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淳一瀞谷口

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Academic year: 2021

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セッションⅡ

99mTC標識心筋血流製剤の心筋内血流分布の特徴

201TIとの比較

久慈分校 一英瀞

久志瀞 中嶋憲一瀞

利波紀久瀞 久田 淳一瀞谷口 充※

欣一※

新しい99mTc標識心筋血流製剤が開発され日本 でも99nlTc-MIBIと99mTc-SQ30217が ̄般臨 床使用されるのも間近である。これらの99mTc標 識心筋血流製剤について201TlとSPECTにて比 較した。目的は、99mTc-MIBIおよび99mTc-SQ 30217と201TlのSPECT心筋血流パターンの違 いを知ること、99mTc-SQ30217のSPECT心筋 血流分布の経時的変化を調べることである。

〔対象と方法〕

対象は、99mTc-MIBIが8症例で安静時およ び負荷時の16画像、99mTc-SQ30217が5症例 であった。方法は、99mTc-MIBIと99nlTc-SQ 30217では、中央部SPECT短軸断層像を3枚加 算して前壁,中隔,後壁,側壁,のそれぞれに同 じ大きさの矩形関心領域(ROI)を設定しこの平均 カウントを得た。この各平均カウントの前壁平均 カウントに対する比を算出しそれぞれの心筋血流 製剤で比較した。99mTc-SQ30217については、

同様の矩形ROIをとり前壁平均カウントに対す る各壁の平均カウント比を算出し、経時的に比較 した。また、同症例でBulrseye表示にして、90 度の扇型ROIを設定し、同様に前壁平均カウン トに対する各壁の平均カウントの比を経時的に比 較した。

〔結果および考察〕

99mTc-MIBIでは、前壁に対する下壁平均カ ウント比が201Tlに比較して大きく、201Tlでは 平均0.62±0.16であるのに対し99mTc-MIBIで は0.69±0.20でありpaired ̄testでも有意差(<

0.01)を認めた(Fig1)・側壁に対する下壁の比 も同様に有意に99mTc-MIBIの方が20'Tlより も高くなった。前壁に対する下壁の平均カウント 比の201Tlに対する99mTc-MIBIの比は1.11±

0.17,側壁に対する下壁平均カウント比の比は 1.08±0.16であった。99mTc-MIBIでは201Tlに 対して約10%ほど下壁の前壁及び側壁に対する集 積比が高くなった。この原因として考えられるこ とは、肝臓へ99mTc-MIBIがよく集積しその散乱 線の影響を受けているかあるいは肝臓の-部が断 層像内に重なってしまうこと、99mTcの2olTlに

対する吸収の差によるもの,99mTc-MIBIの 20]Tlに対するextractionの差Iこよるもの等が考

えられた。

99mTc-SQ30217ではdynamicSPECTデータ の2分から19分までの3分ずつの短軸断層像に同 様のROIをとって、前壁の平均カウントに対す る各壁の平均カウントの比を経時的に比較した。

99mTc-SQ30217のSPECT像の経時的変化は、

時間が経つにつれて心筋からのwashoutが進み 肝臓への集積が増して肝臓に対して心筋の集積は 急速に低下してゆく。心筋下壁部分で肝臓との重 なりが多い場合があり、心筋下壁との区別がつき にくく判定は容易でなくなる(Fig2)。矩形ROI を心筋上に設定した場合では、前壁平均カウント に対する各壁の平均カウントは経時的にばらつく 傾向が認められた。BulTseye表示に扇型ROlを 設定した場合は、前壁平均カウントに対して下壁 平均カウントのみが相対的に集積が高まる傾向が 明らかであった(Fig.3,4)。約8分以降では次第 に肝臓から下壁への散乱等の影響が強まるため評 価に注意を要することがわかった。SPECT像に 矩形ROIを設定した場合と、Bulrseye表示に扇 型ROIを設定した場合の差は、BulTseye表示に 肝臓の一部が取り込まれる可能性が高いためと思 われる。

99mTc-MIBIと201TlのSPECT比較では下壁 に対する前壁の平均カウント比は2olTlに対して 99mTc-MIBIは1.11倍、下壁に対する側壁の平 均カウント比は1.08倍となり、それぞれの比は 20,T,より約10%高くなる。99mTc-SQ30217 では経時的に肝臓への集積が心筋に対して急速に 高まるため読影や定量には注意を要する。Bulrs eye表示では、肝臓の影響がでやすいので注意す る。以上より、新しい99,UTC標識心筋血流製剤は その特徴をよく考えて判定することが大切である。

〔文献〕

NunnAD:Radiopharmaceuticalsforimagingmyo‐

cardialperfusion・Semin.NucLMed20:111-11 8,1990

※金沢大学核医学科

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