• 検索結果がありません。

IRUCAA@TDC : 頑張らなくても口腔の健康格差を縮める仕掛け-カリエスリスクとフッ化物応用そして歯根面う蝕-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IRUCAA@TDC : 頑張らなくても口腔の健康格差を縮める仕掛け-カリエスリスクとフッ化物応用そして歯根面う蝕-"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

頑張らなくても口腔の健康格差を縮める仕掛け−カリエ

スリスクとフッ化物応用そして歯根面う蝕−

Author(s)

眞木, 吉信

Journal

歯科学報, 118(5): 469-469

URL

http://hdl.handle.net/10130/4751

Right

Description

(2)

469 歯科学報 Vol.118,No.5(2018)

特 別 講 演 2

頑張らなくても口腔の健康格差を縮める仕掛け

-カリエスリスクとフッ化物応用そして歯根面う蝕-

東京歯科大学衛生学講座教授

眞木 吉信

歯科医療の時代的な流れをみると,1950年代から70年代は,あふれるほどの患者が歯科医院に押し寄せ,ほ とんどはう蝕や歯周病の対症療法に追われた時代であり,1990年代に入ると FDI から Minimal Intervention Dentistry(MID)の概念が提起され,必要最小限の侵襲に基づく歯科治療が提案された。一方,地域保健分 野においては歯科疾患の早期発見・即時処置(二次予防)を目指した公衆衛生施策から Primary Health Care へ,そして一次予防を重視した Health Promotion の考え方が主流を占めるようになった。その間,1978年に 歯科大学を卒業した私の最初の研究テーマはう蝕にかかわる細菌とその糖代謝で,カップリングシュガー,キ シリトールなど代用糖の研究や RD テスト,ミューカウントといったいわゆる Caries Risk Test(う蝕活動性 試験)の開発であった。その後,スウェーデン留学を経て,う蝕予防手段としてのフッ化物応用と高齢化社会 に対応した歯根面う蝕予防などの成人・高齢者の口腔保健管理をテーマとするようになった。特に,成人・高 齢者の歯根面う蝕の予防に対するフッ化物の応用の研究からは,フッ化物バーニッシュ「ダイアデント」の開 発と普及をもたらすことができた。 歯科疾患の予防は一回の処置で解決できるものではなく,う蝕に限って言えば,予防は発病リスクの先送り に過ぎないので,診療所では常に発病のリスクをモニタリングしながら,現在のリスクに対してどのような予 防手段で対応するかが問われ,このリスクを回避して健康な口腔を保持増進していくことが求められる。した がって,歯科医療の分野においては,予防も治療も定期的にリスクを評価し,そのリスクを回避するために適 切な処置を継続していくことが重要となる。一方,地域住民および学校や施設の集団を対象とした歯科保健の 場では,頑張らなくてもこれだけやっておけば予防ができる仕掛け(フッ化物やシーラントなど)を創ること が必須であろう。 保健医療分野における現代のテーマである「健康寿命」の延伸や「健康格差」の是正には,発病リスクの視 点を重視した High Risk Approach と,地域格差の問題からは「田舎の予防歯科,都会の予防歯科」という地 域の実情に適応した Population Approach の両輪が必要である。特に,social capital の重視など日本的な新た な観点が望まれるのではないだろうか。

≪プロフィール≫ <学会活動>

昭和53年4月 東京歯科大学学会評議員 昭和53年4月 日本口腔衛生学会理事

昭和63年3月 International Association for Dental Re-search 会員 昭和63年3月 日本老年歯科医学会理事 昭和63年3月 日本障害者歯科学会評議員 平成22年4月 日本歯科衛生教育学会理事 平成29年6月 第66回日本口腔衛生学会・学会長 <主な著書> ・むし歯・歯周病は感染症-発病の原因と予防- 2010 <略 歴> 年8月 少年写真新聞社 昭和29年 山形県生まれ ・日本口腔衛生学 会 フ ッ 化 物 応 用 研 究 委 員 会 編 集 昭和53年3月 東京歯科大学卒業 フッ化物応用の科学 口腔保健協会 東京 2010 昭和62年9月 スウェーデン,ルンド大学歯学部口腔微 ・フッ化物をめぐる誤解を解くための12章 医歯薬出版 生物学講座留学(スウェーデン政府給費 2014 留学生,1年5カ月) ・う蝕予防の実際 フッ化物局所応用実施マニュアル 平成2年4月 東京歯科大学口腔衛生学講座助教授 日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編 社会保険研 平成14年4月 東京歯科大学衛生学講座教授 究所 2017 平成14年4月 (公財)ライオン歯科衛生研究所附属東京 ・日本口腔衛生学 会 フ ッ 化 物 応 用 研 究 委 員 会 編 集 診療所院長 フッ化物応用の科学 第2版 口腔保健協会 東京 平成22年4月 東京歯科大学社会歯科学講座教授 2018 平成28年4月 東京歯科大学衛生学講座教授 ・ゼロからわかる小児う蝕予防の最前線 クインテッセ ンス出版 2018 ― 101 ―

参照

関連したドキュメント

断面が変化する個所には伸縮継目を設けるとともに、斜面部においては、継目部受け台とすべり止め

調査の概要 1.調査の目的

絡み目を平面に射影し,線が交差しているところに上下 の情報をつけたものを絡み目の 図式 という..

本時は、「どのクラスが一番、テスト前の学習を頑張ったか」という課題を解決する際、その判断の根

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

えて リア 会を設 したのです そして、 リア で 会を開 して、そこに 者を 込 ような仕 けをしました そして 会を必 開 して、オブザーバーにも必 の けをし ます

(2) 交差軸(2軸が交わる)で使用する歯車 g) すぐ歯かさ歯車.

「欲求とはけっしてある特定のモノへの欲求で はなくて、差異への欲求(社会的な意味への 欲望)であることを認めるなら、完全な満足な どというものは存在しない