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竹村博文瀞榊原直樹滞坪田誠※喬瀞

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(1)

携帯用連続心機能モニターによる 冠動脈バイパス術の評価

手取屋岳夫瀞川筋道雄学沢重治※

竹村博文瀞榊原直樹滞坪田誠※

欣一※※ 喬瀞

岩久

滝 淳一,※※村守朗灘※

VESTは超小型RI検出器を左室上の胸壁に装 着固定したまま運動負荷を行えるため、心室運動 の連続的観察が可能である。このVESTを用い て冠動脈バイパス術(CABG)前後の運動負荷によ る心機能動態の変化を検討した。

〔対象と方法〕

対象はCABG術前と術後1ケ月目に金沢大学 核医学科にてVESTを施行した50例で、男'性41 例,女性9例、年齢は35歳から69歳、平均57歳で あった。冠動脈病変は1枝病変1例,2校病変14 例,3枝病変27例で左主幹部病変は8例に認めた。

心筋梗塞既往例は28例で全体の56%であった。

CABGの平均グラフト数は2.7本、内胸動脈は45 例90%に使用した。術後1ヶ月にDSAまたは冠 動脈造影にて確認したグラフト開存率は、内胸動 脈は100%、静脈グラフトは93%であった。運動 負荷はエルゴメータを用い25W毎の多段階漸増 法で行い、疲労,呼吸困難,ST変化により負荷

を中止した。

〔結果〕

運動負荷中のEFの変化は、運動負荷により EFが上昇する上昇型(typeA)、一旦上昇するが 負荷が増すと下降する上昇低下型(typeB)、EF が変化しない不変型(typeC)、運動負荷により

EFが下降する低下型(typeD)の4型に分類され た(図l)。術前typeAが6例,typeBが8例,

typeCが11例,typeDが25例で異常型が88%で あったが,術後は35例がtypeAで,typeBは7 例,typeCは5例,typeDは3例のみであった

(図2)。

負荷回復期のEFは、負荷終了直後より上昇し ピークに達した後、負荷前値に復するパターンを とった。今回の検討の結果を図3に示す。縦軸に 負荷前値に対する運動負荷によるEFの変化率と 回復期の最大EF値の変化率、横軸に負荷終了時 からEFがピークに達するまでの時間recovery timeを秒で示した。中抜き九は術前を、黒丸は 術後を示す。運動負荷時のEFの負荷前値に対す る変化率は、術前9.9%低下したのに対し術後は

13%上昇し有意に改善した(p<005)。回復 時間は術前195秒に対し術後は98秒と有意に短縮 した(p<0.05)。回復期最大EF値の負荷前値 に対する変化率は術前26.3%,術後31.1%で術後 により高いピーク値を示したが有意差は認めなか った。

症例を3例提示する。症例1は69歳男性でLAD 100%,CX90%,RCA75%で心筋梗塞の既往は ない。LADには内胸動脈,CX,RCAには静脈グ ラフトを用いて血行再建を施行した。術前EFは

運動負荷により78%から52%に低下するtypeD

であったが、術後は71%から88%まで負荷と共に 上昇するtypeAに改善した(図4-a)。症例2 は48歳男`性でLMT50%,LAD75%に対してLAD に内胸動脈、DiagonalとCXに静脈グラフトを 用いた3枝バイパス術を施行した。術前EFは運 動負荷により55%から68%にまで上昇したが負荷 が50Wを越えると下降し始め、負荷終了時には 安静時よりも低い42%にまで低下し、typeBを 示した。術後は64%から73%まで負荷と共に上昇 するtypeAに改善した(図4-b)。症例3は35 歳男,性、家族`性高コレステロール血症の症例で、

RCA100%,LAD90%で下壁梗塞の既往があり EF29%と低左心機能であった。この症例に対し てLADに内胸動脈、RCAに静脈グラフトでバ イパス術を行った。術前は運動負荷中EFが変化 しないtypeCであったが、術後グラフトが開存 していたにも関わらずEFはtypeCを呈した

(図4-c)。

〔考察〕

運動負荷中の心機能動態はVESTにより既述 の4つのtypeに分類できた。typeAは正常型、

typeB,CDは異常型と考えられる。CABGによ って運動負荷対応能の改善が認められた。しかし、

術後にtypeCDに留まる症例もあった。これは グラフト閉塞例や重症心筋梗塞による心筋viability の不足が原因と考えられるが、原因不明の症例も あり更に詳細な検討が必要と考えられた。負荷回 復期のEFは術後により短時間にピーク値に達し ており、心筋虚血の改善を示した。VESTは心 機能動態の評価を可能にする新しい有効な検査法

と考えられた。

※金沢大学第一外科

※※同核医学科

(2)

PREORPOSTOP.

typeA

typeB typeC typeD

▲図2

o100200sec RECOVERYTIME

▲図1

▲図3

Casel;69MLA、100%,CX90%,RCA7596

preqD

Case3;LA、90%RCA10096

preop

50 50

PosOoPOMA→LADSVG→CX,RCA) postop0MA→LADSVG→RCA)

50 50

▲図4-a ▲図4-b

▲図4-c

-10-

参照

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