Title
ヒト胃癌細胞を標的とした活性化リンパ球の誘導法 1) ヒト
胃癌から樹立した継代培養2株, GSU, GSSの特徴と性格につ
いて 2) 胃癌患者の所属リンパ節および摘脾細胞から固層化
抗CD3抗体とIL-2で誘導した活性化リンパ球の性格につい
て 3) MLTC感作リンパ球とIL-2誘導LAK細胞の混合培養で
活性増強がみられた胃癌の1例 - 特に活性化リンパ球の性格
について -( 内容の要旨(Summary) )
Author(s)
波頭, 経明
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1222号
Issue Date
1999-11-17
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/15049
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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 波 頭 経 明(愛媛県) 博 士(医学) 乙第 1222 号 平成11年11月17 日 学位規則第4条第2項該当 ヒト胃癌細胞を標的とした活性化リンパ球の誘導法
1)ヒト胃癌から樹立した継代培養2株,GSU,GSSの特徴と性格について
2)胃癌患者の所属リンパ節および摘牌細胞から固層化抗CD3抗体とlし2で 誘導した活性化リンパ球の性格について 3)MLTC感作リンパ球とIL-2誘導LAK細胞の混合培養で活性増強がみられた 胃癌の1例 一特に活性化リンパ球の性格について一 (主査)教授 佐 治 重 豊 (副査)教授 正 村 静 子 教授 高 見 剛 論 文 内 容 の 要 旨 ヒト癌に対する養子免疫療法(AlT)には..患者末梢血リンパ球(PBMC)をIL-2添加培地で培養・刺激して誘導 した活性化リンパ球が用いられてきた。しかし,自己癌に対する細胞傷害活性は低値のままで,期待された程の 治療効果がみられず,自己癌細胞との混合培養法(MLTC)あるいは癌関連抗原ペプチドなどを用いた特異的細胞 傷害性Tリンパ球(CTL)の誘導法が試みられている。しかし,自己癌細胞の普遍的な入手は困難で,末期癌患 者ではPBMCの採取も困難であるなどの問題があり,何らかの対策が望まれている。そこで,申請者らは普遍的 な自己癌細胞の入手目的で,手術時採取した癌細胞を組織培養し,2症例で株化培養細胞(GSU,GSS)の樹立 に成功し,その概要と株細胞の性格を論文1にまとめた。一方,胃癌手術時に郭宿されたリンパ節や10番リン パ節郭活目的で合併切除された脾臓から大量のリンパ球の採取が可能である。 しかし,領域リンパ節はNE二活 性が低く,肺臓は免疫抑制細胞の倉庫で,高い傷害活性を獲得することは困難と理解されている。そこで,申請 者らは所属リンパ節あるいは脾臓から採取したリンパ球を,固層化抗CD3抗体で選択分離し,Ⅰし2添加培地で CD3陽性細胞を誘導後,CD8あるいはCD4陽性細胞を選択分離し,その性格を細胞増殖能,抗腫瘍活性,細胞膜 分化抗原,走査電顕による超微細構造などから解析し,論文2にまとめた。さらに,上記GSU株細胞を用い患 者PBMCとMLTCして前感作後,IIJ-2誘導LAK細胞に添加刺激することにより,新しい活性増強法を試みたの で,その概要と活性化リンパ球の性格を詳細に分析し,論文3にまとめた。 研究対象と研究方法 研究I:ヒト胃癌から樹立した継代培養(GSU,GSS)の特徴と性格について 37歳・男性の胃休部に発生した3型胃癌の開腹時に採取した癌性腹水(sig>por)と75歳・男性の噴門部3型胃 癌の肝転移巣(tub2>por)から採取した癌細胞をRPMI-1640に10%FCS添加培地で組織培養し,2種類(GSU株 とGSS株)の株化癌細胞を樹立した。 研究Ⅲ:所属リンパ節および脾臓から採取したリンパ球を用いた活性増強法について 肉眼的転移陰性の1群リンパ節リンパ球(LNL)あるいは摘出脾臓から採取した脾細胞(SPL)を固層化抗CD3抗 体で選択分離し,IL-2添加培地でCD3陽性細胞を誘導後,12日目にCD8あるいはCD4陽性細胞を選択分離し,2 日後の活性化リンパ球を用い,その性格を詳細に検索した。 研究Ⅲ:MLTC感作リンパ球とIL-2誘導LAK細胞の混合培養による活性増強の試み 研究Iで樹立したGSU細胞と当該患者PBMCを1:20でMLTCを行い前感作後,21日目に予めPBMCとIL-2で 誘導した14日目のLAK細胞に添加刺激して活性増強を試みた。 研究結果 研究王:1)樹立細胞の形態はともに小型細胞で付着性増殖を示し,倍加時間はGSU株が16.8時間,GSS株が 32.0時間であった。2)走査型竃顕像で,GSU株は直径10∼12FLmの球形で豊富な絨毛を有し,GSS株は8∼9-99-FLmの小型な球形で中等度の絨毛がみられた。3)染色体分析で染色体モードは,GSU株が86(range83-87), GSS株が62(range59-64)であった。4)培養上宿中にGSU株ではCEA,CA19-9,TGF-β1の,GSS株ではTGF-β1の産生が確認された。5)免疫染色でGSU株とGSS株は共にKi67とPCNAが陽性,P53が中等度陽性,BAXと Bcl-2が陰性であった。また,RT-PCR法でGSS株にMAGE遺伝子の発現を認めた。 研究II:1)誘導リンパ球はCD3がはば100%陽性で,CD8優位であった。 2)SPL-CD8はLNL-CD8に比 べ各標的細胞に対して広範な活性スペクトラムを示した。 3)LNL-LAKはLNL-CD8よりも高活性で,SPL,