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論 文 内 容 の 要 旨

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 の 要 旨

論 文 提 出 者 利光 拓也

Susceptibility of the Wnt/β-catenin Pathway Accelerates Osteogenic Differentiation of Human Periodontal Ligament Stem Cell Spheroids

研究目的

単層培養と比較して、スフェロイド培養は幹細胞の分化能を促進することが報告されている。

スフェロイド培養での分化亢進は、インテグリン・シグナル経路の活性化が関与することが推測 される。インテグリン経路の活性化は骨分化の誘導機序の一つであるWnt/βカテニン・シグナル 経路との相互作用を展開する可能性が示唆されている。本研究ではヒト由来歯根膜幹細胞 (HPLSCs)をスフェロイド培養し、インテグリンを介した Wnt/βカテニン・シグナル経路の感受 性亢進が骨分化促進に関与するかを検討した。

方法

HPLSCsを低接着性96wellプレートに播種し、スフェロイドを作製した。骨分化誘導を施した

HPLSC スフェロイドおよび平面培養 HPLSC 細胞における骨分化能の比較をした。さらにイン

テグリン・シグナル経路関連因子の発現解析を、免疫細胞染色およびwestern blotting (WB)法で 行った。Wnt/βカテニン・シグナル経路の感受性に関しては、Wnt3a添加によるシグナルの活性 化またはDkk-1添加によるシグナル阻害を行った HPLSCスフェロイドでALP活性染色、免疫 細胞染色およびWBを行った。

結果・考察

HPLSCsスフェロイドにおいてOsterixRunx2の発現亢進およびALP活性染色の増強がみら れた。また、スフェロイドにおいてはインテグリンβ1及びp-FAK発現の亢進も認めた。この結

果は、HPLSCスフェロイドではFAKを介したインテグリン・シグナル経路が活性化し、骨分化

誘導が亢進したと考えた。

Wnt3a 添加により、Wnt/βカテニン・シグナル経路を活性化させると、Osterix Runx2 現の亢進およびALP活性染色の増強がみられた。これらの結果はWntシグナル阻害因子である

Dkk-1 添加により抑制された。以上のことから、スフェロイド培養によりインテグリン・シグナ

ル経路が活性化されたHPLSCsは、Wnt/βカテニン・シグナル経路の感受性が促進し、それに伴 い、骨分化誘導が亢進されたと推測した。

結論

HPLSCsスフェロイドにおける骨分化誘導の促進は、インテグリン/FAK・シグナル経路を介した Wnt/βカテニン・シグナル経路の感受性亢進によることが示唆された。

参照

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