• 検索結果がありません。

EGF刺激によるヒト口腔癌細胞の運動シグナル伝達の解析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "EGF刺激によるヒト口腔癌細胞の運動シグナル伝達の解析"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title

EGF刺激によるヒト口腔癌細胞の運動シグナル伝達の解

析( はしがき )

Author(s)

柴田, 敏之

Report No.

平成13年度-平成14年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号13672115) 研究成果報告書

Issue Date

2002

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/632

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

はしがき 口腔癌の治療成績は診断技術や治療法の進歩に伴い近年著しい向上を遂げてきている。し かしながら、癌細胞のもつ浸潤・転移能に起因する転移により制御不能となる場合も多く存在し、 治療成患向上の大きな障害の一つとなっている。一般に癌の転移は、癌細胞の原発巣からの喜 藤にはじまり、最終的には標的臓器での増殖という過程を経て成り立つと考えられており、血管内 皮細胞や細胞外マトリックスに対する接着能、細胞運動能、細胞外マトリックス分解酵素産生態、 血管新生誘導能ならびに免疫担当細胞からの逃避能などが、転移成立に重要な癌細胞側因子と 考えられている。このうち癌細胞の持つ運動能は浸潤、転移の過程において重要な働きをして いることが知られている。一方、このような癌細胞の転移形質は発癌当初から備わっているわけ ではなく、癌細胞周囲の実質・問質細胞をはじめとする宿主正常細胞などの微小環境において、 様々な増殖因子、サイトカインなどの修飾により徐々にその性格を備えていくと考えられている。 我々は、これまで、ヒトロ腔扁平上皮癌細胞がEGF受容体を過剰に発現し、周囲にEGFを多く 含む唾液が存在する環境下にあることに注目し、EGFが癌細胞の浸潤・転移に及ぼす影響を検 討してきた。その結果、EGFがヒトロ腔癌細胞の運動能、細胞間通過能などを増強し、癌の浸 潤・転移に促進的に作用する現象を見い出して来たが、この現象に関わる機序は不明のままとな っていた。そこで、本研究では、EGF刺救により生じる細胞運動にかかわる細胞内シグナル伝達 の解析を行い、機序を明らかとすると共に、その抑止策を検討した。 本研究の結果、ヒトロ腔扁平上皮癌細胞株よりEGF刺激に対し高感受性のクローンと低 感受性のクローン樹立し、その浸潤シグナル(運動能克進シグナル)がEGF高感受性クロー ンで‡ま、 【EGF受容体リン酸化(erbBホモニ量体)⇒PLCJy活性化⇒PKC活性化] 又は [EGF受容体リン酸化(erbB,erbB3ヘテロニ量体)=}PI3K活性化⇒PKCの活性化】 の2つの経路により伝達されること。また、各々のシグナルは各々nPKC∂,aPKCEの2つ のPKC分子種に伝達され、この二つのPKC分子種が重要な働きをなしていることが明らかと なった。また、逆に、EGF刺激によるetbBホモニ量体およびerbB,erbB3ヘテロニ量体形 威から始まる2つの経路のいずれか一方を抑制することにより、細胞運動の先進は抑制される ことが示された。この結果は、近年開発されて来たEGF受容体ならびに受容体シグナル伝 達分子を分子標的とする薬剤の作用機序の検討を行いその特性を位置づけるために有用な 細胞モデルを樹立したことを意味すると考えられ、今後、新たな口腔がん治療戦略ならびに EGF受容体等を壕的とする分子標的治療に於ける効果とその限界・改善点を明らかとする可 能性があると考えられた。

参照

関連したドキュメント

 がんは日本人の死因の上位にあり、その対策が急がれ

 スルファミン剤や種々の抗生物質の治療界へ の出現は化学療法の分野に著しい発達を促して

 仮定2.癌の進行が信頼を持ってモニターできる

、術後生命予後が良好であり(平均42.0±31.7ケ月),多

近年、めざましい技術革新とサービス向上により、深刻なコモディティ化が起きている。例え

 我が国における肝硬変の原因としては,C型 やB型といった肝炎ウイルスによるものが最も 多い(図

要旨 F

前項では脳梗塞の治療適応について学びましたが,本項では脳梗塞の初診時投薬治療に