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竹森一司瀞樋口克彦鷺中村三郎※

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Academic year: 2021

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(1)

発作性心房細動例でのDCによるQTdispersionの 時間的推移と1231-BMlPPとの対比

竹森一司瀞樋口克彦鷺中村三郎※

藤本学欝 池田孝之※

者(グラフ内赤色)においては、除細動後に QTdispersionは明らかに増大した。QT間隔を Bazettの式を用いてRR間隔で補正して求めた QTcdispersionも同様の変化を示した。

除細動直後にQTdispersionの増大を認めた狭 心症患者のQTcmaximumおよびQTcminimum の推移を図1bに示した。除細動直後のQTc dispersionの増大はQTcmaximumがより増大し たことが原因していた。

図2にこの症例の5分後および'5分後のQT isochroneMAPを示す。5分後に前壁中隔領域の QT間隔の増大とともに同領域で等時線が密に なっていたが15分後には改善していた。

これに対し、心筋虚血を伴わないと考えられる 症例のQTisochroneMAPにおいては5分後15分 後で明らかな変化は認めなかった。

次に、DC除細動後にl231-BMIPP心筋スキャンを 施行した症例を図3に示した。DC除細動後に全体 的に不均一性が強くなりHL比が低下を認めた。

〔考察〕

DC除細動はl231-BMIPPで認められる心筋の脂 肪酸代謝に影響を及ぼす可能性が示唆された。ま た、虚血心筋においてはDC除細動直後に心筋の興 奮回復時間の不均一性を増す可能性が考えられた。

〔目的〕

発作性心房細動の治療法としてDCshockを用 いた除細動があり、日常臨床においても広く行わ れているが、DC除細動が心室筋に及ぼす影響につ いては不明である。今回、我々は発作性心房細動患 者に対して、DC除細動後に経時的な体表面心電図 記録(MAP)を用い、DC除細動が心筋の興奮回復 時間に及ぼす影響を検討するとともに、l231- BMIPPを用いて、DC除細動が心筋の脂肪酸代謝 に及ぼす影響について検討した。

〔対象〕

対象は発作'性心房細動患者8例であり、患者背景 は表1に示した。男性2例,女性6例、年齢は48~81 歳で、平均年齢66歳であった。狭心症患者2例のう ちで症例4のみ冠動脈造影を施行し、有意狭窄が認 められていた。心房細動の期間は2日から18ケ月 であり、心房細動の期間が長いほど、除細動に要す るエネルギー量が大きい傾向にあった。

〔方法〕

ThiopentalSodiumを100~150mg用いて入 眠させ、DCshockにて除細動を行った。洞調律を 回復したことを確認した後5分後,15分後,30分後,

60分後にフクダ電子社製VCM3000にてMAPを 記録し、得られた87誘導点からの記録よりそれぞ れのQT間隔を計測した。これより各時間における QTmaximumQTminimumおよび両者の差である QTdispersionを求めるとともにQTisochrone MAPを作成し経時的に比較検討した。また、MAP の記録終了後に2症例においてl231-BMIPPによる 心筋スキャンを施行した。

〔結果〕

MAPの記録時のRR間隔については経時的な変 化を認めなかった。

QTdispersionの推移を図laに示す。全体的に 経時的な変化を認めなかった。しかし、冠動脈造影 にてLADsegment7に75%狭窄を認めた狭心症患

※市立敦賀病院心臓センター

-23-

(2)

第29回北陸循環器核医学研究会(1997.12)

対象患者の背景 姉、

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A11767412

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▲表1 ▲図1a

QTdispersionの推移 狭心症患者のQTcmaximum およびQTcminimumの推移

765432

iiitlL

HeartLungratio(H/Lratio)

planar1.84_隆1.76

SPECT3.82331 5min

RR=970,sec

ABCDEFGHIJKLMA

15mm5 RR=1000,sec3

蕊`鍔

ABCDEFGHIJKLMA

4001I’540,sec

baseline postDC

▲図2狭心症患者のQTisochroneMAP ▲図31231-BMlPP心筋スキャン

-24-

aqe disP月旦ロ ATduration DC(J)

75 SSS 10days

78 AR・MR・TR IzdaVs 100

3’ 54

7days 80

81 AP ロdays 100

54 UnronlctnWoiditDs 7months

48 DM,HT 4months 20,

63 18months 200

74 2dayS 50

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参照

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