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山形県橋梁点検要領

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(1)

山形県橋梁点検要領

平成 23 年度改訂版

平成23年6月

(2)

目 次

1.適用の範囲 ・・・・・・・・・ 1 2.点検の目的、収集する情報及び留意点について ・・・・・・・・・ 3 3.定期点検の実施時期 ・・・・・・・・・ 4 4.定期点検の区分(標準点検と特別点検、近接目視と遠望目視) ・・・・・・・・・ 5 5.定期点検の対象部材と点検方法 ・・・・・・・・・ 7 6.橋梁維持管理の流れ ・・・・・・・・・ 11 7.標準点検 ・・・・・・・・・ 14 7.1 点検の内容 ・・・・・・・・・ 14 7.2 損傷の評価 ・・・・・・・・・ 21 8.特別点検 ・・・・・・・・・ 27 8.1 点検の内容 ・・・・・・・・・ 27 8.2 損傷の評価 ・・・・・・・・・ 33 9.診断 ・・・・・・・・・ 37 9.1 診断の実施方法 ・・・・・・・・・ 37 9.2 判定の内容 ・・・・・・・・・ 37 10.点検結果の記録 ・・・・・・・・・ 38 10.1 詳細点検 ・・・・・・・・・ 38 10.2 標準点検 ・・・・・・・・・ 39 11.橋梁点検要領の更新 ・・・・・・・・・ 41 付録-1 現地踏査報告書記入例 ・・・・・・・・・ 42 付録-2 標準点検における損傷等級判定基準 ・・・・・・・・・ 46 付録-3 写真撮影の際の留意事項 ・・・・・・・・・ 63 付録-4 標準点検における定期点検結果入力例 ・・・・・・・・・ 78 付録-5 標準点検における成果品電子データの作成について ・・・・・・・・ 88 付録-6 特別点検における損傷等級判定基準 ・・・・・・・・・ 92 付録-7 特別点検における定期点検結果入力例 ・・・・・・・・・ 108

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山形県の橋梁点検について(まえがきに代えて)

1 平成 15 年以前の橋梁点検 道路管理者の責務としての安全確保を図るため、重大な損傷の発見を主な目的とした対症療法的 な対応としての橋梁点検 【 通常点検、異常時点検 】 ( 主な点検 ) H3 年度 全国調査として橋長 15m 以上、主要路線上の 760 橋で実施 H8 年度 R112 号八鉱沢橋の橋脚損傷を契機として 1,514 橋で実施 H9 年度 R347 号三ヶ瀬橋の床版損傷を契機として 659 橋で実施 2 平成 16 年度以降の橋梁点検 膨大な橋梁資産の急速な高齢化を控え、予算規模に応じた橋梁保全計画の必要性 → 予防保全的な維持管理への移行を目的に定期点検を追加 【通常点検、異常時点検、定期点検】 ・通常点検 : 通行上の安全の確認、損傷の早期発見 ( 日常的なもの ) ・緊急点検 : 補修、補強設計を行うため ( 単発的なもの ) ・定期点検 : 劣化予測により損傷を管理し、ライフサイクルコストを最適化するための維 持管理計画を策定するもの ( 定期的に継続するもの ) ( 橋梁点検に関する基準の経緯 ) ・ H16 年度 「平成 16 年 橋梁定期点検要領(案)」(H16・国土交通省) 評価・記録すべき項目が多く,県が全ての橋梁について継続的に適用することは困難 ・ H18 年度 「橋梁点検要領(案)」(H18.9・山形県) 国の要領との整合性を確保しつつ、作業の簡素化、精度・成果品質の均一化・標準化、点検 費用の縮減を図るための見直しを実施 → 県の定期点検は、詳細点検(すべて近接目視)と標準点検(一部を遠望目視)の二本立て ・ H21 年度 「橋梁点検要領(案)」(H21.8 改訂・山形県) 15m以上の橋梁の定期点検が1巡し、2巡目に着手するにあたり、更なる効率化を図った点 検方法として、簡易点検(近接)、簡易点検(遠望)を追加し、これを県の標準として設定 ・ H23 年度 「橋梁点検要領」(H23.6 改訂・山形県) 点検名称を実態に見合ったものに見直すとともに(下図)、長寿命化修繕計画を今後継続的 に策定していく上での点検結果の適応性の向上を図るため、以下の見直しを実施 ・診断作業や劣化予測において、点検結果がより使いやすいよう損傷評価区分を見直し ・2巡目以降の点検の位置づけ、重要性を明確化 → 留意点の記述、記録方法の見直し 表 参考―1 定期点検の名称変更の経緯 H18.9 H21.8 H23.6 詳細点検(旧)

詳細点検(旧)

特別点検 ( 近接 ) 標準点検(旧)

標準点検(旧)

特別点検 ( 遠望 ) 簡易点検 ( 近接 )

標準点検 ( 近接 ) 簡易点検 ( 遠望 )

標準点検 ( 遠望 )

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1 点検の種別及び本要領適用の範囲

橋梁に関する点検は、一般に、通常点検、定期点検、異常時点検に分類される。 本要領は、山形県が管理する道路橋(側道橋含む)の定期点検に適用する。 【解説】 道路の維持管理として実施する橋梁点検は、目的により以下により分類される。 (1) 通常点検 通行上の安全の確認、損傷の早期発見等を目的として、道路の日常巡回(パトロールなど)と 併せて実施する目視点検。 (2) 定期点検 橋梁の保全を図る目的で定期的に実施するものであり、近接目視(直視、機械・器具使用)ま たは遠望目視(双眼鏡併用)により行うものである。点検結果は橋梁長寿命化修繕計画策定の基 礎資料として用いる。 また、山形県では、定期点検を標準点検と特別点検に区分しており、標準点検を基本とするが、 個別に劣化予測等を検討する必要があるなど、特に詳細に状況を把握する必要のある橋について は、特別点検を行うこととする。 (3) 異常時点検 地震、台風、集中豪雨、豪雪などの災害が発生する恐れがある場合や災害が発生した場合、ま たは、ある橋梁において重大な損傷が見つかった場合などに、橋梁の安全性や損傷箇所を確認す る目的で緊急的に行う点検をいう。 本要領は、橋梁長寿命化修繕計画策定に必要な定期点検に適用する。 ( 補足1 ) 通常点検について 通常点検は、道路パトロールとして路上、路面や橋台法面からの目視によることから、目視可能 な高欄・防護柵、遮音施設、照明、標識施設、地覆、舗装、伸縮装置が主な点検対象になる。 これらの部材の不具合は、交通の安全確保に直接影響を与えるだけではなく、橋の健全性の低下 にも影響を与える重大な損傷(主構・床版・支承部・下部工の損傷)が要因となっていることがあ る。したがって、橋の状態を常に監視・記録することは、橋を良好な状態に保って行くためは必要 不可欠である。 点検にあたっては、「パトロール時の異常発見(案)(橋梁編)」(平成 22 年 4 月・東北地方 整備局道路部道路管理課)を参考とすることができる。 ( 補足2 )異常時点検について 自然災害の場合は、「災害手帳(社団法人 全日本建設技術協会)」、地震の場合は、「道路震 災対策便覧(震災復旧編)平成 18 年度版」(日本道路協会)などを参考にする。

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2

-図1-1 橋梁の維持管理業務と本要領の適用範囲

標準点検

特別点検 通常点検

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2 定期点検の目的、収集する情報及び留意点について

定期点検の目的は、安全性の確保及び橋梁長寿命化修繕計画の策定(劣化予測式への反映、個々の 橋梁の診断作業)のための基礎資料を収集することとする。 収集する情報は、損傷の状況のほか、原因や進行の評価に資するデータも収集することとし、特に、 2巡目以降の点検では継続性を重視し、情報の蓄積に努めるものとする。 【解説】 (1) 定期点検の目的 定期点検の第一の目的は、橋梁の現状を把握し、耐荷力・耐久性に影響すると考えられる損傷や 第三者に被害を及ぼす可能性のある損傷を早期に発見して適切な措置をとる事によって、安全かつ 円滑な交通を確保することにある。 第二の目的は、長寿命化修繕計画を策定する上での基礎資料を収集することである。山形県の橋 梁長寿命化修繕計画では、全体的な維持管理費用を 100 年から 180 年の期間で示すことで維持管理 の方針を評価する中長期計画と、個々の橋梁を診断し橋梁ごとの 10 年間程度の維持管理・補修計 画を策定する短期計画から成り立っている。 中長期計画においては、定期点検のデータを用いて劣化予測式の作成、精度向上を図っている。 一方、短期計画においては橋梁の診断作業において定期点検のデータを使用する。また、設計・施 工上の問題点や改善点を明らかとすることで、よりよい維持管理としていくための PDCA サイクル の検討での活用も期待される。したがって、2巡目以降の定期点検においては、継続性を重視しデ ータを蓄積していくことが重要である。 (2) 定期点検により収集する情報 定期点検では、橋梁の部材(床版、伸縮装置など)ごと、損傷の種類(腐食、ひびわれなど)ご とに、位置、大きさ、損傷の程度などの情報を収集する。 特に、2巡目以降については、前回点検からの損傷の進行、新たな損傷の発生、補修後の状態な どを把握しながらの作業となる。 また、のちの診断作業において、損傷の原因、構造物への影響、損傷の進展などを適切に評価で きるよう必要な情報を収集することも要求される。例えば、ひびわれについては、構造物に与える 影響が大きいかを診断時に判断できるよう、ひびわれパターンに関する情報も把握する。 (3) 点検者が必ず留意すべきこと ① 事前に橋梁諸元、補修履歴、過去の点検データ等を把握する。 ② 2巡目以降の点検については、事前に前回の点検データを把握することとし、また、継続性の 観点から、損傷図の作成、写真の撮影などにおいて十分留意する。(具体的な対応は後述) ③ 点検の評価のバラツキは、劣化予測の精度に影響を及ぼすだけでなく、維持管理計画及び補修 対策の不整合にもつながるため、損傷状態の正確な評価が重要である。

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4

-3 定期点検の実施時期

定期点検は、山形県が管理する全橋梁について5年に1回の頻度で行うことを基本とする。 ただし、実施時期については、新設や補修の時期、橋種等を考慮して適切に設定する必要がある。 【解説】 (1) 新設、移管、撤去橋梁の点検実施時期 ① 新設橋については、竣工後2年目に点検を実施。 ② 移管されてきた橋梁については、移管されてきた年に点検を実施。(前管理者が点検を実施 していた場合は、その点検から5年目に点検を実施する。) ③ 移管を予定している橋は、5年に1回のサイクルの点検を実施した上で、点検結果とともに 移管。 ④ 撤去を予定している橋梁については、撤去予定年次までの期間、安全性を考慮して点検実施 の有無を決定する。(原則5年以上未点検の状態にはしない。) (2) 2回目以降点検の実施時期 ① 原則前回点検から5年目に点検を実施。 ② 前回点検から1~3年目に補修設計に入る橋は、補修工事実施後2年目に点検を実施。 ③ 前回点検から4~5年目に補修設計に入る橋は、補修設計時に点検結果もまとめる。(※点 検結果調書関係も補修設計の成果品として保管。) ④ 前回点検で要対策と診断され、6年目以降に補修設計を予定している橋については、5年目 に点検を実施。(要対策橋梁については5年以上未点検で放置しない) ⑤ 前回点検から1~3年目に補修工事を実施している橋は、前回点検から5年目に点検を実施。 ⑥ 前回点検から4~5年目に補修工事を実施している橋は、補修工事後2年目に点検を実施。

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4 定期点検の区分(標準点検と特別点検、近接目視と遠望目視) 定期点検の次のとおり区分して実施するものとする (1) 標準点検と特別点検 標準点検を基本とするが、個別に劣化予測等を検討する必要があるなど、特に詳細に状況を把握 する必要のある橋については、特別点検を行う。 (2) 近接目視と遠望目視 近接目視は、梯子や橋梁点検車等により、橋梁各部にふれる程度の距離まで接近して行う点検を いい、遠望目視は、双眼鏡等を併用し、コンクリートの健全性に対して無視できない 0.2mm 以上の ひび割れを確認できる範囲内において、遠望から行う点検をいう。 【解説】 点検方法(標準点検、特別点検)は図4―1により決定する。 図4-1 定期点検の方法(判断フロー) スタート YES NO YES YES YES YES NO NO NO NO

標準点検

( 遠望 )

重要な路線に位置する橋梁 損傷が生じやすい橋梁 健全性が低い橋梁 遠望目視による損傷確認 が困難な橋梁 AM検討の代表橋梁 現地踏査 現地踏査

標準点検

( 近接 )

特別点検

( 遠望 )

特別点検

( 近接 )

重要な路線に位置する橋梁 損傷が生じやすい橋梁 健全性が低い橋梁 遠望目視による損傷確認 が困難な橋梁 管理者が選定

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近接目視による点検は、重要な路線に位置する橋梁、構造的特徴や環境特性により損傷が生じやすい 橋梁、健全性の低い橋梁、遠望目視による損傷の確認が困難な橋梁等、より詳細に点検する必要がある 橋梁に適用し、梯子や橋梁点検車等により、橋梁各部にふれる程度の距離まで接近し、点検を行うもの である。 一方、遠望目視は、双眼鏡等を併用し、コンクリートの健全性に対して無視できない 0.2mm 以上のひ び割れを確認できる範囲内において行うものである。 判断フローにおける用語の意味及び留意点は以下のとおり。 1)AM(アセットマネジメント)検討の代表橋梁 塩害等の特殊環境にある橋等個別に劣化の進行状況を詳細に把握する必要がある橋については、 管理者が選定し、特別点検を実施する。 2)現地踏査 地上及び船上より全ての径間を目視することを原則とし、目視により損傷状況の確認を行えない 場合は、近接目視を行うものとする。 3)重要な路線に位置する橋梁 第1次及び第2次緊急輸送道路に位置する橋梁 4)損傷が生じやすい橋梁 ・ ゲルバーヒンジを有する橋梁 ・ 桁端切り欠きを有する橋梁 ・ 鋼製橋脚を有する橋梁 ・ F11T、F13T ボルトを使用している橋梁 ・ 海岸線から架橋位置までの距離が 700m 未満の橋梁 ・ 斜角がきつい橋梁(θ=60°未満) 5)健全性の低い橋梁 ・ 現地踏査で橋の耐久性・安全性に影響を与える損傷が生じている橋梁 ・ 直近の定期点検結果で健全度が低く、補修を行っていない橋梁 ※ 複数径間からなる橋梁で特定の径間にのみ著しい損傷がある場合は、将来的に他の径間に類似 する損傷が生じる可能性もあるため、全径間ついて近接点検を実施する。 6)遠望目視により損傷確認が困難な橋梁 ・ 地表面または水面から床版下面または主版下面までの地上高さが 10m 以上の橋梁 ※ 地上高さは、橋梁の健全性の低下に対して、無視できない 0.2mm 以上のひびわれが遠望目視に より確認できる高さから決定した。 なお、橋種や現場環境等に応じて近接か遠望かの変更は可能とする。 6

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-5 定期点検の対象部材と点検方法

点検の対象部材と点検種別ごとの点検方法は表5-1を標準とする。 表5-1 点検対象部材と点検種別ごとの点検方法 定期点検 標準点検 (遠望) 特別 点検 (遠望) 工 種 部 材 通 常 点 検 地上高さ 4m未満 地上高さ 4m以上 標準(近接) 特別( 近 接) 異 常 時 点 検 備 考 床版 - ○ ○ ◎ 主構 - ○ ○ ◎ 主要な部材 - ○ ○ ◎ 上部工 床版・主構 以外 主要でない部材 躯体 - ◎ ○ ◎ 下部工 基礎 - ◎ ○ ◎ 本体 - ◎ -(◎) ◎ 沓座 - ◎ -(◎) ◎ 支承部 落橋防止 - ◎ ○ ◎ 高欄,防護柵 ◎ ◎ ◎ ◎ 遮音施設 ◎ ◎ ◎ ◎ 路上 照明,標識施設 ◎ ◎ ◎ ◎ 基部のみ 地覆 ◎ ◎ ◎ ◎ 舗装 ◎ ◎ ◎ ◎ 路面 伸縮装置 ◎ ◎ ◎ ◎ 排水施設 - ○ ○ ◎ 点検施設 - ○ ○ ◎ 添架物 - ○ ○ ◎ その他 袖擁壁 - ○ ○ ◎ 災害の種 類・被災状況に応じ て 適 切な 点検方法で 実 施 ◎:主に近接目視(必要に応じ打音検査) ○:主に遠望目視 -:対象外 【解説】 1) 遠望目視による点検は、代表径間を対象に点検を行う。ただし、路上・路面・支承部については 全径間を対象に近接目視点検を行うことを基本とする。 ただし、支承部については地上高さ 4m未満を点検対象とするが、4m以上であってもビデオカメ ラの使用等工夫して行うことが望ましい。

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- 8 - 2)遠望目視の対象橋梁で、以下に示すような現象が生じるなど支承部に損傷が生じている可能性が ある場合は、支承部のみ近接目視が可能な点検方法により点検を実施する。なお、検査路等が設置 されている場合は近接目視点検を基本とする。 (例)・伸縮装置に 20mm 以上の段差が生じている。 ・伸縮装置の遊間が異常に広いか、遊間が無く接触している。 ・伸縮装置が直角方向にずれている。 ・車両通過時に異常音が生じている。 3)遠望目視による点検では、以下の原則に基づき代表径間を選定する。 ・ 対象とする橋梁に構造形式が異なる上部構造が複数存在する場合には、上部構造形式毎に代 表径間を選定する。

代 表 径 間

10m未満 ▽ 10m未 満

代 表 径 間

10m 未満 10m 未満

路 上 - 全 径 間

支 承 部 - 全 径 間 ※ 対 象 は 地 上 高 さ 4 m 未 満 ・ 径間毎の損傷状況に差異がある場合には、最も損傷が著しい径間を選定する。 ・ 径間毎の損傷状況に著しい差異が見られない場合は、初回点検の場合は最も環境の悪い径間、 2回目以降の点検の場合は損傷の進行が把握できるように前回点検を行った径間を選定する。

代 表 径 間

10m未満 ▽ 10m未満

路 上 - 全 径 間

支 承 部 - 全 径 間 ※ 対 象 は 地 上 高 さ 4 m 未 満 4)近接目視においても、点検では足場の設置は行わないものとし、近接目視が困難な橋梁の点検に ついては、近接目視と同程度の精度が得られるよう、ビデオカメラの使用等工夫して行うことが望 ましい。

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参考 定期点検方法見直しの経緯

表 参考―1 定期点検の名称変更の経緯 ( 平成 21 年 8 月改訂 ) これまで「詳細点検」(旧)や「標準点検」(旧)として実施した点検や診断などの経験から、 点検で取得する情報・データについて活用の効果の高い項目を詳細点検から選別し、点検に際して の現場作業や点検結果の整理の効率化により点検のコスト縮減を図ることを目的として、「簡易点 検」を新設した。 ただし、簡易点検においても、橋梁の診断や長寿命化修繕計画の策定、補修等対策の検討に必要 不可欠な項目は、詳細点検(旧)や標準点検(旧)と同等の内容とした。 簡易点検における効率化のポイントを以下に示す。 ・ 点検の現場での作業と点検後のデータ整理の効率化 ・ 橋梁の診断での活用及び利用効果の高い情報・データの選別 ・ 劣化予測の精度向上や補修等対策の検討に必要なデータの選別 ・ データの汎用性を高めるために、専用のシステムによる記録から、エクセル様式を採用 表 参考-2 項目ごとの変更(簡素化)の有無 項目 変更(効率化)の有無 点検頻度 無 点検の対象部材 無 点検の損傷種類 有 損傷程度の評価 有 点検の部位 有 点検の記録 有

H18.9

H21.8

H23.6

詳細点検(旧)

詳細点検(旧)

特別点検 ( 近接 ) 標準点検(旧)

標準点検(旧)

特別点検 ( 遠望 ) 簡易点検 ( 近接 )

標準点検 ( 近接 ) 簡易点検 ( 遠望 )

標準点検 ( 遠望 )

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10 -各項目の効率化の内容を下表に示す。 表 参考-3 各項目の効率化の内容 詳細点検(旧) 標準点検(旧) 簡易点検(近接) 簡易点検(遠望) 点検方法 遠望点検:路下の部材については代 表径間を選定し、遠望目視による点 検を基本とする。 近接点検:全径間に対し、橋梁点検 車や梯子等を利用して近接目視を行 う。 左記と同等とする。 点検頻度 5 年に 1 回を基本とする。 左記と同等とする。 点 検 の 対 象 部材 上部工:床版,主構,床版・主構以外 下部工:躯体、基礎 支承部:本体、沓座、落橋防止 路上、路面、その他 左記と同等とする。 点 検 の 損 傷 種類 橋梁定期点検要領(案)(平成 16 年 3 月:国土交通省)P10」に準拠した 26 種類 部材ごとの損傷種類を選別 ・部材の特性を考慮し選別 ・補修等対策との関連性及び劣化予 測の実施有無を考慮し選別 損 傷 程 度 の 評価 ・損傷種類毎に最大 5 段階評価 ・部材全体にひろがりのある損傷種 類に対しては、各区分の発生割合を 10%単位で記録 ・損傷種類毎に最大 3 段階評価 ・発生割合の評価を除外 ⇒発生量・割合等は損傷図を活用す るため削除し現地作業を軽減 点検の部位 ・径間単位で評価 ・主桁・横桁・対傾構で区切る要素単 位で評価 ・要素単位で A~E の 5 段階評価 ・径間単位で評価 ・端部/中央部と車道下/歩道下に区分 し評価(要素単位を簡略化) ・上記区分に対し、最も悪い損傷度を 3 段階評価 対策の判定 対策の判定は標準・詳細・簡易点検とも本要領“9 診断”の内容とする。 なお、点検業務の中では診断は行わない。(診断を行うために有効な情報(損 傷原因等)があれば、特記事項に記入する。) 橋梁点検支援システム 【橋梁台帳,橋梁一般図,橋梁点検 総括表,橋梁点検調査票,損傷写真 台帳,損傷図】 現地踏査報告書 点検結果入力シート 【事業実施状況の確認・報告書,橋 梁写真台帳,橋梁一般図,損傷評価 表,損傷写真台帳,損傷図】 現地踏査報告書 橋梁点検総括表(YBMS 用) 点検の記録 ・標準点検は、橋梁点検支援システムは使用せず、エクセル版の点検結果入 力シートに直接入力する。 ・「事業実施状況の確認・報告書」は標準・詳細とも H21 以降は作成 ( 平成 23 年 6 月改訂 ) 山形県では「簡易点検」が標準 → 実態に合わせて点検名称を見直し ・・・ 「詳細点検」「標準点検」 → 「特別点検」 、 「簡易点検」 → 「標準点検」

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6 橋梁維持管理の流れ

定期点検は図6-1に従い実施することを基本とする。 図6-1 橋梁維持管理の流れ 点検 START 計画・準備 現地踏査 点検方法の決定 現地踏査報告書の作成 実施計画書の作成 標準点検(遠望・近接) 特別点検(遠望・近接) 関係機関協議 公安委員会 河川管理者 鉄道管理者 道路管理者 その他交差施設管理者 点 検 目視点検 損傷の評価・記録 長寿命化修繕計画の策定 標準点検:点検結果入力シートへ入力 特別点検:橋梁点検支援システムへ入力 次回点検 補修設計 点検報告書のまとめ 診 断 対策実施 対策履歴の記録 事業実施状況の確認・報告書の作成 橋 梁 点 検 業 務

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- 12 - 【解説】 (1) 図6-1橋梁維持管理の流れは,橋梁を維持管理していく標準的な進め方を示したものである。 橋梁点検業務に関連する主な項目ごとの作業内容を以下に示す。(点線で囲った部分が点検業務の なかで行う作業) 表6-1 項目ごとの作業内容 作業の内容 特別点検 ・橋梁台帳を基に「システム」へ橋梁緒元の入力を行うとともに、記載 事項に変更があった場合は修正を行う。 ・橋梁台帳に記載されていない項目は情報収集を行い、「システム」 へ入力する。 ・路線の重要度、緊急輸送道路の区分、交通量の最新のデータ等の確 認を行い「システム」に入力する。 計画・準備 全点検共通 ・過年度の点検結果や補修等の対策実施の有無及びその内容を確認 し、事業実施状況の確認・報告書(付録-4)を作成する。(過年度 の実施内容については管理者から確認する。) 現地踏査 ・橋長、幅員、橋種、架設年次など橋梁台帳の記載事項及び補修工事の内容等に誤り がないかを確認する。 ・橋梁の構造的特徴・環境特性や遠望目視による損傷確認が可能か(地上高さ 10m 未満) を確認する。 ・各径間の損傷の程度を確認する。 ・点検方法の決定(遠望、近接)を行う。 ・交差施設より協議が必要となる管理者の確認を行う。 ・点検に使用する機材(梯子、点検車、船等)の確認を行う。 ・道路規制が伴う場合は、安全計画の立案が出来るよう周辺状況の確認を行う。 ・前回点検結果から前回確認されていた損傷や補修箇所の確認を行う。 ・伸縮継手、排水枡、支承周り等、清掃が必要な箇所の確認を行う。 現地踏査後 ・現地踏査報告書(付録-1)の作成を行う。 ・実施計画書の作成を行う。 ・関係機関との協議を行う。 ・野帳の作成を行う。 点検 橋梁点検要領(案)改訂版に従い、損傷の評価・記録を行う。 橋梁一般図がないものは、概略一般図が作成できるように寸法計測を行う。 特別点検 野帳を基に点検結果を「システム」に入力し、出力した帳票(付録-7) をとりまとめる。 点検報 告書作 成 標準点検 野帳を基に点検結果を「点検結果入力シート」に入力し、出力した帳 票(付録-4)をとりまとめる。また、橋梁点検総括表(YBMS 用)(付 録-5)を作成する。 診断 ・県庁橋梁担当、各支庁担当、長寿命化修繕計画策定の実施者により会議形式での診 断を行う。 ・橋梁の管理区分に応じて、対策区分の判定および対策工法の設定を行う。 計画 策定 ・診断結果、各報告書(計画準備、現地踏査、点検)を確認・精査の上、長寿命化修 繕計画の策定を行う。

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(2) 点検結果の記録方法について ① 標準点検について エクセルシート「点検結果入力シート」及び「橋梁点検総括表」に記録する。 ② 特別点検について 表6-1で示す「システム」に記録するものとする。 これは「橋梁点検支援システム」という、Windows 上で作動するプログラムであり、パーソナ ルコンピューターにインストールする必要がある。 橋梁諸元、橋梁点検結果を入力することにより、データを蓄積し、データベースとして利用で きるほか、帳票出力機能を使用して出力した帳票をとりまとめることができる。

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14

-7 標準点検

7.1 点検の内容 山形県では標準点検を基本とし、重大な損傷の早期発見、橋梁の診断及び長寿命化修繕計画の策定 において必要な情報を取得することを目的とする。 標準点検は、特別点検と以下について異なる。 (1) 損傷種類は損傷の有無がわかれば良いものと劣化予測等の検討に使用するものを考慮して選 別する。 (2) 径間単位で点検の記録・評価を行う。 (3) 対象とする部材は同等とする。 (4) 対象とする部位は橋梁の診断に必要最小限な“端部/中央部”等とする。 (5) 損傷図の作成は同等とする (6) 点検写真の撮影は同等とする。 (7) 遠望目視による点検か近接目視による点検かの決定は同等とする。 【解説】 標準点検は、特別点検に対して、点検における現地での作業、データ整理など机上の作業の効率化、 軽減を図っているが、橋梁の状態の把握、診断の実施、長寿命化修繕計画の策定に必要な情報やデー タは十分に取得できるものである。 現地踏査や過年度の点検結果や長寿命化修繕計画の内容、補修等の対策の状況を踏まえ、遠望目視 のみで状態が十分に把握できるか、近接目視が必要かの判断を行う必要があることは、特別点検と同 様である。

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7.1.1 損傷の種類

損傷の種類は,表7-1の 24 種類とし(H23.6 改訂により、26 種類から統合)、損傷等級の評価 を行うものと、損傷の有無を評価するものに大別される。 表7-1 損傷の種類 材 料 評価方法 損傷の種類 備考 01 腐食 02 亀裂・破断 「破断」を統合 03 ゆるみ・脱落 鋼 04 防食機能の劣化 05 ひびわれ ひびわれパターンも記録 06 剥離・鉄筋露出・うき 「うき」を統合 07 漏水・遊離石灰 08 抜け落ち 09 コンクリート補強材の損傷 コンクリート 10 床版ひびわれ 11 遊間の異常 12 路面の凹凸 路面 13 舗装の異常 支承部 14 支承の機能障害 15 定着部の異常 16 変色・劣化 17 変形・欠損 3段階評価 (A,B,C) 18 洗掘 19 漏水・滞水 20 異常な音・振動 21 異常なたわみ 22 土砂詰り 23 沈下・移動・傾斜 共通 有無の評価 24 その他

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16 -7.1.2 点検対象部材 標準点検において対象とする部材は、表7-2を標準とする。 表7-2 点検対象部材 工 種 部 材 備 考 床版* 床版,床版張り出し部、桁間の間詰め 主構* 主桁,主構(上・下弦材,斜材,垂直 材,アーチリブ,補剛桁,吊材,支柱など) 主版 主要な部材 縦桁*,床桁*,横桁*,対傾構 上部工 床版・主構 以外 主要でない部材 横構 躯体* 沓座拡幅部、翼壁 下部工 基礎* 本体 沓座 沓座モルタル,台座コンクリート 支承部 落橋防止 鋼製、コンクリート製、二次製品 高欄,防護柵 投物防止柵含む 路上 照明,標識施設 地覆 地覆,中央分離帯,縁石 舗装 路面 伸縮装置 排水施設 点検施設 添架物 遮音施設 暴風柵、防雪柵 その他 袖擁壁 *は主要部材を示す 【解説】 部材の種類は、部材の補修,交換時の関連性や耐荷力・耐久性に及ぼす影響の違いという観点から 分類した。 PC・RCホロー桁の主版は主構と分類する。 ボックスカルバートについては、頂版→床版、側壁→橋台として扱い損傷を評価する。支承部などボ ックスカルバートに無い部材は考慮しない。

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7.1.3 点検項目

点検項目は,橋全体評価するものと、径間、部位、損傷種類ごと評価するものに大別され、(表 7-3)及び(表7-4)を標準とする。 表7-3 点検項目【 橋全体で評価するもの 】 内容 部位 損傷内容 橋面 滞水 伸縮装置 漏水 排水装置 桁や橋座面への排水、土砂詰まり 橋座面 滞水・土砂詰まり 水関連 その他 添架物からの漏水等 主桁・床版 異常なたわみ 支点部 沈下・移動・傾斜 下部工 沈下・移動・傾斜 全体 全体 異常な音・振動 再劣化関連 補修箇所 再劣化

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18 -表7-4 点検項目【 径間別、部材別、損傷種類別で評価するもの 】 工種 部材 材料 損傷種類 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 床版 コンクリート 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 08:抜け落ち 09:コンクリート補強材の損傷 10:床版ひびわれ 15:定着部の異常 17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 主構 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 09:コンクリート補強材の損傷 15:定着部の異常 17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 主要な部材 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 09:コンクリート補強材の損傷 15:定着部の異常 17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 上部工 床版 ・主構以外 主要でない 部材 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 09:コンクリート補強材の損傷 17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 躯体 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 09:コンクリート補強材の損傷 17:変形・欠損 下部工 基礎 コンクリート 18:洗掘 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 04:防食機能の劣化 14:支承の機能障害 17:変形・欠損 支承本体 ゴム 14:支承の機能障害 16:変色・劣化 17:変形・欠損 沓座 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 支承部 落橋防止 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき17:変形・欠損

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工種 部材 材料 損傷種類 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 高欄,防護柵 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 17:変形・欠損 路上 照明,標識施設 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 20:変形・欠損 地覆 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 17:変形・欠損 舗装 アスファルト コンクリート 12:路面の凹凸 13:舗装の異常 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 11:遊間の異常 12:路面の凹凸 17:変形・欠損 ゴム 11:遊間の異常 12:路面の凹凸 16:変色・劣化 17:変形・欠損 路面 伸縮装置 埋設型 16:変色・劣化 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 排水施設 その他 16:変色・劣化 17:変形・欠損 点検施設 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 04:防食機能の劣化 17:変形・欠損 添架物 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 17:変形・欠損 遮音施設 鋼 01:腐食 02:亀裂・破断 03:ゆるみ・脱落 17:変形・欠損 その他 袖擁壁 コンクリート 05:ひびわれ 06:剥離・鉄筋露出・うき 07:漏水・遊離石灰 17:変形・欠損 23:沈下・移動・傾斜

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-7.1.4 目視確認が可能な主な損傷種類

主に上部工、下部工に関して、定期点検で目視確認が可能な主な損傷種類を表7-5に示す。 表7-5 目視確認が可能な主な損傷種類 【解説】 遠望目視においても、致命的な損傷となり易い上部工、下部工に関して表7-5のように目視確認 が不可能な損傷があるので注意が必要である。目視確認が不可能な損傷とは、近接目視や打音点検を 行えないため、明確に確認できない損傷である。 これらの損傷でも、損傷の発生しやすい部位を注意深く目視し、間接的な方法で損傷の発生を予測 することが重要であり、損傷の発生が疑わしい場合は近接目視を実施するものとする。 (例)亀裂:塗膜の割れや錆汁が生じている。 うき:コンクリート表面のブロック化、コンクリート補強材のふくらみが生じている。 地上高さ4m未満 地上高さ4m以上 腐食 ○ ○ ○ 亀裂 ● ● ○ ゆるみ ● ● ○ 脱落 ○ ○ ○ 破断 ● ● ○ 防食機能の劣化 ○ ○ ○ ひびわれ ○ ○ ○ 剥離・鉄筋露出 ○ ○ ○ 漏水・遊離石灰 ○ ○ ○ 抜け落ち ○ ○ ○ コンクリート補強材の損傷 ○ ○ ○ 床版ひびわれ ○ ○ ○ うき ● ● ○ 注1)○:目視確認が可能、●:目視確認が不可能 損傷の種類 標準点検(遠望) 標準点検(近接)

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7.2 損傷の評価

7.2.1 基本的な考え方

損傷の評価は「付録-2 標準点検における損傷等判定基準」に基づき、損傷ごとの進行状況を判定 する。 【解説】 損傷の評価は、点検ごとに記録されるデータ間で相対的比較が行えるように、損傷の進行状況のみ を単純に評価する。

7.2.2 損傷等級の標準

損傷の評価は、部材に発生した損傷に対して以下に示す3つの損傷等級に区分する。 記録は径間毎に行う。 特別点検で記録する等級の発生割合の確認・記録は行わない。 表7-6 損傷等級の標準 区分 概念 一般的状況(目安) A 〔ほぼ良好〕 損傷が特に認められないまたは非常に 軽微であり、当面の対策は不要。 B 〔損傷有り〕 損傷があり、次回点検までに対策が必 要。(概ね 5 年以内) C 〔深刻な損傷〕 損傷が深刻な場合や非常に大きく(深 さ・面的)緊急的な対応または早期の対 策(概ね 2 年以内)を必要とする。 【解説】 これまでに実施された旧詳細点検・旧標準点検での結果と長寿命化修繕計画の策定にあたっての分 析作業から、効率化を目的に損傷等級を3つの区分とし、最も悪い区分に「○」をつけることで判定 する。 なお、標準点検における損傷の評価は、診断との整合性及び今後の劣化予測の最適化を考慮し、表 7-6に示すような内容とした。ただし、この表に示す概念・一般的状況はあくまで目安であり、こ れとは若干異なる区分をしている損傷種類もあるため、実際の評価にあたっては、「付録-2 標準点 検における損傷等級判定基準」を参照することとする。 等級の発生割合の記録については、“損傷図、損傷写真”を用いて数量の目安を判断することとし、 標準点検では除外することとした。 なお、緊急的な対応が必要な損傷があった場合は、至急管理者へ連絡しなければならない。

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-7.2.3 対象部材及び部位と損傷の種類及び損傷等級

標準点検において判定を行う対象部材と損傷種類及び損傷等級は表7-7による。 表7-7 損傷の種類と損傷等級 損傷等級 材 料 損傷の種類 A B C 備考 ① 腐食 ● ● ● ② 亀裂・破断 ● ● ● ③ ゆるみ・脱落 ● ● ● 鋼 ④ 防食機能の劣化 ● ● ● ⑤ ひびわれ ● ● ● ⑥ 剥離・鉄筋露出・うき ● ● ● ⑦ 漏水・遊離石灰 ● ● ● ⑧ 抜け落ち ● - ● ⑨ コンクリート補強材の損傷 ● ● ● コン ク リ ー ト ⑩ 床版ひびわれ ● ● ● ⑪ 遊間の異常 ● ● ● ⑫ 路面の凹凸 ● ● ● 路面 ⑬ 舗装の異常 ● ● ● 支 承 部 ⑭ 支承の機能障害 ● - ● ⑮ 定着部の異常 ● ● ● ⑯ 変色・劣化 ● ● ● ⑰ 変形・欠損 ● ● ● ⑱ 洗掘 ● ● ● ⑲ 漏水・滞水 - - - 有り、無しのみ ⑳ 異常な音・振動 - - - 有り、無しのみ ○ 21 異常なたわみ - - - 有り、無しのみ ○ 22 土砂詰り - - - 有り、無しのみ ○ 23 沈下・移動・傾斜 - - - 有り、無しのみ 共 通 ○ 24 その他 - - - 特記事項に記入

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標準点検における損傷評価表を表7-8~7-10に示す。 損傷評価表①(全体)では、橋梁全体における水及び再劣化に関する損傷内容等のチェックを行う。 また、その他特筆すべき損傷や緊急対応が必要な損傷、劣化要因等の診断時への申し送り事項等が あれば、特記事項に直接記入する。(特記事項に記入した損傷についても損傷写真、損傷図に残す。) 表7-8 橋梁全体に関する状況 公所 路線名称 所在地 チェック 特記事項 内容 部位 損傷の有無 特記事項 橋面 伸縮装置 橋座面 主桁・床版 支点部 下部工 全体 部位 補修の有無 補修年次 補修内容 再劣化の有無 再劣化の内容 主桁 床版 上部工二次部材 下部工 支承 防護柵・高欄 地覆 伸縮装置 橋面防水 その他 桁や橋座面への排水 漏水 損傷評価表①(全体) 橋梁コード カナ名称 損傷内容 滞水 橋梁名称 点検年月日 内容 橋面防水層の設置有無 防護柵の材質 伸縮装置の形式 水 関 連 土砂詰まり 異常なたわみ 異常な音・振動 滞水・土砂詰まり その他(添架物からの漏水等) 排水装置 沈下・移動・傾斜 沈下・移動・傾斜 特記事項(その他特筆すべき損傷、緊急対応が必要な損傷、診断時への申し送り事項等) 再 劣 化 関 連 全 体

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24 損傷評価表②、③では、径間ごとに作成することとする。また、評価する対象部位は、部材に応じ て起点側端部/中央部/終点側端部とし、最も悪い損傷等級に○をつける。 主桁の亀裂や床版ひびわれなどの特定の損傷種類に関しては車道部下に発生しているか否かのチ ェックを行う。 また、ひびわれパターン、補強材や排水装置の材料も記録する。 表7-9 対象部位および発生位置の記録(1/2) A B C A B C A B C 車道部下 歩道部下・張出部 腐食       - - 亀裂・破断       ゆるみ・脱落       - - 防食機能の劣化 - - 変形・欠損       - - 剥離・鉄筋露出・うき       漏水・遊離石灰       抜け落ち   -     -     -       コンクリート補強材の損傷       床版ひびわれ       定着部の異常       - - 変形・欠損       - - 腐食       - - 亀裂・破断       ゆるみ・脱落       - - 防食機能の劣化 - - 変形・欠損       - - ひびわれ       剥離・鉄筋露出・うき       漏水・遊離石灰       コンクリート補強材の損傷       定着部の異常       - - 変形・欠損       - - 腐食       - - 亀裂・破断       ゆるみ・脱落       - - 防食機能の劣化 - - 変形・欠損       - - ひびわれ       剥離・鉄筋露出・うき       漏水・遊離石灰       コンクリート補強材の損傷       定着部の異常       - - 変形・欠損       - - 腐食       - - 亀裂・破断       ゆるみ・脱落       - - 防食機能の劣化 - - 変形・欠損       - - ひびわれ       剥離・鉄筋露出・うき       漏水・遊離石灰       コンクリート補強材の損傷       変形・欠損       - - 腐食       - - -       - - 亀裂・破断 - - -     防食機能の劣化     - - -     - - 支承の機能障害 - - - - -     変形・欠損 - - - - - 支承の機能障害   -   - - -   -       変色・劣化     - - -     - - 変形・欠損     - - -     - - ひびわれ       - - -       - - 剥離・鉄筋露出・うき - - - - - 変形・欠損       - - -       - - 腐食       - - -       - - 亀裂・破断 - - - - - ゆるみ・脱落 - - - - - 防食機能の劣化 - - - - - 変形・欠損       - - -       - - ひびわれ       - - -       - - 剥離・鉄筋露出・うき - - - - - 変形・欠損       - - -       - - 径間番号 橋梁名称 床版 主構 鋼 コンクリート 鋼 上部工 床版・主構以外 (主要部材) 鋼 床版・主構以外 (主要でない部 材) 鋼 損傷評価表②(径間別) 橋梁コード カナ名称 公所 路線名称 所在地 損傷種類 判定(起点側端部) 判定(中央部) 点検箇所 判定(終点側端部) 発生位置 ひび割れパターン、 材料 点検年月日 コンクリート コンクリート コンクリート 支承部 支承本体 鋼 ゴム 沓座 コンクリート 落橋防止 鋼 コンクリート

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表7-10 対象部位および発生位置の記録(2/2) A B C A B C A B C 腐食       - - -       亀裂・破断       - - -       ゆるみ・脱落       - - -       防食機能の劣化       - - -       変形・欠損       - - -       ひびわれ       - - -       剥離・鉄筋露出・うき       - - -       漏水・遊離石灰       - - -       コンクリート補強材の損傷       - - -       変形・欠損       - - -       基礎 コンクリート 洗掘 - - - - - 腐食 - - -       - - - 亀裂・破断 - - -       - - - ゆるみ・脱落 - - -       - - - 防食機能の劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - ひびわれ - - -       - - - 剥離・鉄筋露出・うき - - -       - - - 漏水・遊離石灰 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - 腐食 - - -       - - - 亀裂・破断 - - -       - - - ゆるみ・脱落 - - -       - - - 防食機能の劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - 腐食 - - -       - - - 亀裂・破断 - - -       - - - ゆるみ・脱落 - - -       - - - 防食機能の劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - ひびわれ - - -       - - - 剥離・鉄筋露出・うき - - -       - - - 漏水・遊離石灰 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - 路面の凹凸       舗装の異常       腐食       - - -       亀裂・破断       - - -       遊間の異常       - - -       路面の凹凸       - - -       変形・欠損       - - -       遊間の異常       - - -       路面の凹凸       - - -       変色・劣化       - - -       変形・欠損       - - -       埋設型 変色・劣化       - - -       腐食 - - -       - - - 亀裂・破断 - - -       - - - ゆるみ・脱落 - - -       - - - 防食機能の劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - 変色・劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - 腐食 - - -       - - - 亀裂・破断 - - -       - - - ゆるみ・脱落 - - -       - - - 防食機能の劣化 - - -       - - - 変形・欠損 - - -       - - - ■その他施設の損傷 施設の有無 損傷の有無 鋼 コンクリート その他 鋼 その他 カナ名称 舗装 アスファルト コンクリート 地覆 路上 高欄・防護柵 照明、標識施設 損傷種類 判定(起点側端部) 損傷評価表③(径間別) 橋梁コード 公所 橋梁名称 所在地 径間番号 点検年月日 鋼 鋼 判定(中央部) 判定(終点側端部) 伸縮装置 路面 鋼 鋼 コンクリート ゴム 点検箇所 躯体 (橋台・橋脚) 鋼 コンクリート 下部工 添架物 遮音施設 袖擁壁 排水装置 点検施設 施設 ひび割れパターン、 材料 損傷の内容 路線名称

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26 -【解説】 (1) 橋梁の重大な損傷原因となる水に関連する事項については、橋梁全体について点検を行う。 また、補修履歴を持っている橋については、その補修効果の確認及び今後の補修工法等の検討等 に利用するため、再劣化の状況を確認する。 上記の損傷についても、損傷写真、損傷図に残し、診断時に活用する。 (2) 標準点検で評価する部位は、点検の作業を軽減するため径間単位で端部/中央部とする。これは 端部と中央部では損傷の要因や損傷の橋梁への影響度に違いがあるため必要最小限の区分とし ている。 例えば、端部は伸縮装置からの水の漏水や湿気などの影響により鋼橋の主構造や支承の腐食な どの損傷の進行が中央部と異なる。また。コンクリート部材(コンクリート桁の端部、下部工の 桁座など)においても損傷の進行性や深刻度が端部と中央部では異なる。 (3) 主桁の亀裂や床版ひびわれなどの特定の損傷種類に関しては車道部下に発生しているか否か のチェックを行う。これは疲労などの損傷の要因を診断する際の参考とするためである。(損 傷図を確認すれば診断での活用は可能であるが、点検結果のデータでの取り扱いや検討を考慮 しチェックすることとした) (4) 上部工及び下部工におけるコンクリートの「ひびわれ」で、構造物に与える影響が大きいひ びわれ(P51~52 参照)については、ひびわれパターン番号を記入する。また、コンクリート 補強材、排水装置(その他)については、その材料種別(炭素繊維・鋼板、塩ビ管等)を記入 する。 端部 端部 中央部

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8 特別点検

8.1 点検の内容

8.1.1 損傷の種類

損傷の種類は、「橋梁定期点検要領(案)(平成 16 年 3 月:国土交通省)P10」に準拠し、表8 -1の 26 種類とする。 表8-1 損傷の種類 材 料 損傷の種類 材 料 損傷の種類 01 腐食 13 遊間の異常 02 亀裂 14 路面の凹凸 03 ゆるみ・脱落 15 舗装の異常 04 破断 16 支承の機能障害 鋼 05 防食機能の劣化 その他 17 その他 06 ひびわれ 18 定着部の異常 07 剥離・鉄筋露出 19 変色・劣化 08 漏水・遊離石灰 20 漏水・滞水 09 抜け落ち 21 異常な音・振動 10 コンクリート補強材の損傷 22 異常なたわみ 11 床版ひびわれ 23 変形・欠損 コンクリート 12 うき 24 土砂詰り 25 沈下・移動・傾斜 共通 26 洗掘

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8.1.2 点検対象部材

特別点検において対象とする部材は、表8-2を標準とする。 表8-2 点検対象部材 工 種 部 材 備 考 床版* 床版,床版張り出し部、桁間の間詰め 主構* 主桁,主構(上・下弦材,斜材,垂直 材,アーチリブ,補剛桁,吊材,支柱など) 主版 主要な部材 縦桁*,床桁*,横桁*,対傾構 上部工 床版・主構 以外 主要でない部材 横構 躯体* 沓座拡幅部、翼壁 下部工 基礎* 本体 沓座 沓座モルタル,台座コンクリート 支承部 落橋防止 鋼製、コンクリート製、二次製品 高欄,防護柵 遮音施設 暴風柵、防雪柵、投物防止柵 路上 照明,標識施設 地覆 地覆,中央分離帯,縁石 舗装 路面 伸縮装置 排水施設 点検施設 添架物 その他 袖擁壁 *は主要部材を示す 【解説】 部材の種類は、部材の補修,交換時の関連性や耐荷力・耐久性に及ぼす影響の違いという観点から 分類した。 PC・RCホロー桁の主版は主構と分類する。

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8.1.3 点検項目

点検項目は,表8-3を標準とする。 表8-3 点検項目 工種 部材 材料 損傷種類 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 床版 コンクリート 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 09:抜け落ち 10:コンクリート補強材の損傷 11:床版ひびわれ 12:うき 17:その他 18 定着部の異常 19:変色・劣化 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 13:遊間の異常 17:その他 21:異常な音・振動 22:異常なたわみ 23:変形・欠損 主構 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 10:コンクリート補強材の損傷 12:うき 13:遊間の異常 17:その他 18 定着部の異常 19:変色・劣化 21:異常な音・振動 22:異常なたわみ 23:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 主要な部材 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 10:コンクリート補強材の損傷 12:うき 17:その他 18 定着部の異常 19:変色・劣化 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 上部工 床版 ・主構以外 主要でない 部材 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 10:コンクリート補強材の損傷 12:うき 17:その他 19:変色・劣化 23:変形・欠損

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30 -工種 部材 材料 損傷種類 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 20:漏水・滞水 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 躯体 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 10:コンクリート補強材の損傷 12:うき 17:その他 18 定着部の異常 19:変色・劣化 20:漏水・滞水 23:変形・欠損 下部工 基礎 コンクリート 25:沈下・移動・傾斜 26:洗掘 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 16:支承の機能障害 17:その他 20:漏水・滞水 23:変形・欠損 24:土砂詰り 25:沈下・移動・傾斜 支承本体 ゴム 16:支承の機能障害 17:その他 19:変色・劣化 20:漏水・滞水 23:変形・欠損 24:土砂詰り 25:沈下・移動・傾斜 沓座 コンクリート 06:ひびわれ 12:うき 23:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 23:変形・欠損 支承部 落橋防止 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 12:うき 17:その他 23:変形・欠損 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 23:変形・欠損 高欄,防護柵 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 12:うき 17:その他 19:変色・劣化 23:変形・欠損 遮音施設 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 路上 照明,標識施設 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損

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工種 部材 材料 損傷種類 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 23:変形・欠損 地覆 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 12:うき 17:その他 19:変色・劣化 23:変形・欠損 舗装 アスファルト コンクリート 14:路面の凹凸 15:舗装の異常 17:その他 20:漏水・滞水 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 13:遊間の異常 14:路面の凹凸 17:その他 23:変形・欠損 24:土砂詰り 路面 伸縮装置 ゴム 13:遊間の異常 14:路面の凹凸 17:その他 19:変色・劣化 24:土砂詰り 排水施設 鋼 その他 04:破断 17:その他 19:変色・劣化 20:漏水・滞水 23:変形・欠損 24:土砂詰り 点検施設 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 05:防食機能の劣化 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 添架物 鋼 01:腐食 02:亀裂 03:ゆるみ・脱落 04:破断 17:その他 21:異常な音・振動 23:変形・欠損 その他 袖擁壁 コンクリート 06:ひびわれ 07:剥離・鉄筋露出 08:漏水・遊離石灰 12:うき 17:その他 23:変形・欠損 25:沈下・移動・傾斜 【解説】 評価・記録は部材単位で行うため、部材の材質により点検項目(損傷種類)を選定した。

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8.1.4 目視確認が可能な主な損傷種類

主に上部工、下部工に関して、定期点検で目視確認が可能な主な損傷種類を表8-4に示す。 表8-4 目視確認が可能な主な損傷種類 【解説】 遠望目視点検では、致命的な損傷となり易い上部工、下部工に関して表8-4のように目視確認が不可 能な損傷があるので注意が必要である。目視確認が不可能な損傷とは、近接目視や打音点検を行えないた め、明確に確認できない損傷である。 これらの損傷でも、損傷の発生しやすい部位を注意深く目視し、間接的な方法で損傷の発生を予測する ことが重要であり、損傷の発生が疑わしい場合は近接目視を実施するものとする。 ( 例 ) 亀裂 : 塗膜の割れや錆汁が生じている。 うき : コンクリート表面のブロック化、コンクリート補強材のふくらみが生じている。 地上高さ4m未満 地上高さ4m以上 腐食 ○ ○ ○ 亀裂 ● ● ○ ゆるみ ● ● ○ 脱落 ○ ○ ○ 破断 ● ● ○ 防食機能の劣化 ○ ○ ○ ひびわれ ○ ○ ○ 剥離・鉄筋露出 ○ ○ ○ 漏水・遊離石灰 ○ ○ ○ 抜け落ち ○ ○ ○ コンクリート補強材の損傷 ○ ○ ○ 床版ひびわれ ○ ○ ○ うき ● ● ○ 注1)○:目視確認が可能、●:目視確認が不可能 損傷の種類 遠望目視点検 近接目視点検

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8.2 損傷の評価

8.2.1 基本的な考え方

損傷の評価は,「付録-7 特別点検における損傷等級判定基準」に基づき,損傷ごとの進行状況を判定 する。 【解説】 損傷の評価は,点検ごとに記録されるデータ間で相対的比較が行えるように,損傷の進行状況のみを単 純に評価する。

8.2.2 損傷等級の標準

損傷の評価は,損傷の種類ごとに以下に示す5つの損傷等級に区分する。 記録は径間毎の点検対象部材単位で行い,部材全体にひろがりのある損傷種類に対しては,各等級の発 生割合を点検者の判断によって 10%単位で記録する。 部材全体へのひろがりが評価しにくい損傷種類に対しては,有無(100%,0%)を記録する。 表8-5 損傷等級の標準 区分 概念 一般的状況 A1 〔良好〕 損傷が特に認められない A2 〔ほぼ良好〕 損傷が小さい B 〔軽度〕 損傷がある C1 〔顕著〕 損傷が大きい C2 〔深刻〕 損傷が非常に大きい 【解説】 例えば、主桁の腐食に対する評価において「全体的には損傷等級がBであるが,部分的に損傷等級が C1の箇所がある」下図のような場合には,〔A1;0%,A2;90%,B;0%,C1;10%,C2;0%〕と 記録する。 ただし,この割合は〔損傷要素数/総要素数〕を目安として点検者が判断するものであり,総部材数や 損傷部材数を細かく求める必要はない。 図8-1 損傷等級の記録イメージ A2 A2 A2 A2 A2 A2 A2 A2 C1 A2 A2 A2

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-8.2.3 損傷の種類と損傷等級

特別点検(近接)における判定を行う損傷の種類と,損傷等級は表8-6による。 表8-6 損傷の種類と損傷等級 損傷等級 材 料 損傷の種類 A1 A2 B C1 C2 備考 ① 腐食 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ② 亀裂 ● - ● - ● ③ ゆるみ・脱落 ● - ● - ● ④ 破断 ● - - - ● 鋼 ⑤ 防食機能の劣化 ◎ - ◎ - ◎ ⑥ ひびわれ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ⑦ 剥離・鉄筋露出 ◎ - ◎ - ◎ ⑧ 漏水・遊離石灰 ◎ - ◎ - ◎ ⑨ 抜け落ち ● - - - ● ⑩ コンクリート補強材の損傷 ● - ● - ● ⑪ 床版ひびわれ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ コン ク リ ー ト ⑫ うき ● - - - ● ⑬ 遊間の異常 ● - ● - ● ⑭ 路面の凹凸 ● - ● - ● ⑮ 舗装の異常 ● - - - ● ⑯ 支承の機能障害 ● - - - ● そ の 他 ⑰ その他 ● - - - ● ⑱ 定着部の異常 ● - ● - ● ⑲ 変色・劣化 ● - - - ● ⑳ 漏水・滞水 ● - - - ● ○ 21 異常な音・振動 ● - - - ● ○ 22 異常なたわみ ● - - - ● ○ 23 変形・欠損 ● - ● - ● ○ 24 土砂詰り ● - - - ● ○ 25 沈下・移動・傾斜 ● - - - ● 共 通 ○ 26 洗掘 ● - ● - ● ◎;部材全体にひろがりのある損傷種類で,損傷等級ごとの構成比率を記録する ●;部材全体へのひろがりが評価しにくい損傷種類で,有無(100%,0%)を記録する -;損傷等級が存在しないもの 【解説】 各損傷種類の判定は「付録-6 特別点検における損傷等級判定基準」による。

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特別点検(遠望)における判定を行う損傷の種類と,損傷等級は表8-7による。 表8-7 損傷の種類と損傷等級 損傷等級 材 料 損傷の種類 A1 A2 B C1 C2 備考 ① 腐食 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ② 亀裂 - - - - - ③ ゆるみ・脱落 ● - ● - ● 対象は脱落のみ ④ 破断 - - - - - 鋼 ⑤ 防食機能の劣化 ◎ - ◎ - ◎ ⑥ ひびわれ ◎ - ◎ - ◎ ⑦ 剥離・鉄筋露出 ◎ - ◎ - ◎ ⑧ 漏水・遊離石灰 ◎ - ◎ - ◎ ⑨ 抜け落ち ● - - - ● ⑩ コンクリート補強材の損傷 ● - ● - ● ⑪ 床版ひびわれ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ コン ク リ ー ト ⑫ うき - - - - - ⑬ 遊間の異常 ● - ● - ● ⑭ 路面の凹凸 ● - ● - ● ⑮ 舗装の異常 ● - - - ● ⑯ 支承の機能障害 ● - - - ● そ の 他 ⑰ その他 ● - - - ● ⑱ 定着部の異常 ● - ● - ● ⑲ 変色・劣化 ● - - - ● ⑳ 漏水・滞水 ● - - - ● ○ 21 異常な音・振動 ● - - - ● ○ 22 異常なたわみ ● - - - ● ○ 23 変形・欠損 ● - ● - ● ○ 24 土砂詰り ● - - - ● ○ 25 沈下・移動・傾斜 ● - - - ● 共 通 ○ 26 洗掘 ● - ● - ● ◎;部材全体にひろがりのある損傷種類で,損傷等級ごとの構成比率を記録する ●;部材全体へのひろがりが評価しにくい損傷種類で,有無(100%,0%)を記録する -;損傷等級が存在しないもの

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8.2.4 特記事項について

下記項目について、必要に応じて特記事項をまとめる。 ・ 緊急的な対応が必要な損傷があれば、損傷の内容及び写真番号を記入。 ・ 損傷の原因(橋台背面地盤の沈下、伸縮装置の漏水等)と考えられるものがあれば、その内容と 写真番号を記入。 ・ その他、点検帳票だけで反映できない特記事項があれば、その内容と写真番号を記入。 【解説】 緊急的な対応が必要な損傷があった場合は、至急管理者へ連絡すること。 特記事項は橋ごとに作成することとし、記入様式は任意とするが A4 縦で出力し報告書に添付すること。 ( 特記事項記入様式例 ) 特記事項 ・ 桁座部分のコンクリートが一部剥落し、落橋の危険がある。(写真番号○○) ・ 橋台背面地盤が流動しており、桁遊間が開いている。(写真番号○○、○○)

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9 診断

9.1 診断の実施方法

点検の結果(報告書)と現地踏査の報告書をもとに、橋梁の対策の必要性についての診断を県庁橋梁 担当者、各支庁担当者、長寿命化修繕計画の策定の担当者による合同の会議形式により診断と対策の判 定を行う。 山形県においては、診断作業は点検作業とは独立して行うこととしており、点検業務には含まれない。 【解説】 診断では橋梁の状態、橋梁の特性(諸元類、利用環境、周辺環境など)や管理区分(予防保全型、対症 療法型)を踏まえ、損傷の要因、損傷の進行性、橋梁本体や部材における耐荷性・耐久性や安全性などの 性能への影響度合いなどを考慮して判定する。また、併せて管理者の各橋梁に対する事業方針や計画など も考慮して総合的な判断を行う。 従って、診断は、県庁橋梁担当者、各支庁担当者、長寿命化修繕計画の策定の担当者を主体とした会議 形式で行うこととする。(必要に応じ、点検担当者への聞き取りを実施する。)

9.2 判定の内容

対策区分の判定の基本的な考え方を次のとおりとする。なお、対策区分の評価基準については、「橋 梁長寿命化総合マニュアル(案) 山形県県土整備部」の付録-2 参照。 表9-1 対策区分 対策区分 内容 備考 Ⅰ 緊急対応が必要 Ⅱ+ 早期に対策が必要(概ね 2 年以内)※次年度すぐに設計 Ⅱ 次回点検までに対策が必要(概ね 5 年以内) Ⅲ 予防的な対策が望ましい(概ね 10 年以内) 予防保全型のみ該当 OK 対策不要 なお、標準点検においては、今後劣化予測等の検討を行う可能性のある損傷種類について、表9-2 に示すとおり損傷の評価区分と診断時の対策区分との整合性を図っている。 表9-2 損傷の評価区分と対策区分の関係(標準点検の場合) 損傷評価区分 対策区分 今後劣化予測等の検討を行う可能性のある損傷種類 A Ⅲ,OK B Ⅱ C Ⅰ,Ⅱ+ ①腐食、②亀裂・破断、③ゆるみ・脱落、④防食機能の劣化、 ⑤ひびわれ、⑥剥離・鉄筋露出・うき、⑦漏水・遊離石灰、⑨ コンクリート補強材の損傷、⑩床版ひびわれ、⑬舗装の異常、 ⑮定着部の異常、⑯変色・劣化 ※ ④防食機能の劣化については、現時点の対策区分との関連性は異なるが、今後生じてくる重防 食塗装の塗り替え時期を考慮した評価区分としている。

参照

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