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Taro-第249号

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Academic year: 2021

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企業・産業動向レポート

= 2015年5月1日~31日の報道内容 =

Ⅰ.各分会所属企業、関連企業・関連地域の状況

◆名村造船/14年度経常益221億円【5.11】 《円安で過去最高に匹敵、今期予想は55億円》名村造船所が8日発表し た2015年3月期の連結経常利益は前の期比7%減の221億円だった。円安や工事損失引当金の大幅な取り崩しにより、 過去最高益を記録した前の期と遜色のない好業績だった。ただ、今期は不採算船の建造により前期に比べて厳しい業 績を予想しており、経常利益55億円を見込む。15年3月期は、売上高が前の期比9%増の1,356億円、営業利益が3%減 の216億円、純利益が16%増の147億円だった。いずれの利益段階でも従来予想を上回った。好業績を反映して、期末配 当を従来予想から10円引き上げ、前の期と同様の1株当たり20円とする方針を明らかにした。中間配当と合わせて年間 35円の配当となり、前の期実績を5円上回る見通し。なお、第3四半期連結業績から完全子会社化した佐世保重工業が 連結対象となっている。新造船事業は売上高が前の期比7%増の1,069億円、セグメント利益が4%減の220億円だった。 受注高は25%減の964億円で、受注残高は2930億円だった。ドライバルク市況を背景とした新造船の受注環境の悪化 に伴い、受注高は減少傾向となっている。修繕船事業は売上高が前の期比13%増の105億円、セグメント損益が26%減 の3億3100万円だった。今期の連結業績は売上高が前期比8%増の1460億円、営業利益が72%減の60億円、純利益が 80%減の30億円と大幅な減益を見込む。 ◆名村造船所/経常益7%減221億円、年35円配に増配【5.11】 名村造船所が8日発表した2015年3月期連結決算は、 経常利益が前の期比7%減の221億円だった。リーマン・ショック後に受注した低採算船の売り上げ計上などがあった半 面、期初予想を上回る円安傾向による増収効果、未竣工船が対象の工事損失引当金の大幅な取り崩し、為替差益計上 などで減益幅が小幅にとどまった。業績が期初予想を上回ったことなどを踏まえ、配当は5円増の年35円(中間15円、 期末20円)とする。売上高は、14年10月1日付で佐世保重工業を完全子会社化し連結対象としたことなどもあり、9%増 の1,356億円となった。営業利益は3%減215億円。投資有価証券評価損、減損損失など24億円を特別損失に計上したも のの、工事損失引当金取り崩しに伴う課税対象額減少により、純利益は16%増の146億円となった。新造船事業の受注 高は25%減の964億円。船種、受注隻数など詳細は明らかにしていない。3月末の新造船事業の受注残高は、前年3月末 と比べ22%増の2,930億円となった。16年3月期の連結業績予想は、売り上げ計上予定の対象となる未ヘッジ外貨が8 億900万㌦、為替レートは1㌦=115円を前提に、売上高1,460億円(前期比8%増)、営業利益60億円(同72%減)、経常利 益55億円(同75%減)、純利益30億円(同80%減)。配当は、15円減の年20円(中間、期末各10円)を見込む。 ◆名村造船所/バルカ―2隻合意解約【5.29】 ≪通期営業益下方修正 後続船の工程調整で≫名村造船所は28日、2 016年3月期連結業績予想を修正し、営業利益が前期比80%減の43億円になりそうだと発表した。8日発表の前回予想 は60億円だった。受注していた新造船2隻について、発注者と合意解約。同2隻は第3四半期から建造開始予定だった が、今回の解約で後続船の建造工程を調整したことなどが収益に影響する。一方、発注者からの前受け金を解約料に 充て特別利益に計上することで、純利益は前回予想を上回る。解約2隻の詳細は不明だが、海外船主が発注した3万4, 000重量㌧型(34型)バルカーとの見方がある。16年3月期連結業績予想は、今回の修正により売上高が6%増の1,440 億円(前回予想1,460億円)、経常利益が83%減の38億円(同55億円)。解約2隻に関する前受け金約24億円を解約料 (契約解約益)として特別利益に計上することで、純利益は75%減の37億円(同30億円)となる。15年3月期の名村の新 造船事業受注高は、前の期比25%減の964億円だった。船種、受注隻数など詳細は明らかにしていない。3月末の同受 注残高は、14年10月に佐世保重工業を連結子会社化したことなどもあり、前年3月末と比べ22%増の2,930億円。今回 の2隻の合意解約後も、名村では手持ち工事約3年分にめどを付けている。 ◎東北地方造船関連 ◆気仙沼の被災4造船統合/みらい造船【5.2】 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の中小造船4社が1日、共同 出資でみらい造船(同市)を設立したと発表した。105億円を投じて新たな造船所を同市内に建設し、2017年4月に稼働 する。同時にみらい造船が4社を吸収合併する形で経営統合し、漁船などを年間4~5隻のペースで建造していく。統合 初年度の売上高は40億円を目指す。木戸浦造船、吉田造船鉄工所、小鯖造船鉄工所、沢田造船所が統合する。各社の 造船設備は津波で損傷し、仮復旧の状態で操業している。災害に強い造船所を再建するため統合を決めた。年内をめ どに着工し、建設費105億円のうち3分の2は国の補助を受ける。17年に新たな造船所ができるまでは各社の設備を使 い続ける。100~400㌧級の漁船を受注し、将来は大型マグロ船や防衛省向けタンカーなども建造する計画だ。 ◆気仙沼の被災造船4社が集約【5.27】 ≪日本財団、新工場建設に70億円補助≫東日本大震災で被災した宮城県気 仙沼市の造船所4社などは、共同出資で「みらい造船」を設立した。漁船などの建造を手掛ける4社と関連事業社14社 が集約して、新工場を建設する。新工場は2017年4月に稼働予定。これに伴い、日本財団は、国から受託している「造船 復興みらい基金(造船業等復興支援事業費補助金)」で移転や新工場建設に伴う事業費105億円のうち約70億円の補 助を決めた。みらい造船(宮城県気仙沼市浪板245)は、漁船などを建造する木戸浦造船、吉田造船鉄工所、小鯖造船鉄 工所、沢田造船所が集約する。各社の造船施設は地盤沈下により船台の一部が水没し、震災前に取り扱っていた船の建

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造に困難が生じている。新造船所の工場は、造船4社と関連事業者14社が造船・修繕工場を集約して、同市の朝日町地 区の工業用地に整備する。津波対策として防潮堤内側に工場・設備を配置し、外側に設置するシップリフトを使って船を 上下架させる構造にする予定。災害に強い造船所にするとともに作業効率を高める。新造船所でも漁船をメーンに建 造する。東日本大震災で被災した造船事業者などを対象とした「造船復興みらい基金」は、日本財団が復興庁や国土交 通省の復興予算から約160億円の補助金を受託して設置。集約化などによる経営基盤強化のため、施設整備事業を補 助している。2013年8月の募集開始以降、これまでに8件・約114億円の補助金交付を決定した。今回のみらい造船に対 する補助金の交付式の様子は後日紹介する。 ◆造船復興みらい基金、日本財団/気仙沼の造船業を維持【5.28】 ≪4社集約へ 新会社に70億円支援≫「造船復興み らい基金(造船業等復興支援事業費補助金)」で、みらい造船(宮城県気仙沼市)に約70億円の支援を決定した日本財 団は25日、東京都内で交付決定通知書を関係者に手渡した。同基金は、東日本大震災で被災した造船企業を対象に、 事業集約などによる経営基盤強化を図るため創設された。みらい造船は、木戸浦造船、古田造船鉄工所、小鯖造船鉄 工所、澤田造船所の4社が統合に向け共同で1日に設立した。みらい造船は、今回の補助を含む約105億円を投入し、気 仙沼市内に新工場を整備して移転。2017年4月に設備を稼働させる。4社は工場稼働と同時に、みらい造船と合併する。 25日の交付式には、日本財団の尾形武寿理事長、気仙沼市出身の小野寺五典衆院議員のほか、みらい造船から吉田慶 吾会長(吉田造船鉄工所社長)、木戸浦健歓社長(木戸浦造船社長)など6人が出席した。尾形理事長は「これまで紆余 曲折があったことは聞いている。ぜひ、復興のビジネスモデルとして成功してもらいたい」とあいさつ。これを受けて木 戸浦社長は感謝の言葉を述べた後、「気仙沼の造船業を維持していきたい」と語った。みらい造船は、気仙沼市が朝日 町地区で造成している工業用地に工場を整備し、17年4月に業務を本格化させる。造船4社のほか、3社が出資する形で 参加。このほか、関連事業者14社も同地区に移転する。建造設備は、通常の引き揚げ船台やドック方式ではなく、エレベ ーターを使い船舶を進水・陸揚げするシップリフト方式を採用する。この方式は、沖縄の新糸満造船、千葉県のアイ・エス ・バビーが採用しているだけで、みらい造船は3社目となる。また津波対策として、防潮堤内側に工場・設備を配置する。 造船復興みらい基金は、日本財団が復興庁・国土交通省の復興予算から約160億円の補助金を受け入れて設置。今年3 月末に、補助金交付の申請受け付けを終了している。今回を含め、これまでに8件約114億円の交付を決定している。 ◆日本財団、気仙沼の造船に70億円【5.28】 ≪交付式開催、「復興のロールモデルに」≫日本財団は26日、東日本大震 災で被災した宮城県気仙沼市の造船所に対して、国の復興予算から受け入れた「造船復興みらい基金(造船業等復興 支援事業費補助金)」の交付式を開催した。気仙沼市の造船所らが集約する新会社「みらい造船(宮城県気仙沼市浪板 245番地)」に新工場建設費用など約70億円を補助する。あいさつに立った日本財団の尾形武寿理事長は今回の集約・ 移転について「災害復興のロールモデルになる」と話した。交付式には尾形理事長のほか、みらい造船の役員6人と小 野寺五典衆議院議員が出席した。尾形理事長は「気仙沼、東北の造船業のために1つになって、産業を復興していただ きたい」とエールを送った。被災した気仙沼市の木戸浦造船、吉田造船鉄工所、小鯖造船鉄工所、澤田造船所は今月1 日、集約・移転のために関連事業会社14社を交えて新会社「みらい造船」を設立した。新工場の稼働と同時に新会社と 合併する形で、新工場へ移転する。資本金は900万円で、4社のほか、ケーヤード、石川電装、小野寺鐡工所の3社が出資 した。新会社の従業員は100人規模になる。みらい造船の木戸浦健歓社長は「知恵と情熱、信念に加えて仲間がいれば ほとんどのことができると教えられ、その言葉を信じてここまできた。みらい造船という小さな種を大きな木に育てた い」と決意を述べた。また、今回統合を決めた造船4社は約60-100年の歴史を持つ造船所だが、「看板をなくしても気 仙沼の産業を支えるという意志表明だと思う。次の100年の“みらい”を目指して頑張りたい」(木戸浦社長)と意気込み を語った。新工場は外側に設置するシップリフトを使って船を上下架させる構造にすることで、「上架できる船は現状の 約2倍の1,600-1,700㌧になり、幅も倍近い21mまで対応できるようになる」(同)。また、建造船種については「あくまで も漁船をメーンに建造する。ただ、防衛省向けの作業船を受注している造船所もあり、将来は漁船以外の船種を増やし ていくことも考えている」(同)。東日本大震災で被災した造船事業者などを対象とした「造船復興みらい基金」でこれ までに補助金交付を決定した案件は表のとおり。 ◎いすゞ自動車 ◆いすゞ、営業益2%減/前期、国内堅調も東南ア苦戦【5.8】 いすゞ自動車の2015年3月期は、本業のもうけを表す連 結営業利益が過去最高だった14年3月期に比べて2%減の1,700億円前後になったようだ。主力市場のタイなど東南ア ジアでの受注減や侮外の販売網拡充にかかわる先行投資が収益を圧迫した。国内販売は想定より伸び、従来予想(1,6 50億円)は上回ったようだ。いすヾはタイのトラック販売で約5割のシェアを握る。高い利益率を維持してきたが、昨年5 月の軍事クーデターをきっかけに経済が停滞。同社のトラック販売は13年10月から今年2月まで連続で前年同月の実績 を下回っていた。タイに次ぐ中核市場のインドネシアでも補助金終了の影響などで販売が低迷。新興国向けの新車開発 や販売店拡大などの投資を積み増していることもあり、わずかながら減益になったようだ。半面、国内は東日本大震災 の復興需要を追い風に販売は堅調だ。インフラ関連向けの需要が多い中近東やアフリカでも受注を伸ばした。整備を はじめとするアフターサービス事業も好調で、売上高は6%増の1兆8,600億円前後と従来予想を100億円上回ったとみ られる。 ◆いすゞ、営業益1・8%減、前3月期/タイ低迷や経費増大【5.13】 ≪決算≫いすヾ自動車が12日発表した2015年3月期 連結決算は営業利益が前期比1・8%減の1,711億円と、5期ぶりに営業減益となった。主力市場のタイで販売が低迷した ほか、海外販売網の拡充などに関わる先行投資費用が収益を圧迫した。日本国内の車両販売は建設関連トラックの需 要増加などにより同6・3%増の7万2,800台だった。海外は同2・6%増の43万8,491台。タイ市場の停滞でトラックやピック アップトラックの販売が低迷したが、中東やアフリカ地域でトラック販売が堅調に推移したほか、タイからのピックアップト ラックの輸出が拡大した。16年3月期の連結営業利益は同2・3%増の1,750億円と、過去最高を見込む。トラックの出荷台 数は日本国内で減少するが、海外は堅調に推移すると予測。ピックアップトラックはタイで全体需要の低迷から出荷台 数の減少を予想するが、アジアや豪州など「輸出事業の拡大により前年以上の出荷台数を目指す」(川原誠取締役専務

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執行役員)としている。 ◆いすゞ売上高20%増/中計、海外でトラック拡販【5.13】 いすゞ自動車は12日、2018年3月期まで3カ年の中期経営計 画を発表した。販売やアフターサービス強化により、アジアを中心に海外でトラックとピックアップトラックの販売を伸ば す。最終となる18年3月期の売上高は15年3月期比約20%増の2兆2,000億~2兆3,000億円、営業利益率は中計期間中 の3カ年平均で現状並の9%に設定した。アフリカや南米、中国などの新興国でアフターサービス拠点を増設。日本や米 国ではビッグデータの活用など先進国市場に合わせたトラックの稼働サポート体制を構築する。モノづくり体制では15 年に中国で大型トラックとピックアップトラックの生産が本格化するほか、16年にインドでピックアップトラックの生産を始 める。 ◆住友重機・船舶/今期は黒字転換へ【5.11】 《受注は5隻計画、14年度は赤字幅縮小》住友重機械が8日発表した船 舶事業の2015年3月期の営業損益は12億円の赤字だった。2期連続の赤字となったものの、円安などで前の期(30億円 の赤字)や事前予想に比べて赤字幅が縮小した。今期は5億円の黒字を見込んでおり、3期ぶりとなる黒字への転換を 目指す。新造船も5隻の受注を計画する。住重の船舶事業は昨年度から操業を引き上げており、15年3月期は新造船の 引き渡しが2隻増の3隻となり、売上高は前の期に比べて76%増の261億円となった。また、タンカー市況回復と円安な どの受注環境の好転を背景にアフラマックス・タンカー9隻を受注し、受注高は95%増の619億円に拡大した。受注残高 は2・3倍の12隻・644億円で、2018年半ばまでの手持ち工事を確保している。今期は新造船の竣工は3隻を予定。売上高 は前期比15%増の300億円、営業損益は5億円の黒字、受注高は57%減の350億円を見込む。 ◆住友重機械/112型アフラマックス2隻受注【5.19】 住友重機械工業は、11万2,000重量㌧型アフラマックスタンカー2 隻を欧州船主から受注した模様だ。製造子会社の住友重機械マリンエンジニアリングで建造、2018年前半に引き渡すと みられる。この結果、住重は18年前半までの船台を確定したようだ。マーケット筋によると、このアフラマックス2隻を発 注したのは、オランダに本拠を置く欧州船主とみられており、デリバリーは18年前半となっている模様。住重は14年度、 アフラマックスタンカー9隻を受注したと発表しているが、今回、欧州船主から受注した2隻は、このうちの2隻とみられ る。住友重機械マリンエンジニアリングは、リーマン・ショック後の新造船価暴落を受け、赤字をミニマイズするため新造 船受注を大幅に減らし、工場の操業を大きくスローダウン。13年の新造船マーケット回復以降は新造船の受注隻数を徐 々に増やした。今後の年間建造隻数は、15年度が3隻、16年度が4隻、17年度が4.5隻、18年度が5隻程度となる見通し。 ◆新型アフラ型タンカー2隻受注【5.21】 ≪住友重機械、欧州向け、112型計6隻に≫海外からの情報によると、住友重 機械は、欧州船主から11万2,000重量㌧型のアフラマックス・タンカー2隻を受注したようだ。昨年までに契約を結んだ案 件が表面化したもよう。納期は2018年前半とみられる。11万2,000重量㌧型は昨年から投入している新船型で、これま での受注隻数は計6隻になる。今回受注が表面化したアフラマックスは昨年度に受注した9隻のうちの2隻で、これまで に建造実績のある船主向けとみられる。住友重機械は2013年以降、省エネ型のアフラマックス・タンカーやLRⅡ型プロ ダクト船の受注を進めている。アフラマックスに集中特化する戦略をとっている同社は輸出案件が中心で、ギリシャ船主 を中心にドイツ系船主やイタリア系船主など多くの海外船主と取引実績がある。昨年以降では、フィンランド船主ルンド クビスト、イダン・オファー氏のクァンタム・クルード・タンカーズ、ギリシャ船主リキアードプロ傘下のネダ・マリタイムから受 注したほか、ギリシャ船主テナマリスと香港船主ワーコンから11万2,000重量㌧型を各2隻受注したことが表面化してい る。住友重機械は昨年、従来船型の10万5,000重量㌧型に比べて全長を延ばし、積み高を大型化した11万2,000重量㌧ 型のアフラマックスを市場に投入。昨年来の受注により、線表を18年半ばまで伸ばし、約3年分の手持ち工事を確保して いる。 ◆三菱重、港湾クレーン譲渡、住友重機に/事業の選別急ぐ【5.5】 三菱重工業は港湾で使う大型クレーン事業を住友 重機械工業に譲渡する。対価として住友重機子会社の株式を譲り受ける。三菱重工が進める事業の選別の一環。港湾ク レーンは中国勢などとの競争激化で収益が伸び悩んでいる。三菱重工は低収益事業から手を引く一方で、主力のガス タービンや航空機の機体製造など得意分野への集中を急ぎ、収益力を底上げする。譲渡するのは港湾で貨物船のコン テナの積み下ろしに使う大型クレーン事業。三菱重工子会社の三菱重工マシナリーテクノロジー(広島市)が手掛けて おり、住友重機子会社の住友重機械搬送システム(東京・品川)に事業を譲渡する。近く両社が基本合意する。三菱重工 マシナリーの大型クレーン事業のうち、設計や生産などの技術、特許、顧客を住友重機側に渡す見通し。従業員の転籍 は伴わず、三菱重工内の他部門に異動する。三菱重工側は譲渡事業の対価として住重搬送システムの株式を住友重機 から取得する。出資比率は数%になるとみられる。三菱重工は2012年からインドで現地クレーン最大手と合弁でコンテ ナクレーンを製造している。今後出荷する受注品が残っているため、住重搬送システム株を取得し、クレーン事業を当面 継続する。将来的には同社株を住友重機側に売却し、クレーン事業から完全撤退する。世界の港湾クレーン市場は年3,0 00億円規模。港湾インフラの整備が進むアジアやアフリカなどで需要は堅調だ。だが世界最大手の中国ZPMCは7割の シェアを押さえ、圧倒的な価格競争力を持つ。日本の三井造船のほか独リープヘル、フィンランドのカーゴテックなど欧 州勢も強い。中堅にとどまる三菱重工のクレーン事業は競争激化で伸び悩んでおり、自社での成長には限界があると みて事業譲渡を決めた。住友重機は三菱重工の顧客網を活用し中国勢や欧州大手と競う体制を整える。三菱重工は事 業部門ごとに採算性を明確にして、事業の選別を進めている。すでにリチウムイオン電池からは撤退し、橋梁は縮小し た。一方で火力発電システムや製鉄機械などは三菱重工主導で他社の資本も受け入れながら競争力強化策を打ち出 してきた。今後も事業選別を急ぎ、収益体質に磨きをかける構えだ。 ◆三菱重工/大型船の建造難航、損失1,336億円【5.9】 三菱重工業は8日、長崎造船所(長崎市)で進む2隻の大型客 船の建造が難航しているため、累計133、6億円の損失を計上したと発表した。設計の不具合や造り直しが相次いで損失 がふくらみ、2隻で約1,000億円とみられる受注額を上回る規模になった。8日発表した2015年3月期決算で、これまで

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の損失額1,039億円に加え、297億円の特別損失を計上した。純利益は前年比31.2%減の1,104億円となった。大型客船 は、世界最大のクルーズ会社カーニバル社の子会社から11年11月に受注。長さ約300㍍、約3,300人乗りで、三菱重工が1 1年ぶりに受注した客船だった。だが設計が難航し、大幅な造り直しも必要になったことで多くの人員を投入せざるを 得なくなった。1隻目は予定より半年遅れて今年9月、2隻目は16年春に引き渡しを迎える予定だ。 ◆客船の損失/累積1,337億円に【5.11】 《三菱重工、設計遅れで297億円追加計上》三菱重工業は8日発表した2015 年3月期連結決算の中で、客船建造に関する損失引当金として695億円を特別損失に計上したことを明らかにした。設 計遅れで損失が拡大し、第4四半期に追加で損失297億円を計上した。この結果、前の期からの客船に関する特別損失 は累積1,337億円に膨らんだ。アイーダ向けに建造中の客船2隻では、相次ぐ仕様変更などに伴う設計の遅れと建造工 程の過密化で損失が拡大している。2014年3月期には特別損失641億円を計上し、2014年度も第2四半期に398億円を 計上していた。だがこの後も、想定より作業が遅延し、総合配置図の客先承認を昨年12月末までに取得する見込みだっ たが、仕様合意が今年3月までずれ込んだ。また、建造現場状況を踏まえた細部の設計変更なども生じ、大掛かりなや り直し工事や作業効率低下が発生し、コストが悪化した。工程遅延を挽回するため追加でリソースを投入しラッシュワー クを進めていることから、コストが追加発生する見込みとなった。現在は1番船の9月完工に向けて「客先と一丸となっ て工事を進めている」状況。「プロトタイプ船建造における設計上の課題・問題点は概ね解決しており、既発生の事実に 基づく可能な範囲で合理的な損失の引当は完了している」としたが、今後想定外の仕様変更など新たな事象が生じた 場合は、損失発生額が変更する可能性もあるとした。2015年3月期の新造船実績は、商船・艦艇の売上が前の期から5隻 増の16隻だった。受注隻数は計12隻。LNG船4隻、LPG船4隻などを受注した。この結果、3月末時点での受注残は計40隻 で、2年半分の受注を確保した。船舶事業としての収益は、事業ドメイン制への移行に伴い、今回から開示していない。船 舶と航空機、陸上システムなどが属する交通・輸送ドメインの15年3月期の連結業績は、売上高が前の期比14%増の5,2 95億円、営業利益が28%増の234億円、受注高は、交通システムの大型案件受注などで2.8倍の9,992億円だった。 ◆三菱重工、3年で商船改革にメド【5.11】 三菱重工業は8日、2017年度までの3カ年の事業計画を発表した。課題と されている商船事業については、事業改革にめどをつけ新たなビジネスモデルを構築する時期と位置づけた。宮永俊 一社長は説明会で、長崎造船所の商船事業分社により競争力と収益性を高め、「どんなことをしても、もう一度強い力 をつけ、モデル変革を試みる」と語った。客船事業については、今回の建造で得た知見を生かして「エンジニアリング事 業として再出発する」(鯨井洋一交通・輸送ドメイン長)との方針を明確化。建造工場は自社工場に限らず最適地を求め るが、香焼工場がコスト競争力などを高めたうえで再び建造事業に挑む可能性も示した。新事業計画では事業拡大と 高収益性を追求し、最終年度に売上高を念願の5兆円の大台を超えるとともに、営業利益も最高益の14年度をさらに5 割上回る4,500億円まで高める目標を掲げている。事業部門の中で、商船事業は改革が最重要課題。今年10月に長崎 での商船事業を2つの子会社に分社化するが、「専門会社の発屏で、来年半ばには、いろいろな新しいビジネスモデル が出始める」(宮永社長)。事業計画期間中に商船改革にめどをつけ、収益力の基礎を固めたい考えだ。今後の商船事 業への考え方について宮永社長は「造船は当社の創業事業で、心情的にはずっと続けたいし、できる限りのことはす る。得意とするガス船、特殊船での比較優位が続く限り事業を続ける」とし、分社化によって競争力を高めるなど「生き 残りへ最大限の努力をしていく」とした。また客船事業については、会社全体の施策の柱の1つとなるエンジニアリング 事業強化に組み込む。従来はエンジニアリング事業は化学プラントが中心だったが、適用範囲を拡大し、全社横断組織 の「エンジニアリング本部」を設置して設計機能を集約する構想もある。交通システムなどともに客船事業もエンジニ アリングを主体とした事業とする方針。今回の建造を通じて、混乱の中でも「狭隘空間設計という特殊な領域での設計 エンジニアリングカで知見を得ることができた」(鯨井氏)とし、客船市場が堅調に伸びるとの見通しを背景に「この経 験を生かし、新たなエンジニアリングのビジネスモデルの成立を目指す」(同)方針を示した。エンジニアリングとなるた め、基本的に建造は自社の工場に限らず、「最適地を求める」(鯨井氏)ことになる。ただ、「香焼工場も客船建造には有 力拠点との理解。ガス船連続建造で、いかにコスト競争力を高められるかが(客船建造復帰への)試金石」(鯨井氏)、 「ガス船の需要がなくなり香焼の船台があいたから埋めるために客船を建造することはしない。だが、フィットすれば香 焼で建造したいという気持ちは心から持っている」(宮永社長)とした。 ◆三菱重工株が急上昇【5.25】 ≪中計を評価 7年9ヵ月ぶり高値≫25日の東京市場で三菱重工業の株価が4日連続 で上昇した。一時は前週末の終値に比べ4%高の783円となり、7年9カ月ぶりの高値を付けた。8日に公表した中期経営 計画や事業構造改革の実行力への期待が高まり、三菱重工株を買う投資家が増えている。円安が業績を押し上げると の思惑も広がる。中期計画の「2015事業計画」では18年3月期に売上高を5兆円、純利益を2,000億円とする目標を掲げ た。15年3月期と比べるとそれぞれ25%増、81%増にあたる。10年に導入した「戦略的事業評価制度」をもとに、不採算 事業に無駄な資金を投じない方針を徹底することも好感されているようだ。メリルリンチ日本証券の森貴宏氏は「海外 投資家は実行力を評価している」と語る。為替市場で円安が進むのも追い風だ。三菱重工は、対ドルで1円の円安が営 業利益を約30億円押し上げる。想定為替レートは1㌦=115円で、足元の為替水準なら計画比で180億円の増益要因にな る。株価は年初来で17%上昇した。一段高には「小型ジェット旅客機『MRJ』初飛行などの材料が必要」(外資系運用会 社)との声もあった。 ◆「再建プラン」に4つの疑問【5.28】 ≪三菱重工の長崎分社化、勝ち目はあるか≫三菱重工業が10月1日付で長崎造 船所香焼工場での大型商船事業を二つの子会社に分社化する。建て直しに向けて、船舶事業を解体するような形での 「抜本改革」を示したが、果たして勝算はあるのか。三菱重工は客船の巨額の赤字を受けて、今回の再建策をまとめた。 長崎造船所香焼工場での大型商船の建造は今後、LNG船やLPG船に集中する。その上で、事業を二つに分社。香焼工場 内に船舶建造事業会社として100%出資の「MHI船海エンジニアリング」を発足し、長崎のガス船に関する営業・設計・調 達・製造・修理をこの新会社に移管する。これとは別に、製造の上流工程に当たるブロック製造も別途分社化する。艦艇 事業や、下関造船所での商船事業は引き続き本体に残し、客船建造はエンジニアリング事業として本体に残す。三菱の 造船分社についてば、昨年の早い段階から業界内でも推測が広がっていた。だが今回、具体的な分社計画が公表され

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ると、その内容に驚きの声が上がった。「このプラン作成に、船舶部門の人間は関与していないのではないか」(造船経 営者)。そんな憶測が業界内に広がっているのは、「造船屋の発想が見えない」(同)からだ。疑問点はいくつかある。ま ずは分社化によるブロック製造事業。他の造船所へのブロック外販も進め、年間生産量を拡大する計画というが、「日 本で最も高い三菱重工のコストで造るブロックに競争力はあるのか」(造船大手幹部)という疑問が上がる。三菱重工 は、香焼工場の内業工場のキャパシティーをフル活用することで競争力を出せると解説する。確かに現在、ブロック外 注の逼迫で単価は上昇している。ただそれでも、専業造船所の外注相場に三菱重工がコストを合わせることば簡単で はない。疑問の2点目は、「ガス船特化」の方針だ。「得意船種であるガス船の連続建造による生産合理化」が狙いとは いえ、バルカーなどの大宗船への特化ならまだしも、需要の山谷が大きい船に決め打ちすることばリスクが高い。現実 にLNG船では、最近でも2008-10年の3年間で発注隻数が世界全体でわずか10隻という「谷」があったばかりだ。また3 点目は、解体的分社の弊害だ。近年、造船所の勝ち残り策は多様化が進んでいるが、共通しているのは「規模のメリッ ト」と「一体運営による全体最適化」だ。だが三菱重工だけが、この方向性から背を向けるかのようだ。一昨年の事業ド メイン制への移行と今回の分社により、組織の上で船舶部門は「艦艇」「客船」「下関造船所の造船事業」「香焼工場の ブロック製造」「香焼工場の商船建造」に分割される形になる。この形で競争力を出せるのか。そして4点目。技術者集 団による技術開発力という三菱重工の最大の強みが、この形では棄損されるのでは、ということだ。造船業では「自社 生産がセットでなければ技術は維持できない」と一般的にいわれている。エンジニアリングをメーンにして成立させる ことば、欧州に例があるとはいえ、簡単ではない。当面は、このプランで仕事量は機能しそうだ。三菱重工の次の中期 経営計画は15年-17年度が対象だが、この3年間だけでみれば、ガス船とブロックの需要はある。だがその先に、三菱重 工の船舶部門はどのような未来を描いているのか。“事業規模5兆円”という目標にまい進する三菱重工の中で、客船 による巨額の赤字を計上した商船事業は、声を失ったかのようだ。分社によって商船事業の奮起を促す、という上層部 の狙いがあるにしても、三菱重工が示した解体約分社という道筋は、同じ船に乗る同業他社や顧客、あるいは、三菱重 工の追い落としを狙う海外のライバルには、再建への厳しい道のりを感じさせている。三菱の最後の戦いが始まろうと している。 ◆三菱重工が工作機械分離【5.27】 ≪子会社に統合「製販一体」専業に≫三菱重工業は26日、10月1日付で工作機械 事業を分社すると発表した。販売会社の三菱重工工作機械販売(大阪市淀川区)に三菱重工本社の工作機械製造部門 を統合する。製販一体の専業会社に改め、意思決定を迅速化、経営責任をより明確にする。三菱重工は2013年の宮永俊 一社長就任以降、事業再編を加速している。同日、油圧機械と加速器、高度道路交通システム(ITS)の各事業を機械・鉄 構製品事業の子会社に集約することも発表した。工作機械事業部を会社分割方式で、三菱重工工作機械販売に承継さ せる。新社名や統合後の売上高など経営目標は明らかにしていない。現在の事業売上高は500億円規模で黒字を確保 しているようだ。これまで国内営業を販売会社が担い、製造と主に海外営業を本社がそれぞれ担ってきた。製造と国 内外販売を1社にまとめ、顧客対応などで機動力を高める。専業会社の本社所在地は工作機械製造の栗東工場(滋賀 県栗東市)に移す。今回の再編の背景は工作機械市場の需要地の変化がある。工作機械の需要は08年のリーマン・ショ ックを境に、外需寄りに大きく変わった。06年までは受注額ベースで内需が過半を占めていたが、足元ではおよそ70% が外需だ。世界に広がる需要の取り込みや、多様化する顧客要求を速やかに製品に反映させるには、製販分離の体制 が時代にそぐわなくなったと言えそうだ。同社は4事業ドメインの役割と経営責任を明確にするガラス張り経営を進行 中。17年度の売上高5兆円、抹主資本利益率(ROE)10%以上といった計画達成に向け、製品戦略を再構築している。独シ ーメンスとの製鉄機械事業統合のほか、5月だけでも住友重機械工業への産業用クレーン譲渡や農業機械で印メーカ ーとの提携など矢継ぎ早に再編策を打ち出している。

Ⅱ.国内造船・造機関係の動向

◆4月の受注、7%減の137万総㌧【5.15】 ≪輸組統計、船種多様も10カ月連続マイナス≫日本船舶輸出組合(輸組)が 14日発表した4月の輸出船契約実績は22隻・137万総㌧だった。総トンベースで前年同月比7%減となり、月間ベースの 契約実績は100万総㌧を超えたものの、10カ月連続で前年同月を下回った。1-4月累計では31%減の78隻・470万総㌧ だった。また、2020年度納期の初成約があった。4月の契約船の内訳はバルカー14隻(ハンディ1隻、ハンディマックス4 隻、パナマックス2隻、ケープサイズ2隻、木材運搬船5隻)、タンカーが8隻(VLCC2隻、アフラマックス3隻、LNG船2隻、プ ロダクト船1隻)。バルカーだけでなく、タンカーやLNG船など契約船は船種多様だった。1-4月の累計実績を総トンベー スでみると、タンカーの契約がバルカーを上回っている。また、22隻のうち純輸出船は5隻にとどまった。海外船主向け が減少し、邦船系向けの比率が高くなっている。4月の受注船の契約態様は、トン数ベースで円建て契約44.8%、円・外 貨ミックス8.9%、外貨建て46.3%だった。現金払い契約は100%、商社契約は8.8%。また、納期別では2015年度もの1 7.2%、16年度もの11.4%、17年度もの32.1%、18年度もの30.2%、19年度もの7.3%、20年度もの1.8%だった。竣工量 に相当する通関実績は、4月が前年同月比17%減の20隻・70万総㌧で、1-4月累計が1%増の117隻・463万総㌧だった。 ◆4月受注7%減137万総㌧/20年度納期に突入【5.15】 日本船舶輸出組合(船舶輸組)が14日に発表した2015年4月 の輸出船契約(受注)実績は、137万総㌧(64万標準貨物船換算㌧=CGT)と、前年同月比7%減(CGTベースで11%減)だ った。10カ月連続のマイナス。受注船1隻が初めて20年度の納期に突入し、船種は木材運搬船とみられる。4月の契約隻 数は7隻減の22隻で、このうち海外船主向けの純輸出船は5隻。全22隻の船種別内訳はハンディサイズバルカー1隻▽ ハンディマックスバルカー4隻▽パナマックスバルカー2隻▽ケープサイズバルカー2隻▽木材運搬船5隻▽VLCC(大型 原油タンカー)2隻▽アフラマックスタンカー3隻▽LNG(液化天然ガス)船2隻▽プロダクト船1隻。契約は全て現金払い で、トン数ベースの契約形態内訳(シェア)は円建て45%、円・外貨ミックス9%、外貨建て46%。商社契約は9%だった。

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納期別内訳は15年度17%▽16年度11%▽17年度32%▽18年度30%▽19年度7%▽20年度2%。輸出船の竣工量を示す 通関実績は70万総㌧(34万CGT)で17%減(CGTベースで15%減)。通関隻数は2隻減の20隻。15年4月末の輸出船手持 ち工事量は634隻、2,829万総㌧(1,380万CGT)。前年同月末は、661隻、2,807万総㌧(1,331万CGT)だった。 ◆輸出船契約7.2%減/4月、10カ月連続減【5.15】 日本船舶輸出組合(JSEA)が14日発表した4月の輸出船契約実績 (一般鋼船)は、前年同月比7.2%減の136万9,550総㌧となり、10カ月連続のマイナスとなった。隻数は22隻。2015年度 は低調な滑り出しとなった。超大型タンカー(VLCC)2隻が含まれるなど油送船(タンカー)受注が増加傾向にある。船種 別内訳はハンディ型バラ積み運搬船1隻、ハンディマックス型バラ積み船4隻、パナマックス型バラ積み船2隻、ケープサ イズ型バラ積み船2隻、木材運搬船5隻、VLCC2隻、アフラマックス型油送船3隻、液化天然ガス(LNG)運搬船2隻、プロダ クト油送船1隻。契約形態は円建て44.8%、円・外貨ミックス8.9%、外貨建て46.3%。納期別では15年度17.2%、16年度11. 4%、17年度32.1%、18年度30.2%、19年度7.3%、20年度1.8%。通関実績は20隻、同17.2%減の70万2,381総㌧。4月末時 点の手持ち工事量は634隻、2,829万310総㌧となった。 ◆手持ち工事量、2,829万総㌧に増加【5.15】 日本船舶輸出組合がまとめた今年4月末時点の手持ち工事量は634隻 ・2,829万総㌧(1,380万CGT)で、総トンベースで3月末時点から増加した。納期別の内訳は、2015年度引渡分283隻・1,109 万総㌧、16年度187隻・825万総㌧、17年度131隻・671万総㌧、18年度27隻・197万総㌧、19年度以降6隻・27万総㌧だった。 ◆三和ドック、新設中のドック増幅/6万㌧級の修繕対応【5.7】 三和ドック(広島県尾道市、寺西勇社長、0845・26・1111) は、2016年3月完成を目指し建設中の修繕船用ドックの幅について、当初より5㍍長い45㍍にする。また、配管などを製 作する新工場棟に加え、事務所棟も建設するため、総投資予定額もこれまでの90億円から100億円に引き上げる。幅が 32㍍以上のポストパナマックス型の大型船修繕に対応するために、ドックの幅を広げる必要性を検討していた。ドックの 幅が45㍍になることで、最大船型で6万㌧級の修繕が可能になる。長さは220㍍から変更はない。同社はこれまで1万 ㌧級の船の修繕がメーンだった。現在、16年3月の完成を目指して、大型の修繕ドック建設を進めている。 ◆国内造船所、クレーン大型化図る/設備投資を再開、人手不足対策の面も【5.18】 国内造船所で設備投資を再開す る動きが広がる中、建造ドックや船台に大型クレーンを増設したり、岸壁や修繕ドック、内業工場などのクレーンを大型機 に代替・増強する投資が再び増えている。既存のクレーンが老朽化していることに伴い、吊り能力の大きなクレーンに 代替して、ブロックの大型化などで効率化を図るねらいがある。増産目的の投資というより、むしろ人手不足に対応した 生産性向上という色合いが強いようだ。造船各社はリーマン・ショック後に工場への設備投資額を最小限に絞り込み、 老朽設備の代替更新などに限って実施していた。だが一昨年~昨年の受注拡大と換業回復を背景に、設備投資を徐々 に再開している。クレーンの大型化は、その象徴的な投資案件となる。常石造船は2017年末にかけて、本社工場の新造 船用船台と建造ドックに吊り能力400㌧のジブクレーンを計5基導入する方針を決めた。また、修繕用ドックのクレーンも 増強する。現在のクレーンが設置から40年以上経過しているための老朽更新だが、海外工場のクレーンと吊り能力を合 わせることで生産設計の共通化を図れる効果なども見込む。今治造船は、広島工場の1号ドックに吊り能力1,200㌧のゴ ライアスクレーン1基を設置する。稼働は来年の見込みだ。クレーン大型化による生産効率化で、得意とする大型コンテ ナ船の競争力を高める。三井造船の玉野事業所は今期、修理艦用ドックのクレーン代替を行う。このほかにも、造船各社 がドック・船台や、艤装岸壁のクレーンを大型機に代替する計画をいくつも進めているもようで、「今からクレーンをメー カーに発注しても、納期が想定より先になってしまう」(造船所関係者)という状況のようだ。クレーンの大型化は、2004 ~08年の造船ブーム期にも造船各社が相次いで進めた。ただ、リーマン・ショック後はこの動きが鈍くなり、ユニバーサ ル造船(現ジャパンマリンユナイテッド)が12年に有明事業所に1,200㌧クレーン2基を導入し、大島造船所が昨年末に1,2 00㌧クレーン1基を増設した程度にとどまっていた。吊り能力の大きいクレーンへの代替は、生産性向上への即効性があ る投資として知られる。ドックのクレーンを大型化すれば、より大型のブロックをドックに一括搭載できるようになるので、 ドック期間の短縮化や先行艤装の拡大などの効果が期待できるためだ。当時は生産性向上によって建造量を増やすね らいもあった。一方、現在は「人手不足が深刻化しており、将来的にいまの建造量を維持できるかを考えたうえでの投 資」(造船所工場関係者)、「不況でも競争は激しいため、生産効率化を急ぐ必要がある」(造船経営者)といった側面が 強いという。 ◆造船大手5社、JMU・川重・三井が営業黒字/船舶部門、今期は住重も黒転【5.11】 造船大手5社の2015年3月期連結 決算が、8日出そろい、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、川崎重工、三井造船の3社船舶部門が営業黒字を確保した。 為替の円安傾向により、受注工事損失引当金を戻し入れたのが主因。住友重機械工業の船舶部門は12億円の営業赤字 だった。16年3月期は引き続き低船価船の建造が続くため、各社とも生産性改善、コスト削減が課題となる。JMU、川重、 三井に加え、住重の船舶部門も今期は営業黒字に転換する見通し。JMUが8日発表した15年3月期連結決算は、営業利 益が前の期比68%増の100億円だった。売上高は5%増の3,003億円経常利益は60%増の99億円ブラジルの投資目的 会社への出資に関する評価損14億円など17億円を特損処理し、純利益は20%減の57億円。設計力やロット建造対応力 を背景に戦略商品と設定したLNG(液化天然ガス)船、コンテナ船を前の期に続き受注したのに加え、フェリー、大型バル カ―、VLCC(大型原油タンカー)、艦船など多様な新造船を獲得し、受注高は10%増の4,303億円となった。16年3月期の 連結業績は、JMUが外国為替相場変動によっては相当の影響が想定されるとして予想の公表を見合わせた。川重の営 業利益は前期比15%増の30億円となる見通し。三井造船の営業利益は30億円と70%の大幅減益を見込む。前期は子

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会社・三井海洋開発の好業績(14年12月期連結営業利益85億円)が大きく貢献した。住重の営業損益は前期12億円の赤 字から5億円の黒字に転換する見通し。新造船はアフラマックスタンカー3隻を引き渡す予定。新造船受注はアフラマック ス5隻を見込む。トヨタ生産方式(TPS)を導入している同社は、横須賀造船所での工程管理をこれまでの30分単位から1 5分単位に進展させる取り組みを行っており、今期黒字転換の大きな鍵を握りそう。各社とも今期は低船価船の建造・引 き渡しが続くため、引き続き現場力が試されることになる。新造船受注では、ドライ市況低迷によりバルカーの発注が 期待できない状況がしばらく続きそう。加えて、15年7月以降のバルカーとタンカーの契約船には新たな国際ルール「H -CSR(調和共通構造規則)」が適用されるため、年後半からは新設計船の投入が必要となる。全般的に新造船価レベ ルもさえない中、為替と船台の確定具合をにらみながら、どう新造船を受注していくか。各社の経営判断が注目され る。 ◆3社が前期営業黒字/造船大手、今期も低船価船建造続く【5.12】 造船大手5社船舶部門の2015年3月期連結決算 が出そい、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、川崎重工、三井造船の3社が営業黒字を確保した。造船、内航、行政など のこの1カ月を振り返る。デスク 造船大手の15年3月期連結決算が出そろったね。A 為替の円安傾向により、受注工 事損失引当金を戻し入れたのを主因に、JMU、川重、三井造船の3社が営業黒字となりました。B JMUは営業利益100億 円、川重は前の期20億円の営業赤字から26億円の営業黒字に転換、三井造船は営業利益101億円でした。C 三菱重工 は船舶海洋事業のみの業績は開示していません。交通・輸送ドメインというくくりで営業利益は234億円でした。住友重 機械工業の船舶部門は12億円の営業赤字でした。デスク JMUは前回公表の14年4-12月期決算から盛り返しての営業 利益3桁億円確保。底力を見せたね。A 船価が厳しい状況下での新造船建造という条件は各社共通です。各事業所の 現場の踏ん張りが伝わってくるようです。B 売上高は3,003億円と前の期比5%の増収だったので、増収効果が大きく 出たというわけではありません。現場の踏ん張りを裏付けています。C JMUは新造船受注も健闘しました。戦略商品と 定めたLNG(液化天然ガス)船、コンテナ船を前の期に続き受注したのに加え、フェリー、大型バルカー、VLCC(大型原油 タンカー)、艦船など多様な新造船を獲得しました。受注高は4,303億円と10%増です。デスク 16年3月期の業績予想 はどうか。A JMUは、外国為替相場変動によっては相当の影響が想定されるとして、予想の公表を引き続き見合わせ ました。ただし、同社首脳は前期以上に厳しくなると予想していることは確かです。 B 川重の営業利益は前期比15% 増の30億円、三井造船は70%減の30億円を見込んでいます。建造工程が混乱した場合は吹き飛びかねないレベルな ので、現場力が重要です。C 住重の営業損益は5億円の黒字に転換する見通しです。新造船はアフラマックスタンカー 3隻を引き渡す予定です。トヨタ生産方式(TPS)を導入している同社は、横須賀造船所での工程管理をこれまでの30分 単位から15分単位に進展させる取り組みを行っており、今期黒字転換の大きな鍵を握りそうです。デスク 新造船受注 確保も今期の大きな課題になるね。A ドライ市況低迷により、バルカーの発注が期待できない状況がしばらく続きそ うです。B 加えて、15年7月以降のバルカーとタンカーの契約船には新たな国際ルール「H-CSR(調和共通構造規則)」 が適用されます。そのため年後半からは新設計船の投入が必要です。C 全般的に新造船価レベルもさえないなか、為 替と船台の確定具合をにらみながら、どう新造船を受注していくか、各社の経営判断が注目されます。 ◆14年度受注2桁減に/M&Aなど 競争力さらに強化へ【5.12】 デスク:さて、日本船舶輸出組合の輸出船契約実績が 出たが、どうだったかな。A:2014年度実績は1,288万総㌧(629万CGT=標準貨物船換算㌧)で、前年度比22%減(CGTベ ースで21%減)でした。単月実績でみると、14年7月以降9カ月連続でマイナスが続いています。同7月1日以降の契約船 に適用される船内騒音規制に対する駆け込み発注の反動減などが影響しています。B:契約隻数272隻のうち、バルカ ーが208隻と大半を占めています。ハンディマックス、ハンディサイズ、パナマックスが中心ですが、前年度比で140隻減 でした。隻数はバルカーと比べ少ないですが、油送船は8隻増の44隻と増加しています。C:邦船主の発注が増えていま す。受注船の船主系列別割合(総トンベース)をみると、邦船系が前年度の57%から69%にアップしました。欧米系、ギリ シャ系などはそれぞれ前年度からシェアを落としています。デスク:受注が厳しい中で、国内造船はさらに競争力強化が 求められるね。A:6月に退任する日本造船工業会(造工)の佃和夫会長(三菱重工業相談役)は、建造するものがなくな る「2014年問題」が回避されたが、手持ち工事がある間を猶予ととらえ、3つの対策を取ることの重要性を再三訴えて きました。3つの対策とは、技術開発、新市場・新分野への進出、M&A(企業の合併・買収)を含めた体力強化-です。B:M &Aに関して目立った動きとしては、13年1月にJFEホールディングスグループのユニバーサル造船と、IHIの造船子会社 アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(IHIMU)の経営統合により、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が誕生しました。14年1 0月1日には名村造船所が佐世保重工業を完全子会社化しています。M&Aに限らず、提携など今後も多様な各社の「体 力強化」策が出てくる可能性があります。C:日本だけでなく、韓国でも、大手でさえ対応が迫られています。現代重工業 は14年12月期決算で、創立以来の大規模赤字を記録しました。現代尾浦造船、現代三湖重工業を含めたグループ全体 で対策を進めています。サムスングループのサムスン重工業は昨年、サムスンエンジニアリングと合併を目指しました。 サムスンエンジの株主による反対で合併を中止しましたが、競争力強化に向けM&Aを含めた動きは、日本国内外で今 後もあり得ます。 ◆国内造船/専業は前期に全社黒字【5.12】 総合重工系も今期で全社黒字に2016年3月期の業績予想を開示した総 合重工5社の船舶・海洋関連部門と専業造船3社は、全社が黒字となる見込みだ。総合重工系では、前期に赤字だった 住友重機械やIHIの船舶・海洋関連部門が、不採算案件の解消などで黒字化するほか、大幅な減益を見込む三井造船も 黒字に踏みとどまる。専業造船所では、前期決算を開示した4社が全て黒字化を果たしている。いずれも円安効果など が影響したようだ。総合重工の船舶部門では、川崎重工業の船舶海洋部門が2015年3月期に黒字化した。今期も営業 利益が11%増の30億円と増益を見込む。三井造船の船舶部門は、15年3月期の営業利益が前の期に比べて3%増の102 億円と増益だった。今期は低船価船の建造などで71%減の30億円へと減益を見込む。住友重機械は15年3月期の営業 損失が12億円で2期連続の赤字だったが、円安などで今期は5億円の黒字を見込んでいる。IHIは社会基盤・海洋部門の 前期の営業損益が32億円の赤字に転落した。シンガポール向けドリルシップの初号機などの採算が悪化た。今期は黒字 転換を見込んでいる。専業造船所では、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は前が増収増益だった。今期は業績予想を開

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示していない。名村造船所とサノヤスホールデイングスは、今期は大幅な減益を見込んでいるが、黒字にとどまる見通 し。内海造船は15年3月期で黒字化を果たし、今期は営業増益を見込んでいる。 ◆中堅造船3社/前期受注高、サイヤスが増加【5.13】 上場する中堅造船3社の2015年3月期連結決算が出そろった。 修繕などを含めた造船関連事業の受注高は、サノヤスホールディングスがプラスだったものの、名村造船所、内海造船 はマイナス。新造船受注は全社が確保した。3月末の受注残高は、3社全て増加している。名村の期間中の受注高は、新 造船事業が前の期比25%減の964億円、修繕船事業も1%減の104億円だった。新造船受注隻数など詳細は明らかにし ていない。名村グループは、14年10月に佐世保重工業を連結子会社化。14年4~12月期には、名村本体の建造予定船と して8万2,000重量㌧型(82型)バルカーなど14隻、連結子会社の函館どつく建造予定船が34型バルカーなど10隻、佐 世保重工の建造予定船として85型バルカー1隻の計25隻を成約していた。佐世保重工は名村の連結子会社となる前の 14年4~9月期に、78型バルカー1隻、85型バルカー5隻の計6隻を受注している。3月末の名村の受注残は、新造船事業が 前年3月末比22%増の2,930億円、修繕船事業も14%増の58億円で共にプラスとなった。サノヤスは15年3月期、新開発 の89型バルカー2隻と82型・60型バルカー7隻を合わせた計9隻(前の期10隻)を新造受注したほか、1隻を内定。改修船 分野では、大型作業船1隻の新造を成約している。改修、修繕、LPG(液化石油ガス)船用タンクなどを含めた造船事業全 体の受注高は、前の期比36%増の457億円に膨らんだ。3月末の受注残高(新造船は工事進行基準)も前年3月末比18 %増の777億円と2桁増。新造船受注残隻数は、引き渡しベースで24隻となる。内海造船の15年3月期船舶事業(改修船 工事含む)受注高は、新造船の成約が7隻減の6隻に落ち込むなどが影響し、前の期比34%減の295億円だった。3月末 の船舶事業受注残高は、前年3月末比10%増の462億円。新造船受注残隻数は16隻。 ◎新造船 ◆新造船価/バルカー小幅続落、全船型20~50㌦安【5.8】 新造船マーケットでバルカーの新造船価が小幅続落した。 足元の新造船価レベルは、大型バルカーのケープサイズから小型バルカーのハンディサイズまで全船型で直近と比べ 20万~50万㌦安となった。一方、運賃市況が底堅いタンカーの新造船使レベルは、スエズマックスが小じっかりするなど 全般的に横ばい基調が続いている。マーケット筋によると、足元のバルカーの新造船価レベルは、ケープサイズが50万 ㌦安の5,100万㌦(18万重量㌧型)、パナマックスは30万㌦安の2,700万㌦(7万6,000重量㌧型)、ハンディマックスは20 万㌦安の2,530万㌦(6万2,000重量㌧型)、ハンディサイズは30万㌦安の2,150万㌦(3万5,000重量㌧型)となっている。 タンカーの新造船価レベルは全船型で横ばい。VLCC(大型原油タンカーは9,650万㌦(32万重量㌧型)、スエズマックス は6,500万㌦(15万7,000重量㌧型)、アフラマックスは5,350万㌦(11万5,000重量㌧型)、MR(ミディアムレンジ)型プロ ダクト(石油製品)タンカーは3,650万㌦(5万1,000重量㌧型)。ガス船、コンテナ船、自動車船(PCTC)も足元は横ばい。V LGC(大型LPG(液化石油ガス)船)は7,700万㌦(8万2,000立方㍍型)、LNG(液化天然ガス)船は2億㌦(16万立方㍍)、1万 3,000TEU型コンテナ船は1億1,600万㌦、6,000台積みPCTCは6,000万㌦で推移している。 ◆新造船価相場/アフラマックス小反落【5.27】 ≪50万㌦安 バル化―全船型弱含み横ばい≫新造船マーケットで、ア フラマックスタンカーの新造船価が小反落した。足元では直近と比べ50万㌦下落。タンカーの他船型の船価レベルは微 妙に弱含んでいるものの、横ばいで推移している。バルカーの新造船価レベルは、全船型で弱含み横ばい。マーケット 筋によると、足元のタンカーの新造船価レベルは、VLCC(大型原油タンカー)が横ばいの9,600万㌦(32万重量㌦型)、ス エズマックスは横ばいの6,450万㌦(15万7,000重量㌧型)、アフラマックスは50万㌦安の5,300万㌦(11万5,000重量㌧ 型)、MR(ミディアムレンジ)型プロダクトタンカーは横ばいの3,650万㌦(5万1,000重量㌧型)。バルカーは、全船型で弱 含み横ばい。ケープサイズは5,000万㌦(18万重量㌧型)、パナマックスは2,680万㌦(7万6,000重量㌧型)、ハンディマ ックスは2,530万㌦(6万2,000重量㌧型)、ハンディサイズは2,150万㌦(3万5,000重量㌧型)で推移している。ガス船は 大型LPG(液化石油ガス)船のVLGCが弱含み横ばいの7,700万㌦(8万2,000立方㍍型)、LNG(液化天然ガス)船は横ばい の2億㌦(16万立方㍍型)。コンテナ船は1万3,000TEU型が横ばいの1億1,600万㌦。自動車船は6,000台積みが横ばいの 5,950万㌦ながら、バルカー並みに下押し圧力が強まっている。 ◆新造船価/ケープサイズ小幅続落、バルカー全般弱含み【5.13】 新造船マーケットでケープサイズバルカーの新造 船価レベルが小幅続落した。足元の船価レベルは直近と比べ50万㌦安。バルカーの他船型の新造船価レベルは横ばい を維持しているものの、全般的に引き続き弱含みで推移している。一方、タンカーの新造船価レベルは全船型で横ばい 基調を維持している。マーケット筋によると、足元のバルカーの新造船価レベルは、ケープサイズが50万㌦安の5,050 万㌦(18万重量㌧型)。パナマックス、ハンディマックス、ハンディサイズは横ばいで、それぞれ2,700万㌦(7万6,000重量 ㌧型)、2,530万㌦(6万2,000重量㌧型)、2,150万㌦(3万5,000重量㌧型)で推移している。タンカーの新造船価レベル は、スエズマックスが横ばいで、他船型は若干弱含みながら横ばい。足元は、VLCC(大型原油タンカー)9,650万㌦(32万 重量㌧型)、スエズマックス6,500万㌦(15万7,000重量㌧型、アフラマックス5,350万㌦(11万5,000重量㌧型)、MR(ミディ アムレンジ)型プロダクト(石油製品)タンカー3,650万㌦(5万1,000重量㌧型)。ガス船の新造船価レベルは、LNG(液化天 然ガス)船が横ばいの2億㌦(16万立方㍍型ウ、VLGC(大型LPG〈液化石油ガス〉船)は若干弱含みながら横ばいの7,700 万㌦。コンテナ船は、1万3,000TEU型が横ばいの1億1,600万㌦、自動車船(PCTC)は6,000台積みが弱含み横ばいの6,0 00万㌦となっている。 ◆新造船価 大・中型バルカ―続落【5.20】 ≪VLCCも反落≫新造船マーケットで大・中型バルカーの船価レベルが小 幅続落した。大型バルカーのケープサイズは直近と比べ50万㌦安、中型バルカーのパナマックスは20万㌦安となった。 底堅い運賃市況を背景に横ばいが続いてきたタンカーでは、VLCC(大型原油タンカー)が50万㌦安と反落した。マーケ ット筋によると、足元のバルカーの新造船価レベルは、ケープサイズが50万㌦安の5,000㌦(18万重量㌧型)となった。 地合いは弱く、今後5,000万㌦を割ることになれば3年ぶりとなる。パナマックスは20万㌦安の2,680万㌦(7万6,000重

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量㌧型)。ハンディマックス、ハンディサイズは弱含み横ばいで、それぞれ2,530万㌦(6万2,000重量㌧型)、2,150万㌦(3 万5,000重量㌧型)で推移している。タンカーの足元の新造船価レベルは、VLCCが50万㌦安の9,600万㌦。スエズマック ス、アフラマックス、MR(ミディアムレンジ)型プロダクト(石油製品)タンカーは横ばいで、それぞれ6,500万㌦(15万7,00 0重量㌧型)、5,350万㌦(11万5,000重量型㌧)、3,650万㌦(5万1,000重量㌧型)となっている。ガス船は、LNG(液化天然 ガス)船が横ばいの2億㌦(16万立方㍍型)、大型LPG(液化石油ガス)船のVLGCは弱含み横ばいの7,700万㌦(8万2,000 立方㍍型)。コンテナ船は1万3,000TEU型が横ばいの1億1,600万㌦、自動車船(PCTC)は6,000台積みが50万㌦安の5,9 50万㌦となっている。 ◎中古船 ◆中古船価 大・中型BC一部小幅続落【5.29】 ≪タンカーは全船型横ばい≫中古船マーケットで、大・中型バルカーの 中古船価相場が一部で小幅続落した。大型バルカーのケープサイズは、船齢10年物が直近と比べ100万㌦安、中型バ ルカーのパナマックスは船齢10年物が50万㌦安となった。他方、タンカーの中古船価レベルは全船型が横ばいで推移 している。バルカーの足元の中古船価レベルは、ケープサイズが新造リセール、船齢5年物でそれぞれ横ばいの4,700 万㌦、3,300万㌦。船齢10年物は100万㌦安の1,800万㌦と2週連続で下落した。船齢15年物は横ばいの1,100万㌦。パナ マックスは、新造リセール、船齢5年物がそれぞれ横ばいの2,850万㌦、1,750万㌦。船齢10年物は50万㌦安の1,150万㌦ と2週連続で値を下げた。船齢15年物は横ばいの700万㌦。ハンディマックス、ハンディサイズは全般的に弱含み横ば い。ハンディマックスは、新造リセール2,750万㌦、船齢5年物1,500万㌦、船齢10年物1,100万㌦、船齢15年物650万㌦。ハ ンディサイズは、新造リセール2,150万㌦、船齢5年物1,350万㌦、船齢10年物950万㌦、船齢15年物600万㌦。タンカーは 全船型で横ばい。VLCC(大型原油タンカー)は、新造リセール1億500万㌦、船齢5年物8,000万㌦、船齢10年物5,200万 ㌦、船齢15年物3,100万㌦。スエズマックスは、新造リセール7000万㌦、船齢5年物5,900万㌦、船齢10年物4,000万㌦。ア フラマックスは、新造リセール5,600万㌦、船齢5年物4,500万㌦、船齢10年物3,000万㌦。 ◆中古船価/ケープサイズ続落100万㌦安【5.14】 中古船マーケットでケープサイズバルカーの船価レベルが続落し た。足元は直近と比べ100万㌦安。バルカーの他船型は弱含みながら横ばいで推移しているものの、ドライ市況低迷に より下落圧力は強い状況が続いている。タンカーの中古船価レベルは、全船型で横ばい。マーケット筋によると、足元の バルカーの中古船価レベルは、ケーブサイズが新造リセール100万㌦安の4,700万㌦、船齢5年物は100万㌦安の3,300 万㌦、船齢10年物は100万㌦安の2,100万㌦、船齢15年物は100万㌦の1,100万㌦。バナマックス、ハンディマックス、ハン ディサイズは弱含み横ばい。パナマックスは、新造リセール2,850万㌦、船齢5年物上750万㌦、船齢10年物1,300万㌦、 船齢15年物750万㌦。ハンディマックスは、新造リセール2,750万㌦、船齢5年物1,600万㌦、船齢10年物1,100万㌦、船齢1 5年物650万㌦。ハンディサイズは、新造リセール2,150万㌦、船齢5年物1,350万㌦、船齢10年物950万㌦、船齢15年物60 0万㌦。タンカーの足元の中古船価レベルは、全船型で横ばい。VLCC(大型原油タンカー)は新造リセール1億500万㌦、 船齢5年物8,000万㌦、船齢10年物5,200万㌦、船齢15年物3,100万㌦。スエズマックスは、新造リセール7,000万㌦、船齢 5年物5,900万㌦、船齢10年物4,000万㌦。アフラマックスは、新造リセール5,600万㌦、船齢5年物4,500万㌦、船齢10年 物3,000万㌦。 ◆ブラジル事業で影響差/IHI、汚職事件の余波直撃【5.1】 IHIが2015年3月期連結業績予想を下方修正し、当期利益 を前期比約73%減の90億円(前回2月時点予想350億円)に引き下げた。ブラジルの造船・海洋合弁事業をめぐり、291 億円の特別損失を計上することが響く。国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職事件の余波が直撃した格好だが、市 場では“ブラジルリスク”を織り込んでいたとみられ、株価への反応は限定的だ。ただ、同じく合弁事業を手がける川崎 重工業は、影響は生じているものの、事業継続に問題がないという。影響度に差が出た背景には何があったのか。IHIは 日揮、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)と共同で設立した投資目的会社を通じてアトランチコスル造船所(EAS)に出資 しているが、EASの資金繰りが悪化。4月6日に出資にかかる損失などで連結当期利益に53億円のマイナス影響が生じ ると発表している。これに加え、EASに対する保証債務に見合う損失などを引き当てた。IHIが出資した13年当時、EASは 「大型海洋構造物を建造できるブラジル国内唯一の造船所」(IHI)でベトロブラス向けにドリルシップ7隻、タンカー20隻 などの受注残を抱える“金の卵”だった。ところが、ペトロブラス向け工事の発注者であるセッチ・ブラジルの汚職事件 への関与が明るみに出て、昨年11月から支払いが停滞。IHIはEAS向けに愛知工場(愛知県知多市)で手がけていた居住 区や船殻ブロックの建造をほぼ停止するなど「当面は損失の最小化を図っていく」(IHI)と“鬼子”になってしまった状況 だ。一方、川重が出資するブラジルの造船合弁会社もセッチからの入金遅延が生じており、経営に影響を及ぼしている のは事実だ。川重は同造船所に48億円を出資し、株式の30%を握る。ドリルシップ2隻の船体供給契約に基づく坂出工 場(香川県坂出市)での工事進捗率は1番船83%、2番船26%に達し、代価309億円のうち61億円が入金されているとい う。4月28日にはアナリストや報道関係者に対し、村山滋社長自らブラジル合弁事業の状況を説明。事業には日本貿易 保険(NEXI)の輸出保険が付保されていいるが、それにも増して「オデブレヒトが資金繰りを支援している」ことが大き く、「工場のスローダウン、つなぎ融資の借り入れ、一部レイオフなどで事業継続は問題ない。現地金融機関との交渉も 進捗している」と断言した。川重が出資する造船所の出資比率のうち、70%はオデブレヒト主導のJV(共同事業体)が握 る。オデブレヒトはブラジルの代表的な複合企業であり、事業規模は4兆円を超える。川重は「贈収賄事件への関与は一 切なく、誓約書ももらっている」(村山社長)という念の入れようだ。資源価格下落などによるブラジル経済の急速な悪 化もあり、日系企業が参画するブラジルの海洋・造船事業に不透明感が漂っているのは事実だが、「海洋資源開発の高 いポテンシャルは継続している」(IHI)。日本造船工業会の佃和夫会長(三菱重工業相談役)も「復活を見込んで仕込む 時期。手を引き動きにはなっていない。エンジニアリングリソースなどを十分に準備することが必要だ」としている。 ◆造船の作業員、多能工に育成/三井造船【5.11】 三井造船は造船所の作業者を多能工として育成する。配管など

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