 以上

なし 腐食、変形、破損など

がある 著しい腐食、変形、

破損などがある 全体の 3割程度 未満

全体の 3〜7割 程度

全体の 7割程度 以上

※ 表中に示す数値は目安であって、測定して判断することを強いるものではない。

※ 舗装に異常がある場合には、以下が原因となっている可能性があるため、関連する部材を点検する場合には留意して下さい。

・ 床版の損傷(コンクリート床版のひび割れ、鋼床版の亀裂等)

・ 主桁の異常(異常なたわみ、ひびわれ)

・ 支承及び沓座の損傷

・ 下部工の沈下、移動、傾斜、損傷

※ 伸縮装置に異常がある場合には、以下が原因となっている可能性があるため、関連する部材を点検する場合には留意して下さい。

・ 主桁の異常(異常なたわみ、ひびわれ)

・ 支承及び沓座の損傷

・ 下部工の沈下、移動、傾斜

※ 地覆高欄には、ガードレール・ガードパイプを含む。

※ 橋梁内での損傷の拡がりは、損傷がある場合のみ選択して下さい。

○舗装、伸縮装置、地覆高欄、排水装置でcまたはe損傷があり緊急を要する場合は、対応方針(年間維持で対応等)を記載して下さい。

伸縮装置

排水装置 地覆高欄 舗装

腐食、変形、

破損など 段差、変形、

破損、漏水など

腐食、変形、

破損など 点検項目 部材区分

ひびわれ、ポット ホール 損傷状況 対象施設

の有無 損 傷 度 橋梁内での損傷の拡がり 記録写 コメント

真番号

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