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糖尿病性結節性病変の亜型とその形成機序

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Academic year: 2021

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糖尿病性結節性病変の亜型とその形成機序

著者 内藤 毅郎

著者別表示 Naito Takero

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成2年7月

ページ 4

発行年 1990‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/14755

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学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第909号 平成元年6月7日 内藤毅郎

糖尿病性結節性病変の亜型とその形成機序

論文審査委員主査 副査

服部信 竹田亮祐 松田保

内容の要旨および審査の結果の要旨

糖尿病性結節性病変の形成機序に関しては、いまだ一定の見解がえられていない。本研究では糖尿病性 腎症の病理組織像を詳細に検討することにより、結節性病変の亜型分類を試みるとともに、免疫蛍光抗体 法により、おのおのの亜型における膠原線維の同定を試みた。

研究方法:1次性糖尿病患者348例よりえられた宵組織のうち、緒節性病変が認められた63標本につい て、光顕および電顕観察を実施し、くわえて免疫蛍光抗体法によりⅣ型およびⅥ型膠原線維の分布を同定 した。なお、本研究では、係蹄末梢部に小葉中心性にみられるエオジン好性、PAS染色陽性物質よりな る類円形構造物を結節性病変と規定した。

研究成績:緒節性病変には、病理組織学的に異なる2型が観察された。一つは、PAM染色に濃染する 物質が不規則な網状構造を示すものであり、これをI型結節とした。網状構造に一致して、Ⅳ型およびⅥ 型膠原線維が検出された。一方、Ⅱ型結節とした他の一つは、PAM淡染性を示す類同心円層状構造物を 主要構成成分とし、蛍光抗体法ではⅣ型線維の蛍光は微弱であった。観察された結節の亜型に基づき、63 症例を、I型結節のみが認められた23例(I型結節群)と、Ⅱ型結節が認められた40例(Ⅱ型結節群)と の2群に分けた。全例にⅡ度以上のび漫性病変が認められたが、2群間でその程度に差はなかった。細動 脈硬化症については、Ⅱ型結節群は全例がⅡ度以上の病変を有しており、I型結節群に比べ高度であった (p<0.05)。また、び漫性病変がⅣ度と高度で、細動脈硬化症が1度と軽度であった3例は、いずれもI 型結節群に属し、逆にび漫性病変がⅡ度と比較的軽度で、細動脈硬化症がⅢ度と高度であった3例は、Ⅱ 型結節群に属していた。なお、mesangiolysisおよび微小血管瘤は、Ⅱ型結節群ではそれぞれ100%、80%

に、I型結節群では43.5%、0%に認められ、Ⅱ型結節群で高頻度であった(p<0.01)。

まとめ:結節性病変には、び慢性病変の進展により形成されるものと、mesangiolysisを介した係蹄の 再構築過程において形成されるものとの、相異なる2型のあることが判明した。また形成される結節性病 変の亜型を規定する因子として細動脈硬化症の関与の大きいことが示唆された。この成績は、糖尿病性腎 症の原因および治療法を考えていく上で、極めて示唆に富むものであり、腎臓病学に資するところが大き いものと考えられた。.

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