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イギリス私的退職年金制度の租税特典について(三 )

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(1)

イギリス私的退職年金制度の租税特典について(三

その他のタイトル On the Tax Allowance of Pension Schemes in England (III)

著者 川元 英二

雑誌名 關西大學商學論集

巻 8

号 6

ページ 507‑521

発行年 1964‑02‑29

URL http://hdl.handle.net/10112/00021611

(2)

507 

イギリス私的退職年金制度の租税特典について曰︵川元︶ 9一九五六年財政法下の信託制度

租 税 特 典

し)

イギリス私的退職年金制度の

一九五六年財政法により︑自営業者等の個人と生命保険会社との間の直接契約に痣づく退職準備とともに︑信託 制度が用いられることになった︒従って既述の従業員退職年金制度の場合と同じように︑生保会社との契約か︑信 託かの選択が存在する︒そして信託制度を設けることのできる団体に関して︑次のような制限がおかれている︒

国英国の法律下に設定され︑英国内で管理されている制度であること 伽特定の職業に従事または関係している人々のために設定されている制度であること 団英国で特定職業に従事している人々のうちの︑顕著な割合を占める人々の団体による︑取消し得ざる信託の下に 設定された制度であること

一九五六年財政法第二二条および第二三条︵続き︶

このようにしてこの目的のための信託制度は︑ただ自由業者協会

( p r o

f e r n

i o n a

l

o r g a

n i s a

t i o n

s )

同業組合

( t r a

d e

a s s o

c i a t

i o n s

) 労働組合

( t r a

d e

un

io

ns

) その他同様団体によってのみ設けられることができる︒その範囲を少しく

JI 

→ 

(3)

508 

前述のように自家投資の基礎による退職年金の採用は︑現在のところいまだ行なわれていない︒もっとも数団体

がこの可能性に対して大いに考應を払っているようである︒従業員制度における自家投資飛金の普及にかんがみる 1 1

一九五六年財政法下の自家投資信託制度の不振 は数生保会社との︑年金の再保険に基づくものであった︒一九五六年財政法下の自家投資信託制度がどうしてない 広くし︑信託制度をある会社内︑またはある一群の会社に許すようなことはできないものと︑狸解されている︒

このようにして若干の団体は自家投資基金としての信託制度を︑もしその加入者が希望するならば︑設けること

ができる︒このような基金ではよく択ばれた株式に投資することによって︑

る︒しかし現在︵一九六0年頃ー筆著︶そのようにしてこれまで設けられた信託制度のすべては︑

かという狸由は後に考察することにしよう︒

1 0 生保会社に再保険の信託制度

一︑二の場合においてこのような信託制度を設定している自由業者団体または同業組合は︑生保会社により一般

に提供のものと︑著しく異なる給付を与える取定めをしている︒しかしよりしばしば︑このような信託制度によっ

て提供しているものは︑生保会社によって提供しているものにすこぶる似ている︒例えば年金保険料は将来より麻

くなるものと見込まれるのであるが︑現行料率表の将来の保険料への適用維持の保証︑その他を含んでいる︒

自由業者団体によって設けられている若干の再保険利用の信託制度は︑例えば年金年齢前の死亡における保険料

返遠付︑年金年齢前または後の死亡に際する寡婦復帰年金付︑またはユニット信託方式︑による自営個人退職年金

を与える諸条項の︱つを選択できるようになっている︒このような条項の︱つまたは二つ以上の条項を入れること

も可能である︒ 退

インフレに対するヘッジを獲得でき

一生保会社また

(4)

509 

退

一九五六年財政法下の制度によるこの種類が︑何故採用されなかったかを考察することは︑若干興味があ

る︒それはおそらく第三七九条を採用する場合における基本的な雇主●従業員関係と︑

の場合における自由業者協会︵同業組合︶に存在している協会︵組合︶

ら生じているものであろう︒ •その加入者関係、との問の基本的差異か

自家投資基金の下では掛金と給付との関係は︑予めきびしく定めることができないということは︑どうしてもっ

き纏う事柄である︒この点に関して特に基金蓄積の率および加入者の死亡経験が重要であるが︑当初は第三七九条看

基金の創設に際し︑保険数理的推計に基づくある特別の関係が仮定されるとはいえ︑ときどき剰余金または欠損金

の生ずることは避けられない︒これ等のものが純粋に一時的変動によるようにみえるならば︑当分何の処置もとら

れないであろうが︑そうでなければ年金額の大きさまたは掛金率を適当に変更する決定が行なわれるであろう︒上

記の決定の何れかが受託者により採られなければならないであろうが︑基金が醸出制であっても一属主は︑通常コス

トの少なくとも半分を負担する事実をみれば︑その決定はほとんどあらゆる場合において︑然るぺき経路をへて定

められる︑雇主の見解に左右されるであろう︒このことは従業員にも合理的なものとして一般的に受け入れられる

であろう︒というのは一雇主によるこのような決定は︑彼の通常の機能の︱つであり︑また如何なる場合でも従業員

は醸出した彼自身の金額に対する価値以上のものを得るであろうからである︒

しかし協会︵組合︶とその加入者との間の関係は︑はるかにより稀薄な性質のものである︒雁主はその年金某金

に生じた欠損を填補するために彼のお金を物惜しみせず使う心構えでいるかもしれないが︑協会はしばしば協会の

規定によって︑その一般的準備金をこのような目的のために利用することは︑許されていない︒大部分の協会の準

備金は同じような加入者数のある雇主の準備金と較べ僅かである︒そしてこのような準備金が相当存在しても︑信

一九五六年財政法制度採用

(5)

託制度に参加している協会加入者のみが受取る給付を維持するために︑この準備金が適用されるということは︑おそらく不公平と思われるであろう︒もしもその制度で適当に投資がされるならば︑剰余金の生ずるのは不足金の生ずるよりもより一般的であろう︒しかし剰余金も不足金の生ずる往どではないが︑困惑させる点がある︒というのはどんな剰余金分配の方法が用いられようとも︑それは疑いもなくある人々がより有利なようにみえるのが︑避け難いであろうからである︒このことは協会のような団体が︑あらゆる時において避けようと努めていることである ︒

一九五六年財政法下の信託制度が普通の方式よりむしろユニット信託方式により運営されるな

らば︑よし完全でなくとも大部分避けられそうに見えるのである︒各掛金でそのときの価格におけるユニットを購

入する︒そして支給される年金額は支給時のユニットの価格によって決定される︒またこの価格は︑基金の実際の

経験によって支配されるであろう︒この方式によって運営される制度は︑第三七九条の場合におけると同様︑相当

良好な結果を生むことが期待されるであろう︒しかし結局における平均しての好結果というのでは︑支配する協会

の心中に︑やはり不安を生み出すに相違ないのである︒加入者は大部分の場合︑うまくやって行けるであろうが︑

不況の市場時における年金受給者は︑生活水準の低下を招くであろう︒従業員退職年金制度においては︑年金額が

通常一時的性質の動揺があっても︑つねにある水準を維持し易いであろうが︑上記のユニット信託方式のものでは

そのように行かぬこともある︒良識のある加入者は彼の行なっているのは株式投資であり︑ある期間後にはその評

価がよりよくなる可能性があるということ︑しかしその年金支給の開始のタイミングが運の悪いこともあり得ると

いうことを認識していることであろう︒しかし仲々そのように認識のされぬことも多いようである︒

1 2 自営個人退職年金か第三七九条または第三八八条下制度か 退

(6)

511 

退

の免税すら与えられないからである︒ ⑱ 支配取締役である人はその事業に関係ある従業員退職年金制度またはシルクハット制度に加入することはできない︒もちろん自営業者も従業員制度に加入することができない︒彼等はその退職に対して︑自ら準備しなければならない︒そして自営業者型︵個人契約︶退職年金

("

re

ti

re

me

nt

an

nu

it

y"

1以下﹁自営個人退職年金﹂と呼ぶことと

する︶か養老保険による年金かのどちらかを選択しなければならない︒後者の方法は一九五六年財政法第二七条に

より︑顕著なる影響をうけているので︑この選択の考察は次節七で行なうことにする︒

従業員退職年金基金またはシルクハット制度の加入者は︑自営個人退職年金を契約する資格を持っていない︒

︵もっともその扉用先と関係のない他の所得を得ているときは別である︶︒もし彼がその退職準備をより多くしよ

うとするならば︑実際上自から養老保険を契約するよりほかない︒自から据置年金を契約する可能性も存在する

が︑これは通常不経済である︒というのはこのような契約は︑養老保険保険料で利用し得る︑限られた生命保険料

しかし雇主の醜出する退職年金制度への加入資格のある人が︑加入を強制されていない場合が残っている︒この

ような場合従業員が加入しないならば︑彼は自営個人退職年金の下の免税を受ける資格がある︒それ探ど上級でな

い従業員の典型的な場合において︑雇主は上述のような加入を望まない従業員に対し︑自営個人退職年金への保険

料を払うことができるようにと︑給与を増加するようなことは普通行なおうとしないであろう︒これは上述のよう

な加入拒否が何の魅力をも生まないようにとのためである︒

しかし会社が上級従業員または非支配取締役に対し︑基金またはシルクハット制度の加入者にはエポンドの給与

を︑非加入者に9ポンドの給与を提供し︑9の工を超える部分は退職年金に用いることができるようにしている場

合が起る︒このような選択を利用し得るとき︑二つの顕著な場合がある︒第一の場合は会社は熱心に関係の人に可

(7)

りも多い年金額を与えられる︒ 一般的に二つの点について考慮することができる︒すなわち 能なだけ最高退職年金額を与えようとしているものである︒第二の場合は会社はその人のためにある一定の金額を払おうとしているが︑これを従業員基金またはシルクハット制度に払込まれたものとするか︑あるいは自営個人退職年金保険料に適用の特別給与とするかに関して、従業員に選択の余地を与えているものである。第二の場合会社~は直接に保険料を払うことはできず︑関係個人によって払うことになるのであるが︑厳密にいって上述のような特別給与が実際上そのように払込まれているかどうかを︑保証することはできない︒しかし実際上︑退職年金に対する保険会社への送金を︑郵便局を通して行なうよう求めることによって︑これを保証することができる︒

上述の二つの楊合のうちどちらが起ろうとも︑適当な決定ができるようにするためには︑保険料または掛金およ

び給付についての比較が︑必要であろう︒

山第三七九条および第三八八条制度ではまず給付が定められ次に掛金はこれに基づき定められる︵この場合将来お

よび過去の勤務期間を考慮︶が︑自営個人退職年金は︑報酬のある割合であるところの掛金がまず定められ次に給

付がこれに基づき定められるものとなっている︒それで基金の規定によっては︵シルクハット制度による場合も︶

長期の過去勤務のある人はこれ等の方法の何れかによって︑彼が自営個人退職年金により得ることのできるものよ

③上述のように︑自営個人退職年金保険料として適用されるとき︑そのような払込の保柾は可能であるが︑この場

合もしもその個人が会社を去るとすれば︑その払込保険料によって購入された年金に対し︑その個人は絶対的権利

を持つことであろう︒若干の第三七九条および第三八八条制度の下では個々の人が︑彼が退職前に会社を去ると

き︑彼のために払われた掛金に関し給付への権利を保持するかどうか︑もし保持するとせばどの程度までであるか

につき︑多かれ少なかれ︑規制をうけることであろう︒この点が︑このような選択を提供する会社にとっても︑こ 退

(8)

513 

多年の間終身年金が購入されて来たが︑それは元本およびその利息が生残期間にわたり払われたことを意味す る︒一九五六年財政法の通過までは英国においてその終身年金の全部が︑その一部が実際上元本の返還であるとい

う事実に拘わらず︑課税ざれたのであった︒もちろん退職年金と関係のない︑他の多数のこのような年金も購入さ 1 8

概説

⑧ 

②  ① 

イギリス私的退職年金制度の租税特典について国︵川元︶

︵非退職個人年金︶ 一九五六年財政法下のP

ch

as

ed

A n n u i t y  

のような選択を決定する︵このような提供があったものとして︶個人にとっても︑重要な考慮すぺき事柄のようで

G.A•Hosking:

i b i d . ,   pp . 

207213 

復帰年金

(r ev er si on ar y an nu it y)

とは連生年金の一種で9の死亡によりて開始され︑エの生存中続けられる年金のことを

いう︒復帰年金という名称は自己の財産が相続継承されるというところから来たものである︒これは夫がその死亡後妻の

ために︑また親がその死亡後子供のために年金として財産を残すのに適当であるから︑これを寡婦年金または孤児年金と

いうことがある︵守田常直著﹁保険数学﹂第二巻二三頁︶︒本文の寡婦復帰年金とは上記の寡婦年金のことであろう︒

シルクハット制度とは役員および上級管理職に対し︑無醸出制の︵特約付︶養老保険制度により普通差別的に︑会社の主

たる退職年金制度の補助としてしばしば設けられたものである︒そして多数の場合保険料︵雇主保険料として︶に充当するため︑俸給に対する減少が行なわれている︒この種類の養老保険制度においては一時金給付は無税であるから︑その支

払保険金は従業員に魅力がある

(H os ki ng : i b i d . ,   p . 

98 

P

il ch  a nd   Wo od :  ib i d . ,  

p . 

216)

なお同制度の沿革については次の拙稿にある程度詳しく説明している︒拙稿「イギリス私的退職年金制度の発展について」口関西大学商学論集・昭和三七年六月号三マ~三三頁

(9)

514 

る ︒

1 6 0 0

+25.  682"

6 2

8s~って課税されるのはわ87

12

s.

れているのであるが︑

外にあるのであるが︑

一九五六年財政法の第二七条第②項および第⑱項により現在︑終身年金下の支給金を元本と利息に分ける某準が

与えられたが︑ただその利息部分のみが課税されることになった︵同条第山項︶︒なお後述のようなこれに対して

除外された年金種類がある︵同条第⑧項︶︒

支給年金額のうち元本として取扱われるべき部分を計算するに際しては︑所定の死亡表が用いられるべきことに

なっている︒その使用について次に一︑二の例を掲げよう︒

例山

0オの男子が一六

00

ポンドの一時払払込金により︑

の死亡表の下で︑

00

ポンドの即時払終身年金を購入した︒指定

その人の平均余命は二五・六三二である︒それで一

00

ポンドの各支給金における元本要素は

例②

三五オの男子が各々八ニポンドの年保険料を一五回払込み︑五0オ開始の終身年金年額一

00

ポンドを購入し

00ポンドの支給年金における元本要素はわ82X15+25.63211

4

8であり︑従って

5

2

上記のような年金は︑本稿の体系においてその範囲外ともいうべきであるが︑重要である︒しかし第二七条第山

項によって与えられている上記の終身年金の元本要素に関する免税は︑第二七条第⑧項に掲げられた次の種類の年 少ここに述ぺてみたい︒ これに対しいまやある免税措置が適用されることになった︒これ等のものは本稿体系の範囲このような非退職の個人年金ともいうべきものも︑実際上は退職年金に関係があるので︑多

退

1 0  

(10)

515 

退

一九五六年財政法第二二条下の自営個人退職年金契約に払込まれた保険料︵有資格保険料の限度内のもの︶は︑

所得税および付加税双方に対して課税上所得の減少を許されている︒さらにこの種類の契約ではその生保会社甚金 ば︑よりよい正味所得を生み出すものと予期することができる︒ 2

自営個人退職年金か養老保険による年金か 山その年金への掛金が一九五六年財政法第二三条または一九五二年所得税法第ニ︱九条または第二二五条︵生命保 金には与えられない︒

険料の免税︶下の免税を受けた年金

1 3 1  

②第二二条下認可の信託制度による年金または雇主醜出の退識年金制度において購入された年金

③ある人がある役職または雇用に就いているある他人の勤務または過去勤務を認識して購入した年金

④遺言に従い購入された年金 これ等の除外があるにもかかわらず元本を例えば養老保険︵その保険料には生命保険料の免税あり︶によって丑畜

積することができる︒そしてその元本を受取ったとき︑

これを独立した契約の下に終身年金の購入に用いることが できる︒この場合この元本部分による終身年金は第二七条第田項が適用され課税されない︒

一九五六年財政法第二二条および第二三条下の自営個人退識年金を契約する前に︑銘記しなければならないこと は︑このような契約は解約も譲渡もできないということである︒給付は退戦年金の形においてのみ︑契約締結の個 人が受取るものである︒その退職年金は一時金化することができない︒しかし餐老保険を締結し退職年齢時に際し て︑その満期金を利用し即時年金の購入を行なうという方法は︑上記の制限から自由である︒他方において︑税金 を考慮すれば自営個人退職年金は︑大部分の場合払込まれた一ポンドについて与えられる正味年金額を観察すれ

(11)

の投資収入は︑免税で蓄積される︒これは生保会社が用いることのできる料率に反映される︒加入者に支給される

他方において養老保険保険料はただ所得税の生命保険料免税特典があるだけで︑付加税には何等の免税も行なわ

れない︒大部分の場合において同保険料は︑適格保険料の

2 ‑ 5

が所得税の完全標準率を超えない最高率で免税を

受けることになっている︒すなわちこれはある人が付加税を払っていようといまいと︑所得税の標準税率における

その人への保険料一

00

ポンドの純コストは約八四ポンドであるということである︒満期時にはそのときに利用し

得る無税の一時金は︑年金を購なうために用いられることもあるし︑またはそのときの事情によっては︑他の形に

用いられることもある︒もしもそれが年金を購なうために用いられるならば︑各支給年金は単に利息部分に関して

のみ課税されるであろう︒典型的な退職諸年金において元本の要素は六0l0%であろうが︑その部分は令然

税金を免れる︒なお健康についてある証撮が︑養老保険の契約前に要求されるであろう︒おそらく診査が要求され

るであろうが︑如何なるこのような証攘も︑死亡給付が保険料の返還に限られているならば必要としない︒それは

付加税の支払者が免税となるとき︑ 給付が退職年金だけの場合に対しても必要でない︒

一般的に退職年金は︑養老保険による年金よりも︑よりよい価値のあるもの

となる︒もっとも保険料が払込まれる時点において彼が課せられる付加税率よりも︑退職後より高い同税率が課せ

られる︵他の所得があるので︶ならば別とする︒後者の場合においては︑養老保険による退職年金の例えば七五彩

が如何なる税金からも逃れられるという効果は︑そのすべてが反対の方向に作用するところの取扱上の他の差異の

効果より強く働らくわけである︒

養老保険がより経済的であるかも知れない他の場合は︑契約者が付加税を払わない場合である︒多くの場合︑そ 年金は勤労所得として全部課税される︒ 退

(12)

597 

65オにおける年金所得の比較

(加入者契約年齢40

自営個人退職年金方式による年金所得(年額)

⑥  Rと同一正味払込金に対する養老保険方式による年金所得 所 得 ( 嘉 慧 謬 唇 ) 1,500ポンド

自営個人退職年金方式 5

退

4,000ポンド

自営個人退職年金保険料 逓 減 定 期 保 険

 

65オ よ り の 年 金 所 得

総保険料 正味コスト 総保険料 正味コスト ポンド ポンド ポンド ポンド 150  105  I  400  209 

30  25  56  47  130  256  正味所得 総所得 正味所得

ポンド ポンド ポンド 528  I 1,072  1.260  養 老 保 険 方 式

総所得 63ポンド8 

総保険料 正味コスト 総保険料 正味コスト ポンド ポンド ボンド ボンド 釜 老 保 険 保 険 料 153  303  256 

総所得 正味所得 総所得 正味所得 ポンド 430*ンド ポンド ポンド 65オ よ り の 年 金 所 得 430 861  831 

G.A.Hosking:ibid., p.217*正味所得が総所得よりも小さくあるべきであるから この二つの数字のどちらかがミスプリントであろう。 (筆者)

所得を与えている︑ということが見られ 特に高給の人の場合︑よりよい正味年金 5表において自営個人退職年金が︑ なっている︑ということである︒ えられた死亡保設にまで増加するように 上表は加入者契約年齢が四0オの場合

における二つの方法のコストおよび年金

では︑逓減する定期保険が退職年金と結

合し︑死亡の保護を︑養老保険により与

逓減定期保険の仮定は同一水準に立脚

した二方式を比較するために行なわれた

額を示している︒ここで行なわれた仮定

後の他の所得の水準に左右されるからで ある︒というのはその事情の多くは退職 の事情を実際上分析することは不可能で

(13)

しかし実際上保険料の返還によって与えられる死亡保護が不適当であるならば︑付加税支払者が年金年齢前の死亡

発生に際して寡婦または被扶養者復帰年金付の退職年金を契約することは通常より経済的である︒この方法により

両給付に対する保険料は完全な免税を受ける︒

上例においては退職前には何の他の所得もなく︑また退職後は年一三0ポンドの割合における独身男子の国民保

険年金以外は何の所得も存在しないものと仮定している︒一九五九年国民保険法下の比例︵差等︶年金が支給され

るものとしても︑上記の比較には大きくは影響しないであろう︒前述のように︑もしも退職後に保険料払込期間中

の所得を超える顕著な他の所得があるならば︑養老保険はより経済的な方法であるかもしれない︒しかしより典型

的な場合においては︑自営個人退職年金はよりよい正味所得を与えることが期得できる︒しかしもちろんそれはそ

れを制約する諸条件によって制限されるかもしれない︒

上記の比較において︑自営個人退職年金と養老保険の二方法は︑代り合うものとして取扱われたが︑それ等が結

合されてはいけないというわけではない︒その事業または自由業がまだ充分確立されているとはいえないある若年

者が︑その元本をある程度維持したいと望んでいる場合︑次のような意図をもって養老保険を契約することは考慮

の価値があるであろう︒すなわち後に付加税を支払うようになったときこれを払済となし︑また自営個人退職年金

を契約する意図のあるときである︒この場合標準税率だけで︑または付加税があっても低い同税率で︑課税される

そしてもし彼が例えばある自保険料への租税免除もあり︑

営業

(a

pr

ac

ti

ce

  o

r  b

us

in

es

s)

を購なうために元本を必要とするならば︑証券担保貸付をうけ︑または解約する

ことができる︒もしその事業がすでに充分に確立しより高い付加税率'を払っているときには︑自営個人退職年金は

養老保険よりも漸次より魅力があるものとなろう︒なお若干の生保会社は払済証券に変更することに関して︑他会 若年時には︑それ仕ど失なうところがないであろう︒ イギリス私的退職年金制度の租税特典について曰︵川元︶

(14)

519 

退

社よりもかなり有利な条件を提供している︒自営個人退職年金の料率と給付には︑それを提供する会社によりいろ

いろな差異があるが︑それ等のものを比較する面倒は充分に報いられるであろう︒

前述の除外種類にあるように退職年金制度の受託者が従業員に対する年金を購入するならば︑その年金所得は完

全に課税されるであろう︒しかしこのような制度下の退職給付または死亡給付の全部または一部が一時金として払

われるときには︑受取人はそれを用い︑年金を購なうことができる︒この場合その利息内容についてのみ課税され

る︵非勤労所得として︶︒このようにして寡婦が一時金死亡給付を使用して自から年金を準備することができる︒

退職に際して一時金が利用できるような方法で︑従業員退職年金制度を取定めることが望ましいかどうかは︑注

意深く考慮する必要のある事柄である︒受託者は従業員に保険金により上記のような年金を購入することを強制す

る何等の力をも持っていないという事実を別として︑次のことを心に留めておかねばならない︒すなわち一時金の

蓄積は年金の蓄積よりも︑より高くつくということである︒というのは利息収入が︑これ等の収入の信託下にある

と生保会社の手にあるとを問わず︑課税されるからである︒

二五彩の一時金を許す制度から退職するに際し︑ー結局は全給付が年金形態における支給となるのであるが1

二五%は一時金で受取り︑それを用いて年金を購なうことがしばしばである︒このような方法の採用如何は特に次

の場合において各個人の事情に左右される︒すなわち国年金一時金化の割合岡非退職個人年金に対し利用し得る現

行保険料率︑および団各方法の下で期待される免税取扱等に左右される︒回の場合基金からの年金と非退職個人年

金下の支給金との間の課税取扱上の差異に留意するを要する︒どちらがより良いかの選択についての一般的な勧告

は不可能である︒しかしどちらの方法によろうと︑その下に得られる正味年金額の推定は︑普通簡単であろう︒あ 3一時金退職給付または死亡給付

(15)

れる制度が少なくないらしい ンスの問題がからんでいたことが︑ 以上述べたように英国の私的退職年金制度の租税特典に関する事柄は極めて複雑である︒それは結局︑生命保険

料の免税措置をも含めて同特典では︑比較的古い歴史のあること︑制度の種類・内容がきめ細かく一般の要求に合

致するよう配慮されたこと︑

由が求められるであろうが︑大雑把にいって保険型退職年金制度と信託制度ーこれは広く信託証書による制度を意

味するーとには相異なる条文が適用され︑相異なる免税措骰がとられてきたこと︑そして両制度問の特典にはバラ

︵全額一時金の特殊制度すらある︶こと︑ ④  ⑧ 

① 

退

る場合において二つの方法は著しく異なるかもしれない︒いうまでもなく︑その選択は一時金化し得る二五%のみ

に適用されるもので︑残部の七五形は通常︑年金形態で年金制度から直接に受けとるのである︒

Ho sk in g:   ib i d .,   pp . 

2149 

In st it ut e of  A ct ua ri es

Fa cu 't y of  A ct ua ri es

択表ということになっている︒そしてこの表は

Th e

(55) 

Ta bl e  f or  A nn ui ta nt

s

(H os ik ng

i b

i d. ,   p . 

214) ここで「退職年金制度における購入された年金」というのは、第三七九条•第三八八条の退職年金制度、特別プロビデン

退

1

4

金を購入するとせば︑六五オの男子の場合において利息の部分はごく大まかに全体の

1

3

年金部分は課税される︒そして残部の

2

3

1.

6)

稿

一方同制度の濫用による国庫の収入減少に対し綿密に注意するようになったことに理

︱つの大きい原因であろう︒また退職年金とともに退職一時金の支給も考慮さ

一時金の無税であること︑も原因であろ

(16)

521 

退 て試みたものを基部にした︒

う︒さらに公務員退職年金制度との間におけるバランスの要請が一九四七年の法律に折込まれたことも複雑化の原

一九五六年定められた種々なる免税措置の諸規定も︑それは退職年金ないし非退職年金をより完備され

たものとしたものであるけれど︑一面免税の法律を複雑化したといえる︒このような庫柄は米国において︑保険型

制度にも伍託制度にも大体︵細かい点で実際上種々差異があるけれども︶︑同一条文︑同一特典の適用されてきた

一般的に従業員払込みの掛金︵生命保険料︶に免税特典のないこと︵ただし従業員掛金による支給年金の部

分は元本返還とみなされるものは課税されない︶︑退識給付の一時金化規定のないこと︑と対照的である︒

最後に筆者は試みに︑その全貌の要領を把握し易いようにと︑これまで述べたところを整理し︑これ等特典享受

の制度認可に際し要求される諸事項の摘要を︑作ってみた︒なおそれ等諸事項の分類は大体︑米国のそれ等に対し

参照

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(2011)

○珠洲市宝立町春日野地内における林地開発許可の経緯(参考) 平成元年11月13日

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一定の取引分野の競争の実質的要件が要件となっておらず︑ 表現はないと思われ︑ (昭和五 0 年七

17‑4‑672  (香法 ' 9 8 ).. 例えば︑塾は教育︑ という性格のものではなく︑ )ット ~,..

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